JPH05208432A - 射出成形機の型開きブレーキ制御方法 - Google Patents

射出成形機の型開きブレーキ制御方法

Info

Publication number
JPH05208432A
JPH05208432A JP1715792A JP1715792A JPH05208432A JP H05208432 A JPH05208432 A JP H05208432A JP 1715792 A JP1715792 A JP 1715792A JP 1715792 A JP1715792 A JP 1715792A JP H05208432 A JPH05208432 A JP H05208432A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solenoid
mold
valve
back pressure
hydraulic cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1715792A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0825214B2 (ja
Inventor
Masanori Asakawa
正規 浅川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niigata Engineering Co Ltd
Original Assignee
Niigata Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Niigata Engineering Co Ltd filed Critical Niigata Engineering Co Ltd
Priority to JP4017157A priority Critical patent/JPH0825214B2/ja
Publication of JPH05208432A publication Critical patent/JPH05208432A/ja
Publication of JPH0825214B2 publication Critical patent/JPH0825214B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 金型を所定の位置に正確かつ円滑に停止させ
る。 【構成】 流量制御弁30の開度を大とし、電磁弁DV
2のソレノイドbを励磁して型開きを開始する。この時
は、絞り弁35の働きで油圧シリンダ17の動きに背圧
がかかり、タイバースプリングバックのショックが防止
される。その後、電磁弁DV1のソレノイドbを励磁
し、電磁弁DV2のソレノイドbを消磁して型開き速度
を高める。型開きの終期には、電磁弁DV1のソレノイ
ドbを消磁し、電磁弁DV2のソレノイドbを励磁して
再度背圧をかけるとともに、流量制御弁30の開度を小
として型開き速度を低下させる。最後に電磁弁DV2の
ソレノイドbを消磁して型開きを完了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンドプレートに取り
付けられた油圧シリンダでトグル機構を介して可動盤を
移動させる射出成形機における型開きブレーキ制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一端を固定盤に、他端をエンドプレート
にそれぞれ固定されたタイバーに、可動盤を摺動自在に
取り付け、エンドプレートに取り付けられた油圧シリン
ダでトグル機構を介して可動盤を移動させて可動盤と固
定盤との間で金型の型締めを行う射出成形機が知られて
いる。
【0003】この射出成形機においては、油圧シリンダ
の油圧回路に、絞り弁やカウンターバランスバルブ等の
背圧手段と電磁比例流量制御弁が設けられている。背圧
手段は、型開きの初期において油圧シリンダの動きに背
圧をかけ、型締力がかかった型締め状態から型締力を解
放して型開きを行う際に、それまで伸びていたタイバー
の瞬時の縮小によって生じるショックを防止する。また
電磁比例流量制御弁は、型開きの終期において油圧シリ
ンダに対する作動油の供給流量を少なくして型開き速度
を低下させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、射出成形機
には、通常、型開閉動作が高速で、変速及び停止時のシ
ョックがなく、しかも所定の型開き位置に正しく停止す
ることが要求される。上記は成形サイクルを短くし、金
型の破損を防止するとともに、ロボットによる成形品の
取出しを容易にする。また、トグル機構は、図19のよ
うな特性を持ち、油圧シリンダの速度は一定でも金型の
速度を、低速−高速−低速と変化させる。
【0005】上記の構成によれば、背圧手段と電磁比例
流量制御弁の上記の制御だけで上記の要求が満たされ、
理想的な型開閉動作が得られるはずであるが、実際には
それ程単純ではなく、成形サイクルを短くするためにタ
イバースプリングバックのショックを防止した後の型開
き速度を高速にすればする程、型開きの終期に速度を低
下させて可動盤を停止させる際に、図20に示すような
変速の動作が不連続になる不具合が生じる。
【0006】これは、負荷重量(可動盤自重+金型重
量)と移動速度の積である慣性重量が大きくなり、流量
制御弁で作動油の供給流量を絞って可動盤の移動速度を
高速から低速に切り換えた時に、可動盤が慣性で行き過
ぎるようになって負荷圧力が急激に減少するためであ
る。上記の不具合は、特に、電動機の消費電力量を左右
するポンプ吐出圧力を負荷圧力+αに制御して電力消費
量を少なくする省エネルギー制御法、つまり圧力マッチ
で油圧を制御している場合、ポンプ吐出圧力の負荷圧力
に追従する激減によって慣性による移動が停止し、負荷
圧力が最小限界値以上に回復して圧力マッチの制御が正
常になるまでの時間、遅れを生じるため、一層顕著にな
る。
【0007】本発明は、型開きの終期における動作を不
連続にすることなく、金型を所定の位置に正確かつ円滑
に停止させることができる、射出成形機の型開きブレー
キ制御方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、一端を固定盤に、他端をエンドプレー
トにそれぞれ固定されたタイバーに、エンドプレートに
取り付けられた油圧シリンダによりトグル機構を介して
動かされる可動盤が摺動自在に取り付けられ、上記油圧
シリンダによる金型の型開き初期に、油圧シリンダの油
圧回路に設けられた背圧手段で油圧シリンダの動きに背
圧をかけて型開きを行う構成とされた射出成形機におい
て、背圧手段による背圧を解除されて型開き移動する金
型の速度を型開きの終期に低下させる場合に、上記背圧
手段で油圧シリンダの動きに再度背圧をかける構成とし
た。
【0009】
【作用】型開きの初期に油圧シリンダの動きに背圧をか
けた背圧手段は、該背圧手段による背圧を解除されて型
開き移動する金型の速度を、型開きの終期に低下させる
場合に再度利用され、油圧シリンダの動きに背圧をかけ
る。このため、金型は、その慣性重量が大きくても、所
定の位置に正確かつ円滑に停止する。
【0010】
【実施例】図1ないし図4は本発明を実施する射出成形
機の型締め装置を示すもので、図中符号1はエンドプレ
ートである。このエンドプレート1の図1において右側
にはトグル機構2を介して可動盤3が取り付けられ、ま
た可動盤3の右には固定盤4が配設されている。
【0011】可動盤3と固定盤4は金型5,6をそれぞ
れ着脱自在に備え、可動盤3はエンドプレート1と固定
盤4の間に架設された4本のタイバー7に周知のように
摺動自在に支持されている。
【0012】トグル機構2は、一端をピン8でエンドプ
レート1に枢着された一対の第1トグルリンク9,9
と、一端を第1トグルリンク9の他端にピン10で枢着
されるとともに他端を可動盤3にピン11で枢着された
一対の第2トグルリンク12,12と、第1トグルリン
ク9に一端をピン13で枢着された一対の補助リンク1
4,14と、該一対の補助リンク14,14の他端にピ
ン15,15で枢着されて一対の補助リンク14,14
を相互に連結したクロスヘッド16とから成り、エンド
プレート1に取り付けられた油圧シリンダ17によって
ピストンロッド17aを介してクロスヘッド16を動か
すことにより、図1のように型締め状態にしたり、型開
き状態にしたりすることができるようになっている。
【0013】なお、トグル機構2は、油圧シリンダ17
によってトグル機構2を型締め状態にすると、油圧シリ
ンダ17でクロスヘッド16を図1で左に動かしてトグ
ル機構2を緩めない限り、油圧シリンダ17の油圧力が
低下してもそのままの型締め完了状態が維持される自立
型のものであるが、これも周知である。
【0014】タイバー7のエンドプレート1側の端部に
はねじ7a(図3)が刻設されており、該ねじ7aはエ
ンドプレート1に設けられたアジャストナットギャ18
に螺入されている。アジャストナットギャ18にはリン
グギャ19が噛み合わされている。リングギャ19は油
圧モータ等(図示せず)によって回転駆動されるドライ
ブギャ20(図2)に噛み合わされている。ドライブギ
ャ20でリングギャ19を介して各アジャストナットギ
ャ18を回転させると、エンドプレート1が図3で右ま
たは左に移動して型締力を大きくしたり(右移動)、小
さくしたりする。リングギャ19の回転量はインクリメ
ンタルエンコーダ21によって検出される。エンコーダ
21はリングギャ19の回転量を型締力パルスとして出
力する。エンコーダ21の型締力パルス数は型締力に比
例する。型締力パルス数はキーボード等の入力手段22
(図4)からシーケンサ23に入力され、表示画面24
に表示される。
【0015】油圧シリンダ17のヘッド側とロッド側に
は配管31,32がそれぞれ個々に接続されている。各
配管31,32は、それぞれ配管31a,31b、32
a,32bに分岐されるとともに、各配管31a,31
bは電磁弁DV1,DV2のAポートに、また他の各配
管32a,32bは電磁弁DV1,DV2のBポートに
それぞれ接続されている。
【0016】上記各電磁弁DV1,DV2のPポートは
配管33a,33b,33を介して油圧ポンプPに接続
され、またTポートは配管34a,34b,34を介し
て油タンク36に接続されている。配管31bには絞り
弁35が、また、配管33には電磁比例流量制御弁30
がそれぞれ設けられている。電磁比例流量制御弁30と
各電磁弁DV1,DV2はシーケンサ23によって制御
される。
【0017】次に上記のように構成された射出成形機の
型締め装置における型開きブレーキ制御方法について説
明する。図1は型締め状態を示すもので、型開きはシー
ケンサ23によって電磁弁DV2のソレノイドbに通電
して励磁し(図5参照)、電磁弁DV2を切り換えると
ともに、電磁比例流量制御弁30を大きく開くことによ
って開始される。すなわち、電磁弁DV2が切り換えら
れると、油圧ポンプPから送り出された作動油は、配管
33、配管33b、電磁弁DV2、配管32b、配管3
2の順に流れて油圧シリンダ17のピストンロッド17
aを図1で左に縮小移動させるとともに、油圧シリンダ
17内のヘッド側の作動油は、配管31、配管31b
(絞り弁35)、電磁弁DV2、配管34b,配管34の
順に流れて油タンク36に入る。
【0018】上記において、配管31bを流れて油タン
ク36に入る作動油に絞り弁35で抵抗がかかり、その
結果油圧シリンダ17のピストンロッド17aの移動に
背圧がかかる。この背圧によって型開き初期におけるタ
イバースプリングバックのショックが防止される。
【0019】シーケンサ23は、型締め前においてエン
コーダ21から出力された型締力パルス数から次の
(1)式を演算して背圧時間T(sec)を算出し(図
6参照)、電磁弁DV2のソレノイドbに通電して型開
きを開始してから上記で算出されたT時間後に、電磁弁
DV1のソレノイドbに通電して電磁弁DV1を切り換
えるとともに、電磁弁DV2のソレノイドbに対する通
電を停止する。 T=a・CPLS+b……(1) ここで CPLS:型締力パルス数 a,b:定数
【0020】上記の切換え作動により、油圧ポンプPの
作動油は、配管33a、電磁弁DV1、配管32a,配
管32を経て油圧シリンダ17のロッド側に入り、型開
きを継続させる。また、油圧シリンダ17のヘッド側の
作動油は、配管31,配管31a,電磁弁DV1,配管
34a,配管34を流れ、絞り弁35を回避して油タン
ク36に戻る。このため、油圧シリンダ17に背圧がか
かることはない。
【0021】所定の時間経過後、シーケンサ23は、電
磁弁DV2のソレノイドbに再度通電し、電磁弁DV1
のソレノイドbを消磁して電磁弁DV1を中立にすると
ともに、電磁比例流量制御弁30の開度を小さくして油
圧シリンダ17に対する作動油の供給流量を減ずる。こ
のため、可動盤3の型開き速度が低下するが、油圧シリ
ンダ17の動きに背圧がかかり、慣性移動に起因する油
圧シリンダ17の急激な圧力低下が防止される。その結
果、型開きの変速が図18に示すように連続的となる。
【0022】さらに、所定の時間が経過すると、シーケ
ンサ23によって電磁弁DV2のソレノイドbの励磁が
解かれ、型開きが終了する。この際、上記のように変速
が円滑に行われるため、型開きの停止位置が安定化し、
金型5が所定の位置に正しく停止するようになる。
【0023】上記の絞り弁35は背圧手段を構成するが
これに代えて、図7のようにカウンターバランスバルブ
37を背圧手段として用いることができる。
【0024】また、図1において符号25はエンドプレ
ート1に設けられたアブソリュートエンコーダである。
このエンコーダ25はピニオン25aを備え、該ピニオ
ン25aをクロスヘッド16に取り付けられたラック2
6に噛み合わせている。クロスヘッド16が移動すると
ピニオン25aが回転する。エンコーダ25はピニオン
25aの回転からクロスヘッド16の移動量を検出し、
その検出信号をシーケンサ23に出力する。
【0025】クロスヘッド16の移動量を検出するエン
コーダ25が設けられた射出成形機においては、シーケ
ンサ23は次の(2)式を演算して、型締完了位置を原
点とする切換えクロスヘッド位置SXFR(mm)を算出す
る(図9参照)。 SXFR=a1・CPLS+b1……(2) ここで a1,b1:定数
【0026】そして、シーケンサ23は、電磁弁DV2
をオン(電磁弁DV2のソレノイドbに通電)にすると
ともに、電磁比例流量制御弁30の開度を大にして型開
きを開始してからクロスヘッド16が切換えクロスヘッ
ド位置SXFR に移動した時に電磁弁DV1のソレノイド
bに通電し、電磁弁DV2のソレノイドbの通電を停止
する(図8参照)。
【0027】クロスヘッド16が更に移動して所定位置
に達すると、シーケンサ23は、前記同様に電磁弁DV
2のソレノイドbを再度励磁し、電磁弁DV1のソレノ
イドbを消磁して電磁弁DV1を中立にするとともに、
電磁比例流量制御弁30の開度を小にして油圧シリンダ
17に対する作動油の供給流量を減ずる。クロスヘッド
16が所定の位置に達すると電磁弁DV2のソレノイド
bがオフとなって型開きが終了する。この場合において
も、型開きの終期における変速が連続的となり、また金
型5が所定の位置に正しく停止する。
【0028】図10は他の油圧回路を示す。なお、図1
0において図1の部材と同一な部材には同一の符号を付
けてその説明は省略する。この図で符号40は電磁比例
流量制御弁(背圧手段)である。電磁比例流量制御弁4
0は油圧シリンダ17のヘッド側と電磁弁DV1のAポ
ートとを連絡している配管31に設けられており、シー
ケンサ23によって制御される。
【0029】図10の射出成形機の型締め装置において
は、シーケンサ23は次の(3)式を演算して背圧時電
流IBPを算出する(図12参照)。 IBP=a2・CPLS+b2……(3) ここで a2,b2:定数
【0030】シーケンサ23は、ソレノイドbに通電し
て電磁弁DV1をオンとし、電磁比例流量制御弁40の
開度を小さくするとともに、他の制御弁30の開度を大
きくして型開きを開始する。この際、制御弁40により
油圧シリンダ17の動きに背圧がかかり、タイバースプ
リングバックのショックが防止される。そして、Ex
間経過後、或いはクロスヘッド16が型締完了位置を原
点としてEx位置に達したところで電流値を大きくして
電磁比例流量制御弁40の開度を大きくする(図11参
照)。シーケンサ23は、型開きの終期において両制御
弁30,40の開度をそれぞれ小さくして油圧シリンダ
17に対する作動油の供給流量を少なくするとともに、
油圧シリンダ17の動きに背圧をかける。最後にソレノ
イドbがオフとなって電磁弁DV1が中立となり、型開
きが終了する。この場合においても前記と同一の効果が
得られる。
【0031】図10の電磁比例流量制御弁40に代えて
電磁比例圧力制御弁41(図13)を背圧手段として用
いることもできる。この場合、シーケンサ23は次の
(4)式を演算して背圧時電流IBP(mA)を算出する
(図15参照)。 IBP=a4・CPLS+b4……(4) ここで a4,b4:定数
【0032】シーケンサ23は、ソレノイドbに通電し
て電磁弁DV1をオンとし、電磁比例圧力制御弁41の
作動圧力を大きくするとともに、電磁比例流量制御弁3
0の開度を大きくして型開きを開始する。この場合は、
圧力制御弁41により油圧シリンダ17の動きに背圧が
かかり、タイバースプリングバックのショックが防止さ
れる。そして、Ex 時間経過後、或いはクロスヘッド1
6がEx 位置に達したところで電流値を小さくして電磁
比例圧力制御弁41の作動圧力を低下させる(図14参
照)。シーケンサ23は、型開きの終期において圧力制
御弁41の作動圧力を高めて油圧シリンダ17の動きに
背圧をかけるとともに、流量制御弁30の開度を小さく
して作動油の供給流量を少なくする。最後にソレノイド
bがオフとなって型開きが終了する。この実施例におい
てもまた前記同様の効果が得られる。
【0033】図1の絞り弁35に代えて電磁比例流量制
御弁40を用い、図11ないし図12のように背圧を制
御することもできる。また、図1の絞り弁35に代えて
電磁比例圧力制御弁41を用い、図14ないし図15の
ように背圧を制御することもできる。
【0034】油圧回路を図16のようにすることもでき
る。この回路においては、配管31bは電磁弁DV3の
ポートBに、配管32は電磁弁DV3のポートPにそれ
ぞれ接続されている。また電磁弁DV1のポートBと電
磁弁DV3のポートAは配管27によって相互に接続さ
れ、絞り弁35は電磁弁DV1のポートTに設けられて
いる。
【0035】図16の油圧回路を設備した射出成形機の
場合は、図17に示すように、電磁弁DV3を中立にし
たまま電磁弁DV1のソレノイドbを励磁するととも
に、流量制御弁30の開度を大として型開きを開始す
る。この時は、油タンクTに戻される作動油は絞り弁3
5を通るため、油圧シリンダ17の動きに背圧がかか
る。その後、電磁弁DV3のソレノイドaを励磁して配
管31bを配管34bに接続する。これにより作動油の
大部分は配管31b,34b,34を通って油タンク3
6に戻るようになるため、型開き速度が速くなる。型開
きの終期において電磁弁DV3のソレノイドaを消磁し
て再度背圧をかけるとともに、流量制御弁30の開度を
小さくして型開き速度を低下させ、最後に電磁弁DV1
のソレノイドbを消磁して型開きを完了する。この例の
場合もすでに述べた作用効果が期待できることは言うま
でもない。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る射出
成形機の型開きブレーキ制御方法は、一端を固定盤に、
他端をエンドプレートにそれぞれ固定されたタイバー
に、エンドプレートに取り付けられた油圧シリンダによ
りトグル機構を介して動かされる可動盤が摺動自在に取
り付けられ、上記油圧シリンダによる金型の型開き初期
に、油圧シリンダの油圧回路に設けられた背圧手段で油
圧シリンダの動きに背圧をかけて型開きを行う構成とさ
れた射出成形機において、背圧手段による背圧を解除さ
れて型開き移動する金型の速度を型開きの終期に低下さ
せる場合に、上記背圧手段で油圧シリンダの動きに再度
背圧をかける構成とされているので、型開きの終期にお
ける動作を不連続にすることなく、金型を所定の位置に
正確かつ円滑に停止させることができる。また、タイバ
ースプリングバックのショック防止に働いた背圧手段を
再度利用するだけであるので、実施が容易きある上、構
造が複雑にならない長所がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る型開きブレーキ制御方法を適用
する射出成形機の型締め装置の一部破断の正面図であ
る。
【図2】 アジャストナットギャとリングギャ、エンコ
ーダ等の関係を示す正面図である。
【図3】 図2の(III−III)部分の断面図である。
【図4】 シーケンサとエンコーダ等の関係を示すブロ
ック図である。
【図5】 シーケンサによる電磁弁と流量制御弁の切換
え制御図である。
【図6】 背圧時間と型締力の関係を示す特性図であ
る。
【図7】 カウンターバランスバルブを使用した場合の
要部の回路図である。
【図8】 背圧終了位置制御における電磁弁と流量制御
弁の切換え制御図である。
【図9】 切換えクロスヘッド位置と型締力の関係を示
す特性図である。
【図10】 他の射出成形機の型締め装置の一部破断の
正面図である。
【図11】 電磁比例流量制御弁の切換え制御図であ
る。
【図12】 背圧時電流と型締力の関係を示す特性図で
ある。
【図13】 電磁比例圧力制御弁を使用した場合の要部
の回路図である。
【図14】 電磁比例圧力制御弁の切換え制御図であ
る。
【図15】 背圧時電流と型締力の関係を示す特性図で
ある。
【図16】 他の油圧回路図である。
【図17】 図16の油圧回路におけるシーケンサによ
る電磁弁と流量制御弁の切換え制御図である。
【図18】 本発明における、速度指令値とシリンダ速
度、及び負荷圧力の関係を示す変化特性図である。
【図19】 トグル機構の特性図である。
【図20】 従来の制御方法における、速度指令値とシ
リンダ速度、及び負荷圧力の関係を示す変化特性図であ
る。
【符号の説明】
1 エンドプレート 2 トグル機構 3 可動盤 4 固定盤 5,6 金型 7 タイバー 17 油圧シリンダ 31,31a,31b 配管 32,32a,32b 配管 33,33a,33b 配管 34,34a,34b 配管 35 絞り弁(背圧手段) 37 カウンターバランスバルブ(背圧手段) 40 電磁比例流量制御弁(背圧手段) 41 電磁比例圧力制御弁(背圧手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端を固定盤に、他端をエンドプレート
    にそれぞれ固定されたタイバーに、エンドプレートに取
    り付けられた油圧シリンダによりトグル機構を介して動
    かされる可動盤が摺動自在に取り付けられ、上記油圧シ
    リンダによる金型の型開き初期に、油圧シリンダの油圧
    回路に設けられた背圧手段で油圧シリンダの動きに背圧
    をかけて型開きを行う構成とされた射出成形機におい
    て、背圧手段による背圧を解除されて型開き移動する金
    型の速度を型開きの終期に低下させる場合に、上記背圧
    手段で油圧シリンダの動きに再度背圧をかけることを特
    徴とする射出成形機の型開きブレーキ制御方法。
JP4017157A 1992-01-31 1992-01-31 射出成形機の型開き方法 Expired - Lifetime JPH0825214B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4017157A JPH0825214B2 (ja) 1992-01-31 1992-01-31 射出成形機の型開き方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4017157A JPH0825214B2 (ja) 1992-01-31 1992-01-31 射出成形機の型開き方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05208432A true JPH05208432A (ja) 1993-08-20
JPH0825214B2 JPH0825214B2 (ja) 1996-03-13

Family

ID=11936142

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4017157A Expired - Lifetime JPH0825214B2 (ja) 1992-01-31 1992-01-31 射出成形機の型開き方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0825214B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006256180A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Ube Machinery Corporation Ltd 射出成形機におけるトグル式型締装置及び型開制御方法
CN114311577A (zh) * 2021-12-10 2022-04-12 深圳市汇川技术股份有限公司 注塑机开模终点位置的控制方法、设备和可读存储介质
CN114799114A (zh) * 2022-04-15 2022-07-29 蚌埠市淮海压铸机有限责任公司 一种自动下料式压铸机

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6458057A (en) * 1987-09-24 1989-03-06 Honda Motor Co Ltd Editing device

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6458057A (en) * 1987-09-24 1989-03-06 Honda Motor Co Ltd Editing device

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006256180A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Ube Machinery Corporation Ltd 射出成形機におけるトグル式型締装置及び型開制御方法
CN114311577A (zh) * 2021-12-10 2022-04-12 深圳市汇川技术股份有限公司 注塑机开模终点位置的控制方法、设备和可读存储介质
CN114311577B (zh) * 2021-12-10 2024-05-28 深圳市汇川技术股份有限公司 注塑机开模终点位置的控制方法、设备和可读存储介质
CN114799114A (zh) * 2022-04-15 2022-07-29 蚌埠市淮海压铸机有限责任公司 一种自动下料式压铸机

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0825214B2 (ja) 1996-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2887118B2 (ja) 射出成形機の型開閉速度制御方法
JP2994511B2 (ja) ダイカストマシンの射出速度制御方法
JPH1158398A (ja) 直圧式型締装置における型締圧力の制御方法および制御装置
JPH05208432A (ja) 射出成形機の型開きブレーキ制御方法
JP3617461B2 (ja) 圧延機の油圧圧下方法および油圧圧下装置
JP3237576B2 (ja) 可動盤の型開移動量制御装置及び制御方法並びに射出圧縮成形方法
JPH0577290A (ja) 射出成形機の型開き方法
JP3927614B2 (ja) ダイカストマシンの射出制御方法および装置
JPH1058113A (ja) 油圧装置における流量調整方法および装置
JP2714525B2 (ja) トグル式射出成形機における型締シリンダの流量制御方法
JP3895511B2 (ja) 射出成形機の型締装置
JP2659322B2 (ja) トグル式型締装置
JP3923707B2 (ja) ダイカスト装置
JP3041570B2 (ja) 射出成形機の制御方法及び制御装置
JPH06190884A (ja) 射出成形機の可動盤の位置制御方法
JPS6395926A (ja) 射出成形機の油圧エジエクト装置
JPH029615A (ja) 射出成形機の射出ピストンブレーキ装置
JPH0639516A (ja) ダイカストマシンの射出制御方法およびその装置
JP2001269975A (ja) 射出成形機の型開制御方法
JPH06226416A (ja) 加圧ピンの制御方法
JPH10119102A (ja) 型締装置の油圧制御方法
JP2024067421A (ja) ダイカストマシン
JPH021522Y2 (ja)
JP2022064578A (ja) ダイカストマシン
JPH0750186Y2 (ja) 射出成形機の型開閉用油圧制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960827