JP3530258B2 - フイルム巻き取り軸 - Google Patents

フイルム巻き取り軸

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JP3530258B2
JP3530258B2 JP06620395A JP6620395A JP3530258B2 JP 3530258 B2 JP3530258 B2 JP 3530258B2 JP 06620395 A JP06620395 A JP 06620395A JP 6620395 A JP6620395 A JP 6620395A JP 3530258 B2 JP3530258 B2 JP 3530258B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フイルム巻き取り軸に
関し、さらに詳しくは、予め写真フイルムが装填された
レンズ付きフイルムユニット用のフイルム巻き取り軸に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、レンズ付きフイルムユニット(以
下、「フイルムユニット」と称す。)には、露光開口を
挟んだ両側にパトローネ室とフイルムロール室とがそれ
ぞれ設けられており、これらの室にはパトローネとこの
パトローネから国際標準規格の135写真フイルムを引
き出してロール形態としたフイルムロールとがそれぞれ
装填されている。このようなフイルムユニットでは、フ
イルム巻き取り軸を用いてフイルムロールを形成し、フ
イルム巻き取り軸とともにフイルムロールを装填するタ
イプのものと、フイルム巻き取り軸を用いてフイルムロ
ールを形成し、その後にフイルム巻き取り軸を取り外し
てフイルムロールだけを装填するタイプとがある。
【0003】フイルム巻き取り軸としては、特開昭64
−544号公報に記載されているように、巻芯の先端に
割り溝を形成し、割り溝の内部に巻芯に押さえ用バネ板
を取り付け、押さえ用バネ板と割り溝の内壁との間にフ
イルム先端を挟持させ、巻芯を回転させることにより巻
芯の外周にフイルムロールを形成するものや、特開平5
−204094号公報に記載されているように、スリッ
トの内部に爪を形成しておき、フイルム先端に形成され
たパーフォレーションに前記爪を係合させた状態で巻芯
を回転させて巻芯の外周にフイルムロールを形成するも
のが公知である。
【0004】フイルムユニットでは、撮影する毎に撮影
済み写真フイルムをパトローネに収納していく。最後の
コマに撮影を終了した後のフイルム巻き上げ操作によっ
て写真フイルムの先端までパトローネの内部に収納され
る。このとき、フイルムロール室にフイルム巻き取り軸
を内蔵したタイプのものでは、この軸からフイルム先端
がスムーズに離脱される。こうして、全部の撮影を終了
したフイルムユニットは、現像所に提出される。現像所
では、フイルムユニットからパトローネを取り出す。そ
して、パトローネから撮影済みの写真フイルムを引き出
してこれを従来通りに現像及び焼付け処理を行う。
【0005】ところで、米国特許第4,832,275
号明細書等に記載されているように、スプールの回転に
よって写真フイルムをパトローネの外部に送り出すタイ
プの写真フイルムパトローネが提案されている。この写
真フイルムパトローネに用いられる写真フイルムには、
送り出し易くするために剛性の強いアニールドポリエチ
レンナフタレート(A−PEN)の材料で支持体が形成
されており、また、撮影に利用されるフイルム露光部だ
けにパーフォレーションが1コマあたり2個ずつ形成さ
れ、撮影に利用できないフイルム先端部及びフイルム後
端部にはパーフォレーションが形成されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように撮影に利用
できないフイルム先端部にパーフォレーションが形成さ
れていない写真フイルムをフイルムユニットに用いるこ
とを考慮した場合には、写真フイルムの先端のパーフォ
レーションに爪を係合させてフイルムロールを形成する
タイプのフイルム巻き取り軸は使用することができな
い。
【0007】一方、押さえ用バネ板と割り溝の内壁との
間に写真フイルムの先端を挟持させてフイルムロールを
形成するタイプのフイルム巻き取り軸では、パーフォレ
ーションの有無に係わりなく利用することができるのに
対し、写真フイルムの先端のうち割り溝と軸外周との間
に架け渡された部分に鋭角状に折り目がついてしまう恐
れがある。この写真フイルムパトローネはスプールの回
転を利用して写真フイルムを送り出すタイプであり、剛
性の強い支持体を用いた写真フイルムにいったん折り目
が付くと、復帰し難くくなる。したがって、現像所でパ
トローネから撮影済み写真フイルムを引き出す際に、折
り目によって写真フイルムの先端が送り出せなくなる恐
れがある。
【0008】ところで、このような写真フイルムの先端
に付く折り目を防止するために、特開昭61−1560
33号公報記載の発明では、折り目が付く部分に、軸の
半径の約1/3の半径で丸み部を設けた写真フイルム用
スプールが提案されている。しかしながら、この丸み部
では、曲率半径が小さすぎて折り目は付かないものの、
巻き癖(カール)がついてしまう恐れがある。剛性の強
い支持体を用いた写真フイルムにいったん巻き癖が付く
と復帰し難くくなり、この発明のスプールでもスプール
回転を利用して写真フイルムを送り出すタイプの写真フ
イルムパトローネでは写真フイルムの先端が送り出せな
くなる恐れがある。
【0009】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、写真フイルムの先端に折り目や巻き癖を付けること
なく写真フイルムをロール状に巻き取れるフイルム巻き
取り軸を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のフイルム巻き取り軸では、断面円形の軸の
内部で写真フイルムの先端を離脱自在に挟み込むニップ
手段が設けられており、前記軸の内部と写真フイルムを
巻き付ける軸外周との間に、前記軸の半径に対して0.
4〜0.85倍の半径で丸み部を形成したものである。
フイルム巻き取り軸としてはフイルムロールとともに
フイルムユニットのフイルムロール室に内蔵されるタイ
プのものと治具として用いるタイプとがある。
【0011】ニップ手段は、軸の内部で写真フイルムの
先端を挟み込む。この状態で、軸をフイルム巻き取り方
向に回転させる。このとき、写真フイルムの先端をニッ
プした軸の内部と写真フイルムを巻き付ける軸外周との
間に、軸の半径に対して0.4〜0.85倍の半径の丸
み部が形成されているから、写真フイルムの先端に折り
目や巻き癖が生じ難い。特に、フイルムユニットに内蔵
されるフイルム巻き取り軸では、その後に写真フイルム
がロール状態で長期的に保存されるため、この丸み部は
有効となる。
【0012】フイルムユニット内蔵タイプのニップ手段
としては、写真フイルムの先端が挿入されるスリット
と、前記スリットに写真フイルムの先端を挿入した後に
前記スリットの内部に輪郭の一部が露呈するように前記
軸に取り付けられ、前記輪郭の一部とスリットの内壁と
の間で前記写真フイルムの先端を離脱自在に挟み込むニ
ップ部材とから構成してもよいし、また、前記軸を少な
くとも二分割した部品を着脱自在に取り付けることでこ
れらの間で写真フイルムの先端を離脱自在に挟み込むよ
うな構成でもよい。
【0013】治具で使用するタイプでは、写真フイルム
の先端が挿入される割り溝と、前記割り溝の内部に輪郭
の一部が露呈するように設けられており、前記輪郭の一
部と割り溝の内壁との間で前記写真フイルムの先端を離
脱自在に挟み込むニップ部材とから構成するのが望まし
い。また、ニップ部材としては、バネ付勢、又はこれ自
身の弾性力を利用して割り溝の内壁との間で前記写真フ
イルムの先端を離脱自在に挟み込むようにしてもよい。
さらに、フイルムロールから取外しし易いように、軸の
外周を、先端側先細のテーパ面とするのが好適である。
【0014】このようなフイルム巻き取り軸では、写真
フイルムの先端を挟み込む位置を軸の回転中心に対して
偏心した位置に形成すると、丸み部を写真フイルムの先
端を挟み込み位置を挟んで軸の肉厚の厚い側に、大きな
半径で形成することができる。さらに、このようなフイ
ルム巻き取り軸では、写真フイルムの先端をニップする
ニップ手段が設けられているので、パーフォレーション
の有無に係わりなく写真フイルムの先端をニップするこ
とができるから、周知の135タイプの写真フイルムの
他に、撮影に利用できないフイルム先端部にパーフォレ
ーションが形成されていない写真フイルムに用いるのが
好適である。
【0015】また、このようなフイルム巻き取り軸は、
所定以上の折り曲げを行うと折り目や巻き癖が付き易い
剛性の強い写真フイルム、例えばアニールドポリエチレ
ンナフタレート(A−PEN)の支持体を用いた写真フ
イルムに使用するのが好適である。しかも、写真フイル
ムの後端を固定したスプールをフイルム送り出し方向に
回転させることにより写真フイルムを先端からパトロー
ネの外部に送り出す機能を備えたパトローネでは、写真
フイルムに付く折り目や巻き癖により給送トラブルが生
じ易いため、このようなフイルム巻き取り軸を用いてフ
イルムロールを作成すれば効果的である。
【0016】
【実施例】レンズ付きフイルムユニット(以下「フイル
ムユニット」と称す。)10は、図1に示すように、外
ケース11とユニット本体12とから構成されており、
外ケース11には、撮影レンズ13、シャッタボタン1
4、巻き上げノブ15、及びファインダー窓16、及び
撮影枚数表示窓17等を外部に露呈させる開口が形成さ
れている。
【0017】ユニット本体12は、図2に示すように、
本体基部18、後カバー19、露光ユニット20、及び
前カバー21とから構成されている。
【0018】本体基部18の前面には、露光ユニット2
0が着脱自在に取り付けられる。露光ユニット20は、
撮影レンズ13を備えた露光付与機構、フイルム巻き上
げ機構、及びシャッタチャージ機構等が組み込まれてお
り、これらはユニット化されている。後カバー19は、
本体基部18の背後に着脱自在に取り付けられ、本体基
部18との間でパトローネ付き写真フイルム22を光密
に収納する。
【0019】前カバー21は、本体基部18の前面に着
脱自在に取り付けられる。この前カバー21の上面に
は、一部を切り欠いて弾性自在に形成したシャッタボタ
ン14が設けられている。
【0020】本体基部18には、パトローネ24を収納
するためのパトローネ収納室25と、パトローネ24か
ら全部引き出した未露光の写真フイルム26をフイルム
ロール26aの形態で収納するためのフイルムロール室
27とが一体成形されている。本実施例では、フイルム
ロール26aをフイルム巻き取り軸28に巻き付けて形
成している。このフイルム巻き取り軸28は、後カバー
19に設けた一対のフォーク29,30によって上下端
がフイルムロール26aの内部で回動自在に支持され
る。
【0021】パトローネ収納室25とフイルムロール室
27との底は開口となっており、パトローネ付き写真フ
イルム22を装填した後に、後カバー19に設けたプル
トップ式の底蓋31,32によってそれぞれ塞がれる。
【0022】パトローネ収納室25とフイルムロール室
27との間には、暗箱33が設けられている。暗箱33
の背面側には露光開口が形成されている。この露光開口
は、ここを通るフイルム面とともに撮影レンズ13を通
る光軸13aを中心として湾曲した形状となっている。
また後カバー19には、フイルム面に対峙する部分にフ
イルム支持面34が形成されている。このフイルム支持
面34もフイルム面と同じに湾曲している。なお、暗箱
33を露光ユニット20に設けてもよい。また、暗箱3
3を分割して一部を露光ユニット20に、他部を本体基
部18に設け、露光ユニット20を本体基部18に取り
付けることで暗箱33が形成されるようにしてもよい。
【0023】暗箱33の前面側には、撮影レンズ13を
透過した被写体光を露光開口に導くための開口34が形
成されている。
【0024】巻き上げノブ15は、パトローネ収納室2
5の上面に回動自在に配置され、パトローネ収納室25
に装填されたパトローネ24のスプール35に係合して
いる。この巻き上げノブ15は、一部が後カバー19の
開口36から露呈しており、露呈した一部をフイルム巻
き上げ方向(同図に示す反時計方向)に回転させること
により、スプール35がフイルム巻き取り方向に回転し
て撮影済みの写真フイルム26をパトローネ24の内部
に収納する。
【0025】巻き上げノブ15の外周には歯列15aが
形成されている。この歯列15aには、本体基部18に
設けた逆止爪37が係合している。逆止爪37は、巻き
上げノブ15がフイルム巻き上げ方向とは逆の方向(同
図に示す時計方向)に回転操作されることを禁止してい
る。
【0026】露光ユニット20には、露光付与機構、フ
イルム巻き止め機構、及びシャッタチャージ機構の他
に、フイルムカウンタ機構が設けられている。これらの
機構は、写真フイルムに短い間隔で並んだパーフォレー
ション39,40に順に噛合する2つの歯を設けた間欠
スプロケットの回転を利用して作動する。スプロケット
は、写真フイルム1コマ分の移送で1回転する。この間
にシャッタチャージ機構は、スプロケットの回転を利用
してシャッタチャージを行い、またこの回転を利用して
フイルムカウント機構がフイルムカウントを行う。1コ
マ分のフイルム移送が行われた際には、フイルム巻き止
め機構が作動してスプロケットの回転と巻き上げノブ1
5の歯列に係合して巻き上げノブ15の回転操作を禁止
する。シャッタボタン17の押下操作に連動して露光付
与機構が作動し、この作動後にフイルム巻き止め機構の
作動が解除される。
【0027】写真フイルム26は、写真フイルム26の
後端がスプール35に係止されており、図3に示すよう
に、撮影に利用されるフイルム露光部26cと、撮影に
利用できないフイルム先端部26b及びフイルム後端部
26dとから構成されている。フイルム露光部26cに
は、一方の側縁に沿ってサイズの異なった大小2個のパ
ーフォレーション39,40が2種類の間隔で交互に配
列されており、間隔の長いパーフォレーション39,4
0の間の中心を前記露光開口のフイルム給送方向(長手
方向)の中心に合わせた状態で露光を行いコマ38が形
成される。このような写真フイルム26は、一般のカメ
ラでコマ位置決め用に用いられる同じサイズのパーフォ
レーションを形成した市販形態の写真フイルムを、フイ
ルムユニット10の専用に加工したものである。加工
は、乳剤面側から見てコマに対してフイルムユニット1
0でのフイルム巻き上げ方向側のパーフォレーションの
サイズを大きくする。
【0028】この加工時には、フイルム先端部26b側
のコマ38a(フイルムユニット10では最後のコマ)
の隣のパーフォレーション39aのサイズを大きくし、
また、フイルム後端部26d側のコマ38b(フイルム
ユニット10では最初のコマ)の隣に小のパーフォレー
ション39aを1個形成し、短い間隔で並んだ大小のパ
ーフォレーション39,40が必ず対となるようにされ
る。
【0029】これによりフイルムユニット10に専用で
用いられる写真フイルム26には、大パーフォレーショ
ン39が乳剤面側から見てコマ38の左上、すなわちコ
マ38に対してフイルム巻き上げ方向側に配列される。
この大パーフォレーション39は、小パーフォレーショ
ン40よりもフイルム給送方向に沿った長さが長くされ
ている。他方の小パーフォレーション40はコマ38の
右上、すなわち、コマ38に対してフイルム巻き上げ方
向とは逆側に配列されており、当然大パーフォレーショ
ン39よりもフイルム給送方向に沿った長さが短くなっ
ている。そして、どちらのパーフォレーション39,4
0もフイルム幅方向の長さは同じとされている。
【0030】パトローネ24には、スプールをフイルム
送り出し方向に回転させることにより、写真フイルム2
6をフイルム先端部26bからパトローネ24の外部に
送り出す機構が設けられている。この機構は、スプール
35の両端に取り付けれるリップ付きフランジ35a,
35bと、スプール35に巻回された写真フイルム26
の最外周となるフイルム先端部26bをパトローネ24
の外部に向けて分離する分離爪24aとから構成されて
いる。分離爪24aは、パトローネ24の内壁に設けら
れている。リップ付きフランジ35a,35bは、外周
に設けられたリップでスプール35に巻回される写真フ
イルム26の最外周を包み込んでスプール35の回転を
写真フイルム26のフイルム先端部26bに伝達させ
る。
【0031】写真フイルム26は、送り出し易くするた
めに剛性の強いアニールドポリエチレンナフタレート
(A−PEN)の材料で形成した支持体の上に乳剤層が
積層されている。なお、A−PEN支持体の他に、周知
のポリエチレンテレフタレート(PET)やトリアセチ
ルセルロース(TAC)の材料で形成した支持体を用い
てもよい。
【0032】写真フイルム26は、工場で予め、最初の
コマ38bから1コマ分以内の長さだけパトローネ24
から引き出した状態でフイルムロール26aを作成す
る。これにより、図4に示すように、露光開口23に
は、写真フイルム26の最初のコマ38bがセットされ
る直前の状態とされている。
【0033】フイルムロール26aを作成する際には、
モータ42の回転を利用してフイルム巻き取り軸28に
係合しこれを回転させる駆動軸43と、パトローネ24
のスプール35に係合しこれを回転させる減速軸44と
を用いる。そして、減速ギヤ列45を介して減速軸44
にモータ42の回転を減速して伝達し、駆動軸43を高
速で回転させることによりフイルム巻き取り軸28の外
周にフイルムロール26aを巻き締めながら作成する。
【0034】フイルム巻き取り軸28は、図5ないし図
7に示すように、軸46とニップ部材47との2部品で
構成されており、これらは弾性自在なプラスチック材料
で形成されている。軸46には、両端にフランジ48,
49が設けられており、これらのフランジ48,49の
間の軸46に素通し開口であるスリット50が形成され
ている。
【0035】スリット50を挟んで軸46の上側の軸部
46aには、スリット50の開口方向に対して直行する
方向に沿って開口51が形成されている。この開口51
には、フイルム先端部26bを挿入した後に、ニップ部
材47が軸46に対して直行する方向に向けて挿入さ
れ、開口51の内部に設けた段差部51a,51bとニ
ップ部材の爪47a,47bとの爪結合によりニップ部
材47が固定される。ニップ部材47を固定すると、ニ
ップ部材47の挿入側先端部とスリット50の内壁との
間でフイルム先端部26bが挟み込まれる。この挟み込
みは、最後のコマの撮影を完了した後のフイルム巻き上
げ操作によってスムーズに離脱できる力となっている。
【0036】前記フイルム巻き取り軸28は、写真フイ
ルム26を巻き付ける軸46の部分の直径が小さすぎる
と写真フイルム26に強い巻き癖が付き、また大きすぎ
るとフイルムロール室27に収納できないため、望まし
くは11mmとするのが好適である。そして、規定撮影
枚数を40枚とした長さの写真フイルム26を直径11
mmの軸46に巻回してフイルムロール26aを作成す
ると、フイルムロール26aの最外周直径が約18mm
となるため、確実にフイルムロール室27に収納するこ
とができる。
【0037】フイルム巻き取り軸28は、図7に示す矢
印方向に向けて回転される。このとき、フイルム先端部
26bに折り目や曲げ癖が付かないようにスリット50
を挟んで軸46の下側の軸部46bで、且つスリット5
0の開口縁のうちフイルム幅方向に沿った開口縁に丸み
部46cを形成している。この丸み部46cは、写真フ
イルム26が巻回される軸46の半径に対して0.4〜
0.85倍の半径とされている。すなわち、軸46の直
径が11mmの場合には、2.2〜4.7mm、望まし
くは2.5〜3.5mmの半径で丸み部46cを形成す
るのが好適である。なお、丸み部46cとしては、スリ
ット50の開口縁のうちフイルム幅方向に沿った開口縁
全部に形成してもよい。また、丸み部46cとしては、
複数の曲線からなる丸み形状や楕円で構成された丸み形
状でもよい。この場合には、前述した半径で形成した形
状に近似するように形成する。
【0038】次に、上記構成の作用を説明する。工場で
は、先ず、露光ユニット20の組み立てが行われる。そ
の後、露光ユニット20は、本体基部18に取り付けら
れ、この本体基部18に前カバー21を取り付けた状態
(図4に示す状態)で暗室に送られる。この暗室で、パ
トローネ付き写真フイルム22の装填作業を行う。
【0039】装填作業は、パトローネ24から写真フイ
ルム26を引き出してフイルムロール26aを作成す
る。この引き出し作業は、暗室で行われ、駆動軸43や
減速軸44等を利用することによって、簡単に自動化す
ることが可能である。
【0040】すなわち、パトローネ24のスプール35
に減速軸44を係合させ、モータ42の回転を利用して
スプール35をフイルム送り出し方向に回転させる。こ
の写真フイルム26の送り出し方向には、フイルム送り
出し方向に沿ってスリット50の向きを合わせた状態で
保持された軸46が待機している。送り出されたフイル
ム先端部26bは、スムーズに軸46のスリット50に
挿入される。このフイルム送り出しは、スリット50か
らフイルム先端部26bが通り抜る直前でモータ42の
駆動が停止されて完了する。
【0041】その後、ニップ部材47を軸46の開口5
1の奥まで挿入する。この挿入によりニップ部材47
は、開口51の内部で爪結合により固定されると同時
に、挿入側先端とスリット50の内壁との間でフイルム
先端部26bをニップする。
【0042】しかる後にフイルム巻き取り軸28に駆動
軸43を係合させた後にモータ42を再度駆動させ、フ
イルム巻き取り軸28にフイルムロール26aを形成す
る。このとき、減速軸44が減速回転とされているた
め、フイルム巻き取り軸28には巻き締められながらフ
イルムロール26aが形成されるが、丸み部46cを形
成しているため、フイルム先端部26bに曲げ癖や折り
目等が付くことがない。
【0043】写真フイルム26の引き出し量は、写真フ
イルムに摺動回転するエンコーダー等のセンサで引き出
された写真フイルム長を検出するようにしてもよいし、
また通過するパーフォレーション39,40をカウント
することによって写真フイルムの引き出し量を検出する
ようにしてもよい。このような検出方法によって、露光
開口23に写真フイルム26の最初のコマ38bがセッ
トされる引き出しから1コマ分以内の長さだけ引き出し
た時点でモータ42の駆動を停止する。
【0044】作成されたフイルムロール26aはフイル
ム巻き取り軸28とともにフイルムロール室27に、ま
たパトローネ24はパトローネ収納室25にそれぞれ装
填される。このとき、パトローネ24とフイルムロール
26aとの間のフイルム展延部が露光開口23の上方に
露呈しているスプロケットの歯に引っ掛からないよう
に、歯の無い円周面がフイルム面に向けて露呈するよう
にスプロケットの回転位置を調節する。そして、パトロ
ーネ付き写真フイルム22の装填後は、前記駆動軸44
3及び減速軸44との係合を解除し、その後に、後カバ
ー19を取り付けることにより、パトローネ付き写真フ
イルム22が光密に収納される。その後、外ケース12
を被せてフイルムユニット10として出荷される。な
お、フイルムロール26aの作成は、フイルムロール室
27の内部で行うようにしてもよい。この場合にはパト
ローネ24もパトローネ収納室25に装填した状態とす
るのが望ましい。
【0045】フイルムユニット10の初期巻き上げ前の
状態は、最初のコマ38bが露光開口33bの直前に位
置した状態となっている。この状態からユーザーによる
初期巻き上げ操作が行われると、僅かな巻き上げノブ1
5の回転操作によって写真フイルム26がパトローネ2
4に向けて移送され、これに伴って移送されるパーフォ
レーション39,40に歯が噛合することでスプロケッ
トが回転し、フイルム巻き止め機構が作動する。これに
より、最初のコマ38bが露光開口33bにセットされ
た状態となり、この間にシャッタチャージ機構とフイル
ムカウンタ機構とが作動している。
【0046】シャッタボタン14の押下操作により露光
付与機構が作動して最初のコマ38bに露光が行われ
る。この時点ではフイルム巻き止め機構の作動が解除さ
れているから、次回のフイルム巻き上げが行える。
【0047】以後、前述した操作を繰り返すことにより
撮影が順次に行われ、撮影済みの写真フイルム26がパ
トローネ24に収納されてゆく。そして、写真フイルム
26の最終コマ38aに撮影を終えると、シャッタチャ
ージ機構がチャージ状態とされたままフイルム巻き上げ
機構の作動とフイルムカウンタ機構の作動とが阻止され
る。
【0048】このような状態となると、スプロケットの
回転がフリーとなり、また、巻き上げノブ15の回転操
作が連続して行えるようになるから、最後のコマ38a
の隣に形成されたパーフォレーション39aが移送され
てきても、フイルム巻き止めが作動することがないた
め、フイルム露光部26b以外に露光を行うことなく、
しかもフイルム巻き取り軸28に挟み込まれたフイルム
先端部26bもフイルム巻き上げの力によってスムーズ
に離脱できるため、全ての写真フイルム26をパトロー
ネ24の内部に収納することができる。
【0049】撮影済みのフイルムユニット10は、その
まま現像所に提出される。現像所では、後カバー19の
蓋31を開いてパトローネ24を取り出し、取り出した
パトローネ24のスプール35をフイルム送り出し方向
に回転させて露光済み写真フイルム26をフイルム先端
部26bからパトローネ24の外部に向けて送り出す。
引き出された露光済み写真フイルム26は、従来どおり
に現像及び焼付け処理が行われる。このように処理を行
った後に、ユーザーにプリント写真とネガフイルムとを
返却する。そして、空のフイルムユニット10は工場に
回収されリサイクルされる。
【0050】上記実施例のフイルム巻き取り軸28は、
ニップ部材47を軸46に対して直行する方向に挿入し
てフイルム先端部26bを挟み込むようにしているが、
図8及び図9に示すように、ニップ部材52を軸53の
軸方向に沿って挿入することで、フイルム先端部26b
を挟み込むようにしてもよい。この実施例では、スリッ
ト54が、軸53の回転中心に対して偏心した位置に形
成されている。そして、スリット54を挟んで肉厚の厚
い側の軸部53bに丸み部53cが形成されている。こ
れによれば、肉厚の厚い側の軸部53bに丸み部53c
を形成したから、大きな半径で丸み部53cを形成する
ことができる利点がある。
【0051】また、図10及び図11に示すように、フ
イルム巻き取り軸55の回転中心に沿って二分割にした
上軸56と下軸57とで構成したものでもよい。これら
の上軸56と下軸57とは、それぞれ爪結合によって一
体化される。一体化されるとこれらの合わせ面56a,
57aには、写真フイルム26の厚みよりも僅かに狭い
隙間が生じるようになっており、この隙間内でフイルム
先端部26bを離脱自在に挟み込む。そして、フイルム
巻き取り軸55の外部に露呈される合わせ面56a,5
7aの縁に丸み部57aを形成し、この丸み部57aに
写真フイルム26が沿うようにフイルム巻き取り軸55
を回転させる。
【0052】図12及び図13は、フイルム巻き取り軸
60の回転中心から偏った位置で二分割にした上軸61
と下軸62とで構成したものであり、肉厚の厚い側の下
軸62の合わせ面62aの縁に丸み部62bが形成され
ている。
【0053】図10ないし図13で説明した実施例で
は、フランジまでも分割し上軸と下軸とを取り付けるこ
とでフランジが形成される構成としているが、フランジ
を上軸あるいは下軸の何れか一方に一体化してもよい。
図14及び図15は、下軸64にフランジ64a,64
bを一体化したフイルム巻き取り軸66を示している。
この実施例では、丸み部64cが下軸64の合わせ面6
4dの縁に形成されている。なお、図10ないし図15
で説明したフイルム巻き取り軸には、一対のフランジを
設けているが、これら一対のフランジは必ずしも必要で
はない。しかしながら、フイルムロール26aを作成す
る際に、一対のフランジを備えていた方が、フイルムロ
ール26aの両端面を揃えながら行えるから、フイルム
ロール室27にスムーズに収納できる利点がある。
【0054】上記各実施例では、フイルムロール室27
に内蔵されるフイルム巻き取り軸28,55,60,6
6について説明しているが、本発明ではこれに限らず、
フイルム巻き取り軸28,55,60,66を省略し、
フイルムロール26aだけをフイルムユニット10のフ
イルムロール室27に収納するようにしてもよい。この
場合には、工場でフイルムロール26aを作成する際に
治具としてフイルム巻き取り軸を使用するとともに、フ
イルムユニット10の後カバー19に形成した一対のフ
ォーク29,30を省略することができる。
【0055】治具として用いるフイルム巻き取り軸70
は、図16及び図17に示すように、先端の回転中心に
沿って割り溝71が形成された軸72と、割り溝71の
内壁との間でフイルム先端部26bを挟み込むニップ部
材73とから構成されている。ニップ部材73は、割り
溝71の内壁との間でフイルム先端部26bを挟み込む
ニップ位置と割り溝71の内壁から離れてフイルム先端
部26bの挟み込みを解除するニップ解除位置との間で
回動軸74を中心として軸72に回動自在に取り付けら
れている。そして、ニップ部材73は、バネ75により
ニップ位置に向けて付勢されている。
【0056】詳しくは図17に示すように、軸71の割
り溝71の開口縁には、丸み部72aが形成されてい
る。この実施例では、丸み部72aが割り溝71の縁の
対向する二箇所にそれぞれ形成されている。このため、
割り溝71の2つの挿入口のうち何方の挿入口からフイ
ルム先端部26bを挿入しても、フイルム巻き取り軸7
0を巻き取り方向(同図に示す矢印方向)に回転させた
際には、必ず2つのうち何れかの丸み部72aがフイル
ム後端部26bに沿うようになる。
【0057】このようなフイルム巻き取り軸70にフイ
ルム先端部26bを挿入する際には、ニップ部材73を
僅かにニップ解除位置に向けて回転させる。その後、ニ
ップ部材73の回転操作を止めれば、バネ75によりニ
ップ部材73はニップ位置に向けて付勢される。なお、
このフイルム先端部26bの挿入操作としては、ニップ
部材73を回転操作することなく、ニップ部材73をニ
ップ解除位置に向けて回転させるように、割り溝71に
沿ってフイルム先端部26bをスライドさせながら挿入
するようにしてもよい。
【0058】その後、フイルム巻き取り軸70を巻き取
り方向に回転させて外周にフイルムロール26aを形成
する。この回転は、図4で説明したモータ42の回転を
軸72に伝達させて行う。またこのとき、パトローネ2
4のスプール35には図4で説明した減速軸44を用い
て強固に巻き締めながらフイルムロール26aを形成す
る。
【0059】フイルム巻き取り軸70の外周に形成され
たフイルムロール26aは、フイルムロール室27に装
填される。装填後は、フイルム巻き取り軸70を抜き取
る。このとき、ニップ部材73をニップ解除位置に向け
て僅かに回転させれば、割り溝71の内部に位置するフ
イルム先端部26bもそのままフイルムロール26aと
ともにフイルムロール室27に収納される。なお、フイ
ルムロール26aの作成は、フイルムロール室27の内
部で行うようにしてもよい。この場合にはパトローネ2
4もパトローネ収納室25に装填した状態とするのが望
ましい。また、図16及び図17で説明した実施例によ
れば、バネ75を強さの異なるバネに取り替えるだけ、
あるいはネジ76を回すだけで、フイルム先端部26b
のニップ力が変更できる利点がある。
【0060】ところで、フイルムロール26aをフイル
ム巻き取り軸70から取り外す際には、巻き締めによ
り、フイルムロール26aの外周部は外れやすいのに対
し、中心部が外れにくい。そこで、図18に示すよう
に、抜き方向(同図に示す矢印方向)に沿ってフイルム
ロール26aがスムーズに外れるように、軸72の巻き
取り外周面を角度θ分だけテーパ72b面として先細形
状とするのが好適である。また、図19及び図20に示
すように、軸81の回転中心から偏った位置に割り溝8
2を形成し、割り溝82を挟んで肉厚の厚い軸81側に
丸み部81aを形成したフイルム巻き取り軸80でもよ
い。
【0061】なお、図16ないし図20で説明した治具
用フイルム巻き取り軸70,80では、バネの付勢力を
利用してフイルム先端部26bを割り溝内で挟み込んで
いるが、本発明ではこれに限らず、ニップ部材73を弾
性自在に取り付け、ニップ部材73自身の弾性力を利用
してフイルム先端部26bを挟み込むようにしてもよい
し、軸72,81の一部を切り欠いて弾性自在なニップ
部材73を形成してもよい。
【0062】また、上記実施例では、フイルム先端部2
6bにパーフォレーション39,40が形成されていな
い写真フイルムを用いているが、本発明ではこれに限ら
ず、周知の135タイプの写真フイルムにも使用するこ
とができる。さらに、本発明では、フイルムユニット1
0に用いるフイルム巻き取り軸を前提としてるが、フイ
ルム巻き取り軸としてはこれに限らず、パトローネに回
動自在に収納されるスプールとしてもよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、軸の
先端に設けた割り溝の内壁との間で写真フイルムの先端
を離脱自在に挟み込むニップ手段が設けられており、前
記軸の内と写真フイルムを巻き付ける軸外周との間
に、前記軸の半径に対して0.4〜0.85倍の半径で
丸み部を形成したから、写真フイルムの先端に折り目や
巻き癖を生じさせることなく写真フイルムをロール形態
に巻き取ることができる
【0064】また、ニップ手段としては、スリットとニ
ップ部材とで構成したものや、また、軸を少なくとも二
分割した部品を着脱自在に取り付けることでこれらの間
で写真フイルムの先端を離脱自在に挟み込むような構成
のもの、及び割り溝とニップ部材とから構成したもので
は、それぞれ簡単な構成で、しかも部品点数が少ないか
ら、ローコストで達成できる利点がある。
【0065】治具として使用するフイルム巻き取り軸の
発明では、軸の外周を、先端側先細のテーパ面とするこ
とで、フイルムロールから取り外しし易いため、作業効
率が向上する効果がある。
【0066】また、他の発明としては、写真フイルムの
先端を挟み込む位置を軸の回転中心に対して偏心した位
置に設けた場合、丸み部を写真フイルムの先端を挟み込
み位置を挟んで軸の肉厚の厚い側に形成すると、丸み部
を大きな半径で形成することができるため、巻き癖や折
り目の発生を一層抑えることができる。さらに、このよ
うなフイルム巻き取り軸では、写真フイルムの先端をニ
ップするニップ手段が設けられているので、パーフォレ
ーションの有無に係わりなく写真フイルムの先端をニッ
プすることができるから、写真フイルムの先端にパーフ
ォレーションが形成されていない写真フイルムでも確実
にフイルムロールを作成することができる。
【0067】また、本発明のフイルム巻き取り軸では、
剛性の強いアニールドポリエチレンナフタレート(A−
PEN)の支持体を用いた写真フイルムに使用しても、
折り目や巻き癖が付くことがなく、しかも、写真フイル
ムの後端を固定したスプールをフイルム送り出し方向に
回転させることにより写真フイルムを先端からパトロー
ネの外部に送り出す機能を備えたパトローネに、本発明
のフイルム巻き取り軸を用いてフイルムロールを作成し
た後の写真フイルムを収納しても、付く折り目や巻き癖
が生じていないから、給送トラブルの防止が図れる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視
図である。
【図2】ユニット本体の分解斜視図である。
【図3】パトローネ付き写真フイルムを示す概略説明図
である。
【図4】フイルムロールを作成する作業の概略を示す斜
視図である。
【図5】レンズ付きフイルムユニットに内蔵されるフイ
ルム巻き取り軸を示す分解斜視図である。
【図6】図5で説明したフイルム巻き取り軸の横断面図
である。
【図7】図5で説明したフイルム巻き取り軸の縦断面図
である。
【図8】ニップ部材を軸方向に沿って取り付ける別の実
施例のフイルム巻き取り軸を示す横断面図である。
【図9】図8で説明したフイルム巻き取り軸の縦断面図
である。
【図10】二分割部品の合わせ目でフイルム先端部を挟
み込むフイルム巻き取り軸を示す横断面図である。
【図11】図10で説明したフイルム巻き取り軸の縦断
面図である。
【図12】合わせ面を回転中心から偏った位置とした二
分割部品のフイルム巻き取り軸を示す横断面図である。
【図13】図12で説明したフイルム巻き取り軸の縦断
面図である。
【図14】フランジを分割しないようにしたフイルム巻
き取り軸の横断面図である。
【図15】図15で説明したフイルム巻き取り軸の縦断
面図である。
【図16】治具として用いられるフイルム巻き取り軸を
示す横断面図である。
【図17】図16で説明したフイルム巻き取り軸の縦断
面図である。
【図18】外周にテーパを施したフイルム巻き取り軸の
縦断面図である。
【図19】割り溝を回転中心から偏った位置に形成した
フイルム巻き取り軸を示す横断面図である。
【図20】図19で説明したフイルム巻き取り軸の縦断
面図である。
【符号の説明】
10 レンズ付きフイルムユニット 25 パトローネ収納室 26a フイルムロール 27 フイルムロール室 28,55,60,66,70,80 フイルム巻き取
り軸 46c,53c,57b,62b,64c,72a,8
1a 丸み部 47,52,73 ニップ部材 50,54 スリット 56a,57a,62a,64d 合わせ面 71,82 割り溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−248546(JP,A) 特開 昭64−544(JP,A) 特開 平6−148805(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 3/00 575 G03C 3/00 540

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光開口を挟んだ一方に設けられ、パト
    ローネが装填されるパトローネ収納室と、他方に設けら
    れ、前記パトローネから未露光の写真フイルムを引き出
    してロール状に巻回したフイルムロールが収納されるフ
    イルムロール室とを備えたレンズ付きフイルムユニット
    の前記フイルムロール作成時に治具として用いられ、前
    記パトローネから引き出したフイルム先端を軸の先端に
    形成した割り溝に挿入して前記軸を回転させることで前
    記軸の外周にフイルムロールを作成し、その後、前記軸
    をフイルムロールから引き抜くことで作成したフイルム
    ロールのみを残してフイルムロール室から取り外される
    フイルム巻き取り軸において、前記フイルムロール作成時に前記割り溝の内壁との間で
    フイルム先端をニップするニップ位置と前記フイルムロ
    ールから引き抜くときに前記内壁から離反して前記ニッ
    プを解除するニップ解除位置との間で回転軸を中心とし
    て回転自在なニップ手段が設けられているとともに、前
    記割り溝の内壁と 写真フイルムを巻き付けるための軸外
    周との間に、前記軸の半径に対して0.4〜0.85倍
    の半径で丸み部が形成されていることを特徴とするフイ
    ルム巻き取り軸。
  2. 【請求項2】 前記ニップ手段をニップ位置に向けて付
    勢するバネを備えていることを特徴とする請求項1記載
    のフイルム巻き取り軸。
  3. 【請求項3】 前記軸の外周は、先端側先細のテーパ面と
    されていることを特徴とする請求項1又は2記載のフイ
    ルム巻き取り軸。
  4. 【請求項4】 前記写真フイルムの先端は、前記軸の回
    転中心に対して偏心した位置で挟み込まれており、前記
    丸み部は、前記写真フイルムの先端を挟み込み位置を挟
    んで前記軸の肉厚の厚い側に形成されていることを特徴
    とする請求項1ないし3記載のフイルム巻き取り軸。
  5. 【請求項5】 前記写真フイルムには、撮影に利用され
    るフイルム露光部にパーフォレーションが形成されてお
    り、撮影に利用できないフイルム先端部にはパーフォレ
    ーションが形成されていないことを特徴とする請求項
    ないし4何れか記載のフイルム巻き取り軸。
  6. 【請求項6】 前記写真フイルムは、支持体がアニール
    ドポリエチレンナフタレート(A−PEN)の材料で形
    成されていることを特徴とする請求項1ないし5何れか
    記載のフイルム巻き取り軸。
  7. 【請求項7】 前記パトローネには、写真フイルムの後
    端を固定したスプールをフイルム送り出し方向に回転さ
    せることにより写真フイルムを先端からパトローネの外
    部に送り出す機能を備えていることを特徴とする請求項
    1ないし6何れか記載のフイルム巻き取り軸。
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