JPH0520586A - 緊急指令装置における救急無線の加入回線接続方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 緊急指令装置において、無線装置と指令装置
と交換機とを連動し、救急車等の移動局から指令台およ
び加入回線を任意に選択し、音声伝達による連絡を自動
化する。 【構成】 救急車等の移動局に搭載する無線機にＰＢ信
号送信機能を付加し、センターの基地局と指令台１０と
の間に、ＰＢ信号を受信して通話ルートを指令台１０側
から構内交換機８へ切替え、ダイヤル中継を行うルート
制御装置７を入れる構成にした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は救急車等の緊急車と救急
無線で交信連絡するネットワークを有する消防指令装置
等の緊急指令装置に係り、特に無線装置と指令装置と交
換機とを連動し、車両から指令台および加入回線を任意
に選択し、音声伝達による連絡を自動化する緊急指令装
置における緊急無線の加入回線接続方式に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】従来の緊急指令装置では、救急車から病
院の医師への連絡は指令台で一旦受け、指令台から加入
回線を接続し、ワンタッチ呼出で病院を呼び出し、それ
から救急車と病院の医師との接続を行う等、必ず指令台
扱者の操作で中継するほか手段がなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この従来の方式では、
必ず指令台扱者の操作で中継するため、指令台扱者が他
の操作、例えば、１１９番回線の受付、署所への指令等
の緊急操作を行っていると、救急車側は待ちの状態とな
り、搬送患者の状況によっては、生命に関する遅れが生
じるという課題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の緊急指令装置に
おける救急無線の加入回線接続方式は、救急車等の緊急
車と救急無線で交信連絡するネットワークを有する消防
指令装置等の緊急指令装置において、ＰＢダイヤル信号
の送出機能を持つ複信方式の救急無線機と、本部に基地
局およびＰＢ信号により指令台接続か加入回線接続かの
識別ダイヤル中継機能を持たせたルート制御装置と、無
線接続を任意に接続できる指令台とで構成し、上記指令
台との交信の他、ＰＢ信号の制御により上記緊急車の無
線機から直接加入回線を接続しダイヤル送出して任意の
病院等の施設と交信するようにしたものである。

【０００５】

【作用】本発明においては、周知の無線装置と指令装置
および構内交換機を接続して、無線子機にＰＢ信号を送
信する機能を付加し、本部側では送られたＰＢ信号によ
り接続ルートを指令台から構内交換機回路へ切替え、Ｐ
Ｂ信号によるダイヤル中継を行う。

【０００６】

【実施例】図１は本発明の一実施例を示すブロック図で
ある。この図１において、１は救急車等の緊急車、２は
この緊急車１と救急無線で交信連絡するネットワークを
有する消防指令装置（指令センター）である。３，４お
よび５，６はＰＢダイヤル信号の送出機能を持つ複信方
式の救急無線機で、ＴＸは送信機を示し、ＲＸは受信機
を示す。７は基地局およびＰＢ信号により指令台接続か
加入回線接続かの識別ダイヤル中継機能を持たせたルー
ト制御装置、８は構内交換機、９は指令制御装置、１０
は無線接続を任意に接続できる指令台、１１は加入回線
である。そして、この指令台１０との交信の他、ＰＢ信
号の制御により緊急車１の無線機から直接加入回線を接
続しダイヤル送出して任意の病院等の施設と交信するよ
うに構成されている。

【０００７】図２は図１に示した実施例の構成例を示す
ブロック図である。この図２において図１と同一符号の
ものは相当部分を示し、１−１は回路網、１−２はＰＢ
信号用発振器、１−３ａ，１−３ｂはＰＢ釦のスイッチ
である。そして、７−１はハイブリッドコイル、７−２
はバンドパスフィルタを内蔵した受信部、７−３は中継
回路である。７−４は構内交換機内線（発信専用）へ接
続されている。９ー１は無線機のインターフェース、９
−２は通話路スイッチである。

【０００８】つぎにこの図２に示す実施例の動作を説明
する。まず、救急車等の緊急車１に設置する複信方式の
救急無線機３，４で指令台１０を呼び出す場合は音声で
呼び出し交信でき、加入回線を使用して病院を呼び出す
場合にはＰＢ信号送出釦を操作し、特定信号を送信す
る。つぎに、ルート制御装置７でＰＢ信号を受信部７−
２で受信し、加入回線を接続する信号であれば中継回路
７−３を動作させ、ループを作り構内交換機８を起動す
る。

【０００９】そして、発信音を確認し、続いてＰＢ釦に
よりダイヤル番号を操作すれば、中継回路７−３でダイ
ヤル中継し、内線電話機および加入回線を使用して病院
呼出しを行える。病院が応答すれば、複信方式であるた
め通常の電話と同様に通話ができる。そして、通話終了
により、ＰＢ釦の操作でループ切断用の特定信号を送出
し、同様に中継回路７−３を制御し、ループ断として構
内交換機側を復旧させる。なお、指令台１０側では常時
モニタ，割込みを行え、緊急時には今までと同様の取扱
で救急車と交信ができる。

【００１０】このように、本発明は、周知の救急無線機
（複信方式）にＰＢダイヤル信号送出機能を付加し、本
部の救急無線基地局と指令台との間に、ＰＢ信号を受信
して指令台側から加入回線側に切替え、加入回線と接続
し、ＰＢ信号をダイヤル中継するルート制御装置７を挿
入することにより、指令台１０との相互の連絡は今まで
とまったく同一操作の音声呼出し方式で行え、ＰＢ信号
を送出する釦操作により加入回線を自動的に接続し、続
いてＰＢ釦操作でダイヤル番号を操作すれば一般の電話
回線を使用して病院の医師を直接呼び出して電話連絡が
でき、現状の機能を残し、（同一操作方法）新たに救急
車から指令台扱者を径由せず直接加入回線を利用して病
院の医師との電話連絡を行うことができる。

【００１１】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、周知の無
線装置，指令装置，構内交換機を接続して、無線子機に
ＰＢ信号を送信する機能を付加し、本部側では送られた
ＰＢ信号により接続ルートを指令台から構内交換機回路
へ切替，ＰＢ信号によるダイヤル中継を行うことによ
り、現状の機能（指令台との交信）を残し、新たに救急
車から指令台扱者の操作を介さず病院の医師を直接呼び
出すことができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すブロック図である。

【図２】図１に示した実施例の構成例を示すブロック図
である。

【符号の説明】

１ 緊急車 ２ 緊急指令装置 ３〜６ 救急無線機（複信方式） ７ ルート制御装置 ８ 構内交換機 ９ 指令制御装置 １０ 指令台

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 救急車等の緊急車と救急無線で交信連絡
   するネットワークを有する消防指令装置等の緊急指令装
   置において、ＰＢダイヤル信号の送出機能を持つ複信方
   式の救急無線機と、本部に基地局およびＰＢ信号により
   指令台接続か加入回線接続かの識別ダイヤル中継機能を
   持たせたルート制御装置と、無線接続を任意に接続でき
   る指令台とで構成し、前記指令台との交信の他、ＰＢ信
   号の制御により前記緊急車の無線機から直接加入回線を
   接続しダイヤル送出して任意の病院等の施設と交信する
   ようにしたことを特徴とする緊急指令装置における救急
   無線の加入回線接続方式。