JPH05210202A - 写真フイルムパトローネ及びカメラ - Google Patents
写真フイルムパトローネ及びカメラInfo
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- JPH05210202A JPH05210202A JP23394092A JP23394092A JPH05210202A JP H05210202 A JPH05210202 A JP H05210202A JP 23394092 A JP23394092 A JP 23394092A JP 23394092 A JP23394092 A JP 23394092A JP H05210202 A JPH05210202 A JP H05210202A
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Abstract
口より送り出す写真フイルムパトローネにおいて、写真
フイルムが給送,巻き戻しされるときに、写真フイルム
の乳剤面を傷つけることの無いようにする。 【構成】 パトローネ本体2は上下ケース2a,2bよ
りなり、下ケース2bには写真フイルム3の先端を写真
フイルムロールより分離する分離爪9が、写真フイルム
3の最外周面に接するようにパトローネ本体2と一体に
形成されている。ここで上ケース2aの排出口6aの端
部を点X1 とし、点X1 からスプール4の上面に向けて
接線X1 X2 を引きスプール4との接点をX2 とする。
さらに接線X1 X2 と平行で下ケース2b側に位置する
直線YYを引き、直線YYは下ケース2bとただ1点Y
で接するとする。このとき接線X1 X2 と直線YYとの
距離をLとすると、式「L>0」が常に成り立つような
構造とする。
Description
状に収納し、スプール回転により写真フイルムを給送す
る写真フイルムパトローネ及びカメラに関するものであ
る。
第4832275号明細書で知られるように、未使用状
態では写真フイルムの先端までもパトローネ本体内に巻
き込んでおくようにし、使用時にはスプールを回転させ
ることによって写真フイルムの送り出しを行うようにし
た写真フイルムパトローネが提案されている。これらの
写真フイルムパトローネの写真フイルム排出口には通常
遮光部材としてパイルを有する遮光リボンが用いられて
いる。また、このような機能をもつ写真フイルムパトロ
ーネとして、特開平3−37645号公報に記載された
ように、写真フイルム排出口を確実に遮光するために開
閉自在な蓋部材を用いるようにしたものも公知である。
ローネ本体内には、写真フイルムをロール状に巻きつけ
たスプール軸が回転自在に収納されている。パトローネ
本体の内壁には、写真フイルムロールの巻き緩みを規制
するリブが配置されている。そして、写真フイルムロー
ルの最外周面と接触するように写真フイルム送出口の奥
に先端分離爪がパトローネ本体の内壁に一体に設けられ
ている。遮光のために設けられた遮光蓋は、カメラ本体
へ装填され裏蓋などが閉じられるとロック機構が解除さ
れ開き、撮影が終了し写真フイルムを完全に巻き込むと
閉じられ、裏蓋を開けた時にロックされるようになって
いる。
されると、カメラ側の給送機構によりスプール軸が送り
出し方向に回転される。このとき写真フイルムの最外周
面と巻き緩みを規制するリブとの間に隙間があれば、写
真フイルムロールが巻きほぐれてリブ接触し規制され、
写真フイルムロールがスプール軸と一緒に回転する。写
真フイルムの先端が写真フイルム排出口に対面する位置
に達すると、分離爪で写真フイルムロールから分離され
写真フイルム排出口からカメラ内部に送り出される。撮
影終了後にカメラから取り出された写真フイルムパトロ
ーネは、遮光蓋により完全に遮光されているのでそのま
ま現像取り扱い店に持っていける。
写真フイルムパトローネでは、撮影中の写真フイルムの
給送時や撮影終了後の写真フイルムの巻き戻し時に、パ
トローネ内の写真フイルム通過経路に設けられた分離爪
や写真フイルム排出口などプラスチック成形されたパト
ローネ材料に直接接触して、写真フイルムの乳剤面が傷
つけられることがあった。また、上記遮光部材として遮
光リボンを使用する写真フイルムパトローネであって
も、分離爪や遮光リボンを貼着していない写真フイルム
パトローネの排出口壁面の一部に写真フイルムが接触し
て、写真フイルムの乳剤面が傷つけられることがあっ
た。
もので、スプールの回転によって写真フイルムを排出口
より送り出し、写真フイルム通路を遮光部材で遮断して
光漏れを防止する手段を備えた写真フイルムパトローネ
において、写真フイルムが給送,巻き戻しされるとき
に、写真フイルムの乳剤面を傷つけることの無いような
構造の写真フイルムパトローネ及びカメラを提供するこ
とを目的とする。
するために、スプールに一巻きだけ巻いた写真フイルム
の裏面を排出口端部に押し付ける形で引っ張った時に、
写真フイルムの乳剤面がパトローネ本体に触れないよう
形成し、写真フイルムパトローネの写真フイルム排出口
の寸法と、カメラの写真フイルム通路の寸法を設定する
ことにより、写真フイルムパトローネに写真フイルムの
乳剤面が触れずにカメラの写真フイルム通路上に写真フ
イルムを供給できるようにした。また、リボンを遮光部
材として使用する写真フイルムパトローネにおいては、
写真フイルムの乳剤面がパトローネ本体に触れずに写真
フイルム排出口内でリボンだけに触れるようにする為に
写真フイルム通路の寸法と写真フイルム排出口の寸法を
設定した。
する。図1において、本発明を実施した写真フイルムパ
トローネのパトローネ本体2は各々プラスチックで成形
された上・下ケース2a,2bから構成されている。パ
トローネ本体2の中には、写真フイルム3をロール状に
巻きつけたスプール4が回転自在に収納されている。上
・下ケース2a,2bの内壁には、スプール4に巻かれ
た写真フイルム3の外周面に接して写真フイルム3の巻
き緩みを防ぐためのリブ5が一体に形成されている。写
真フイルム3が送り出される写真フイルム排出口6は、
上下の面を第1壁面6bと第2壁面6aにより構成され
ている。
蓋7が溝8内に上下方向の移動自在に設置されている。
また、下ケース2bの第1壁面6b奥には写真フイルム
3の先端を写真フイルムロールより分離する分離爪9
が、写真フイルム3の最外周面に接するようにパトロー
ネ本体2と一体に形成されている。ここで上ケース2a
の第2壁面6aの端部を点X1 とし、点X1 からスプー
ル4の上面に向けて接線X1 X2 を引きスプール4との
接点をX2 とする。さらに接線X1 X2 と平行で下ケー
ス2b側に位置する直線YYを引くと、直線YYは下ケ
ース2bとただ1点Yで接する。このとき接線X1 X2
と直線YYとの距離をLとすると、次の式が常に成り立
つような構造とする。 L>0
ローネを使用するカメラ1に、写真フイルムパトローネ
を装填したものである。カメラ1は前記パトローネを収
納するパトローネ室10と、露光済の写真フイルム3を
ロール状に巻取っていく巻取り軸11を有する写真フイ
ルム巻取り室12を設け、その間には写真フイルム通路
13が配設されている。写真フイルム通路13には、レ
ンズ14側に露光面を規制する露光枠15が中ほどに設
けられ、写真フイルム3を挟んで背後には写真フイルム
押さえ16が写真フイルム3に当接し支持している。
体2がズレ動かないように、板バネ状の支持部材17が
側壁に設置されている。またカメラ1の背面に設けられ
た裏蓋18には、パトローネ本体2の表面に印刷された
ISO感度などの表示部が観察出来るように透明小窓1
9が設けられ、その内側には樹脂製の遮光部材20が貼
り付けられている。なお符号21は、シャッター羽根を
示している。
のパトローネ室10側端部には、軸22a回りに回転自
在なローラー22が設けられている。ローラー22は写
真フイルム3の給送方向と直角に位置し、図4で判るよ
うに両端部の直径が中央部より大きくなっており、写真
フイルム3の乳剤面側で接触するのは露光範囲から外れ
た両端のみである。また、図5のようにカメラ1の裏蓋
18にはバネ先端にパトローネ本体の肉厚より短い爪を
付けた蓋開け部材24が、裏蓋18を閉じた時にパトロ
ーネ本体2上部に設けられた蓋開け開口25内に完全に
納まるように突出している。同様にパトローネ本体2に
は、釣り針型の蓋閉じピン26が軸27を中心に回転自
在に設置され、カメラ23本体内の巻き戻し感知機能が
働きパトローネ本体2内に完全に写真フイルム3が巻き
込まれると、蓋開け部材24のバネの付勢に抗して蓋7
を押上げ写真フイルム排出口6を塞ぎ遮光する。
フイルムパトローネ内に充分写真フイルム3がロール状
に巻かれている状態では、写真フイルム3の乳剤面が分
離爪9及び下ケース2b側の第1壁面6bより充分離れ
て保持されるが、図2のように写真フイルム3が全コマ
撮影され引き出された状態でも、写真フイルム通路13
のパトローネ室10側端部に設けられたローラー22と
スプール4との位置関係により乳剤面が前記分離爪9及
び第1壁面6bに触れないように構成されている。その
ため、撮影時の給送中や撮影終了後の巻き戻し中に、写
真フイルム3の乳剤面が分離爪9及び第1壁面6bに触
れ傷つくことがない。
ローネ及びカメラ1の作用について説明する。カメラ1
の裏蓋18を開け、写真フイルムパトローネを装填す
る。裏蓋18を閉じると蓋開け部材24が開口25に挿
入され、図5のように蓋7を押圧し写真フイルム排出口
6を開放する位置まで押し下げる。裏蓋18が閉じられ
ると、カメラ本体に設けられたスプール4の端部に係合
したスプール駆動軸(図示は省く)が、写真フイルム送
り出し方向に回転しスプール4も回転する。写真フイル
ム3の最外周面はリブ5によって巻き緩みを規制されて
いるので、スプール4の回転に合わせて一緒に回転す
る。
で回転してくると、写真フイルム3の最外周面に当接し
ている分離爪9によって掬い上げられ排出口へと導かれ
る。写真フイルム3の先端がカメラ1本体に設けられた
写真フイルム通路まで排出されると、図3のように構造
上、乳剤面がパトローネ本体2に触れることなくカメラ
1側の機構により巻き取られていく。また、写真フイル
ム通路においても図4のように写真フイルム3の両端が
ローラー22等に触れるだけで、露光面がカメラ1本体
と接触して傷つくことはない。
ようにスプール4表面とローラー22の間で写真フイル
ム3が引き延ばされている状態でも、乳剤面が分離爪9
及び第1壁面6bに触れることのない構造となっている
ので撮影給送中に傷つくことがない。同様に巻き戻し時
にも、乳剤面と分離爪9及び第1壁面6bは離して保持
されるので乳剤面が傷つかない。写真フイルム3はスプ
ール4の回転摩擦により、巻取り軸11との間でテンシ
ョンが掛かって引き延ばされているが、例え緩んだ場合
でも、当然、写真フイルム3は上ケース2b側の第2壁
面6a方向に撓むので傷の心配はない。
トローネ本体2内に完全に巻き込むと、蓋閉じピン26
が軸27を中心に矢印Z方向に回動し、蓋7を蓋開け部
材24のバネ付勢に抗して閉じ位置まで押上る。蓋7は
「閉じ位置」と「開け位置」とでそれぞれパトローネ本
体部との間に設けられたクリックにより係止されている
ので、簡単に開閉することはない。撮影者は裏蓋18を
開けて写真フイルムパトローネを取り出し、現像取り扱
い店に持って行くことで質のよい希望のプリント写真を
得られる。
3のパトローネ室10側端部に設けた回転自在なローラ
ー22の代わりに、写真フイルム通路13の端部にR加
工を施したカメラ23を示している。カメラ1同様、写
真フイルムパトローネ内に充分写真フイルム3がロール
状に巻かれている状態ではもちろん、写真フイルム3が
全コマ撮影され引き出された状態でも、写真フイルム通
路13のパトローネ室10側端部に設けられたR加工部
分とスプール4との位置関係により乳剤面が前記分離爪
9及び第1壁面6bに触れないように構成されている。
そのため、撮影時の給送中や撮影終了後の巻き戻し中
に、写真フイルム3の乳剤面が分離爪9及び第1壁面6
bに触れ傷つくことがない。ちなみに、R加工部分も中
央部分が両端より低く削られているため、露光範囲の乳
剤面には触れることがない。
の作用は、前述のカメラ1と同様の作用を示す。また、
カメラ本体に設けられた写真フイルム通路13の巻き取
り室12側端部にも、前記ローラー22と同様のローラ
ーを取りつけることも可能で、写真フイルム通路13の
両端にローラー配置することも出来る。これらローラー
22両端の太径部分は写真フイルム3に直接接触するの
で、柔軟な樹脂材料であり、且つ耐久性に優れた材質で
あることが望ましい。
真フイルムパトローネに本発明を実施した例について、
図7を用いて簡単に説明する。遮光リボン30は、図8
に示したように柔軟な樹脂素材でつくられたパイル糸3
1を経糸32a,緯糸32bからなる基布32に織り込
み、接着剤35で接着してさらに目止め樹脂33で目止
め加工を施したもので、遮光リボン30に写真フイルム
3の乳剤面が接しても傷にはならない。写真フイルム排
出口6の第1壁面6bに貼着した遮光リボン30の基布
32の高さHの上面(A1 点)からスプール4表面(接
点=A2 点)に引いた接線をA1 A2 とする。
クリアランスCだけ離して対峙させておくと、いったん
分離爪9デ掬い上げられた写真フイルム3が接線A1 A
2 を横切って下にくることがないから、写真フイルム3
の乳剤面が分離爪9や第1壁面6bと接触することはな
い。さらに、第2壁面6aにも同様に遮光リボン30が
貼付されているが、第2壁面6aから基布32の厚みだ
け下方に位置している点Bを前記接線A1 A2 に対して
クリアランスDをもって対峙させておくと、写真フイル
ム3のバック面もパイル糸31以外のものと擦れること
がなく、写真フイルム3に傷が入るようなことはない。
写真フイルムのパトローネ本体42は各々プラスチック
で成形された上・下ケース42a,42bから構成され
ている。パトローネ本体42の中には、写真フイルム3
をロール状に巻つけたスプール4が回転自在に収納され
ている。写真フイルム3が送り出される写真フイルム排
出口46は、上下の面を第1壁面46bと第2壁面46
aにより構成されている。
は、板状の蓋47が回転自在に設置され、パトローネの
外からカメラにより開閉を操作される。また、蓋47の
奥には写真フイルム3の先端を写真フイルムロールより
分離する分離爪49が設置されている。
を図10に示す。パトローネ室50に挿入されたパトロ
ーネ42は、スプール4と係合するスプール駆動軸と蓋
開閉操作部51と係合し回転により開閉する蓋駆動軸と
の2本によって位置決めされ、前後左右のガタ以外にス
プール中心を中心に±1゜の回転許容範囲を持つ。
す。パトローネ室50に挿入されたパトローネ42はス
プール4と係合するスプール駆動軸と、ポート口の上下
のガタを規制する手段53によって位置決めされ、左右
方向のガタを有するが、回転許容範囲を持たない。
ム排出口46に対応する位置にはフイルム先端を誘導す
る斜面で構成されるカメラゲート54が設けられる。
る際、乳剤面バック面とも全長にわたって傷を発生させ
ないためには、写真フイルム3が通るライン全てを前記
第1壁面42bと第2壁面42aと接触しないようにす
ることが必要である。すなはち、図12、図13に示す
ように、スプール4に巻つけられた写真フイルム最外周
面を通り、前記第1壁面42bのどこにも接しない接線
の内最も上の直線と、スプール4の表面を通り写真フイ
ルム3のバック面に対面した側の写真フイルム通路の第
2壁面42aのどこにも接しない接線の内最も下の直線
とに挟まれる範囲55の中に前記カメラゲート54を設
ければよいということである。図12、図13は前記2
種類のパトローネ位置決め方法について各々の形、公差
を全て検討して前記範囲55a、55bを求めたもので
ある。
において好ましいと思われるカメラゲート54a、54
bを図示した。カメラゲート54a、54bの作図方法
は図16(a),(b),(c),(d)に示すよう
に、写真フイルム3の通路の高さ0.22mm、左右方向
のパトローネとカメラの位置決めとの水平方向のガタ
0.83mmとして、パトローネがガタや成形公差により
予想される位置のどこにあっても、カメラゲート54
a、54bと干渉することなく写真フイルムラインが前
記範囲55a、55bをはずれることの無いよう各々
0.1mmの余裕を含んで作図したものである。
ると下ケースより1.3mm突き出すことにより、パトロ
ーネ42とパトローネ室50との間に隙間が生じても蓋
47がフイルム先端を導き、隙間に落ち込むことを防止
することが可能である。
す。写真フイルム3のパトローネ本体62は各々プラス
チックで成形された上・下ケース62a,62bから構
成されている。パトローネ本体62の中には、写真フイ
ルム3をロール状に巻つけたスプール4が回転自在に収
納されている。写真フイルム3が送り出される写真フイ
ルム排出口66は、上下の面を第1壁面66bと第2壁
面66aにより構成されている。
は、円筒状の蓋67が回転自在に設置され、パトローネ
本体62の外からカメラにより開閉を操作される。ま
た、蓋67の奥には写真フイルム3の先端を写真フイル
ムロールより分離する分離爪69が設置されている。
種類の位置決め方法によるフイルム通過範囲65a、6
5b、カメラゲート64a、64bを前記パトローネ4
2と同様に求め図示した。
フイルム先端の通過性テストの概略図を示した。写真フ
イルムを直径7mmの棒に巻つけ、80℃の条件下に2時
間放置後写真フイルム先端を頭出ししたところ、表1に
示すいずれの角度においても写真フイルム先端のカメラ
ゲート通過は可能なことが判明した。
にはバック面側に0.3mm膨らむ幅方向のカールが発生
することも確認されたが、それに対応するカメラゲート
の設計も可能である。
ついて、強度及び剛性の点でハイインパクト・ポリスチ
レン(HIPS)やスチレン・ブタジエン・ブロック共
重合樹脂(SB)、アクリロニトリル・ブタジエン・ス
チレン樹脂(ABS),ポリカ−ボネ−ト樹脂(P
C)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂
(ABS),ポリプロピレン樹脂(PP),ポリブチレ
ンテレフタレ−ト(PBT),ポリエチレンテレフタレ
−ト(PET),ポリアミド(PA)等の樹脂等が考え
られる。
ては、上記の樹脂が考えられるが好ましくはHIPSや
SB,PCを使用する。より好ましくはスチレン系樹脂
例えばHIPSやSB(例えば旭化成のアサフレック
ス、デンカのクリヤレン、フィリップス石油のKレジ
ン)、及びSBと汎用ポリスチレン(GPPS)の混合
品、SBとHIPSの混合品を使用する。また遮光目的
にカ−ボンブラックを0.05〜3.0wt%程度含有さ
せ、さらに成形性を向上する目的及び樹脂と樹脂間や写
真フイルムとの摩擦・摩耗特性を向上させる目的として
シリコ−ンオイルを0.5〜3wt%含有させる。好まし
くはカ−ボンブラックを0.3〜1.5wt%,シリコ−
ンオイルを1.0〜2.5wt%含有させる。 遮光蓋に
ついては、HIPS及びSBさらに高密度ポリエチレン
樹脂(HDPE)やポリアミド(PA)を使用すること
ができる。HDPEやPAは写真フイルムとの摩擦・摩
耗特性に優れている。またHDPEやPA等の結晶性樹
脂を使用する場合、変形の生じる時があり遮光に対して
問題になる。この場合、予めこの変形を見込み金型を加
工する−プリフォ−ミング−方式をとっても良い。
IPSを混合して使用しても良い。またSBに相溶性の
ある樹脂であれば使用しても良い。この中で好ましく
は、SBとGPPSの比を30%以上の混合比またSB
とHIPSの比を30%以上の混合比で使用する。
ボンブラックを0.05〜3.0wt%程度含有させ、さ
らに成形性を向上する目的及び樹脂と樹脂間や写真フイ
ルムとの摩擦・摩耗特性を向上させる目的としてシリコ
−ンオイルを0.5〜3wt%含有させる。好ましくはカ
−ボンブラックを0.3〜1.5wt%,シリコ−ンオイ
ルを1.0〜2.5wt%含有させる。
は、上ケ−スや下ケ−ス、スプ−ル、フランジ、遮光蓋
にスチレン系の統一した樹脂を使用する事である。スチ
レン系の統一した樹脂であるとフイルムを取り外し、ク
ラッシュしペレット化する事により、再生樹脂として利
用することができ、環境問題や省資源の点でも優れてい
る。
イルムパトローネ及びカメラによれば、傷つきやすい写
真フイルムの乳剤面にパトローネ本体内の分離爪及び下
ケース側の排出口が触れないように給送,撮影,巻き上
げ,巻き戻しが出来るようなパトローネ本体の構造、及
びカメラ側の写真フイルム通路とパトローネ側のスプー
ルその間の排出口の位置関係のカメラを提供したことに
より、質のよいプリント写真が得られる。これは写真フ
イルム排出口の遮光部材が遮光リボンであってもまた、
遮光の方法として蓋方式でも同じ効果が期待できる。
周面を通り前記第1壁面のどこにも接しない接線の内最
も上の直線と、スプールの表面を通り写真フイルムのバ
ック面に対面した側の写真フイルム通路の第2壁面のど
こにも接しない接線の内最も下の直線に挟まれる範囲を
パトローネの排出口より外に設けることにより写真フイ
ルムの両面とも傷がつかないようにすることが可能にな
った。
図である。
たカメラの略断面図である。
面図である。
ある。
断面図である。
ルムパトローネの断面図である。
ある。
図である。
ラにおける位置決め方法である。
ラにおける別の位置決め方法である。
フイルムが傷から解放される範囲である。
フイルムが傷から解放される範囲である。
デザインである。
デザインである。
ラゲートの作図方法である。
断面図である。
フイルムが傷から解放される範囲とカメラゲートのデザ
インである。
フイルムが傷から解放される範囲とカメラゲートのデザ
インである。
トの概略図である。
クリアランスCだけ離して対峙させておくと、いったん
分離爪9で掬い上げられた写真フイルム3が接線A1 A
2 を横切って下にくることがないから、写真フイルム3
の乳剤面が分離爪9や第1壁面6bと接触することはな
い。さらに、第2壁面6aにも同様に遮光リボン30が
貼付されているが、第2壁面6aから基布32の厚みだ
け下方に位置している点Bを前記接線A1 A2 に対して
クリアランスDをもって対峙させておくと、写真フイル
ム3のバック面もパイル糸31以外のものと擦れること
がなく、写真フイルム3に傷が入るようなことはない。
ついて、強度及び剛性の点でハイインパクト・ポリスチ
レン(HIPS)やスチレン・ブタジエン・ブロック共
重合樹脂(SB)、アクリロニトリル・ブタジエン・ス
チレン樹脂(ABS),ポリカ−ボネ−ト樹脂(P
C)、ポリプロピレン樹脂(PP),ポリブチレンテレ
フタレ−ト(PBT),ポリエチレンテレフタレ−ト
(PET),ポリアミド(PA),変性ポリフェニレン
エーテル(PPE)等の樹脂等が考えられる。
Claims (4)
- 【請求項1】 写真フイルムを巻きつけたスプールをパ
トローネ本体内に回転自在に収納し、スプールの回転に
より写真フイルムの先端をパトローネ本体に設けた写真
フイルム通路を通して排出口から送り出すようにした写
真フイルムパトローネにおいて、 前記写真フイルムの乳剤面に対面した側の前記写真フイ
ルム通路の第1壁面の奥に、スプールに巻かれた写真フ
イルムロールから写真フイルムの先端を掬い上げる分離
爪を設けるとともに、写真フイルムのバック面に対面し
た側の写真フイルム通路の第2壁面の排出口端を通りス
プールの表面に接する接線に対し、前記第1壁面及び分
離爪が交差しないようにしたことを特徴とする写真フイ
ルムパトローネ。 - 【請求項2】 写真フイルムを巻きつけたスプールをパ
トローネ本体内に回転自在に収納し、スプールの回転に
より写真フイルムの先端をパトローネ本体に設けた写真
フイルム通路を通して排出口から送り出すようにした写
真フイルムパトローネにおいて、 前記写真フイルムの乳剤面に対面した側の前記写真フイ
ルム通路の第1壁面の奥に、スプールに巻かれた写真フ
イルムロールから写真フイルムの先端を掬い上げる分離
爪を設けるとともに、写真フイルムの乳剤面に対面した
側の写真フイルム通路の第1壁面に貼着した遮光リボン
に接し、更にスプールの表面に接する接線に対し、前記
第1壁面及び分離爪が交差しないようにしたことを特徴
とする写真フイルムパトローネ。 - 【請求項3】 写真フイルムを巻きつけたスプールをパ
トローネ本体内に回転自在に収納し、スプールの回転に
より写真フイルムの先端をパトローネ本体に設けた写真
フイルム通路を通して排出口から送り出すようにした写
真フイルムパトローネを用いるカメラにおいて、 写真フイルムパトローネをカメラに装填した状態で、カ
メラ側の写真フイルム通路の端部を通り前記スプールの
表面に接する接線に対し、前記写真フイルムの乳剤面に
対面するようにパトローネ本体に形成された写真フイル
ム通路の第1壁面が交差しないように写真フイルムパト
ローネを保持することを特徴とするカメラ。 - 【請求項4】 写真フイルムを巻つけたスプールをパト
ローネ本体内に回転自在に収納し、スプールの回転によ
り写真フイルムの先端をパトローネ本体に設けた写真フ
イルム通路を通して排出口から送り出すようにした写真
フイルムパトローネにおいて、 前記写真フイルムの乳剤面に対面した側の前記写真フイ
ルム通路の第1壁面の奥に、スプールに巻かれた写真フ
イルムロールから写真フイルムの先端を掬い上げる分離
爪を設けるとともに、スプールの表面を通り前記第1壁
面のどこにも接しない接線のうち最も下の直線と、スプ
ールに巻つけられた写真フイルム最外周面を通り写真フ
イルムのバック面に対面した側の写真フイルム通路の第
2壁面のどこにも接しない接線のうち最も上の直線の交
点がパトローネの排出口より外にあることを特徴とする
写真フイルムパトローネ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23394092A JP2914594B2 (ja) | 1991-12-06 | 1992-09-01 | 写真フイルムパトローネ及びカメラ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32305991 | 1991-12-06 | ||
JP3-323059 | 1991-12-06 | ||
JP23394092A JP2914594B2 (ja) | 1991-12-06 | 1992-09-01 | 写真フイルムパトローネ及びカメラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05210202A true JPH05210202A (ja) | 1993-08-20 |
JP2914594B2 JP2914594B2 (ja) | 1999-07-05 |
Family
ID=26531272
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23394092A Expired - Fee Related JP2914594B2 (ja) | 1991-12-06 | 1992-09-01 | 写真フイルムパトローネ及びカメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2914594B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0775934A1 (en) | 1995-11-22 | 1997-05-28 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Hot stamping method and apparatus for photo film spool |
-
1992
- 1992-09-01 JP JP23394092A patent/JP2914594B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0775934A1 (en) | 1995-11-22 | 1997-05-28 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Hot stamping method and apparatus for photo film spool |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2914594B2 (ja) | 1999-07-05 |
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