JPH0521128U - エンジン冷却水の保温装置 - Google Patents

エンジン冷却水の保温装置

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JPH0521128U
JPH0521128U JP7709891U JP7709891U JPH0521128U JP H0521128 U JPH0521128 U JP H0521128U JP 7709891 U JP7709891 U JP 7709891U JP 7709891 U JP7709891 U JP 7709891U JP H0521128 U JPH0521128 U JP H0521128U
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JP
Japan
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cooling water
heat storage
engine
storage tank
pipe
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JP7709891U
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Inventor
得行 小松原
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Mitsubishi Motors Corp
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Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジン1の運転停止後、高温の冷却水を保
温状態で貯蔵し、再始動時に温かい冷却水を使用できる
ようにする。 【構成】 リターンパイプ3から蓄熱配管10を分岐し
て蓄熱タンク11と接続する。蓄熱配管10の分岐部に
流路切換バルブ12を設ける。また、蓄熱配管10の途
中に正逆運転可能なポンプ13を設置する。そして、ラ
ジエータ7と蓄熱タンク11とを吸排気管17で接続
し、分岐管17aに大気開放バルブ18を取付ける。エ
ンジン1の停止後、ポンプ13を運転して高温の冷却水
を蓄熱タンク11に吸引し、保温状態で貯蔵する。エン
ジン1を始動する時は、ポンプ13を逆転させ、蓄熱タ
ンク11内の温かい冷却水を冷却水循環系へ戻す。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車用エンジン等の冷却装置に係り、詳しくは、運転停止後に高 温水となっているエンジン冷却水を蓄熱タンクに蓄えて保温するエンジン冷却水 の保温装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用エンジンの冷却装置として一般的な水冷方式は、エンジン運転時にウ ォータポンプを駆動してエンジン冷却水を循環させるもので、その主な循環経路 を図5に基づいて説明する。
【0003】 エンジン1の始動と同時に、エンジン出力の一部を使用してウォータポンプ2 が運転を開始すると、該ウォータポンプに加圧されたエンジン冷却水(以下冷却 水)は、シリンダヘッドやシリンダブロック等に形成されたウォータジャケット (図示省略)に送水される。ウォータジャケット内を通過し、熱交換によって高 温となった冷却水はリターンパイプ3に集められ、該リターンパイプに導かれて サーモスタット4へ送られる。このサーモスタット4は、たとえばエンジン始動 時のように、冷却水が所定の温度まで上昇していない時には冷却水をバイパス流 路5へ導き、直接ウォータポンプ2へ戻して暖機運転を促進する。そして、冷却 水の温度が所定値まで上昇すると、サーモスタット4が作動して流路が切換えら れ、リターンパイプ3に集められた冷却水はラジエータインレットホース6に導 かれてラジエータ7へ送水される。ラジエータ7に送水された高温の冷却水は、 走行風及びクーリングファン8の作動によって発生する風を受けるラジエータ内 で冷却された後、ラジエータアウトレットホース9を通って再びウォータポンプ 2へ戻される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、前述した従来のエンジン冷却装置においては、サーモスタット4の 作用によって暖機運転を短縮しているが、始動時(長時間停車後)の冷却水温が 外気温の影響を受けて変化するのは避けられなかった。このため、たとえば冬期 の夜間に停止したエンジンを翌朝再始動するような場合には、気温の低下に伴っ て冷却水の温度もかなり低下しており、暖機運転に時間を要すると共に、始動性 が低下する恐れもあった。
【0005】 そこで、本考案の目的は、運転停止時に高温の冷却水を蓄熱タンクに蓄え、再 始動時にこの温水を利用できるようにしたエンジン冷却水の保温装置を提供する ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前述の課題を解決するもので、エンジン冷却水をエンジンからラジ エータへ戻すリターンパイプの適所より分岐させた蓄熱配管と、前記分岐部に配 設した流路切換バルブと、前記蓄熱配管の途中に設置した正逆運転可能なポンプ と、前記蓄熱配管の先端に接続した蓄熱タンクと、前記ポンプの運転時に前記ラ ジエータ及び前記蓄熱タンクの内部と大気とを連通せしめる吸排気手段とを具備 して構成したことを特徴とするエンジン冷却水の保温装置である。
【0007】
【作用】
前述の手段によれば、エンジン停止後に流路切換バルブを操作して蓄熱配管を リターンパイプと連通させた後、ポンプを正転運転することにより、エンジンの 冷却水循環系から高温の冷却水を吸引して蓄熱タンク内に保温状態で貯蔵するこ とができる。そして、エンジンの再始動時にポンプを逆転運転すると、保温され て温かい状態の冷却水が冷却水循環系へ戻される。従って、エンジンは冷却水の 熱によって温められることになり、始動性が向上すると共に暖気運転の時間を短 縮できる。
【0008】
【実施例】
本考案によるエンジン冷却水の保温装置の一実施例を図1ないし図4に基づい て説明する。なお、従来構造と同一の部分には同じ符号を付し、その詳細な説明 は省略する。
【0009】 本考案の冷却水保温装置は、リターンパイプ3の適所、たとえばエンジン1を 冷却して高温になった冷却水が全て集合した位置の下流側とサーモスタット4と の間のリターンパイプ3から、蓄熱配管10を分岐させて蓄熱タンク11と接続 する。この蓄熱タンク11は、いわゆる魔法瓶のようなもので、外部との断熱性 が高い構造とすることによって、貯蔵する液体の温度変化を抑制できる。
【0010】 蓄熱配管10がリターンパイプ3から分岐する分岐部には、冷却水の流れをラ ジエータ7側又は蓄熱タンク11側のいずれか一方へ切換える流路切換バルブ1 2を配設し(電磁弁等を採用)、該流路切換バルブ12と蓄熱タンク11との間 の蓄熱配管10に正逆運転可能なポンプ13を設置する。このポンプ13はモー タ14を駆動源として運転されるもので、該モータ14は、正転A、正常(停止 )B及び逆転Cの3接点を有するスイッチ15を介して電源16と接続され、ス イッチ15の選択操作によってポンプ13を正転運転又は逆転運転する。
【0011】 ラジエータ7及び蓄熱タンク11の上端部、すなわち冷却水が貯蔵される空間 の最も高い位置に各々連通する吸排気管17を接続し、該吸排気管17の適所に ポンプ13の運転時に開く大気開放バルブ18(電磁弁等を採用)を取付けて吸 排気手段を構成している。なお、本実施例ではラジエータ7及び蓄熱タンク11 の上端部を吸排気管17で連結し、途中から分岐した分岐管17aに1個の大気 開放バルブ18を取付けた構造としているが、他の実施例ではラジエータ7及び 蓄熱タンク11に各々独自の大気開放バルブ18を取付けてもよく、この場合、 ラジエータ7及び蓄熱タンク11の構造によっては吸排気管17を省略して大気 開放バルブ18を直接取付けることも可能である。
【0012】 以下、上述したエンジン冷却水の保温装置の作用を説明する。
【0013】 図4は、エンジン1が運転されている状態(以下正常運転時)を示したもので 、スイッチ15は接点Bに接続され、流路切換バルブ12が蓄熱配管10の入口 を閉じると共に、大気開放バルブ18が閉となっている。この状態においては、 ポンプ13が停止しており、冷却水は従来構造と同様の循環径路(図中の矢印参 照)を流れ、エンジン1の過熱を防止する。
【0014】 次に、エンジン1を停止して高温の冷却水を貯蔵する状態(以下冷却水貯蔵時 )は、図1に示す如く、スイッチ15を接点Aに接続することにより、流路切換 バルブ12が作動して蓄熱配管10の入口を開き、また、大気開放バルブ18が 開となる。そして、ポンプ13が正転運転を開始し、リターンパイプ3から高温 の冷却水を吸引して蓄熱タンク11へ貯蔵する。この時、蓄熱タンク11内の空 気は流入した冷却水に押し出されて吸排気管17へ排気され、また、ラジエータ 7には冷却水の水位低下に応じて吸排気管17から空気が流入する。
【0015】 図2は、蓄熱タンク11に貯蔵した冷却水を保温する状態(以下冷却水保温時 )を示したもので、スイッチ15、流路切換バルブ12及び大気開放バルブ18 は正常運転時と同じ状態となる。この冷却水保温時には、エンジン1が停止中の ため冷却水の循環はなく、蓄熱タンク11内の冷却水は外部と断熱され、高温か らの温度低下が最少限に維持される。
【0016】 図3は、エンジン1を始動する前に蓄熱タンク11内の冷却水を循環系に戻す 状態(以下エンジン始動時)を示したもので、スイッチ15を接点Cに接続する ことにより、流路切換バルブ12が作動して蓄熱配管10の入口を開く共に大気 開放バルブ18が開となる。そして、ポンプ13が逆転運転を開始し、蓄熱タン ク11内に保温状態で貯蔵されていた冷却水はリターンパイプ3から冷却水循環 系へ戻される。この時、ラジエータ7は水位の上昇と共に内部の空気を排気し、 蓄熱タンク11は水位の低下と共に内部へ空気を吸引する。こうして蓄熱タンク 11からの冷却水の戻しが完了すると、スイッチ15を操作して接点Bと接続し 、蓄熱配管10の入口が閉じかつ大気開放バルブ18が閉じた正常運転時の状態 にする。これにより、エンジン1の始動が可能となり、そして、冷却水循環系に は保温されて温かい冷却水が満たされている。
【0017】 従って、たとえば冬期の夜間に停止したエンジン1を翌朝再始動するような場 合であっても、冷却水循環系が温かい冷却水で満たされているためその始動性は 良好であり、しかも、暖機運転に要する時間を短縮できる。
【0018】
【考案の効果】
前述した本考案によれば、エンジン停止時の高温冷却水を保温して貯蔵できる ので、再始動時には冷却水循環系に温かい冷却水を満たした状態でのエンジン始 動が可能となる。この結果、特にたとえば冬期の早朝のように、外気温度が低い 場合のエンジン始動性を著しく向上させると共に、暖機運転に要する時間を大幅 に短縮できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す系統図で、冷却水貯蔵
時の状態を示している。
【図2】図1の実施例を冷却水保温時の状態にして示し
た図である。
【図3】図1の実施例をエンジン始動時の状態にして示
した図である。
【図4】図1の実施例を正常運転時の状態にして示した
図である。
【図5】従来のエンジン冷却水循環路を示す系統図であ
る。
【符号の説明】
1 エンジン 3 リターンパイプ 7 ラジエータ 10 蓄熱配管 11 蓄熱タンク 12 流路切換バルブ 13 ポンプ 14 モータ 15 スイッチ 16 電源 17 吸排気管 18 大気開放バルブ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン冷却水をエンジンからラジエータ
    へ戻すリターンパイプの適所より分岐させた蓄熱配管
    と、前記分岐部に配設した流路切換バルブと、前記蓄熱
    配管の途中に設置した正逆運転可能なポンプと、前記蓄
    熱配管の先端に接続した蓄熱タンクと、前記ポンプの運
    転時に前記ラジエータ及び前記蓄熱タンクの内部と大気
    とを連通せしめる吸排気手段とを具備して構成したこと
    を特徴とするエンジン冷却水の保温装置。
JP7709891U 1991-08-30 1991-08-30 エンジン冷却水の保温装置 Withdrawn JPH0521128U (ja)

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JP7709891U JPH0521128U (ja) 1991-08-30 1991-08-30 エンジン冷却水の保温装置

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JP7709891U JPH0521128U (ja) 1991-08-30 1991-08-30 エンジン冷却水の保温装置

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JPH0521128U true JPH0521128U (ja) 1993-03-19

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JP7709891U Withdrawn JPH0521128U (ja) 1991-08-30 1991-08-30 エンジン冷却水の保温装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008180231A (ja) * 2001-06-05 2008-08-07 Toyota Motor Corp 蓄熱装置を備えた内燃機関

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008180231A (ja) * 2001-06-05 2008-08-07 Toyota Motor Corp 蓄熱装置を備えた内燃機関
JP4665993B2 (ja) * 2001-06-05 2011-04-06 トヨタ自動車株式会社 蓄熱装置を備えた内燃機関

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