JP4741282B2 - ガラスセラミック品を作製する方法 - Google Patents

ガラスセラミック品を作製する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4741282B2
JP4741282B2 JP2005134697A JP2005134697A JP4741282B2 JP 4741282 B2 JP4741282 B2 JP 4741282B2 JP 2005134697 A JP2005134697 A JP 2005134697A JP 2005134697 A JP2005134697 A JP 2005134697A JP 4741282 B2 JP4741282 B2 JP 4741282B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mixed crystal
glass
glass ceramic
phase
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005134697A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005325017A (ja
Inventor
ベッカー オトマール
ガーベル フォルク
ルース クリスチャン
リュディンガー ベルント
ジーベルス フリードリッヒ
バグ ミヒャエル
コスマス イオアニス
シュミットバウワー ヴォルフガング
ミュラー マーチン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Schott AG
Original Assignee
Schott AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Schott AG filed Critical Schott AG
Publication of JP2005325017A publication Critical patent/JP2005325017A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4741282B2 publication Critical patent/JP4741282B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C10/00Devitrified glass ceramics, i.e. glass ceramics having a crystalline phase dispersed in a glassy phase and constituting at least 50% by weight of the total composition
    • C03C10/0036Devitrified glass ceramics, i.e. glass ceramics having a crystalline phase dispersed in a glassy phase and constituting at least 50% by weight of the total composition containing SiO2, Al2O3 and a divalent metal oxide as main constituents
    • C03C10/0045Devitrified glass ceramics, i.e. glass ceramics having a crystalline phase dispersed in a glassy phase and constituting at least 50% by weight of the total composition containing SiO2, Al2O3 and a divalent metal oxide as main constituents containing SiO2, Al2O3 and MgO as main constituents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B32/00Thermal after-treatment of glass products not provided for in groups C03B19/00, C03B25/00 - C03B31/00 or C03B37/00, e.g. crystallisation, eliminating gas inclusions or other impurities; Hot-pressing vitrified, non-porous, shaped glass products
    • C03B32/02Thermal crystallisation, e.g. for crystallising glass bodies into glass-ceramic articles
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C10/00Devitrified glass ceramics, i.e. glass ceramics having a crystalline phase dispersed in a glassy phase and constituting at least 50% by weight of the total composition
    • C03C10/0036Devitrified glass ceramics, i.e. glass ceramics having a crystalline phase dispersed in a glassy phase and constituting at least 50% by weight of the total composition containing SiO2, Al2O3 and a divalent metal oxide as main constituents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C10/00Devitrified glass ceramics, i.e. glass ceramics having a crystalline phase dispersed in a glassy phase and constituting at least 50% by weight of the total composition
    • C03C10/0054Devitrified glass ceramics, i.e. glass ceramics having a crystalline phase dispersed in a glassy phase and constituting at least 50% by weight of the total composition containing PbO, SnO2, B2O3

Description

本発明は少なくともその内部の一部にケアタイト混合結晶相を有するガラスセラミック品を作製する方法に関する。
LiO−Al−SiO系のガラスを主結晶相として高石英混晶(HQMK)及び/又はケアタイト混晶(KMK)を備えたガラスセラミック品に転換することができることが公知である。これらのガラスセラミックの作成は数段階で行われる。溶融及び熱間成形後、ガラスは熱応力を除去するために相転移温度(Tg)領域内の温度で通常冷却される。その後、ガラス材料は室温まで更に冷却される。
この開始ガラスは第2制御温度処理を用いて結晶化され、そしてガラスセラミック品に転換される。このセラミック化は、結晶核が通常TiO−又はZrO/TiO混晶から600℃ないし800℃の温度での核生成によって作られる多段温度プロセスで行われる。またSnOとVも核生成プロセスに加えることも可能である。
高石英混晶は、約700℃から900℃までの結晶化温度での加熱時にこれらの核から成長する。100nm未満の小さな結晶サイズのため、高石英混晶相を有する光学的に透明なガラスセラミックが必要に応じて生成される。大きなクリスタライト、従って高石英混晶をベースにした半透明ガラスセラミックは、材料又は温度及びプロセスの時間に依存して、核生成含有物又は成分を低減することで製造可能である。
この高石英混晶は約900℃から1250℃までの範囲内での更なる加熱時にケアタイト混晶にさらに転換する。結晶構造相変化の温度条件、時間条件が組成に依存している。このケアタイト混晶への転換が結晶成長、すなわちクリスタライトの寸法の増大へ導かれ、それによって光の散乱が増大し、すなわち光の透過率が益々低下する。そのためにガラスセラミック品が益々半透明に見え、最後には不透明になる。
LiO−Al−SiO系(LAS系)から作製されるガラスセラミックの重要な特性は、残留ガラス相に加えて主結晶相としてケアタイト混晶を備えた材料の場合、室温から700℃までの範囲で1.5×10−6−1以下の最低の熱膨張係数(TAK)を有する材料の製造可能性である。残留ガラス相に加えて主結晶相として高石英混晶を含有するガラスセラミックはこの温度範囲にあっても0.3×10−6−1未満の、従って略ゼロの熱膨張の材料である。低熱膨張のために、主結晶相としてHQMKを備えたガラスセラミックは優れた温度差強度(TUF)と温度変化耐性を有する。
主結晶相として高石英混晶を備えた透明ガラスセラミックは、例えば耐火ガラス、暖炉窓、ディジタル保護ユニットでの反射鏡(ビーマー)又は調理用容器として用途を見出している。調理面としての用途の場合、調理面(例えば、誘導調理面を備えた)の下の装置が見えないように、また輻射物体、ハロゲン加熱体及びガラスバーナーからの光線を所定の値に下げるために、光透過率を50%以下の値に下げることが好ましい。この光透過率の低下は、例えば着色金属酸化物で透明なガラスセラミックを着色することで、また半透明又は不透明となるように転換されたガラスセラミックで達成される。
主結晶相として高石英混晶を備えたガラスセラミックが調理面に最も広く使用されている。室温〜700℃で0.3×10−6−1未満のその低熱膨張係数(TAK)のために、これらのガラスセラミックは、800℃を越える優れた温度差抵抗又は強度(TUF)を有するので、調理面としての全ての要件をを満足する。
高いTUFは調理面にとって必須の特性である。調理ゾーンの材料は強力なハロゲン加熱体又は輻射加熱体により高温に加熱される。これらの高温は迅速な調理を確実にするために望ましい。勿論、温度リミッターは加熱体を約560℃以上の温度で制御するが、約700℃まで及びそれ以上のガラスセラミック調理面の温度が、空のポットの加熱のような不正使用時にあるいは調理ゾーンが一部だけしかカバーされていない時に生じる場合がある。
約1.5W/mkのガラスセラミックの小さな熱伝導度は、調理ゾーン近くの温度が急速に低下すること、及び、調理ゾーン縁部が冷えたままになることを保証する。これは安全と省エネルギーの面から望ましい。輻射による加熱かあるいはガス加熱される調理面材料は、700℃及びそれ以上のTUFを有する要件が加熱調理ゾーンと冷たい周囲の領域との組み合わせからもたらされる。そのため、高熱誘導応力が熱負荷の下で発生し、そのため例えば引掻きによる表面の損傷に起因する材料破壊の危険が増大する。
主結晶相としてケアタイト混晶を備えたガラスセラミックの調理面は、高石英混晶ガラスセラミックがケアタイト混晶ガラスセラミックに転換される場合に熱膨張係数(TAK)が増大してしまうために、今まで広汎な用途が見出されていない。TAKは20℃〜700℃で主に約0.5×10−6−1であるαの値に増大する。特に良好な溶融及び失透抵抗組成物が高い熱膨張係数で得られる。これらの組成物では十分なTUFを、高出力の加熱体を有する現代の調理面システムの場合得ることができない。
主結晶相としてケアタイト混晶を有し、酸化セリウムを備えた着色ベージュである不透明ガラスセラミックが米国特許第4,977,110号に記載されている。該セラミックは、約750℃ないし850℃の核生成温度から開始する約1025℃〜1175℃の高温部での結晶化により作られる。加熱速度は最大4K/分になる。その最大温度での保持時間は1時間になる。得られたガラスセラミックは0〜300℃で1.5×10−6−1の非常に高い熱膨張係数(TAK)を有する。
酸化鉄と酸化コバルトを使用してダークブルーに着色されるケアタイト混晶ベースの不透明ガラスセラミックが米国特許第5,491,115号に記載されている。そのセラミックは先ず5K/分の加熱速度で800℃〜850℃の核生成温度に加熱される方法で作製される。その後、そのセラミックは同様に5K/分の加熱速度で900℃の結晶化温度に導かれる。そこで該セラミックが45ないし60分間保持される。さらなる段階で、ガラスセラミックを冷却する前に、5K/分の加熱速度で1150℃の変換温度まで加熱される。
ガラスセラミック板の破壊強度を上げるために、ケアタイト混晶相がガラスセラミックの内部で主結晶相として存在し、一方、高石英混晶が表面相の結晶層であるにように、今までセラミック化プロセスが制御され、そのガラスの組成が選択されている。これは例えば、米国特許4,218,512号及び同4,211,820号、WO99/06334A1又はEP1170264A1に記載されている。高石英混晶の熱膨張がケアタイト混晶の熱膨張より小さいため、圧縮張力又は応力がガラスセラミックの冷却時に生じ、この力が使用時に生じる小さな表面損傷による強度損失を相殺する。
US4,211,820及びEP1170264A1による製造方法では650℃〜760℃又は675℃〜725℃の核生成温度へ加熱した後、結晶化が760℃〜850℃又は825℃〜950℃の温度範囲で実施される。そのため、ケアタイト混晶相が結晶化時に既に生成している。US4,218,512によれば、温度が593℃、752℃及び880℃の異なった高さに、各高さで2時間の保持時間で連続して導かれる。WO99/06334によれば、幾つかの温度サイクルが相次いで繰り返されるが、各サイクルが異なった最大温度を有している。また、670℃ないし800℃で15分ないし30分の間の約20分の核生成段階の後、温度が、11分〜29分の保持時間で1050℃〜1070℃の最大温度に上げられる。比較的短い時間が高い最大温度で使用される。この特許に開示されている最大加熱速度は10K/分以下である。
EP1170264A1は温度差抵抗又は強度(TUF)データを開示している。このEP1170264A1文献のガラスセラミック材料は>650℃、好ましくは>700℃のTUF値を有している。さらに、EP1170264A1に従って作られたサンプルは、球落下テストで200gの重い鋼球を使ったテストによれば、平均破壊高さが>18cmの耐衝撃性を有する。その耐衝撃性は適切なテンパー処理で達成されることが一般的である。この開示TUFは材料定数に関係する。特定のセラミック化で達成されるこのTUFの増加が記載されている。
本発明の目的は、全体又は一部がケアタイト混晶に転換され、高い機械的安定性を有し、そのためガラスセラミック調理面を提供するのに適したガラスセラミックを作製する方法を提供することである。
本発明の他の目的は、ケアタイト相が20体積%より大の、好ましくは70体積%より大の結晶相を有するガラスセラミック品を提供することである。
さらに、実質的に板状ケアタイト混晶ガラスセラミック、特に調理面が本発明に係る方法で作成することができ、この方法では、基本的な温度差抵抗又は強度(以下の材料定数:ν、横方向収縮数又はポアソン数;σ、破壊強度、MPa;α、線膨張係数、K−1;及びE、特に弾性係数、GPaに依存する基本的なTUF)が増大して結果として全TUFになる。第1の組成範囲Aの場合、この最終の全TUFが500℃より大、好ましくは530℃より大であり、これは誘導、オープンガスシステム、直接加熱システム又はオーブン覗き窓用の調理面に適している。第2組成範囲Bの場合、この最終全TUFは700℃より大、好ましくは730℃より大であり、これは輻射加熱体や、ガラスセラミック下のガスや、勿論、上記用途領域に通常必要とされる第1組成範囲Aに記載された製品用の調理面に適している。
以下さらに明確になるこの目的及びその他の目的は、高石英混晶(HQMK)を含有するガラスセラミックから開始するケアタイト混晶(KMK)からなる板の形態のガラスセラミック品を製造する方法で達成される。
この発明によれば、この方法は20K/分ないし150K/分の加熱速度で高石英混晶を含有するガラスセラミックを加熱してそれを高石英混晶状態から転換してケアタイト混晶を生成する工程からなる。好ましい実施形態は特許請求の範囲に請求されている。
この発明に係る方法によって作製されるガラスセラミックは高温度差抵抗又は強度(TUF:温度較差に耐性のあること)を特徴としている。この原因は、この発明による転換プロセスで表面に生じる別の圧縮張力又は応力である。しかし先行技術、すなわちUS4,218,512に記載された方法と違って、圧縮応力を材料に備えるために、高石英混晶相はガラスセラミックの表面に必要でない。従って、転換プロセスの高価で正確な温度制御とそれに関連した損傷又は破壊を取り除くことができる。高石英混晶がこの発明に係るガラスセラミックの表面にある場合、その混晶は非常に少ない程度で存在する。
この発明に係る方法は、高石英混晶状態すなわち主に高石英混晶が生成される温度範囲から開始して主にケアタイト混晶生成が行われる温度範囲となる20K/分ないし150K/分、好ましくは20K/分ないし80K/分、最も好ましくは20K/分ないし50K/分の加熱速度を特徴とする。
カリウムとナトリウムの化学的濃度勾配が、上面厚さ範囲が100μmまでのガラスセラミックにでき、この勾配が表面領域にケアタイト混晶の形成を特に大きく遅らせることになる場合があることが分かった。カリウムとナトリウムの濃度は蒸発又は拡散によりこの表面層で低下される。さらに、亜鉛と一部リチウムが略同じ厚さ領域で高められる。これらの化学的濃度勾配のため、温度膨張係数が内部より表面で異なっている。亜鉛とリチウムは表面のケアタイト混晶の熱膨張係数(TAK)を下げる。カリウムとナトリウムは内部の残留ガラス相に関して、高いTAKの残留ガラス相に導く。表面領域が内部のTAKより低いTAKを有するようにするため、圧縮応力がガラスセラミックの冷却時に表面にかけられる。K当たり約0.1×10−6の差(材料の内部で約10%のTAKに対応)が10MPaまでの圧縮応力を引起こすために十分であり、この差が100KまでのTUF上昇を生み出すことができる。
化学濃度勾配が転換条件によりその進展の中で影響を受けることがある。ケアタイト混晶生成前及びその生成時の急な温度勾配が高石英混晶からケアタイト混晶への転換温度を高温にシフトする。そのため、ケアタイト混晶生成速度が上昇し、高石英混晶生成後の低粘性範囲がより急速に通過する。高石英混晶からケアタイト混晶への転換時に粘性が明確に上昇するため、存在する化学勾配を相殺する拡散が急に停止されて高石英混晶状態から化学勾配が良好に維持される。この勾配の強さは、ガラスセラミックの表面での熱膨張係数とガラスセラミックの内部の熱膨張係数間の差大きくし、そして表面の圧力応力を強化する。従って、ケアタイトガラスセラミックが加熱時にセラミック化条件に依存する850℃までのTUFのものが作製される。
特に3つの明確に分離された温度部:すなわち第一に、約650℃ないし760℃の温度での核生成であり、この核生成高温部は削除することが可能であり、次に、約750℃ないし850℃の温度でのセラミック化段階、この段階では表面と内部間に化学勾配ができ、それから約950℃〜1250℃の温度で高石英混晶がケアタイト混晶相に転換される転換段階が、セラミック化時に通過することで、この新しく見出された知識が本発明方法で実施された。10K/分より大、特に好ましくは20K/分より大の加熱速度がケアタイトへの転換のための転換温度へ加熱するために使用されることは特に重要である。
好ましい実施形態では、ガラスセラミックが以下の表1により、酸化物ベースで重量%の以下の組成範囲A又はBの各々のガラスから作製される。
Figure 0004741282
組成範囲A及びB双方のガラスは少なくとも1種の清澄剤、特にAs,Sb,SnO2、硫酸塩化合物及び/又は塩化物化合物を全量が2.0重量%まで含有している。さらに、このガラスは、NaO,KO,CaO,SrO,BaO,F及び清澄剤からなる群から選択される1種または2種以上の物質を残留ガラス相及び/又はガラス質表面層に0.2ないし2.5重量%の量で含有する。
さらに、このガラス組成物は例えば着色酸化物、特に全量が1.0重量%以下で使用できる元素Ce,Mn,Ni,Cr,Co,Mo,Fe,V,Cu,Ndの酸化物により着色することができる。
さらに、米国特許公報2002/0026932A1及びEP1170264B1に記載された方法に係るテストサンプルの衝撃強度が、200gテスト球の落下高さが18cmより大の平均値に達することが分かった。
材料の温度差抵抗TUFは特に材料特性に直接関連がある。熱誘導応力が材料の破壊強度に達すると材料破損が生じる。熱伝導度の潜在的影響の下で材料のTUFは、最大温度差△Tmaxで定義され、この△Tmaxは2つの地点AとBの間の材料内でおきるものであり、これは式(1)によれば
△Tmax=T−T=(1/f)・[σ(1−ν)/(α−E)] (1)
であり、材料を破壊又は破断させることなく、T<Tで生じ、この式でνはポアソン数、σは材料の破壊強度である、Eは弾性係数、αは熱膨張係数(TAK)であり、fは板形状及び温度分布の補正係数である。この定義に基づいて、TAKは同じ格子構造、従ってν、σ及びEが同じパラメータで大きな意味を持つ。TAKが小さければ小さい程、TUFが高くなる(上記式1を参照)。熱膨張係数、TAKは、950℃<Tmax<1250℃の温度と0〜300分の保持時間の適切な温度−時間により−0.4及び1.5×10−6−1間で変えることができる。
△Tmax、すなわちTUFと、αすなわちTAKとの間の関係が上記式1で示される。その式から通常650℃のケアタイト混晶ガラスセラミックの典型的なTUF(バルクTUF、式1参照のこと)が、典型的な材料データν、σ及びEと、同様に典型的なTAKの1×10−6−1で得られる。
この発明の目的、特徴及び利点を、添付図面を参照して以下の好ましい実施形態の説明を使用してさらに詳細に説明する。
発明を実施するために最良の形態
温度差抵抗(TUF:温度差への耐性)がこの発明に係る方法を使用して増大できる。約750℃以下のTUFを有するガラスセラミックがこの発明に係る方法で作製することができる。X線蛍光分析により測定された種々の高TUF値を有するKMKガラスセラミックの化学濃度勾配が図2aないし図2dに示されている。
160μmまでの種々の深さのガラス状態における酸化亜鉛、二酸化珪素及び酸化カリウムの分配係数(バルクに対する表面の濃度比として規定され、150μmより深い深さは一定である)が図2aに示されている。予めセラミック化された状態の場合、すなわち高石英混晶で測定されるこれらの同じ分配係数が図2bに示されている。3つの全ての成分の分配係数がテスト深さに対して1に等しい実質的に一定値であるこのガラス状態に対して、亜鉛が僅かに増え、またカリウムの減少が高石英混晶状態の約60ないし80μmまでの深さで観察された。692℃のTUFを有するケアタイト混晶ガラスセラミックが図2cの深さプロフィールに示されている。亜鉛の増加とカリウムの減少は50ないし60μmまでの深さで確立されている。これらに対し、亜鉛とカリウム濃度勾配が図2dに示したように756℃のTUFを有するケアタイト混晶ガラスセラミックで約100μmの深さまで延びている。
このことは、市販のケアタイト混晶ガラスセラミックに対して、この発明により製造されたガラスセラミックで誘導され維持される化学的濃度勾配がより明確であり、より深くまで延びており、市販のケアタイト混晶ガラスセラミックの場合より同じ深さで大ききなっていることを示している。これはTUFがかなり増大していることによるものとすることができる。この方法によるTUF増加の可能性が図3に示されている。以下の表2は、TUFが組成範囲Aと組成範囲Bのガラスセラミックの加熱速度により影響受けることを示している。
Figure 0004741282
セラミック化を中断し、ガラスセラミックが既にHQMK状態に転換した状態でKMK状態への転換時に高いTUFに達することが可能であることが分かった。これはHQMK状態に設定された勾配は、間に入る冷却とセラミック化プロセスの中断によりほとんど影響されないと説明することができる。そのため、HQMK状態への転換を、KMK転換に使用されるオーブンとは異なるオーブンで行うことが可能である。このKMK転換を、請求項1に記載された方法により予めセラミック化された材料(HQMKが結晶相として既に存在する材料)で行い、高TUFに達することもできる。化学的濃度勾配を調整するため、10K/分ないし150K/分、好ましくは15K/分ないし80K/分、特に好ましくは20K/分ないし50K/分の高加熱速度で、最大温度で0ないし200分、理想的には30分未満の保持時間で該転換を行うことが必要である。
TUFは、セラミック化が1つの同じオーブンにおいて単一工程で行われる場合の約749±22℃と比較して、開始材料(異なったオーブンでセラミック化された)として組成範囲Bの予めセラミック化された材料では約726±15℃であることが分かった。上記方法により転換されなかったガラスセラミックのTUFは約692℃であった。これは予備セラミック化によるTUFに関する傾向を示している。これは材料を約900℃に既に加熱し、化学勾配がそれにより明らかに悪影響を受けて一部補償されたために生じている。とはいえ、予めセラミック化された材料を使用し、それにより上記方法によりTUFを増加させることが可能である。
さらに、余り低くない温度低下又は冷却速度で冷却が行われる場合が有利であることが分かった。冷却速度は2K/分より大、好ましくは少なくとも20K/分にする必要があることが分かった。上記化学的濃度勾配は2K/分より大の高冷却速度(急冷)で保存される。これらの勾配の補償と、遅い冷却の結果としての拡散のための表面張力及びTUFの低下が、これらの大きな冷却速度で防止される。これらの効果はより遅い冷却時に勾配の補償が発生することに基づいている。しかし、勾配は張力又は応力に対してよりも、高温における低粘性に対してゆっくりと低い感度で反応する。勾配の可能な最大維持が、ある冷却速度で達成される。従って、さらなる大幅なTUFの増加は、極端な冷却速度で例えば50K/分及びそれ以上の冷却速度で達成することができない。この方法で使用されるそれぞれの組成に合った冷却速度は、ガラスセラミック技術の当業者に直ぐに容易に判断できる。
最大温度から約400℃への異なった冷却速度で得られるTUF値が図4に示されている。685℃だけのTUF値が2K/分の遅い一定の冷却速度で得られる。冷却速度が10ないし20K/分の範囲にあれば、749℃のTUF値が得られる。これらの冷却速度が特性曲線(OKL)に対応する。この特性曲線OKLはオーブンを止めたときに生じる冷却速度に相当する。60K/分のような極端な急冷は注目に値するTUF改善が得られない。冷却に対する上限は、冷却がそれ程急速にならずガラスセラミックに別の損傷応力を導入するよう確立される(図4参照)。図4に示された温度は測定値、すなわち実際の温度である。
高石英混晶相の作製は未加工ガラス、すなわちまだ結晶化されていないガラスから、10K/分ないし150K/分、特に15K/分ないし40K/分のHQMK形成前の核生成までの加熱速度で、約650℃ないし760℃の核生成温度までの最初の加熱で行われる。この温度で、0〜30分、特に15分未満の保持時間で核生成が行われる。続いて、5K/分ないし30K/分、特に10K/分ないし20K/分の加熱速度でHQMK形成まで加熱が行われる。HQMK相の結晶化が約760℃ないし900℃及び0分ないし90分、好ましくは30分未満の保持時間で行われる。この高石英混晶相の作製方法は実際に公知であり、米国特許6,515,263号に詳細に記載されている。
熱膨張係数(TAK)はTUFにかなりの影響を有する。所定のガス組成に対しては、HQMKからKMKへの転換が実施される温度/時間条件に熱膨張係数が左右される。特に、αの値はHQMK結晶の残留部分及び/又はガラス相により決定される。これは一般に、焼成温度が高ければ高い程、所定の一定のガラス組成に対してTAKが高くなる。
このTAKは、−0.4×10−6/K〜1.51×10−6/Kで、組成範囲A及びBのガラスセラミックで、例えば995℃〜1250℃の最大焼成温度(Tmax)の変化でまた7分の保持時間で変えることができる。α値(TAK)は、Tmax)=1020℃の場合に0.8×10−6/Kである。TAKは20℃〜700℃の温度範囲に関係する。
実質的にガラス相又はガラス状態、すなわち非常に高石英結晶が無くまたケアタイト混晶が無い0.1ないし2.5μm厚さの表面層が、電気オーブンでの焼成時に材料に形成される。この主非晶質表面層内のNaO,KO,CaO,SrO,BaO,B酸化物,F及び清澄剤からなる群から選択される1種又は2種以上の物質の濃度がバルク組成と比較してかなり増大する。対照的にLiOまたMgO,ZnO,NiO及びCo酸化物の量がバルク組成に対して表面層で低下している。
Liイオンが少ない主非晶質表面層が、HQMK及びKMK双方のガラスセラミックで耐薬品性を上げた。非晶質層が厚ければ厚い程、例えば、気体又は液体の燃焼で形成されるSOなどの反応性ガスによる腐蝕に対しガラスセラミックの耐性が増す。
HQMK及びKMKのガラスセラミックの非晶質層大部分の厚さが図5に示したように焼成及び開始ガラスの組成の双方により影響される。二次元素質量分光学(SIMS)により測定された深さプロフィールから明らかなように、一般に厚いLiが少ない表面層(3μm以下)がHQMK状態(通常1μm未満の厚さ)よりKMK状態で得ることができる。この層の厚さが材料に関係するある厚さ(例えば、HQMKガラスセラミックで2μm)を超えると、クラックや欠陥がセラミック化後に生じることがある。
着色添加物の添加、特に酸化金属の添加によってガラスセラミックを着色することができる。基本的に、これはガラスセラミックのバルク又は容積の着色の問題である。V,Cr,Mn,Ce,Fe,Co,Mo,Cu,Ni及び/又はSe−Cl化合物がガラスセラミックの着色に使用されることが好ましい。例えば、青色はコバルトを使用して得ることが可能である。灰色は、ケアタイト混に関して主結晶相としてバナジウムの添加によって得ることができる。ガラスセラミックの色はベースの色合いから、適切なセラミック化の条件により変えることができる。この色合いは、約950℃〜1250℃の温度制御と約0〜300分の保持時間により明るい色から暗い色に変えることができる。また、種々の快適な印象は、不透明な状態までの乳状ガラス状外観を有する着色又は無着色ガラスセラミックからのHQMK状態、KMK状態あるいは中間状態への転換により達成することができる。色の変化は低セラミック化温度、例えば920℃で生じる場合があるが、そのプロセス時間はかなり長くなる。
CIEのlabシステムにおいて測定される色のパラメータL,a,bが、ダークグレーの色合いを有するガラスセラミックの場合に図6aないし図6cに示されている。このガラスセラミックは400〜1500ppmのVを含有している。それぞれの色のパラメータが930℃より高い温度の場合に全時間に対して分xKでプロットされている。白−黒の割合を規定するL値が最大温度が高くなると共に、又は保持時間が長くなると共に増大する(図6a)。同様に、赤−緑の割合を規定するa値が最大温度が高くなると共に、及び/又は保持時間が長くなると共に増大する(図6b)。しかし対照的に、黄−青の割合を規定するb値は、保持時間及び/又は最大温度が増大すると共に減少する(図6c)。従って、例えば、無色、黒、白、グレー、ベージュ、青、黄、赤、緑及び種々の混合色のガラスセラミックを作製することができる。
この発明に係る方法により作製されるガラスセラミックの赤外線分光範囲での透過スペクトルが図7に示されている。この発明により作製されたKMKガラスセラミックは波長が2.5μmまでの高い透過率で特徴付けられ、これが輻射加熱調理用板としての用途に適合する。2.5μm以上の透過率低下はガラスセラミックに含有する残留水で生じる。IR透過率のピークが3.2〜4.1μmの範囲で再度発生する。
この発明は、ガラスセラミック品を作る方法で具体化されたように例示され、説明されているが、種々の改良や変形が本発明の趣旨から何ら逸脱することなくなされるため、この発明は図示された詳細に限定されることを意図しない。
他の分析をしなくとも、前述内容が本発明の要旨を十分に示しているため、現在の知識を応用することで、先行技術の観点からこの発明の一般的又は特定の態様の実質的な特徴をかなり構成する構成を省略することなく、他人は種々の用途にこの発明を容易に適用することができる。
温度差抵抗(TUF)と、α=1x10−6−1、ν=0.255及びE=84GPaを使用して計算された熱膨張係数(TAK)との間の関係のグラフである。 ガラスの状態、HQMK状態(予備セラミック化)、TUF=692℃のKMK状態及びTUF=756℃のKMK状態の表面からの深さを有するいろいろな種類の化学濃度の変化のグラフである。 ガラスの状態、HQMK状態(予備セラミック化)、TUF=692℃のKMK状態及びTUF=756℃のKMK状態の表面からの深さを有するいろいろな種類の化学濃度の変化のグラフである。 ガラスの状態、HQMK状態(予備セラミック化)、TUF=692℃のKMK状態及びTUF=756℃のKMK状態の表面からの深さを有するいろいろな種類の化学濃度の変化のグラフである。 ガラスの状態、HQMK状態(予備セラミック化)、TUF=692℃のKMK状態及びTUF=756℃のKMK状態の表面からの深さを有するいろいろな種類の化学濃度の変化のグラフである。 温度差強度(TUF)と加熱速度(傾斜峻度)との間の関係のグラフである。 温度差強度(TUF)と冷却速度との間の関係のグラフである。 組成範囲A及びBのガラスセラミックの場合に二次イオン質量分光測定法(SIMS)で測定されるようにKMK状態のガラスセラミック内でのLiイオンとSiイオンの深さプロフィールのグラフである。 組成範囲A及びBのガラスセラミックの場合に二次イオン質量分光測定法(SIMS)で測定されるようにKMK状態のガラスセラミック内でのLiイオンとSiイオンの深さプロフィールのグラフである。 930℃以上で全時間の関数としてL,a,bの色パラメータの依存性をそれぞれ示すグラフである。 930℃以上で全時間の関数としてL,a,bの色パラメータの依存性をそれぞれ示すグラフである。 930℃以上で全時間の関数としてL,a,bの色パラメータの依存性をそれぞれ示すグラフである。 室温で赤外線領域で組成Bの新規に研磨されたガラスセラミックの透過率を示すグラフである。

Claims (19)

  1. 実質的に板の形態のガラスセラミック品を作製する方法であって、前記ガラスセラミック品がケアタイト混晶(KMK)を含有するか、あるいは高石英混晶(HQMK)及び前記ケアタイト混晶(KMK)を含有し、前記方法が、高石英混晶状態でガラスセラミックを加熱して20K/分ないし150K/分の加熱速度で前記ケアタイト混晶を生成する工程を有する方法。
  2. 前記加熱速度が20K/分ないし80K/分である請求項1に記載の方法。
  3. 前記加熱速度が20K/分ないし50K/分である請求項1に記載の方法。
  4. 高石英混晶相からケアタイト混晶相への転換が、950℃ないし1250℃の温度から前記加熱速度で、0ないし200分の保持時間で加熱することにより、
    ・前記高石英混晶相が生成されたオーブン内で該高石英混晶相の直接後続生成時か、
    ・前記オーブンとは別のオーブンで高石英混晶相の生成後に、
    行われる請求項1に記載の方法。
  5. 前記保持時間が30分未満である請求項4に記載の方法。
  6. 前記ケアタイト混晶(KMK)の生成後、2K/分ないし50K/分の冷却速度で冷却する工程をさらに含む請求項1に記載の方法。
  7. 前記冷却速度が15K/分より大である請求項6に記載の方法。
  8. 未加工ガラス体を10K/分ないし150K/分の加熱速度で該高石英混晶状態の結晶核生成まで加熱し、該結晶核を650℃ないし760℃の温度で0〜30分の保持時間で生成し、5K/分ないし30K/分の加熱速度で高石英混晶生成まで加熱し、そして760℃ないし900℃の温度で0〜90分の保持時間で該高石英混晶状態の該ガラスセラミックをセラミック化する工程をさらに含む請求項1に記載の方法。
  9. 前記結晶核生成までの前記加熱速度が15K/分ないし40K/分である請求項8に記載の方法。
  10. 該結晶核の生成時の前記保持時間が15分未満である請求項8に記載の方法。
  11. 前記高石英混晶生成までの前記加熱速度が10K/分ないし20K/分である請求項8に記載の方法。
  12. 該セラミック化時の前記保持時間が30分未満である請求項8に記載の方法。
  13. 該ガラスセラミック品が、−0.4x10−6/K〜1.5x10−6/Kの熱膨張係数を有するように、最大焼成温度と保持時間が選択される請求項1に記載の方法。
  14. 前記ガラスセラミックが、酸化物をベースにした重量%で組成(A)
    LiO 3.5〜4.2
    NaO 0〜1.0
    O 0〜0.5
    ΣNaO+KO 0〜1.0
    MgO 0〜1.3
    ΣCaO+SrO+BaO 0.8〜2.7
    ZnO 0.2〜2.0
    Al 20.0〜23.5
    SiO 62.5〜67.5
    TiO 1.8〜2.8
    ZrO 1.4〜2.5
    0〜1.5
    と、2.0重量%の少なくとも1種の清澄剤を有し;
    該ガラスセラミックが残留ガラス相又はガラス質表面層を有し、前記ガラス相又は前記ガラス質表面層がNaO;KO;CaO;SrO;BaO;F;及び清澄剤からなる群から選択される少なくとも1種の物質を含有し、前記ガラス相又は前記ガラス質表面層がCe,Mn,Ni,Cr,Co,Mo,Fe,V及び/又はCuを任意に含有し;
    該清澄剤は前記ガラス相又は前記ガラス質表面層内に存在する場合、0.2ないし2.5重量%の量で含有する請求項1に記載の方法。
  15. 前記清澄剤がAs,Sb,SnO,硫酸塩化合物及び/又は塩化物化合物からなる請求項14に記載の方法。
  16. 前記ガラスセラミックが、酸化物をベースにした重量%で組成(B)
    LiO 3.3〜4.2
    NaO 0〜0.5
    O 0〜0.5
    ΣNaO+KO 0〜1.0
    MgO 0.5〜1.7
    ΣCaO+SrO+BaO 0〜1.5
    ZnO 0.2〜2.0
    Al 18.0〜22.0
    SiO 66.5〜70.0
    TiO 2.0〜5.0
    ZrO 0〜2.0
    0〜0.5
    と、2.0重量%の少なくとも1種の清澄剤を有し;
    該ガラスセラミックが残留ガラス相又はガラス質表面層を有し、前記ガラス相又は前記ガラス質表面層がNaO;KO;CaO;SrO;BaO;F;及び清澄剤からなる群から選択される少なくとも1種の物質を含有し、前記ガラス相又は前記ガラス質表面層がCe,Mn,Ni,Cr,Co,Mo,Fe,V及び/又はCuを任意に含有し;
    該清澄剤は前記ガラス相又は前記ガラス質表面層内に存在する場合、0.2ないし2.5重量%の量で含有する請求項1に記載の方法。
  17. 前記清澄剤がAs,Sb,SnO,硫酸塩化合物及び/又は塩化物化合物からなる請求項16に記載の方法。
  18. 前記ガラスセラミックを金属酸化物の添加により着色する工程をさらに含む請求項1に記載の方法。
  19. 前記金属酸化物は、V,Cr,Mn,Ce,Fe,Co,Mo,Cu及び/又はNiの着色酸化物である請求項18に記載の方法。

JP2005134697A 2004-05-12 2005-05-06 ガラスセラミック品を作製する方法 Active JP4741282B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102004024584.3 2004-05-12
DE102004024584 2004-05-12

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005325017A JP2005325017A (ja) 2005-11-24
JP4741282B2 true JP4741282B2 (ja) 2011-08-03

Family

ID=35276020

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005134697A Active JP4741282B2 (ja) 2004-05-12 2005-05-06 ガラスセラミック品を作製する方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7205252B2 (ja)
JP (1) JP4741282B2 (ja)
CN (1) CN100431993C (ja)
FR (1) FR2870231B1 (ja)

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR876M (ja) 1960-10-12 1961-10-16
DE10238608A1 (de) * 2002-08-16 2004-03-04 Schott Glas Bauteil aus einer Lithiumaluminosilikat-Glaskeramik
KR100984888B1 (ko) 2005-11-09 2010-10-01 요시노 셋고 가부시키가이샤 건재용 조성물 및 석고판과 이들을 사용한 공법 및 벽 등
ES2306312T3 (es) * 2006-03-20 2008-11-01 Schott Ag Vidrio a base de silicato de litio y aluminio ceramizable, que contiene arsenico y antimonio, obtenido por flotacion y detectable optimamente.
DE102007025893B4 (de) * 2007-06-01 2014-08-21 Schott Ag Glaskeramisches Panzermaterial und Verfahren zur Herstellung einer Panzerung mit einer Glaskeramik-Komponente
DE202008017803U1 (de) 2008-10-07 2010-08-12 Schott Ag Transparente, eingefärbte Kochfläche mit verbesserter farbiger Anzeigefähigkeit
DE102009011850B3 (de) * 2009-03-05 2010-11-25 Schott Ag Verfahren zum umweltfreundlichen Schmelzen und Läutern einer Glasschmelze für ein Ausgangsglas einer Lithium-Aluminium-Silikat(LAS)-Glaskeramik sowie deren Verwendung
US8309274B2 (en) * 2009-05-15 2012-11-13 GM Global Technology Operations LLC Separator plates formed by photopolymer based processes
DE102010006232B4 (de) 2009-07-20 2016-09-15 Schott Ag Hochleistungsglaskeramik und Verfahren zur Herstellung einer Hochleistungskeramik sowie ihre Verwendung
DE102010002188B4 (de) * 2010-02-22 2018-11-08 Schott Ag Transparente LAS-Glaskeramik hergestellt mit alternativen umweltfreundlichen Läutermitteln
CN101857373A (zh) * 2010-06-03 2010-10-13 香港福山实业有限公司 一种微晶玻璃管及其制备方法
US8664130B2 (en) 2012-04-13 2014-03-04 Corning Incorporated White, opaque β-spodumene/rutile glass-ceramic articles and methods for making the same
DE102012105576B4 (de) 2012-06-26 2016-12-15 Schott Ag Glaskeramik und Verfahren zu deren Herstellung sowie Glaskeramik-Kochfeld
DE102012105572B4 (de) 2012-06-26 2019-05-29 Schott Ag Verfahren zur Herstellung einer Glaskeramik mit vorbestimmter Transmission
US9115023B2 (en) 2012-08-28 2015-08-25 Corning Incorporated Colored and opaque glass-ceramic(s), associated colorable and ceramable glass(es), and associated process(es)
US9556055B2 (en) * 2013-04-30 2017-01-31 Corning Incorporated Method for reducing glass-ceramic surface adhesion, and pre-form for the same
CN103467107B (zh) * 2013-09-29 2014-11-26 福建省佳美集团公司 陶瓷薄板的烧成工艺
US9701574B2 (en) 2013-10-09 2017-07-11 Corning Incorporated Crack-resistant glass-ceramic articles and methods for making the same
DE102014226986B9 (de) * 2014-12-23 2017-01-12 Schott Ag Glaskeramisches Substrat aus einer transparenten, eingefärbten LAS-Glaskeramik und Verfahren zu dessen Herstellung
DE102016101048B3 (de) * 2016-01-21 2017-03-09 Schott Ag Glaskeramik-Kochmulde mit einem Infrarot-Sensor
DE102016101066B3 (de) * 2016-01-21 2017-02-23 Schott Ag Verfahren zur Herstellung eines vorzugsweise nicht eingefärbten glaskeramischen Materials mit geringem Streulichtanteil sowie verfahrensgemäß hergestelltes glaskeramisches Material und dessen Verwendung
DE102016101036B4 (de) * 2016-01-21 2018-05-30 Schott Ag Kochmulde mit einer Glaskeramik-Kochfläche
CN106336118B (zh) * 2016-08-26 2019-02-12 佛山市高明区明城镇新能源新材料产业技术创新中心 一种防水熔融石英陶瓷制品的制备方法
DE102018110910A1 (de) 2017-12-22 2018-06-21 Schott Ag Einrichtungs- und Ausstattungsgegenstände für Küchen oder Labore mit Leuchtelement
DE102018110897A1 (de) 2017-12-22 2018-06-21 Schott Ag Einrichtungs- und Ausstattungsgegenstände für Küchen oder Labore mit Anzeigeeinrichtung
CN115403256A (zh) * 2018-07-16 2022-11-29 康宁股份有限公司 利用成核和生长密度以及粘度变化对玻璃进行陶瓷化的方法
CN112694266A (zh) * 2020-12-31 2021-04-23 陕西科技大学 一种高强度可靠封接的石英玻璃及其制备方法

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR1518422A (fr) 1967-04-11 1968-03-22 Corning Glass Works Articles en verre céramique transparent
US3732116A (en) 1970-10-21 1973-05-08 Corning Glass Works Glass-ceramic articles containing strontia-,yttria-,lanthana-,and/or tantala-bearing crystal species
GB1383201A (en) * 1971-02-19 1975-02-05 Pilkington Brothers Ltd Glass ceramic material
GB1383202A (en) * 1971-02-19 1975-02-05 Pilkington Brothers Ltd Glass ceramic materials
FR2145089A5 (ja) 1971-07-08 1973-02-16 Wendel Sidelor
US4218512A (en) * 1979-01-04 1980-08-19 Ppg Industries, Inc. Strengthened translucent glass-ceramics and method of making
US4211820A (en) * 1979-02-02 1980-07-08 Corning Glass Works Brown glass-ceramic articles
US4977110A (en) * 1990-01-12 1990-12-11 Corning Incorporated Beige-tinted glass-ceramics
DE4321373C2 (de) * 1993-06-26 1995-12-14 Schott Glaswerke Glaskeramik mit hoher Transmission im Wellenlängenbereich von 2700 bis 3300 nm, Verfahren zu deren Herstellung und deren Verwendung
US5491115A (en) * 1994-07-18 1996-02-13 Corning Incorporated Colored glass-ceramics and method
FR2766816B1 (fr) 1997-08-01 1999-08-27 Eurokera Plaque vitroceramique et son procede de fabrication
DE10017701C2 (de) * 2000-04-08 2002-03-07 Schott Glas Gefloatetes Flachglas
DE50003541D1 (de) 2000-07-04 2003-10-09 Schott Glas Transluzente Glaskeramik, Verfahren zur Herstellung einer transluzenten Glaskeramik sowie deren Verwendung
EP1313675B2 (de) * 2000-08-24 2015-04-01 Schott AG Transparente, mit vanadiumoxid-zusatz dunkel einfärbbare glaskeramik
DE10110225C2 (de) * 2001-03-02 2003-07-17 Schott Glas Glaskeramisches Trägermaterial, Verfahren zu seiner Herstellung und seine Verwendung
DE10238608A1 (de) * 2002-08-16 2004-03-04 Schott Glas Bauteil aus einer Lithiumaluminosilikat-Glaskeramik
DE102004024583A1 (de) * 2004-05-12 2005-12-08 Schott Ag Transluzente oder opake Kochfläche bestehend aus einer einfärbbaren Glaskeramik sowie deren Verwendung

Also Published As

Publication number Publication date
CN1702049A (zh) 2005-11-30
CN100431993C (zh) 2008-11-12
FR2870231A1 (fr) 2005-11-18
FR2870231B1 (fr) 2007-05-11
US20050255983A1 (en) 2005-11-17
US7205252B2 (en) 2007-04-17
JP2005325017A (ja) 2005-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4741282B2 (ja) ガラスセラミック品を作製する方法
KR102631331B1 (ko) 낮은 리튬 함량을 갖는 투명한 β-석영 유리-세라믹
EP3877343B1 (en) Transparent beta-quartz glass-ceramics with a low lithium content
JP6553129B2 (ja) 透明な色の薄いリチウムアルミニウムシリケートガラスセラミックおよびその使用
KR101591127B1 (ko) 색표시능이 개선된 염색된 투명 쿡탑 또는 호브 및 이러한 쿡탑 또는 호브의 제조 방법
JP6019153B2 (ja) 青色ベータクォーツのガラスセラミック材料および物品ならびに製造方法
KR101433213B1 (ko) 리튬 알루미노-실리케이트 유리의 제련방법 및 수득되는 유리 세라믹
KR101848517B1 (ko) 베타-석영 유리 세라믹 및 관련된 전구체 유리
KR0160525B1 (ko) 열결정화성 유리 및 이로부터 제조된 유리세라믹과 이의 제조방법
JP4925187B2 (ja) ガラスとガラスセラミック材料、製品およびその調製方法
JP6835659B2 (ja) 結晶化可能なリチウムアルミニウムケイ酸塩ガラス、並びにそれから製造された透明なガラスセラミック、並びにガラス及びガラスセラミックの製造方法、並びにガラスセラミックの使用
JP2023534887A (ja) 特定の透過率を有する透明β石英ガラスセラミック
JPH05213629A (ja) 半透明性可変ガラスセラミック品およびその製造方法
EP0156479B1 (en) Lithium alumino-silicate glass ceramics
JP2010510952A (ja) 透明、無色の、チタニアを含まない、ベータ・石英・ガラス・セラミック材料
KR20150087307A (ko) 조절된 투과 곡선 및 높은 함량의 산화철과 산화주석을 갖는 베타-석영 유리-세라믹, 상기 유리-세라믹 제품, 전구체 유리
KR20150087306A (ko) 조절된 투과 곡선 및 높은 산화철 함량을 갖는 β-석영 유리-세라믹, 상기 유리-세라믹을 포함하는 제품, 및 전구체 유리
CN113321421A (zh) 锂铝硅酸盐玻璃、由其制的玻璃陶瓷、其制造方法及用途
EP3655368B1 (en) Beta-spodumene glass-ceramics that are white, opalescent, or opaque, with low titanium content, and tin-fined
KR20210110519A (ko) 결정화 가능한 리튬 알루미늄 규산염 유리 및 그로부터 제조된 유리 세라믹, 유리 및 유리 세라믹의 제조 방법 및 유리 세라믹의 용도

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080207

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110413

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110506

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4741282

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250