JPH0520443B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0520443B2
JPH0520443B2 JP58170463A JP17046383A JPH0520443B2 JP H0520443 B2 JPH0520443 B2 JP H0520443B2 JP 58170463 A JP58170463 A JP 58170463A JP 17046383 A JP17046383 A JP 17046383A JP H0520443 B2 JPH0520443 B2 JP H0520443B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ethyl acrylate
ethylene
copolymer
molecular weight
acrylic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP58170463A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6079007A (ja
Inventor
Shinji Kojima
Shigeo Nagumo
Juichi Origasa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Petrochemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Petrochemicals Co Ltd filed Critical Nippon Petrochemicals Co Ltd
Priority to JP17046383A priority Critical patent/JPS6079007A/ja
Publication of JPS6079007A publication Critical patent/JPS6079007A/ja
Publication of JPH0520443B2 publication Critical patent/JPH0520443B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は低分子量のエチレン−アクリル酸二元
共重合体の製造法に関し、さらに詳しくは比較的
高分子量のエチレン−アクリル酸エチル共重合体
を分解反応せしめてなるエチレン−アクリル酸共
重合体であつて、その分子鎖中に実質的にアクリ
ル酸エチル部位を含有しない低分子量化されたエ
チレン−アクリル酸二元共重合体の製造法に関す
る。
こまでに比較的高分子量のエチレン−アクリル
酸エステルの加水分解・減成反応によつて低分子
量化せられたエチレン−アクリル酸エチル−アク
リル酸三元共重合体並びにこれの親水性塩を製造
して、これらをエマルジヨン系接着剤及び水性塗
料原料として使用する試みが種々開示されてい
る。例えば特開昭53−65389号あるいは特開昭53
−57295号には比較的高分子量のエチレン−アク
リル酸エチル共重合体を不活性雰囲気中で水また
は水蒸気の存在下で反応を行なつて任意に低分子
量化されたエチレン−アクリル酸エチル−アクリ
ル酸三元共重合体の製造方法が開示されている。
また特開昭53−59789号にはエチレン−(メタ)
アクリル酸アルキル共重合体を不活性雰囲気中で
水または水蒸気の存在下で加熱した後、引き続い
て同一装置内でアンモニウムまたはアミンを加え
て反応させることによるエチレン−カルボン酸共
重合体のアンモニウム塩又はアミン塩の乳濁液の
製造法が開示されている。しかしながらこれらの
先行技術によつて生成する重合体はその分子骨核
中に可成り多量の未鹸化のアクリル酸エチル部位
が残存していて、実質上はエチレン−アクリル酸
エチル−アクリル酸から成る三元共重合体を対象
としたものであるということができる。このこと
は例えば前記の特開昭53−57295号明細書の実施
例中において未鹸化のアクリル酸エチルが3〜50
モル%(エチレン−アクリル酸エチル共重合体の
アクリル酸エチルを基準として)の範囲で含まれ
る加水分解・減成生成物が多数記載されており、
該生成物をエマルジヨン系接着剤及び水性塗料用
原料として用いる場合には、これらの未鹸化のア
クリル酸エチル部位の残留は最終皮膜の物性にむ
しろ好ましい影響を与える「極めて有効な成分で
あることが発見された」と記載せられていること
からも容易に理解しうることである。さらに特開
昭53−57295号がその取得の対象とする共重合体
のMI(g/10min)は約800g/10min以下のもの
であつて、粘度平均分子量が16000以上の比較的
分子量が大きい共重合体の取得を対象にしている
点において本発明の目的とは異つている。
また特公昭46−21643号にはエチレン−アクリ
ル酸イソプロピルエステルより成る共重合体を水
蒸気又はアンモニウムの存在下で、すべてのエス
テル基が加水分解するまで高温に加熱することに
よつてエチレン−アクリル酸共重合体を得る方法
が記載されている。しかしながらこの方法では該
共重合体の低分子量化という本発明の重要な課題
は達成できない。
本発明の目的は、比較的高分子量のエチレン−
アクリル酸エチル共重合体から分解反応によつて
分子鎖中に実質的に未鹸化のアクリル酸エチル部
位を含まない低分子量化されたエチレン−アクリ
ル酸二元共重合体を製造する方法の提供にある。
更に詳しくは本発明の目的は、特に金属イオン
性架橋を施すのに好適な物性を有する低分子量エ
チレン−アクリル酸二元共重合体であつて、実質
的にその分子鎖中に未鹸化のアクリル酸エチル部
位を含まず、かつ粘度平均分子量が約15000以下、
好ましくは12000〜3000の範囲であるような低分
子量のエチレン−アクリル酸二元共重合体の製造
方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、ホツトメルト接着剤原料
その他として好適な低分子量エチレン−アクリル
酸二元共重合体の製造法の提供にある。
さらに本発明のその他の目的は、懸濁液、分散
剤製造用原料その他として好適な低分子量エチレ
ン−アクリル酸二元共重合体の製造法の提供にあ
る。
前記のように本発明の主目的の一つは、イオン
架橋せしめて金属イオン性共重合体に変性せしめ
ることにより、いわゆる「アイオノマー」的な物
性を有する金属イオン性架橋重合体を得るために
好適な低分子量エチレン−アクリル酸二元共重合
体の取得にあるので、その目的からして分子鎖中
に残存する未鹸化のアクリル酸エチル部位は少な
い程望ましく、分子鎖中に残留するアクリル酸エ
チル部位が、該エチレン−アクリル酸エチル共重
合体中のアクリル酸エチルを基準として、多くと
も約3モル%以下であつて実質的にアクリル酸エ
チル部位を含まず、かつ粘度平均分子量が約
15000以下、好ましくは12000〜3000の範囲の低分
子量エチレン−アクリル酸二元共重合体を得るこ
とである。
尚、上記粘度平均分子量は温度135℃のデカリ
ン溶媒による極限粘度〔η〕より下記式を求め
た。
〔η〕=KM〓 (K=14.3×10-5(dl/g),α=0.82) すなわち、本発明は比較的高分子量のエチレン
−アクリル酸エチル共重合体を不活性雰囲気中
で、該エチレン−アクリル酸エチル共重合体中の
アクリル酸エチルのモル当り、400モル以上の水
の存在下で、温度200〜500℃、圧力5〜500Kg/
cm2で分解反応を行なつて、粘度平均分子量が
15000以下の低分子量化されたエチレン−アクリ
ル酸二元共重合体を生成せしめることによつて達
成できる。
本発明の特徴の一つは、エチレン−アクリル酸
エチル共重合体分子中のアクリル酸エチル1モル
当り、一定過剰の水の存在下にて分解反応を行な
うことにあり、水の好ましい過剰範囲は分子鎖中
に存在するアクリル酸エチルのモル当り400モル
以上、好ましくは400〜1500モルの範囲である。
上記水の量は1500モル以上を使用しても反応に
対してなんらの支障も与えないが1500モル以下の
場合と比べて特にメリツトが得られず、また400
モル未満の使用では未鹸化のアクリル酸エチル含
有量が増加する傾向を示すので好ましくない。
上記水とは液体、水蒸気およびそれらの混在を
包含するものである。
本発明でいうエチレン−アクリル酸エチル共重
合体とは、例えばフリーラジカル触媒を用いる業
界で公知の高圧共重合法によつて容易に得られる
範囲の比較的高分子量の市販エチレン−アクリル
酸エチル共重合体であつて、そのメルトインデツ
クスはおよそ300g/10min以下、分子鎖中のア
クリル酸エチルの含有量はおよそ1〜40重量%、
好ましくは5〜30重量%のものである。また本発
明でいう不活性雰囲気を創出する方法としてはと
くに限定するものではないが、たとえば窒素、炭
酸ガス、アルゴン、ヘリウムなどの不活性ガスを
反応系に通して空気を完全に排除する方法が適当
であり、なかでも窒素を使用することが好まし
い。
さらにまた、本発明を実施する際の温度と圧力
は使用原料の性状、すなわちエチレン−アクリル
酸エチル共重合体の平均分子量、アクリル酸エチ
ルの含有量、低分子量化の度合、さらには共存す
る水の量などの要因に支配されるが、本発明が目
的とするような粘度平均分子量が約15000以下の
如き低分子量のエチレン−アクリル酸二元共重合
体を取得するための条件は温度200〜500℃、圧力
5〜500Kg/cm2であつて、反応時間は1〜10時間、
好ましくは2〜6時間の範囲である。
上記温度が200℃未満では本発明の様な低分子
量生成物は得られず、温度が500℃を超えると共
重合体中のアクリル酸エチルが揮散し、かつ脱カ
ルボン反応が起きたりして、分解が激しくなり好
ましくない。
本発明の方法によつて得られる任意に低分子量
化されたエチレン−アクリル酸二元共重合体は、
これを変性して金属イオン性架橋を施したイオン
性架橋体を得るために特に好適である。
上記、エチレン−アクリル酸二元共重合体を金
属イオン性架橋するための中和反応用に好適な金
属イオンもしくは金属化合物は公知のもののいず
れでも好適に使用できるが、第1のイオン群のな
かにはNa+、K+、Li+、Mg++、Ca++、Ba++
Zn++、Sb++、Cu++、Fe++、Al+++、Fe+++その他並び
にこれらの混合物から選択せられたものが包含さ
れ、これらのなかではアルカリ金属イオンが特に
好ましく、また第2のイオン群源をなす金属化合
物のなかにはいわゆる塩基性金属化合物としての
水酸化ナトリウム、水酸化マグネシウム、水酸化
カリウム、水酸化亜鉛、酸化カルシウム、ナトリ
ウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、酢酸マ
グネシウム、酸化ニツケル、炭酸ナトリウム、酢
酸マグネシウム、酢酸亜鉛などが包含される。
以下、本発明を実施例によつてさらに詳細に説
明するが、この発明の精神と範囲に反することな
く広範に異なる実施態様を構成することができる
ことは明白なので、この発明は添付クレイムにお
いて限定した以外は、これらの特定の実施態様に
制約されるものではない。
実施例 1 エチレン−アクリル酸エチル共重合体〔アクリ
ル酸エチル(EA)含有量14重量%、メルトイン
デツクス9g/10min〕100gを水2Kg(H2O/
EA=793モルに相当)と共に磁気かきまぜ機を具
備した内容量3.8の加圧容器に仕込み、該容器
の内部の空気を大気圧下で窒素ガスにて完全に排
除した後、加熱して、窒素雰囲気中で4時間、
350℃、200Kg/cm2の条件下で分解反応を行なつた
のち、空冷した。生成物は粘度平均分子量が6000
であり、赤外吸収曲線からこの化合物はエチレン
−アクリル酸共重合体中のアクリル酸エチルを基
準としてアクリル酸は100モル%であつた。
実施例 2 エチレン−アクリル酸エチル共重合体〔アクリ
ル酸エチル(EA)含有量10重量%、メルトイン
デツクス20g/10min〕100gを水2Kg(H2O/
EA=1110モルに相当)と共に磁気かきまぜ機を
具備した内容量3.8の加圧容器に仕込み、該容
器の内部の空気を大気圧下で窒素ガスにて完全に
排除した後、加熱して、窒素雰囲気中、4時間、
350℃、200Kg/cm2の条件下で分解反応を行なつた
のち、空冷した。
生成物は粘度平均分子量が4000であり、赤外吸
収曲線からの化合物は、エチレン−アクリル酸共
重合体中のアクリル酸エチルを基準としてアクリ
ル酸は100モル%であつた。
実施例 3 エチレン−アクリル酸エチル共重合体〔アクリ
ル酸エチル(EA)含有量10重量%、メルトイン
デツクス20g/10min〕100gを水2Kg(H2O/
EA=1110モルに相当)と共に磁気かきまぜ機を
具備した内容量3.8の加圧容器に入れ、該容器
の内部の空気を窒素ガスにて完全に排除した後、
実施例2と同様にして加熱し、窒素雰囲気中4時
間、350℃、200Kg/cm2の条件下で反応させた後
200℃まで空冷した。
次に反応物を200℃に制御しながら、100c.c.の水
に水酸化ナトリウム11gを溶解した水溶液を注入
し、2時間、200℃、50Kg/cm2の条件下で撹拌さ
せながら反応させた後、空冷した。
生成物は粘度平均分子量が3000であり、赤外吸
収曲線からこの化合物はエチレン−アクリル酸共
重合体中のアクリル酸は8モル%アクリル酸ナト
リウムは92モル%であつた。
比較例 1 エチレン−アクリル酸共重合体〔アクリル酸エ
チル(EA)含有量14重量%、メルトインデツク
ス9g/min〕1.5Kgを水1Kg(H2O/EA=26.5
モルに相当)と共に磁気かきまぜ機を具備した内
容量3.8の加圧容器に仕込み、該容器の内部の
空気を大気圧下で窒素ガスにて完全に排除した
後、加熱して、窒素雰囲気中、4時間、350℃、
150Kg/cm2の条件下で分解反応を行なつたのち、
空冷した。
生成物は、粘度平均分子量が6000であり、赤外
吸収曲線からこの化合物は、エチレン−アクリル
酸エチル共重合体のアクリル酸エチルを基準とし
て、アクリル酸エチル16モル%で、アクリル酸84
モル%を含んでおり、アクリル酸エチルの含有量
が比較的多い三元共重合体であつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 メルトインデツクス300g/10分以下、アク
    リル酸エチル含有量が1〜40重量%の比較的高分
    子量のエチレン−アクリル酸エチル共重合体を不
    活性雰囲気中で、該エチレン−アクリル酸エチル
    共重合体中のアクリル酸エチルのモル当たり400
    〜1500モルの水の存在下で、温度200〜500℃、圧
    力5〜500Kg/cm2で分解反応を行う粘度平均分子
    量3000〜15000の低分子量化されたエチレン−ア
    クリル酸二元共重合体の製造法。
JP17046383A 1983-09-14 1983-09-14 エチレン−アクリル酸二元共重合体の製造法 Granted JPS6079007A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17046383A JPS6079007A (ja) 1983-09-14 1983-09-14 エチレン−アクリル酸二元共重合体の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17046383A JPS6079007A (ja) 1983-09-14 1983-09-14 エチレン−アクリル酸二元共重合体の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6079007A JPS6079007A (ja) 1985-05-04
JPH0520443B2 true JPH0520443B2 (ja) 1993-03-19

Family

ID=15905402

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17046383A Granted JPS6079007A (ja) 1983-09-14 1983-09-14 エチレン−アクリル酸二元共重合体の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6079007A (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5357295A (en) * 1976-11-05 1978-05-24 Nippon Unicar Co Ltd Process for producing ethyleneeethylacrylateeacrylic acid polymer

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5357295A (en) * 1976-11-05 1978-05-24 Nippon Unicar Co Ltd Process for producing ethyleneeethylacrylateeacrylic acid polymer

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6079007A (ja) 1985-05-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU651874B2 (en) Method of preparing aqueous dispersions of ethylene/alpha,beta-unsaturated carboxylic acid interpolymers
CN110628053B (zh) 一种聚乙烯醇-单宁酸-硼酸三元交联水凝胶、制备方法及应用
US4078128A (en) Process for rendering ethylene-vinyl acetate copolymers agglomeration-resistant
JPH0154366B2 (ja)
JP2003528947A (ja) 酸基を含む重合体の変性方法
JP2007519790A (ja) ポリマーの製造方法
TWI741117B (zh) 含有側鏈烯烴之乙烯醇系聚合物及其製造方法
CA2472783A1 (en) Ethylene-vinyl alcohol copolymer resin compositions and process for production thereof
US4307211A (en) Preparation of an ethylene-ethyl acrylate-acrylic acid terpolymer
JPS6237662B2 (ja)
CA1244195A (en) Preparation of salts of low molecular weight copolymers using metal oxides
US5886194A (en) Hydroxyamino-derivatized polymers of olefin-maleic anhydride in the form of their maleimide maleamic acid and α- olefin-maleic anhydride half-acid/half ester or full acid repeat units process for making same
JPH0520443B2 (ja)
CN112521600A (zh) 一种胍盐聚合物及其制备方法与用途
US4719259A (en) Process for producing ethylene/vinyl alcohol copolymers
JP2726458B2 (ja) カルボキシル化プロピレンポリマーの製法
JPS621403B2 (ja)
JPH0520444B2 (ja)
JPH0517244B2 (ja)
CA1222095A (en) PROCESS FOR PRODUCING POLYETHYLENE AND AN ETHYLENE- .alpha.-OLEFIN COPOLYMER
US4331781A (en) Process for the preparation of a polyvinyl alcohol complex compound in the presence of an organic boric acid derivative
US3769261A (en) Method of preparing stable copolymers of ethylene and at least one ethylenically unsaturated carboxylic acid and the product obtained thereby
JPS6045203B2 (ja) エチレン−アクリル酸エチル−アクリル酸重合体の製法
US3790625A (en) Poly(glycidic acid)and methods of preparation therefor
CA2477326A1 (en) Improved process for the preparation of stabilized polyalkenyl sulfonic acids