JPH05206483A - 集積化圧力センサの製造方法 - Google Patents
集積化圧力センサの製造方法Info
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- JPH05206483A JPH05206483A JP25692592A JP25692592A JPH05206483A JP H05206483 A JPH05206483 A JP H05206483A JP 25692592 A JP25692592 A JP 25692592A JP 25692592 A JP25692592 A JP 25692592A JP H05206483 A JPH05206483 A JP H05206483A
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Abstract
る悪影響を低減することができる集積化圧力センサの製
造方法を提供することにある。 【構成】 シリコンウェハ1に、チップ毎の薄肉のダイ
ヤフラム2と、チップ毎のピエゾ抵抗層と、チップ毎の
調整用抵抗体を有する信号処理回路とを形成する。そし
て、シリコンウェハ1のダイヤフラム2に圧力を印加す
るための台座用圧力調整通路7を有するガラス台座6上
にシリコンウェハ1を接合する。さらに、チップ毎にシ
リコンウェハ1を通過してガラス台座6の所定深さに及
ぶハーフダイシングを行い、ウェハトリミングの圧力感
度調整工程における負圧設定時において台座用圧力調整
通路7を通してダイヤフラム2への圧力を調整しながら
チップ毎に調整用抵抗体の抵抗値を調整する。最後に、
チップ毎にシリコンウェハ1及びガラス台座6を裁断す
るフルダイシングを行う。
Description
製造方法に係り、詳しくは、ウェハ状態でトリミングを
行う集積化圧力センサの製造方法に関するものである。
に、シリコンウェハにセンサチップ毎のダイヤフラム・
ピエゾ抵抗層・信号処理回路を形成し、このシリコンウ
ェハを台座上に接合し、この状態で調整用抵抗体をトリ
ミングし、その後に各チップ毎にダイシングすることが
行われている。
でトリミングを行うために、シリコンウェハと台座との
接合歪みの影響を受けてしまい、ダイシング後の出力が
変動してしまう。つまり、シリコンウェハと台座との接
合時の歪みがダイシングによって開放されるために、ダ
イヤフラム上の応力が変化しダイシング後の出力が変動
してしまう。より詳しくは、シリコンウェハと台座との
接合時には両者の熱膨張係数の差により歪みが生じてお
り、この歪みはダイシング工程で開放されるので、ウェ
ハ状態で調整しても狂いが生じてしまう。
との接合時の歪みによる悪影響を低減することができる
集積化圧力センサの製造方法を提供することにある。
ェハに、チップ毎の薄肉のダイヤフラムと、チップ毎の
ピエゾ抵抗層と、チップ毎の調整用抵抗体を有する信号
処理回路とを形成する第1工程と、前記台座上に前記シ
リコンウェハを接合する第2工程と、チップ毎に前記シ
リコンウェハを通過して前記台座の所定深さに及ぶハー
フダイシングを行う第3工程と、チップ毎に前記調整用
抵抗体の抵抗値を調整する第4工程と、チップ毎に前記
シリコンウェハ及び台座を裁断するフルダイシングを行
う第5工程とを備えた集積化圧力センサの製造方法をそ
の要旨とするものである。
ウェハのダイヤフラムに圧力を印加するための圧力調整
通路を有し、前記第4工程では前記圧力調整通路を通し
て前記ダイヤフラムへの圧力を調整しながらチップ毎に
前記調整用抵抗体の抵抗値を調整するものとしてもよ
い。
肉のダイヤフラムと、チップ毎のピエゾ抵抗層と、チッ
プ毎の調整用抵抗体を有する信号処理回路とが形成さ
れ、第2工程により台座上にシリコンウェハが接合さ
れ、第3工程によりチップ毎にシリコンウェハを通過し
て台座の所定深さに及ぶハーフダイシングが行われる。
そして、第4工程によりチップ毎に調整用抵抗体の抵抗
値が調整され、第5工程によりチップ毎にシリコンウェ
ハ及び台座を裁断するフルダイシングが行われる。この
際、第4工程での調整用抵抗体の抵抗値の調整時には第
3工程でのハーフダイシングによる溝によりシリコンウ
ェハと台座との接合時の歪みが開放され、シリコンウェ
ハと台座との接合時の歪みによる悪影響を受けることが
ない。
イヤフラムへの圧力を調整しながらチップ毎に調整用抵
抗体の抵抗値を調整することにより、シリコンウェハに
は反りが発生するが、ハーフダイシングによる溝により
シリコンウェハの反りによる歪みがピエゾ抵抗層に至り
悪影響を及ぼすことがない。
一実施例を図面に従って説明する。
工程を示す。まず、図1に示すように、シリコンウェハ
1に、チップ毎の薄肉のダイヤフラム2を形成するとと
もに、図9に示すように、チップ毎のピエゾ抵抗層(ゲ
ージ抵抗)3と、チップ毎の調整用抵抗体(薄膜抵抗)
4を有する信号処理回路5とを形成する。つまり、図9
に示すように、中央部を薄く加工してダイヤフラム2を
形成するとともに、ダイヤフラム2にピエゾ抵抗層3を
不純物拡散にて形成し、さらに、ダイヤフラム2以外の
肉厚部に調整用抵抗体4を有する信号処理回路5を集積
化して形成する。そして、信号処理回路5はピエゾ抵抗
層3より生ずる信号に対し増幅等の処理を行う。
る。このガラス台座6には、シリコンウェハ1のダイヤ
フラム2に対応する多数の台座用圧力調整通路7が形成
され、通路7の一端は上面に開口し、他端は下面に開口
している。そして、図2に示すように、ガラス台座6の
上にシリコンウェハ1を陽極接合する。その後、チップ
毎にシリコンウェハ1を通過してガラス台座6の所定深
さに及ぶハーフダイシングを行う。このハーフダイシン
グにより切り込み溝8が形成される。つまり、シリコン
ウェハ1の厚みL1に対し、それ以上の深さL2の溝8
を形成し、かつ、この溝8の幅はW1(本実施例では1
50μm)となっている。
のシリコンウェハ1の平面図を示す。このように、シリ
コンウェハ1において、隣り合うチップの境界には、切
り込み溝8が設けられる。
回目の回路特性検出を行う。つまり、プローブカード9
に固定されたプローバ10をプロービング用パッド11
(図9に示す)に当てながら回路の特性検査を行う。
1及びガラス台座6を圧力設定ステージ12にセットす
る。この圧力設定ステージ12は、ステージ本体13に
凹部14が形成され、その凹部14の底部には圧力調整
通路15が形成されている。この通路15には真空ポン
プ16及び圧力計17が接続されている。そして、ステ
ージ本体13の凹部14にシリコンウェハ1及びガラス
台座6が挿入される。この状態で、チップ毎に圧力感度
調整を行う。つまり、プローバ10をプロービング用パ
ッド11に当てながらレーザビームLb を調整用抵抗体
4に照射して抵抗値を調整する。この調整は、真空ポン
プ16及び圧力計17を用いてダイヤフラム2に対し大
気圧(760mmHg)と負圧(2mmHg)とを印加して
行う。
における負圧設定時においてシリコンウェハ1には反り
が発生する。しかし、ハーフダイシングによる切り込み
溝8によりシリコンウェハ1の反りによる応力がピエゾ
抵抗層(ゲージ抵抗)3に至ることが低減される。
ハ1及びガラス台座6を高温設定ステージ18の上にセ
ットする。この高温設定ステージ18にはヒータ19が
備えられ、同ヒータ19の通電によりシリコンウェハ1
を所定の温度に設定できるようになっている。この状態
で、チップ毎に高温補償量測定を行う。つまり、プロー
バ10をプロービング用パッド11に当てながら常温と
高温(100℃)での出力値を測定して高温補償量を測
定する。
ェハ1及びガラス台座6をステージ20の上にセットす
る。そして、チップ毎に高温補償調整を行う。つまり、
プローバ10をプロービング用パッド11に当てながら
レーザビームLb を調整用抵抗体4に照射して抵抗値を
調整して温度によるドリフトを無くする。同様に、この
状態で、チップ毎にダイヤフラム2に加わる圧力が無い
状態での出力調整、つまり、オフセット調整を行う。
ハ1及びガラス台座6を温度設定ステージ21の上にセ
ットする。この温度設定ステージ21にはヒータ22及
び液体窒素が通過する冷却管23が備えられ、ヒータ2
2の通電によりシリコンウェハ1を高温にできるととも
に冷却管23への液体窒素の供給によりシリコンウェハ
1を低温にできるようになっている。そして、チップ毎
に二回目の回路特性検出を行う。つまり、プローブカー
ド9に固定されたプローバ10をプロビング用パッド1
1に当てながら、高温下・常温下・低温下での回路の特
性検査を行う。
リコンウェハ1及びガラス台座6をフルダイシングして
裁断する。このとき、ダイシングソーの通過による溝幅
は100μmとなっている。よって、裁断されたチップ
にはその側面に25μmの段差部24が形成されること
となる。ここで、フルダイシングによる溝幅とハーフダ
イシングによる溝幅とが同一であり、かつタイシングソ
ーの位置ズレが生じたり、あるいは、フルダイシングに
よる溝幅の方がハーフダイシングによる溝幅よりも大き
いと、フルダイシングの際にハーフダイシングによる溝
に沿ってダイシングソーが曲げられダイシングソーに捩
じれが生じる。そして、最悪の場合にはダイシングソー
が折れてしまう。これに対し、本実施例ではフルダイシ
ングによる溝幅(100μm)よりもハーフダイシング
による溝幅(150μm)の方が広くダイシングソーの
折れを未然に防止している。
される。図11には、圧力感度調整に先立ってハーフダ
イシング(切り込み溝8の形成)を行わなかった場合に
おける、センサの出力特性を示す。又、図12には、圧
力感度調整に先立ってハーフダイシングを行った場合に
おける、センサの出力特性を示す。これらの図から、ハ
ーフダイシングを行わないと、バラツキが大きく製品と
しては成り立たなかったが、ハーフダイシングを行うこ
とにより、特性を揃えることができる。
を行った。圧力感度調整に先立ってハーフダイシングを
行わなかった場合において、シリコンウェハが30μm
反った時に、反りによる応力を計算すると、ピエゾ抵抗
層3(ゲージ部)に4.92g/mm2 の応力が発生し
た。しかしながら、ハーフダイシングを行った場合(深
さ500μmの切り込み溝8を形成した時)は、ピエゾ
抵抗層3(ゲージ部)に発生した応力は0.83g/mm
2 となり、約1/6に低減できた。尚、図14には、ハ
ーフダイシングを行わなかった場合における変形図を示
す。
1に、チップ毎の薄肉のダイヤフラム2と、チップ毎の
ピエゾ抵抗層3と、チップ毎の調整用抵抗体4を有する
信号処理回路5とを形成し(第1工程)、シリコンウェ
ハ1のダイヤフラム2に圧力を印加するための台座用圧
力調整通路7を有するガラス台座6上にシリコンウェハ
1を接合し(第2工程)、チップ毎にシリコンウェハ1
を通過してガラス台座6の所定深さに及ぶハーフダイシ
ングを行い(第3工程)、ウェハトリミングの圧力感度
調整工程における負圧設定時において台座用圧力調整通
路7を通してダイヤフラム2への圧力を調整しながらチ
ップ毎に調整用抵抗体4の抵抗値を調整し(第4工
程)、チップ毎にシリコンウェハ1及びガラス台座6を
裁断するフルダイシングを行った(第5工程)。
シングによる切り込み溝8により、圧力感度調整工程及
びオフセット調整工程時においてシリコンウェハ1とガ
ラス台座6との接合時の歪みが開放されており、フルダ
イシング後において接合時の歪みの悪影響を受けること
がない。又、ウェハ状態での出力調整時には負圧が加え
られシリコンウェハ1の反りによる歪みが発生するが、
ハーフダイシングによる切り込み溝8により、その反り
による歪みがピエゾ抵抗層3に至り悪影響を及ぼすこと
が回避される。 (第2実施例)次に、第2実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
を図9に示すように、中央部を薄く加工してダイヤフラ
ム2を形成するとともに、ダイヤフラム2にピエゾ抵抗
層3を不純物拡散にて形成し、さらに、ダイヤフラム2
以外の肉厚部に調整用抵抗体4を有する信号処理回路5
を集積化して形成する。さらに、このシリコンウェハ2
5は、各チップにおける圧力感度調整が済んだものであ
る。
ハ25を真空雰囲気下で陽極接合する。その後、図16
に示すように、チップ毎にシリコンウェハ25を通過し
てガラス台座26の所定深さに及ぶハーフダイシングを
行い、切り込み溝27を形成する。さらに、図17に示
すように、プローブカード9に固定されたプローバ10
をプロービング用パッド11(図9に示す)に当てなが
らレーザビームLb によるチップ毎に調整用抵抗体の抵
抗値を調整する。つまり、真空基準の大気圧下でのオフ
セット調整を行う。
シリコンウェハ25及びガラス台座26を裁断するダイ
シングを行う。ここで、シリコンウェハ25とガラス台
座26との接合時には両者の熱膨張係数の差により歪み
が生じている。しかしながら、調整の前にハーフカット
を行いシリコンウェハ25の厚み以上の深さまで切り込
んでおくことにより、予め歪みを取り除き、調整後の各
チップ毎のダイシング工程での出力変動を小さくするこ
とができる。
行った本実施例のセンサと、ハーフカットを行わない従
来法でのセンサにおけるセンサ出力変動の比較結果を示
す。同図から、従来法でのセンサでは出力変動の許容誤
差範囲である±30mV以内に入らなかったが、本実施
例のセンサは許容誤差範囲内に入った。
シリコンウェハと台座との接合時の歪みによる悪影響を
低減することができる優れた効果を発揮する。
す図である。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
示す断面図である。
ある。
ある。
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】 シリコンウェハに、チップ毎の薄肉のダ
イヤフラムと、チップ毎のピエゾ抵抗層と、チップ毎の
調整用抵抗体を有する信号処理回路とを形成する第1工
程と、 前記台座上に前記シリコンウェハを接合する第2工程
と、 チップ毎に前記シリコンウェハを通過して前記台座の所
定深さに及ぶハーフダイシングを行う第3工程と、 チップ毎に前記調整用抵抗体の抵抗値を調整する第4工
程と、 チップ毎に前記シリコンウェハ及び台座を裁断するフル
ダイシングを行う第5工程とを備えたことを特徴とする
集積化圧力センサの製造方法。 - 【請求項2】 前記第2工程での台座はシリコンウェハ
のダイヤフラムに圧力を印加するための圧力調整通路を
有し、前記第4工程では前記圧力調整通路を通して前記
ダイヤフラムへの圧力を調整しながらチップ毎に前記調
整用抵抗体の抵抗値を調整するものである請求項1に記
載の集積化圧力センサの製造方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25692592A JP3530202B2 (ja) | 1991-11-20 | 1992-09-25 | 集積化圧力センサの製造方法 |
DE19924239132 DE4239132C2 (de) | 1991-11-20 | 1992-11-20 | Verfahren zum Fabrizieren eines integrierten Drucksensors |
US08/072,758 US5421956A (en) | 1991-11-20 | 1993-06-07 | Method of fabricating an integrated pressure sensor |
US08/364,993 US5528214A (en) | 1991-11-20 | 1994-12-28 | Pressure-adjusting device for adjusting output of integrated pressure sensor |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3-304962 | 1991-11-20 | ||
JP30496291 | 1991-11-20 | ||
JP25692592A JP3530202B2 (ja) | 1991-11-20 | 1992-09-25 | 集積化圧力センサの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05206483A true JPH05206483A (ja) | 1993-08-13 |
JP3530202B2 JP3530202B2 (ja) | 2004-05-24 |
Family
ID=26542966
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25692592A Expired - Lifetime JP3530202B2 (ja) | 1991-11-20 | 1992-09-25 | 集積化圧力センサの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3530202B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006258546A (ja) * | 2005-03-16 | 2006-09-28 | Denso Corp | 半導体センサの製造方法 |
JP2009260388A (ja) * | 1997-01-11 | 2009-11-05 | Robert Bosch Gmbh | ウェハステープル |
JP2010232378A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-10-14 | Oki Semiconductor Co Ltd | 半導体装置の製造方法 |
-
1992
- 1992-09-25 JP JP25692592A patent/JP3530202B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009260388A (ja) * | 1997-01-11 | 2009-11-05 | Robert Bosch Gmbh | ウェハステープル |
JP2006258546A (ja) * | 2005-03-16 | 2006-09-28 | Denso Corp | 半導体センサの製造方法 |
JP2010232378A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-10-14 | Oki Semiconductor Co Ltd | 半導体装置の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3530202B2 (ja) | 2004-05-24 |
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