JPH0521126U - 内燃機関のピストン冷却装置 - Google Patents

内燃機関のピストン冷却装置

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JPH0521126U
JPH0521126U JP7713491U JP7713491U JPH0521126U JP H0521126 U JPH0521126 U JP H0521126U JP 7713491 U JP7713491 U JP 7713491U JP 7713491 U JP7713491 U JP 7713491U JP H0521126 U JPH0521126 U JP H0521126U
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JP
Japan
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oil
piston cooling
pressure
hydraulic pump
piston
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Application number
JP7713491U
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English (en)
Inventor
吾道 小沢
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧力油をピストンクーリングノズルに供給し
てピストンの冷却を行う内燃機関のピストン冷却装置の
油圧ポンプを、無駄のない必要最小限の容量とし、しか
もピストンクーリングノズルの冷却能力を向上する。 【構成】 エンジンに駆動される油圧ポンプ1からオイ
ルクーラ4、オイルフィルタ5、メインギャラリ6を経
て各部のジャーナルやロッカアーム等20〜23の潤滑
および冷却用の油を供給する油圧回路3にリリーフバル
ブ10を設け、リリーフ回路14にピストンクーリング
ノズル24を接続する。油圧ポンプ1の吐出量を、ピス
トンクーリングが必要となるエンジン定格回転の50〜
60%のときリリーフ圧力になるように選定することに
より、油圧ポンプ1の容量を必要最小限にすることがで
き、ピストンクーリングノズル24の噴出圧力はリリー
フ圧力と同一となり、冷却能力が向上する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は内燃機関のピストン冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は従来のピストン冷却装置の系統図を示し、1は油圧ポンプであり図示し ないエンジンにより駆動される。2はオイルパン、30はリリーフバルブであり リリーフ回路31はオイルパン2に接続している。4はオイルクーラ、5はオイ ルフィルタ、6はメインギャラリィであり油圧ポンプ1の油圧回路3に接続して いる。メインギャラリィ6に送られた油は、主運動系ジャーナル20、シリンダ ライナ21、動弁系ジャーナル22、バルブ,ロッカアーム23に送られて各部 の潤滑および冷却を行い、一部はピストンクーリングノズル24に送られてピス トンを冷却する。
【0003】 次に作動を説明すると、エンジンが始動すると油圧ポンプ1が回転し、油は油 圧回路3からオイルクーラ4、オイルフィルタ5を経てメインギャラリィ6に送 られる。その際、メインギャラリィ6の油圧はオイルクーラ4およびオイルフィ ルタ5の抵抗によりオイルクーラ4以前の油圧よりも低下して、低い圧力の油が 主運動系ジャーナル20、その他の潤滑系やピストンクーリングノズル24に送 られる。油圧ポンプ1の吐出圧力が予め定められた圧力に達するとリリーフバル ブ30が作動し、油はリリーフしてオイルパン2に流れる。
【0004】 図6は油の関連特性を示したグラフであり、(a)はエンジン回転数と油圧ポ ンプ吐出量との関係を示し、(b)はエンジン回転数とリリーフバルブおよびメ インギャラリィの油圧との関係を示す。グラフ(a)の縦軸は油圧ポンプ吐出量 、横軸はエンジン回転数を示し、グラフ(b)の縦軸は油圧、横軸はエンジン回 転数であり、実線はリリーフバルブ、点線はメインギャラリィを示す。エンジン がアイドリング回転数n1 の時にはリリーフバルブの油圧はp1 であり、メイン ギャラリィの油圧はp2 である。エンジンが定格回転数の50〜60%の回転数 n2 になると、リリーフバルブの油圧はリリーフ油圧p3 となり、油はリリーフ バルブからリリーフする。この時のメインギャラリィの油圧はp4 である。以後 エンジンの定格回転数まで油圧は同一である。このp2 とp4 とは各部の潤滑お よび冷却に必要な圧力である。その間、油圧ポンプの吐出量はグラフ(a)の実 線で示すように、エンジンの回転数n1 でv4 であり、n2 でv3 であり、n3 でv5 である。しかしながら、エンジン回転数n2 でリリーフバルブはリリーフ するので、回転数n2 からn3 の間にメインギャラリィに送られる油量はv3 で ある。この吐出量のうち、ピストンクーリング以外に必要な油量は破線で示すご とく、n1 でv1 であり、n2 およびn3 でv2 である。従って、実線EFCと 破線ABDとの間の油量がピストンクーリングに利用される油量である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ピストンクーリングはエンジン回転数がアイドリングから定格回転数の50〜 60%までは不要であり、ピストンクーリング油量はエンジン定格回転において 図6(a)のv3 −v2 、即ち、CDあれば良い。従って、ABCFEに囲まれ る面積に相当する油量は不必要である。しかしながら、前述のメインギャラリィ での油圧p2 およびp4 を確保するためには、エンジン回転数n1 ,n2 ,n3 において吐出量がE,F,Gなる油圧ポンプが必要となる。そのため、エンジン 回転数がn2 になるとリリーフバルブが作動して、FGCに囲まれる油量がリリ ーフされる。即ち、過大なポンプを必要とし不経済である。また、ピストンクー リングノズルでの最大油圧はp4 であり、高出力エンジンに対してはピストンク ーリング能力が不足する。
【0006】 本考案は上記の問題点に着目してなされたもので、過大な油圧ポンプを必要と せず、ピストンクーリングノズルでの最大圧力の高い内燃機関のピストン冷却装 置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】 上記の目的達成のため、本考案に係る内燃機関のピストン冷却装置においては 、油圧ポンプからの圧力油によりピストンを冷却する内燃機関のピストン冷却装 置において、前記油圧ポンプに予め定められた油圧に達すると油をリリーフする リリーフバルブを接続し、該リリーフバルブのリリーフ回路にピストンクーリン グノズルを接続したことを特徴としている。
【0008】
【作用】
上記の構成によれば、リリーフバルブのリリーフ回路にピストンクーリングノ ズルを接続したため、油圧が上昇してリリーフバルブがリリーフすると、リリー フされた油はピストンクーリングノズルから噴出してピストンを冷却する。
【0009】
【実施例】
以下に本考案に係る内燃機関のピストン冷却装置の実施例について、図面を参 照して詳述する。図1はピストン冷却装置の系統図であり、1は図示しないエン ジンにより駆動される油圧ポンプ、2はオイルパンである。4はオイルクーラ、 5はオイルフィルタ、6はメインギャラリィであり、油圧ポンプ1の油圧回路3 に接続している。メインギャラリィ6には主運動系ジャーナル20、シリンダラ イナ21、動弁系ジャーナル22、バルブ,ロッカアーム23が接続している。 オイルクーラ4の上流にはリリーフバルブ10が設けられ、リリーフ回路14 にはピストンクーリングノズル24が接続されている。12は圧力回路、13は パイロット回路である。
【0010】 図2はリリーフバルブ10の断面図であり、本体11にはスプール15が滑動 自在に嵌入されている。12は圧力回路であり、13はパイロット回路であり、 14はリリーフ回路である。リリーフ回路14はピストンクーリングノズル24 に接続している。スプール15にはランド16および環状溝17が設けられてい る。18はばねでスプール15をパイロット回路13の側に付勢している。
【0011】 次に作動について説明する。エンジンが始動すると油圧ポンプ1は回転を開始 し、油は油圧回路3からオイルルーラ4、オイルフィルタ5、オイルギャラリィ 6を経て、主運動系ジャーナル20、シリンダライナ21、動弁系ジャーナル2 2、バルブ,ロッカアーム23に送られ、潤滑および冷却を行う。エンジン回転 が上昇し、油圧が上昇して予め定められた圧力p3 に達すると、リリーフバルブ 10はリリーフしてリリーフ回路14からピストンクーリングノズル24に油を 送り、油を噴出してピストンを冷却する。
【0012】 図2、図3はリリーフバルブ10の作動説明図であり、図2は油圧の低い場合 を示す。即ち、スプール15はばね18によりパイロット回路13側に移動して おり、ランド16は圧力回路12とリリーフ回路14との連絡を遮断している。 油圧が上昇して予め定められた圧力p3 に達すると、パイロット回路13から の油圧によってスプール15はばね18の力に抗して図3に示すように移動し、 環状溝17によって圧力回路12とリリーフ回路14とは連通し、圧力油はピス トンクーリングノズル24に送られる。
【0013】 図4は油の関連特性を表したもので、(a)は油圧ポンプ吐出量とエンジン回 転数との関係を示すグラフで、縦軸はポンプ吐出量、横軸はエンジン回転数であ る。(b)はリリーフバルブおよびメインギャラリィの油圧とエンジン回転数と の関係を示すグラフで、縦軸は圧力、横軸はエンジン回転数、実線はリリーフバ ルブ、点線はメインギャラリィを示す。
【0014】 エンジンがアイドリング回転数n1 のとき、油圧ポンプの吐出量は(a)に示 すようにv1 であり、これは前述のごとくピストンクーリング以外の部分の潤滑 に必要な油量である。この時の油圧は(b)に示すように、リリーフバルブでは p1 であり、メインギャラリィではオイルクーラ、オイルフィルタの抵抗により p2 に下がる。p2 は各部の潤滑に必要な油圧である。エンジン回転数が定格回 転数の50〜60%になると吐出量はv2 となり、前述の必要な油量は確保され る。この時の油圧はリリーフバルブでp3 となり、リリーフバルブは作動してピ ストンクーリングを開始する。メインギャラリィの油圧は必要油圧p4 である。 エンジンが定格回転数n3 において、油圧ポンプは最大吐出量v3 となり、定 格回転数において必要な油量v3 −v2 、即ちCDをピストンクーリングに供給 する。従って、ピストンクーリングに供給する油量はBCDとなり、前述の必要 油量と合致する。また、ピストクーリングノズルからの吐出圧は途中に抵抗がな いためリリーフ圧力p3 となる。
【0015】
【考案の効果】
以上詳述したごとく、本考案は油圧ポンプの圧力油を送って各部の潤滑を行う エンジンの潤滑回路にリリーフバルブを設け、該リリーフバルブのリリーフ回路 にピストンクーリングノズルを接続したため、以下のごとき効果を奏する。 (1)油圧ポンプの容量を必要最小限にし、油量を各部に適性に配分することが でき、経済的である。 (2)ピストンクーリングノズルからの吐出圧はリリーフ圧と同一なため、高い 油圧が得られ、高出力に適応する冷却能力のある内燃機関のピストン冷却装置が 得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のピストン冷却装置の系統図である。
【図2】リリーフバルブの平常時の断面図である。
【図3】リリーフバルブのリリーフ時の断面図である。
【図4】本考案のピストン冷却装置の油の関連特性グラ
フである。
【図5】従来のピストン冷却装置の系統図である。
【図6】従来のピストン冷却装置の油の関連特性グラフ
である。
【符号の説明】
1 油圧ポンプ 3 油圧回路 4 オイルクーラ 5 オイルフィルタ 6 メインギャラリィ 10 リリーフバルブ 13 パイロット回路 14 リリーフ回路 24 ピストンクーリングノズル

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプからの圧力油によりピストン
    を冷却する内燃機関のピストン冷却装置において、前記
    油圧ポンプに予め定められた油圧に達すると油をリリー
    フするリリーフバルブを接続し、該リリーフバルブのリ
    リーフ回路にピストンクーリングノズルを接続したこと
    を特徴とする内燃機関のピストン冷却装置。
JP7713491U 1991-08-30 1991-08-30 内燃機関のピストン冷却装置 Pending JPH0521126U (ja)

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Cited By (1)

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WO2020067034A1 (ja) * 2018-09-25 2020-04-02 いすゞ自動車株式会社 内燃機関のオイル供給装置

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