JPH05207730A - 零電圧スイッチング方式駆動回路 - Google Patents
零電圧スイッチング方式駆動回路Info
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- JPH05207730A JPH05207730A JP1159392A JP1159392A JPH05207730A JP H05207730 A JPH05207730 A JP H05207730A JP 1159392 A JP1159392 A JP 1159392A JP 1159392 A JP1159392 A JP 1159392A JP H05207730 A JPH05207730 A JP H05207730A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 スイッチングコンバータ等のスイッチ素子を
インバータ回路により駆動する場合に、高周波による損
失の増大を低減させ省電力化を達成する。 【構成】 PMOSFET3とNMOSFET5から成
るインバータ回路の出力と主スイッチ用NMOSFET
7のゲートとをインダクタ11を介して接続し、NMO
SFET7のゲート・ソース間及びゲートと直流電源1
の間にダイオード9,10を接続し、各MOSFET
3,5を両方がオフとなる休止期間を挟んで交互にオン
オフさせ、各MOSFET3,5を零電圧スイッチング
させる。 【効果】 各MOSFET3,5の出力容量は、休止期
間中にインダクタ11の電流により零電圧まで放電し、
オン時に各MOSFET3,5内部で消費される損失は
生じない。又、休止期間と休止期間に続く回路動作によ
り、NMOSFET7の入力容量に充電された電荷が直
流電源1に回生され、省電力となる。
インバータ回路により駆動する場合に、高周波による損
失の増大を低減させ省電力化を達成する。 【構成】 PMOSFET3とNMOSFET5から成
るインバータ回路の出力と主スイッチ用NMOSFET
7のゲートとをインダクタ11を介して接続し、NMO
SFET7のゲート・ソース間及びゲートと直流電源1
の間にダイオード9,10を接続し、各MOSFET
3,5を両方がオフとなる休止期間を挟んで交互にオン
オフさせ、各MOSFET3,5を零電圧スイッチング
させる。 【効果】 各MOSFET3,5の出力容量は、休止期
間中にインダクタ11の電流により零電圧まで放電し、
オン時に各MOSFET3,5内部で消費される損失は
生じない。又、休止期間と休止期間に続く回路動作によ
り、NMOSFET7の入力容量に充電された電荷が直
流電源1に回生され、省電力となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スイッチングコンバー
タやスイッチング電源等のスイッチ素子の駆動に好適な
零電圧スイッチング方式駆動回路に関するものである。
タやスイッチング電源等のスイッチ素子の駆動に好適な
零電圧スイッチング方式駆動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、集積回路の微細化により電子回路
の小形・軽量化が進められており、高品質な電力が得ら
れるスイッチングコンバータやスイッチング電源におい
ても小形化が必須の課題である。スイッチング電源等の
小形化には、変換周波数を高周波化し、磁性部品やコン
デンサを小形化する方法が有効であることから、スイッ
チング電源等の変換周波数は年々高周波化されている。
特に、MOSFETが主スイッチ素子として広く適用さ
れるようになると、小電力で大電力の制御が可能で、か
つ、電圧駆動素子なので高周波動作が比較的容易といっ
た特長を生かして、MHz以上の変換周波数のコンバー
タが実現されるようになった。
の小形・軽量化が進められており、高品質な電力が得ら
れるスイッチングコンバータやスイッチング電源におい
ても小形化が必須の課題である。スイッチング電源等の
小形化には、変換周波数を高周波化し、磁性部品やコン
デンサを小形化する方法が有効であることから、スイッ
チング電源等の変換周波数は年々高周波化されている。
特に、MOSFETが主スイッチ素子として広く適用さ
れるようになると、小電力で大電力の制御が可能で、か
つ、電圧駆動素子なので高周波動作が比較的容易といっ
た特長を生かして、MHz以上の変換周波数のコンバー
タが実現されるようになった。
【0003】このようなMOSFETを駆動するために
は、ゲート・ソース間にオンオフ用の電気信号を高速で
与える必要があり、このために従来は図4の回路図に示
すような駆動回路が用いられていた。図において、1は
直流電源、2は制御回路、3はPMOSFET、4はP
MOSFETのボディダイオード、5は第一のNMOS
FET、6は第一のNMOSFETのボディダイオー
ド、7は第二のNMOSFET(主スイッチ素子)、8
は第二のNMOSFETのボディダイオードである。ま
た、図4に点線で示しているコンデンサ(Ca,Cb,
Cgs)は、各半導体(MOSFET3,5,7)の接
合容量を等価的に集中定数で表わしたものである。
は、ゲート・ソース間にオンオフ用の電気信号を高速で
与える必要があり、このために従来は図4の回路図に示
すような駆動回路が用いられていた。図において、1は
直流電源、2は制御回路、3はPMOSFET、4はP
MOSFETのボディダイオード、5は第一のNMOS
FET、6は第一のNMOSFETのボディダイオー
ド、7は第二のNMOSFET(主スイッチ素子)、8
は第二のNMOSFETのボディダイオードである。ま
た、図4に点線で示しているコンデンサ(Ca,Cb,
Cgs)は、各半導体(MOSFET3,5,7)の接
合容量を等価的に集中定数で表わしたものである。
【0004】駆動回路はボディダイオード4を有するP
MOSFET3とボディダイオード6を有するNMOS
FET5を直流電源1に直列接続したインバータ回路で
あり、インバータ回路の共通ドレインと主スイッチ用N
MOSFET7のゲートを接続して、主スイッチを駆動
している。インバータ回路のNMOSFET5及びPM
OSFET3のゲートは共通に接続されており、この端
子に制御回路2から低レベルと高レベルの値を持つパル
ス電圧を加えて、インバータ回路を動作させている。
MOSFET3とボディダイオード6を有するNMOS
FET5を直流電源1に直列接続したインバータ回路で
あり、インバータ回路の共通ドレインと主スイッチ用N
MOSFET7のゲートを接続して、主スイッチを駆動
している。インバータ回路のNMOSFET5及びPM
OSFET3のゲートは共通に接続されており、この端
子に制御回路2から低レベルと高レベルの値を持つパル
ス電圧を加えて、インバータ回路を動作させている。
【0005】以上の構成において、インバータ回路の入
力に制御回路2から低レベルの信号が加えられたときに
PMOSFET3がオン、NMOSFET5がオフし、
インバータ回路が接続されている直流電源1から主スイ
ッチ用NMOSFET7のゲートにオン電圧が加えら
れ、主スイッチ用NMOSFET7はオンする。さら
に、インバータ回路から成る駆動回路に制御回路2から
高レベルの信号が加えられた時にPMOSFET3がオ
フ、NMOSFET5がオンすることにより、主スイッ
チ用NMOSFET7のゲートに充電された電荷が引き
抜かれ、主スイッチNMOSFET7はオフする。以上
の動作により、主スイッチ用NMOSFET7は非導
通,導通動作を繰り返して、負荷回路に伝わる電力をコ
ントロールする。
力に制御回路2から低レベルの信号が加えられたときに
PMOSFET3がオン、NMOSFET5がオフし、
インバータ回路が接続されている直流電源1から主スイ
ッチ用NMOSFET7のゲートにオン電圧が加えら
れ、主スイッチ用NMOSFET7はオンする。さら
に、インバータ回路から成る駆動回路に制御回路2から
高レベルの信号が加えられた時にPMOSFET3がオ
フ、NMOSFET5がオンすることにより、主スイッ
チ用NMOSFET7のゲートに充電された電荷が引き
抜かれ、主スイッチNMOSFET7はオフする。以上
の動作により、主スイッチ用NMOSFET7は非導
通,導通動作を繰り返して、負荷回路に伝わる電力をコ
ントロールする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術による駆動回路では、図4の点線で示すコンデ
ンサ(Ca:インバータ回路のPMOSFET3の出力
容量、Cb:インバータ回路のNMOSFET5の出力
容量、Cgs:主スイッチ用NMOSFET7の入力容
量)に充電された電荷を直流電源1に回生せずに消費し
てしまうので、損失が周波数に比例して増大し、また、
各コンデンサの充電電流が過大になるという欠点があっ
た。
来の技術による駆動回路では、図4の点線で示すコンデ
ンサ(Ca:インバータ回路のPMOSFET3の出力
容量、Cb:インバータ回路のNMOSFET5の出力
容量、Cgs:主スイッチ用NMOSFET7の入力容
量)に充電された電荷を直流電源1に回生せずに消費し
てしまうので、損失が周波数に比例して増大し、また、
各コンデンサの充電電流が過大になるという欠点があっ
た。
【0007】すなわち、インバータ回路のPMOSFE
T3がオン、NMOSFET5がオフした場合に、容量
Caが放電、容量CbとCgsが充電動作を行なう。こ
の場合、容量Caの放電電荷はPMOSFET3で直接
消費され、また、容量Cb,Cgsの充電電流は大きな
値となるのでPMOSFET3のオン抵抗による損失が
増大する。次に、インバータ回路のPMOSFET3が
オフ、NMOSFET5がオンした場合に、容量Caが
充電、容量CbとCgsが放電動作を行なう。この場
合、容量CbとCgsの放電電荷はNMOSFET5で
直接消費され、また、容量Caの充電電流は大きな値と
なるのでNMOSFET5のオン抵抗による損失が増加
する。
T3がオン、NMOSFET5がオフした場合に、容量
Caが放電、容量CbとCgsが充電動作を行なう。こ
の場合、容量Caの放電電荷はPMOSFET3で直接
消費され、また、容量Cb,Cgsの充電電流は大きな
値となるのでPMOSFET3のオン抵抗による損失が
増大する。次に、インバータ回路のPMOSFET3が
オフ、NMOSFET5がオンした場合に、容量Caが
充電、容量CbとCgsが放電動作を行なう。この場
合、容量CbとCgsの放電電荷はNMOSFET5で
直接消費され、また、容量Caの充電電流は大きな値と
なるのでNMOSFET5のオン抵抗による損失が増加
する。
【0008】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、その目的は、スイッチングコンバー
タやスイッチング電源等のスイッチ素子をインバータ回
路により高周波で駆動する場合において、高周波動作に
よる損失の増大を低減させ、省電力化を達成する零電圧
スイッチング方式駆動回路を提供することにある。
されたものであり、その目的は、スイッチングコンバー
タやスイッチング電源等のスイッチ素子をインバータ回
路により高周波で駆動する場合において、高周波動作に
よる損失の増大を低減させ、省電力化を達成する零電圧
スイッチング方式駆動回路を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の零電圧スイッチング方式駆動回路において
は、直流電源と並列にPMOSFETと第一のNMOS
FETを直列接続したインバータ回路を設け、前記イン
バータ回路の出力と駆動対象の第二のNMOSFETの
ゲートとをインダクタを介して接続し、第二のNMOS
FETのゲート・ソース間にソース側をアノードとする
方向で第一のダイオードを接続し、第二のNMOSFE
Tのゲートと該直流電源の間にゲート側をアノードとす
る方向で第二のダイオードを接続し、前記PMOSFE
Tと第一のNMOSFETを両方がオフとなる休止期間
を挟んで交互にオンオフさせることを特徴としている。
め、本発明の零電圧スイッチング方式駆動回路において
は、直流電源と並列にPMOSFETと第一のNMOS
FETを直列接続したインバータ回路を設け、前記イン
バータ回路の出力と駆動対象の第二のNMOSFETの
ゲートとをインダクタを介して接続し、第二のNMOS
FETのゲート・ソース間にソース側をアノードとする
方向で第一のダイオードを接続し、第二のNMOSFE
Tのゲートと該直流電源の間にゲート側をアノードとす
る方向で第二のダイオードを接続し、前記PMOSFE
Tと第一のNMOSFETを両方がオフとなる休止期間
を挟んで交互にオンオフさせることを特徴としている。
【0010】
【作用】本発明の零電圧スイッチング方式駆動回路で
は、駆動回路のインバータ回路を構成するPMOSFE
Tと第一のNMOSFETを、両者がオフとなる休止期
間を挟んで交互にオンオフさせることにより、PMOS
FETと第一のNMOSFETを零電圧スイッチングさ
せる。すなわち、PMOSFETまたは第一のNMOS
FETの出力容量において、上記の休止期間中に、イン
バータ回路の出力と駆動対象の第二のNMOSFETの
ゲートを接続するインダクタの電流によって零電圧まで
放電させ、オン時にインバータ回路の各MOSFETの
内部で消費される損失が生じないようにしている。ま
た、これにより、インバータ回路の一方のMOSFET
の出力容量の電圧が零とし、他方のMOSFETの出力
容量の電圧は直流電源電圧として、一方のMOSFET
がオンした場合にも他方のMOSFETには充電電流が
流れないようにしている。さらに、この休止期間ならび
に休止期間に続いておきる回路動作により、第二のNM
OSFETの入力容量に充電された電荷を直流電源に回
生させ、省電力の効果を得ている。
は、駆動回路のインバータ回路を構成するPMOSFE
Tと第一のNMOSFETを、両者がオフとなる休止期
間を挟んで交互にオンオフさせることにより、PMOS
FETと第一のNMOSFETを零電圧スイッチングさ
せる。すなわち、PMOSFETまたは第一のNMOS
FETの出力容量において、上記の休止期間中に、イン
バータ回路の出力と駆動対象の第二のNMOSFETの
ゲートを接続するインダクタの電流によって零電圧まで
放電させ、オン時にインバータ回路の各MOSFETの
内部で消費される損失が生じないようにしている。ま
た、これにより、インバータ回路の一方のMOSFET
の出力容量の電圧が零とし、他方のMOSFETの出力
容量の電圧は直流電源電圧として、一方のMOSFET
がオンした場合にも他方のMOSFETには充電電流が
流れないようにしている。さらに、この休止期間ならび
に休止期間に続いておきる回路動作により、第二のNM
OSFETの入力容量に充電された電荷を直流電源に回
生させ、省電力の効果を得ている。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照して詳
細に説明する。
細に説明する。
【0012】図1は本発明の一実施例の構成を示す回路
図である。図中、1は直流電源、3はPMOSFET、
4はPMOSFET3のボディダイオード、5は第一の
NMOSFET、6は第一のNMOSFET5のボディ
ダイオード、7は第二のNMOSFET(主スイッチ素
子)、8は第二のNMOSFET7のボディダイオー
ド、9は第一のダイオード、10は第二のダイオード、
11はインダクタ、12はNMOSFET動作信号発生
回路、13はPMOSFET動作信号発生回路を示す。
また、CaはPMOSFET3の出力容量、CbはNM
OSFET5の出力容量、CgsはNMOSFET7の
入力容量を示す。
図である。図中、1は直流電源、3はPMOSFET、
4はPMOSFET3のボディダイオード、5は第一の
NMOSFET、6は第一のNMOSFET5のボディ
ダイオード、7は第二のNMOSFET(主スイッチ素
子)、8は第二のNMOSFET7のボディダイオー
ド、9は第一のダイオード、10は第二のダイオード、
11はインダクタ、12はNMOSFET動作信号発生
回路、13はPMOSFET動作信号発生回路を示す。
また、CaはPMOSFET3の出力容量、CbはNM
OSFET5の出力容量、CgsはNMOSFET7の
入力容量を示す。
【0013】図1の実施例において、図4の従来回路と
異なるのは、ダイオード9,10及びインダクタ11を
加えたこと、及びPMOSFET3とNMOSFET5
に同時オフ期間(休止期間)を含む別々の動作信号を与
えていることである。
異なるのは、ダイオード9,10及びインダクタ11を
加えたこと、及びPMOSFET3とNMOSFET5
に同時オフ期間(休止期間)を含む別々の動作信号を与
えていることである。
【0014】すなわち、本実施例の構成においては、直
流電源1と並列にPMOSFET3と第一のNMOSF
ET5を直列接続したインバータ回路を設け、このイン
バータ回路の出力と駆動対象の第二のNMOSFET7
のゲートとをインダクタ11を介して接続し、第二のN
MOSFET7のゲート・ソース間にソース側をアノー
ドとする方向で第一のダイオード9を接続し、第二のN
MOSFET7のゲートと直流電源1の間にゲート側を
アノードとする方向で第二のダイオード10を接続す
る。上記のPMOSFET3のゲートにはPMOSFE
T動作信号発生回路13を接続し、第一のNMOSFE
T5のゲートにはNMOSFET動作信号発生回路12
を接続する。これらの動作信号発生回路12,13は、
PMOSFET3と第一のNMOSFET5を両方がオ
フとなる休止期間を挟んで交互にオンオフさせることに
より、PMOSFET3と第一のNMOSFET5を零
電圧スイッチングさせるものである。
流電源1と並列にPMOSFET3と第一のNMOSF
ET5を直列接続したインバータ回路を設け、このイン
バータ回路の出力と駆動対象の第二のNMOSFET7
のゲートとをインダクタ11を介して接続し、第二のN
MOSFET7のゲート・ソース間にソース側をアノー
ドとする方向で第一のダイオード9を接続し、第二のN
MOSFET7のゲートと直流電源1の間にゲート側を
アノードとする方向で第二のダイオード10を接続す
る。上記のPMOSFET3のゲートにはPMOSFE
T動作信号発生回路13を接続し、第一のNMOSFE
T5のゲートにはNMOSFET動作信号発生回路12
を接続する。これらの動作信号発生回路12,13は、
PMOSFET3と第一のNMOSFET5を両方がオ
フとなる休止期間を挟んで交互にオンオフさせることに
より、PMOSFET3と第一のNMOSFET5を零
電圧スイッチングさせるものである。
【0015】以上のように構成した一実施例の動作およ
び作用を述べる。図2は各部の動作波形図を示し、イン
バータを構成するPMOSFET3及びNMOSFET
5に動作信号を出すタイミングを示すものであって、主
スイッチ用NMOSFET7の入力容量Cgs,インバ
ータ回路のPMOSFET3の出力容量Ca、NMOS
FET5の出力容量Cbにおける電圧波形、インダクタ
11(Lc)の電流波形及びPMOSFET3とNMO
SFET5の動作信号を表わしたものである。本実施例
では、状態1から状態8までの動作が繰り返される。
び作用を述べる。図2は各部の動作波形図を示し、イン
バータを構成するPMOSFET3及びNMOSFET
5に動作信号を出すタイミングを示すものであって、主
スイッチ用NMOSFET7の入力容量Cgs,インバ
ータ回路のPMOSFET3の出力容量Ca、NMOS
FET5の出力容量Cbにおける電圧波形、インダクタ
11(Lc)の電流波形及びPMOSFET3とNMO
SFET5の動作信号を表わしたものである。本実施例
では、状態1から状態8までの動作が繰り返される。
【0016】図2中の状態4の期間にPMOSFET3
が零電圧スイッチングを行い、また、状態8でNMOS
FET5が零電圧スイッチングを行なっていることかが
分かる。また、容量Cgsの電荷のエネルギーは状態4
と状態8で直流電源1に回生している。なお、状態4の
期間内において、NMOSFET5にオン信号を与える
タイミングは任意である。これは、NMOSFET5が
オンする以前にもボディダイオード6を通して電流が流
れるルートが存在するためである。同様の理由で状態8
の期間内でPMOSFET3にオン信号を与えるタイミ
ングも任意である。
が零電圧スイッチングを行い、また、状態8でNMOS
FET5が零電圧スイッチングを行なっていることかが
分かる。また、容量Cgsの電荷のエネルギーは状態4
と状態8で直流電源1に回生している。なお、状態4の
期間内において、NMOSFET5にオン信号を与える
タイミングは任意である。これは、NMOSFET5が
オンする以前にもボディダイオード6を通して電流が流
れるルートが存在するためである。同様の理由で状態8
の期間内でPMOSFET3にオン信号を与えるタイミ
ングも任意である。
【0017】次に、本発明の実施例回路において、PM
OSFET3,NMOSFET5が零電圧でスイッチン
グする理由を、図3(a)〜(h)の等価回路を用いて
実施例回路の動作原理を解析することにより、明らかに
する。図3では、直流電源1の電圧をEiとし、簡単化
のため、MOSFET3,5は理想スイッチ、ダイオー
ドD1(図1の9),D2(図1の10)の電圧降下は
零として、回路の損失を無視する。図3(b)〜(h)
における構成要素の符号は、省略してあるが、図3
(a)と同様である。図3は、本実施例回路の動作が
(a)〜(h)に示す状態1から状態8の8つの動作状
態で与えられることを示しており、各状態は図2の状態
に対応している。
OSFET3,NMOSFET5が零電圧でスイッチン
グする理由を、図3(a)〜(h)の等価回路を用いて
実施例回路の動作原理を解析することにより、明らかに
する。図3では、直流電源1の電圧をEiとし、簡単化
のため、MOSFET3,5は理想スイッチ、ダイオー
ドD1(図1の9),D2(図1の10)の電圧降下は
零として、回路の損失を無視する。図3(b)〜(h)
における構成要素の符号は、省略してあるが、図3
(a)と同様である。図3は、本実施例回路の動作が
(a)〜(h)に示す状態1から状態8の8つの動作状
態で与えられることを示しており、各状態は図2の状態
に対応している。
【0018】状態1はPMOSFET3がオン、NMO
SFET5がオフしており、容量Cgsを充電中の状態
を示している。この状態において容量Cgsの電圧が主
スイッチ(図1のNMOSFET7)のしきい値電圧に
達すると主スイッチはオンする。状態1の期間が続くと
容量Cgsの充電電圧は直流電源の電圧(Ei)に達
し、さらに容量Cgsを充電しようとすると第二のダイ
オードD2が順バイアスされて導通する。この時から状
態2が始まる。
SFET5がオフしており、容量Cgsを充電中の状態
を示している。この状態において容量Cgsの電圧が主
スイッチ(図1のNMOSFET7)のしきい値電圧に
達すると主スイッチはオンする。状態1の期間が続くと
容量Cgsの充電電圧は直流電源の電圧(Ei)に達
し、さらに容量Cgsを充電しようとすると第二のダイ
オードD2が順バイアスされて導通する。この時から状
態2が始まる。
【0019】状態2の期間中、インダクタLc(図1の
11)の電流は(b)図示のループ(インダクタLc→
ダイオードD2→PMOSFET3→インダクタLc)
で流れ続けている。状態2の期間に図1の信号発生回路
12,13により、PMOSFET3をオフ、NMOS
FET5をオフ状態にとどめると、状態3が始まる。
11)の電流は(b)図示のループ(インダクタLc→
ダイオードD2→PMOSFET3→インダクタLc)
で流れ続けている。状態2の期間に図1の信号発生回路
12,13により、PMOSFET3をオフ、NMOS
FET5をオフ状態にとどめると、状態3が始まる。
【0020】状態3では、インダクタLcの電流によ
り、容量Caは充電動作、容量Cbは放電動作を行うの
で、やがて容量Caの電圧はEi、容量Cbの電圧は零
になる。この時から状態4が始まる。
り、容量Caは充電動作、容量Cbは放電動作を行うの
で、やがて容量Caの電圧はEi、容量Cbの電圧は零
になる。この時から状態4が始まる。
【0021】状態4の期間内にNMOSFET5にオン
信号を与えるまでは、ボディダイオード6がオンしてイ
ンダクタLcの電流を直流電源1に回生している。従っ
てこの期間の容量Cbの電圧は零であり、NMOSFE
T5が何時オンしても零電圧スイッチング動作となる。
また、出力容量CaはNMOSFET5がオンする以前
に電圧Eiまで充電されているので、NMOSFET5
がオンしても容量Caに充電電流が流れることはない。
インダクタLcの電流が零になると動作は状態5に移
る。
信号を与えるまでは、ボディダイオード6がオンしてイ
ンダクタLcの電流を直流電源1に回生している。従っ
てこの期間の容量Cbの電圧は零であり、NMOSFE
T5が何時オンしても零電圧スイッチング動作となる。
また、出力容量CaはNMOSFET5がオンする以前
に電圧Eiまで充電されているので、NMOSFET5
がオンしても容量Caに充電電流が流れることはない。
インダクタLcの電流が零になると動作は状態5に移
る。
【0022】状態5では容量Cgsの充電電荷が、イン
ダクタLcとNMOSFET5を通して放電している。
従って、容量Cgsの電圧は徐々に降下し、この電圧が
主スイッチ(図1のMOSFET7)のしきい値電圧以
下になると主スイッチはオフする。状態5の期間が続く
と容量Cgsの電圧は零に達し、さらに負電圧に充電さ
れようとするとダイオードD1が順バイアスされて導通
する。この時から状態6が始まる。
ダクタLcとNMOSFET5を通して放電している。
従って、容量Cgsの電圧は徐々に降下し、この電圧が
主スイッチ(図1のMOSFET7)のしきい値電圧以
下になると主スイッチはオフする。状態5の期間が続く
と容量Cgsの電圧は零に達し、さらに負電圧に充電さ
れようとするとダイオードD1が順バイアスされて導通
する。この時から状態6が始まる。
【0023】状態6の期間中、インダクタLcの電流は
(f)図示のループ(インダクタLc→NMOSFET
5→ダイオードD1→インダクタLc)で流れ続けてい
る。状態6の期間に図1の信号発生回路12,13によ
り、NMOSFET5をオフ、PMOSFET3をオフ
状態にとどめると、状態7が始まる。
(f)図示のループ(インダクタLc→NMOSFET
5→ダイオードD1→インダクタLc)で流れ続けてい
る。状態6の期間に図1の信号発生回路12,13によ
り、NMOSFET5をオフ、PMOSFET3をオフ
状態にとどめると、状態7が始まる。
【0024】状態7では、インダクタLcの電流によ
り、容量Caは放電動作、容量Cbは充電動作を行うの
で、やがて容量Caの電圧は零、容量Cbの電圧はEi
になる。この時から状態8が始まる。
り、容量Caは放電動作、容量Cbは充電動作を行うの
で、やがて容量Caの電圧は零、容量Cbの電圧はEi
になる。この時から状態8が始まる。
【0025】状態8の期間内にPMOSFET3にオン
信号を与えるまでは、ボディダイオード4がオンしてイ
ンダクタLcの電流を直流電源1に回生している。従っ
てこの期間の容量Caの電圧は零であり、PMOSFE
T3が何時オンしても零電圧スイッチング動作となる。
また、容量CbはPMOSFET3がオンする以前に電
圧Eiに充電されているので、PMOSFET3がオン
しても容量Cbに充電電流が流れることはない。インダ
クタLcの電流が零になると、動作は状態1に戻る。後
は以上の繰り返しである。
信号を与えるまでは、ボディダイオード4がオンしてイ
ンダクタLcの電流を直流電源1に回生している。従っ
てこの期間の容量Caの電圧は零であり、PMOSFE
T3が何時オンしても零電圧スイッチング動作となる。
また、容量CbはPMOSFET3がオンする以前に電
圧Eiに充電されているので、PMOSFET3がオン
しても容量Cbに充電電流が流れることはない。インダ
クタLcの電流が零になると、動作は状態1に戻る。後
は以上の繰り返しである。
【0026】本発明による駆動回路を実際に動作させた
結果、損失が減少し、零電圧スイッチングの効果および
容量Cgsの充電電荷を入力に回生する方式の優位性が
確認され、明らかとなった。
結果、損失が減少し、零電圧スイッチングの効果および
容量Cgsの充電電荷を入力に回生する方式の優位性が
確認され、明らかとなった。
【0027】なお、上記実施例では、インダクタを付加
する構成としたが、このインダクタとして各部品の配線
のインダクタを使用できることは言うまでもない。この
ように本発明は、その主旨に沿って種々に応用され、種
々の実施態様を取り得るものである。
する構成としたが、このインダクタとして各部品の配線
のインダクタを使用できることは言うまでもない。この
ように本発明は、その主旨に沿って種々に応用され、種
々の実施態様を取り得るものである。
【0028】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
零電圧スイッチング方式駆動回路によれば、PMOSF
ETとNMOSFETで構成したインバータ回路の出力
容量の充電に伴う損失を零にすることが可能な零電圧ス
イッチング動作が実現できると共に、駆動対象の主スイ
ッチ用NMOSFETのゲートに充電された電荷を直流
電源に回生できるので、省電力の効果が得られる。
零電圧スイッチング方式駆動回路によれば、PMOSF
ETとNMOSFETで構成したインバータ回路の出力
容量の充電に伴う損失を零にすることが可能な零電圧ス
イッチング動作が実現できると共に、駆動対象の主スイ
ッチ用NMOSFETのゲートに充電された電荷を直流
電源に回生できるので、省電力の効果が得られる。
【図1】本発明の一実施例を示す駆動回路図
【図2】上記実施例における各部の動作波形図
【図3】(a),(b),(c),(d),(e),
(f),(g),(h)は上記実施例の動作原理を示す
等価回路図
(f),(g),(h)は上記実施例の動作原理を示す
等価回路図
【図4】従来の駆動回路図
1…直流電源、3…PMOSFET、4…PMOSFE
Tのボディダイオード、5…第一のNMOSFET、6
…第一のNMOSFETのボディダイオード、7…第二
のNMOSFET(主スイッチ素子)、8…第二のNM
OSFETのボディダイオード、9…第一のダイオー
ド、10…第二のダイオード、11…インダクタ、12
…NMOSFET動作信号発生回路、13…PMOSF
ET動作信号発生回路。
Tのボディダイオード、5…第一のNMOSFET、6
…第一のNMOSFETのボディダイオード、7…第二
のNMOSFET(主スイッチ素子)、8…第二のNM
OSFETのボディダイオード、9…第一のダイオー
ド、10…第二のダイオード、11…インダクタ、12
…NMOSFET動作信号発生回路、13…PMOSF
ET動作信号発生回路。
Claims (1)
- 【請求項1】 直流電源と並列にPMOSFETと第一
のNMOSFETを直列接続したインバータ回路を設
け、前記インバータ回路の出力と駆動対象の第二のNM
OSFETのゲートとをインダクタを介して接続し、第
二のNMOSFETのゲート・ソース間にソース側をア
ノードとする方向で第一のダイオードを接続し、第二の
NMOSFETのゲートと該直流電源の間にゲート側を
アノードとする方向で第二のダイオードを接続し、前記
PMOSFETと第一のNMOSFETを両方がオフと
なる休止期間を挟んで交互にオンオフさせることを特徴
とする零電圧スイッチング方式駆動回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1159392A JP2998766B2 (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | 零電圧スイッチング方式駆動回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1159392A JP2998766B2 (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | 零電圧スイッチング方式駆動回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05207730A true JPH05207730A (ja) | 1993-08-13 |
JP2998766B2 JP2998766B2 (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=11782209
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1159392A Expired - Fee Related JP2998766B2 (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | 零電圧スイッチング方式駆動回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2998766B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003512000A (ja) * | 1999-10-07 | 2003-03-25 | エリクソン インコーポレイテッド | 同期整流器のための共振ゲート駆動装置 |
JP2007019844A (ja) * | 2005-07-07 | 2007-01-25 | Rohm Co Ltd | パワートランジスタのオンオフを制御する制御回路およびそれを用いたスイッチングレギュレータならびに電子機器 |
JP2012007992A (ja) * | 2010-06-24 | 2012-01-12 | Advantest Corp | スイッチ装置および試験装置 |
US8319529B2 (en) | 2010-03-10 | 2012-11-27 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Drive circuit for a voltage control transistor |
JP5843299B1 (ja) * | 2015-01-13 | 2016-01-13 | 有限会社アイ・アール・ティー | インバータ駆動装置 |
WO2022050491A1 (ko) * | 2020-09-01 | 2022-03-10 | (주)에이프로 | 영전압 방전 장치 |
-
1992
- 1992-01-27 JP JP1159392A patent/JP2998766B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003512000A (ja) * | 1999-10-07 | 2003-03-25 | エリクソン インコーポレイテッド | 同期整流器のための共振ゲート駆動装置 |
JP2007019844A (ja) * | 2005-07-07 | 2007-01-25 | Rohm Co Ltd | パワートランジスタのオンオフを制御する制御回路およびそれを用いたスイッチングレギュレータならびに電子機器 |
US8319529B2 (en) | 2010-03-10 | 2012-11-27 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Drive circuit for a voltage control transistor |
JP2012007992A (ja) * | 2010-06-24 | 2012-01-12 | Advantest Corp | スイッチ装置および試験装置 |
JP5843299B1 (ja) * | 2015-01-13 | 2016-01-13 | 有限会社アイ・アール・ティー | インバータ駆動装置 |
JP2016131413A (ja) * | 2015-01-13 | 2016-07-21 | 有限会社アイ・アール・ティー | インバータ駆動装置 |
WO2022050491A1 (ko) * | 2020-09-01 | 2022-03-10 | (주)에이프로 | 영전압 방전 장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2998766B2 (ja) | 2000-01-11 |
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