JPH05206707A - 誘電体フィルタの特性調整方法 - Google Patents

誘電体フィルタの特性調整方法

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JPH05206707A
JPH05206707A JP3407892A JP3407892A JPH05206707A JP H05206707 A JPH05206707 A JP H05206707A JP 3407892 A JP3407892 A JP 3407892A JP 3407892 A JP3407892 A JP 3407892A JP H05206707 A JPH05206707 A JP H05206707A
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JP
Japan
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inductance
coupling terminal
dielectric
characteristic
increased
Prior art date
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Application number
JP3407892A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Tsujiguchi
達也 辻口
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】手間のかからない簡単な方法で所望の減衰特
性,スプリアス特性が容易に得られる誘電体フィルタの
特性調整方法を提供する。 【構成】 誘電体共振器R2の貫通孔14c内に結合端
子18の本体部18a(一端部)を圧入して接続し、該
結合端子18の接続片18b(他端部)をコンデンサ素
子12(外部回路)に接続してなる誘電体フィルタ1
の、減衰特性,スプリアス特性を調整する場合に、上記
結合端子18の接続片18b一部を削り取ってインダク
タンスを増加させたり,上記接続片18bに半田を盛っ
たり,金属片を配設したりしてインダクタンスを減少さ
せたりして特性を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘電体フィルタの減衰
特性,スプリアス特性を調整するための方法に関し、特
に簡単な方法で所望の特性が容易に得られるようにした
調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、アンテナ共用器において送信回
路を構成する場合、図5に示すようなバンドエリミネー
ションフィルタとして機能する誘電体フィルタが採用さ
れている。この誘電体フィルタ1は、各誘電体共振器R
1〜R3にチップコンデンサ2を接続するとともに、ス
トレーコンデンサ3を接続し、上記誘電体共振器R1〜
R3同士をコイル4で接続して構成されており、この一
端の共振器R1には送信端子5が接続されており、他端
の共振器R3にはコイル6及びストレーコンデンサ7を
介してアンテナ端子8が接続されている。また、図示し
ていないが、上記誘電体共振器R1〜R3は、誘電体ブ
ロックの軸心に貫通孔を形成し、該貫通孔の内表面,及
び上記誘電体ブロックの開放側端面を除く各外側面に導
電膜を形成した構造のものが一般的に採用されている。
そして上記誘電体共振器R1〜R3の貫通孔内に結合端
子の一端部を圧入して導電膜に接続し、この他端部を上
記チップコンデンサ2に接続している。
【0003】ところで、上記誘電体フィルタにおいて
は、図6(a)に示すように、所定の周波数域に減衰極
Pをもたせることより減衰特性を改善したり、また図6
(b)に示すように、所望周波数の整数倍付近に発生す
るスプリアスSを抑制してスプリアス特性を改善したり
する場合がある。このような特性を調整する場合、従
来、上記誘電体共振器の開放側端面や短絡側端面を機械
的に削って、周波数を変化させたり、あるいはトラップ
のQe容量を増減させたりする方法が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の誘電体共振器を削ったり,Qe容量を増減させたり
する調整方法では、減衰極とスプリアス特性とがどちら
も大きく変化し易いことから、所望の特性が得られ難
く、しかも調整作業に手間がかかるという問題点があ
る。
【0005】本発明は上記従来の状況に鑑みてなされた
ので、手間のかからない簡単な方法で所望の特性が容易
に得られる誘電体フィルタの特性調整方法を提供するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、誘電体
共振器に結合端子の一端部を接続し、他端部を外部回路
に接続するようにした誘電体フィルタの特性調整方法に
おいて、上記結合端子のインダクタンスを増減させたこ
とを特徴としている。
【0007】ここで、結合端子のインダクタンスの増減
は、例えばこの結合端子の長さや太さを変えたり,ある
いは上記結合端子に金属片を付加したり,半田を盛った
りすることにより実現でき、また上記結合端子の一部を
削ることによっても可能であり、これらを適当に選択す
ればよく、特に限定するものではない。また、上記結合
端子を細くしたり,長くしたり,あるいは削ったりする
とインダクタンスは増加し、また上記結合端子を太くし
たり,短くしたり,あるいは金属片や半田を付加すると
減少する。
【0008】
【作用】本発明の誘電体フィルタの特性を調整するに
は、結合端子を、例えば削ることによってインダクタン
スが増加し、この増加分だけ共振周波数が低くなること
から、これにより減衰極を下げることができる。また、
上記結合端子に、例えば金属片を半田付けすることによ
ってインダクタンスが減少し、この減少分だけ共振周波
数が高くなることから、これにより減衰極やスプリアス
での極を上げることができる。このように本発明に係る
誘電体フィルタの特性調整方法によれば、結合端子のイ
ンダクタンスを増減させて調整するようにしたので、例
えばインダクタンスを増加させることにより減衰極にほ
とんど影響を与えることなくスプリアス特性を調整でき
る。その結果、従来の誘電体共振器を削ったり,Qe容
量を増減させたりする場合のような減衰極とスプリアス
特性との両方とも大きく変化することはなく、所望の特
性を容易に得ることができ、かつ調整作業を簡単に行う
ことができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図について説明す
る。図1ないし図4は本発明の一実施例による誘電体フ
ィルタの特性調整方法を説明するための図である。ま
ず、本実施例方法が適用された誘電体フィルタの構造に
ついて説明する。図において、1は本実施例の誘電体フ
ィルタであり、これは複数の誘電体同軸共振器R1〜R
3を配列配置するとともに、該共振器R1〜R3に誘電
体基板10を配設し、これを図示しない金属ケース内に
収容して構成されている。上記誘電体基板10にはスト
レー電極11が形成されており、この各ストレー電極1
1の上面にはコンデンサ素子12の一方側の電極が接続
されている。さらに上記誘電体基板10の各ストレー電
極11の間にはコイル13が配設されており、該コイル
13の両端は上記ストレー電極11に接続されている。
【0010】また、上記各誘電体同軸共振器R1〜R3
は直方体状の誘電体ブロック14からなり、該誘電体ブ
ロック14の軸心には貫通孔14aが形成されており、
この貫通孔14aの内周面には内導電膜15が形成され
ている。また上記誘電体ブロック14の開放側端面14
bを除く、外側面及び短絡側端面14cには外導電膜1
6が形成されおり、該外導電膜16と上記内導電膜15
とは短絡側端面14cで導通している。
【0011】さらに、上記誘電体ブロック14の貫通孔
14a内には結合端子18が圧入されている。この結合
端子18は円筒状の本体部18aに接続片18bを一体
形成してなるもので、この本体部18aは上記貫通孔1
4a内の内導電膜15に接続されている。また、上記接
続片18bは開放側端面14bから外方に突出して上記
コンデンサ素子12の他方側の電極に接続されている。
これにより、図5に示すようなバンドエリミネーション
として機能する誘電体フィルタ1が構成されている。
【0012】次に、本実施例の誘電体フィルタ1の特性
を調整する方法について説明する。まず、インダクタン
スを増加させて減衰極を下げるには、図1に示すよう
に、例えばリューターを用いて結合端子18の接続片1
8bの一部aを削り取る。するとこの削り取った分だけ
結合端子18のインダクタンスLが増加し(図2参
照)、この増加分だけ共振周波数が低くなることから、
減衰極を下げることができる。この場合、直列共振によ
って生じる極がスプリアス特性に現れることから、上記
インダクタンスLを増加させることにより減衰極にあま
り大きな影響を与えることなくスプリアス特性を調整で
きる。
【0013】次に、インダクタンスを減少させて減衰極
を上げるには、図3に示すように、結合端子18の接続
片18bに半田20を盛る。するとこの半田20を盛っ
た分だけ結合端子18のインダクタンスが減少し、この
減少分だけ共振周波数が高くなる。これにより減衰極を
上げることができ、特にスプリアスでの極を上げること
ができる。また、図4に示すように、結合端子18の接
続片18bに金属片21を半田付けし、これによりイン
ダクタンスを減少させることもできる。この場合は、目
標とするインダクタンスに応じた大きさ,形状の金属片
を多数準備する。
【0014】このように本実施例の特性調整方法によれ
ば、結合端子18の接続片18bを削ってインダクタン
スを増加させ、また接続片18bに半田20を盛った
り,金属片21を接続したりしてインダクタンスを減少
させて減衰特性及びスプリアス特性を調整するようにし
たので、従来の誘電体共振器の開放側端面や短絡側端面
を削ったり,トラップのQe容量を増減させたりする場
合に比べて調整作業を簡略化でき、かつ所望の特性を容
易に得ることができる。
【0015】なお、上記実施例では、結合端子18の接
続片18bを削ったり,該接続片18bに半田20や金
属片21を付加してインダクタンスを増減させるように
した場合を例にとって説明したが、本発明の増減方法は
勿論これに限られるものではない。例えば、接続片の細
いものや長いものに交換してインダクタンスを増やした
り、また上記接続片の太いものや短いものに交換してイ
ンダクタンスを減らしたりしてもよい。さらに上記結合
端子の接続片の半田付け位置を変えることによってもイ
ンダクタンスを変化させることができる。また、上記実
施例では、誘電体同軸共振器を用いた誘電体フィルタに
適用したが、本発明は勿論これに限られるものではな
く、一体成形型の誘電体フィルタ等にも適用できる。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明に係る誘電体フィル
タの特性調整方法によれば、結合端子のインダクタンス
分を増減させて減衰特性,スプリアス特性を調整するよ
うにしたので、手間のかからない簡単な方法で所望の特
性が容易に得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による誘電体フィルタの特性
調整方法を説明するための斜視図である。
【図2】上記実施例の誘電体フィルタの等価回路図であ
る。
【図3】上記実施例の結合端子に半田を盛ってインダク
タンスを減少させる方法を示す斜視図である。
【図4】上記実施例の結合端子に金属片を配設してイン
ダクタンスを減少させる方法を示す斜視図である。
【図5】一般的な誘電体フィルタの等価回路図である。
【図6】誘電体フィルタの減衰特性,スプリアス特性を
示す特性図である。
【符号の説明】
1 誘電体フィルタ 18 結合端子 18a 本体部(一端部) 18b 接続片(他端部) R1〜R3 誘電体同軸共振器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体共振器に結合端子の一端部を接続
    し、他端部を外部回路に接続するようにした誘電体フィ
    ルタの特性調整方法であって、上記結合端子のインダク
    タンスを増減させて減衰極,スプリアス等の特性を調整
    するようにしたことを特徴とする誘電体フィルタの特性
    調整方法。
JP3407892A 1992-01-24 1992-01-24 誘電体フィルタの特性調整方法 Pending JPH05206707A (ja)

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JPH05206707A true JPH05206707A (ja) 1993-08-13

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010239250A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Kyocera Corp バンドパスフィルタ

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010306