JPH05211996A - スコープ画像の均一性補正方法 - Google Patents

スコープ画像の均一性補正方法

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JPH05211996A
JPH05211996A JP4017291A JP1729192A JPH05211996A JP H05211996 A JPH05211996 A JP H05211996A JP 4017291 A JP4017291 A JP 4017291A JP 1729192 A JP1729192 A JP 1729192A JP H05211996 A JPH05211996 A JP H05211996A
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scope
light
pixel
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JP4017291A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Aida
一彦 合田
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Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】画像表示可能な光量の範囲を越える観察物画像
入力があった場合でも、その観察物の画像をより忠実に
表示することである。 【構成】観察物についての撮影像に対応したCCD1の
出力に基づいて、スコープ画像の均一性補正データを求
め、この補正データに基づいて、CCD1の出力に対し
てのスコープ画像均一性補正用増幅率を変化させる。 【効果】撮像装置の受光感度を越える観察物画像入力が
あった場合でも、特に画像均一性について、より優れた
忠実な観察物画像を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば内視鏡装置等の信
号処理部における画像の各画素ごとの増幅率の補正を行
なうスコープ画像の均一性補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、図8を参照して内視鏡装置の一般
的構造について説明する。内視鏡装置は観察物に向けて
光を照射し、その反射光に基づき内視鏡画像データを得
るスコープ6と、このスコープ6からの画像データを信
号処理してテレビ画像信号を得る信号処理部14と、こ
の信号処理部14からのテレビ画像信号を受けて、観察
物の撮影像として表示するモニタ13とで構成されてい
る。
【0003】次に上記した信号処理部14について説明
すると、この信号処理部14はライトガイドに光を送り
込む光源である照明ランプ9と、スコープ6からの画像
データを信号処理するカメラ処理回路10と、このカメ
ラ処理回路10の出力からフィードバックして照明ラン
プ9からの光量を調整するために指示をするオートライ
トネスコントロール(ALC)11と、これを実際につ
かさどる絞りとなるフィルタ8と、レンズ7と、テレビ
画像信号変換をする表示処理回路12とから構成されて
いる。
【0004】従来の電子内視鏡装置では、画像表示可能
な光量の範囲が肉眼に比べて狭いため、撮像装置1(C
CD)の出力幅が広くなると明る過ぎるところではハレ
ーションを発生し、暗過ぎるところでは黒くつぶれてし
まって観察出来なくなってしまう。そこで、ALC機構
によってこれを調整することが行われていた。即ち、カ
メラ処理回路10の出力に基づいて画像データがある設
定した光量範囲になるように、光源からの光量をフィル
タ8を通して調整している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の装置を使ってALCを実施する場合には、次の
ような欠点が生じていた。CCD1の出力が、明る過ぎ
るところと暗過ぎるところの両方の成分を含んでいる場
合には、ALC機構11を用いて照明ランプ9の光量を
調整しても、CCD1の出力はただ単に上下にシフトす
るだけであるため、画像表示可能可能な光量の範囲を大
きく越えている状況のもとでは、観察物の画像信号を忠
実に画像表示することができなかった。
【0006】また、次のような欠点が生じていた。即
ち、この欠点を図9を使って詳細に説明すると、図9
(a)はCCD1の撮像面を示している。(例えば画素
数が10万画素である。)今、仮にその撮像面の各ピク
セルに対して全て均一に白色光を照射したとする。も
し、各ピクセルの感度が完全に均一であれば、各ピクセ
ル毎の出力信号の信号レベルは全て等しくなるはずであ
る。しかし、実際には、各ピクセルの光電変換感度はあ
る程度のバラツキを持っており、このため均一の白色光
を照射しても各ピクセルの出力信号は均一にならない。
だが、バラツキというのは一般的にはある範囲に制限さ
れるものであり、仮に各ピクセルの光電変換感度の中心
を100と置くと、例えば図9(b)のように96から
105までの範囲内に全てのピクセルが収まっているも
のを正常として扱い、96から105までの範囲を越え
てしまうピクセルを一つでも持ったCCD1は不良品と
して処理されていた。
【0007】また、さらに次のような欠点も生じてい
た。即ち、図10(a)に示すように、例えばライトガ
イドを2本備えた内視鏡スコープの場合、以下の理由に
よって均一な照明光が得られず、また、その為に均一な
画像が得られないといった不具合が生じていた。(例え
ば各素体A、Bはそれぞれ約3000乃至7500本の
ファイバー素線から成っている。)
【0008】ここで、照明用ライトガイドの先端部から
所定の距離をおいたところのPの配光特性を調べると、
図10(b)のようになる。即ち、ライトガイドAによ
る照度分布とライトガイドBによる照度分布は重なり、
A、B両方のライトガイドによる照度分布が得られ、A
及びBからの合成照度分布の中央部近辺のみがほぼ平坦
ピークになり、それ以外は中央から離れるに従って徐々
に下がっていき、あるところで0となる。従って、理想
的な均一照明は狭い中央部以外では得られないことが理
解できる。
【0009】さらに、平面Pにおける両ライトガイド
A、Bによる2次元の配光領域Q1、Q2を調べると、
図10(c)のようになる。即ち、これはライトガイド
A、Bのそれぞれを中心として円状を呈している。つま
り、図示上下、左右方向では合成配光領域Q1、Q2の
距離が異なってしまう。このことは、図10(b)と同
様に平面Pにおいて中央と中央から離れた所ではそれぞ
れ両ライトガイドA、Bの合成配光領域、ライトガイド
AまたはBの単独配光領域となり、全体的に大きく照度
に差があることを示している。
【0010】ここでの欠点は前述の欠点と相俟って、上
記したCCD1のピクセル毎の感度特性のバラツキと、
ライトガイドの配光特性の不均一性により、たとえ均一
な面を観察したとしても、モニタ画面上では均一になら
ず明暗の差が現れる。
【0011】本発明は、上記した従来技術の課題を解決
するためになされたもので、その目的の第1は、画像表
示可能な光量の範囲を大きく越えている状況のもとで
も、観察物の画像信号を忠実に画像表示することであ
る。次に目的の第2は、CCD1の感度にバラツキがあ
っても不良品を少なくすることである。次に目的の第3
は、ライトガイドの配光特性を特に改善することなく、
均一性の優れた画像が得られることである。 [発明の構成]
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、観察物からの光を受け撮像装置
によって電気信号に変換するスコープ部と、このスコー
プ部からの電気信号を信号処理する信号処理部と、この
信号処理部からの電気信号を受け前記観察物の撮影画像
を映し出すモニタとから構成されるスコープ画像装置に
おいて、前記観察物の撮影画像の画素ごとに前記撮像装
置の出力信号の値を求め、画像データの均一性を満たす
ように、前記各画素ごとに前記各撮像装置出力信号の増
幅率を前記撮像装置出力信号値に基づいて制御すること
を特徴とする。
【0013】
【作用】上記のように動作する本発明の方法において
は、画像の各画素の増幅率を、CCD1の出力信号値に
基づいてリアルタイムで制御することにより、画像表示
可能な光量の範囲を大きく越えている状況のもとでも、
画像表示可能な光量の範囲に収まり、観察物の画像信号
を忠実に画像表示することができる。また、CCD1の
感度にバラツキがあり、ライトガイドの配光特性にむら
があっても、少なくとも1特定波長の撮像に関し、均一
な画像が得られるよう補正することによって、光波長の
ほぼ全領域に亘っての均一牲が得られることになる。ま
た、このためにCCD1の感度にバラツキがあっても、
不良品を少なくすることができ、また、ライトガイドの
配光特性を特に改善することなく、均一性の優れた画像
が得られる。
【0014】
【実施例】まず、本発明の第1の実施例を、図1乃至図
6を用いて説明する。ここで、本実施例の説明に入る前
に、本実施例の実施の際に使用される内視鏡装置につい
て図8を参照して簡単に述べる。即ち、この内視鏡装置
は観察物に向けて光を照射し、その反射光に基づき内視
鏡画像を得るスコープ6と、このスコープ6からの画像
データを信号処理してテレビ画像信号を得る信号処理部
14と、この信号処理部14からのテレビ画像信号を受
けて、観察物の撮影像として表示するモニタ13とで構
成されている。
【0015】前記スコープ6は、よりよい配光特性を得
るために、互いに離間して配置された2本のライトガイ
ド5A、5Bを備えている。また、スコープ6はライト
ガイド5A、5Bからの光により観察物を照射するため
に、ライトガイド5A、5Bの先端側に位置された照明
レンズ3を備え、観察物からの反射光を受け、CCD1
に光学像を結ぶ対物レンズ2を備えている。さらにま
た、スコープ6はCCD1を駆動制御し、CCD1から
出力される画像電気信号を受信する駆動/受信回路4を
備えている。
【0016】次に、上記した信号処理部14は、ライト
ガイド5A、5Bに光を送り込む光源である照明ランプ
9と、この照明ランプ9からの光を集光し、ライトガイ
ド5A、5Bに導くレンズ7を備えている。また、信号
処理部14はスコープ6からの画像データを信号処理
し、この処理画像データの各画素に対応するデータの増
幅率をCCD1の出力信号値に基づいて制御するカメラ
処理回路10(後で詳細に説明する。)と、このカメラ
処理回路10の出力に基づいて、照明ランプ9からの光
量を調整するように動作するALC11と、照明ランプ
9からの光に対してフィルタリングするためのフィルタ
8とを備えている。さらにまた、信号処理部14はカメ
ラ処理回路10からの信号を受けとり、これに対してテ
レビ画像信号変換をする表示処理回路12を備えてい
る。
【0017】ここで、第1の実施例を上記した内視鏡装
置についての構成説明に図1のフローチャートを追加し
て、説明する。まず、第1ステップとして、すでに詳述
した図8に示す内視鏡装置を用いて、原画像データを得
る。これは、生データであり、例えば中央に病変部を含
み中央部が暗く(正常部でも窪みの底部にある場合は暗
くなる。)、即ち、濃度値が高くなっている。[後述す
る図5(a)参照]次に、第2ステップとして原画像の
画素ごとの照度値を得ることができる。即ち、第1ステ
ップで得た原画像を画素単位で調べマトリックス状に画
素ごとの照度値を得るものである。ここで、照度値とは
光の強弱、即ち、光学的信号のことであり、原画像を補
正して補正画像を得易くするために、電気信号に変換す
る必要がある。そこで、第3ステップとしてCCD1が
照度値を光電変換して電気信号に変える。次に原画像を
補正するに当たって、ここでは例えば行ごとに照度値カ
ーブを補正する場合について説明する。そこで第4ステ
ップとして得られた画素ごとの照度値に基づいて行ごと
にまとめた照度値カーブを得る。原画像について補正す
る理由については前に述べた通りだが、カーブが両極端
の成分、即ち、明る過ぎるところと暗過ぎるところを含
んでいる場合に、従来の撮像装置では観察物の画像信号
を忠実に画像表示することができないためであった。
尚、ここで使われている照度値、照度値カーブ、濃度
値、濃度は明細書を通じて同じ意味に使われている。
【0018】尚、ここで第5ステップにおいて観察物に
ついての真の画像信号を再現するために、各画素ごとの
補正データを、上記で求めた照度値カーブを詳細は後述
するがある割合の基で打ち消すように求める。ここで、
その補正データについて、求め方を説明する。即ち、こ
この部分は後述する第2の実施例にも関連するが、ここ
での補正データを求めるためにまず、ライトガイドの配
光特性[図6(a)参照]、CCD1の感度特性[図6
(b)参照]を求める。このようにして求められた両値
を掛け合わせて、CCD1の出力特性図6(c)を得
る。次にこのCCD1の出力特性図6(c)に対する各
画素ごとの逆数を求めて、第1の補正データ図6(d)
を得る。また、上記CCD1の出力特性に対する100
0との差分値を求めて、第2の補正データ図6(e)を
得る。また、補正データについては図7を参照して次の
ような方法で求めてもよい。
【0019】即ち、図7に示すように原画像の信号レベ
ルの範囲(最も明るい領域の信号レベルから、最も暗い
領域の信号レベルまでの範囲)が広く、画像表示可能な
信号レベルの範囲を超えている場合、例えば、画像表示
可能な信号レベルの範囲を100〜200としたとき、
原画像の信号レベルの範囲が50〜250だった場合を
仮定する。(ただし、ここで用いている数値はあくまで
も仮定の数値であり、数値自体には全く意味はない。)
【0020】従って、原画像の信号レベルの範囲は、5
0〜250なのでその間200レベル、それに対して画
像表示可能な信号レベルの範囲は100〜200なので
その間100レベル、つまり、原画像の信号レベルの範
囲は、画像表示可能な信号レベルの範囲の2倍あること
になる。
【0021】上記のような観点から、本補正方法では、
まず原画像の信号レベルの範囲を縮小して、画像表示可
能な信号レベルの範囲に納まるように、原画像の信号に
対してまず1/2倍の補正係数を掛ける処理を行う。
(1次処理)この結果、原画像の信号レベルの範囲は2
5〜125即ち100レベルになった。[図7(b)参
照]
【0022】しかし、このままでは画像表示可能な信号
レベルの範囲100〜200に対して低すぎるので、次
に2次処理を行う。この2次処理では、1次処理後の信
号レベルの範囲(25〜125)の最大値125と、画
像表示可能な信号レベルの範囲(100〜200)の最
大値200の差分75を1次処理後の信号レベルに加算
する。これにより、原画像の信号は、全て画像表示可能
な信号レベルに納まる。[図7(c)参照]
【0023】次に第6ステップを、図8を参照に加えて
説明する。上記した第5ステップで求めた補正データに
基づき、原画像を補正するためにCCD1の補正用増幅
率を変化させるのであるが、そのために、まずカメラ処
理回路10中のメモリにそれらの補正データを格納す
る。次に、内視鏡観察時にCCD1から原画像データに
基づく画像データを得て、カメラ処理回路10中の専用
メモリに一時格納する。適当なタイミングの後、カメラ
処理回路10中の対応メモリに格納された補正データ及
び画像データを呼び出し、次にカメラ処理回路10中の
演算回路によって両データを演算する。即ち、上記第5
ステップで説明した第1の補正データを使用する場合
は、両データについてマトリックス配列の画素の同行同
列要素を対応させ、このようにして対応付けられた両値
を掛け合わせることによって、同行同列要素の補正を行
う。第2の補正データの場合も同様に、両データのマト
リックス配列の画素の同行同列要素を対応させ、この対
応した両値を足すことによって同行同列要素の補正を行
う。
【0024】次に、第7ステップを説明する。上記した
第6ステップで演算され、補正されたデータに基づい
て、最終画像を得るのであるが、そのために、補正され
たデータを第8図表示回路12中のメモリに格納する。
次に、適当なタイミングの後、補正されたデータをD/
A変換して、画像処理しモニタ13に映し出す。このよ
うにして映し出された画像は、医者が診察に使うことが
できる品質の高いものになった。即ち、中央に病変部を
含み、中央部が暗く、濃度値が高くなり過ぎて黒くつぶ
れてしまい、また、両端部では明る過ぎるため、従来装
置によるとハレーションを発生していた。このため、原
画像では、肉眼で観察したような忠実な画像表示が得ら
れなかったが、照度値カーブの大きな変化率を打ち消す
よう補正したため、補正画像は極端な濃度を示さなくな
り、忠実な画像を再現できた。
【0025】ここで、上記した第1ステップ乃至第7ス
テップの実践結果を、特性図としてまとめて図5に示
す。即ち、(a)は第1ステップで得た原画像である。
これは生データであり、例えば中央に病変部を含み中央
部が暗く、即ち、濃度値が高くなっている。次に、
(b)は第4ステップで得た原画像の画素ごとの照度値
に基づいて、行ごとにまとめた照度値カーブを示す図で
あり、例えば(a)図のAラインにおける照度値カーブ
を示す。(c)は第5ステップにおいて得たAラインに
おける補正データであり、図(b)の照度値カーブをあ
る割合の基で打ち消すようにもとめた。(d)は第6ス
テップにおいて得た補正されたデータである。即ち、カ
メラ処理回路10の演算回路によって演算されたAライ
ンの補正されたデータである。(e)は第7ステップに
おいて得た最終画像であり、第6ステップで演算され、
補正されたデータに基づいて得たものである。
【0026】次に、第2の実施例を図2のフローチャー
トと図6を用いて説明する。まず、第1ステップとして
観察物を撮像する前に、予め照明装置の配光特性を測定
する。ここで、図10を再び参照すると、図10は照明
用ライトガイドAとライトガイドBによる照度分布の重
なりを示しており、合成照度分布の中央部近辺のみが、
照度値カーブのほぼ平坦ピークになり、それ以外は中央
から離れるに従ってそのカーブは徐々に下がっている。
このような照度値カーブにおける明るさをここでは説明
を簡単にするために、1乃至10のレベルで表わしてい
る。[図6(a)参照]
【0027】実際には、0乃至255レベルに分類した
配光マトリックスを用いる場合が頻繁であるが、例えば
1ピクセル当たり10万レベル扱えるCCDであれば、
光量のレベル分けは、最大10万レベルにまで分類する
ことが可能である。
【0028】次に、第2ステップについて説明すると、
このステップもまた観察物を撮像する前に実施される。
即ち、CCD1の受光感度特性を測定する。詳細は後述
するが、それは図6(a)の配光マトリックスの各画素
に対応するCCD1の受光感度のことである。即ち、こ
れも前に説明したように図9(b)の感度マトリックス
のように、均一の例えば白色光を照射して得られたもの
で、図6(b)に示されている。このCCD1の受光感
度マトリックスは同図(a)に示す配光マトリックスと
対応関係にある。これらの図から明らかなように、各ピ
クセルの光電変換感度はあるバラツキを持っており、仮
に各ピクセルの光電変換感度の中心を100と置くと、
例えば96から105までの範囲内に、全てのピクセル
が収まっているものを正常として扱うこととする。
【0029】次に、第3ステップにおいては、第1ステ
ップで求められた配光特性データと第2ステップで求め
られた受光感度特性データの少なく共一方に基づき、画
像均一性補正のための補正データを求める。即ち、ここ
では配光特性と受光感度特性の両方に基づき、補正デー
タを求める場合について説明する。第1ステップで求め
られた値[図6(a)参照]、及び第2ステップで求め
られた値[図6(b)参照]を掛け合わせて、図6
(c)に示す中間補正データマトリックスを得る。この
中間補正データマトリックスを基にして、第1の実施例
と同様に第1の補正データマトリックス[図6(d)参
照]及び第2の補正データマトリックス[図6(e)参
照]を得る。上記した例では、補正データを求めるのに
配光特性と受光感度特性の両方を用いる場合について説
明したが、いずれか片方を用いて補正データを求めても
よい。
【0030】次に、第4ステップについて説明すると、
本実施例では、上記したように第1ステップから第3ス
テップの工程を経て、各種補正データを求めた後に原画
像データを得ることになる。[図5(a)参照]即ち、
このような工程にしたのは、第1の実施例が原画像を基
にして補正データを求めていたのに対し、本実施例で
は、原画像に関係なく画像均一性補正のための補正デー
タを求めているためである。
【0031】次に、第5ステップについて説明すると、
本ステップでは第3ステップで求めた補正データに基づ
き原画像を補正するために、原画像の画素ごとの、CC
D1の受光面での電気信号に変換する前の光画像の画素
ごとの照度値を求める。次の第6ステップでは、第5ス
テップで得た照度値をCCD1によって電気信号に変換
する。
【0032】次に、第7ステップを説明すると、本ステ
ップでは第3ステップで求めた補正データに基づき原画
像を補正する。第1の実施例と同様に、原画像を補正す
るためにCCD1の補正用増幅率を変化させるのである
が、そのために、図8中のカメラ処理回路10のメモリ
に補正データを格納する。次に、内視鏡観察時にCCD
1から原画像データに基づく画像データを得て、カメラ
処理回路10中の専用メモリに一時格納する。適当なタ
イミングの後、カメラ処理回路10中の対応メモリに格
納された補正データ及び画像データを呼び出し、次に、
カメラ処理回路10中演算回路によって両データを演算
する。即ち、上記第3ステップで説明した第1の補正デ
ータを使用する場合は、両データについてマトリックス
配列の画素の同行同列要素を掛け合わせることによって
補正を行い、第2の補正データの場合は、両データのマ
トリックス配列の画素の同行同列要素を足すことによっ
て補正を行う。
【0033】次に、第8ステップを説明する。上記した
第7ステップで演算され、補正されたCCD1の出力に
基づいて、最終画像を得るのであるが、そのために、そ
の補正された出力を第8図表示回路12中のメモリに格
納する。次に、適当なタイミングの後、その補正された
出力をD/A変換して、画像処理しモニタ13に映し出
す。このようにして映し出された画像は、医者が診察に
使うことができる品質の高いものになる。即ち、CCD
1の感度にある程度のバラツキがあり、ライトガイドの
配光特性にある程度のむらがあっても、それを不良品と
せず、また、ライトガイドの配光特性を特に改善するこ
となく、均一性の優れた画像が得られる。 次に、第3
の実施例を図3のフローチャートを追加して説明する。
本実施例は、内視鏡において一般的に実施されているホ
ワイトバランス調整時に収集される各種データの一部を
利用するものである。即ち、内視鏡装置ではホワイトバ
ランス調整は常とう手段であり、このとき収集されるデ
ータ中には、本発明に関連した補正データを求めるのに
有効な特徴を持つデータが含まれている。従って、本実
施例ではそのようなデータを積極的に活用しようとする
ものである。即ち、第1ステップでは被検体に代わる白
色板に光を照射するものであるが、これは内視鏡の通常
使用時に行われるホワイトバランス調整時のものと置き
換えて考えればよい。
【0034】次に、第2ステップもまた第1ステップ同
様に、内視鏡通常使用時におけるホワイトバランス調整
時にほぼ同時に行われるものであり、第1ステップによ
る白色板照射後の白色板からの反射光を受けて、CCD
1が入射光に対応する光電変換出力を発生することとな
る。[図6(c)参照]
【0035】第3ステップでは、第2ステップにおいて
ホワイトバランス調整時にすでに得られているCCD1
の出力データを呼び出し、これに基づき画像均一性を補
正するための補正データを求める。即ち、第2の実施例
と同様に第1の補正データマトリックス[図6(d)参
照]、及び、第2の補正データマトリックス[図6
(e)参照]を得る。尚、CCD1の出力に基づき補正
データを求めるプログラムを内蔵させれば、ホワイトバ
ランス調整時にCCD1の出力を得た段階で補正データ
が自動的に求まる。
【0036】次からの第4ステップ乃至第8ステップに
おいて、本実施例のフローチャートは完結するが、それ
らのフローチャートは第2の実施例の第4ステップ乃至
第8ステップと全く同様の過程を経て、最終画像を得る
ものであるため、ここではそれらの説明を省略する。
【0037】次に、第4の実施例を図4のフローチャー
トを追加して説明する。本実施例は、基本的には第1の
実施例と同様であり、内視鏡スコープの画像の均一性を
得ることを目的として、内視鏡画像を補正するものであ
る。即ち、CCD1の画像表示可能な光量の範囲が、肉
眼に比較して狭いために起こる、スコープ画像の均一性
の乱れを補正する。
【0038】ここで、第1ステップ乃至第4ステップ
は、第1の実施例の第1ステップ乃至第4ステップと全
く同様の過程を経て、行ごとにまとめた画素ごとの照度
値カーブを得るものであるため、ここでは、それらの説
明を省略する。
【0039】次の第5ステップが、第1の実施例と異な
るところであり、観察部位等ごとに複数の補正用増幅率
パターンを収集するようになっている。即ち、管腔観察
用、胃壁面観察用、ポリープ観察用というように、観察
する部位ごとに、対応する補正用データ(増幅パター
ン)を予め内蔵させておく。
【0040】次に、第6ステップでは、観察部位等ごと
にすでに内像されている複数の増幅率パターン群の中か
ら最適なもの、即ち、対応する補正用データを選択し、
補正データを求める。このようにして、第1の実施例で
は、現在観察されつつある被検体についての一通りの補
正データしか求められなかったが、本実施例では、観察
部位に応じて、予め、収集していた補正用増幅率パター
ンの中から、最適補正データを選択することができるた
め、いかなる部位を観察しようとも、容易にスコープ画
像の均一性を得ることができる。
【0041】残りの第7ステップ乃至第8ステップに
て、本実施例のフローチャートは完結するが、それらの
フローチャートは第1の実施例の第6ステップ乃至第7
ステップと全く同様の過程を経て、最終画像を得るもの
であるため、ここではそれらの説明を省略する。
【0042】以上、本発明を種々の実施例について説明
したが、本発明はそれらに限定されるものではなく、本
発明の要旨を変更しない範囲で、種々変形して実施する
ことが可能である。
【0043】
【発明の効果】上記した本発明によれば、被検体につい
ての撮影像に対応したCCD1の出力に基づいて、スコ
ープ画像の均一性補正データを求め、この補正データに
基づいてCCD1の出力に対してのスコープ画像均一性
補正用増幅率を変化させることにより、画像均一性につ
いて、より優れた忠実な被検体画像を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施例の方法を示すフロ
ーチャートである。
【図2】本発明における第2の実施例の方法を示すフロ
ーチャートである。
【図3】本発明における第3の実施例の方法を示すフロ
ーチャートである。
【図4】本発明における第4の実施例の方法を示すフロ
ーチャートである。
【図5】本発明を説明するための特性図である。
【図6】(a)はライトガイドの配光特性図、(b)は
CCD1の感度特性図、(c)はCCD1の出力特性
図、(d)は第1の補正データ群、(e)は第2の補正
データ群である。
【図7】本発明における補正データを求めるための特性
図である。
【図8】内視鏡装置の一般的構成を示す図である。
【図9】CCD1の感度特性を説明する図である。
【図10】スコープ先端部に設けられる照明用ライトガ
イドの配光特性を説明する図である。
【符号の説明】
1 CCD 6 スコープ 14 信号処理部 10 カメラ処理回路 11 ALC 12 表示処理回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】観察物からの光を受け撮像装置によって電
    気信号に変換するスコープ部と、このスコープ部からの
    電気信号を信号処理する信号処理部と、この信号処理部
    からの電気信号を受け前記観察物の撮影画像を映し出す
    モニタとから構成されるスコープ画像装置において、前
    記観察物の撮影画像の画素ごとに前記撮像装置の出力信
    号の値を求め、画像データの均一性を満たすように、前
    記各画素ごとに前記各撮像装置出力信号の増幅率を前記
    撮像装置出力信号値に基づいて制御するスコープ画像の
    均一性補正方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のスコープ画像の均一性補正
    方法において、観察物を撮像する前に予めスコープの光
    路に関する配光特性や撮像装置の各画素ごとの受光感度
    特性の少なく共一方を測定しておき、画像データの均一
    性を満たすように、前記各撮像装置出力信号の増幅率を
    前記配光特性と前記各画素の受光感度特性の少なく共一
    方に基づいて制御するスコープ画像の均一性補正方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載のスコープ画像の均一性補正
    方法において、観察物を撮像する前に予め、ホワイトバ
    ランス調整手段が実施されたときに、このとき得られた
    撮像装置の出力値を基にして、画像データの均一性を満
    たすように、各画素ごとの撮像装置出力信号の増幅率を
    制御するスコープ画像の均一性補正方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載のスコープ画像の均一性補正
    方法において、撮像装置出力信号の増幅率として、観察
    物の観察部位等に応じた複数の増幅パターンを予め内蔵
    しておき、前記観察部位等ごとにすでに内蔵されている
    複数の増幅率パターン群の中から最適なものを選択し
    て、この選択された増幅率パターンを用いて画像を補正
    するスコープ画像の均一性補正方法。
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