JPH0520894Y2 - - Google Patents

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JPH0520894Y2
JPH0520894Y2 JP1987189694U JP18969487U JPH0520894Y2 JP H0520894 Y2 JPH0520894 Y2 JP H0520894Y2 JP 1987189694 U JP1987189694 U JP 1987189694U JP 18969487 U JP18969487 U JP 18969487U JP H0520894 Y2 JPH0520894 Y2 JP H0520894Y2
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shaft
ring
circumferential surface
collar member
bearing
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JP1987189694U
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、2個のころがり軸受を用いた軸受装
置に関する。
従来の技術 例えば、光学式ロータリエンコーダの検出軸の
ように、軸のスラスト方向の遊びが精度の劣化原
因となる軸に対しては、ころがり軸受を2個用い
た軸受装置がその支承に供されている。この種の
軸受装置としては、第5図に示すように軸方向に
おける遊びの調節を行なつたアンギユラ軸受1
1,12の外輪を筒状保持体13内に嵌合し、一
方の軸受12の右方の内、外輪それぞれの側端を
それぞれ軸4、保持体13に設けたリング状の突
起5,14に当接させ、両軸受11,12間には
それぞれの内輪、外輪の内側端と端面が対向する
内輪用カラー部材15、外輪用カラー部材16を
介在させ、軸受11の左方の内外輪それぞれの側
端をそれぞれ軸4、保持体13に螺合させた内、
外輪用締付リング17,18により押し付け、こ
れによりアンギユラ軸受11,12に予圧をかけ
るようにしたものが公知である。
また、上記の軸受装置において、アンギユラ軸
受11,12の代わりに例えば深溝玉軸受などの
一般的なころがり軸受を用いたもの、あるいは第
6図に示すように一般的なころがり軸受1,2の
各軸受ごとに、その内、外輪の一方を保持体13
または軸4に設けた突起と当接させ、他方を反対
側から軸4または保持体13に螺合させた締付け
リングにより締付け、予圧をかけるようにしたも
の、さらには上記の手段と接着剤とを併用したも
のが公知である。
また、これとは別に例えば実開昭55−29792号
(軸受間座)に開示されるように座屈可能な軸受
間座により予圧を与えるようにしたものもある。
考案が解決しようとする問題点 ところで、軸受装置で支承する軸には種々の材
質のものがあり、それと保持体等の材質をすべて
の場合において軸材質と厳密に一致させることは
難しい。そうした場合、温度変化があると、それ
に伴なう軸と保持体間の熱膨張の差異の影響を受
け、軸の支承が不円滑になつたり、あるいは遊び
を生じてしまう問題があつた。
例えば、上記実開昭55−29792号のものを例に
とると、一方の軸受内輪の外側を突起に当接し、
他方の軸受内輪の外側からナツトにより締め付け
を行う、軸受間座をスキマ設定用に用いたもの
(予圧はナツトの締め付け量により設定)にあつ
ては、軸受箱が軸より伸びるとそこに嵌合された
外輪が、拘束状態にある内輪を外側に押すことに
なり、内外輪間に無理な力を生じさせる。また、
外輪側を軸受箱と一体化し、軸受間座により内輪
を両外側に押出して予圧をかける、軸受間座を予
圧設定用に用いたものにあつては、軸が伸びる
と、拘束状態にある外輪を外側に押すことにな
り、内外輪間に無理な力を生じさせ、いずれの場
合も回転が不円滑となる。
尚、これとは別に、複列ころがり軸受単体につ
いてみると、例えば実公昭57−33220号公報に開
示さるように、内輪(または外輪)の間に断面山
字形のリングを介在させ、リングに充填した合成
樹脂により両内輪(または外輪)の間を接合する
ことにより、単純な製造工程で確実に複列ころが
り軸受が製造できるようにしたものがある。しか
し、これにおいても、それを保持体に組み込んで
軸受装置を構成すると、上記と同様の問題が発生
する。
問題点を解決するための手段 本考案は上記の問題点を解決するために、筒状
保持体内に軸方向に間隔を隔てて2個のころがり
軸受の外輪を嵌合し、その両ころがり軸受の内輪
間に嵌合した軸を支承する軸受装置において、こ
ろがり軸受の外輪外周面と保持体内周面の間また
は内輪内周面と軸外周面の間のいずれか一方の周
面間は一体的な固着とし、他方の周面間は無固着
とし、その無固着側の輪の側面間にはカラー部材
を介在させ、そのカラー部材は幅を両ころがり軸
受の配置間隔よりわずかに小さくし、かつその嵌
合周面の一部には両側に切欠部を有する凹部を形
成し、対向する輪側面との間および嵌合周面の間
のすき間に接着剤を充填し、相互間を弾性的な固
着としたことを特徴とするものである。
作 用 以上のものにおいて、ころがり軸受の内輪(ま
たは外輪)が軸(または保持体)に固着され、他
方の外輪(または内輪)は、その側端面がカラー
部材に接着剤を介して予圧を加えた状態で固着さ
れ、そのカラー部材はその嵌合面に設けられた凹
部に充填された接着剤を介して保持体(または
軸)に固着される結果、遊びがない状態で、内、
外輪はそれぞれ軸、保持体と一体化される。しか
して、いま軸受装置全体または軸と保持体間に温
度変化が生じ、軸と保持体間に熱変形差が起こる
と、内輪(または外輪)は軸(または保持体)の
伸縮と一体となつて変位するが、外輪(または内
輪)はその側端面がカラー部材の側端面に固着さ
れているのみであり、その接着剤が弾性変形する
結果、保持体(または軸)に対して移動自在とな
る。したがつて外輪(または内輪)は変形差に応
じてその変形差分だけ両外あるいは両内側に移動
して変形差の吸収が行なわれることになり、ころ
がり軸受に対しては無理な力は加わらない。
実施例 本考案の実施例を示す第1図において、前記第
5,6図と同番号を付した要素は同一の要素であ
る。軸4上に軸方向に間隔を隔てて配置された左
右のころがり軸受1,2は軸4上に設けられたリ
ング状の突起5に軸受2の内輪右側端が当接さ
れ、両軸受1,2の中間には第1のカラー部材6
が介入され、両軸受1,2の内輪の左、右側端が
それぞれと当接され、軸受1の内輪左端は軸に螺
合された締付リング7の側端により締付られ、両
軸受1,2は軸4に対して一体的に固着されてい
る。3は半径方向に接着剤9の充填用貫通口10
を有する筒状の保持体であり、その内周面には軸
受1,2の外輪が嵌合され、その両軸受1,2の
中間には第2のカラー部材8が介入されている。
この第2のカラー部材8は、第2,3図にそれぞ
れ正面断面、側面図を示すように、幅が軸受1,
2の配置間隔よりわずかに小さく、その外周面に
両側に切欠82を有する凹部81が形成されてい
て、保持体10の内周面とカラー部材8の外周面
の凹部との間および軸受1,2の外輪内側端とカ
ラー部材8の両側端間にすき間が形成され、第4
図に誇張して示すようにそのすき間に充填された
例えばシリコン系の接着剤により、各外輪とカラ
ー部材8との一体化と、そのカラー部材と保持体
3との一体化が行なわれ、その際軸受1,2の外
輪に対して接着剤により両外側への力が加えられ
る。
以上により、各軸受1,2の内輪、外輪はそれ
ぞれ軸4、保持体3と一体化され、その際、接着
剤によりスラスト方向の遊びが除かれる。
しかして、温度変化に伴ない軸4と保持体3間
にスラスト方向の変形差が生じても(温度変化が
あつても変形差が生じない場合はもともと問題は
ない)外輪がその変形差に応じた力を接着剤10
に加え、それに弾性変形を生じさせるので変形差
は接着剤10に吸収され、軸受1,2には無理な
力が加わらず、円滑かつ遊びのない状態で軸4の
支承が行なわれる。
考案の効果 以上のとおりであり、本考案は、2つのころが
り軸受の内外輪の一方を一体的な固着とし、他方
を両軸受の中間に介在させたカラー部材とそのす
き間に充填した接着剤により弾性的な固着として
いるので、内外輪にストラス方向の変形差が生じ
てもそれは接着剤に吸収され、円滑かつ遊びのな
い軸受装置となり、軸を正確に支承することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す正面断面図。第
2,3図は第1図のカラー部材8のそれぞれ正面
断面図、側面図。第4図は第1図のものを誇張し
て示す正面断面図。第5,6図は従来技術の正面
断面図である。 1,2……ころがり軸受、3……保持体、4…
…軸受、8……カラー部材、10……接着剤。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 筒状保持体内に軸方向に間隔を隔てて2個のこ
    ろがり軸受の外輪を嵌合し、その両ころがり軸受
    の内輪間に嵌合した軸を支承する軸受装置におい
    て、ころがり軸受の外輪外周面と保持体内周面の
    間または内輪内周面と軸外周面の間のいずれか一
    方の周面間は一体的な固着とし、他方の周面間は
    無固着とし、その無固着側の輪の側面間にはカラ
    ー部材を介在させ、そのカラー部材は幅を両ころ
    がり軸受の配置間隔よりわずかに小さくし、かつ
    その嵌合周面の一部には両側に切欠部を有する凹
    部を形成し、対向する輪側面との間および嵌合周
    面の間のすき間に接着剤を充填したことを特徴と
    する軸受装置。
JP1987189694U 1987-12-14 1987-12-14 Expired - Lifetime JPH0520894Y2 (ja)

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JPH0192520U JPH0192520U (ja) 1989-06-16
JPH0520894Y2 true JPH0520894Y2 (ja) 1993-05-28

Family

ID=31480711

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5529792B2 (ja) * 1976-10-05 1980-08-06
JPS5733220U (ja) * 1980-08-04 1982-02-22

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5824016Y2 (ja) * 1978-08-18 1983-05-23 エヌ・テ−・エヌ東洋ベアリング株式会社 軸受間座

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JPH0192520U (ja) 1989-06-16

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