JPH05206728A - フェライト系電波吸収体 - Google Patents
フェライト系電波吸収体Info
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- JPH05206728A JPH05206728A JP4215160A JP21516092A JPH05206728A JP H05206728 A JPH05206728 A JP H05206728A JP 4215160 A JP4215160 A JP 4215160A JP 21516092 A JP21516092 A JP 21516092A JP H05206728 A JPH05206728 A JP H05206728A
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- Japan
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- ferrite
- cuo
- wave absorber
- electromagnetic wave
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-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01Q—ANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
- H01Q17/00—Devices for absorbing waves radiated from an antenna; Combinations of such devices with active antenna elements or systems
Abstract
(57)【要約】
【目的】電波吸収周波数帯域の広帯域化と吸収体薄板化
を同時に満足するフェライト系電波吸収体を提供するこ
とを目的とする。 【構成】フェライトを主成分とし、これにフェライトの
焼結温度以下の温度で液状を形成するスピネル系物質で
あるCuO−Fe2 O3 混合組成物を少量添加して、C
uO−Fe2 O3 Bが焼結フェライトAの粒界に分布す
る構造とした。
を同時に満足するフェライト系電波吸収体を提供するこ
とを目的とする。 【構成】フェライトを主成分とし、これにフェライトの
焼結温度以下の温度で液状を形成するスピネル系物質で
あるCuO−Fe2 O3 混合組成物を少量添加して、C
uO−Fe2 O3 Bが焼結フェライトAの粒界に分布す
る構造とした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フェライト系電波吸収
体に関するもので、特に、フェライトを主成分としこれ
にフェライトの焼結温度以下で液状を形成するスピネル
系物質であるCuO−Fe2 O3 混合組成物を少量添加
し焼結を行うことで広帯域化と薄板化の可能なフェライ
ト系電波吸収体に関するものである。
体に関するもので、特に、フェライトを主成分としこれ
にフェライトの焼結温度以下で液状を形成するスピネル
系物質であるCuO−Fe2 O3 混合組成物を少量添加
し焼結を行うことで広帯域化と薄板化の可能なフェライ
ト系電波吸収体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、情報通信技術の発達と多様な電子
機器の使用拡大に従い不必要な電波の発生に因る電子機
器関連装置の誤動作を招来する等の電波公害の問題が頻
発しこの防止の為に諸種の形態の技術が開発され適用さ
れている。この様な電波公害の代表的な例として、テレ
ビジョンの電波が高層ビルの外壁で反射することで発生
する複雑な反射波に因り画面の影像が歪曲する所謂、ゴ
ースト(Ghost)障害を挙げることが出来る。
機器の使用拡大に従い不必要な電波の発生に因る電子機
器関連装置の誤動作を招来する等の電波公害の問題が頻
発しこの防止の為に諸種の形態の技術が開発され適用さ
れている。この様な電波公害の代表的な例として、テレ
ビジョンの電波が高層ビルの外壁で反射することで発生
する複雑な反射波に因り画面の影像が歪曲する所謂、ゴ
ースト(Ghost)障害を挙げることが出来る。
【0003】反射電波に因る上記の様な障害要因を防止
する為の方法として、送信方法を改善するか受信方法の
改善によって問題の解決を図ろうとすることが検討され
てはいるが、受信方法又は送信方法の改善による解決に
は技術的な限界が存在する。このため、根本的な解決策
として、テレビジョン等の電子機器で受信する電波中、
ビルディングの外壁に到達する電波をそのビルディング
の外壁で吸収するようビルディングの外壁を電波吸収特
性を持つ材料から成る電波吸収タイル等で被覆する方法
等が知られている。
する為の方法として、送信方法を改善するか受信方法の
改善によって問題の解決を図ろうとすることが検討され
てはいるが、受信方法又は送信方法の改善による解決に
は技術的な限界が存在する。このため、根本的な解決策
として、テレビジョン等の電子機器で受信する電波中、
ビルディングの外壁に到達する電波をそのビルディング
の外壁で吸収するようビルディングの外壁を電波吸収特
性を持つ材料から成る電波吸収タイル等で被覆する方法
等が知られている。
【0004】この様な電波吸収材料として最も一般的な
形態としては、磁気損失を利用し電磁波を熱に変換させ
電波の反射を防止するフェライト系磁性材料を挙げるこ
とが出来るが、根本的にフェライト電波吸収体はフェラ
イトの磁気共振現象を利用するため吸収の可能な周波数
帯域幅が狭く限界がある。この様な限界を克服する為に
開発した技術として、例えば特開昭64−1289号公
報に開示されている“電波吸収壁体”と米国特許第3,
754,255号に掲示されている“伸縮性の有る広帯
域電波吸収体”等が知られている。
形態としては、磁気損失を利用し電磁波を熱に変換させ
電波の反射を防止するフェライト系磁性材料を挙げるこ
とが出来るが、根本的にフェライト電波吸収体はフェラ
イトの磁気共振現象を利用するため吸収の可能な周波数
帯域幅が狭く限界がある。この様な限界を克服する為に
開発した技術として、例えば特開昭64−1289号公
報に開示されている“電波吸収壁体”と米国特許第3,
754,255号に掲示されている“伸縮性の有る広帯
域電波吸収体”等が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
電波吸収壁体は、VHF高周波帯域とUHF高周波帯域
の周波数を同時に吸収する様にする為に各々の周波数帯
域に対し減衰特性を持つフェライト系成型体を2重に積
層したもので、積層体の厚さが10mm以上になるため
に電波吸収体の薄板化が不可能である短所がある。
電波吸収壁体は、VHF高周波帯域とUHF高周波帯域
の周波数を同時に吸収する様にする為に各々の周波数帯
域に対し減衰特性を持つフェライト系成型体を2重に積
層したもので、積層体の厚さが10mm以上になるため
に電波吸収体の薄板化が不可能である短所がある。
【0006】また、後者の広帯域電波吸収体は諸種のフ
ェライトを誘電物質と混合し周波数帯域の拡大を図るも
ので、この時混合する誘電物質はフェライトの界面に存
在しフェライト全体の絶縁性を増加させ結果的にフェラ
イトの渦電流損失を抑制するため薄板化が不可能である
という問題点がある。一般的に、電波吸収材料に於いて
実用化する為には、電波減衰特性を持つ周波数帯域の広
帯域化と薄板化が必須的であるが、従来のフェライト電
波吸収体は前述で述べた2種の電波吸収材料のように広
帯域化と薄板化の両方の条件を同時に満足させることは
出来ないものであった。
ェライトを誘電物質と混合し周波数帯域の拡大を図るも
ので、この時混合する誘電物質はフェライトの界面に存
在しフェライト全体の絶縁性を増加させ結果的にフェラ
イトの渦電流損失を抑制するため薄板化が不可能である
という問題点がある。一般的に、電波吸収材料に於いて
実用化する為には、電波減衰特性を持つ周波数帯域の広
帯域化と薄板化が必須的であるが、従来のフェライト電
波吸収体は前述で述べた2種の電波吸収材料のように広
帯域化と薄板化の両方の条件を同時に満足させることは
出来ないものであった。
【0007】そこで、本発明は広帯域化と薄板化の可能
なフェライト系電波吸収体を提供するのにその目的があ
る。
なフェライト系電波吸収体を提供するのにその目的があ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため本発明のフェラ
イト系電波吸収体は、フェライトに、当該フェライトの
焼結温度以下の温度で液状を形成するCuO−Fe2 O
3 の混合組成物が添加され、CuO−Fe2 O3 が焼結
フェライトの粒界に分布する構造とした。
イト系電波吸収体は、フェライトに、当該フェライトの
焼結温度以下の温度で液状を形成するCuO−Fe2 O
3 の混合組成物が添加され、CuO−Fe2 O3 が焼結
フェライトの粒界に分布する構造とした。
【0009】
【作用】即ち、フェライトを主成分とし、これにフェラ
イトの焼結温度である1200〜1300℃以下の11
00〜1150℃の温度で溶融し液状を形成するスピネ
ル系物質としてCuO−Fe2 O3 の混合組成物を少量
添加し焼結する事で、焼結体の粒界面に電波吸収特性を
持つCuO−Fe2 O3 が存在する様にしフェライト焼
結体全体の損失を増加させることができるようになる。
イトの焼結温度である1200〜1300℃以下の11
00〜1150℃の温度で溶融し液状を形成するスピネ
ル系物質としてCuO−Fe2 O3 の混合組成物を少量
添加し焼結する事で、焼結体の粒界面に電波吸収特性を
持つCuO−Fe2 O3 が存在する様にしフェライト焼
結体全体の損失を増加させることができるようになる。
【0010】特に、本発明焼結体の粒界面に存在するC
uO−Fe2 O3 系の液状物は一般的な誘電体の液状物
とは異なり、それ自体が電波吸収特性を持っているフェ
ライトでありながら複素誘電率の虚数部は一般的なフェ
ライトが殆ど0であるのに比べ2〜3倍程度の値を示
す。この様な複素誘電率の虚数部(ε″)が大きいと言
う事は下の(1)式で示す様に電気伝導度が大きいと言
う事実を意味する様になる。
uO−Fe2 O3 系の液状物は一般的な誘電体の液状物
とは異なり、それ自体が電波吸収特性を持っているフェ
ライトでありながら複素誘電率の虚数部は一般的なフェ
ライトが殆ど0であるのに比べ2〜3倍程度の値を示
す。この様な複素誘電率の虚数部(ε″)が大きいと言
う事は下の(1)式で示す様に電気伝導度が大きいと言
う事実を意味する様になる。
【0011】ε″=σ/ω ・・・(1) ここで、σは電気伝導度、ωは周波数 一方、フェライト焼結体内の組成が不均一であれば渦電
流損失に依りフェライト全体の損失が増大し、この様な
損失は粒界面の電気伝導度が増加する程大きくなると言
う事実が知られている〔参考:K.Ishino外1人,“Deve
lopement of magnetic ferrites: Control and applica
tion of losses" Am.Ceram. Bull.,Vol.66(10),PP1469
(1987)〕。
流損失に依りフェライト全体の損失が増大し、この様な
損失は粒界面の電気伝導度が増加する程大きくなると言
う事実が知られている〔参考:K.Ishino外1人,“Deve
lopement of magnetic ferrites: Control and applica
tion of losses" Am.Ceram. Bull.,Vol.66(10),PP1469
(1987)〕。
【0012】この様な事実と関連し本発明はフェライト
焼結体の粒界にその組成を異にしたCuO−Fe2 O3
混合組成物の存在に依り組成が不均一になるため、渦電
流損失に依りフェライト全体の損失が増加する様になる
のと併せて、更に、上記した粒界面の電気伝導度が大き
い為にフェライト全体の損失はより増大する長所があ
る。
焼結体の粒界にその組成を異にしたCuO−Fe2 O3
混合組成物の存在に依り組成が不均一になるため、渦電
流損失に依りフェライト全体の損失が増加する様になる
のと併せて、更に、上記した粒界面の電気伝導度が大き
い為にフェライト全体の損失はより増大する長所があ
る。
【0013】単独に電波吸収特性を持つCuO−Fe2
O3 混合組成物は、図1の周波数帯域と減衰量の関係を
示したグラフで示す様に、CuOとFe2 O3 の混合組
成比の変化によって電波吸収特性を発揮する周波数帯域
が変化する様になるが、この様なCuO−Fe2 O3 混
合組成物をCuO−Fe2 O3 系とは違う帯域で電波吸
収特性を持つフェライトに添加し焼結したら、これらの
2つのフェライト材料の周波数帯域を合わした広い範囲
で電波吸収特性を現す様になり、広帯域効果を挙げるの
は勿論フェライト全体の損失増加に依り整合厚さが約8
mm以下になり薄板化を達成する事が出来る様になる。
尚、図1において、1はマトリックスフェライト単独焼
結体の電波吸収特性、2はCuO40mol %−Fe2 O
3 60mol %焼結体の電波吸収特性、3はCuO45mo
l %−Fe2 O3 55mol %焼結体の電波吸収特性、4
はCuO50mol %−Fe2 O3 50mol %焼結体の電
波吸収特性をそれぞれ示す。
O3 混合組成物は、図1の周波数帯域と減衰量の関係を
示したグラフで示す様に、CuOとFe2 O3 の混合組
成比の変化によって電波吸収特性を発揮する周波数帯域
が変化する様になるが、この様なCuO−Fe2 O3 混
合組成物をCuO−Fe2 O3 系とは違う帯域で電波吸
収特性を持つフェライトに添加し焼結したら、これらの
2つのフェライト材料の周波数帯域を合わした広い範囲
で電波吸収特性を現す様になり、広帯域効果を挙げるの
は勿論フェライト全体の損失増加に依り整合厚さが約8
mm以下になり薄板化を達成する事が出来る様になる。
尚、図1において、1はマトリックスフェライト単独焼
結体の電波吸収特性、2はCuO40mol %−Fe2 O
3 60mol %焼結体の電波吸収特性、3はCuO45mo
l %−Fe2 O3 55mol %焼結体の電波吸収特性、4
はCuO50mol %−Fe2 O3 50mol %焼結体の電
波吸収特性をそれぞれ示す。
【0014】この様な本発明フェライト系電波吸収体の
製造過程を説明すれば次の通りである。公知のフェライ
ト組成物を約900℃で1時間下焼きし粉砕する。次
に、CuOとFe2 O3 を秤量して仮焼し粉砕して、こ
の様にして得た粉末を上記フェライト粉末に添加し大気
雰囲気か窒素雰囲気で1200℃程度で1時間位焼結を
行う事で本発明のフェライト系電波吸収体が得られる様
になる。
製造過程を説明すれば次の通りである。公知のフェライ
ト組成物を約900℃で1時間下焼きし粉砕する。次
に、CuOとFe2 O3 を秤量して仮焼し粉砕して、こ
の様にして得た粉末を上記フェライト粉末に添加し大気
雰囲気か窒素雰囲気で1200℃程度で1時間位焼結を
行う事で本発明のフェライト系電波吸収体が得られる様
になる。
【0015】この時、CuOとFe2 O3 は酸化物の状
態で添加する事もあるが仮焼き工程又は焼結工程の遂行
中に酸化物に転化する事の出来る塩とか化合物状態で添
加しても構わない。この様な製造過程を通じ得られた本
発明のフェライト系電波吸収体は図2の焼結体組織状態
を示した模飾図に示された様にフェライトの粒界に液状
のCuO−Fe2 O3 が存在する微細構造を帯びる様に
なる。
態で添加する事もあるが仮焼き工程又は焼結工程の遂行
中に酸化物に転化する事の出来る塩とか化合物状態で添
加しても構わない。この様な製造過程を通じ得られた本
発明のフェライト系電波吸収体は図2の焼結体組織状態
を示した模飾図に示された様にフェライトの粒界に液状
のCuO−Fe2 O3 が存在する微細構造を帯びる様に
なる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例は以下の通りである。 〈実施例1〉NiO,ZnOとFe2 O3 をNi0.6 Z
n0.4 Fe2 O4 フェライト組成に成る様秤量した後、
エタノール溶媒中で24時間ボールミリングし、その
後、80℃のオーブンで充分に乾燥した。乾燥の完了し
た粉末を900℃で1時間下焼きした。
n0.4 Fe2 O4 フェライト組成に成る様秤量した後、
エタノール溶媒中で24時間ボールミリングし、その
後、80℃のオーブンで充分に乾燥した。乾燥の完了し
た粉末を900℃で1時間下焼きした。
【0017】次に、CuOとFe2 O3 を下の表1の様
な組成比で秤量し混合した後、エタノール溶媒中で24
時間ボールミリングをし80℃のオーブンで乾燥した。
上記Ni−Znフェライトに下の表1で示す様な量のC
uO−Fe2 O3 を添加し24時間ボールミリングして
乾燥した後、乾燥粉末を325メッシュ(mesh)の篩を
通過させた後、外径7mm、内径3mmの同軸型に成型
し大気雰囲気で1200℃の温度で1時間焼結し表1に
示すNo.1〜15の各焼結試片を製作した。
な組成比で秤量し混合した後、エタノール溶媒中で24
時間ボールミリングをし80℃のオーブンで乾燥した。
上記Ni−Znフェライトに下の表1で示す様な量のC
uO−Fe2 O3 を添加し24時間ボールミリングして
乾燥した後、乾燥粉末を325メッシュ(mesh)の篩を
通過させた後、外径7mm、内径3mmの同軸型に成型
し大気雰囲気で1200℃の温度で1時間焼結し表1に
示すNo.1〜15の各焼結試片を製作した。
【0018】各焼結試片の複素透磁率と電波減衰能はネ
ットワークアナライザ(Network analyger: HPA)及び同
軸型測定装置(HP85051−60007)を使用し
て測定し、その測定結果は下の表1の通りである。
ットワークアナライザ(Network analyger: HPA)及び同
軸型測定装置(HP85051−60007)を使用し
て測定し、その測定結果は下の表1の通りである。
【0019】
【表1】
【0020】〈実施例2〉実施例1と同一な製作過程で
表2に示すNo.16〜30の各焼結試片を製作するがフ
ェライト組成でNiOの代わりにMnOを使用し、焼結
時雰囲気を窒素雰囲気で維持した。各焼結試片の特性は
下の表2に示した通りである。
表2に示すNo.16〜30の各焼結試片を製作するがフ
ェライト組成でNiOの代わりにMnOを使用し、焼結
時雰囲気を窒素雰囲気で維持した。各焼結試片の特性は
下の表2に示した通りである。
【0021】
【表2】
【0022】図3の焼結体組織拡大写真は本実施例1に
おけるNo.7の焼結試片に対するもので均一な微細構造
の組織を示しているのを知る事が出来る。以上の実施例
に現れた諸般特性結果値から、CuO−Fe2 O3 系を
添加した本実施例の焼結試片は、単独フェライト焼結体
に比べ複素透磁率虚数部が大きく増加しこれによって整
合厚さが大略8mm以下に減少する一方、20dB以上の
周波数帯域も大きく増加して広帯域化及び薄板化を達成
しているのを知る事が出来る。
おけるNo.7の焼結試片に対するもので均一な微細構造
の組織を示しているのを知る事が出来る。以上の実施例
に現れた諸般特性結果値から、CuO−Fe2 O3 系を
添加した本実施例の焼結試片は、単独フェライト焼結体
に比べ複素透磁率虚数部が大きく増加しこれによって整
合厚さが大略8mm以下に減少する一方、20dB以上の
周波数帯域も大きく増加して広帯域化及び薄板化を達成
しているのを知る事が出来る。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明のフェライト
系電波吸収体は、その整合厚さが従来の電波吸収体に比
べ薄い為にビルディングの電波反射防止用外装タイル用
材料を始めとする諸用途に広範囲で実用的に適用出来る
効果がある。
系電波吸収体は、その整合厚さが従来の電波吸収体に比
べ薄い為にビルディングの電波反射防止用外装タイル用
材料を始めとする諸用途に広範囲で実用的に適用出来る
効果がある。
【図1】CuO−Fe2 O3 系とマトリックス単独焼結
体の電波吸収の挙動を示したグラフ
体の電波吸収の挙動を示したグラフ
【図2】本発明の焼結体でCuO−Fe2 O3 が液状を
形成しマトリックスフェライト粒界に存在する状態を示
した模飾図
形成しマトリックスフェライト粒界に存在する状態を示
した模飾図
【図3】本発明の一実施例焼結試片の組織を示す電子顕
微鏡拡大写真
微鏡拡大写真
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 朱 潤 暾 大韓民国慶尚南道昌原市明西洞145−4
Claims (1)
- 【請求項1】フェライトに、当該フェライトの焼結温度
以下の温度で液状を形成するCuO−Fe2 O3 の混合
組成物が添加され、CuO−Fe2 O3 が焼結フェライ
トの粒界に分布する構造としたことを特徴とするフェラ
イト系電波吸収体。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
KR13922/1991 | 1991-08-13 | ||
KR1019910013922A KR930011549B1 (ko) | 1991-08-13 | 1991-08-13 | 광대역 전파흡수체 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05206728A true JPH05206728A (ja) | 1993-08-13 |
Family
ID=19318507
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4215160A Pending JPH05206728A (ja) | 1991-08-13 | 1992-08-12 | フェライト系電波吸収体 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05206728A (ja) |
KR (1) | KR930011549B1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103008674A (zh) * | 2013-01-08 | 2013-04-03 | 安徽工业大学 | 镍/铜氧化物复合纳米吸波材料及其制备方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01305503A (ja) * | 1988-06-02 | 1989-12-08 | Sumitomo Special Metals Co Ltd | 電波吸収材料 |
JPH0222130A (ja) * | 1988-07-09 | 1990-01-25 | Fuji Elelctrochem Co Ltd | 電波吸収体用ニッケル−亜鉛系フェライト材 |
JPH0388766A (ja) * | 1989-08-30 | 1991-04-15 | Inax Corp | 電波吸収体用Cu―Zn系フェライト材 |
-
1991
- 1991-08-13 KR KR1019910013922A patent/KR930011549B1/ko not_active IP Right Cessation
-
1992
- 1992-08-12 JP JP4215160A patent/JPH05206728A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01305503A (ja) * | 1988-06-02 | 1989-12-08 | Sumitomo Special Metals Co Ltd | 電波吸収材料 |
JPH0222130A (ja) * | 1988-07-09 | 1990-01-25 | Fuji Elelctrochem Co Ltd | 電波吸収体用ニッケル−亜鉛系フェライト材 |
JPH0388766A (ja) * | 1989-08-30 | 1991-04-15 | Inax Corp | 電波吸収体用Cu―Zn系フェライト材 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103008674A (zh) * | 2013-01-08 | 2013-04-03 | 安徽工业大学 | 镍/铜氧化物复合纳米吸波材料及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR930005288A (ko) | 1993-03-23 |
KR930011549B1 (ko) | 1993-12-10 |
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