JPH05206754A - 基準電圧発生回路 - Google Patents
基準電圧発生回路Info
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- JPH05206754A JPH05206754A JP4038519A JP3851992A JPH05206754A JP H05206754 A JPH05206754 A JP H05206754A JP 4038519 A JP4038519 A JP 4038519A JP 3851992 A JP3851992 A JP 3851992A JP H05206754 A JPH05206754 A JP H05206754A
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- current
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 CMOS集積回路化に好適な基準電圧発生回
路を提供する。 【構成】 MOSトランジスタM1〜M8と、MOSト
ランジスタで構成される演算増幅器からなる。M1とM
2は能力比が1:K1 で演算増幅器1はV1 とV2 が等
しくなるように電流源たるM5とM6のゲート電圧を制
御する。この動作を確実にするためM3とM4とM7と
M8の回路はI2 の特性とV2 の特性が逆の関係となら
ないようM2を制御する。V1 は、数式に示すように、
コンダクタンスβに反比例する電圧項とスレッショルド
電圧VTHとの和となる。従って、V1 の温度特性は正に
も零にも負にも設定できる。 V1 =V2 であるので、V1 とV2 の何れも出力基準電
圧として用いることができる。
路を提供する。 【構成】 MOSトランジスタM1〜M8と、MOSト
ランジスタで構成される演算増幅器からなる。M1とM
2は能力比が1:K1 で演算増幅器1はV1 とV2 が等
しくなるように電流源たるM5とM6のゲート電圧を制
御する。この動作を確実にするためM3とM4とM7と
M8の回路はI2 の特性とV2 の特性が逆の関係となら
ないようM2を制御する。V1 は、数式に示すように、
コンダクタンスβに反比例する電圧項とスレッショルド
電圧VTHとの和となる。従って、V1 の温度特性は正に
も零にも負にも設定できる。 V1 =V2 であるので、V1 とV2 の何れも出力基準電
圧として用いることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、定電圧回路において基
準電圧の発生に用いられる基準電圧発生回路に係り、特
にCMOS集積回路上に形成される基準電圧発生回路に
関する。
準電圧の発生に用いられる基準電圧発生回路に係り、特
にCMOS集積回路上に形成される基準電圧発生回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、従来の基準電圧発生回路
は、バイポーラトランジスタで構成されるワイドラー・
バンドギャップリファレンス回路が一般的であり、MO
Sトランジスタだけで構成した実用的な基準電圧発生回
路は知られていない。
は、バイポーラトランジスタで構成されるワイドラー・
バンドギャップリファレンス回路が一般的であり、MO
Sトランジスタだけで構成した実用的な基準電圧発生回
路は知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、MOSトラン
ジスタにも種々の利点があり、CMOS集積回路上に実
現できる基準電圧発生回路の開発が望まれている。その
際に注意すべきことは、温度特性が良好でなければなら
ないが、MOSトランジスタでは、製造偏差が大きく、
且つ、温度特性がバイポーラのように直線的ではなく曲
線的であるので、これらの特性をいかに制御するかが問
題となる。
ジスタにも種々の利点があり、CMOS集積回路上に実
現できる基準電圧発生回路の開発が望まれている。その
際に注意すべきことは、温度特性が良好でなければなら
ないが、MOSトランジスタでは、製造偏差が大きく、
且つ、温度特性がバイポーラのように直線的ではなく曲
線的であるので、これらの特性をいかに制御するかが問
題となる。
【0004】本発明の目的は、CMOS集積回路化に好
適な構成の基準電圧発生回路を提供するとにある。
適な構成の基準電圧発生回路を提供するとにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の基準電圧発生回路は次の如き構成を有す
る。即ち、本発明の基準電圧発生回路は、CMOS集積
回路上に構成される基準電圧発生回路であって; この
基準電圧発生回路は、第1及び第2の電流源と;ソース
が直接接地され、ゲートが第1の抵抗を介して前記第1
の電流源に接続され、ドレインが直接又は第2の抵抗を
介して前記第1の抵抗に接続される第1のトランジスタ
と; ソースが直接又は第3の抵抗を介して接地され、
ゲートが前記第1のトランジスタのドレインに接続さ
れ、ドレインが第4の抵抗を介して前記第2の電流源に
接続される第2のトランジスタと; 前記第1の電流源
と前記第1の抵抗との接続端に生ずる第1の電圧と、前
記第2の電流源と前記第4の抵抗との接続端に生ずる第
2の電圧とが等しくなるように第1及び第2の電流源を
制御する回路と; 前記第2のトランジスタのドレイン
電流の特性と前記第2の電圧の特性とが逆の関係となら
ないように前記第2のトランジスタを制御する回路と;
を備えたことを特徴とするものである。
に、本発明の基準電圧発生回路は次の如き構成を有す
る。即ち、本発明の基準電圧発生回路は、CMOS集積
回路上に構成される基準電圧発生回路であって; この
基準電圧発生回路は、第1及び第2の電流源と;ソース
が直接接地され、ゲートが第1の抵抗を介して前記第1
の電流源に接続され、ドレインが直接又は第2の抵抗を
介して前記第1の抵抗に接続される第1のトランジスタ
と; ソースが直接又は第3の抵抗を介して接地され、
ゲートが前記第1のトランジスタのドレインに接続さ
れ、ドレインが第4の抵抗を介して前記第2の電流源に
接続される第2のトランジスタと; 前記第1の電流源
と前記第1の抵抗との接続端に生ずる第1の電圧と、前
記第2の電流源と前記第4の抵抗との接続端に生ずる第
2の電圧とが等しくなるように第1及び第2の電流源を
制御する回路と; 前記第2のトランジスタのドレイン
電流の特性と前記第2の電圧の特性とが逆の関係となら
ないように前記第2のトランジスタを制御する回路と;
を備えたことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】次に、前記の如く構成される本発明の基準電圧
発生回路の作用を説明する。本発明では、第2のトラン
ジスタのドレイン電流の特性と第2の電圧の特性とが逆
の関係とならないようにし、確実に第1の電圧と第2の
電圧とが等しくなるようにする。その結果、当該回路の
出力電圧たる基準電圧を与える第1または第2の電圧が
コンダクタンスに反比例する電圧とスレッショルド電圧
との和となり、温度特性を正にも負にも零にも任意に設
定できることになる。
発生回路の作用を説明する。本発明では、第2のトラン
ジスタのドレイン電流の特性と第2の電圧の特性とが逆
の関係とならないようにし、確実に第1の電圧と第2の
電圧とが等しくなるようにする。その結果、当該回路の
出力電圧たる基準電圧を与える第1または第2の電圧が
コンダクタンスに反比例する電圧とスレッショルド電圧
との和となり、温度特性を正にも負にも零にも任意に設
定できることになる。
【0007】従って、本発明によれば、CMOS集積回
路上に実現するのに好適な構成の基準電圧発生回路を提
供できる。
路上に実現するのに好適な構成の基準電圧発生回路を提
供できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明の第1実施例に係る基準電圧発生
回路を示す。図1において、この基準電圧発生回路は、
直流電源VDD側に設けられる4個のpチャネルMOSト
ランジスタ(M5、M6、M7、M8)と、接地側に設
けられる3個のnチャネルMOSトランジスタ(M1、
M2、M3、M4)と、MOSトランジスタで構成され
る演算増幅器1とで基本的に構成される。
する。図1は、本発明の第1実施例に係る基準電圧発生
回路を示す。図1において、この基準電圧発生回路は、
直流電源VDD側に設けられる4個のpチャネルMOSト
ランジスタ(M5、M6、M7、M8)と、接地側に設
けられる3個のnチャネルMOSトランジスタ(M1、
M2、M3、M4)と、MOSトランジスタで構成され
る演算増幅器1とで基本的に構成される。
【0009】M5は第1の電流源を構成し、M6は第2
の電流源を構成する。両者はドレインが直流電源VDDに
接続され、ゲートが共通に演算増幅器1の出力端に接続
される。M5はソースが演算増幅器1の反転入力端子に
接続されると共に、(第1の)抵抗R1の一端に接続さ
れる。またM6はソースが演算増幅器1の非反転入力端
子に接続されると共に、(第4の)抵抗R2の一端に接
続される。要するに、演算増幅器1はM5のソースと抵
抗R1との接続端に生ずる(第1の)電圧V1と、M6
のソースと抵抗R2との接続端に生ずる(第2の)電圧
V2 とが等しくなるようにM5とM6のゲート電圧を制
御している。
の電流源を構成する。両者はドレインが直流電源VDDに
接続され、ゲートが共通に演算増幅器1の出力端に接続
される。M5はソースが演算増幅器1の反転入力端子に
接続されると共に、(第1の)抵抗R1の一端に接続さ
れる。またM6はソースが演算増幅器1の非反転入力端
子に接続されると共に、(第4の)抵抗R2の一端に接
続される。要するに、演算増幅器1はM5のソースと抵
抗R1との接続端に生ずる(第1の)電圧V1と、M6
のソースと抵抗R2との接続端に生ずる(第2の)電圧
V2 とが等しくなるようにM5とM6のゲート電圧を制
御している。
【0010】(第1の)トランジスタM1は、ソースが
直接接地され、ゲートが抵抗R1の他端に接続され(つ
まり、抵抗R1を介してM5のソース接続され)、ドレ
インが(第2の)抵抗R3を介して抵抗R1の他端に接
続される。つまり、本実施例では、ドレインは直列接続
した抵抗R3及び同R1を介して電流源たるM5のソー
スに接続される。
直接接地され、ゲートが抵抗R1の他端に接続され(つ
まり、抵抗R1を介してM5のソース接続され)、ドレ
インが(第2の)抵抗R3を介して抵抗R1の他端に接
続される。つまり、本実施例では、ドレインは直列接続
した抵抗R3及び同R1を介して電流源たるM5のソー
スに接続される。
【0011】(第2の)トランジスタM2は、ソースが
直接接地され、ゲートがM1のドレインに接続され、ド
レインが抵抗R2を介して電流源たるM6のソースに接
続される。
直接接地され、ゲートがM1のドレインに接続され、ド
レインが抵抗R2を介して電流源たるM6のソースに接
続される。
【0012】そして、M1とM2間の能力比は、M1:
M2=1:K1 となっている。
M2=1:K1 となっている。
【0013】次にM3は、ソースが直接接地され、ゲー
トがM2のドレインに接続され、ドレインがM7のソー
スに接続される。またM4は、ソースが直接接地され、
ゲートがM1のドレインに接続され、ドレインがM8の
ソースに接続される。M7とM8はドレインが直流電源
VDDに接続されカレントミラー回路を構成している。要
するに、M3とM4とM7とM8とは、M2のドレイン
電流I2 の特性と演算増幅器1の入力電圧V2 の特性と
が逆の関係とならないようにM2を制御する回路であ
る。これにより、演算増幅器1の制御動作の確実性が確
保される。なお、「逆の関係とならない」とは、ドレイ
ン電流I2 の増加に対し入力電圧V2 は減少せず、増加
又は一定となることを意味する。従って、この回路の代
わりに、例えばM2のドレインに一定電圧を与える回路
でも良い。
トがM2のドレインに接続され、ドレインがM7のソー
スに接続される。またM4は、ソースが直接接地され、
ゲートがM1のドレインに接続され、ドレインがM8の
ソースに接続される。M7とM8はドレインが直流電源
VDDに接続されカレントミラー回路を構成している。要
するに、M3とM4とM7とM8とは、M2のドレイン
電流I2 の特性と演算増幅器1の入力電圧V2 の特性と
が逆の関係とならないようにM2を制御する回路であ
る。これにより、演算増幅器1の制御動作の確実性が確
保される。なお、「逆の関係とならない」とは、ドレイ
ン電流I2 の増加に対し入力電圧V2 は減少せず、増加
又は一定となることを意味する。従って、この回路の代
わりに、例えばM2のドレインに一定電圧を与える回路
でも良い。
【0014】以上の構成において、M1のドレイン電流
I1 は、コンダクタンスβとゲート・ソース間電圧V
GS1 とスレッショルド電圧VTHとを用いて数式1と表さ
れる。またM2のドレイン電流I2 は、コンダクタンス
K1 βとゲート・ソース間電圧VGS2 とスレッショルド
電圧VTHとを用いて数式2と表される。そして、M5と
M6のゲート電圧は演算増幅器1の出力で制御されるの
で、I1 とI2 は等しい(数式3)。
I1 は、コンダクタンスβとゲート・ソース間電圧V
GS1 とスレッショルド電圧VTHとを用いて数式1と表さ
れる。またM2のドレイン電流I2 は、コンダクタンス
K1 βとゲート・ソース間電圧VGS2 とスレッショルド
電圧VTHとを用いて数式2と表される。そして、M5と
M6のゲート電圧は演算増幅器1の出力で制御されるの
で、I1 とI2 は等しい(数式3)。
【0015】
【数1】
【0016】
【数2】
【0017】
【数3】
【0018】ここで、M2をM1のK1 倍としているの
で、R1とR2を等しい(数式4)としても一般性を失
わない。そこで、演算増幅器1の一方の入力電圧V1 は
M5のドレイン電圧であり、他方の入力電圧V2 はM6
のドレイン電圧であるが、M5のドレイン電圧V1 は数
式5となり、これからドレイン電流I1 は数式6と求ま
り、従ってドレイン電圧V1 は数式7と求まる。
で、R1とR2を等しい(数式4)としても一般性を失
わない。そこで、演算増幅器1の一方の入力電圧V1 は
M5のドレイン電圧であり、他方の入力電圧V2 はM6
のドレイン電圧であるが、M5のドレイン電圧V1 は数
式5となり、これからドレイン電流I1 は数式6と求ま
り、従ってドレイン電圧V1 は数式7と求まる。
【0019】
【数4】
【0020】
【数5】
【0021】
【数6】
【0022】
【数7】
【0023】次に、数式1からVGS1 −VTHは数式8と
なり、数式2からVGS2 −VTHは数式9となるので、数
式6に数式3と同8と同9を代入すると、VGS1 −V
GS2 が求まり(数式10)、これを整理して数式11を
得られるが、I1 >0であるので、結局数式12とな
る。
なり、数式2からVGS2 −VTHは数式9となるので、数
式6に数式3と同8と同9を代入すると、VGS1 −V
GS2 が求まり(数式10)、これを整理して数式11を
得られるが、I1 >0であるので、結局数式12とな
る。
【0024】
【数8】
【0025】
【数9】
【0026】
【数10】
【0027】
【数11】
【0028】
【数12】
【0029】また、数式12を数式8に代入すると、V
GS1 −VTHは数式13となるが、これに数式6を代入す
ると数式14が得られるので、この数式13と同14を
数式7に代入すれば、ドレイン電圧V1 が、コンダクタ
ンスβに反比例する電圧項とスレッショルド電圧VTHと
の和の形で求まる(数式15)。
GS1 −VTHは数式13となるが、これに数式6を代入す
ると数式14が得られるので、この数式13と同14を
数式7に代入すれば、ドレイン電圧V1 が、コンダクタ
ンスβに反比例する電圧項とスレッショルド電圧VTHと
の和の形で求まる(数式15)。
【0030】
【数13】
【0031】
【数14】
【0032】
【数15】
【0033】そして、コンダクタンスβは、モビリティ
μn 、単位面積当たりのゲート酸化膜容量COX、ゲート
幅W及びゲート長Lを用いて数式16と表され、その温
度特性はモビリティμn の温度特性で規定されるが、モ
ビリティμn の温度特性は1次近似として数式17と表
されるので、1/βは数式18と表される。なおβ0は
β(T0)を示す。
μn 、単位面積当たりのゲート酸化膜容量COX、ゲート
幅W及びゲート長Lを用いて数式16と表され、その温
度特性はモビリティμn の温度特性で規定されるが、モ
ビリティμn の温度特性は1次近似として数式17と表
されるので、1/βは数式18と表される。なおβ0は
β(T0)を示す。
【0034】
【数16】
【0035】
【数17】
【0036】
【数18】
【0037】そこで、数式18を数式15に代入すれ
ば、ドレイン電圧V1 は数式19となるので、これを温
度Tで微分した温度特性は数式20となる。従って、T
=T0での温度特性は数式21なり、T=300°Kで
は数式22となる。
ば、ドレイン電圧V1 は数式19となるので、これを温
度Tで微分した温度特性は数式20となる。従って、T
=T0での温度特性は数式21なり、T=300°Kで
は数式22となる。
【0038】
【数19】
【0039】
【数20】
【0040】
【数21】
【0041】
【数22】
【0042】ここで、スレッショルド電圧VTHは、文献
「MOS Integrated Circuits」(W.M.Penney and L.Lau,
共著、VAN NOSTRAND COMPANY)によれば、約−2.7m
V/deg 、即ち数式23である。
「MOS Integrated Circuits」(W.M.Penney and L.Lau,
共著、VAN NOSTRAND COMPANY)によれば、約−2.7m
V/deg 、即ち数式23である。
【0043】
【数23】
【0044】従って、例えば数式22において抵抗R3
の温度特性を数式24とおくと、数式25であれば、T
=300°Kにおいて(dV1 /dT)=0が成り立
つ。
の温度特性を数式24とおくと、数式25であれば、T
=300°Kにおいて(dV1 /dT)=0が成り立
つ。
【0045】
【数24】
【0046】
【数25】
【0047】つまり、T=300°Kの時に、VTH=
0.7Vとすれば、V1 =1.314 Vと求まり、V1 の温
度特性は零となるのである。
0.7Vとすれば、V1 =1.314 Vと求まり、V1 の温
度特性は零となるのである。
【0048】一般に、T=300°Kでのドレイン電圧
V1 の温度特性(dV1 /dT)は、数式19から解る
ように、数式25において、左辺の式の大きさが、0.61
4 Vよりも大きい場合は正の特性(数式26)、0.614
Vよりも小さい場合は負の特性(数式27)となる。
V1 の温度特性(dV1 /dT)は、数式19から解る
ように、数式25において、左辺の式の大きさが、0.61
4 Vよりも大きい場合は正の特性(数式26)、0.614
Vよりも小さい場合は負の特性(数式27)となる。
【0049】
【数26】
【0050】
【数27】
【0051】実際には、プロセスの違いによって抵抗R
3の温度特性は、数式24で示される値になるとは限ら
ず、±数1,000ppm/deg 程度まで大きくなるが、一般に
数式20に示される次の数式28が成り立ち、スレッシ
ョルド電圧VTHの温度特性は、dVTH/dT<0である
ので、ドレイン電圧V1 の温度特性(dV1 /dT)は
正にも零にも負にも設定できるのである。
3の温度特性は、数式24で示される値になるとは限ら
ず、±数1,000ppm/deg 程度まで大きくなるが、一般に
数式20に示される次の数式28が成り立ち、スレッシ
ョルド電圧VTHの温度特性は、dVTH/dT<0である
ので、ドレイン電圧V1 の温度特性(dV1 /dT)は
正にも零にも負にも設定できるのである。
【0052】
【数28】
【0053】なお、V1 =V2 であるので、V1 とV2
の何れも出力基準電圧として用いることができる。
の何れも出力基準電圧として用いることができる。
【0054】次に、図2は、本発明の第2実施例に係る
基準電圧発生回路を示す。この第2実施例回路は、第1
実施例回路において、M1のゲート・ドレイン間を接続
していた抵抗R3を省略して直結し、代わりにその抵抗
R3をM2のソース・接地間に挿入し、またM4のソー
ス・接地間に抵抗R4を挿入したものである。
基準電圧発生回路を示す。この第2実施例回路は、第1
実施例回路において、M1のゲート・ドレイン間を接続
していた抵抗R3を省略して直結し、代わりにその抵抗
R3をM2のソース・接地間に挿入し、またM4のソー
ス・接地間に抵抗R4を挿入したものである。
【0055】また、図3は、本発明の第3実施例に係る
基準電圧発生回路を示す。この第3実施例回路は、第1
実施例回路において、pチャネルとnチャネルとを入れ
替えて構成したものである。
基準電圧発生回路を示す。この第3実施例回路は、第1
実施例回路において、pチャネルとnチャネルとを入れ
替えて構成したものである。
【0056】第2及び第3の実施例回路も第1実施例回
路と同様に動作するが、その説明は省略する。
路と同様に動作するが、その説明は省略する。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の基準電圧
発生回路によれば、第2のトランジスタのドレイン電流
の特性と第2の電圧の特性とが逆の関係とならないよう
にし、確実に第1の電圧と第2の電圧とが等しくなるよ
うにする。その結果、当該回路の出力電圧たる基準電圧
を与える第1または第2の電圧がコンダクタンスに反比
例する電圧とスレッショルド電圧との和となり、温度特
性を正にも負にも零にも任意に設定できることになる。
従って、本発明によれば、CMOS集積回路上に実現す
るのに好適な構成の基準電圧発生回路を提供できる効果
がある。
発生回路によれば、第2のトランジスタのドレイン電流
の特性と第2の電圧の特性とが逆の関係とならないよう
にし、確実に第1の電圧と第2の電圧とが等しくなるよ
うにする。その結果、当該回路の出力電圧たる基準電圧
を与える第1または第2の電圧がコンダクタンスに反比
例する電圧とスレッショルド電圧との和となり、温度特
性を正にも負にも零にも任意に設定できることになる。
従って、本発明によれば、CMOS集積回路上に実現す
るのに好適な構成の基準電圧発生回路を提供できる効果
がある。
【図1】本発明の第1実施例に係る基準電圧発生回路の
回路図である。
回路図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る基準電圧発生回路の
回路図である。
回路図である。
【図3】本発明の第3実施例に係る基準電圧発生回路の
回路図である。
回路図である。
1 演算増幅器 K1 能力比 M1〜M8 MOSトランジスタ R1〜R4 抵抗 V1 ドレイン電圧(出力基準電圧) V2 ドレイン電圧(出力基準電圧) VDD 直流電源
Claims (1)
- 【請求項1】 CMOS集積回路上に構成される基準電
圧発生回路であって; この基準電圧発生回路は、第1
及び第2の電流源と; ソースが直接接地され、ゲート
が第1の抵抗を介して前記第1の電流源に接続され、ド
レインが直接又は第2の抵抗を介して前記第1の抵抗に
接続される第1のトランジスタと;ソースが直接又は第
3の抵抗を介して接地され、ゲートが前記第1のトラン
ジスタのドレインに接続され、ドレインが第4の抵抗を
介して前記第2の電流源に接続される第2のトランジス
タと; 前記第1の電流源と前記第1の抵抗との接続端
に生ずる第1の電圧と、前記第2の電流源と前記第4の
抵抗との接続端に生ずる第2の電圧とが等しくなるよう
に第1及び第2の電流源を制御する回路と;前記第2の
トランジスタのドレイン電流の特性と前記第2の電圧の
特性とが逆の関係とならないように前記第2のトランジ
スタを制御する回路と; を備えたことを特徴とする基
準電圧発生回路。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4038519A JPH05206754A (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | 基準電圧発生回路 |
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1992
- 1992-01-29 JP JP4038519A patent/JPH05206754A/ja active Pending
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