JPH06301157A - 写真フイルムパトローネ - Google Patents

写真フイルムパトローネ

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JPH06301157A
JPH06301157A JP8876493A JP8876493A JPH06301157A JP H06301157 A JPH06301157 A JP H06301157A JP 8876493 A JP8876493 A JP 8876493A JP 8876493 A JP8876493 A JP 8876493A JP H06301157 A JPH06301157 A JP H06301157A
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JP
Japan
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photographic film
passage
film
photo film
cartridge
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Application number
JP8876493A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Takatori
徹也 高取
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 写真フイルムパトローネから写真フイルムを
送り出すときに、写真フイルムがパトローネ本体と擦れ
て擦り傷,屑が発生することを防ぐ。 【構成】 パトローネ本体の上ケース11に一体形成さ
れたリブ15は、写真フイルム通路21まで伸び、蓋閉
状態時には蓋部材14に設けられた凹部14dがリブ1
5の先端部15aの先端に嵌まり込むようになってい
る。先端部15aは写真フイルム通路21内において、
写真フイルム通路21の壁面より高さHであり、写真フ
イルム通路21を通る線分が写真フイルム1の最外周に
接する点Pから垂直距離J、写真フイルム通路を通る線
分が写真フイルムの最外周に接する点Pと、前記壁面と
の間の垂直距離をK,K+H=Jとしたときに−1.0
mm≦K、0.5mm≦H、2.0≧Jを満たすように
成型され、給送される写真フイルム1をガイドして写真
フイルム1が樋状カーリングにより写真フイルム通路2
1と接触して予定露光範囲に傷が付くことを防止し、リ
ブ15の摩擦による屑の発生を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真フイルムのカーリ
ング習性を矯正する機能をもった写真フイルムパトロー
ネに関するものである。
【0002】
【従来の技術】米国特許第4834306号明細書、特
開平2−124564号公報等により、未使用状態では
写真フイルムを先端までパトローネ本体内に巻き込んで
おき、パトローネ本体内のスプールを回転させることに
よって写真フイルムをパトローネ本体外に送り出す写真
フイルムパトローネが種々提案されている。さらに前記
公報や米国特許第5,174,519号明細書には、上
述した写真フイルムの送り出し機能に加え、送出口を開
閉自在な蓋で覆うようにしたものも公知である。このよ
うな写真フイルムパトローネによれば、蓋を閉じること
によってパトローネ本体内を完全に遮光することがで
き、保管や取り扱いの上で非常に有利である。
【0003】また、従来の135タイプの写真フイルム
パトローネでは、写真フイルムの引出し口に遮光用リボ
ン(テレンプ)が設けられ、これによりパトローネ本体
内の遮光を維持しているが、上述した蓋付きの写真フイ
ルムパトローネではテレンプを用いなくても済むように
なる。しかもテレンプを省略することによって、スプー
ル回転による写真フイルムの送り出し時に、写真フイル
ム先端に加わる負荷を大幅に低減できるという利点もあ
る。
【0004】よく知られるように、写真フイルムはTA
C,PET,PEN等のベースの片面だけに乳剤を塗布
して作られている。このため、乳剤塗布後に乾燥処理を
行うことによって、乳剤面側とバック面側とで収縮の度
合いが異なり、その幅方向において乳剤面を内側にした
カーリング習性をもつようになる。図6は、このような
写真フイルム1を用いた写真フイルムパトローネを示し
ており、スプール2を回転させることによって、写真フ
イルム1の先端をパトローネ本体3の送出口4から送り
出したときの様子を表している。写真フイルム1がスプ
ール3から巻ほぐされ、そして送出口4から送り出され
たときには、乳剤面1aを内側にしたカーリング習性に
より、図示のように樋状に湾曲した形になる。
【0005】図6に示した写真フイルムパトローネは送
出口4を開閉する蓋を内蔵しており、送出口4及びその
奥に形成された写真フイルム通路にテレンプは設けられ
ていない。このため、写真フイルム1を送出口4から送
り出すときには、写真フイルム1の乳剤面1aあるいは
バック面1bが写真フイルム通路の内壁と直接摺接する
ことになる。前述したように、写真フイルム1は樋状に
カーリングする習性をもっているため、そのバック面1
bが送出口4やその奥で写真フイルム通路を形成してい
るパトローネ本体3の内壁と強く擦れてしまい、擦り傷
を発生させる大きな原因になり、写真プリント時に拡大
して焼き込まれるため、写真プリントの品質を大きく損
なってしまう。
【0006】写真フイルム通路を樋状のカールの高さに
対して充分に広くしておけば擦り傷の発生を軽減させる
ことはできるが、パトローネ本体3の小型化に不利なだ
けでなく、写真フイルム1の送り出し位置がばらついて
カメラとの整合性が悪くなり、実用的でない。そこでこ
れらの問題を解決するために、写真フイルム通路内の上
下に設けられた2対のリブの間に、写真フイルムの予定
露光範囲外の両端を通すことによって樋状のカールを矯
正し、傷を付けないようにした写真フイルムパトローネ
(特願平4−259157号)などが本出願人からも試
作,提案されてきている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように上下のリブに挟むようにしてカールを矯正しよう
とすると、写真フイルムとリブは強く接触しているため
に、写真フイルムを引き出す時にはリブが擦れ,削れて
屑が発生することがある。この屑が写真フイルムに付着
して、何らかの理由で写真フイルムの露光範囲内に移動
していれば、屑の影ができてしまったり、写真フイルム
給送中にカメラの圧板と写真フイルムとの間で擦れて傷
を発生させてしまう問題がある。また、写真フイルムを
引き出す時に必要な力は、強い摩擦力によって増加して
しまう問題もある。
【0008】また、遮光用の蓋を持つ写真フイルムパト
ローネでは、遮光用の蓋が写真フイルムの送出口の手前
に設けられており、リブが送出口近くまで伸ばせないた
めに、写真フイルムが送出口付近で擦れ、傷ついてしま
う。
【0009】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、送出口を含む写真フイルム通路にテレンプ
のような柔らかい素材のものを用いることなく、写真フ
イルムの送り出し時に樋状カールによる擦り傷が生じな
いようにするとともに、リブの削れ屑が発生せず、写真
フイルムの引き出しに必要な力を小さくした写真フイル
ムパトローネを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するにあたり、パトローネ本体は写真フイルム通路を開
閉する遮光蓋を有し、かつ写真フイルム通路の写真フイ
ルムバック面に対面した壁面には、写真フイルムのバッ
ク面と有効画面外で接し、前記壁面とバック面との接触
を防ぐための一対の突起を形成し、この突起の前記壁面
からの高さをH、写真フイルム通路を通り、且つ写真フ
イルムの最外周に接する線分との接点Pと、前記突起の
頂点との間の垂直距離をJ、写真フイルム通路を通る線
分が写真フイルムの最外周に接する点Pと、前記壁面と
の間の垂直距離をK、K+H=Jとしたとき、 −1.0mm ≦ K 0.5mm ≦ H 2.0mm ≧ J の条件を満足するようにした。なお、垂直距離Kの下限
は、パトローネ本体の大型化、写真フイルムの送り出し
位置がばらついてカメラとの整合性が悪くならないよう
にするために制限している。またHの下限は、写真フイ
ルムのバック面と写真フイルム通路の壁面との接触が防
止されるように制限している。またJの上限は写真フイ
ルムのバック面と前記突起との接触による前記突起の摩
耗が防止されるように制限している。図7は上記H,
J,Kの関係をグラフで示したものであり、枠内は上記
の不等式で示されたH,J,Kの値が同時に満たされる
範囲を示している。
【0011】また、蓋部材には、蓋閉状態において突起
部が嵌まり込む凹部を形成し、送出口近くまで突起部を
伸ばすのがよい。
【0012】
【作用】写真フイルムの乳剤面を内側にした写真フイル
ムの樋状カーリング習性による写真フイルムの予定露光
範囲(有効画面範囲)の写真フイルム通路の内壁と摺接
を防止できるとともに、写真フイルムとリブとの摩擦が
軽減でき、リブの擦れおよび屑の発生がなくなり写真フ
イルムの引き出し力が低減される。
【0013】以下、本発明を用いた写真フイルムパトロ
ーネのもつ構造を図2,図3を参照しながら説明する。
写真フイルムパトローネは上下ケース11,12からな
るパトローネ本体10と、スプール13及びこれに巻き
つけた写真フイルム1と、蓋部材14とから構成され、
写真フイルム1を除く各部材は樹脂成形品となってい
る。
【0014】上ケース11の筒状内壁部には一対のリブ
15が一体に形成され、同様に下ケース12の筒状内壁
部にも一対のリブ16(図3参照)が一体に形成されて
いる。リブ15,16は図3に示したように、パトロー
ネ本体10に写真フイルム1を巻きつけたスプール13
を収納したとき、写真フイルム1の最外周を抑えて写真
フイルム1がスプール13から巻き緩まないように規制
する。
【0015】またリブ15は、写真フイルム通路を通る
線分が写真フイルムの最外周に接する点P(以後、写真
フイルムロール高さ位置)から高さが漸増する形状で送
出口20へ向い、写真フイルム通路21内において高さ
が一定になった先端部15aを持っている。なお、リブ
15,16は、写真フイルム1のスプール軸方向におけ
る予定露光範囲の外側に設けられ、予定露光範囲は、こ
の写真フイルムパトローネを使用するカメラのアパーチ
ャーの大きさに対応しているので、リブ15,16によ
る擦り傷によって写真画像に悪影響が及ぶことはない。
【0016】上ケース11及び下ケース12にはポート
部11a,12aが設けられ、これらの合わせ目に写真
フイルム2の送出口20及びこれに連なる写真フイルム
通路21が形成される。下ケース12のポート部12a
の奥には先端分離爪17が設けられ、スプール13を回
転してこれとともに写真フイルム1が回転するときに、
写真フイルム1の先端を掬い上げる。また、スプール1
3には一対のフランジ13aが一体に設けられ、写真フ
イルム1はこのフランジ13aの間に乳剤面1aを内側
にして巻きつけられている。写真フイルム1の後端は、
周知の手法によりスプール13に係止されている。
【0017】下ケース12のポート部12aには、図2
に示したように写真フイルム1の幅方向に長い凹部18
が形成され、この凹部18に蓋部材14が回転自在に嵌
め込まれる。蓋部材14は、その両端に回転時にガイド
となる円柱部14aを有し、この円柱部14a間に蓋部
14bが設けられている。蓋部14bは、閉止時にパト
ローネ本体10の内側に向けられる面14cに1対の凹
部14dが形成されている。凹部14dは閉止時に写真
フイルム通路21まで伸びたリブ15が入り込む。蓋部
材14の一端にはキー14eが形成され、パトローネ本
体10に組み込まれた状態でパトローネ本体10の側面
に露呈する。このキー14eは、パトローネ本体10を
カメラに装填したときに、カメラ側の蓋開閉部材19に
よって回転される。
【0018】上記のように構成された写真フイルムパト
ローネの作用は次のとおりである。図3に示したよう
に、この写真フイルムパトローネでは、未使用状態には
写真フイルム1はその先端までパトローネ本体10に巻
き込まれている。この状態では蓋部材14は閉止位置に
あり、凹部14dにリブ15の先端部15aの先端が入
り込む。このとき凹部14dにリブ15が入り込むこと
は、蓋部材14のスプール軸方向に対して遊び量を少な
くするので遮光性を極めて高くして、送出口20に連な
る写真フイルム通路21が蓋部14bによって遮蔽され
ている。なお、蓋部材14を閉止位置に保持するために
は、周知のクリック機構を用いてもよいし、また蓋部材
14を閉止位置に向けてバネ付勢しておいてもよい。
【0019】写真フイルムパトローネをカメラに装填し
てカメラの装填室蓋を閉じると、カメラに設けられた蓋
開閉部材19がキー14eに係合し、これを時計方向に
回転させる。これにより図4に示したように、蓋部材1
4が回転して蓋部14bが写真フイルム通路21を開放
し、写真フイルム通路21が送出口20と連絡される。
このとき、蓋部14bの面14cが写真フイルム通路2
1を構成する一方の内壁となり、写真フイルム1の乳剤
面1aに対面する。
【0020】次にカメラの写真フイルム給送用モータが
駆動し、スプール13を時計方向に回転させる。スプー
ル13が回転すると、これとともに写真フイルム1が回
転し、その先端が先端分離爪17によって掬い上げら
れ、写真フイルム通路21へと向けられる。スプール1
3に巻きつけられた写真フイルム1は、その最外周がリ
ブ15,16によって巻き緩みしないように抑えられて
いるので、スプール12の回転とともに写真フイルム1
の先端は送出口20から圧板22及びレール23から構
成されるカメラのカメラゲート24に送られる。
【0021】写真フイルム1の先端がカメラゲート24
にセットされ、カメラ側に写真フイルム1が給送され
る。バック面1b側がリブ15によって送出口20直前
までガイドされており、樋状カーリング習性で湾曲した
写真フイルム1は、リブ15によって、上ケース11の
内壁および写真フイルム通路21の壁面と適当な隙間を
持って給送される。写真フイルム通路21内においては
バック面1bは写真フイルム通路21と接触しなくなり
傷が発生しない。なおリブ15は、写真フイルム1の予
定露光範囲の外側でバック面1bと摺接しているから、
この摺接によりバック面1bに擦り傷が入ったとして
も、写真画像には影響がない。
【0022】上記のように、リブ15によって写真フイ
ルム2の樋状カーリング習性によって、写真フイルム1
の幅方向における予定露光範囲はパトローネ本体10と
接することがない。したがって、テレンプのような柔軟
な遮光材を用いなくても写真フイルム1の予定露光範囲
内に擦り傷を入れずに済むようになる。
【0023】
【実施例】
〔実施例1〕図1に示した、写真フイルム通路21内に
おけるリブ15、すなわち先端部15aの写真フイルム
通路21の壁面からの高さHが0.2mmから3.5m
mまでの12種類のパトローネのサンプルを作成し、そ
れぞれのサンプルをカメラゲート24の写真フイルム矯
正位置と送出口20との距離Aを2mmから2.5mm
ステップで4段階に9.5mmまで変化させてセットし
て、写真フイルム1の巻取り、巻戻しを行い、バック側
1bの写真フイルム通路21との接触の有無を調べた。
図5に示すようにリブ15の幅Bは、写真フイルム1の
予定露光範囲よりも2mm広く予定露光範囲外で摺接す
る。
【0024】写真フイルム通路21の壁面と写真フイル
ム1のバック面1bの接触の有無の判定には、1対の先
端部15aの中間位置に、上ケース11のポート部11
aの外壁から写真フイルム通路21に貫通する観察窓3
0を開け、この観察窓30より光学的変位センサー
((株)フォトニクス製フォトニクスセンサー)を用
い、写真フイルムセンターの位置を測定し、測定結果か
らバック側1bのセンターの給送ライン31が写真フイ
ルム通路21との接触するか、しないかを判定した。
【0025】なお、使用写真フイルム(写真フイルム
1)には、スーパーG400(商品名)を用いた。パト
ローネ本体10には、ポリスチレン樹脂を用いてリブ1
5,16を一体成型した。カメラゲートの圧板とレール
とのクリアランスCは約0.2mm、リブの写真フイル
ムロール高さ位置からの垂直距離Jを1mm、写真フイ
ルムロール高さ位置から写真フイルム通路21の壁面ま
での垂直距離Kは、−2.0mm〜2.0mmであり、
摂氏80度で低湿(樋状カールが強く発生する条件)の
環境下で行った。なお、Kの値がマイナスの場合は写真
フイルムロール高さよりも写真フイルム通路21の壁面
の方が図1において上方にある場合である。この結果は
Kの値に関係なく同じ結果が得られた。その結果を表1
に示す。
【0026】
【表1】
【0027】上記の結果から分るように、送出口20と
写真フイルム矯正位置の距離Aの値に関わらず、写真フ
イルム通路21の壁面から先端部15aの突出量が0.
5mm以上であれば写真フイルム1のバック面1bと写
真フイルム通路21の壁面とが接触しない。すなわち写
真フイルムの露光範囲における傷の発生を防止できるこ
とがわかった。なお、写真フイルム通路21の壁面から
の高さHの値は、パトローネが大型化しないようにする
ために0.5mm≦H≦2mmとすることが好ましい。
【0028】〔実施例2〕さらに、写真フイルムロール
高さ位置からの先端部15aの高さJを−1.0mm〜
3.0mmまで13段階に変化させて、前記、判定で良
好な結果が得られた高さHが0.6mm、2.0mmの
パトローネを26種類作成し、他の条件を前記検査と同
様にして、写真フイルムとリブの摩擦による写真フイル
ム1の傷及びリブ摩耗を検査した。なお、Jの値がマイ
ナスの場合は、写真フイルムロール高さよりも先端部1
5aの方が図1において上方にある場合である。
【0029】検査方法は、巻取り、巻戻し終了後に目視
にて写真フイルム1のリブ15との接触部分、及びリブ
15の摩耗を調べ、傷の有無、摩耗の有無を判定した。
送出口20と写真フイルム矯正位置の距離Aの値には関
係なく同じ結果が得られた。その結果を表2に示す。
【0030】
【表2】
【0031】上記の結果から分るように、送出口20と
写真フイルム矯正位置の距離Aの値に関わらず、写真フ
イルムロール高さ位置から写真フイルム通路21でのリ
ブ15の先端部15aの高さJが2.0mm以下であれ
ば、写真フイルム1のリブ15との接触部分に傷が発生
せず、リブ15においても摩耗しないことがわかる。す
なわち、不要な擦り屑の発生を防止できる。なお、Jの
値はパトローネ本体が大型化しないように、また写真フ
イルムの送り出し位置がばらついてカメラとの整合性が
悪くならないようにするために、0mm≦J≦2mmと
することがより好ましい。また、写真フイルムロール高
さ位置から写真フイルム通路21の壁面までの垂直距離
Kは、パトローネ本体が大型化しないように、また写真
フイルムの送り出し位置がばらついてカメラとの整合性
が悪くならないようにするために、−1mm≦Kとする
ことが好ましく、−1mm≦K≦1.5mmとするとよ
り好ましい。
【0032】上記の2つの実施例において、パトローネ
より写真フイルム2の引き出しに必要な力は、30〜2
50gfであり、従来技術に記述された2対のリブで写
真フイルムのカーリング矯正を行ったものが200〜5
00gfであったのに対し、低い結果が得られた。
【0033】
【発明の効果】上述してきたように、本発明の写真フイ
ルムパトローネによれば、パトローネ本体は写真フイル
ム通路を開閉する遮光蓋を持ち、かつ写真フイルム通路
の写真フイルムバック面に対面した壁面に、バック面と
有効画面外で接して壁面とバック面との接触を防ぐ一対
の突起を形成し、この突起の壁面からの高さH、写真フ
イルム通路を通る線分が写真フイルムの最外周に接する
点Pと、突起の頂点との間の垂直距離をJ、K+H=J
として、−1.0mm ≦ K、0.5mm ≦H、
2.0mm ≧ Jの条件を満足するようにしたから、
テレンプのような柔軟な素材のものをフイルム通路に設
けなくても、写真フイルムのバック面に擦り傷が入るの
を防ぐことができる。
【0034】また、蓋部材に、蓋閉状態において突起部
が嵌まり込む凹部を形成するようにしたから、リブが送
出口まで伸ばせるようになり、写真フイルムの傷つきを
防止でき、さらには遮光性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いた写真フイルムパトローネの要部
の寸法を説明するための図である。
【図2】本発明を用いた写真フイルムパトローネの分解
斜視図である。
【図3】写真フイルムパトローネの未使用時における要
部断面図である。
【図4】写真フイルムパトローネの使用時における要部
断面図である。
【図5】本発明を用いた写真フイルムパトローネの開蓋
状態における正面より見たリブ15の幅を説明するため
の図である。
【図6】従来技術で説明した写真フイルムパトローネを
示す斜視図である。
【図7】J,H,Kの値間の関係を示した図である。
【符号の説明】
1 写真フイルム 1a 乳剤面 1b バック面 14 蓋部材 21 写真フイルム通路 15,16 リブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フイルムを巻きつけたスプールと、
    これを回転自在に収納したパトローネ本体とからなり、
    前記スプールの回転により写真フイルムをパトローネ本
    体に形成した写真フイルム通路を通してパトローネ本体
    外に送り出す写真フイルムパトローネにおいて、 前記パトローネ本体は前記写真フイルム通路を開閉する
    遮光蓋を有し、かつ前記写真フイルム通路の写真フイル
    ムバック面に対面した壁面には、写真フイルムのバック
    面と有効画面外で接し、前記壁面とバック面との接触を
    防ぐための一対の突起を形成し、この突起の前記壁面か
    らの高さをH、写真フイルム通路を通り、且つ写真フイ
    ルムの最外周に接する線分との接点Pと、前記突起の頂
    点との間の垂直距離をJ、写真フイルム通路を通る線分
    が写真フイルムの最外周に接する点Pと、前記壁面との
    間の垂直距離をK、K+H=Jとしたとき、 −1.0mm ≦ K 0.5mm ≦ H 2.0mm ≧ J の条件を満足することを特徴とする写真フイルムパトロ
    ーネ。
  2. 【請求項2】 写真フイルムを巻きつけたスプールと、
    これを回転自在に収納したパトローネ本体とからなり、
    パトローネ本体には前記写真フイルムのバック面が前記
    写真フイルム通路の壁面と接触することを防止する突起
    が形成され、また前記写真フイルム通路を開閉する蓋部
    材を備え、前記スプールの回転により写真フイルムをパ
    トローネ本体に形成した写真フイルム通路を通してパト
    ローネ本体外に送り出す写真フイルムパトローネにおい
    て、 前記蓋部材には、蓋閉状態において前記突起部が嵌まり
    込む凹部を形成することを特徴とする請求項1記載の写
    真フイルムパトローネ。
JP8876493A 1993-04-15 1993-04-15 写真フイルムパトローネ Pending JPH06301157A (ja)

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JP8876493A JPH06301157A (ja) 1993-04-15 1993-04-15 写真フイルムパトローネ

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JP8876493A JPH06301157A (ja) 1993-04-15 1993-04-15 写真フイルムパトローネ

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JP (1) JPH06301157A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5784658A (en) * 1995-03-09 1998-07-21 Fuji Photo Film Co., Ltd. Optical data recording device of camera and lens-fitted photographic film unit
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