JPH05208671A - アンチスキッド制御装置 - Google Patents

アンチスキッド制御装置

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JPH05208671A
JPH05208671A JP1640392A JP1640392A JPH05208671A JP H05208671 A JPH05208671 A JP H05208671A JP 1640392 A JP1640392 A JP 1640392A JP 1640392 A JP1640392 A JP 1640392A JP H05208671 A JPH05208671 A JP H05208671A
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JP
Japan
Prior art keywords
cpu
output
value
cpus
control device
Prior art date
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Pending
Application number
JP1640392A
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English (en)
Inventor
Takeshi Yasuda
武史 安田
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数個のCPUを用い、それら各CPUの出
力を互いに監視してその異常の有無を判定するようにし
たアンチスキッド制御装置において、各時点での各CP
Uの瞬時的な出力に違いがあっても、該各CPUが正常
である場合には異常判定をしないようにすることを目的
とする。 【構成】 CPU1およびCPU2それぞれの出力の積
分値(例えば該CPUの出力モードに応じて、該各CP
Uが有するカウンタのカウント値を逐次増減させた場合
の該カウント値)を相互に比較して、該相互の積分値に
所定値以上の差があるときは上記何れかのCPUに異常
があると判定するようにされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両にブレーキをかけた
時に動作するアンチスキッド制御装置に関し、特に該装
置の電子制御ユニット(ECU)内に同一の入力が与え
られる複数個のCPUが設けられ、それら各CPUの出
力を互いに監視してその異常の有無を判定するように構
成されたアンチスキッド制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年車両の安全性が問題視されるに伴
い、ABS(アンチスキッドブレーキシステム)やエア
バッグなどのシステムが標準装備された車が増えてきて
いる。そしてアンチスキッドブレーキシステムは車の走
行時におけるパニックブレーキ時や滑りやすい路面での
ブレーキ時に車輪がロックするのを防ぎ、スピン防止や
停止距離の短縮などに役立っている。ところが該ABS
が誤動作すると通常のブレーキが効かなくなる可能性が
あるため、最近のECUの中にはCPUを複数個用い、
それぞれのCPUに同じ入力を与えて同じ動作(判断)
をさせたにもかかわらず、各CPUの出力を比較した結
果それらの出力(各車輪に対するアクチュエータ(油圧
制御弁のソレノイド)への出力)が完全に同じにならな
い場合には、上記複数個のCPUのうち何れかのCPU
に異常がある(フェールした)と判断し、該ABSの機
能をカットするようにしたものがある。
【0003】しかしいくら上記入力を同一にしても、C
PU間のクロックのずれやスレッショルド値の微妙な違
いによって該CPU間の出力に多少の違いが出ることは
避けられない。そこでこのような問題を避けるために、
同一の入力(例えば各車輪に対する車輪速センサ、加速
度センサなどからの)を各CPUに与えるとともに、そ
の入力処理の結果(例えば各車輪速や車体減速度などの
演算結果)を該CPU間でやりとりし、一方のCPUの
演算結果と相手のCPUの演算結果とが大きく違ってい
る場合は、CPU故障と判断し、また両方の演算結果の
差が許容範囲であれば、どちらかの結果に統一して出力
判断させるようにすることも考えられている。そしてこ
のようにすれば各CPUにとって判断に使う入力値は全
く同一であるため、出力の違いも最小限におさえること
ができる。しかしこのような方法によるとCPU間での
データ(各車輪の車輪速、車体速、車体減速度など上記
演算結果としての各種のデータ)のやり取りに時間がと
られ過ぎるきらいがあり、また一方のCPUの出力と相
手のCPUの出力とをそのまま比較するようにすると、
例えばパルス出力(例えばパルス増圧時における)など
を比較する際、双方のCPUのパルス出力の位相にある
程度のずれを生じているような場合、そのような出力そ
のものをそのまま比較しても、該CPUが正常に動作し
ているか否かを正しく判断することは困難であるという
問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる課題を
解決するためになされたもので、上記複数個のCPUが
何れも正常である場合には、仮に各時点での瞬時的出力
に多少の違いがあっても(例えば上述したような多少の
出力ずれがあっても)、該各CPUは正常であると判断
できるようにし、これにより該各CPUが正常に動作し
ているか否かを正しく監視しうるようにしたものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに本発明によれば、各車輪速度に応じて各車輪に対す
るブレーキ油圧を制御する信号を出力する電子制御装置
を複数個そなえたアンチスキッド制御装置であって、そ
れぞれの電子制御装置の出力の積分値を相互に比較する
手段と、該比較の結果上記相互の積分値に所定値以上の
差異があるときは何れかの電子制御装置に異常があると
判定する手段とをそなえることを特徴とするアンチスキ
ッド制御装置が提供される。
【0006】
【作用】上記構成によれば上記それぞれの電子制御装置
(CPU)の出力(各車輪に対するアクチュエータへの
出力)の積分値(例えばそれぞれのCPUがそのときの
出力モードに応じて該CPU自身が有するカウンタをカ
ウントアップ又はカウントダウンした結果えられる該カ
ウンタのカウント値)を相互に比較するようにされてい
るため、それぞれのCPUが正常に動作していれば、そ
の瞬時的出力に多少の違い(例えば上述したような多少
の出力ずれ)があっても、それらを累積することによっ
てえられる上記各積分値(すなわち油圧変化のトータル
値)には大きな差異を生ずることがなくなる。すなわ
ち、CPU間のクロックのずれやスレッショルド値の微
妙なずれによって各時点での瞬時的出力に多少の違いが
あっても、該各CPUに異常がなければ、ある時刻に至
るまでの該各CPU出力の積分値(例えば上記カウンタ
のカウント値で示される油圧変化のトータル値)の差が
発散することはなく、該各積分値はある許容範囲内で収
束するようになるため、該各CPU出力の積分値の差が
所定範囲内にあるか否かを検知することによって、それ
ぞれのCPUの動作が正常であるか否かを正しく監視す
ることができる。
【0007】
【実施例】図1は本発明の1実施例としてのアンチスキ
ッド制御装置の構成を示すもので、該装置のECU内に
は一対のCPU1およびCPU2が設けられ、該各CP
U1およびCPU2には、例えば各車輪に対応する各車
輪速センサからのセンサ信号あるいはブレーキスイッチ
(ブレーキを踏んだときにオンとなるスイッチ)からの
ブレーキ信号などが共通に入力される。そして該CPU
1およびCPU2においては、該共通に与えられた入力
をもとにしてそれぞれ所要の演算を行い、その結果その
ときの各車輪の速度状態などに応じて、それぞれ所要の
出力モード(例えば増圧、減圧、保持、パルス増圧、パ
ルス減圧など)のブレーキ油圧制御信号が、該CPUの
何れかから、該車輪に対するブレーキ油圧をそれぞれ制
御する各アクチュエータ(油圧制御弁のソレノイド)に
対して出力される。
【0008】更に該各CPUでは、その制御判断毎に
(例えば以下で説明する図2に示されるような処理手順
によって、例えば5ミリ秒の制御周期毎に)、そのとき
どのような出力モードでの制御が該CPUによりなされ
ているかを各車輪毎に判断し、その出力モードに応じて
該CPU自身が有するカウンタをカウントアップ又はカ
ウントダウンし(例えば該図2にも示されるように、制
御開始時に該カウンタの値を10,000にプリセット
し、その後例えば増圧モードなら+5、減圧モードなら
−5、保持モードなら0、パルス増圧モードなら+2、
パルス減圧モードなら−2、というようにして各車輪に
対応するカウンタのカウント値を増減させ)、このよう
にして逐次得られる該カウンタのカウント値(各車輪毎
のカウント値)を各CPU間で相互に送受信し、該各C
PUにおいてそれぞれ自身のカウンタでカウントしたそ
の出力モードに応じたカウント値(各車輪毎のカウント
値)と相手側のCPUから送られてきた該カウント値と
を比較して、該双方のCPUのカウント値の差が所定値
以上であるときは、どちらかのCPUが故障であると判
断して該各アクチュエータへの出力をオフ(例えば上記
各ソレノイドと直列に接続されているソレノイドリレー
をオフ)として、該ABSの機能をカットさせる。
【0009】図2は上記図1に示される上記各CPUで
なされる上述した処理手順(各車輪毎になされる)をフ
ローチャートで例示するもので、先ずステップ1でアン
チスキッド制御開始のタイミングであるか否かが、例え
ば車輪速の落ち込み等から判別され、イエスの場合には
ステップ2に進んで該CPU内のカウントフラグCNT
Fの値が10,000にプリセットされ、次いでステッ
プ3に進む。なお該制御開始時以後での演算タイミング
ではステップ1から直ちに該ステップ3に進む。そして
該ステップ3では現在増圧モードの制御がなされている
か否かが判別され、イエスであればステップ4に進んで
そのときのカウントフラグCNTFの値に5がプラスさ
れる。また該ステップ3の判定がノウであればステップ
5に進み、現在減圧モードの制御がなされているか否か
が判別され、イエスであればステップ6に進んでそのと
きのカウントフラグCNTFの値が5だけマイナスされ
る。また該ステップ5の判定もノウであればステップ7
に進み、現在パルス増圧モードの制御がなされているか
否かが判別され、イエスであればステップ8に進んでそ
のときのカウントフラグCNTFの値が2だけプラスさ
れる。更にステップ7の判定もノウであればステップ9
に進み、現在パルス減圧モードの制御がなされているか
否かが判別され、イエスであればステップ10に進んで
そのときのカウントフラグCNTFの値が2だけマイナ
スされる。なお保持モードの制御がなされているときは
該カウントフラグの値はそのままとされる。このように
して各時点での該CPUの出力モードの変化(各車輪毎
の)に応じて、逐次該CPU内の対応するカウンタのカ
ウント値(すなわち上記カウントフラグCNTFの値)
がカウントアップ又はカウントダウンされる。
【0010】次いでステップ11で相手側のCPUから
の該カウント値の受信がなされているか否かが判別さ
れ、イエスの場合にはステップ12に進んで、自身のカ
ウンタのカウント値(すなわち上記CNTFの値)と相
手側のCPUでカウントされた該カウント値(すなわち
上記CNTFの値)とが対応する車輪毎に比較され、そ
の差の絶対値が所定値nより小であれば該各CPUの動
作は正常であるとして通常のルーチンに進む(すなわち
上記各車輪に対するブレーキ油圧を制御するアクチュエ
ータの制御が該CPUによりなされる)が、該差の絶対
値が所定値n以上であるとき(この場合は上記各CPU
に同じ入力が与えられているにもかかわらず互いに出力
モードが異なっている時間がかなり連続して存在してい
ることになる)には、上記何れかのCPUに異常がある
ものとしてフェール判定をし、上記ソレノイドリレーを
オフとして該CPUからの出力により該各アクチュエー
タが制御されるのを禁止して、該ABSの機能をカット
して通常のブレーキのみを作動させるようにする。なお
上記カウンタ(カウントフラグ)によるカウントは各車
輪毎に行われ、各車輪毎にそのカウント値を比較してC
PUの異常の有無を判定することは上述したとおりであ
る。
【0011】また上記実施例では各CPU内で上記カウ
ンタによるカウントを行い、相手側のCPUにおける該
カウント値と比較するようにされているが、該各CPU
とは別に、該各CPUの出力(すなわち各車輪に対する
アクチュエータへの出力)をそれぞれの出力モードに応
じて逐次カウントアップ又はカウントダウンする複数の
カウンタ回路を設けるとともに、該各カウンタ回路の出
力(カウント値)を比較する比較回路を設け、これらの
ハード的な回路を用いて上記各カウント値の比較判断を
行い、これによって該CPUの異常の有無を判別するよ
うにしてもよい。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、複数のCPU間におい
て、クロックのずれやスレッショルド値の微妙なずれに
よってその瞬時的な出力に違いがある(例えば出力のず
れがある)ような場合でも、各CPUが正常に動作して
いる場合には、それぞれのCPUの出力の積分値の差が
発散することはないため、かかる積分値を比較すること
によってそれぞれのCPUにおける異常の有無を正しく
判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例としてのアンチスキッド制御
装置の構成を示す図である。
【図2】図1に示される各CPUでなされる処理手順を
フローチャートで例示する図である。
【符号の説明】
CNTF…CPU1およびCPU2内で用いられるカン
ウトフラグ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各車輪速度に応じて各車輪に対するブレ
    ーキ油圧を制御する信号を出力する電子制御装置を複数
    個そなえたアンチスキッド制御装置であって、それぞれ
    の電子制御装置の出力の積分値を相互に比較する手段
    と、該比較の結果上記相互の積分値に所定値以上の差異
    があるときは何れかの電子制御装置に異常があると判定
    する手段とをそなえることを特徴とするアンチスキッド
    制御装置。
JP1640392A 1992-01-31 1992-01-31 アンチスキッド制御装置 Pending JPH05208671A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1640392A JPH05208671A (ja) 1992-01-31 1992-01-31 アンチスキッド制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1640392A JPH05208671A (ja) 1992-01-31 1992-01-31 アンチスキッド制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05208671A true JPH05208671A (ja) 1993-08-20

Family

ID=11915282

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1640392A Pending JPH05208671A (ja) 1992-01-31 1992-01-31 アンチスキッド制御装置

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JP (1) JPH05208671A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007316815A (ja) * 2006-05-24 2007-12-06 Nec Corp クロック異常検出方法及びクロック異常検出プログラム
US7826962B2 (en) 2005-06-23 2010-11-02 Denso Corporation Electronic control apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7826962B2 (en) 2005-06-23 2010-11-02 Denso Corporation Electronic control apparatus
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010724