JPH0520872U - コードレスドライバ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 節電効果が大きく、しかも特定の指での押圧
操作を必要としない操作が容易なコードレスドライバを
提供する。 【構成】 本体１をワーク１１へ押付けるだけでスイッ
チ５がオンして給電が開始し、この押付動作を継続中は
ずっと給電動作が継続する。また、この押付動作中にネ
ジ１０がワーク１１へ着座すると、押付動作を行ってい
ても、スイッチ５がオフしてモータ７への給電が自動的
に停止する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、バッテリを電源とするコードレスドライバに係り、特にバッテリ の節電効果を高めたコードレスドライバに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の電動ドライバとしては、例えばトリガスイッチをオンするとモータが始 動すると共に、ネジの締付け時にクラッチが作動してモータとビットとが接続し 、ネジが締付けられる構成のものが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、このような構成の電動ドライバは、ネジをワークに正しく締付けた （以下着座するという）のちクラッチが作動してビットの回転のみを停止させる 構造となっている。つまり、トリガスイッチをオンしている間、ネジの締付作業 後もモータが空転しており、特にバッテリを内蔵したコードレスタイプの場合に はバッテリの消費が問題である。 また、このような構成の電動ドライバは、長時間に亙って多数のネジを連続的 に締付けていくような場合、トリガスイッチをずっと押し続けなければならず、 指の疲労も大きく作業性の低下を招く。 そこで、この考案は、上記した欠点に鑑み、節電効果が大きく、しかも指での 押圧動作を必要としないコードレスドライバを提供することを目的とするもので ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

即ち、この考案は、バッテリからの給電により作動するモータと、このモータ の駆動力によって回転し、ネジをワークに締付けていくビットとを本体に備えた コードレスドライバにおいて、前記本体をワークに押付けることによってオンし モータへの給電を開始するとともに、ネジの締付動作中本体をワークへ押付けて いる間オン状態を保持し、かつ、ワークに本体を押付けているときに前記ネジが 着座を完了すると自動的にオフとなりモータへの給電を停止するスイッチを有す るものである。

【０００５】

【作用】

この考案のコードレスドライバは、本体をワークへ押付けるだけでスイッチが オンしてモータへの給電が開始し、ネジの締付動作中本体をワークへ押付けてい る間はオン状態が保持され給電動作も継続する。 また、ネジの締付動作中本体をワークへ押付けていても、ネジが着座すると自 動的にスイッチがオフして給電が停止する。

【０００６】

【実施例】

以下この考案の一実施例について添付図面を参照しながら説明する。 図１はこの考案に係るコードレスドライバを示すものであり、このコードレス ドライバは、本体１にビット２及びこれと一体に固着したパイロット棒３と、か み合いクラッチ４と、マイクロスイッチ５と、バッテリ６と、モータ７とを備え ている。 なお、図中符号８は減速機、９はネジ１０を保持するチャック、１１はネジ１ ０が締付けられるワークを示すものである。 ビット２及びパイロット棒３は、本体１を圧縮スプリング１２の弾性力に抗し てワーク１１へ押付けることによって図２に示す如く本体１に対し後方へ移動す るようになっており、この後方移動の際にパイロット棒３の後端がマイクロスイ ッチ５を押圧してオンするようになっている。 かみ合いクラッチ４は、ビット２の後方への移動によって“接続”状態となり 、モータ７の駆動力がビット２へ伝送されて回転するようになっている。

【０００７】 次に、この実施例の作用について図１〜図４を参照しながら説明する。 まず、図１に示す如く、ビット２に取付けたネジ１０をチャック９に保持させ る。このときには、ビット２及びパイロット棒３は初期位置にあって移動してお らず、従ってマイクロスイッチ５はオフのままなので、バッテリ６からモータへ の給電は停止している。 次に、図２に示すように所望のワーク１１にネジ１０を押付けるようにして、 本体１をワーク１１に押圧する。すると、ビット２及びパイロット棒３が本体１ に対して後方へ移動し、パイロット棒３の後端がマイクロスイッチ５を押圧して オンする。これによって、バッテリ６からの給電が開始してモータ５が始動する とともに、クラッチ４が“接続”状態となり、モータ５の駆動力がビット２へ伝 送されてネジ１０がワーク１１へねじ込まれていく。 その後、本体１をワーク１１へ押付けている間、図３に示すようにモータ５へ の給電が継続し、回転するビット２によってネジ１０が締付けられていく。これ に伴ってビット２及びパイロット棒３が徐々に前方へ移動していくが、マイクロ スイッチ５はオン状態を保持したままである。 最後に、ネジ１０が着座し、それ以上ワーク１１に締付けられない状態になる 。すると、ビット２及びパイロット棒３が初期位置まで前進して戻るので、本体 １をワーク１１に押付けたままであっても、図４に示す如くかみ合いクラッチ４ が“切”状態になると共にマイクロスイッチ５が自動的にオフとなり、モータ５ への給電が停止する。

【０００８】

【考案の効果】

以上説明してきたように、この考案に係るコードレスドライバによれば、本体 をワークへ押付けるだけでスイッチがオンしてモータヘの給電が開始し、ネジの 締付動作中本体をワークへ押付けている間はずっと給電状態が継続するので、バ ッテリの消費が最少限に抑えられると共に特定の指でのスイッチ操作が必要なく 、操作性が格段と向上する。 また、この考案に係るコードレスドライバによれば、ネジの締付動作中本体を ワークへ押し続けていても、ネジが着座すると自動的にスイッチがオフして給電 が停止するので、バッテリの節電が効果的に図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係るコードレスドライバを示す概略
構成図である。

【図２】図１に示すコードレスドライバにおいて、給電
を開始させるときの状態を示す概略構成図である。

【図３】図１に示すコードレスドライバにおいて、ネジ
を締付け中の状態を示す概略構成図である。

【図４】図１に示すコードレスドライバにおいて、ネジ
の着座により給電が停止するときの状態を示す概略構成
図である。

【符号の説明】

１ 本体 ２ ビット ５ （マイクロ）スイッチ ６ バッテリ ７ モータ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 バッテリからの給電により作動するモー
   タと、このモータの駆動力によって回転し、ネジをワー
   クに締付けていくビットとを本体に備えたコードレスド
   ライバにおいて、 前記本体をワークに押付けることによってオンしモータ
   への給電を開始するとともに、ネジの締付動作中本体を
   ワークへ押付けている間オン状態を保持し、かつ、ワー
   クに本体を押付けているときに前記ネジが着座を完了す
   ると自動的にオフとなりモータへの給電を停止するスイ
   ッチを有することを特徴とするコードレスドライバ。