JPH05208380A - 可変トルク調整装置を有するスクリュードライバー - Google Patents

可変トルク調整装置を有するスクリュードライバー

Info

Publication number
JPH05208380A
JPH05208380A JP4208580A JP20858092A JPH05208380A JP H05208380 A JPH05208380 A JP H05208380A JP 4208580 A JP4208580 A JP 4208580A JP 20858092 A JP20858092 A JP 20858092A JP H05208380 A JPH05208380 A JP H05208380A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
adjusting
spring
screwdriver
adjusting device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4208580A
Other languages
English (en)
Inventor
Wolfgang Schreiber
シュライバー ボルフガング
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
C&E Fein GmbH and Co
Original Assignee
C&E Fein GmbH and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by C&E Fein GmbH and Co filed Critical C&E Fein GmbH and Co
Publication of JPH05208380A publication Critical patent/JPH05208380A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25BTOOLS OR BENCH DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, FOR FASTENING, CONNECTING, DISENGAGING OR HOLDING
    • B25B23/00Details of, or accessories for, spanners, wrenches, screwdrivers
    • B25B23/14Arrangement of torque limiters or torque indicators in wrenches or screwdrivers
    • B25B23/141Mechanical overload release couplings
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25BTOOLS OR BENCH DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, FOR FASTENING, CONNECTING, DISENGAGING OR HOLDING
    • B25B23/00Details of, or accessories for, spanners, wrenches, screwdrivers
    • B25B23/14Arrangement of torque limiters or torque indicators in wrenches or screwdrivers

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ハードなねじの場合及びソフトなねじの場合
のいずれの場合にも、最終ねじり角度と無関係にほゞ等
しい特性曲線を得る可変トルク調整装置を有するスクリ
ュードライバーを提供する。 【構成】 モータにより伝動装置2を介して駆動される
工具駆動用のシャフトと、トルクを予調整するための調
整装置28とを備えており、この場合、シャフト20が
伝動装置2から切り離され且つ/またはモータが遮断さ
れるように構成されている。ハードなねじの場合とソフ
トなねじの場合とでほぼ等しいトルク特性曲線を得るた
め、第1の調整装置28に加えて可変リリースモーメン
トを有するクラッチ29が設けられており、そのリリー
スモーメントが第2の調整装置13を介して調整可能で
あり、更にこの場合、第2の調整装置13が第1の調整
装置28と共通して調節可能に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は可変トルク調整装置を有
するスクリュードライバー、特にトルク遮断装置を有す
るスクリュードライバーであって、モータにより伝動装
置を介して工具を駆動するための被駆動シャフトとトル
クの予調整を行なうための調整装置とを備えており、こ
の場合、シャフトが伝動装置から切り離され且つ/また
はモータが遮断されるように構成されている形式のもの
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のスクリュードライバーは、例え
ば既にドイツ連邦共和国特許出願公開第3742952
号公報に開示されているような公知技術に属するもので
ある。この公知のスクリュードライバーにおいては、作
業スピンドルがモータにより2段式の遊星歯車伝動装置
を介して駆動される。遊星歯車伝動装置に形成される第
1のギヤ段はモータピニオンを有しており、モータピニ
オンは遊星歯車担体に保持された遊星歯車を駆動し、遊
星歯車は中空歯車内に支承されている。この遊星歯車担
体上では、第2のギヤ段がケーシング内で相対回動不能
に保持された第2の中空歯車に連結されている。駆動側
に位置する第1の中空歯車は回動自在に支承されてお
り、調節可能な限界トルクが所定の値を上回った場合に
は、この中空歯車がトーションばねの作用に抗してモー
タ遮断装置を操作する。
【0003】この種の機械が予め規定されたトルクに達
するまでねじを締めるスクリュードライバーとして用い
られる場合には、主に2種類の使用例を挙げることがで
きる:つまりその1つの使用例は、最終ねじり角度(追
加回転角度)が最大の場合でも約30度の比較的僅かな
値にしかならない所謂「ハードなねじの例」であり、も
う1つの使用例は、最終ねじり角度が一般に360度を
上回るかなり大きな値になる所謂「ソフトなねじの例」
である。
【0004】公知のスクリュードライバーによってねじ
を締める場合、ソフトなねじにおいては、ねじを締める
際に対応トルクの上昇が緩慢なものに抑えられるので、
ねじの引締モーメントを極めて精密に調節することがで
きる。他方ハードなねじにおいては、ねじをその最終位
置にまで締める際に対応トルクが飛躍的に上昇し、伝動
システム全体にまだ残存している回転モーメントがねじ
を付加的に固く締めるので、同じ機械の調節を行なう場
合でも著しく高い引締モーメントが生ずることを避けら
れない。従ってハードなねじの場合には、最終ねじり角
度に起因する著しい影響が生ずるため、実際のねじ引締
モーメントを予め正確に規定することはできない。その
結果としてハードなねじが用いられる場合には、所望の
引締モーメントを得るための機械の調節が、その都度の
ケースに応じて実験的に規定されねばならない。これに
対しソフトなねじが用いられる場合には、自体公知のス
クリュードライバーですら調節に応じて再現可能なトル
ク経過特性を得ることが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題
は、冒頭に述べた形式のスクリュードライバーに改良を
加えて、ハードなねじ及びソフトなねじのいずれの場合
にも、その最終ねじり角度の数値とは無関係にねじの調
整に応じたほぼ等しいトルク特性曲線が得られるように
する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに提案された本発明の措置によれば、可変トルク調整
装置を有するスクリュードライバー、特にトルク遮断装
置を有するスクリュードライバーであって、モータによ
り伝動装置を介して工具を駆動する被駆動シャフトとト
ルクの予調整を行なう調整装置とを備えており、この場
合、シャフトが伝動装置から切り離され且つ/またはモ
ータが遮断されるように構成されているものにおいて、
クラッチが可変のリリースモーメントを有しており、こ
のリリースモーメントを調整するために用いられる第2
の調整装置が設けられており、第1の調整装置と第2の
調整装置とが共に調節可能に構成されている。
【0007】
【発明の効果】つまり本発明によるスクリュードライバ
ーには、トルクを予調整するための第1の調整装置に加
えて、可変なリリースモーメントを有するクラッチを調
整するための第2の調整装置が補足的に設けられてい
る。第1の調整装置と第2の調整装置とが共に調節され
ることに基づいて、クラッチのリリースモーメントも所
望のトルクに応じて調節されることになる。このような
調整方式によれば、クラッチを早期にリリースすること
により、従来の公知技術によるスクリュードライバーを
用いてハードなねじを操作する際に生ずる動力学的に制
約された引締モーメントを適宜に捕捉・吸収することが
可能である。第1の調整装置で調整されるトルクの数値
が高い場合には、クラッチのリリースがトルクの低い場
合に比してより遅く行なわれる。本発明によるスクリュ
ードライバーは、全体としてハードなねじの場合とソフ
トなねじの場合とでほぼ等しいトルク経過特性が得られ
るように設計することが可能である。ハードなねじの場
合には、第2の調整装置を介してクラッチのリリースモ
ーメントを調整することにより、達成可能な引締モーメ
ントの設定を行なうことができる。これに対しソフトな
ねじの場合には、第1の調整装置による調整に応じた駆
動装置の遮断操作が行なわれる。
【0008】本発明の有利な実施態様においては、クラ
ッチが互いに形状接続式に結合可能な2つのクラッチ半
割部から構成されており、これらのクラッチ半割部は、
ばねによって相互に負荷された状態におかれる。クラッ
チにこのような形状接続式の構造が与えられていること
によって、所定のリリースモーメントを再現することが
可能になると同時に、運転に際する磨耗を生ぜしめない
ようにすることもできる。この場合、ばねの張力を適正
な値に設定し、且つ第2の調整装置をこのばね張力に同
調させるならば、ハードなねじの場合にもソフトなねじ
の場合にも殆ど同等なトルク経過特性が得られる。
【0009】なお2つのクラッチ半割部を分離する場合
には、対応トルクが伝動装置に結合されたクラッチ半割
部に伝達されるので、第1の調整装置が応動され、ひい
てはモータの遮断が惹起される。
【0010】通常の使用例ではそのこと自体余り意図さ
れることはないにせよ、ハードなねじの場合に比較的高
いトルクに達した際に初めてクラッチがリリースされる
ようにスクリュードライバーを調整しようとするなら
ば、ばねの予張力をそれに応じた適正な値に設定するこ
とが可能である。
【0011】この措置によれば、ハードなねじの場合に
全体としてスクリュードライバーにおける基本調整値よ
り大きな引締モーメントが得られる。
【0012】このように比較的大きな値に調整すること
のできる引締モーメントを利用するならば、ハードなね
じを処理する多くの使用例でそれ自体充分な設計構造を
有していないスクリュードライバーを用いたとしても比
較的高いトルクを得ることができる。このことは特に次
のような場合に有利な条件になる。即ち、例えば将にい
ま処理しようとするねじのトルクを正確に調整すること
のできる適正な設計構造のスクリュードライバーを利用
することはできないにしても、ある程度までのトルクを
維持できるスクリュードライバーさえあれば間に合うよ
うな場合である。
【0013】本発明においてシャフトがクラッチを同軸
的に貫通するような構成様式を採用するならば、特にク
ラッチの所要スペースを比較的僅かのものに抑えること
ができる。
【0014】更に本発明の有利な実施態様においては、
各クラッチ半割部が互いに形状接続式に内外係合する転
動体を有している。なおこの実施例において、複数のこ
ろを回動自在に保持するころ受容部が第1のクラッチ半
割部に配属され、各ころ間の中間スペース内に形状接続
式に係合する同数の球体が第2クラッチ半割部に配属さ
れていると特に効果的である。この措置によれば、簡単
な形式接続式の結合が達成されると同時に、ばね力に抗
する確実なリリース操作を行なうことができる。しかも
この場合、ころ受容部をフランジ状に構成し且つころの
回転軸を半径方向外向きに配置すると有利であって、こ
の措置によってもクラッチ構造の単純化が達成される。
【0015】スクリュードライバーの伝動装置を遊星歯
車伝動装置として構成しておくならば、特に所要スペー
スの僅かな構造が得られる。このように遊星歯車伝動装
置を利用するならば、ハードなねじの場合にスクリュー
ドライバーを適宜に調整して所望の高いトルクを得るた
めに動力学を有効に応用することが可能ならしめられ
る。既に述べたように、この効果が有効に利用されるな
らば、それ自体充分な設計構造を有していないスクリュ
ードライバーを用いた場合にその基本調整値より高い遮
断トルクによってハードなねじを調節することができ
る。
【0016】遊星歯車伝動装置を利用する場合には、一
方のクラッチ半割部を伝動装置の中空歯車と相対回動不
能に結合するのに対し、他方のクラッチ半割部をケーシ
ングに固定しておくことが望ましい。然し原則として、
クラッチは他の任意の伝動装置と連結可能であるが、但
しその伝動装置はトルクを予調整する単一の調整装置を
有し、しかもモータが遮断され且つ/またはシャフトが
ギヤの駆動装置から分離されるように構成されていなけ
ればならない。
【0017】更に本発明による別の有利な実施態様にお
いては、伝動装置が多段式の遊星歯車伝動装置として構
成されており、この遊星歯車伝動装置が第1の中空歯車
と第2の中空歯車とを有しており、第1の中空歯車が回
動自在に支承され且つ第1の調整装置によりその都度の
トルクに応じて限定的に相対回動しうるようにケーシン
グに固定されているのに対し、第2の中空歯車は第1の
クラッチ半割部に相対可動不能に結合されている。この
措置によれば、クラッチが効果的に遊星歯車伝動装置に
連結される一方、トルクに応じてモータを遮断するよう
に伝動装置の入力ギヤ段を公知形式に基づいて設計する
ことができる。
【0018】本発明による別の有利な実施態様によれ
ば、第2の調整装置が調節ナットを有しており、この調
節ナットがばねの予張力を変動させるべくねじ山を介し
てケーシング内で軸方向調節可能に固定されている。こ
の措置によれば、ばね予張力の簡単な調節が可能にな
り、ひいてはクラッチのリリースモーメントをも容易に
調節することができる。
【0019】ばねを皿ばねとして構成しておくと効果的
である。何故ならば、皿ばねはコンパクトな構造で高い
ばね力を発揮することができるからである。
【0020】更に別の実施態様においては、第1の調整
装置が調節用の切換リングを有しており、この切換リン
グが第2の調整装置との共通な調節を行なうべく調節ナ
ットに相対回動不能に結合されている。このような配置
形式によれば、第1の調整装置と第2の調整装置との連
結を容易に達成することができる。
【0021】更に別の実施態様においては、ケーシング
内に螺合されるねじ山スリーブが設けられており、ねじ
山スリーブ内には複数のアキシャルピンが保持されてお
り、これらのアキシャルピンがねじ山に調節可能に固定
された調節リングを介してばねを予張すべく軸方向摺動
可能に構成されている。この措置によれば、ねじが意図
することなくケーシングから外れて、ケーシング内の組
込部品を脱落せしめるような事態が回避される。それと
同時に、シャフトの軸方向運動を惹起することなく調節
リングを軸方向で調節することも可能になる。しかもこ
の実施態様では、例えばL字スクリュードライバー等の
補助装置を連結するためのねじ接続部を設けることが可
能になる。
【0022】本発明による更に別の実施態様において
は、調節リングがねじ山スリーブのねじ接続部上に螺合
されており、第1の調整装置における切換リングに相対
回動不能に結合されている。この措置によれば、調節リ
ングの軸方向調整装置が形成されるので、ばねの予張力
を容易に変動させることが可能になると共に、第1の調
整装置との連結が特に簡単に達成される。
【0023】この場合、調節リングの軸方向調節行程を
両側で限定しておくと合目的であって、そのための有利
な実施態様においては、ばね側にねじ山スリーブの半径
方向端面が形成されており、その反対側にはストッパリ
ングが設けられている。この措置によれば、ばね張力の
調節を工業技術的に有意義な範囲内に限定して行なうこ
とが可能になる。
【0024】調節リングと切換リングとの間の相対回動
不能な結合は、ローレット加工部を設けることによって
特に簡単に実施される。
【0025】上述した各実施例の場合、ばねの予張力が
第1の調整装置の調整と共通して行なわれるので、第1
の調整装置を調整することなくばね予張力を調整するた
めには、或る程度の付加的な手間乃至費用をかけねばな
らないが(切換リングの取外し)、以下に述べる本発明
の別の実施態様によれば、ばねの予張力を第1の調整装
置における切換リングの調節とは無関係に変動させるこ
とができる。この実施例の利点は、ハードなねじの場合
にトルク特性曲線を所望のものにすべくスクリュードラ
イバーを調整する操作が使用者にとって特に簡便ならし
められるところにある。
【0026】つまりこの実施態様においては、ばね負荷
されるシフトスリーブが調節リング上に軸方向摺動可能
に配置されており、連行噛合部を介して調節リングに相
対回動不能に結合されている。この場合、シフトスリー
ブは不作用位置で切換リングに当接し、ローレット加工
部を介して切換リングに相対回動不能に結合されてい
る。この不作用位置で第2の調整装置における調節リン
グを調節しようとするならば、第1の調整装置における
切換リングをも同時に調節する必要がある。即ち換言す
るならば、この不作用位置では両要素の互いに共通した
調節のみが可能とされている。ところで、ばねの予張力
を第1の調整装置における切換リングの調節とは無関係
に変動させようとする場合、シフトスリーブはばね力に
抗して切換リングから調節位置に引き戻すことが可能で
あり、この調節位置ではローレット加工部が切換リング
と係合していないので、調節リングを切換リングに対し
て相対的に回動させることができる。
【0027】更に本発明の有利な実施態様においては、
切換リングに対するシフトスリーブの調節角度を限定す
るための装置が設けられている。この場合、切換リング
には円セグメント状の連結リンクガイドを有するコーデ
ィングディスクを固定することが可能であって、連結リ
ンクガイド内には調節角度を限定するシフトスリーブの
カムが係合せしめられている。この措置が特に有意義で
あると思われるのは、これによってばねの予張力調整行
程を有意義な調整範囲内のみに限定し、ひいては調節リ
ングの軸方向調節がクラッチのリリースモーメントに及
ぼす影響を最小限に抑えることも可能になるからであ
る。
【0028】
【実施例】次に添付の図面に示した各実施例につき本発
明を詳細に説明する:図1に示された本発明によるスク
リュードライバーは、駆動モータを原動力とするドイツ
連邦共和国特許出願公開第3742952号公報に開示
された2段式の遊星歯車伝動装置により自体公知の形式
で駆動される手工具として構成されている。ところでこ
の遊星歯車伝動装置は、モータピニオンによって形成さ
れる太陽歯車を備えた第1のギヤ段を有している。太陽
歯車としてのモータピニオンは、これを取り巻くように
配置された複数の遊星歯車を駆動し、遊星歯車はモータ
シャフトの回転軸線と同軸的に配置された複数の遊星歯
車担体上に回動自在に支承されている。これらの遊星歯
車は、一方ではその噛合部を介してモータピニオン内に
係合し、他方では回動可能に支承された第1の中空歯車
における内歯に支承されている。第1のギヤ段は遊星歯
車伝動装置を介して第2のギヤ段に連結されており、シ
ャフト20の駆動は、第2のギヤ段の遊星歯車担体によ
って行なわれる。第2のギヤ段は中空歯車27を有して
おり、この中空歯車27は、公知の実施態様の場合とは
異なって、ケーシング1に相対回動不能に固定されては
おらず、全体を符号29で示した以下で説明するクラッ
チの第1のクラッチ半割部48に相対回動不能に固定さ
れており、クラッチ29の第2のクラッチ半割部49は
ケーシング1に固定されている。
【0029】全体を符号2で示された伝動装置における
第1のギヤ段の中空歯車は、回動可能に支承されている
と共に、トーションバーを介してその予張力を調節する
ことのできる旋回レバーによって保持されている。トー
ションバーの予張力は、図2に示された調節スリーブ4
6および連結リング44と関連した切換リング18の角
度位置に応じて自体公知の形式により変動させることが
可能であり、従ってトルクが所定の値に達した際には、
第1の中空歯車に作用する対応トルクによって切換フォ
ークが回動せしめられ、ひいてはモータの遮断が行なわ
れる。
【0030】所属の調整装置13を有するクラッチ29
が伝動装置2に設けられた第2の中空歯車27を介して
ケーシング1に結合されていることを除けば、このスク
リュードライバーの構造とドイツ連邦共和国特許出願公
開第3742952号公報に開示されているスクリュー
ドライバーの構造とは互いに等しい。なお、本発明は第
1に調整装置の構造および作用形式と直接的な関係を有
していないので、ここではそれに関連した説明を省略す
るが、その詳細が必要とされる場合にはドイツ連邦共和
国特許出願公開第3742952号公報を参照された
い。
【0031】トーションバーを介して切換フォークに作
用する予張力を調整する第1の調整装置は、添付の図面
においてその全体が符号28で暗示されているに過ぎな
い。更に伝動装置2に関しても、本発明によるクラッチ
29に結合された第2の中空歯車27の単なる一部のみ
が図示されている。
【0032】第2のギヤ段における遊星歯車担体によっ
て駆動されるシャフト20は、ねじ頭を駆動するために
用いられ、このことを暗示するため、図2および図3に
は所定の形状に形成された差込部を有するねじ頭を挿入
することのできるビット受容部45が示されてる。
【0033】第2の中空歯車27は流し込み成形(鋳
込)式の軸受ブシュ4を介してシャフト20上に支承さ
れており、シャフト20自体は、フランジ状に成形加工
されたころ受容部5内に滑動可能に支承されている。伝
動装置2の側の位置するころ受容部5のリング状に形成
された区分60は、軸方向に延びる2本のピン3を介し
て第2の中空歯車27に相対回動不能に結合されてお
り、その中央範囲でケーシング1のリングランド59内
に保持されている。伝動装置2と反対側の端部における
ころ受容部5の端面には、正面図として示された図6
(b)から明らかなように、ころ6を受容するための半
径方向に延びる6本の広幅の溝26が形成されており、
各溝26は三角形のウェブ25により互いに仕切られて
いる。この場合、ころ26の各回転軸線はそれぞれ半径
方向で外方に向けられ、且つ互いに60度の角度間隔を
おいてずらされている。更にこれらのころ26は、シャ
フト20に面した側で溝26内に案内されており、その
外面側では支承ディスク7に支承されている。支承ディ
スク7はケーシング1のリングランド59における伝動
装置2とは反対側の面に当接する。
【0034】ころ受容部5には加圧ディスク8が接続さ
れており、加圧ディスク8の形状はその正面を示した図
6(a)から明らかに看て取ることができる。加圧ディ
スク8はその周辺部にそれぞれ120度の相互間隔をお
いて形成された3つの溝23を有しており、これらの溝
23内には、ケーシング1内に半径方向で螺合された頭
なしねじ19が係合せしめられ、これによって加圧ディ
スク8が相対回動不能に係止される。更にこの加圧ディ
スク8には、互いに60度の相互間隔をおいて6つの穿
孔部22が設けられており、これらの穿孔部22内に
は、各ころ6間に形成された中間スペース内に装填され
る球体9が保持されている。ころ6は支承ディスク7と
加圧ディスク8との間でスラスト軸受として機能するよ
うな直径寸法に設計されている。各球体9はころ受容部
5とは反対側でそれぞれアキシャルディスク10に保持
されており、アキシャルディスク10は皿ばねとして構
成されたばね11によってころ6をばね負荷している。
このばね11は伝動装置側でアキシャルディスク10に
当接する一方、反対側では調節ナット15に当接し、調
節ナット15はそのねじ山14を介してケーシング1内
に螺合されている。
【0035】シャフト20に装着された軸受ブシュ16
は、伝動装置2の側でスナップリング12によって固定
される一方、その反対側においては、伝動装置2とは反
対側の端部でシャフト20の段部17に当接し、調節ナ
ット15の中央穿孔部内に保持されている。全体を符号
28で単に暗示したに過ぎない第1の調整装置における
切換リング18は、調節ナット15をその伝動装置2と
は反対側に位置する端部で囲繞し、ローレット加工部2
1を介して調節ナット15に相対回動不能に結合されて
いる。ばね11の予張力は、ケーシング1内に収容され
た調節ナット15を回動させることによって調整可能で
ある。トルクが所定の限界トルク値(M)に達した場合
には、調整されたその都度の予張力如何に応じてばね1
1が圧縮され、これによって球体9はころ6間でそれま
で占めていた位置から次の空隙に移行することができ
る。衝撃が加えられることによってころ6が球体9を跳
び越えた場合には、これらのころ6に、ひいては伝動装
置2における第2の中空歯車27に、シャフト20の回
転方向とは逆の対応トルクが伝達される。この場合、ば
ね11の予張力は次のように設定されている:先ず第1
に、クラッチ29におけるこの種の撓みが所謂ハードな
ねじの場合にのみ生じ、クラッチ29の一回の撓みでモ
ータが対応トルクに基づいて第1の調整装置28におけ
る切換フォークにより遮断されるようにであり、第2
に、ソフトなねじの場合にはクラッチ29が応動せず、
モータの遮断はトルクが所定の限界値に達した際に第1
の調整装置28を介して行なわれるようにである。第1
の調整装置28における切換リング18は調節ナット1
5に相対回動不能に連結されているので、第1の調整装
置28における遮断モーメントが高まった際には、矢張
りばね11の予張力も高まり、その結果として第1の調
整装置28における全調整範囲に亙ってほぼ直線的なト
ルク経過特性が生ずる。しかもこの場合、処理対象がハ
ードなねじであるか、或いはソフトなねじであるかとは
無関係に、ほぼ同等なトルク経過特性が生ぜしめられ
る。
【0036】切換リング18を調節ナット15のローレ
ット加工部21から取外そうとする場合には、ばね11
の予張力を切換リング18の角度位置とは関係なく所望
の値に調整することができる。
【0037】ところで、前述した特性を得るのに必要な
数値をはるかに上回る値にまでばね11の予張力が高め
られると−大抵の場合そのためには僅か1ミリメートル
未満のずれしか必要としないが−ハードなねじの場合に
は比較的高い引締モーメントが生じて初めてクラッチ2
9が応動する。つまりこの種の調整に際しては、ハード
なねじの場合における遮断モーメントを高めるために伝
動装置の回転モーメントが利用される。従って本発明に
よるスクリュードライバーは、公知技術によるスクリュ
ードライバーの場合には望ましくないとされる効果をむ
しろ意図的に惹起せしめ、これによってハードなねじの
場合に応じた比較的高いトルク特性値が得られるように
調整することができる。これは本発明における特に有意
義な点であって、例えばそれ自体で所定のねじを取扱う
のに充分な設計構造を有していないスクリュードライバ
ーでも、これを例外的にハードなねじにおいてより高い
トルクを得るために使用することが可能になる。
【0038】図2には、本発明によるスクリュードライ
バーの容易に実現できる変化実施例が示されており、こ
の場合、ばね11の予張力はアキシャルピン36をシフ
トすることによって変動せしめられる。その他の点では
前述実施例の場合と同じ構造を有する該実施例のクラッ
チにおいては、加圧ディスク8が2つの差込キー30を
介してケーシング1に結合されている。ばね11は伝動
装置2の側でアキシャルディスク33に当接し、反対側
ではアキシャルディスク31に当接する。
【0039】アキシャルディスク31自体は、ケーシン
グ1内に螺合されたねじ山スリーブ34に支承されてお
り、ねじ山スリーブ34における伝動装置側の端部に
は、差込キー30を係合させる縦スリット32が切られ
ている。ねじ山スリーブ34はその外ねじ35でケーシ
ング1内に螺合されており、縦スリット32が差込キー
30と整合されるポジションでこの差込キー30により
相対回動不能に係止される。
【0040】ばね11の予張力を高めるためには、アキ
シャルディスク31がこれに作用する全部で3本のアキ
シャルピン36を介して前方に押し出される。各アキシ
ャルピン36は、それぞれねじ山スリーブ34に設けら
れた該当の穿孔部内で摺動可能に案内されており、ばね
11とは反対側の面で調節リング40に当接する。この
調節リング40は、ねじ山スリーブ34に形成されたね
じ接続部38に沿って軸方向で調節することができる。
この場合の調節リング40における軸方向での調節行程
は、ばね11の側では、ねじ山スリーブ34の端面57
によって制限されており、その反対側では、ねじ接続部
38の端部においてねじ山スリーブ34上に保持された
ストッパリング41によって制限されている。調節リン
グ40はローレット加工部39を介して第1の調整装置
28における切換リング18に相対回動不能に結合され
ている。
【0041】つまりこの実施例において第1の調整装置
の遮断モーメントが切換リング18を介して調整された
場合には、ばね11の予張力も同時に変動せしめられ
る。その際ばね11の予張力調整は、ソフトなばねの場
合にはクラッチ29が応動せず、引締モーメントが得ら
れた時点で第1の調整装置28によりモータが遮断され
るように、前述した調整方式に基づいて行なわれる。他
方ハードなねじの場合には、トルクが予め規定された所
定の値に達した際に、クラッチ29がばね11の撓みに
よってリリースされるので、球体9は各ころ6間におけ
る次の空隙内に係合するまでころ6から逆方向に移動す
る。
【0042】シャフト20は図1による実施例の場合と
同じように両側で支承されている。シャフト20は伝動
装置2の側で軸受ブシュ4によって保持されており、軸
受ブシュ4は第2のギヤ段における遊星歯車担体内に鋳
込み成形されている。他方の端部に設けられた軸受ブシ
ュ16は、伝動装置2の側ではスナップリング12によ
って固定されており、その反対側では、シャフト20に
おける適宜な形状に成形されたつば42に当接する球体
37によって保持されている。外部に対するシールを行
なうため、シャフト20とねじ山スリーブ34との間に
は適宜な形状のリング溝が形成され、この溝内にO字リ
ング43が嵌合されている。
【0043】図2に示された実施例では、ねじ山スリー
ブ34が所定のねじ込みポジションにおいて差込キー3
0により相対回動不能に係止され、ばね11の予張力
は、ねじ接続部38上における調節リング40の回動運
動によりアキシャルピン36を介して間接的に変動せし
められるので、ばね11の予張力が変動した場合にもシ
ャフト20の位置は変動しない。これに対して図1によ
る実施例では、ばね11の予張力変動がそれに応じたシ
ャフト20の軸方向運動をも惹起するが、調節行程がミ
リメートル規模の僅かな値に抑えられているためその誤
差は問題なく許容される。
【0044】図3に示された本発明によるスクリュード
ライバーの実施例が図2による前述の実施例と異なって
いる点は、切換リング18の手前に補足的なシフトスリ
ーブ52が設けられており、このシフトスリーブ52を
用いることによってばね11の予張力を切換リング18
のポジションとは無関係に変動させうるところにあっ
て、これら2つの実施例によるスクリュードライバーは
その他の点では同等である。このような配置形式が使用
者にとって有意義であるとされるのは、ハードなねじの
場合にばね11の予張力を適正に高めることによりクラ
ッチ29の応動を遅延させうるからであり、従ってモー
タの遮断はかなり高い引締モーメントで初めて行なわれ
ることになり、その際には伝動装置2の回転モーメント
が利用され、ひいては高いトルクが生ぜしめられるの
で、それに応じて高いトルク特性曲線(図5の特性曲線
C参照)が得られる。
【0045】図2に示された実施例の場合と同じような
操作形式に基づいて、調節リング50をねじ山スリーブ
34のねじ接続部38に沿ってばね11の方向に回動さ
せるならば、アキシャルピン36をばね11の予張力が
高められるように移動させることが可能である。この場
合、調節リング50の幅は前述の実施例におけるより若
干大きく設計され、調節リング50の外面には、シフト
スリーブ52を係合させるための連行噛合部54が形成
されているので、このシフトスリーブ52は軸方向に摺
動可能であるが、然しそれと同時にシフトスリーブ52
と調節リング50との間の相対回動不能な結合も保証さ
れている。シフトスリーブ52はばね51を介して切換
リング18に向う方向でばね負荷されており、ばね51
は伝動装置2とは反対側の外端部でスナップリング53
に支承されている。従って通常の場合には、このシフト
スリーブ52が切換リング18に当接した状態におかれ
ている。この不作用ポジションにおいては、シフトスリ
ーブ52が切換リング18に設けられた対応ローレット
加工部内に係合するローレット加工部39を介して切換
リング18に形状接続式に結合されており、これにより
切換リング18と調節リング50との間の全体として相
対回動不能な結合が達成される。
【0046】ところで、シフトスリーブ52がばね力に
抗して切換リング18から引き戻され、ひいてはローレ
ット加工部39がもはや切換リング18に設けられたロ
ーレット加工部39とは係合していない状態に達する
と、シフトスリーブ52並びに調節リング50は切換リ
ング18とは関係なく回動可能になるので、ばね11の
予張力を切換リング18の角度位置とは無関係に変動さ
せることができる。またこのシフトスリーブ52は、ロ
ーレット加工部39が再び係合状態におかれ且つシフト
スリーブ52が切換リング18に当接するまで、改めて
ばね51の作用により上記の調節ポジションから不作用
ポジションに向って逆方向摺動させることができる。
【0047】ばね11の予張力変動が所定の範囲内での
み行なわれるようにするため、切換リング18にはコー
ディングディスク55が固定されており、図4から明ら
かなように、このコーディングディスク55はシフトス
リーブ52のカム56を係合させる円セグメント状の連
結リンクガイド58を有している。
【0048】図5には、図1〜図3に示された本発明に
よるスクリュードライバーのトルク特性曲線を第1の調
整装置における目盛調整値に関連してプロットした概略
的なグラフが示されている。グラフの縦座標にはニュー
トン・メーターにおける引締モーメントが、また横座標
には第1の調整装置における目盛調整値がそれぞれプロ
ットされているが、これは第1の調整装置における連結
リングの各角度位置、ひいては切換フォークを介してモ
ータを遮断するトーションバーにおける所定の予張力に
相当する。特性曲線(A)はソフトなねじの場合のトル
ク経過特性を、また特性曲線(B)はハードなねじの場
合でしかもばね11の予張力が比較的小さいような通常
条件下でのトルク経過特性をそれぞれ示すものである。
このグラフから明らかなように、本発明によるスクリュ
ードライバーにおいては、ハードなねじの場合でも或い
はソフトなねじの場合でも、その最終ねじり角度とは無
関係にほぼ同一のトルク経過特性が生ずる。
【0049】ハードなねじの場合にばね11の予張力が
高められると、引締モーメントが比較的高くなった時点
で、初めて本発明によるクラッチが応動し、その結果ハ
ードなねじにおけるトルク経過ラインが上昇する(特性
曲線C)。これに対してソフトなねじの場合にばね11
の予張力が高められても、そのトルク経過ラインは特性
曲線(A)と合致する。
【0050】本発明との比較ができるように、このグラ
フでは公知技術によるスクリュードライバーのトルク特
性曲線がソフトなねじの場合については特性曲線(I)
で、またハードなねじの場合については特性曲線(I
I)でそれぞれプロットされている。公知のスクリュー
ドライバーの構造と本発明によるスクリュードライバー
の構造とは、そのクラッチに関連した部分を除けば完全
に等しい。ソフトなねじの場合には、本発明によるスク
リュードライバーのトルク特性経過(特性曲線A)と公
知技術によるスクリュードライバーのトルク特性経過
(特性曲線I)とが実質的にほぼ合致するのに対し、ハ
ードなねじの場合には、公知技術によるスクリュードラ
イバーが全体として著しく高いトルク特性経過を示して
いる。つまり従来公知のスクリュードライバーにおいて
は、ハードなねじの場合にソフトなねじの場合と同じで
はないにしてもそれに類似したトルク特性経過に調整す
ることは不可能である。本発明によるスクリュードライ
バーにおいても、ハードなねじの場合に予張力が高めら
れ且つ最大のトルク調整が行なわれると、モータの遮断
が第1の調整装置のみによって行なわれることに基づい
て、従来のスクリュードライバーにおけるのと同じ引締
モーメントが生ずるが、本発明ではその際に回転モーメ
ントをモータの遮断のために申し分なく利用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスクリュードライバーの第1実施
例を示した部分的縦断面図。
【図2】本発明によるスクリュードライバーの第2実施
例を示した部分的縦断面図。
【図3】本発明によるスクリュードライバーの第3実施
例を示した部分的縦断面図。
【図4】図3のIV−IV線に沿った断面図。
【図5】互いに異なるねじを調整することに関連して本
発明によるスクリュードライバーのトルク特性経過を本
発明によるクラッチを備えていない従来公知のスクリュ
ードライバーのトルク特性経過と比較するために作成し
たグラフである。
【図6】(a)は図1の実施例による球体を受容するた
めの加圧ディスクを示した正面図であり、(b)は図1
の実施例によるころを受容するためのころ受容部を示し
た正面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 伝動装置 3 ピン 4 軸受ブシュ 5 ころ受容部 6 ころ 7 支承ディスク 8 加圧ディスク 9 球体 10 アキシャルディスク 11 ばね 12 スナップリング 13 第2調整装置 14 調節ナットのねじ山 15 調節ナット 16 軸受ブシュ 17 シャフトの段部 18 切換リング 19 頭なしねじ 20 シャフト 21 ローレット加工部 22 穿孔部 23 溝 25 ウェブ 26 溝 27 中空歯車 28 第1調整装置 29 クラッチ 30 差込キー 31 アキシャルディスク 32 縦スリット 33 アキシャルディスク 34 ねじ山スリーブ 35 外ねじ 36 アキシャルピン 37 球体 38 ねじ接続部 39 ローレット加工部 40 調節リング 41 ストッパリング 42 つば 43 O字リング 44 連結リング 45 ビット受容部 46 調節スリーブ 47 ころの回転軸線 48,49 クラッチ半割部 50 調節リング 51 ばね 52 シフトスリーブ 53 スナップリング 54 連行噛合部 55 コーディングディスク 56 カム 57 ねじ山スリーブの端面 58 連結リンクガイド 59 リングランド 60 ころ受容部のリング状区分 ◆

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変トルク調整装置を有するスクリュー
    ドライバー、特にトルク遮断装置を有するスクリュード
    ライバーであって、モータにより伝動装置(2)を介し
    て工具を駆動する被駆動シャフト(20)とトルクの予
    調整を行なう調整装置(28)とを備えており、この場
    合、シャフト(20)が伝動装置(2)から切り離され
    且つ/またはモータが遮断されるように構成されている
    ものにおいて、クラッチ(29)が可変のリリースモー
    メントを有しており、このリリースモーメントを調整す
    るために用いられる第2の調整装置(13)が設けられ
    ており、第1の調整装置(28)と第2の調整装置(1
    3)とが共に調節可能であることを特徴とするスクリュ
    ードライバー。
  2. 【請求項2】 クラッチ(29)が互いに形状接続式に
    結合可能な2つのクラッチ半割部(48,49)から構
    成されており、これらのクラッチ半割部(48,49)
    がばね(11)によって相互に負荷されていることを特
    徴とする請求項1記載のスクリュードライバー。
  3. 【請求項3】 クラッチ(29)がシャフト(20)に
    より同軸的に貫通せしめられていることを特徴とする請
    求項1または2に記載のスクリュードライバー。
  4. 【請求項4】 各クラッチ半割部(48,49)が互い
    に形状接続式に内外係合する転動体(6,9)を有して
    いることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記
    載のスクリュードライバー。
  5. 【請求項5】 第1のクラッチ半割部(48)が複数の
    ころ(6)を回動自在に保持するころ受容部(5)を有
    しており、第2クラッチ半割部(49)が各ころ(6)
    間の中間スペース内に形状接続式に係合する同数の球体
    (9)を有していることを特徴とする請求項4記載のス
    クリュードライバー。
  6. 【請求項6】 ころ受容部(5)がフランジ状に構成さ
    れており、ころ(6)の回転軸(47)が半径方向外向
    きに延びていることを特徴とする請求項5記載のスクリ
    ュードライバー。
  7. 【請求項7】 伝動装置(2)が遊星歯車伝動装置とし
    て構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいず
    れか1項に記載のスクリュードライバー。
  8. 【請求項8】 一方のクラッチ半割部(48)が伝動装
    置(2)の中空歯車と相対回転不能に結合されており、
    他方のクラッチ半割部(49)がケーシング(1)に固
    定されていることを特徴とする請求項7記載のスクリュ
    ードライバー。
  9. 【請求項9】 伝動装置(2)が多段式の遊星歯車伝動
    装置として構成されており、この遊星歯車伝動装置が第
    1の中空歯車と第2の中空歯車とを有しており、第1の
    中空歯車が回動自在に支承され且つ第1の調整装置(2
    8)によりその都度のトルクに応じて限定的に相対回動
    しうるようにケーシング(1)に固定されているのに対
    し、第2の中空歯車は第1のクラッチ半割部(28)に
    相対回動不能に結合されていることを特徴とする請求項
    8記載のスクリュードライバー。
  10. 【請求項10】 第2の調整装置(13)が調節ナット
    (15)を有しており、調節ナット(15)がばね(1
    1)の予張力を変動させるべくねじ山(14)を介して
    ケーシング(1)内で軸方向調節可能に固定されている
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の
    スクリュードライバー。
  11. 【請求項11】 第1の調整装置(28)が調節用の切
    換リング(18)を有しており、切換リング(18)が
    第2の調整装置(13)との共通な調節を行なうべく調
    節ナット(15)に相対回動不能に結合されていること
    を特徴とする請求項10記載のスクリュードライバー。
  12. 【請求項12】 ケーシング(1)内に螺合されるねじ
    山スリーブ(34)が設けられており、ねじ山スリーブ
    (34)内には複数のアキシャルピン(36)が保持さ
    れており、これらのアキシャルピン(36)がねじ山ス
    リーブ(34)に調節可能に固定された調節リング(4
    0,50)を介してばね(11)を予張すべく軸方向摺
    動可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜1
    1のいずれか1項に記載のスクリュードライバー。
  13. 【請求項13】 調節リング(40,50)がねじ山ス
    リーブ(34)のねじ接続部(39)上に螺合されてお
    り、第1の調整装置(28)における切換リング(1
    8)に相対回動不能に結合されていることを特徴とする
    請求項12記載のスクリュードライバー。
  14. 【請求項14】 調節リング(40,50)の軸方向調
    節行程が両側で限定されていることを特徴とする請求項
    13記載のスクリュードライバー。
  15. 【請求項15】 調節リング(40,50)の軸方向調
    節行程がばね側ではねじ山スリーブ(34)の半径方向
    端面(57)によって限定されているのに対し、その反
    対側ではストッパリング(41,53)によって限定さ
    れていることを特徴とする請求項14記載のスクリュー
    ドライバー。
  16. 【請求項16】 調節リング(40)がローレット加工
    部(39)を介して切換リング(18)に相対回動不能
    に結合されていることを特徴とする請求項15記載のス
    クリュードライバー。
  17. 【請求項17】 ばね負荷されるシフトスリーブ(5
    2)が調節リング(50)上に軸方向摺動可能に配置さ
    れ、且つ連行噛合部(54)を介して調節リング(5
    0)に相対回動不能に結合されており、シフトスリーブ
    (52)が不作用位置で切換リング(18)に当接し、
    且つローレット加工部(39)を介して切換リング(1
    8)に相対回動不能に結合されており、シフトスリーブ
    (52)がばね力に抗して切換リング(18)から調節
    位置に引き戻し可能であり、この調節位置ではローレッ
    ト加工部(39)が切換リング(18)と係合しておら
    ず、調節リング(50)が切換リング(18)に対して
    相対的に回動可能ならしめられていることを特徴とする
    請求項12〜15のいずれか1項に記載のスクリュード
    ライバー。
  18. 【請求項18】 切換リング(18)に対するシフトス
    リーブ(52)の調節角度を限定するための装置(5
    5,56,58)が設けられていることを特徴とする請
    求項17記載のスクリュードライバー。
  19. 【請求項19】 円セグメント形状を呈する連結リンク
    ガイド(58)を備えたコーディングディスク(55)
    が切換リング(18)に固定されており、連結リンクガ
    イド(58)内には調節角度を限定するシフトスリーブ
    (52)のカム(56)が係合せしめられていることを
    特徴とする請求項18記載のスクリュードライバー。
  20. 【請求項20】 ばね(11)が皿ばねとして構成され
    ていることを特徴とする請求項1〜19のいずれか1項
    に記載のスクリュードライバー。
JP4208580A 1991-07-15 1992-07-14 可変トルク調整装置を有するスクリュードライバー Pending JPH05208380A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4123349A DE4123349C1 (de) 1991-07-15 1991-07-15 Schrauber mit variabler Drehmomenteinstellung
DE4123349.2 1991-07-15

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05208380A true JPH05208380A (ja) 1993-08-20

Family

ID=6436148

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4208580A Pending JPH05208380A (ja) 1991-07-15 1992-07-14 可変トルク調整装置を有するスクリュードライバー

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5356350A (ja)
EP (1) EP0523477B1 (ja)
JP (1) JPH05208380A (ja)
DE (2) DE4123349C1 (ja)

Families Citing this family (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4243501C2 (de) * 1992-12-22 1996-05-09 Atlas Copco Elektrowerkzeuge Elektrischer Schraubendreher
DE4300952A1 (de) * 1993-01-15 1994-07-21 Mayr Christian Gmbh & Co Kg Überlastkupplung
DE9312367U1 (de) * 1993-08-25 1994-01-27 Wangermann Jochen R Dr Ing Planetengetriebe
DE9320533U1 (de) * 1993-07-23 1994-09-22 Ims Morat Soehne Gmbh Getriebe und dessen Verwendung
DE4344849A1 (de) * 1993-12-29 1995-07-06 Fein C & E Werkzeugmaschine
JP3291609B2 (ja) * 1996-02-13 2002-06-10 株式会社マキタ 電動工具のクラッチ機構
US5746298A (en) * 1996-07-19 1998-05-05 Snap-On Technologies, Inc. Adjustable torque-limiting mini screwdriver
DE19809133B4 (de) * 1998-03-04 2012-07-19 Scintilla Ag Handwerkzeugmaschine, insbesondere Bohrschrauber
DE19829960C2 (de) * 1998-07-04 2000-06-21 Norbert Felder Drehmomentbegrenzungseinrichtung
DE19845018C1 (de) * 1998-09-30 1999-12-16 Fein C & E Kraftgetriebener Schrauber
US6045303A (en) * 1998-12-02 2000-04-04 Chung; Lee Hsin-Chih Rotatable torque adjusting device of rotation tool
US6132435A (en) * 1999-09-14 2000-10-17 Synthes (Usa) Torque limiting device for surgical use
DE10124573A1 (de) * 2001-05-14 2002-11-21 C & E Fein Gmbh & Co Kg Kraftgetriebener Schrauber mit Drehmomentbegrenzungskupplung
DE10124569A1 (de) * 2001-05-14 2002-11-21 C & E Fein Gmbh & Co Kg Kraftgetriebener Schrauber mit Drehmomentbegrenzungskupplung
DE10124571A1 (de) * 2001-05-14 2002-11-21 C & E Fein Gmbh & Co Kg Kraftgetriebener Winkelschrauber
US6468047B1 (en) * 2001-05-22 2002-10-22 Ying-Che Huang Power pump device
US7066691B2 (en) * 2002-01-25 2006-06-27 Black & Decker Inc. Power drill/driver
EP1524083A1 (de) * 2003-10-13 2005-04-20 A & M Electric Tools GmbH Einrichtung zur einstellbaren Drehmomentbegrenzung einer handgeführten Werkzeugmaschine
DE102004014781B4 (de) * 2004-03-26 2006-02-02 Andreas Steiner Bearbeitungsgerät, insbesondere Bohr- oder Schneidgerät
US7272998B1 (en) * 2004-06-16 2007-09-25 Gauthier Michael T Torque-limiting mechanism
CN100574946C (zh) * 2005-06-01 2009-12-30 密尔沃基电动工具公司 动力工具
US20090194307A1 (en) * 2005-12-28 2009-08-06 Rinner James A Torque limiting driver and method
US7343824B2 (en) * 2006-06-20 2008-03-18 Bradshaw Medical, Inc. Variable torque-limiting driver
US7334509B1 (en) 2006-10-11 2008-02-26 Bradshaw Medical, Inc. Torque limiting driver and assembly
US7243581B1 (en) * 2006-06-20 2007-07-17 Bradshaw Medical Fixed torque limiting driver
US7600452B2 (en) * 2007-03-30 2009-10-13 Honda Motor Co., Ltd. Pneumatic tappet adjustment tool
US8113095B2 (en) * 2009-02-12 2012-02-14 Bradshaw Medical, Inc. Torque measuring mechanism using cam engagement
DE102009013108A1 (de) * 2009-03-13 2010-09-16 Metabowerke Gmbh Elektromotorisch angetriebenes Schraub- oder Bohrwerkzeug
CN102431014B (zh) * 2010-09-29 2015-08-19 苏州宝时得电动工具有限公司 动力工具
DE102012221906B4 (de) 2012-11-29 2021-12-30 Robert Bosch Gmbh Handwerkzeugmaschine mit einer Drehmomentkupplung
US9555526B1 (en) 2013-06-28 2017-01-31 Gauthier Biomedical, Inc. Selectively lockable torque-limiting mechanism
US9061577B2 (en) * 2013-11-14 2015-06-23 Hyundai Wia Corporation Driving device for rear wheels of four wheel driving electric vehicle
CA2872837A1 (en) 2014-12-01 2016-06-01 Bartosz Markiewicz Torque limiting filter wrench
CN210081641U (zh) 2017-05-05 2020-02-18 米沃奇电动工具公司 锤钻
CN112628372B (zh) * 2020-12-16 2021-11-16 西南大学 电动汽车纵向驱动自适应锥度离合自动变速系统
CN113734323B (zh) * 2021-11-08 2022-01-25 山东万合大数据有限公司 一种汽车仪表管梁螺母自动检测校正装置

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3613751A (en) * 1969-07-24 1971-10-19 Monogram Ind Inc Adjustable screwdriver
US3616883A (en) * 1970-06-08 1971-11-02 Black & Decker Mfg Co Adjustable clutch
US3667250A (en) * 1970-09-14 1972-06-06 Lawrence S Schnepel Torque release adapter for power-operated tools
US4006608A (en) * 1975-11-03 1977-02-08 Consolidated Devices, Inc. Torque release drive coupling
JPS52151998A (en) * 1976-06-14 1977-12-16 Olympic Fishing Tackles Co Torque controlling device of motor tool
DE3015423A1 (de) * 1980-04-22 1981-10-29 Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart Motorisch beschriebener abschaltschrauber
US4631992A (en) * 1984-06-01 1986-12-30 Dresser Industries, Inc. Screwdriver
DE3432382A1 (de) * 1984-09-03 1986-03-13 Hilti Ag, Schaan Motorisch betriebenes schraubgeraet
US4712456A (en) * 1986-07-02 1987-12-15 Top Driver Enterprise Co., Ltd. Electric torsion-controlled screwdriver with an improved automatic turn-off device
US4756216A (en) * 1986-07-02 1988-07-12 Top Driver Enterprise Co., Ltd. Turn-on and turn-off control apparatus for electric screw-drivers
JPS6393572A (ja) * 1986-10-09 1988-04-23 日立工機株式会社 クラツチ式締付工具
SE461451B (sv) * 1987-01-27 1990-02-19 Atlas Copco Ab Maskinverktyg foer tvaastegsdragning av skruvfoerband
JPS63221980A (ja) * 1987-03-09 1988-09-14 株式会社 オリムピツク 回転電動工具の可変速歯車装置
DE3742952A1 (de) * 1987-12-18 1989-07-06 Fein C & E Maschine mit variabler drehmomenteinstellung
US4913242A (en) * 1989-08-07 1990-04-03 Top Driver Enterprise Co., Ltd. Electric screw driver

Also Published As

Publication number Publication date
EP0523477A1 (de) 1993-01-20
US5356350A (en) 1994-10-18
DE4123349C1 (de) 1993-03-04
EP0523477B1 (de) 1995-10-25
DE59204104D1 (de) 1995-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05208380A (ja) 可変トルク調整装置を有するスクリュードライバー
EP2318636B1 (en) Precision torque tool
US5172923A (en) Tool chuck
JP4781808B2 (ja) トルクリミッター付き遊星歯車型減速機
US8528687B2 (en) Worm gear for electric assisted steering apparatus and method controlling the movement of the worm shaft in a worm gearing
EP1813395B1 (en) Electric power tool with improved speed change gearing
US8590675B2 (en) Disk brake and adjusting device for a disk brake
EP0809558B1 (en) Gear shifting power tool
CN101561020B (zh) 过载保护装置
US4263996A (en) Readily resettable torque-limiting coupling device
US3985213A (en) Load release devices
EP2087958B1 (en) Auto locking chuck
EP0281775A2 (en) Variable speed gearing in rotary electric tool
JP2006349116A (ja) トルクリミッター付き遊星歯車型減速機
JP2000506448A (ja) トルク解放クラッチと調節工具を備えた動力ナットランナー
US7806200B2 (en) Power tool with a slip clutch
US4108252A (en) Power driver for threaded fasteners
JPS5834265B2 (ja) エヤ−ドライバ−のクラツチ式トルク制御装置
EP2727676A1 (en) Tap holder
US10245717B2 (en) Drilling device and friction clutch for a drilling device
JP2545309B2 (ja) 遊星歯車式の減速機
KR20050049324A (ko) 전동드라이버
JPH07279998A (ja) モータ内蔵ローラ及びクラッチ装置
JP2024031700A (ja) トルクドライバー
JPH062036Y2 (ja) トルク制限装置