JPH05208122A - マクロ孔質の非対称親水膜 - Google Patents

マクロ孔質の非対称親水膜

Info

Publication number
JPH05208122A
JPH05208122A JP4287870A JP28787092A JPH05208122A JP H05208122 A JPH05208122 A JP H05208122A JP 4287870 A JP4287870 A JP 4287870A JP 28787092 A JP28787092 A JP 28787092A JP H05208122 A JPH05208122 A JP H05208122A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
membrane
range
membrane according
diamine
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4287870A
Other languages
English (en)
Inventor
Reinhard Wagener
ラインハルト・ヴァーゲナー
Juergen Schneider
ユルゲン・シュナイダー
Ulrich Delius
ウルリッヒ・デリウス
Friedrich Herold
フリードリッヒ・ヘーロルト
Georg-Emerich Miess
ゲオルク−エメリッヒ・ミース
Ulrich Meyer-Blumenroth
ウルリッヒ・マイヤー−ブルーメンロート
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoechst AG
Original Assignee
Hoechst AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoechst AG filed Critical Hoechst AG
Publication of JPH05208122A publication Critical patent/JPH05208122A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D71/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by the material; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • B01D71/06Organic material
    • B01D71/76Macromolecular material not specifically provided for in a single one of groups B01D71/08 - B01D71/74
    • B01D71/82Macromolecular material not specifically provided for in a single one of groups B01D71/08 - B01D71/74 characterised by the presence of specified groups, e.g. introduced by chemical after-treatment
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G69/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain of the macromolecule
    • C08G69/42Polyamides containing atoms other than carbon, hydrogen, oxygen, and nitrogen
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D71/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by the material; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • B01D71/06Organic material
    • B01D71/56Polyamides, e.g. polyester-amides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G69/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain of the macromolecule
    • C08G69/02Polyamides derived from amino-carboxylic acids or from polyamines and polycarboxylic acids
    • C08G69/26Polyamides derived from amino-carboxylic acids or from polyamines and polycarboxylic acids derived from polyamines and polycarboxylic acids
    • C08G69/265Polyamides derived from amino-carboxylic acids or from polyamines and polycarboxylic acids derived from polyamines and polycarboxylic acids from at least two different diamines or at least two different dicarboxylic acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G69/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain of the macromolecule
    • C08G69/02Polyamides derived from amino-carboxylic acids or from polyamines and polycarboxylic acids
    • C08G69/26Polyamides derived from amino-carboxylic acids or from polyamines and polycarboxylic acids derived from polyamines and polycarboxylic acids
    • C08G69/32Polyamides derived from amino-carboxylic acids or from polyamines and polycarboxylic acids derived from polyamines and polycarboxylic acids from aromatic diamines and aromatic dicarboxylic acids with both amino and carboxylic groups aromatically bound
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G69/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain of the macromolecule
    • C08G69/40Polyamides containing oxygen in the form of ether groups

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ポリアラミドによるマクロ孔質の
非対称親水膜を提供する。 【構成】 本発明のマクロ孔質の非対称親水膜は、 (A) −OC−Ar1−CO− で示される反復構造単位;及びさらに下記の式で示され
る3種の異なった構造単位 (B) −NH−Ar2−NH−; (C) −NH−Ar3−NH−; (D,E,F) −NH−Ar2−Z−Ar3−NH−; を含有したコポリアミドを含む。使用する酸成分(A)
の100モル%を基準として、ジアミン成分(B)の濃
度は0〜50モル%であり、ジアミン成分(C)の濃度
は0〜60モル%であり、そしてジアミン成分(D),
(E)及び/又は(F)の濃度は10〜70モル%であ
り、このときジアミン成分対酸成分の比は0.90:
1.10〜1.10:0.90である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリアラミドを含んだ
マクロ孔質の非対称親水膜(macroporous,
asymmetric, hydrophilic
membrane)、及びこうした膜を製造する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】LoebとSourirajanによる
セルロースアセテート非対称膜の導入(S. Sour
irajan, Reverse Osmosis,
Logos Press, London 1970)
及び疎水性ポリマーの導入(米国特許第3,615,0
24号)以来、特に、水中に溶解している低分子量成分
と高分子量成分との分離用に多くの膜が開発・提唱さ
れ、それらの膜の構造と適性が文献中に報告され(De
salination,35(1980),5−2
0)、そして産業用又は臨床治療用として試験されて良
好な結果が得られている。
【0003】報告されている膜の多くは、ある特定の機
能を発揮させるのに特に有利な特性をもっている。膜の
化学特性と構造に応じて、個々の膜は、ある特定の分離
上の問題に対してのみ最適の形で適用することができ
る。したがって、あらたな機能に対してはあらたな膜を
絶えず開発していかなければならない。
【0004】EP−A0082433は、すでに知られ
ている種々の膜の利点及び欠点について概観的に説明し
ている。したがって例えば、良好な反吸着特性(ant
iadsorptive properties)を有
する親水性のセルロースアセテート非対称膜が説明され
ているが、それらの熱安定性や化学安定性はまだ充分と
はいえない。ポリスルホンや類似のポリマーの膜は良好
な熱安定性と化学安定性を有してはいるが、使用されて
いるポリマーが疎水性であるために、これらの膜は、そ
れにもかかわらず溶解している物質を吸着する傾向をは
っきり示しており、この結果、膜が実質的にブロックさ
れる。EP−A0082433に開示されているポリス
ルホンとポリビニルピロリドンとの混合物は、ポリスル
ホンの疎水性により生じる欠点を解消しているが、これ
らの混合物は有機溶媒の作用を受けやすい。
【0005】再生セルロースの膜においては親水性と共
に耐溶剤性が認められるが、これらの膜は、酸媒体もし
くはアルカリ媒体中において比較的容易に加水分解を受
け、そしてさらには微生物による攻撃も受けやすい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、かなりの親水性を有し(すなわち、その全重量に
関して相当量の水を吸収し)、加水分解や酸化剤の作
用、さらには熱の作用も受けにくく、疎水性ポリマーの
膜より耐溶剤性に優れ、そして良好な湿潤性を有してい
て且つ微生物の作用を受けない、マクロ孔質の非対称膜
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、 (A) −OC−Ar1−CO− で示される反復構造単位;及びさらに下記の式で示され
る3種の異なった構造単位 (B) −NH−Ar2−NH−; (C) −NH−Ar3−NH−; (D,E,F) −NH−Ar2−Z−Ar3−NH−; を有するコポリアミドを含むことを特徴とする上記タイ
プの膜によって達成される。
【0008】このとき−Ar1−は、1,4−フェニレ
ン基又は他の二価のC6〜C12芳香族基もしくはC6〜C
12ヘテロ芳香族基であって、スルホン酸基又はエーテル
ブリッジを含んでいてもよく、−Ar1−基における結
合はパラ位、あるいはそれと同等の共軸もしくは逆平行
の位置となっており、そして−Ar1−基は、非置換で
あっても、あるいは1つ又は2つの、枝分かれ鎖もしく
は直鎖のC1〜C4アルキル基やC1〜C4アルコキシ基で
置換されていても、あるいは塩素、フッ素、又は臭素等
の1つ以上のハロゲン原子で置換されていてもよく;−
Ar2−と−Ar3−は、同一でも異なっていてもよく、
1,2−フェニレン基、1,3−フェニレン基、又は
1,4−フェニレン基であり、これらの基は非置換であ
っても、あるいは1つ又は2つの、枝分かれ鎖もしくは
直鎖のC1〜C4アルキル基やC1〜C4アルコキシ基で置
換されていても、あるいは塩素、フッ素、又は臭素等の
1つ以上のハロゲン原子で置換されていてもよく;そし
て−Z−は、−O−、−CH2−、−C(CH32−、
−C(CF32−、−SO2−、−NHCO−、又は−
O−Ar2−O−であって、このとき−Ar2−は上記の
意味を有する。
【0009】したがって本発明によれば、膜中に含まれ
ているコポリアミドを形成するには3種のジアミン成分
が必要となる。類似のタイプの膜が、既にEP−A03
25962に記載されている。この膜とは対照的に、本
発明の膜は、特に、膜を形成しているポリアラミドのア
ミドタイプ極性非プロトン溶媒に対する溶解性を増大さ
せたことに特徴がある。このことは、一方においては、
ポリマー溶液の処理と本発明の膜の製造を簡単化し、ま
た他方においては、本発明による膜の特性を広い範囲に
わたって明確に変えうることを当業者に示している。
【0010】さらに、ポリアラミドの製造に使用される
モノマーの毒性が、EP−A0325962に記載のモ
ノマーの毒性より低い。このことにより、膜の製造に使
用されるポリアラミド溶液の調製が簡単化される。
【0011】下記のコポリアミドは、それ自体本発明の
主題ではないが、次のような文献中に成形品と関連させ
て既に説明されている:EP−A0322837、EP
−A0445673、ドイツ特許出願P410439
4、及びドイツ特許出願P4121801。これらの文
献は、本特許出願の提出日より早い日付の優先権を有し
ているが、本特許出願の提出日においていまだ公開され
ていない。しかしながら、使用するジアミンの量は、最
適の膜特性を得るためには、文献中に記載の量から変え
たほうがよい場合もある。
【0012】最適の膜特性を得るために、ジアミンは以
下のような濃度を有するのが好ましい:使用する酸成分
(A)の100モル%を基準として ジアミン(B): 0〜50モル% ジアミン(C): 0〜60モル% ジアミン(D),(E),(F): 10〜70モル%
(ジアミン単位(D),(E),及び/又は(F)の1
つ当たり) このときジアミン成分対酸成分の比は0.90:1.1
0〜1.10:0.90であり、好ましくは1:1であ
る。
【0013】本発明にしたがって必要とされるコポリア
ミドを作製するには、いかに記載の化合物が適切であ
る: 式 (A’) Cl−CO−Ar1−CO−Cl で示されるジカルボン酸誘導体であって、例えば、二塩
化4,4’−ジフェニルスルホンジカルボニル、二塩化
4,4’−ジフェニルエーテルジカルボニル、二塩化
4,4’−ジフェニルジカルボニル、二塩化2,6−ナ
フタレンジカルボニル、二塩化2,5−フランジカルボ
ニル、及び特に二塩化テレフタロイルなどがある。
【0014】式 (B’) H2N−Ar2−NH2 で示される芳香族ジアミンであって、例えば、2−クロ
ロ−p−フェニレンジアミン、2,5−ジクロロ−p−
フェニレンジアミン、及び2−メトキシ−p−フェニレ
ンジアミン等の、置換もしくは非置換のp−フェニレン
ジアミンなどがある。
【0015】式 (C’) H2N−Ar3−NH2 で示される芳香族ジアミンであって、例えば、5−メト
キシ−m−フェニレンジアミンや5−クロロ−m−フェ
ニレンジアミン等の、置換もしくは非置換のm−フェニ
レンジアミンなどがある。
【0016】式 (D’,E’,F’) H2N−Ar2
−Z−Ar3−NH2 で示されるジアミン成分であって、例えば、4,4’−
ジアミノジフェニルメタン、2,2−ビス(4−アミノ
フェニル)プロパン、ヘキサフルオロ−2,2−ビス
(4−アミノフェニル)プロパン、4,4’−ジアミノ
ジフェニルエーテル、特に3,4’−ジアミノジフェニ
ルエーテル、及びさらに4−アミノベンズ(4’−アミ
ノ)アニリド、そして特に好ましくは1,4−ビス(4
−アミノフェノキシ)ベンゼンなどがある。
【0017】芳香族ジカルボン酸二塩化物と芳香族ジア
ミン混合物との溶液縮合は、アミドタイプの極性非プロ
トン溶媒(例えば、N,N−ジメチルアセトアミドや、
特にN−メチル−2−ピロリドン)中で行われる。必要
であれば、元素周期表の第1及び第2族元素のから選ば
れる元素のハロゲン化物塩を公知の方法でこれらの溶媒
に加えて、溶解能力を増大させたり、あるいはポリアミ
ド溶液を安定化させたりすることができる。好ましい添
加物は、塩化カルシウム及び/又は塩化リチウムであ
る。
【0018】重縮合反応の温度は通常−20℃〜+12
0℃であり、好ましくは+10℃〜+100℃である。
+10℃〜+80℃の温度において特に良好な結果が得
られる。重縮合反応は、反応が終了した後において、1
〜40重量%(好ましくは3.55〜25重量%)の重
縮合生成物が溶液中に存在するように行うのが好まし
い。
【0019】この重縮合反応は、従来法(例えば、塩化
ベンゾイル等の単官能化合物を加えること)によって停
止させることができる。重縮合反応の終了後、すなわち
ポリマー溶液がさらなる処理が必要なシュタウディンガ
ー指数に達したとき、アミド溶媒にゆるく結合した形で
形成された塩化水素を、塩基性物質を加えることによっ
て中和する。この中和処理に適した物質としては、例え
ば水酸化リチウム、水酸化カルシウム、及び酸化カルシ
ウムなどがあり、特に好ましいのは酸化カルシウムであ
る。
【0020】シュタウディンガー指数(生成したポリマ
ーの平均鎖長を表す尺度である)は、膜を形成するコポ
リアミドに対しては、通常50〜1,000cm3
g、好ましくは100〜500cm3/g、そして特に
好ましくは150〜350cm3/gである。シュタウ
ディンガー指数は、96%濃度の硫酸100ml中にそ
れぞれ0.5gのポリマーを含んだ形の溶液において2
5℃にて測定される。
【0021】シュタウディンガー指数〔η〕(極限粘度
数、固有粘度)は次のように表される。
【0022】 式中、C2 =溶解された物質の濃度 ηsp=比粘度 η =溶液の粘度 η1 =溶媒のみの粘度 上記のコポリアミドはそれ自体本発明の主題ではなく、
本発明はむしろ、式(A)の酸成分と、式(B),
(C),(D),(E)及び/又は(F)のアミン成分
とで構成されたポリアミドを含有したマクロ孔質の半透
膜に関する。
【0023】コポリアミドから本発明の膜を作製するに
は、前述のコポリアミド溶液を濾過し、脱気し、そして
相反転プロセス(phase inversion p
rocess)(Robert E.Kesting,
“Synthetic Polymeric Memb
ranes”,第2版,1985,p.237 ff)
を使用した公知の方法によりマクロ孔質の非対称膜を得
る。このためには、ポリマー溶液を、液層として支持体
上にできるだけ平らに広げる。フラットな支持体は、例
えば、ガラスプレートや金属ドラムで構成されていても
よい。
【0024】次いでこの液層に沈殿剤液(precip
itant liquid)を施す。この沈殿剤液は、
ポリマー溶液の溶媒と混和しうるが、ポリマー溶液中に
溶解しているポリマーを膜として沈殿せしめる。
【0025】コポリアミド用溶媒は、例えばN,N−ジ
メチルアセトアミドや特にN−メチル−2−ピロリドン
等のアミドタイプの極性非プロトン溶媒を主要成分とし
て含有する。使用することのできるさらなる溶媒成分と
しては、例えば、テトラヒドロフラン、アセトン、又は
塩化メチレン等の高揮発性物質がある。
【0026】適切な沈殿剤液としては、水;メタノー
ル,エタノール,イソプロパノール,エチレングリコー
ル,及びグリセロール等の一価もしくは多価アルコー
ル;これらの物質の混合物;並びにこれらの物質と、
N,N−ジメチルホルムアミド,N,N−ジメチルアセ
トアミド,及びジメチルスルホキシド等の極性非プロト
ン溶媒との混合物(特にN−メチル−2−ピロリドンと
の混合物)などがある。
【0027】沈殿剤液がポリマー溶液の液層に作用を及
ぼす結果、ポリマー溶液中に溶解しているコポリアミド
が沈殿を起こし、このとき非対称孔構造をもったマクロ
孔質膜が形成される。本発明による膜の分離効率(se
paration efficiency)とリジェク
ション効率(rejection efficienc
y)は、コポリアミドの溶液にポリビニルピロリドン
(PVP)を加えてから凝固させることによって;ある
いは芳香族ジアミンと芳香族ジカルボン酸誘導体との重
縮合をポリビニルピロリドンの存在下で行うことによっ
て;あるいは溶媒の実質的に全て(>95%)が沈殿剤
液で置き換わって凝固した後に、水、一価アルコール、
多価アルコール、又はアミドタイプの極性非プロトン溶
媒(例えば、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、又はこれらの混
合物)を使用して60〜100℃の温度にて引き続き処
理するか、又はこれとは別に過熱蒸気(>100℃)を
使用して処理することによって;特異的に変えることが
できる。
【0028】ポリビニルピロリドンを加える場合、ポリ
ビニルピロリドンは、ポリアミドの量を基準として1〜
80重量%(好ましくは5〜70重量%、特に好ましく
は20〜60重量%)の量にて加えられる。この場合に
おけるポリビニルピロリドンの分子量は、10,000
〜2,000,000ダルトン(g/モル)(重量平均
として表示)の範囲であり、好ましくは20,000〜
1,000,000の範囲であり、そして特に好ましく
は30,000〜95,000の範囲である。
【0029】本発明の方法を実施する場合、膜中の実質
的にすべての溶媒が沈殿剤液によって置き換わるまで、
沈殿形成された膜に対して沈殿剤液を作用させるのが有
利である。次いで、20〜100%の相対湿度を有する
空気流れ中で膜を直接乾燥することによって、あるいは
先ず膜をグリセロール等の可塑剤で処理してから膜を乾
燥することによって、形成された膜から沈殿剤液を取り
除く。
【0030】流動性の媒体を透過しうる支持体層上に配
置される膜を作製するには、前述の方法が施されるが、
膜層を形成するのに使用される支持体は、例えばプラス
チックや紙の不織布であり、膜層が形成された後は、膜
は支持体上に残存する。しかしながら、これとは別に、
先ず支持体なしで膜を作製し、次いでこの膜を透過性の
支持体に施すこともできる。この方法で作製されたフラ
ットな膜は、10〜300μmの範囲(特に20〜15
0μmの範囲)の厚さを有する。
【0031】公知の方法において、適切に設計された造
形用リングノズル又は中空ニードルノズルを介して、従
来技術にしたがってポリマー溶液を沈殿剤中に紡糸する
ことによって、コポリアミドの溶液から中空繊維とキャ
ピラリーを交互に作製することができる。このようなキ
ャピラリー又は中空繊維の肉厚は、20〜500μm
(特に150〜350μm)の範囲である。
【0032】凝固後に膜をグリセロール中に浸漬する
と、膜は、全重量を基準として例えば5〜60%のグリ
セロールを含有することができる。このようにして含浸
させた膜は、例えば30〜80℃の範囲の温度で乾燥さ
れる。
【0033】本発明による膜は、当業者に公知の多孔質
膜の標準的な用途〔例えば、加圧濾過(ミクロフィルト
レーション、ナノフィルトレーション、及び限外濾
過)、ダイアフィルトレーション(diafiltra
tion)、及び透析〕は別として、膜上もしくは膜中
に直接作製される選択的透過性の層のための支持体膜と
しても適切である。したがって例えば、官能基を有する
ポリマー(例えば、シリコーン、セルロースエーテル、
フッ素ポリマー)で構成された“極薄”層(≦1μm)
を水の上に広げ、そこから膜の表面に施し、そしてジイ
ソシアネートとの反応によって共有結合的に固定して、
より高い選択的透過性を付与することができる。同様
に、本発明の膜は、例えば酵素や抗凝固物質(ヘパリン
等)を従来技術にしたがって固定する際における、反応
分子のための支持体としても適している。
【0034】本発明による膜の厚さは、支持体層なしに
て、10〜300μm(特に20〜120μm)の範囲
である。
【0035】実施例1 (A’) 100モル%の二塩化テレフタロイル(TP
C), (B’) 37.5モル%のp−フェニレンジアミン
(PPD), (D’) 25モル%の4−アミノベンズ(4−アミ
ノ)アニリド,及び (E’) 37.5モル%の1,4−ビス(4−アミノ
フェノキシ)ベンゼン を使用し、N−メチルピロリドン(NMP)溶媒中70
℃の温度にて、膜の作製に使用するためのコポリアミド
を作製した。溶液の濃度は6%(溶液100重量部を基
準とした重量部)であった。このコポリアミド溶液を、
ポリプロピレン製の不織ウェブ支持体に塗布し、水中2
0℃にて凝固させた。
【0036】液圧透過性(hydraulic per
meability)(限外濾過)及び溶解している高
分子に対するリジェクション効率は、撹拌状態の円筒状
セル中(500rpm,250ml,膜表面積38cm
2)で、温度20℃及び圧力3.0バールにて測定し
た。
【0037】リジェクション効率は次のように定義され
る: このときC1はテスト水溶液の濃度であり、C2は透過物
(permeate)の濃度である。
【0038】使用したテスト溶液は、ポリビニルピロリ
ドン(PVP)の2%濃度水溶液であり、“コリドン
(Kollidon;商標)K30”の品名でBASF
社から市販されている(PVP K30)。このポリビ
ニルピロリドンの分子量は49,000ダルトンであ
る。さらに、10,000、40,000、及び70,
000の分子量を有する分留デキストラン(fract
ionated dextran)を使用した。これら
のデキストランは、デキストラン(Dextran)T
10、デキストランT40、及びデキストランT70の
品名でPharmacia社から市販されている。密度
の測定は、Kyoto・Electronics社から
市販の密度測定装置DA210を使用して行った。
【0039】PVP K30に対する液圧透過性は32
0 l/m2hであり、またリジェクション効率はR=
87%であった(デキストランT10に対するリジェク
ション効率はR=18%)。
【0040】実施例2 実施例1において調製したポリマー溶液を、NMPを加
えることによって5%の濃度に希釈し、この希釈溶液を
ポリエチレンテレフタレート製の支持体ウェブに塗布
し、水中18℃にて凝固させた。次いで膜を水で湿潤さ
せ、これを50%のグリセロールと50%の水を含んだ
溶液で14時間処理し、乾燥空気流れ中、50℃で1時
間乾燥した。実施例1に記載の条件下において、PVP
K30に対し、280 l/m2hの液圧透過性及び
R=87%のリジェクション効率が測定された。デキス
トランT10に対するリジェクション効率はR=49%
であった。
【0041】実施例3 (A’) 100モル%の二塩化テレフタロイル, (B’) 50モル%のp−フェニレンジアミン, (D’) 37.5モル%のm−フェニレンジアミン,
及び (E’) 12.5モル%の1,4−ビス(4−アミノ
フェノキシ)ベンゼン を使用し、N−メチルピロリドン溶媒中70℃の温度で
10%濃度にて、膜の作製に使用するためのコポリアミ
ドを作製した。このコポリアミド溶液をポリプロピレン
製の支持体ウェブに塗布し、水中20℃にて凝固させ
た。実施例1に記載の条件下において、140 l/m
2hの液圧透過性及びR=92%のリジェクション効率
が測定された(デキストランT40に対してはR=70
%、デキストランT10に対してはR=40%であっ
た)。
【0042】実施例4 実施例3において調製したコポリアミド溶液のサンプル
をポリフェニレンスルフィド製の支持体ウェブに塗布
し、グリセロール/水混合物(1:1)中20℃の温度
にて沈殿させた。実施例1に記載の測定条件下におい
て、PVP K30に対しては55 l/m2hの液圧
透過性及びR=86%のリジェクション効率が得られ、
デキストランT40に対してはR=68%の、そしてデ
キストランT10に対してはR=37%のリジェクショ
ン効率が得られた。
【0043】実施例5 実施例3において調製したコポリアミド溶液をポリプロ
ピレン製の支持体ウェブに塗布し、イソプロパノール中
22℃にて凝固させた。実施例1に記載の条件下におい
て、デキストランT40とPVP K30に対しては1
0 l/m2hの液圧透過性とR≧99%のリジェクシ
ョン効率が測定され、そしてデキストランT10に対し
てはR=98%のリジェクション効率が得られた。
【0044】実施例6 実施例3において調製したコポリアミド溶液を、NMP
を加えることによって8%の濃度に希釈し、これをポリ
プロピレン製支持体ウェブに塗布し、50%のN−メチ
ルピロリドンと50%の水を含んだ混合物中にて20℃
で凝固させた。実施例1に記載の方法にしたがって、P
VP K30に対し100 l/m2hの液圧透過性と
R=43%のリジェクション効率を、そしてデキストラ
ンT40に対しR=8%のリジェクション効率を得た。
【0045】実施例7 実施例3において調製したコポリアミド溶液を、NMP
を加えることによって6%の濃度に希釈し、これをポリ
エチレンテレフタレート製の支持体ウェブに塗布し、水
中21℃にて沈殿させた。実施例1にしたがって測定を
行った結果、PVP K30に対し800 l/m2
の液圧透過性とR=60%のリジェクション効率が、そ
してデキストランT40に対してはR<5%のリジェク
ション効率が得られた。
【0046】実施例8 (A’) 100モル%の二塩化テレフタロイル, (B’) 25モル%のp−フェニレンジアミン, (D’) 25モル%の4−アミノベンズ(4’−アミ
ノ)アニリド,及び (E’) 50モル%の3,4’−ジアミノジフェニル
エーテル を使用し、N−メチルピロリドン溶媒中60℃の温度
で、膜の作製に使用するためのコポリアミドを作製し
た。この溶液をポリプロピレン製の支持体ウェブに塗布
し、水中15℃にて沈殿させた。実施例1にしたがって
測定を行った結果、PVP K30に対しては140
l/m2hの液圧透過性とR=88%のリジェクション
効率が、そしてデキストランT40に対してはR=55
%のリジェクション効率が得られた。
【0047】実施例9 (A’) 100モル%の二塩化テレフタロイル, (B’) 50モル%のp−フェニレンジアミン, (D’) 25モル%の4,4’−ジアミノジフェニル
メタン,及び (E’) 25モル%の3,4’−ジアミノジフェニル
エーテル を、N−メチルピロリドン中70℃で縮合させることに
よって、コポリアミドの溶液を作製した。このとき溶液
の濃度は7%であった。本溶液をポリエチレンテレフタ
レート製の支持体ウェブに塗布し、水中18℃にて凝固
させた。実施例1に記載の方法にしたがって測定を行
い、PVP K30に対しては170 l/m2hの液
圧透過性とR=83%のリジェクション効率が、そして
デキストランT10に対してはR=27%のリジェクシ
ョン効率が得られた。
【0048】実施例10 実施例1において作製した膜を、水中80℃にて10分
間処理した。実施例1に記載の方法にしたがって測定し
た結果、PVP K30に対しては440 l/m2
の液圧透過性及びR=93%のリジェクション効率が得
られ、そしてデキストランT10に対してはR=29%
のリジェクション効率が得られた。さらに他の膜サンプ
ルを、水中100℃にて10分間処理した。PVP K
30に対しては220 l/m2hの液圧透過性及びR
=94%のリジェクション効率が得られ、そしてデキス
トランT10に対してはR=69%のリジェクション効
率が得られた。
【0049】実施例11 実施例1に記載のポリアミド溶液100gに2.5gの
コリドンK30(ポリビニルピロリドン)を撹拌混合
し、この溶液をポリプロピレン製の支持体ウェブに塗布
し、水中20℃にて凝固させた。実施例1に記載の手順
にしたがって測定を行った結果、PVP K30に対し
ては474 l/m2hの液圧透過性とR=76%のリ
ジェクション効率が、そしてデキストランT10に対し
てはR=10%のリジェクション効率が得られた。この
膜を水中100℃にて10分間処理した。PVP K3
0に対しては564 l/m2hの液圧透過性とR=8
7%のリジェクション効率が、そしてデキストランT1
0に対してはR=51%のリジェクション効率が得られ
た。
【0050】実施例12 実施例3において作製した膜を、水中100℃にて10
分間処理した。実施例1に記載の手順にしたがって測定
を行った結果、PVP K30に対しては200 l/
2hの液圧透過性とR−96%のリジェクション効率
が、デキストランT40に対してはR=83%のリジェ
クション効率が、そしてデキストランT10に対しては
R=69%のリジェクション効率が得られた。
【0051】実施例13 実施例3において調製したコポリアミド溶液を、PVP
“コリドンK30”(BASF)のNMP溶液を加える
ことによって希釈して、溶液の全重量を基準として8%
のコポリアミドと4%のPVP K30を含有した溶液
を得た。本溶液をポリエチレンテレフタレート製の支持
体ウェブに塗布して薄層を形成させ、これを水中22℃
にて凝固させた。実施例1に記載の手順にしたがって測
定を行った結果、PVP K30に対しては1,500
l/m2hの液圧透過性とR=72%のリジェクショ
ン効率が、そしてデキストランT40に対してはR=6
%のリジェクション効率が得られた。
【0052】この膜を水中100℃にて10分間処理し
た。PVP K30に対しては600 l/m2hの液
圧透過性とR=91%のリジェクション効率が、そして
デキストランT40に対してはR=30%のリジェクシ
ョン効率が得られた。
【0053】 * PP(ポリプロピレン)支持体ウェブ ° PET(ポリエチレンテレフタレート)支持体ウェ
ブ K30 ポリビニルピロリドン コリドンK30 T10,T40 それぞれ10,000と40,000
の分子量を有するデキストラン水溶液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウルリッヒ・デリウス ドイツ連邦共和国デー−6000 フランクフ ルト・アム・マイン,ガイゼンハイマー・ シュトラーセ 88 (72)発明者 フリードリッヒ・ヘーロルト ドイツ連邦共和国デー−6238 ホフハイ ム・アム・タウヌス,テューリンガー・ヴ ェーク 57 (72)発明者 ゲオルク−エメリッヒ・ミース ドイツ連邦共和国デー−8400 レーゲンス ブルク,ヴィトマンヴェーク 12 (72)発明者 ウルリッヒ・マイヤー−ブルーメンロート ドイツ連邦共和国デー−6270 イトシュタ イン/タウヌス,ローゼンヴェーク 25

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A) −OC−Ar1−CO− で示される反復構造単位;及びさらに下記の式で示され
    る3種の異なった構造単位 (B) −NH−Ar2−NH−; (C) −NH−Ar3−NH−; (D,E,F) −NH−Ar2−Z−Ar3−NH−; を有するコポリアミドを含んだマクロ孔質の非対称親水
    膜であって、このとき−Ar1−は、1,4−フェニレ
    ン基又は他の二価のC6〜C12芳香族基もしくはC6〜C
    12ヘテロ芳香族基であって、スルホン酸基又はエーテル
    ブリッジを含んでいてもよく、−Ar1−基における結
    合はパラ位、あるいはそれと同等の共軸もしくは逆平行
    の位置となっており、そして−Ar1−基は、非置換で
    あっても、あるいは1つ又は2つの、枝分かれ鎖もしく
    は直鎖のC1〜C4アルキル基やC1〜C4アルコキシ基で
    置換されていても、あるいは塩素、フッ素、又は臭素等
    の1つ以上のハロゲン原子で置換されていてもよく;−
    Ar2−と−Ar3−は、同一でも異なっていてもよく、
    1,2−フェニレン基、1,3−フェニレン基、又は
    1,4−フェニレン基であり、これらの基は非置換であ
    っても、あるいは1つ又は2つの、枝分かれ鎖もしくは
    直鎖のC1〜C4アルキル基やC1〜C4アルコキシ基で置
    換されていてもよく;そして−Z−は、−O−、−CH
    2−、−C(CH32−、−C(CF32−、−SO
    2−、−NHCO−、又は−O−Ar2−O−であって、
    このとき−Ar2−は上記の意味を有する;前記マクロ
    孔質の非対称親水膜。
  2. 【請求項2】 使用する酸成分(A)の100モル%を
    基準として、ジアミン成分(B)の濃度が0〜50モル
    %の範囲であり、ジアミン成分(C)の濃度が0〜60
    モル%の範囲であり、そしてジアミン成分(D)、
    (E)、及び/又は(F)の濃度が10〜70モル%の
    範囲であって、ジアミン成分対酸成分の比が0.90:
    1.10〜1.10:0.90である、請求項1記載の
    膜。
  3. 【請求項3】 使用するカルボン酸成分(A’)が、好
    ましくは、二塩化4,4’−ジフェニルスルホンジカル
    ボニル、二塩化4,4’−ジフェニルエーテルジカルボ
    ニル、二塩化4,4’−ジフェニルジカルボニル、二塩
    化2,6−ナフタレンジカルボニル、二塩化2,5−フ
    ランジカルボニル、及び特に二塩化テレフタロイル等の
    化合物である、請求項1又は2に記載の膜。
  4. 【請求項4】 ジアミン成分の1種がp−フェニレンジ
    アミンである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の
    膜。
  5. 【請求項5】 使用するジアミン成分が、5−メトキシ
    −m−フェニレンジアミン、5−クロロ−m−フェニレ
    ンジアミン、及び/又はm−フェニレンジアミンであ
    る、請求項1〜4のいずれか一項に記載の記載の膜。
  6. 【請求項6】 使用するジアミン成分が、4,4’−ジ
    アミノジフェニルメタン、2,2−ビス(4−アミノフ
    ェニル)プロパン、4,4’−ジアミノジフェニルエー
    テル、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4−ア
    ミノベンズ(4’−アミノ)アニリド、及び/又は1,
    4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼンである、請
    求項1〜5のいずれか一項に記載の膜。
  7. 【請求項7】 前記コポリアミドが、96%濃度の硫酸
    中25℃での測定にて、50〜1,000cm3/gの
    範囲の、好ましくは100〜500cm3/gの範囲
    の、そして特に好ましくは150〜350cm3/gの
    範囲のシュタウディンガー指数を有する、請求項1〜6
    のいずれか一項に記載の膜。
  8. 【請求項8】 10〜300μmの範囲の、そして好ま
    しくは20〜150μmの範囲の厚さを有するフラット
    な膜である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の膜。
  9. 【請求項9】 合成ウェブ又は合成紙で造られた可燃性
    媒体に対して透過性のある支持体層上に配置される、請
    求項8記載の膜。
  10. 【請求項10】 中空繊維膜である、請求項1〜7のい
    ずれか一項に記載の膜。
  11. 【請求項11】 ポリマー溶液を平らな支持体上に液層
    として薄く塗り、次いで、前記ポリマー溶液の溶媒とは
    混和しうるが、前記ポリマー溶液中に溶解しているポリ
    マーを膜として沈殿せしめるような沈殿剤液を前記液層
    に施す、という請求項1〜10のいずれか一項に記載の
    膜を製造する方法であって、このときコポリアミドに対
    する溶媒が、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド
    タイプの極性非プロトン溶媒、特にN−メチル−2−ピ
    ロリドンを主要成分として含む、前記製造法。
  12. 【請求項12】 テトラヒドロフラン、アセトン、又は
    塩化メチレン等の揮発しやすい物質が前記溶媒のさらな
    る成分として使用される、請求項11記載の製造法。
  13. 【請求項13】 使用する前記沈殿剤液が水である、請
    求項11〜12に記載の製造法。
  14. 【請求項14】 メタノール、エタノール、イソプロパ
    ノール、エチレングリコール、又はグリセロール等のア
    ルコール類が前記沈殿剤液として使用される、請求項1
    1〜12に記載の製造法。
  15. 【請求項15】 使用する前記沈殿剤液が、水と一価ア
    ルコールとの混合物、水と多価アルコールとの混合物、
    あるいは水とN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−
    ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、又は特
    にN−メチル−2−ピロリドン等の極性非プロトン溶媒
    との混合物である、請求項11〜12項に記載の製造
    法。
  16. 【請求項16】 60〜100℃の範囲の温度で膜を処
    理することを含み、このとき溶媒の実質的にすべてが沈
    殿剤液に置き換わる、請求項1記載の膜のリジェクショ
    ン効率を変える方法。
  17. 【請求項17】 膜をある液体で、あるいは場合によっ
    ては過熱蒸気で処理する、請求項16記載の膜のリジェ
    クション効率を変える方法。
  18. 【請求項18】 膜を可塑剤で処理し、そして20〜1
    00%の範囲の相対湿度を有する空気流れ中で処理す
    る、請求項16記載の膜のリジェクション効率を変える
    方法。
  19. 【請求項19】 凝固前にポリアミド溶液にポリビニル
    ピロリドンを加えるか、あるいは芳香族ジアミンと芳香
    族ジカルボン酸誘導体との重縮合をポリビニルピロリド
    ンの存在下で行う、請求項16記載の膜のリジェクショ
    ン効率を変える方法。
  20. 【請求項20】 ポリビニルピロリドンが、1,000
    〜2,000,000ダルトンの範囲の、好ましくは2
    0,000〜1,000,000ダルトンの範囲の、特
    に好ましくは30,000〜95,000ダルトンの範
    囲の分子量を有する、請求項19記載の方法。
  21. 【請求項21】 ポリビニルピロリドンを、ポリアラミ
    ドの重量を基準として1〜80重量%の、好ましくは5
    〜70重量%の、特に好ましくは20〜60重量%の量
    にて加える、請求項19記載の方法。
JP4287870A 1991-10-26 1992-10-26 マクロ孔質の非対称親水膜 Pending JPH05208122A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4135342 1991-10-26
DE4135342:0 1991-10-26

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05208122A true JPH05208122A (ja) 1993-08-20

Family

ID=6443473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4287870A Pending JPH05208122A (ja) 1991-10-26 1992-10-26 マクロ孔質の非対称親水膜

Country Status (8)

Country Link
US (1) US5536408A (ja)
EP (1) EP0539870B1 (ja)
JP (1) JPH05208122A (ja)
KR (1) KR930007498A (ja)
CA (1) CA2081261A1 (ja)
DE (1) DE59206996D1 (ja)
DK (1) DK0539870T3 (ja)
IL (1) IL103526D0 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015514150A (ja) * 2012-03-30 2015-05-18 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニーE.I.Du Pont De Nemours And Company フラン系ポリアミド

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4418843A1 (de) 1994-05-30 1995-12-07 Hoechst Ag Poröse Membrane aus aromatischem Polyamid
DE4432859C2 (de) * 1994-09-15 1996-10-31 Seitz Filter Werke Symmetrische Mikrofiltrationsmembran aus aromatischem Polyamid und Verfahren zu ihrer Herstellung
AU2003281177A1 (en) * 2002-07-12 2004-02-02 Kuraray Co., Ltd. Porous membrane
US8133827B2 (en) * 2007-08-22 2012-03-13 E.I. Du Pont De Nemours And Company Fibers comprising copolymers containing structures derived from 4,4 diamino diphenyl sulfone and a plurality of acid monomers and methods of making same
US20090053961A1 (en) * 2007-08-22 2009-02-26 Vlodek Gabara Fibers comprising copolymers containing structures derived from 4,4' diamino diphenyl sulfone and a plurality of acid monomers and methods of making same
US20090054617A1 (en) * 2007-08-22 2009-02-26 Vlodek Gabara Fibers comprising copolymers containing structure derived from a plurality of amine monomers including 3,3' diamino diphenyl sulfone and method for making same
US20090050860A1 (en) * 2007-08-22 2009-02-26 Vlodek Gabara Fibers comprising copolymers containing structures derived from a plurality of amine monomers including 4,4" diamino diphenyl sulfone and methods for making same
US7955692B2 (en) * 2007-08-22 2011-06-07 E. I. Du Pont De Nemours And Company Protective garment comprising fibers comprising copolymers containing structures derived from a plurality of amine monomers including 4,4′ diamino diphenyl sulfone
CN111549448B (zh) * 2011-02-04 2022-07-22 弗雷塞尼斯医疗保健控股公司 用于纤维形成的性能增强用添加剂和聚砜纤维

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3615024A (en) * 1968-08-26 1971-10-26 Amicon Corp High flow membrane
US3993625A (en) * 1973-05-28 1976-11-23 Toray Industries, Inc. Permselective polymeric membranes of organic polyamide or polyhydrazide
DE2431071C2 (de) * 1974-06-28 1982-03-04 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Asymmetrische, semipermeable Membranen aus cyclischen Polyharnstoffen und deren Verwendung zur Meerwasserentsalzung oder zur Trennung und Konzentrierung von Stoffgemischen
LU76474A1 (ja) * 1976-12-24 1978-07-10
DE2751910B2 (de) * 1977-11-21 1979-09-20 Hoechst Ag, 6000 Frankfurt Permselektive, asymmetrische Hämofiltrationsmembran mit heteroporöser Struktur
DE7834584U1 (de) * 1978-11-21 1979-03-01 Henss Peter Einlage zur Verpackung rohrfoermigen Fuellgutes
DE3149976A1 (de) * 1981-12-17 1983-06-30 Hoechst Ag, 6230 Frankfurt Makroporoese asymmetrische hydrophile membran aus synthetischem polymerisat
EP0363364B1 (en) * 1987-05-06 1999-06-30 USF Filtration and Separations Group Inc. Preparation of porous aramide membranes
DE3744601A1 (de) * 1987-12-31 1989-07-13 Hoechst Ag Faeden-, faser- oder filmbildende aromatische copolyamide, verfahren zu ihrer herstellung und verwendung
DE3802030A1 (de) * 1988-01-25 1989-07-27 Hoechst Ag Makroporoese, asymmetrische, hydrophile membran aus polyaramid
DE3835405A1 (de) * 1988-10-18 1990-05-03 Hoechst Ag Vollaromatische polyamide, verfahren zu ihrer herstellung und daraus geformte gebilde
DE3835419A1 (de) * 1988-10-18 1990-04-19 Hoechst Ag Vollaromatische polyamide, verfahren zu ihrer herstellung und daraus geformte gebilde
DE3835441A1 (de) * 1988-10-18 1990-04-26 Hoechst Ag Vollaromatische polyamide, verfahren zu ihrer herstellung und daraus geformte gebilde
DE3842819A1 (de) * 1988-12-20 1990-06-21 Hoechst Ag Verfahren zur abtrennung von metallorganischen verbindungen und/oder metallcarbonylen aus ihren loesungen in organischen medien
DE3903098A1 (de) * 1989-02-02 1990-08-16 Hoechst Ag Semipermeable membran aus einer homogen mischbaren polymerlegierung
DE3935472A1 (de) * 1989-10-25 1991-05-02 Hoechst Ag Vollaromatische polyamide, verfahren zu ihrer herstellung und daraus geformte gebilde
DE4004652A1 (de) * 1990-02-15 1991-08-22 Hoechst Ag Vollaromatische polyamide, verfahren zu ihrer herstellung und daraus geformte gebilde
DE4007142A1 (de) * 1990-03-07 1991-09-12 Hoechst Ag Aromatische copolyamide, verfahren zu ihrer herstellung und daraus geformte gebilde

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015514150A (ja) * 2012-03-30 2015-05-18 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニーE.I.Du Pont De Nemours And Company フラン系ポリアミド

Also Published As

Publication number Publication date
DK0539870T3 (da) 1996-12-09
EP0539870A1 (de) 1993-05-05
EP0539870B1 (de) 1996-08-28
US5536408A (en) 1996-07-16
KR930007498A (ko) 1993-05-20
IL103526D0 (en) 1993-03-15
DE59206996D1 (de) 1996-10-02
CA2081261A1 (en) 1993-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU630148B2 (en) Semipermeable membrane made from a homogeneously miscible polymer blend
US5505851A (en) Semipermeable membranes of homogeneously miscible polymer alloys
US20030098274A1 (en) Silicone-coated organic solvent resistant polyamide composite nanofiltration membrane, and method for preparing the same
JPH0218695B2 (ja)
JP3060985B2 (ja) 濾過膜およびその製法
JPH0665372B2 (ja) ポリイミド樹脂で形成される半透過性隔膜とガス混合物からの一成分分離法
US4087388A (en) Process of preparing a permselective membrane
CA1052707A (en) Asymmetric, semipermeable membranes of cyclic polyureas
US4891135A (en) Macroporous, asymmetric, hydrophilic polyaramide membrane
US5082565A (en) Semipermeable membrane made from polyether ketones
US4159251A (en) Ultrafiltration membranes based on heteroaromatic polymers
JPH05208122A (ja) マクロ孔質の非対称親水膜
JPS6238205A (ja) 分離用半透膜
US5562826A (en) Semipermeable, porous, asymmetric polyether amide membranes
CN112619443A (zh) 复合反渗透膜及其制备方法
EP0543171B1 (de) Semipermeable, poröse, asymmetrische Polyetheramidmembranen
CA1107424A (en) Permselective membranes and polymeric solution for making same
JPS62168503A (ja) 分離膜
JPH05184893A (ja) 半透膜およびその製造法
JPH07328399A (ja) 芳香族ポリアミドからなる多孔質膜
JPH0141366B2 (ja)