JPH05205174A - 現在位置通信装置ならび本装置の起動方法 および追跡捜査方法 - Google Patents

現在位置通信装置ならび本装置の起動方法 および追跡捜査方法

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JPH05205174A
JPH05205174A JP5201292A JP5201292A JPH05205174A JP H05205174 A JPH05205174 A JP H05205174A JP 5201292 A JP5201292 A JP 5201292A JP 5201292 A JP5201292 A JP 5201292A JP H05205174 A JPH05205174 A JP H05205174A
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Nobuhiro Ishii
信▲廣▼ 石井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人々が、日常生活の中で誘拐などの事件や事
故などに遭遇し、自力で動くことが出来ない場合や近く
に連絡をする手段がない場合に、逸速く現在位置を他人
に知らせ救援を求める手段を確保するものである。ま
た、移動している場合でも逐次現在位置を確認しながら
追跡捜査できる手段を確保するものである。 【構成】 現在位置通信装置(1)は、測定、制御演算
装置(2)、通信装置(3)を設け、屋内外関係なくセ
ルフ、リモート起動により内外部の測位情報から現在位
置を測定し、各種通信網や警備保障会社の機器が親機と
なり、この中から最適な通信形態を選び、警備保障会社
のコントロールセンターへ双方向通信する。時々刻々送
られてきた現在位置情報は、地図情報と照らし合わせ実
際の現在位置を確認し記憶すると共に、各時点の現在位
置、移動している場合は進行方向などを確認し、追跡捜
査を行い救援のため各関連機関に通報し、必要ならば独
自の保安要員を派遣し対処する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VIPなどの要人や幼
児ならび一般の人達が、日常生活の中で行方不明または
誘拐などの事件や事故などに遭遇し、自力で動くことが
出来ない場合や自分だけでなくそばにいる人が、事件や
事故などに遭遇し近くに連絡をする手段がない場合にも
対処できるように、緊急時には逸速く現在位置を他人に
知らせ救援を求める手段を確保するものである。また、
救援を求める人が、移動している場合にも逐次現在位置
を確認しながら追跡捜査できる手段を確保するものであ
る。このために、日本のみならず海外における警備保障
会社などの警備機器ならび警備方法の対象を、建物だけ
ではなく新たに各個人を警備対象に加え、対象地域も屋
内外双方と考える。そして、より多くの人々に使われる
ように、企業の経営資源、既存の技術、製品ならび各種
通信網などを最大限に利用し、これらを融合させること
によって、各個人や警備保障会社などの経済的負担を最
大限に軽減させる現在位置通信装置ならび本装置の起動
方法および追跡捜査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの様な装置ならび起動方法お
よび追跡捜査方法はない。外部の測位情報を元に現在位
置を測定する機器は既に販売されており、最近一部の製
品の中には、手のひらサイズの製品がある。しかし、こ
れらの多くは建築土木用など特化した分野に使われ、高
価であり一般大衆向けではない。また、そのほとんどの
製品は、人が機器を操作して現在位置を緯度、経度など
の情報で確認するだけの機能しかない。現在の警備保障
会社などで行われている警備は、主に企業の建物や一般
家庭の家屋などを対象としており、異常が発生した際に
各センサーからの信号を無線で宅内に設置されたコント
ローラが受け、電話回線を通じて警備保障会社のコント
ロールセンターへ知らせる。そして、知らせを受けた警
備保障会社は、各関連機関に通報すると共に必要ならば
独自の保安要員を現場に派遣し対処している。VIPな
どの要人向け警備方法も、各機器の機能が拡張されただ
けでそのほとんどは変わらず、依然建物を対象にしたも
のである。海外の一部では、人が動けば警備システムも
動くような高価で特化したものがあるが一般大衆向けで
はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】他人に救援を求める
際、本人が自力で動けない時はまったく連絡する手段が
なく、人が来るまで待たなければならない。また、自力
で動けても近くに連絡する手段がない場合にも、人が来
るまで待つか連絡できる場所まで行かなければならな
い。これでは、時間がかかり過ぎ人命に影響を及ぼす恐
れがある場合には対処できない問題点があった。また、
移動している場合に救援を求めるのは非常に難しいこと
である。外部の測位情報を元に現在位置を測定する機器
は、そのほとんどが特化した分野の製品で高価でもあり
一般大衆向けではない。また、使用する際も機器を操作
し設定準備をしなければならない。そして、現在位置を
緯度、経度などの数字情報で確認し、その後地図情報な
どと照らし合わせなければ、実際の現在位置を確認でき
ない問題点があった。本発明は、これらの問題点を解決
するために、緊急時に各個人が、どの様な状況下でも最
も簡便な方法であるセルフおよびリモート起動方法によ
り逸速く現在位置を他人に知らせ、救援を求める手段を
確保することを目的としている。このために、日本のみ
ならず海外における警備保障会社などの警備機器ならび
警備方法の対象を、建物だけではなく新たに各個人を警
備対象に加え、対象地域も屋内外双方と考える。そし
て、より多くの人々に使われることを目的としているた
め、企業の経営資源、既存の技術、製品、ならび各種通
信網などを最大限に利用し、これらを融合させる現在位
置通信装置ならび本装置の起動方法および追跡捜査方法
を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】現在位置通信装置(1)
は、測定、制御演算装置(2)と通信装置(3)からな
り、測定、制御演算装置(2)は、GPS衛星からの測
位情報を自動受信し現在位置を測定する。また、補助機
能として車載用ナビゲーション・システムに使用されて
いる独自慣性航法用センサーの測位情報からも現在位置
を割り出し併用する。双方向性通信機能を有した通信装
置(3)は、測定、制御演算装置(2)で得られた現在
位置情報を、各種移動体通信網、電話回線網などから最
適な通信網を自動選択し、これらを経由して警備保障会
社のコントロールセンターなどに通信する。また、警備
保障会社などが設置した機器を親機、現在位置通信装置
(1)を子機として互いに双方向通信することができ、
現在位置情報は、これら親機を経由して外部のコントロ
ールセンターなどに通信することもできる。コントロー
ルセンターでは、時々刻々送られてきた現在位置情報を
地図情報などと照らし合わせ、実際の現在位置を確認す
る。時々刻々確認された全ての現在位置情報を記憶する
と共に、これらの情報を元に各時点の現在位置および移
動している場合は進行方向などを確認し、追跡捜査を行
い救援のため各関連機関に通報し、必要ならば独自の保
安要員を派遺し対処する。現在位置通信装置(1)は、
セルフ起動とリモート起動の二通りの起動方法があり、
セルフ起動方法とは、本装置を強く握り締めるか、ボタ
ンなどを押すことにより自動的に起動させ、リモート起
動方法とは、警備保障会社のコントロールセンターなど
から起動コマンドなどの指示を与えることにより、指定
した現在位置通信装置(1)を自動的に起動させるもの
である。以上の構成ならび方法からなる現在位置通信装
置ならび本装置の起動方法および追跡捜査方法である。
【0005】
【作用】現在位置通信装置(1)は、携帯型なのでポケ
ットベル等と同様に衣服に取り付けたり、ウエストポー
チ風に取り付けたりすることができる。現在位置通信装
置(1)は、最適な通信網の選択、屋内外の自動識別お
よびコントロールセンターからの起動コマンドなどを常
に間欠受信している。現在位置通信装置(1)を起動さ
せるには、セルフ起動またはリモート起動方法があり、
起動後は全て自動化される。屋内での緊急時の場合、宅
内に設置された警備保障会社のコントローラと従来どお
り無線で接続されているので電話回線を通じてコントロ
ールセンターへ現在位置を通信し救援を求める。また、
コントローラから屋外の一定地域内でも、同様にコント
ローラと無線で接続されているので、電話回線を通じて
コントロールセンターへ現在位置を通信し救援を求め
る。これらは、従来の警備保障会社などが行っているホ
ームセキュリティ・システムの機能拡張版であり新しい
利用方法である。屋外での緊急時の場合、上記の起動方
法により自動的にGPS衛星から現在位置情報を、既存
の携帯電話などの移動体通信網を経由して、コントロー
ルセンターへ通信し、現在位置を知らせ救援を求める。
また、移動している場合も同様に行われ、携帯電話網で
は追従できないような速度で移動している場合にも、自
動的に自動車電話網などの最適な通信網を選択し、これ
らを経由してコントロールセンターへ通信し、現在位置
を知らせ救援を求める。
【0006】
【第1実施例】以下、本発明の実施例について説明す
る。図1において、現在位置通信装置(1)は、測定、
制御演算装置(2)と通信装置(3)からなり、外部お
よび内部測位情報から現在位置を演算し、結果を警備保
障会社のコントロールセンターへ双方向通信するもので
ある。外部測位情報としてGPS衛星のうち4個の衛星
を使用し、L1帯の1.6GHZ、無料解放しているC
/Aコードを使い3次元測位である単独測位方法によっ
て現在位置を求める。単独測位方法とは、まず、刻々変
化して行く衛星の位置を確認しなければならない。これ
は、軌道情報によって計算でき、軌道情報は衛星電波の
航法メッセージから取得できる。そして、衛星、測点間
の距離は、電波が衛星を出た時刻と受信時刻との差から
電波の伝搬時間が分かり、それに光速をかけて距離が測
定できるので、測点は、衛星の位置を中心とし測定され
た距離を半径とする球面上にある。2個の球面が交われ
ば、その交線は円になる。これらに交差する3個目の球
面を考えれば、交線の円とこの3個目の球面との交点と
して測点の位置が求められる。このことは、3次元座標
の成分値の3個の未知数を求めるために、3個のデータ
が必要になることに対応している。この時、4個目の衛
星の情報を加え、4個の測点までの距離を半径とする4
個の球面が一点に交わるように受信機の時計を補正する
ことにより正確な測点を求めることができる。これは、
受信機の時計の補正値をもう1個の未知量とするために
必要である。したがって、GPS衛星からの電波信号に
含まれる軌道情報やその他位置計算に必要な電離層、衛
星上の時計の修正値などの情報を解読し、それと信号の
到達時刻測定値をもとに現在位置である緯度、経度、高
度および方位、移動している場合は進行方向をリアルタ
イムで演算する。また、測位情報の補助機能またはオプ
ションとして内部に現在車載用ナビゲーション・システ
ムに使用されている独自慣性航法用のガス流センサ、地
磁気センサなどを用いて同様に現在位置、方位、移動し
ている場合は進行方向をリアルタイムで演算し併用す
る。
【0007】図2において、測定、制御演算装置(2)
は、内部独自慣性航法用センサー(4)、GPS衛星か
らの測位情報を入力する入力部(5)、入力された測位
情報から現在位置を演算し、入力部(5)および測定、
制御演算装置(2)全体を制御する制御演算部(6)か
らなる。
【0008】内部独自慣性航法用センサー(4)の測位
情報は、GPS衛星から受信できない状態のときに使わ
れるが、この機能部分についてはオプションとして考え
ている。
【0009】図3において、入力部(5)は、GPS衛
星受信用アンテナ(7)、周波数変換器(8)、L1帯
増幅器(9)、局部発振器(10)、中間周波増幅器
(11)、基準水晶発振器(12)、時計(13)から
なり、処理チャンネルとしてC/Aコード同期回路(1
4)、C/Aコード発生器(15)、航法メッセージ解
読部(16)からなる。
【0010】GPS衛星受信用アンテナ(7)は、スト
リップアンテナとし直接入力部(5)と接続形態を取る
ことによりケーブルによる損失を防ぎSN比の低下を防
ぐ。このために、GPS衛星受信用アンテナ(7)の直
下にL1帯のマイクロ波増幅器であるL1帯増幅器
(9)を設ける。これにより、20から40デシベル程
度増幅される。周波数変換器(8)は、通常使われてい
るスーパーヘテロダイン方式により基準水晶発振器(1
2)ならび局部発振器(10)で作られた一定周波数の
信号と受信信号の積算により、両者の差の周波数である
中間周波数を得え、中間周波増幅器(11)で100か
ら120デシベルの増幅を行う。入力部(5)の容積を
極力小さくするために、通常4衛星に対して4チャンネ
ル並列処理方式を採用しているが、ここでは、処理チャ
ンネルを構成しているC/Aコード同期回路(14)、
C/Aコード発生器(15)、航法メッセージ解読部
(16)を1チャンネルのみとし時分割マルチプレック
ス方式とする。また、高精度、高信頼性を目指すため
に、通常ある受信回路内のコード同期以降の回路には一
般に市販されているDSPと呼ばれる超LSI集積回路
を利用したディジタル方式を採用し、VLBIなどに用
いられている1ビットサンプリング方式を行う。これに
より、20MSで4衛星を一巡し、1衛星を5MS以内
に処理することが可能になる。この処理チャンネルで
は、受信しようとする衛星と同一のコードパターンを発
生して、衛星の信号と同期をとり擬似距離を測定する。
この際に、衛星の運動によるコード周期へのドップラー
効果の補正を行い、このあと航法メッセージの解読を行
う。
【0011】制御演算部(6)の処理演算機能は、処理
チャンネルから測定した擬似距離による測位計算、航法
メッセージの軌道情報などによる4個の衛星位置の精密
計算、電離層補正計算などである。これらの処理ならび
演算を行うのに、図3の入力部(5)内に処理用コンピ
ュータ(17)を設け、4個の衛星の軌道情報などか
ら、衛星までの擬似距離を半径とする4個の球面が1点
に交わるように時計の修正を行い、緯度、経度、高度デ
ータなどを演算する。主なプログラムはROM化され起
動後自動スタートし、RAMの一部は、不揮発性に保持
され全衛星の概略軌道要素などが保持されている。ま
た、測位に際して、GPS衛星の番号や信号のドップラ
ー効果を推定するための基準時刻を与える時計(13)
が必要である。一度衛星の電波を受信すれば航法メッセ
ージにより約0.1S程度の精度で時刻が分かるので、
一般に使用されている水晶時計と同等のもので十分であ
る。しかし、常時時刻と年月日を保持している必要があ
るので、主電源(27)とは別の電源(28)により常
時運転される。
【0012】制御演算部(6)の制御機能の中で、入力
部(5)の制御は、時計(13)の時刻をもとに上空の
4個の衛星の番号の推定、ドップラー効果の推定、コー
ド同期回路以降の制御である。
【0013】図4において、通信装置(3)は、通常の
携帯電話の構造と同等であるが、音声による通話に必要
な部品、表示部、ダイヤル番号ボタン類は一切必要なく
動作は全て自動化される。このため、容積、重量とも通
常の携帯電話の150CC、230グラムより遥かに小
さく100CC、150グラム程度と考えられ、今後将
来において携帯電話が小型、軽量化されるに伴い比例し
ていくものと考える。そして、現在および将来において
既存の移動体通信網を利用する構造なので内部には、受
信用フィルタ一体型内蔵アンテナ(18)、送受信用ホ
イップ・アンテナ(19)、送受信共用部(20)、周
波数変換部(21)、フィルタ部(22)、電力増幅器
(23)、受信インターフェイス部(24)、変復調部
(25)、制御部(26)などからなる。
【0014】この中で制御部(26)については、新た
に無線機能、モデム機能、パケット交換機能、秘話機
能、緊急時の通話発信番号機能、個別識別番号機能、セ
ルフ、リモート起動機能、オートコール機能を設ける。
無線機能とは、警備保障会社が提供しているメディカル
アラーム装置と同様に無線で宅内に設置されたコントロ
ーラと接続するためのものである。モデム機能とは、測
定、制御演算装置(2)から送られてくる現在位置の演
算結果のデータを携帯電話の各種信号方式に変換するも
のである。パケット交換機能とは、電話などの人間の音
声とは違い符号化された情報を送受信しなければならな
いので、X.25、BSC、X.28、JUST−PC
などのプロトコルによりパケット化され、パケットのデ
ータ部分は、外部からの傍受による悪用を避けるため暗
号化などの秘話機能を設ける。これらモデム機能とパケ
ット交換機能を合せ持っているのが移動体通信網の中の
テレターミナル・システムであるが、本発明は、テレタ
ーミナル・システムの持つ双方向性に優れたデータ伝送
の特徴と既存の携帯電話網のネットワーク性を融合した
ものである。通話発信番号機能とは、一般の電話と同じ
ように不特定多数への通話を目的としていないので、音
声による通話に必要な部品、表示部、ダイヤル番号ボタ
ンなどは必要がなく、緊急時の警備保障会社への通話番
号だけを記憶している。個別識別番号機能とは、各々の
現在位置通信装置(1)に設けられた番号であり、警備
保障会社のコントロールセンターでは、この番号で各個
人の付帯情報を同時に検索することができる。セルフ起
動機能とは、最も簡便な操作である本装置を強く握り締
めるか、ボタンなどを押すことにより自動起動させ、そ
の後自動的にGPS衛星からの測位情報を逐次または間
欠動作により受信し、現在位置の演算結果を警備保障会
社のコントロールセンターに送信するものである。リモ
ート起動機能とは、緊急時に父母もしくは親族からの要
請により、警備保障会社のコントロールセンターから個
別識別番号および起動コマンドなどを送信し、指定した
現在位置通信装置(1)を自動起動させ現在位置を知る
ためのものである。オートコール機能とは、本装置の所
在が、屋内であるか屋外であるかを自動識別し、最適な
通信媒体を選択する。また、リモート起動機能による警
備保障会社からの起動コマンドなどの有無も常に間欠受
信している。
【0015】主電源(27)ならびに時計用の電源(2
8)には、現在の携帯電話やキャムコーダなどに使用ま
たは使用予定されているリチウム電池、リチウム・イオ
ン電池、ニッケル水素電池が考えられる。本装置を常時
通電状態にするのではなく、リモート起動機能部分だけ
を現在の携帯電話と同様に間欠受信方式にする。また、
起動後は、逐次または間欠動作方式により消費電力を抑
え動作時間の長時間化を計る。
【0016】警備保障会社のコントロールセンターで
は、時々刻々各装置から送られてきた現在位置情報を地
図情報などと照らし合わせ、実際の現在位置を確認し記
憶する。そして、コントロールセンターの表示装置に
は、現在日時、各装置の識別番号、所有者名、時々刻々
確認された各装置の現在位置、移動している場合は進行
方向、方位などを表示し追跡捜査して行く。また、トラ
ックモード機能より緊急時発生地点から現在地までの位
置情報を軌跡で描くことができる。
【0017】
【第2実施例】基本的に項目
【第1実施例】と同等の構造を持ち、より容積ならびに
重量を小型、軽量化するため項目
【0011】の処理演算機能を、双方向性移動体通信網
の特性を生かし、警備保障会社のコントロールセンター
にてリアルタイムで処理を行う。
【0018】
【第3実施例】項目
【0014】の制御部(26)に自動車電話網の通信機
能を付加するものである。付加機能として、位置登録、
通信チャンネル切り替え、伝送方式がある。位置登録機
能とは、現在位置通信装置(1)が、自動車電話網のゾ
ーンAからゾーンBへ移動した場合、位置登録単位のゾ
ーン移動を、AとBの無線基地局からの着信制御チャン
ネルにより知ることができる。新たな着信制御チャンネ
ルを受信すれば、自動的に発信制御チャンネルで位置登
録信号を無線基地局Bに送信する。その後、無線基地局
Bからの位置登録受付信号を受信し作業を終える。通信
チャンネル切り替え機能とは、現在位置通信装置(1)
が、通信中にゾーンAからゾーンBへ移動した場合、通
信チャンネルの受信レベルを常時監視している無線基地
局は、受信レベルが低下したことを知り、ゾーンAおよ
びその周辺の無線基地局の中で、最も受信レベルが高か
った無線基地局の通信チャンネルに、現在位置通信装置
(1)が切り替え、通信を継続して行くものである。伝
送方式として、NTT式、JTACS、NTACS、ま
たは、デュアル・モード式に対応するものである。
【0019】
【第4実施例】項目
【0014】の制御部(26)にある無線機能に、現在
市販されている家庭用コードレス電話と同様に、宅内に
設置された警備保障会社のコントローラを親機、現在位
置通信装置(1)を子機とし、親機から半径500Mか
ら1KMの範囲内をパケット交換方式のデータ伝送機能
を付加する。これにより、演算された現在位置情報を既
存のコントローラおよび電話回線を通じて、警備保障会
社のコントロールセンターに通信すれば、屋内のみなら
ずその周辺の屋外においても既存のコントローラおよび
電話回線網を有効利用することができる。
【0020】本発明は、以上のような構造でこれを取り
付ける場所ならび使用する時は、携帯型なのでポケット
ベル等と同様に衣類に取り付けたり、ウエストポーチ風
に取り付けたりすることができる。現在位置通信装置
(1)は、項目
【0014】のオートコール機能により最適な通信網の
選択、屋内外の自動識別およびコントロールセンターか
らの起動コマンドなどを常に間欠受信している。現在位
置通信装置(1)を起動させるには、項目
【0014】のセルフ起動方法とリモート起動方法があ
る。
【0021】屋内での緊急時の場合、項目
【0014】のセルフ起動方法およびオートコール機能
により自動的に宅内に設置された警備保障会社のコント
ローラを選択し作動させ、電話回線を通じて警備保障会
社のコントロールセンターへ現在位置を通信し救援を求
める。また、項目
【0019】により、コントローラから半径500Mか
ら1KMの屋外においても、自動的に宅内に設置された
警備保障会社のコントローラを選択し作動させ、電話回
線を通じて現在位置情報を通信し救援を求める。この利
用方法は、複数の異なるコントローラが親機となり、全
ての現在位置通信装置(1)に対して中継基地局の役目
をするので、無線の到達有効範囲を拡大することができ
る。これらは、従来の警備保障会社などが行っているホ
ームセキュリティ・システムの機能拡張版であり新しい
利用方法である。
【0022】1KMを超える屋外での緊急時の場合、項
【0014】のセルフ起動方法およびオートコール機能
により自動的にGPS衛星からの情報をもとに現在位置
情報を移動体通信の携帯電話網を経由して、警備保障会
社のコントロールセンターへ通信し、現在位置を知らせ
救援を求めることができる。また、緊急時に移動してい
る場合にも同様に携帯電話網を経由してコントロールセ
ンターへ通信し、現在位置を知らせ救援を求めることが
できる。そして、項目
【0017】において自動車電話網の機能を付加された
場合もオートコール機能により携帯電話網か自動車電話
網のどちらか最適な通信網を選択する。これは、携帯電
話網では追従できないような速度で移動している場合に
有効である。
【0023】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。本
装置は、最も簡便な操作方法により起動することがで
き、起動後は、全て全自動化されているので、速やかに
救援を求めることができる。また、小さな幼児たちでも
誤操作なく安心して使用することができる。
【0024】GPS衛星は、米国国防総省により運行管
理され、その機能の一部であるC/Aコードを一般に無
料解放している。そして、現在18個の衛星が配置さ
れ、リアルタイムで位置測定が可能な時間は1日15か
ら16時間になっている。しかし、6つの軌道面に4個
ずつ合計24個の衛星を、今年までに配置する計画にな
っているので、24時間常時利用可能となる。また、在
来の衛星測位システムNNSSや地上の電波測位システ
ムの方式に比べて優位にある点は、宇宙空間を含めた全
世界を、常時連続的に単一のシステムでカバーしている
ことである。これは、本装置が、日本のみならず海外の
各国においても常時利用可能であり、国際的にも社会的
にも貢献度が高いものだと考える。尚、日本においても
郵政省が去年6月の新聞紙上でこのシステムの利用促進
を呼びかけている。
【0025】現在GPS衛星の受信機は市販されている
が、その多くは建築土木用など特化した分野のもので、
高価であり容積も大きなものになっている。しかし、最
近製品の中には、手のひらサイズの物が市販され、この
様な製品などと現在普及しつつある各種移動体通信網お
よび既存の電話回線網との融合を図ることにより、新た
なテレターミナル・システムの機能を持った双方向性通
信網を確立することができる。この通信網により、どん
な場所においてもまた、移動していてもリアルタイムで
現在位置を追跡確認でき、自力で動けないような状態や
近くに連絡をする手段が無い場合でも、安心して他人に
知らせ救援を求めることができる。そして、将来におい
ても既存の移動体通信網ならび電話回線網を利用する構
成なので、企業側ならび利用者側にとっても経済的な負
担を軽減でき、システム全体の品質、信頼性についても
安心することができる。また、警備保障会社などの経営
資源に沿ったものであり、それらを有効利用しながら、
世界各国に対して業務内容を建物だけではなく各個人へ
と拡大することができる。
【0026】通信装置(3)の通信機能部分にバリエー
ションを持たせることができ、オートコール機能により
最適な通信形態を選択することができる。これらは、宅
内に設置されたコントローラとの通信機能、屋外におけ
る携帯電話網を利用したテレターミナル機能、自動車電
話網を利用したテレターミナル機能、宅内に設置された
コントローラから半径500Mから1KMまでの範囲
で、無線を通じてコントローラと接続し既存の電話回線
を利用したテレターミナル機能である。特に、宅内に設
置されたコントローラが、複数の異なる親機となり、現
在位置通信装置(1)に対して中継基地局の役目をする
ので、既存の電話回線をそのまま有効利用しながら無線
の到達有効範囲を拡大することができる。
【0027】本発明は、今後5年間の日本政府ならび各
関係機関が実現に向けて進めている社会システム・ネッ
トワークに対しても十分対応したものだと考える。現在
進められている計画とは、1992年にも第二世代コー
ドレス電話、ディジタル自動車電話、1993年にも現
在使用されている800MHZの周波数から1から3G
HZの準マイクロ波への移行、1995年にも新世代マ
イクロセル移動通信システムなどである。第二世代コー
ドレス電話では、現在のコードレス電話をディジタル化
して、屋内に限らず、屋外のどの場所でも利用できるよ
うにしたものである。現行では、親機と子機の関係が1
対1になっていて、子機の設置場所が制限されているの
に対して、第二世代コードレス電話では、子機が複数の
異なる親機に対して自由にアクセスすることができる。
これは、項目
【0019】の機能が、無線方式を基準にディジタル化
され、有効範囲を1KMと言わず複数の異なる親機が中
継基地局の働きをするので本装置をポケット型のように
小型化でき、さらに各移動体通信網ならび電話回線網を
有効利用でき、機能を拡張することができる。また、デ
ィジタル化に伴い、項目
【0014】の機能の中でモデム機能、パケット交換機
能、秘話機能の一部が、局の交換局側で行えるので、本
装置の機能の負担を低減でき、小型、軽量化を促進する
ことができる。そして、ディジタル自動車電話において
もチャンネルの多重度を上げるなど周波数の利用効率を
向上でき、秘話性の確保も容易になり、データ通信との
親和性も高くなる。準マイクロ波への移行は、ディジタ
ル技術と合わせて過疎地域および地下街などの閉空間へ
のサービス・エリアの拡大を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現在位置通信装置のブロック図であ
る。
【図2】本発明の測定、制御演算装置のブロック図であ
る。
【図3】本発明の入力部のブロック図である。
【図4】本発明の通信装置のブロック図である。
【符号の説明】 1.現在位置通信装置 16.航法メッセージ解読部 2.測定、制御演算装置 17.処理用コンピュータ 3.通信装置 18.受信用フィルタ一体型内蔵ア 4.内部独自慣性航法用センサー ンテナ 5.入力部 19.送受信用ホイップ・アンテナ 6.制御演算部 20.送受信共用部 7.GPS衛星受信用アンテナ 21.周波数変換部 8.周波数変換器 22.フィルタ部 9.L1帯増幅器 23.電力増幅器 10.局部発振器 24.受信インターフェイス部 11.中間周波増幅器 25.変復調部 12.基準水晶発振器 26.制御部 13.時計 27.主電源 14.C/Aコード同期回路 28.電源 15.C/Aコード発生器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現在位置通信装置(1)は、外部および
    内部から得られる測位情報から現在位置を測定する測
    定、制御演算装置(2)を設け、得られた現在位置情報
    を各種通信網などから最適な通信網を自動選択し、これ
    らを経由して外部のコントロールセンターなどに通信す
    る双方向性通信機能を有した通信装置(3)からなる現
    在位置通信装置。
  2. 【請求項2】 通信装置(3)は、警備保障会社などが
    設置した機器を親機、現在位置通信装置(1)を子機と
    して互いに双方向通信することができ、現在位置情報
    は、通信装置(3)から親機を経由して外部のコントロ
    ールセンターなどに通信する現在位置通信装置。
  3. 【請求項3】 外部のコントロールセンターなどでは、
    時々刻々送られてきた現在位置情報を地図情報などと照
    らし合わせ、実際の現在位置を確認し記憶すると共に、
    これらの情報を元に各時点の現在位置および移動してい
    る場合は進行方向などを確認し、追跡捜査を行う現在位
    置通信装置および追跡捜査方法。
  4. 【請求項4】 現在位置通信装置(1)は、セルフ起動
    とリモート起動の二通りの起動方法があり、セルフ起動
    方法とは、最も簡便な操作である現在位置通信装置
    (1)を強く握り締めるか、ボタンなどを押すことによ
    り自動的に起動させ、リモート起動方法とは、外部のコ
    ントロールセンターなどから起動コマンドなどの指示を
    与えることにより、指定した現在位置通信装置(1)を
    自動的に起動させる現在位置通信装置ならび本装置の起
    動方法。
JP5201292A 1992-01-28 1992-01-28 現在位置通信装置ならび本装置の起動方法 および追跡捜査方法 Pending JPH05205174A (ja)

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