JPH0521202B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0521202B2
JPH0521202B2 JP58234860A JP23486083A JPH0521202B2 JP H0521202 B2 JPH0521202 B2 JP H0521202B2 JP 58234860 A JP58234860 A JP 58234860A JP 23486083 A JP23486083 A JP 23486083A JP H0521202 B2 JPH0521202 B2 JP H0521202B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
methacrylate
optical transmission
vinylidene fluoride
copolymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP58234860A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60125807A (ja
Inventor
Yoshiharu Tategami
Katsuramaru Fujita
Motonobu Furuta
Toshibumi Tamura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP58234860A priority Critical patent/JPS60125807A/ja
Priority to EP84113086A priority patent/EP0144712B1/en
Priority to DE8484113086T priority patent/DE3470127D1/de
Priority to CA000466983A priority patent/CA1255939A/en
Publication of JPS60125807A publication Critical patent/JPS60125807A/ja
Priority to US07/065,108 priority patent/US4779954A/en
Publication of JPH0521202B2 publication Critical patent/JPH0521202B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B1/00Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
    • G02B1/04Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements made of organic materials, e.g. plastics
    • G02B1/045Light guides
    • G02B1/046Light guides characterised by the core material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/03Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor characterised by the shape of the extruded material at extrusion
    • B29C48/05Filamentary, e.g. strands

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Multicomponent Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は芯一さや構造から成る低損失光伝送繊
維に関する。 光伝送繊維は、従来ガラス系材料を基本として
製造され、光信号伝送媒体として、機器間や機器
内の計測制御用、データ伝送用あるいは医療用、
装飾用や画像伝送用として広く利用されている。
しかし、ガラス系材料を基材とした光伝送繊維
は、内径の細い繊維にしないと可撓性に乏しい欠
点があり、又、断線しやすいこと、比重が大きい
こと、コネクターを含めて高価であることなどの
理由から、最近これをプラスチツクで作る試みが
種々提案されている。 プラスチツクを使用する場合の大きな特徴は軽
量であること、内径の太い繊維でも強靭で可撓性
に富むこと、従つて、高開口度、大口径が可能で
あり、受発光素子との結合が容易であることなど
操作性にすぐれている点にある。プラスチツクで
このような光伝送繊維を製造する一般的な方法
は、屈折率が大きく、かつ、光の透過性が良好な
プラスチツクを芯成分としこれよりも屈折率が小
さく、かつ、透明なプラスチツクをさや成分とす
る芯一さや構造を有する繊維とするものである。
この方法は、芯−さや界面で光を反射させること
により、光を伝送するものであり、芯とさやを構
成するプラスチツクの屈折率の差の大きいものほ
ど光伝送性にすぐれている。 光透過性の高いプラスチツクとしては無定形の
材料が好ましく、工業的にはポリメタクリル酸メ
チルや、ポリスチレンが注目される材料である
(例えば、特公昭43−8978号公報、特公昭53−
21660号公報)。 しかし、このようなプラスチツクの光伝送繊維
は温度の上昇と共に伝送損失の低下があり、その
低下値が大きく、光信号媒体としての信頼に欠け
る場合があつた。また耐熱性に欠点があり、移動
体、たとえば、自動車、列車、船舶、航空機また
はロボツトなどへ適用する場合には用途や適用個
所に制限が生ずる。ポリメタクリル酸メチルやポ
リスチレンの使用可能な上限温度は約80℃であ
り、それ以上の温度では熱収縮が大きくなつた
り、変形したり、ミクロ構造上のゆらぎが生じ
て、光伝送繊維としての機能を果さなくなるなど
の欠点を有し、又、一旦80℃以上の温度条件下で
使用されると常温にもどしても光伝送損失が大き
くなり、再び使用することが出来なくなるなど狭
い温度領域でしか使用出来ないという欠点を有
し、耐熱性にすぐれたプラスチツク光伝送繊維の
開発がのぞまれていた。 本発明者らは、かかる現状にかんがみ、耐熱性
にすぐれ、かつ、光伝送性にすぐれたプラスチツ
ク光伝送繊維の開発を検討した結果、エステル部
分が炭素数8〜20個の樹脂式炭化水素基を有する
メタクリル酸エステル5〜40重量%(以下単に%
という)を有するメタクリル酸メチルを主体とす
る重合体を芯成分とし、該芯成分よりも少なくと
も3%小さい屈折率を有する透明重合体をさや成
分とすることを特徴とする耐熱性にすぐれた光伝
送繊維をみいだし先に提案した。 それは耐熱性と可撓性について満足すべきもの
であつたが、可視光域から近赤外域の広い範囲に
わたり導光性をさらに低損失化することについて
は、なお検討の余地が残されていた。 プラスチツクを芯材とする光伝送繊維の光伝送
損失の要因は重合体を構成する炭素−水素間の赤
外吸収振動の高周波に起因する。たとえば、樹脂
属炭素に結合する水素の炭素−水素赤外振動の7
倍音が560nmに、6倍音が645nmに、5倍音が
760nmにあらわれる。また、芳香族炭素に結合
する水素の炭素−水素赤外吸収振動の7倍音が波
長530nmに、6倍音が610nmに、5倍音が710n
mに現われる。これらの吸収のすそのために、い
わゆる損失の窓における光伝送損失が大きくな
る。そのために、水素を重水素に置換し、C−H
の吸収振動を消失させる方法が考えられている。
すなわち、C−D間の赤外吸収振動はC−H間の
それに比べ著しく長波長側へシフトし、例えば可
視光域〜近赤外光域において生ずる赤外吸収振動
の5倍音は上述のC−H間の赤外吸収振動に比べ
C−D間では230nm前後の長波長側にあらわれ
る。このような方法で炭素−水素の吸収振動を小
さくあるいは無くすることによつて低損失の光伝
送繊維を製造しようとする方法はすでに提案され
ている。例えば、メタクリル酸メチルの水素を重
水素化した重合体(特開昭54−65556号公報)や
スチレンの水素を重水素化した重合体(特開昭57
−81204号公報)を芯成分とした光伝送繊維があ
る。しかしながら、上述したごとくこのような光
伝送繊維は耐熱性に欠点があり、用途や適用個所
に制限が生じ、狭い温度領域でしか使用出来ない
という欠点を有している。また、重水素化メタク
リル酸メチルを芯材とする光伝送繊維は吸湿性が
高く吸湿にもとづく損失増は、周囲環境の相対湿
度によつて一義的に決定され、相対湿度60%では
840nmで550dB/Km、746nmで450dB/Kmの損失
増がみとめられ、従つて、近赤外用光源を用いる
システムの光伝送繊維としては使用出来ないこと
がわかつた。 本発明者らは耐熱性、低吸湿性と可撓性にすぐ
れ、かつ、可視光域から近赤外光域の広い範囲に
わたり低い導光損失を示す光伝送性にすぐれたプ
ラスチツク光伝送繊維の開発を鋭意検討した結
果、本発明に到達した。 すなわち、本発明は、エステル部分が炭素数8
〜20個の脂環式炭化水素基を有するメタクリル酸
エステル5〜40%を含有する重水素化メタクリル
酸メチルを主体とする重合体を芯成分とし、該芯
成分よりも少なくとも3%小さい屈折率を有する
透明重合体をさや成分とすることを特徴とする耐
熱性、耐湿性と可撓性にすぐれた低損失光伝送繊
維を提供するものである。 本発明の光伝送繊維は常温から80℃附近までの
温度範囲において芯成分にポリメタクリル酸メチ
ルを使用した従来から提案されている光伝送繊維
に比べ、温度や湿度の上昇と共に生ずる導光損失
の低下の割合が少なく光信号伝送媒体としての信
頼性をいちじるしく高めうるものである。さらに
予期せざることに上述の従来から提案されている
光伝送繊維が全く使用出来ない温度においても導
光損失の低下がほとんどみられず、可視光域から
近赤外光域のひろい範囲にわたつて低い導光損失
を示し、また、可撓性においても、実用上、全く
問題ない光伝送繊維を提供しうるものである。 本発明において芯成分に使用されるエステル部
分が炭素数8〜20の脂環式炭化水素基を有するメ
タクリル酸エステルは、メタクリル酸あるいはそ
の塩酸化物を、式ROHの脂環式炭化水素・モノ
オールでエステル化することによつてつくられ
る。 脂環式炭化水素・モノオールとしては1−アダ
マンタノール、2−アダマンタノール、3−メチ
ル−1−アダマンタノール、3,5−ジメチル−
1−アダマンタノール、3−エチルアダマンタノ
ール、3−メチル−5−エチル−1−アダマンタ
ノール、3,5,8−トリエチル−1−アダマン
タノールおよび3,5−ジメチル−8−エチル−
1−アダマンタノール、オクタヒドロ−4,7−
メンタノインデン−5−オール、オクタヒドロ−
4,7−メンタノインデン−1−イルメタノー
ル、P−メンタノール8、P−メンタノール−
2、3−ヒドロキシ−2,6,6−トリメチル−
ビシクロ〔3,1,1〕ヘプタン、3,7,7−
トリメチル−4−ヒドロキシ−ビシクロ〔4,
1,0〕ヘプタン、ボルネオール、2−メチルカ
ンフアノール、フエンチルアルコール、L−メン
タノール、2,2,5−トリメチルシクロヘキサ
ノール等の脂環式炭化水素・モノオールをあげる
ことができ、これらに対応するメタクリル酸エス
テルを例示することができる。 これらメタクリル酸エステルの中で特に好適に
は、メタクリル酸ボルニル、メタクリル酸フエン
チル、メタクリル酸−l−メンチル、メタクリル
酸アダマンチル、メタリル酸ジメチルアダマンチ
ルなどをあげることができる。 脂環式炭化水素基に限定する理由は芳香族炭化
水素基の場合、光伝送繊維の導光損失が大きく、
光信号伝送媒体としての用途に制限が生じるため
である。 炭素数8以上の脂環式炭化水素基のうち、とく
に好適には炭素数10以上の脂環式炭化水素基の場
合が耐熱性向上の寄与率が高い。 炭素数7以下の脂環式炭化水素基を有するメタ
クリル酸エステルを使用する場合は耐熱性が向上
しない。又、炭素数8以上の場合でも直鎖状炭化
水素基、たとえば、メタクリル酸n−オクチルや
メタクリル酸n−ドデシルなどのメタクリル酸エ
ステルは耐熱性向上に寄与しない。炭素数が約20
までの脂環式炭化水素がのぞましくそれより大き
くなると重合体の機械的強度がいちじるしく低下
する傾向にある。 これらのメタクリル酸エステルを5%より少な
く含有する重水素化メタクリル酸メチルを主体と
する芯成分においては、可撓性はすぐれている
が、耐熱性の向上に寄与することが少なく、40%
より多く含有する芯成分においては耐熱性にすぐ
れているが、実用上、可撓性が不十分であり、好
ましくない。 本発明のエステル部分に炭素数8〜20個の脂環
式炭化水素基を有するメタクリル酸エステル5〜
40%を含有する重水素化メタクリル酸メチルを主
体とする重合体には炭素数1〜4のアルキル基を
有するアクリル酸アルキル成分を共重合によつて
含有させることができる。また、重水素化アクリ
ル酸アルキルを含有させることも出来る。耐熱性
を保持するためにはこれらの共重合成分は必要な
最少量とし、好ましくは、5%以下に設定するこ
とが望ましい。重水素化メタクリル酸メチルには
d3〜d8一体まである就中d5、d8一体が好ましい。 一方、本発明を構成する他の重要な要素である
さや成分としては、芯成分よりも少なくとも3%
小さい屈折率を有する透明樹脂、又は弗素ゴムが
用いられる。屈折率の差が3%より小さい場合、
さや成分による光の反射割合が小さくなり導光損
失が大きくなる。具体的な屈折率としては1.43以
下であるのが好ましく、結晶性でなく無定形に近
い重合体で、かつ、前記芯成分との接着性が良好
なものが望ましい。 好ましい透明樹脂としては、弗素樹脂および熱
可塑性弗素ゴムが挙げられる。弗素樹脂として
は、例えば、ビニルフルオライド、ビニリデンフ
ルオライド、トリフルオロエチレン、テトラフル
オロエチレン、ヘキサフルオロプロペン、トリフ
ルオロメチルトリフルオロビニルエーテル、パー
フルオロプロピルトリフルオロビニルエーテル、
メタクリル酸パーフルオロイソプロピル、メタク
リル酸パーフルオローtert−ブチルなどの含弗素
重合体をあげることができる。これらの中で、特
に好ましい弗素樹脂としては、ビニリデンフルオ
ライド−テトラフルオロエチレン共重合体、トリ
フルオロエチレン−ビニリデンフルオライド共重
合体、ビニリデンフルオライド−テトラフルオロ
エチレン−ヘキサフルオロプロペン共重合体、メ
タクリル酸パーフルオロイプロピル重合体、メタ
クリル酸パーフルオロ−tert−ブチル重合体を挙
げることができる。 また、これらの含弗素樹脂としては無水マレイ
ン酸を含有するメタクリル酸フルオロアルキルを
主体とする重合体、エステル部分に炭素数8〜20
個の脂環式炭化水素基を有するメタクリル酸エス
テルを含有するメタクリル酸フルオロアルキルを
主体とする重合体なども含む。 また熱可塑性弗素ゴムは分子内に弗素ゴム相か
らなるソフトセグメントと弗素樹脂相からなるハ
ードセグメントを有し、常温において弗素樹脂相
で物理的な架橋がおこなわれてゴム弾性を有し、
融点以上の高温では熱可塑性プラスチツクと同様
な挙動を有するものである。 ソフトセグメントをなす弗素ゴム相としては、
ビニリデンフルオライド/ヘキサフルオロプロピ
レンまたはペンタフルオロプロピレン/テトラフ
ルオロエチレン(モル比45〜90:5〜50:0〜
35)ポリマーおよびパーフルオロ(アルキルビニ
ルエーテル)/テトラフルオロエチレン/ビニリ
デンフルオライド(モル比15〜75:0〜85:0〜
85)ポリマーから選択された分子量30000〜
1200000の弗素ゴム10〜95部とハードセグメント
をなす弗素樹脂相としてはビニリデンフルオライ
ド/テトラフルオロエチレン(モル比0〜100:
0〜100)ポリマーおよびエチレン/テトラフル
オロエチレン(モル比40〜60:60〜40)のポリマ
ーから選択された分子量10000〜400000の弗素樹
脂5〜90部が結合した熱可塑性弗素ゴムをあげる
ことができる。熱可塑性弗素ゴムの代表的なもの
としては、ダイエルサーモプラスチツク(ダイキ
ン工業(株)社製)があげられる。 また好ましい弗素ゴムとしては、ビニリデンフ
ルオライド−ヘキサフルオロプロペン共重合体、
ビニリデンフルオライド−ペンタフルオロプロペ
ン共重合体、ビニリデフルオライド−クロロトリ
フルオロエチレン共重合体、などをあげることが
できる。ことに好適にはビニリデンフルオライド
−ヘキサフルオロプロペン共重合体である。 本発明の芯成分重合体は、懸濁重合法および塊
状重合法など従来の公知の方法で製造することが
できる。ただし懸濁重合法においては、多量の水
使用するため、その中に含まれる異物が重合体中
に混入しやすく、又、その脱水工程においても異
物が混入する可能性があるので、必要ならば、濾
過法や蒸留法によりゴミなどの異物を除去したの
ち重合する。さらに望ましい方法としては、まず
芯成分の重合体を高温度下で連続塊状重合工程お
よびそれにつづく残存末反応単量体を主体とする
揮発分の連続分離工程の2工程で製造し、さら
に、この芯成分の重合体の製造段階と光伝送繊維
の製造段階とを連続した工程で行なう方法があ
る。また、芯成分を塊状重合し、ついで、得られ
た重合体からの芯成分の形成及びさや成分形成を
共に二重押出し法によりおこなう製造法も望まし
い方法である。 上記各重合において用いられるラジカル重合開
始材としては、例えば、2,2′−アゾビス(イソ
ブチロニトリル)1,1′−アゾビス(シクロヘキ
サンカルボニトリル)、2,2′−アゾビス(2,
4−ジメチルバレロニトリル)、アゾビスイソブ
タノールジアセテート、アゾーtert−ブタン等の
アゾ化合物ならびにジ−tert−ブチルパーオキサ
イド、ジクミルパーオキサイド、メチルエチルケ
トンパーオキサイド、ジ−tert−ブチルパーフタ
レート、ジ−tert−ブチルパーアセテート、ジ−
tert−アミルパーオキサイド等の有機過酸化物が
あげられる。これら重合開始材の添加割合は、単
量体に対して0.001〜1モル%であるのが好まし
い。 又、重合系中には分子量を制御するために連鎖
移動剤としてtert−ブチル、n−ブチル、n−オ
クチル、及びn−ドデシルメルカプタン等が、単
量体に対して約1モル%以下添加される。 一方、さや成分重合体の製造法は、従来の公知
の方法で行なうことができる。さや成分重合体の
場合は、芯成分重合体の場合ほど製造法による光
伝送性への影響は認められないので、特にゴミな
どの異物が混入しないようにして、さらに必要な
らば濾過法などによりゴミなどの、異物を除去し
て、さや成分重合体の製造をおこなうのがよい。 芯成分とさや成分の割合は重量比で約70:30〜
98:2であり、好ましくは約80:20〜95:5であ
る。また、芯一さや構造からなる光伝送繊維の外
径は約0.15〜1.5mmであり、好ましくは約0.20〜
1.0mmである。 本発明は上述のごとく、芯一さや構造を有する
光伝送繊維において、芯成分およびさや成分に特
定の重合体を使用することともに芯成分の揮発分
を規制したことにより、従来のプラスチツク光伝
送繊維の適用温度範囲を大巾に拡大し得るととに
も耐熱性および実用上の可撓性にすぐれ、導光損
失が少なく信頼性の高い光伝送繊維を提供するも
のであり、その工業的価置はきわめて高いもので
ある。本発明の光伝送繊維は、常用温度を110℃
以上とすることができることから、たとえば、自
動車、列車、船舶、航空機、またはロボツト等へ
の適用を可能とするものである。また、構内、ビ
ル内通信においても温度限定条件の緩和により適
用範囲を拡大し得るものである。 次に本発明を実施例により更に詳細に説明する
が本発明はこれによつてなんら限定さるべきもの
ではない。 なお、実施例中の導光損失の測定にはハロゲン
タングステンランプを光源とする回折格子分光器
を用い、650nmの波長における被測定光伝送繊
維と基準光伝送繊維の出力強度をシリコンフオト
ダイオードで読みとつた。繊維長L(Km)の異な
る光伝送繊維の入口および出口での光の強さをそ
れぞれI0、Iとし、次式により導光損失αを求め
た。 α(dB/Km)=10/Llog(I/I0) この式においてα値が小さいほど光伝送性はす
ぐれていることを示している。 耐熱性試験は得られた光伝送繊維を所定時間加
熱したのち、初期と加熱後の導光損失を測定し比
較することによりおこなつた。 耐湿性試験は得られた光伝送繊維を、所定の温
湿度条件に設定した恒温槽に静置し、24時間経過
後に取り出し、初期と取出し後の導光損失を測定
し比較することによりおこなつた。なお測定は30
分以内に行つた。 また、可撓性の測定は、外径のことなる数種の
棒に光伝送繊維を巻きつけて、折れはじめる半径
(r)を求めた。したがつて、このrの値が小さい程
可撓性が大であることを示す。 実施例 1 減圧蒸留によつて精製したメタクリル酸ボルニ
ル25%、重水素化メタクリル酸メチル−d872%、
アクリル酸メチル3%に、さらにこれら単量体に
対してn−ドデシルメルカプタン0.05%、2,
2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)0.025%を添加した単量体混合物を酸素不存
在下で調合し、150℃に維持された反応槽に送り
滞留時間8時間で予備重合した。次いで200℃に
維持されたスクリユーコンベア中に送り滞溜時間
2時間で重合を完了し、25℃、クロロホルム溶液
で求めた極限粘度[η]:0.90、屈折率1.49の重
合体を得た。更にこの重合体を255℃に加熱した
ベントつき押出機に供給し、235℃に維持された
二重押出しノズルの中心より直径1mmのストラン
ド状の該重合体を芯成分として吐出しながら、こ
れにメタクリル酸2−トリフルオロメチル−3,
3,3−トリフルオロプロピル−無水マレイン酸
−アクリル酸メチル共重合体(共重合体組成;
75:20:5(%))、屈折率1.40、〔η〕クロロホル
ム、25℃;0.70)をさや成分として溶融被覆し、
芯一さや構造のストランドを得た。芯一さや重合
体の配合比は90:10に設定した。25℃における導
光損失を測定したところ、650nm、840nmにお
いてそれぞれ90dB/Km、110dB/Kmであつた。
この光伝送繊維を110℃で6時間熱処理したのち、
導光損失を再測定した結果は、650nm、840nm
において、それぞれ90dB/Km、120dB/Kmであ
り、すぐれた耐熱性を示した。可撓性を測定した
ところr=5mmまで曲げることができる。また、
50℃、相対温度90%における耐湿性試験後の導光
損失を測定した結果、650nm、840nmにおいそ
れぞれ100dB/Km、190dB/Kmであつ。 実施例 2〜7 第1表に示す芯成分重合体およびさや成分重合
体を用い、実施例1と同様の操作により、光伝送
繊維(0.85〜0.75mmφ)を得た。得られた光伝送
繊維の導光損失、耐熱性および可撓性を実施例1
と同様にして測定した結果を第1表に示す。 第1表に示すごとく、いずれも優れた特性を有
する光伝送繊維であつた。
【表】 比較例 1 実施例1と同様の操作により、芯成分としてメ
タクリル酸ボルニル1%、重水素化メタクリル酸
メチル−d8、96%、アクリル酸メチル3%からな
る単量体混合物から芯成分重合体を得たのち、実
施例1と同様の重合体をさや成分として同様の操
作により溶融紡糸し、芯一さや構造を有する直径
約0.85mmの光伝送繊維を得た。可撓性を測定した
ところ、5mmまで曲げることができる。650nm
の波長に対して25℃における導光損失を測定した
ところ60dB/Kmであつた。これを110℃で1時間
加熱処理したところ、1000dB/Km以上の導光損
失を示した。可撓性も劣つていた。相対湿度90%
の条件下で耐湿性試験を実施後、導光損失を測定
した結果、840nmにおいて750dB/Kmを示し、導
光損失がいちじるしく増大することが示された。 また芯成分としてメタクリル酸ベンジルおよび
メタクリル酸−n−オクチルからなる重合体を用
いてえた光伝送繊維も100℃、2時間熱処理後は
いずれも1000dB/Km以上の伝送損失を示した。 比較例 2 実施例1と同様の操作により、芯成分として重
水素化メタクリル酸メチル97%、アクリル酸メチ
ル3%からなる単量体混合物から芯成分重合体を
得たのち、実施例1と同様の重合体をさや成分と
して同様の操作により溶融紡糸し、芯一さや構造
を有する直径0.85mmの光伝送繊維をえた。可撓性
を測定したところ5mmまで曲げることができた。 650nm、850nmの波長における導光損失を測
定したところ、それぞれ60dB/Kmおよび90dB/
Kmであつた。これを100℃、1時間加熱処理した
ところ、650nmにおいて1000dB/Km以上の導光
損失を示した。さらに相対湿度70%の条件下で耐
湿性試験をおこなつたところ、840nmにおいて
550dB/Kmを示し導光損失がいちじるしく増大す
ることが示された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エステル部分に炭素数8〜20個の脂環式炭化
    水素基を有するメタクリル酸エステル5〜40重量
    %を含有する重水素化メタクリル酸メチルを主体
    とする重合体を芯成分とし、該芯成分よりも少な
    くとも3%小さい屈折率を有する透明重合体をさ
    や成分とすることを特徴とする耐熱性、耐湿性と
    可撓性にすぐれた低損失光伝送繊維。 2 エステル部分に炭素数8〜20個の脂環式炭化
    水素基を有するメタクリル酸エステルがメタクリ
    ル酸ボルニル、メタクリル酸フエンチル、メタク
    リル酸−l−メンチル、メタクリル酸アダマンチ
    ル又はメタクリル酸ジメチルアダマンチルである
    特許請求の範囲第1項に記載の低損失光伝送繊
    維。 3 重水素化メタクリル酸メチルがメタクリル酸
    メチル−d8、メタクリル酸メチル−d5である特許
    請求の範囲第1項に記載の低損失光伝送繊維。 4 芯成分よりも少なくとも3%小さい屈折率を
    有する透明重合体がビニリデンフルオライドーテ
    トラフルオロエチレン共重合体、トリフルオロエ
    チレン−ビニリデンフルオライド共重合体、ビニ
    リデンフルオライド−テトラフルオロエチレン−
    ヘキサフルオロプロペン共重合体、ビニリデンフ
    ルオライド−ヘキサフルオロプロペン共重合体、
    ビニリデンフルオライド−ペンタフルオロプロペ
    ン共重合体、ビニリデンフルオライド−クロロト
    リフルオロエチレン共重合体、メタクリル酸2,
    2,2−トリフルオロエチル重合体、メタクリル
    酸1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2
    −プロピル重合体、メタクリル酸1,1−ジエチ
    ル−2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロ−
    1−ブチル重合体、メタクリル酸1−プロピル−
    2,2,3,,4,4,4−ヘキサフルオロ−1
    −ブチル重合体、メタクリル酸1,1−ジメチル
    −3−トリフルオロメチル−2,2,4,4,4
    −ペンタフルオロブチル重合体、メタクリル酸2
    −トリフルオロメチル−2,3,3,3−テトラ
    フルオロプロピル重合体、メタクリル酸1,1−
    ジメチル−2,2,3,3−テトラフルオロプロ
    ピル重合体、メタクリル酸2−トリフルオロメチ
    ル−3,3,3−トリフルオロプロピル重合体で
    ある特許請求の範囲第1項に記載の低損失光伝送
    繊維。
JP58234860A 1983-11-02 1983-12-12 低損失光伝送繊維 Granted JPS60125807A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58234860A JPS60125807A (ja) 1983-12-12 1983-12-12 低損失光伝送繊維
EP84113086A EP0144712B1 (en) 1983-11-02 1984-10-30 Optical fiber
DE8484113086T DE3470127D1 (en) 1983-11-02 1984-10-30 Optical fiber
CA000466983A CA1255939A (en) 1983-11-02 1984-11-02 Optical fiber
US07/065,108 US4779954A (en) 1983-11-02 1987-06-19 Plastic optical fiber resistant to heat and humidity

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58234860A JPS60125807A (ja) 1983-12-12 1983-12-12 低損失光伝送繊維

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60125807A JPS60125807A (ja) 1985-07-05
JPH0521202B2 true JPH0521202B2 (ja) 1993-03-23

Family

ID=16977476

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58234860A Granted JPS60125807A (ja) 1983-11-02 1983-12-12 低損失光伝送繊維

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60125807A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100846652B1 (ko) * 2003-07-24 2008-07-16 후지필름 홀딩스 가부시끼가이샤 중-수소화된 (메트)아크릴레이트, 그 제조 방법, 그 중합체및 광학 부재
JP2005258000A (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Jsr Corp 光導波路形成用感光性組成物および光導波路

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60125807A (ja) 1985-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0097325A2 (en) Optical fiber
US4812011A (en) Optical fiber comprising a methacrylate polymer core and a fluoro polymer cladding
JPH0521203B2 (ja)
JP2602242B2 (ja) プラスチツク光フアイバー用鞘材及びこれを用いたプラスチツク光フアイバー
US4779954A (en) Plastic optical fiber resistant to heat and humidity
JPH0610683B2 (ja) プラスチツク光フアイバ
JPH0521202B2 (ja)
JP3419960B2 (ja) 屈折率分布型光学樹脂材料
JPS59226302A (ja) 光伝送ケ−ブル
JPS61176902A (ja) 耐熱性光学繊維の製造法
JPS59172603A (ja) 光伝導繊維
JPS59200202A (ja) 光伝送繊維
JPH0141961B2 (ja)
JPH0143283B2 (ja)
JPS60222804A (ja) 光伝送繊維
JPS60407A (ja) 光伝送繊維
JPH0345908A (ja) 耐熱性プラスチック光ファイバ
JPS61208006A (ja) 耐熱性光学繊維の製造法
JPS59214802A (ja) 光伝送繊維
JPS59176703A (ja) 光伝送繊維
JPH08507876A (ja) 透明で部分的に結晶質である造形物品の光学的減衰を減少させるための方法
JPS6120907A (ja) 光学繊維の製造方法
JPS6095406A (ja) 光伝送繊維
JPS59136704A (ja) 光伝送繊維
JPH10221543A (ja) 高帯域プラスチック光ファイバ