JPH05209447A - ガラスブロック - Google Patents
ガラスブロックInfo
- Publication number
- JPH05209447A JPH05209447A JP4040091A JP4009192A JPH05209447A JP H05209447 A JPH05209447 A JP H05209447A JP 4040091 A JP4040091 A JP 4040091A JP 4009192 A JP4009192 A JP 4009192A JP H05209447 A JPH05209447 A JP H05209447A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass
- block
- transparent
- fire
- glass block
- Prior art date
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- Pending
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- Special Wing (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 長時間の防火性能を有し、加熱後に急冷され
ても破損することがないガラスブロックを提供すること
を目的とする。 【構成】 有底無蓋の箱型形状を有する2つのガラス成
形体10a、10bの開放端縁が融着一体化され、且
つ、結晶化したものであり、190×190×95mm
の寸法を有しており、表面の平均肉厚は、8mmであ
る。
ても破損することがないガラスブロックを提供すること
を目的とする。 【構成】 有底無蓋の箱型形状を有する2つのガラス成
形体10a、10bの開放端縁が融着一体化され、且
つ、結晶化したものであり、190×190×95mm
の寸法を有しており、表面の平均肉厚は、8mmであ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築材料として使用さ
れ、特に優れた防火性能を有することを特徴とするガラ
スブロックに関するものである。
れ、特に優れた防火性能を有することを特徴とするガラ
スブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガラスブロックは、ガラスで作られた中
空状の箱型形状をした建築材料であり、断熱性、遮音
性、透光性に優れているため、例えば採光性壁材や内装
の装飾材として広く使用されている。
空状の箱型形状をした建築材料であり、断熱性、遮音
性、透光性に優れているため、例えば採光性壁材や内装
の装飾材として広く使用されている。
【0003】通常、ガラスブロックは、30〜750℃
の温度範囲における熱膨張係数が70〜100×10-7
/℃のソーダ石灰ガラスから作製されており、比較的良
好な防火性能を有するため、これらを多数使用して作ら
れた壁は、乙種防火戸、すなわち建設省告示第1125
号に規定されている耐火加熱曲線による20分間の加熱
に耐え、さらに重量3kgの砂袋を50cmの高さから
落下させる衝撃試験に耐える防火戸として認められてい
る。
の温度範囲における熱膨張係数が70〜100×10-7
/℃のソーダ石灰ガラスから作製されており、比較的良
好な防火性能を有するため、これらを多数使用して作ら
れた壁は、乙種防火戸、すなわち建設省告示第1125
号に規定されている耐火加熱曲線による20分間の加熱
に耐え、さらに重量3kgの砂袋を50cmの高さから
落下させる衝撃試験に耐える防火戸として認められてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、建築物のデザイ
ンの多様化に伴い、採光性の壁面が要求されることが多
くなるにつれて、ガラスブロックを長時間の防火性能が
必要な箇所にも使用する要求が増しているが、従来のガ
ラスブロックは、火災等によって長時間に亙って加熱さ
れると、膨張して周囲の目地や壁等から応力を受けた
り、全体が均一に加熱されないため膨張差が生じて破損
するという問題を有している。
ンの多様化に伴い、採光性の壁面が要求されることが多
くなるにつれて、ガラスブロックを長時間の防火性能が
必要な箇所にも使用する要求が増しているが、従来のガ
ラスブロックは、火災等によって長時間に亙って加熱さ
れると、膨張して周囲の目地や壁等から応力を受けた
り、全体が均一に加熱されないため膨張差が生じて破損
するという問題を有している。
【0005】さらに火災時に消火用水を受けて、急冷さ
れると熱衝撃により破損するという問題も有している。
れると熱衝撃により破損するという問題も有している。
【0006】本発明の目的は、長時間の防火性能を有
し、加熱後に急冷されても破損することがないガラスブ
ロックを提供することである。
し、加熱後に急冷されても破損することがないガラスブ
ロックを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明のガラス
ブロックは、30〜750℃の温度範囲において、−2
0〜20×10-7/℃の熱膨張係数を有する結晶化ガラ
スからなることを特徴とする。
ブロックは、30〜750℃の温度範囲において、−2
0〜20×10-7/℃の熱膨張係数を有する結晶化ガラ
スからなることを特徴とする。
【0008】また本発明のガラスブロックは、結晶化ガ
ラスが透明であることを特徴とする。
ラスが透明であることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明において使用する結晶化ガラスは、ガラ
スマトリックス中に負の膨張をもつ微細な結晶粒子が多
数析出し、全体として−20〜20×10-7/℃の熱膨
張係数を有するガラスであり、例えば重量百分率で、L
i2 O 3〜5%、Al2 O3 20〜35%、SiO
2 55〜70%、TiO2 1〜3%、ZrO2 1
〜4%、P2 O5 1〜5%、Na2 O 0〜4%、K
2 O 0〜4%、Na2 O+K2 O 0.5〜4%から
なり、β−石英固溶体結晶を析出し、−10〜15×1
0-7/℃の熱膨張係数を有する結晶化ガラスが好適であ
る。
スマトリックス中に負の膨張をもつ微細な結晶粒子が多
数析出し、全体として−20〜20×10-7/℃の熱膨
張係数を有するガラスであり、例えば重量百分率で、L
i2 O 3〜5%、Al2 O3 20〜35%、SiO
2 55〜70%、TiO2 1〜3%、ZrO2 1
〜4%、P2 O5 1〜5%、Na2 O 0〜4%、K
2 O 0〜4%、Na2 O+K2 O 0.5〜4%から
なり、β−石英固溶体結晶を析出し、−10〜15×1
0-7/℃の熱膨張係数を有する結晶化ガラスが好適であ
る。
【0010】上記したような−20〜20×10-7/℃
の熱膨張係数を有する結晶化ガラスは、火災によって長
時間に亙って高温下に曝されても熱による歪みがほとん
ど発生せず、また消火用水で急冷されても熱衝撃で破損
することがなく、優れた防火性能を有している。
の熱膨張係数を有する結晶化ガラスは、火災によって長
時間に亙って高温下に曝されても熱による歪みがほとん
ど発生せず、また消火用水で急冷されても熱衝撃で破損
することがなく、優れた防火性能を有している。
【0011】また本発明においては、結晶化ガラスが透
明であると、ガラスブロックを透過した光が室内を明る
く照らすことになり、優れた採光性が得られるため好ま
しい。尚、本発明における透明な結晶化ガラスとは、波
長400〜700nmにおける平均透過率が、肉厚10
mmで50%以上のものをいう。
明であると、ガラスブロックを透過した光が室内を明る
く照らすことになり、優れた採光性が得られるため好ま
しい。尚、本発明における透明な結晶化ガラスとは、波
長400〜700nmにおける平均透過率が、肉厚10
mmで50%以上のものをいう。
【0012】
【実施例】以下、本発明のガラスブロックを実施例に基
づいて詳細に説明する。
づいて詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明のガラスブロック10の斜
視図を示すものであり、有底無蓋の箱型形状を有する2
つのガラス成形体10a、10bの開放端縁が融着一体
化され、且つ、結晶化したものであり、190×190
×95mmの寸法を有しており、表面の平均肉厚は、8
mmである。
視図を示すものであり、有底無蓋の箱型形状を有する2
つのガラス成形体10a、10bの開放端縁が融着一体
化され、且つ、結晶化したものであり、190×190
×95mmの寸法を有しており、表面の平均肉厚は、8
mmである。
【0014】このガラスブロック10は、以下のように
して作製した。
して作製した。
【0015】まず重量百分率で、SiO2 64.2
%、Al2 O3 23.0%、Li2O 4.6%、P2
O5 2.8%、ZrO2 3.0%、TiO2
1.5%、K2 O 0.9%の組成になるようにガラス
原料を調製し、溶融した後、成形して有底無蓋の箱型形
状を有する透明ガラス成形体を2個作製した。次いでこ
れらの開放端縁を加熱して軟化させた後、互いに融着さ
せることによって透明のガラスブロックを形成した。
%、Al2 O3 23.0%、Li2O 4.6%、P2
O5 2.8%、ZrO2 3.0%、TiO2
1.5%、K2 O 0.9%の組成になるようにガラス
原料を調製し、溶融した後、成形して有底無蓋の箱型形
状を有する透明ガラス成形体を2個作製した。次いでこ
れらの開放端縁を加熱して軟化させた後、互いに融着さ
せることによって透明のガラスブロックを形成した。
【0016】その後、このガラスブロックを750℃で
1時間加熱した後、850℃で1時間加熱することによ
って、ガラスマトリックス中に多数のβ−石英固溶体結
晶が析出し、−4×10-7/℃の熱膨張係数を有する透
明の結晶化ガラスからなるガラスブロック10を得た。
1時間加熱した後、850℃で1時間加熱することによ
って、ガラスマトリックス中に多数のβ−石英固溶体結
晶が析出し、−4×10-7/℃の熱膨張係数を有する透
明の結晶化ガラスからなるガラスブロック10を得た。
【0017】こうして作製したガラスブロック10の片
面に対し、火災を模したバーナーの火炎を当てて加熱し
たところ、2時間後でも破損することがなく、さらに水
をかけて急冷しても破損することがなかった。
面に対し、火災を模したバーナーの火炎を当てて加熱し
たところ、2時間後でも破損することがなく、さらに水
をかけて急冷しても破損することがなかった。
【0018】一方、90×10-7/℃の熱膨張係数を有
するソーダ石灰ガラスからなり、上記結晶化ガラスブロ
ック10と同一の形状を有する透明のガラスブロックを
作製し、同様に加熱したところ、しばらくして破損が発
生し、さらに水をかけて急冷すると、細かく割れた。
するソーダ石灰ガラスからなり、上記結晶化ガラスブロ
ック10と同一の形状を有する透明のガラスブロックを
作製し、同様に加熱したところ、しばらくして破損が発
生し、さらに水をかけて急冷すると、細かく割れた。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明のガラスブロック
は、−20〜20×10-7/℃の熱膨張係数を有する結
晶化ガラスからなるため、特に防火性能に優れており、
このガラスブロックによって壁を作ると、従来のガラス
ブロックから作られた壁に比べて、はるかに防火性能に
優れたものとなる。
は、−20〜20×10-7/℃の熱膨張係数を有する結
晶化ガラスからなるため、特に防火性能に優れており、
このガラスブロックによって壁を作ると、従来のガラス
ブロックから作られた壁に比べて、はるかに防火性能に
優れたものとなる。
【0020】また結晶化ガラスが透明であると、優れた
採光性が得られるため好ましい。
採光性が得られるため好ましい。
【図1】本発明のガラスブロックの斜視図である。
10 ガラスブロック 10a ガラス成形体 10b ガラス成形体
Claims (2)
- 【請求項1】 30〜750℃の温度範囲において、−
20〜20×10-7/℃の熱膨張係数を有する結晶化ガ
ラスからなることを特徴とするガラスブロック。 - 【請求項2】 結晶化ガラスが、透明であることを特徴
とする請求項1のガラスブロック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4040091A JPH05209447A (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | ガラスブロック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4040091A JPH05209447A (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | ガラスブロック |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001151295A Division JP3891331B2 (ja) | 2001-05-21 | 2001-05-21 | 建築用ガラスブロックの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05209447A true JPH05209447A (ja) | 1993-08-20 |
Family
ID=12571220
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4040091A Pending JPH05209447A (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | ガラスブロック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05209447A (ja) |
-
1992
- 1992-01-30 JP JP4040091A patent/JPH05209447A/ja active Pending
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