JPH05206071A - マイクロ波プラズマ処理装置 - Google Patents
マイクロ波プラズマ処理装置Info
- Publication number
- JPH05206071A JPH05206071A JP4034154A JP3415492A JPH05206071A JP H05206071 A JPH05206071 A JP H05206071A JP 4034154 A JP4034154 A JP 4034154A JP 3415492 A JP3415492 A JP 3415492A JP H05206071 A JPH05206071 A JP H05206071A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plasma
- generation chamber
- plasma generation
- microwave
- substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Plasma Technology (AREA)
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
- Drying Of Semiconductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 安定したプラズマが得られ、且つ不純物汚染
が発生しなく、メンテナンス性の良好なマイクロ波プラ
ズマ処理装置を提供することを目的としている。 【構成】 プラズマ発生室1に基板搬送室2が連設して
あり、プラズマ発生室1のマイクロ波導入窓4に導波管
5を介してマイクロ波電源6が接続してあると共に、プ
ラズマ発生室1の外側に空芯ソレノイドコイル3が設置
してある。プラズマ発生室1の内側にカーボン製の有頂
筒19を設置し、プラズマ発生室1の内壁を金属以外の
導電製材料で覆ってある。有頂筒19はプラズマ発生室
(ステンレス製)1と導電性の接続リング18を介して
電気的に接続してある。
が発生しなく、メンテナンス性の良好なマイクロ波プラ
ズマ処理装置を提供することを目的としている。 【構成】 プラズマ発生室1に基板搬送室2が連設して
あり、プラズマ発生室1のマイクロ波導入窓4に導波管
5を介してマイクロ波電源6が接続してあると共に、プ
ラズマ発生室1の外側に空芯ソレノイドコイル3が設置
してある。プラズマ発生室1の内側にカーボン製の有頂
筒19を設置し、プラズマ発生室1の内壁を金属以外の
導電製材料で覆ってある。有頂筒19はプラズマ発生室
(ステンレス製)1と導電性の接続リング18を介して
電気的に接続してある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子サイクロトロン共
鳴現象を利用して生成したプラズマを用いて、基板表面
のエッチング、基板への薄膜形成等の表面処理を行う、
半導体デバイス等の製造プロセスに使用されるマイクロ
波プラズマ処理装置に関する。
鳴現象を利用して生成したプラズマを用いて、基板表面
のエッチング、基板への薄膜形成等の表面処理を行う、
半導体デバイス等の製造プロセスに使用されるマイクロ
波プラズマ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のマイクロ波プラズマ処理装置に付
いて図5により説明する。ここに示されたマイクロ波プ
ラズマ処理装置は、空芯ソレノイドコイル3を用いて、
所定の強さの磁場が印加されたプラズマ発生室1に、マ
イクロ波電源6より導波管5、マイクロ波導入窓4を経
由してマイクロ波を導入し電子サイクロトロン共鳴現象
を起こし、これにより発生したエネルギーでガス導入口
(図示していない)から導入されたプラズマ発生室1内
のガスをプラズマ化する。発生したプラズマは、前記磁
場の作る発散磁界に沿って拡散するので、基板搬送室2
内まで放電領域を広げることができる。この放電領域内
の所定の位置に設置された基板ホルダー10には、高周
波バイアス電源11が接続されており、高周波バイアス
電源11から高周波電圧を基板ホルダー10に印加し、
プラズマ中のイオンを加速して得られるプラズマによっ
て、基板ホルダー10上に載置した基板14の処理を行
う。12はガス排気系である。
いて図5により説明する。ここに示されたマイクロ波プ
ラズマ処理装置は、空芯ソレノイドコイル3を用いて、
所定の強さの磁場が印加されたプラズマ発生室1に、マ
イクロ波電源6より導波管5、マイクロ波導入窓4を経
由してマイクロ波を導入し電子サイクロトロン共鳴現象
を起こし、これにより発生したエネルギーでガス導入口
(図示していない)から導入されたプラズマ発生室1内
のガスをプラズマ化する。発生したプラズマは、前記磁
場の作る発散磁界に沿って拡散するので、基板搬送室2
内まで放電領域を広げることができる。この放電領域内
の所定の位置に設置された基板ホルダー10には、高周
波バイアス電源11が接続されており、高周波バイアス
電源11から高周波電圧を基板ホルダー10に印加し、
プラズマ中のイオンを加速して得られるプラズマによっ
て、基板ホルダー10上に載置した基板14の処理を行
う。12はガス排気系である。
【0003】上述したようなマイクロ波プラズマ処理装
置により被処理基板の処理を行う場合には、プラズマ発
生室1の内壁が、発生したプラズマによりスパッタされ
ることによって基板14が重金属で汚染される問題が生
じることを回避するために、石英製の内壁カバー16が
設置されている。
置により被処理基板の処理を行う場合には、プラズマ発
生室1の内壁が、発生したプラズマによりスパッタされ
ることによって基板14が重金属で汚染される問題が生
じることを回避するために、石英製の内壁カバー16が
設置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来のマ
イクロ波プラズマ処理装置では、次のような欠点があっ
た。 (1) 図6に示すごとく、プラズマ処理中の基板ホルダ
ー10の位置をプラズマ発生室1内に設定する場合に
は、高周波電力に対するアース電極が存在しないことに
なり、プラズマの電位が不安定になる。その結果、プラ
ズマ中のイオンやラジカルの組成比、存在量、エネルギ
ーが経時変化したり、それらの空間分布が変化したりす
るので、斯るプラズマによって、エッチングや、CVD
などの処理を行うと、エッチング特性や、成膜特性が不
安定になる。
イクロ波プラズマ処理装置では、次のような欠点があっ
た。 (1) 図6に示すごとく、プラズマ処理中の基板ホルダ
ー10の位置をプラズマ発生室1内に設定する場合に
は、高周波電力に対するアース電極が存在しないことに
なり、プラズマの電位が不安定になる。その結果、プラ
ズマ中のイオンやラジカルの組成比、存在量、エネルギ
ーが経時変化したり、それらの空間分布が変化したりす
るので、斯るプラズマによって、エッチングや、CVD
などの処理を行うと、エッチング特性や、成膜特性が不
安定になる。
【0005】(2) 図5に示したように、プラズマ処理
中の基板ホルダー10の位置を基板搬送室2内に設定す
る場合には、基板搬送室2のプラズマ発生室1側の壁面
及びプラズマ発生室1と基板搬送室2の間の開口部分が
高周波電力に対するアース電極となる。この状態で、マ
イクロ波と磁場を作用させてプラズマを発生させ、高周
波バイアスにより、前記プラズマ中のイオンを加速しよ
うとすると、アース電極を構成する上記の部分の一部又
は全体と、高周波電極であるところの基板ホルダー10
との間にプラズマが集中することになる。係る場合に
は、高周波電力に対するアース部分、即ち、基板搬送室
2のプラズマ発生室1側の壁面及びプラズマ発生室1と
基板搬送室2の間の開口部分が強いイオン衝撃を受ける
ことになるので、これらの部分がイオンによりスパッタ
されて生じる重金属などの不純物で基板ホルダー上に載
置された基板を汚染してしまうことになる。また、プラ
ズマが基板ホルダー10の外周部に片寄りがちであるた
めに、エッチングやCVDなどの処理を行うと基板内に
おける処理の均一性が損なわれがちである。さらにま
た、斯る状態におけるプラズマの状態を観察すると、プ
ラズマの集中する部分が変化しており、高周波バイアス
の電極間電圧の変動がある。エッチング特性や、CVD
の成膜特性に経時変化や再現性不良が認められている
が、前記高周波バイアスの電極間電圧(Vpp)変動によ
る基板のバイアス電圧(VDC) の変動が原因と考えられ
る。
中の基板ホルダー10の位置を基板搬送室2内に設定す
る場合には、基板搬送室2のプラズマ発生室1側の壁面
及びプラズマ発生室1と基板搬送室2の間の開口部分が
高周波電力に対するアース電極となる。この状態で、マ
イクロ波と磁場を作用させてプラズマを発生させ、高周
波バイアスにより、前記プラズマ中のイオンを加速しよ
うとすると、アース電極を構成する上記の部分の一部又
は全体と、高周波電極であるところの基板ホルダー10
との間にプラズマが集中することになる。係る場合に
は、高周波電力に対するアース部分、即ち、基板搬送室
2のプラズマ発生室1側の壁面及びプラズマ発生室1と
基板搬送室2の間の開口部分が強いイオン衝撃を受ける
ことになるので、これらの部分がイオンによりスパッタ
されて生じる重金属などの不純物で基板ホルダー上に載
置された基板を汚染してしまうことになる。また、プラ
ズマが基板ホルダー10の外周部に片寄りがちであるた
めに、エッチングやCVDなどの処理を行うと基板内に
おける処理の均一性が損なわれがちである。さらにま
た、斯る状態におけるプラズマの状態を観察すると、プ
ラズマの集中する部分が変化しており、高周波バイアス
の電極間電圧の変動がある。エッチング特性や、CVD
の成膜特性に経時変化や再現性不良が認められている
が、前記高周波バイアスの電極間電圧(Vpp)変動によ
る基板のバイアス電圧(VDC) の変動が原因と考えられ
る。
【0006】上記のような問題点を克服する試みとし
て、図7に示す特開昭60−158629号公報所載の
発明が知られている。図中、15は石英製ベルジャーで
ある。図7の装置においては、高周波バイアス用アース
電極17が設置されていることにより、高周波バイアス
の印加が安定して行われる。しかしながら、ここに示さ
れたマイクロ波処理装置では、高周波バイアス用アース
電極はその効果を上げるためには複数個を同心円上に並
べて設置せざるをえず、高周波バイアス用アース電極相
互や基板ホルダーとの間隔が狭くなって、プラズマ処理
による反応生成物などの除去作業を困難にし、除去され
きらない反応生成物による被処理基板の汚染を生じると
いう問題点があった。
て、図7に示す特開昭60−158629号公報所載の
発明が知られている。図中、15は石英製ベルジャーで
ある。図7の装置においては、高周波バイアス用アース
電極17が設置されていることにより、高周波バイアス
の印加が安定して行われる。しかしながら、ここに示さ
れたマイクロ波処理装置では、高周波バイアス用アース
電極はその効果を上げるためには複数個を同心円上に並
べて設置せざるをえず、高周波バイアス用アース電極相
互や基板ホルダーとの間隔が狭くなって、プラズマ処理
による反応生成物などの除去作業を困難にし、除去され
きらない反応生成物による被処理基板の汚染を生じると
いう問題点があった。
【0007】
【課題を解決する為の手段】本発明は、上記のような問
題点に鑑みてなされたもので、安定したプラズマが得ら
れ、且つ不純物汚染が発生しなく、メンテナンス性の良
好なマイクロ波プラズマ処理装置を提供することを目的
としている。
題点に鑑みてなされたもので、安定したプラズマが得ら
れ、且つ不純物汚染が発生しなく、メンテナンス性の良
好なマイクロ波プラズマ処理装置を提供することを目的
としている。
【0008】本発明は上記目的を達成するために、プラ
ズマ発生室のマイクロ波導入窓部分以外の壁面を金属以
外の導電性材料からなる内壁で覆い、該内壁をアース電
位と電気的に接続したことを特徴としている。
ズマ発生室のマイクロ波導入窓部分以外の壁面を金属以
外の導電性材料からなる内壁で覆い、該内壁をアース電
位と電気的に接続したことを特徴としている。
【0009】前記導電性材料としては、カーボン、珪
素、又は炭化珪素、若しくはこれらの複合材からなる材
料を使用することができる。
素、又は炭化珪素、若しくはこれらの複合材からなる材
料を使用することができる。
【0010】
【作用】本発明のマイクロ波プラズマ処理装置において
は、プラズマ発生室の内壁をアース電位に保持できるの
で、基板ホルダーに高周波バイアスを印加した場合、内
壁が高周波バイアス用アース電極として作用し、プラズ
マの安定化を図ることができる。
は、プラズマ発生室の内壁をアース電位に保持できるの
で、基板ホルダーに高周波バイアスを印加した場合、内
壁が高周波バイアス用アース電極として作用し、プラズ
マの安定化を図ることができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図1〜3を参照し
て説明する。
て説明する。
【0012】図1は第1実施例のマイクロ波プラズマ処
理装置である。プラズマ発生室1と基板搬送室2が連設
してあり、プラズマ発生室1の外側周囲に空芯ソレノイ
ドコイル3が設置されていると共に、プラズマ発生室1
の上部に設けたマイクロ波導入窓4に導波管5を介して
マイクロ波電源6が接続してある構成は従来と同様であ
る。
理装置である。プラズマ発生室1と基板搬送室2が連設
してあり、プラズマ発生室1の外側周囲に空芯ソレノイ
ドコイル3が設置されていると共に、プラズマ発生室1
の上部に設けたマイクロ波導入窓4に導波管5を介して
マイクロ波電源6が接続してある構成は従来と同様であ
る。
【0013】プラズマ発生室1はステンレス製で、側壁
と頂板からなる有頂筒状としたもので、内部には、カー
ボン製の有頂筒19が嵌装してあり、頂板中央に設けた
開口部20をマイクロ波導入窓4に一致させてある。カ
ーボン製の有頂筒19の側壁とプラズマ発生室1の側壁
の間には、導電性の接続リング18が装着され、プラズ
マ発生室1とカーボン製の有頂筒19が電気的に接続さ
れている。
と頂板からなる有頂筒状としたもので、内部には、カー
ボン製の有頂筒19が嵌装してあり、頂板中央に設けた
開口部20をマイクロ波導入窓4に一致させてある。カ
ーボン製の有頂筒19の側壁とプラズマ発生室1の側壁
の間には、導電性の接続リング18が装着され、プラズ
マ発生室1とカーボン製の有頂筒19が電気的に接続さ
れている。
【0014】図中、10は基板ホルダー、11は高周波
バイアス電源、12はガス排気系、14は基板である。
バイアス電源、12はガス排気系、14は基板である。
【0015】次に、図2は第2実施例のマイクロ波プラ
ズマ処理装置である。プラズマ発生室1と基板搬送室2
を連設した基本的な構成は第1実施例と同様であるの
で、同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
ズマ処理装置である。プラズマ発生室1と基板搬送室2
を連設した基本的な構成は第1実施例と同様であるの
で、同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
【0016】ステンレス製で有頂筒状としたプラズマ発
生室1の内部には、カーボン製の有頂筒21が嵌装して
ある。この有頂筒21は、外径をプラズマ発生室1の内
径と略同一としてあり、側壁の下端外側に環状のフラン
ジ22が形成してある。フランジ22にはプラズマ発生
室1の側壁の下端外側に形成した環状のフランジ23が
重ねられ、フランジ23を基板搬送室2に固着した時、
カーボン製の有頂筒21のフランジ22がプラズマ発生
室1および基板搬送室2と電気的に接続される構造とし
てる。
生室1の内部には、カーボン製の有頂筒21が嵌装して
ある。この有頂筒21は、外径をプラズマ発生室1の内
径と略同一としてあり、側壁の下端外側に環状のフラン
ジ22が形成してある。フランジ22にはプラズマ発生
室1の側壁の下端外側に形成した環状のフランジ23が
重ねられ、フランジ23を基板搬送室2に固着した時、
カーボン製の有頂筒21のフランジ22がプラズマ発生
室1および基板搬送室2と電気的に接続される構造とし
てる。
【0017】図中、10は基板ホルダー、11は高周波
バイアス電源、12はガス排気系、14は基板である。
バイアス電源、12はガス排気系、14は基板である。
【0018】以上の実施例において、マイクロ波と磁場
の相互作用によって処理ガスをプラズマ化し、基板ホル
ダー10に載置した基板14の表面を処理するのは従来
技術と同様であるので、その説明は省略する。
の相互作用によって処理ガスをプラズマ化し、基板ホル
ダー10に載置した基板14の表面を処理するのは従来
技術と同様であるので、その説明は省略する。
【0019】処理に際し、プラズマ発生室1および基板
搬送室2は接地されてアース電位とされる。従って、プ
ラズマ発生室1の内側に設置したカーボン製の有頂筒1
9、21もアース電位となる。この結果、基板ホルダー
10に高周波バイアスが印加された場合、有頂筒19、
21は、夫々、高周波バイアス用アース電極として作用
し、プラズマ発生室1内のプラズマの安定化を図ること
ができる。プラズマ中のイオンを、再現性良く、所望の
レベルまで加速して、基板14を処理できるので、処理
特性、即ちエッチング特性や成膜特性の安定化を図るこ
とができる。
搬送室2は接地されてアース電位とされる。従って、プ
ラズマ発生室1の内側に設置したカーボン製の有頂筒1
9、21もアース電位となる。この結果、基板ホルダー
10に高周波バイアスが印加された場合、有頂筒19、
21は、夫々、高周波バイアス用アース電極として作用
し、プラズマ発生室1内のプラズマの安定化を図ること
ができる。プラズマ中のイオンを、再現性良く、所望の
レベルまで加速して、基板14を処理できるので、処理
特性、即ちエッチング特性や成膜特性の安定化を図るこ
とができる。
【0020】図3は、第1実施例の装置と図5に示した
従来装置で、シリコンウェハーでなる基板14の表面に
形成されたSiO2 に対するエッチングを行った時のエ
ッチング速度および面内均一性を表わしたものである。
図中、aが第1実施例の装置の場合のエッチング速度、
bが同じく面内均一性であり、cが従来装置の場合のエ
ッチング速度、dが同じく面内均一性である。図から明
らかなように、実施例の装置によれば、従来装置に比べ
て、エッチング速度を約3600オングストローム/mi
n と高く、また、面内均一性も約±3%と良くできると
共に、これらの再現性も良くすることができた。
従来装置で、シリコンウェハーでなる基板14の表面に
形成されたSiO2 に対するエッチングを行った時のエ
ッチング速度および面内均一性を表わしたものである。
図中、aが第1実施例の装置の場合のエッチング速度、
bが同じく面内均一性であり、cが従来装置の場合のエ
ッチング速度、dが同じく面内均一性である。図から明
らかなように、実施例の装置によれば、従来装置に比べ
て、エッチング速度を約3600オングストローム/mi
n と高く、また、面内均一性も約±3%と良くできると
共に、これらの再現性も良くすることができた。
【0021】前記カーボン製の有頂筒19、21はアー
ス電位とされるので、例えば多結晶シリコンのエッチン
グで使用される塩素系又は弗素系のガスや、SiO2 膜
のエッチングで使用される弗化炭素系のガスのプラズマ
中のイオンでスパッタを受けることになるが、その反応
生成物は揮発性であるので、基板14が汚染されるおそ
れは皆無である。
ス電位とされるので、例えば多結晶シリコンのエッチン
グで使用される塩素系又は弗素系のガスや、SiO2 膜
のエッチングで使用される弗化炭素系のガスのプラズマ
中のイオンでスパッタを受けることになるが、その反応
生成物は揮発性であるので、基板14が汚染されるおそ
れは皆無である。
【0022】一方、実施例の装置を、CVD装置として
使用した場合、成膜時の反応生成物は基板以外の内部部
品上にも堆積することが避けられないが、カーボン製の
有頂筒19、21は単純な構造であるので、クリーニン
グが容易かつ完全にでき、堆積物の剥離によって生じる
パーティクルを無くし、基板が汚染されるのを防止する
ことができる。
使用した場合、成膜時の反応生成物は基板以外の内部部
品上にも堆積することが避けられないが、カーボン製の
有頂筒19、21は単純な構造であるので、クリーニン
グが容易かつ完全にでき、堆積物の剥離によって生じる
パーティクルを無くし、基板が汚染されるのを防止する
ことができる。
【0023】尚、実施例では有頂筒19、21をカーボ
ン製としたが、珪素、炭化珪素などの非金属導電体で構
成したり、カーボン、珪素、炭化珪素などの非金属導電
体の複合材料で構成しても良い。
ン製としたが、珪素、炭化珪素などの非金属導電体で構
成したり、カーボン、珪素、炭化珪素などの非金属導電
体の複合材料で構成しても良い。
【0024】また、有頂筒はプラズマ発生室1と電気的
に接続してアース電位としたが、配線によってアース電
位に接続するようにすることも可能である。
に接続してアース電位としたが、配線によってアース電
位に接続するようにすることも可能である。
【0025】図4は、図2の実施例で、プラズマ発生室
1のフランジ23と基板搬送室2の真空シール部分にO
リング24を使用した場合に、カーボン製の有頂筒21
のアース電位を確保するために、有頂筒21のフランジ
22と基板搬送室2の間にスパイラルシールド26を使
用した例である。カーボン製の有頂筒21とアース電位
の基板搬送室2をスパイラルシールド26の金属コイル
26aを介して導通するようにしてある。
1のフランジ23と基板搬送室2の真空シール部分にO
リング24を使用した場合に、カーボン製の有頂筒21
のアース電位を確保するために、有頂筒21のフランジ
22と基板搬送室2の間にスパイラルシールド26を使
用した例である。カーボン製の有頂筒21とアース電位
の基板搬送室2をスパイラルシールド26の金属コイル
26aを介して導通するようにしてある。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、マイク
ロ波プラズマ処理装置において、プラズマ発生室のマイ
クロ波導入窓部分以外の壁面を金属以外の導電性材料か
らなる内壁で覆い、該内壁をアース電位と電気的に接続
する構成を採用したことにより、安定したプラズマが得
られ、且つ不純物汚染が発生しないメンテナンス性の良
好なマイクロ波プラズマ処理装置を実現する効果があ
る。
ロ波プラズマ処理装置において、プラズマ発生室のマイ
クロ波導入窓部分以外の壁面を金属以外の導電性材料か
らなる内壁で覆い、該内壁をアース電位と電気的に接続
する構成を採用したことにより、安定したプラズマが得
られ、且つ不純物汚染が発生しないメンテナンス性の良
好なマイクロ波プラズマ処理装置を実現する効果があ
る。
【図1】本発明の第1実施例の断面図である。
【図2】本発明の第2実施例の断面図である。
【図3】本発明の第1実施例と従来装置のエッチング特
性を示したグラフである。
性を示したグラフである。
【図4】本発明の第2実施例の一部拡大断面図で、スパ
イラルシールドを介してアース電位を確保する場合の図
である。
イラルシールドを介してアース電位を確保する場合の図
である。
【図5】従来の装置の断面図である。
【図6】他の従来装置の断面図である。
【図7】更に別の従来装置の断面図である。
1 プラズマ発生室 2 基板搬送室 3 空芯ソレノイドコイル 4 マイクロ波導入窓 5 導波管 6 マイクロ波電源 10 基板ホルダー 11 高周波バイアス電源 12 ガス排気系 14 基板 18 接続リング 19 有頂筒 20 開口部 21 有頂筒 22、23 フランジ 24、25 Oリング 26 スパイラルシールド
Claims (2)
- 【請求項1】 プラズマ発生室内で、マイクロ波により
発生する電場と、該電場に直行する磁場とによって起こ
る電子サイクロトロン共鳴現象を利用して処理ガスをプ
ラズマ化し、該プラズマ中のイオンを高周波電圧の印加
により加速して高周波印加電極上の被処理基板表面の処
理をするマイクロ波プラズマ処理装置において、前記プ
ラズマ発生室のマイクロ波導入窓部分以外の壁面を金属
以外の導電性材料からなる内壁で覆い、該内壁をアース
電位と電気的に接続したことを特徴とするマイクロ波プ
ラズマ処理装置。 - 【請求項2】 プラズマ発生室の内壁を構成した金属以
外の導電性材料は、カーボン、珪素、又は炭化珪素、若
しくはこれらの複合材からなる材料を使用したことを特
徴とする請求項1記載のマイクロ波プラズマ処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4034154A JPH05206071A (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | マイクロ波プラズマ処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4034154A JPH05206071A (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | マイクロ波プラズマ処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05206071A true JPH05206071A (ja) | 1993-08-13 |
Family
ID=12406288
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4034154A Pending JPH05206071A (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | マイクロ波プラズマ処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05206071A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR19980025483A (ko) * | 1996-10-01 | 1998-07-15 | 이대원 | 증기플라즈마 토오치 |
JP2000109989A (ja) * | 1998-10-05 | 2000-04-18 | Tokai Carbon Co Ltd | プラズマ処理装置の内壁保護部材 |
WO2000075972A1 (fr) * | 1999-06-02 | 2000-12-14 | Tokyo Electron Limited | Appareil de traitement sous vide |
JP2002353206A (ja) * | 2001-05-24 | 2002-12-06 | Tokyo Electron Ltd | プラズマ処理装置 |
-
1992
- 1992-01-24 JP JP4034154A patent/JPH05206071A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR19980025483A (ko) * | 1996-10-01 | 1998-07-15 | 이대원 | 증기플라즈마 토오치 |
JP2000109989A (ja) * | 1998-10-05 | 2000-04-18 | Tokai Carbon Co Ltd | プラズマ処理装置の内壁保護部材 |
WO2000075972A1 (fr) * | 1999-06-02 | 2000-12-14 | Tokyo Electron Limited | Appareil de traitement sous vide |
JP4547119B2 (ja) * | 1999-06-02 | 2010-09-22 | 東京エレクトロン株式会社 | 真空処理装置 |
JP2002353206A (ja) * | 2001-05-24 | 2002-12-06 | Tokyo Electron Ltd | プラズマ処理装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100274306B1 (ko) | 에칭방법 | |
US6197151B1 (en) | Plasma processing apparatus and plasma processing method | |
US20040178180A1 (en) | Plasma processing apparatus | |
JP3499104B2 (ja) | プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 | |
JP2004165460A (ja) | プラズマ処理装置 | |
JPH04279044A (ja) | 試料保持装置 | |
JP2774367B2 (ja) | プラズマプロセス用装置および方法 | |
JPH05206071A (ja) | マイクロ波プラズマ処理装置 | |
JP3663392B2 (ja) | プラズマエッチング処理装置 | |
JP3720901B2 (ja) | プラズマ処理装置及びアンテナの製造方法 | |
JPH07153743A (ja) | プラズマ処理装置 | |
JPH10125665A (ja) | プラズマプロセス用装置 | |
JP4018935B2 (ja) | プラズマ処理装置 | |
JPH08319588A (ja) | プラズマエッチング装置 | |
JPH02183533A (ja) | プラズマ気相成長装置の汚染防止方法 | |
JP3368743B2 (ja) | プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 | |
JP3220528B2 (ja) | 真空処理装置 | |
JP2002176037A (ja) | プラズマプロセス用装置 | |
JP3820333B2 (ja) | 放電プラズマ処理装置 | |
JPH10330970A (ja) | 反応性イオンエッチング装置 | |
JP2001230240A (ja) | プラズマ処理装置ならびに処理方法 | |
JP3940464B2 (ja) | 反応性イオンエッチング装置及び方法 | |
JP3884854B2 (ja) | 反応性イオンエッチング装置 | |
JP3830634B2 (ja) | プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 | |
JPH06120140A (ja) | 半導体製造方法および装置 |