JPH0520407A - デザイン装置 - Google Patents

デザイン装置

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JPH0520407A
JPH0520407A JP3175420A JP17542091A JPH0520407A JP H0520407 A JPH0520407 A JP H0520407A JP 3175420 A JP3175420 A JP 3175420A JP 17542091 A JP17542091 A JP 17542091A JP H0520407 A JPH0520407 A JP H0520407A
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Hiroshi Shimizu
洋志 清水
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 デザイン対象を構成するデザイン要素間のデ
ザインイメージに対する交互作用を考慮してデザインイ
メージに適したデザイン装置を提供する。 【構成】 デザインイメージの評価要素とデザイン対象
要素との関係で影響度の強さを表わす第1の知識データ
ベースCL5と、各要素毎に備えられ所定の評価要素に
対するデザイン要素の影響度の強さを表わす第2の知識
データベースCL6と、評価要素の入力手段CL2と、
前記第1の知識データベースCL5から影響度の強い第
1のデザイン要素を特定し、第1の知識データベースC
L5・第2の知識データベースCL6からデザイン要素
の交互作用の影響度を求め、この影響度の中で強い影響
度の第2のデザイン要素を特定し、第1、第2の特定か
ら、交互作用を考えた影響度を求め、その中で強い第3
のデザイン要素を特定してデザイン図を推論する手段C
L3を備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両に対する人間の
持つイメージを確認しながら車両のデザインをCRTに
表示する場合等に供するデザイン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のデザイン装置としては、例えば
図9に示すようなものがある。これはHULIS(Hu
man Living System)のシステム構成
図であり、家屋のデザイン装置である。すなわち、コン
ピュータのメモリに、住宅の外観、玄関、洋間、和室、
台所、風呂等の構成部分毎の住宅デザイン要素、フィー
リングを表わす形容詞としての「豪華」、「広々」、
「ゆったり」等の評価用語、評価用語間の関係を規定す
る知識、これら評価用語と住宅デザイン要素との関係を
規定する知識等を知識データベースとして記憶してお
く。そして、人間がキーボードのような評価用語入力手
段を操作して、例えば住宅の構成部分であるデザイン要
素を表わす「和室」なる住宅デザインの限定用語を入力
するとともに、和室に対して持つ自己のイメージを表わ
す「広々とした」なる評価用語をコンピュータに入力す
ると、コンピュータが知識データベースから、入力され
た評価用語により適切な和室のデザイン要素を推論、抽
出して表示手段に画像表示する構成になっている。
【0003】ところで、上記のようなデザイン装置にお
いて、技術の評価用語を車両デザインに対応させたもの
にすれば、車両デザイン装置として実用に供することが
可能である(このような装置として本出願人は特願平1
−341129号を提案している)。
【0004】すなわち、コンピュータのメモリに評価用
語、評価用語間の関係を規定する知識、車両デザイン要
素、評価用語及び車両デザイン要素の関係を規定する知
識をそれぞれ記憶しておく。こで前記評価用語は図10
の図表の評価用語欄に示すような形容詞語で形成されて
いる。
【0005】前記評価用語間の関係を規定する知識は前
記図10に示すように評価用語を収集し、予備実験の結
果を解析することにより評価用語間の関係を規定するも
のとして得た知識である。この関係とは例えば評価用語
を因子分析、主成分分析等の多変量解析で人間の感覚に
基づく因子1から10に分け、各評価用語が各因子にど
の程度の関係があるかを因子負荷量(数値)として得た
データである。各因子の負荷量は近い数字の用語は関係
が深く似ているということができる。この評価用語間の
関係を規定する知識はデザイン装置を使用する際、入力
された評価用語が後述する官能評価実験で用いた評価用
語群の中にない場合、一番似た用語を選出するために使
用され、更には後述する因子軸の作成にも使用されるも
のである。
【0006】前記車両デザイン要素は図11の図表に示
すように、車両インテリアのメータ数等の各アイテム毎
にカテゴリが区分されているものである。
【0007】前記評価用語と車両デザイン要素との関係
を規定する知識は前記図11に示すような官能評価実験
の結果として得られたものである。具体的には評価用語
と車両デザイン要素のアイテムを選定し、アイテムそれ
ぞれに相当する車両デザイン要素を不特定多数の人に見
せ、形容詞語群である評価用語の一つ一つについての車
両デザイン要素から受けるフィーリングを収集し、その
集積結果を数量化理論I類若しくはII類等の多変量解析
により偏回帰係数(相関係数)として解析したものであ
る。
【0008】ここでアイテムは図11に示すように、車
両デザイン要素群中のインストルメントパネルに設けら
れるメータ数、インストルメントパネルとメータークラ
スタ、メータークラスタとセンターコンソール、ドアの
厚さ、センタークラスタの張出し、アームレスト等にそ
れぞれ着目したものである。
【0009】そして、メータ数は5つのカテゴリに分類
してある。すなわち、大きなメータ1個を設けた第1カ
テゴリ、大きなメータ1個と小さなメータ2個とを設け
た第2カテゴリ、大きなメータ1個と小さなメータ3個
とを設けた第3カテゴリ、大きなメータ2個と小さなメ
ータ1個とを設けた第4カテゴリ、大きなメータ2個と
小さなメータ2個とを設けた第5カテゴリである。
【0010】インストルメントパネルとメータークラス
タに着目したアイテムでは二つのカテゴリに分類してあ
る。すなわち、インストルメントパネルとメータークラ
スタとが一体になった第1カテゴリ、インストルメント
パネルとメータクラスタとが分離された第2カテゴリで
ある。
【0011】メータークラスタとセンターコンソールに
着目したアイテムでは二つのカテゴリに分類してある。
すなわち、メータークラスタとセンターコンソールとが
一体となった第1カテゴリ、メータークラスタとセンタ
ーコンソールとが分離された第2カテゴリとである。
【0012】ドアの厚さに着したアイテムでは二つのカ
テゴリに分類してある。すなわち、ドアが厚い第1カテ
ゴリ、ドアが薄い第2カテゴリである。
【0013】センタークラスタの張出しに着目したアイ
テムでは二つのカテゴリに分類してある。すなわち、セ
ンタークラスタの張出しがある第1カテゴリ、センター
クラスタの張出しがない第2カテゴリである。
【0014】以下、アームレストに着目したアイテムそ
の他各アイテムについてそれぞれカテゴリに分類してあ
る。
【0015】そして、キーボード等の入力手段を操作
し、評価用語としての形容詞を入力すると、コンピュー
タの働きで知識データベースから車両デザイン要素を推
論、抽出し、表示手段にデザイン図として例えば図1
2、図13のように画像表示される。この例は、評価用
語として「シックな」、「スポーティな」を入力した場
合を示している。従って、デザイナ等は自己のイメージ
に応じた評価用語の入力によりデザイン図を得ることが
できる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなデザイン装置では、評価用語としての形容詞の入力
により、評価用語とデザイン要素との関係から偏回帰係
数のうち評価用語に対応し、各アイテムで最大値を示し
ているカテゴリが一義的に抽出され、車両インテリア全
体のデザイン図として画像表示する構成となっていたた
め、各デザインイメージに対する交互作用を考慮できな
いという問題があった。このため、各デザイン要素は各
々デザインイメージに適合したものとなっているが、全
体のデザインバランスがイメージに合わないことがあっ
た。
【0017】そこでこの発明は、デザイン対象を構成す
る複数のデザイン要素間のデザインイメージに対する交
互作用を考慮したデザイン図の出力を可能とした。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、図1のように、デザイン対象のデ
ザインイメージを表現する複数の評価要素とデザイン対
象を構成する複数のデザイン要素との関係の知識データ
ベースCL1と、前記評価要素を入力する入力手段CL
2と、入力された評価要素により前記知識データベース
から前記デザイン要素間にデザインイメージに対する交
互作用を考慮してデザイン図を推論する手段CL3と、
推論されたデザイン図を出力する出力手段CL4とを備
えたことを特徴とする。
【0019】また、請求項2に記載の発明は、図1のよ
うに、デザイン対象のデザインイメージを表現する複数
の評価要素とデザイン対象を構成する複数のデザイン要
素との関係で影響度の強さを表わす第1の知識データベ
ースCL5と、各評価要素毎に備えられ所定の評価要素
に対して各デザイン要素間の関係で影響度の強さを表わ
す第2の知識データベースCL6と、評価要素を入力す
る入力手段CL2と、入力された評価要素より前記第1
の知識データベースCL5から影響度の強い第1のデザ
イン要素を特定し、第1の知識データベースCL5およ
び第2の知識データベースCL6から、前記特定したデ
ザイン要素により他の各デザイン要素の交互作用を考慮
した影響度を求め、この影響度の中で強い影響度の第2
のデザイン要素を特定し、この第1、第2のデザイン要
素の特定から他の各デザイン要素の交互作用を考慮した
影響度を求め、この影響度の中で強い影響度の第3のデ
ザイン要素を特定してデザイン図を推論する手段CL3
と、推論されたデザイン図を出力する出力手段CL4と
を備えたことを特徴とする。
【0020】
【作用】入力手段CL2によって評価要素を入力すれ
ば、推論手段CL3が知識データベースCL1からデザ
イン要素間のデザインイメージに対する交互作用を考慮
してデザイン図が推論され、出力手段CL4によって出
力される。
【0021】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0022】図2は一実施例の概略構成図を示すもの
で、このデザイン装置は、コンピュータ1と入力装置で
あるキーボード3と表示装置であるCRT5とで構成さ
れている。
【0023】前記コンピュータ1は知識データベースC
L1、すなわち第1の知識データベースCL5、第2の
知識データベースCL6としてのメモリMと、デザイン
図推論手段CL3としてのCPU7とを備えている。
【0024】ここで、メモリMには、車両インテリアの
デザインイメージを表現する評価要素としての複数の評
価因子9、車両デザイン要素11、評価因子とデザイン
要素との関係で影響度の強さを表わす知識13、所定の
評価因子に対して各デザイン要素間の関係で影響度の強
さを表わす知識15がそれぞれ記憶されている。
【0025】前記評価因子9は図3の図表の評価因子欄
に例示した「高級感因子」等のようなデザインイメージ
因子で構成されている。
【0026】前記車両デザイン要素11は図3の図表に
示すように、車両インテリアの室内色調等の各要素毎に
カテゴリが区分されているものである。
【0027】前記評価因子とデザイン要素との関係で影
響度の強さを表わす知識13は、各デザイン要素のアイ
テムiのカテゴリjが評価因子にどの程度影響するかを
数値{Xij}で示したもので、図3の図表に示すよう
に0から1の値で示したものである。
【0028】前記所定の評価因子に対して各デザイン要
素間の関係で影響度の強さを表わす知識15は、デザイ
ン要素kがインテリア構成として決定したときに、その
デザイン要素kの関連性からデザイン要素nをインテリ
ア構成として取り込むことでイメージを演出する影響度
を交互作用関連度として行列形態の数値{Ykn}で示
したもので、図4の図表に示すように0から1の値で示
したものである。また、同じ2つのデザイン要素kとn
に関して数値{Ynk}(行と列が逆転)でも値が異な
る場合がある。
【0029】ここでアイテムは例えば図3に示すよう
に、車両デザイン要素群11中の室内色調、インスト色
調、シート色調等にそれぞれ着目したものである。
【0030】そして、室内色調は暗色と明色の2つのカ
テゴリに分類してある。以下、インスト色調に着目した
アイテムその他各アイテムについてそれぞれカテゴリに
分類してある。
【0031】前記キーボード3は評価因子9を入力する
入力手段CL4を構成する。
【0032】前記CPU7は入力された評価因子9によ
り前記メモリM(第1の知識データベースCL1、第2
の知識データベースCL2)を用いてデザイン図を推論
する。
【0033】前記CRT5は推論されたデザイン図を出
力する出力手段CL5を構成するもので、デザイン図を
画像表示するものである。
【0034】図5は図2の構成に基づくブロック図を示
すものである。
【0035】図2の構成により、予め設定した評価因子
9、車両デザイン要素11、評価因子とデザイン要素と
の関係で影響度の強さを表わす知識13、所定の評価因
子に対して各デザイン要素間の関係で影響度の強さを表
わす知識15等をコンピュータ1のメモリMに記憶させ
ておく。そして、キーボード3を操作して評価因子9と
して、例えば因子kを入力(17)すると、CPU7の
働きで評価因子とデザイン要素との関係で影響度の強さ
を表わす知識13、所定の評価因子に対して各デザイン
要素間の関係で影響度の強さを表わす知識15とから入
力因子に最も適したカテゴリの組合せが推論、抽出(1
9)され、その結果がCRT5に表示(21)される。
【0036】つぎに、前記ブロック(19)における推
論方法は、例えば図6に示すフローチャートに基づいて
行われる。
【0037】まず、ステップS1で入力された評価因子
に対するデザイン要素の影響度(数値)が、例えば図3
の図表に示す評価因子とデザイン要素との関係で影響度
の強さを表わす知識13から抽出される。そして、ステ
ップS2でその全てのカテゴリの影響度の中で最大の値
となるカテゴリが抽出され、入力因子に対する最適なデ
ザイン要素としての一番目のカテゴリが決定される。
【0038】つぎに、ステップS3→S4→S5→S6
→S7→S8→S9→S10の順に実行され、入力因子
に対する最適なデザイン要素としての二番目めのカテゴ
リが決定される。この際、ステップS4において、例え
ば図4の図表に示す所定の評価因子に対して、各デザイ
ン要素間の関係で影響度の強さを表わす知識15から前
記ステップS2で決定された一番目のカテゴリに対し残
りの全カテゴリの交互作用関連度(数値)が抽出され
る。そして、各カテゴリの交互作用関連度の値に前記ス
テップS2で抽出された入力因子に対する各カテゴリの
影響度の値を掛け合すことにより既に決定された最適デ
ザイン要素としての一番目のカテゴリを考慮した入力因
子に対する影響度の値が算出される。続いてステップS
5において、前記ステップS4で算出された全てのカテ
ゴリの影響度の値に関し矛盾チェックが行われる。すな
わち、直前ステップまでに決定されたデザイン要素の交
互作用を考慮した全てのカテゴリの入力因子に対する影
響度の値に関して、あるアイテムの全てのカテゴリの影
響度が0になった場合は、ステップS4で算出された影
響度の値が矛盾していることになる。この場合は後述の
ステップS7に進む。
【0039】一方、矛盾していない場合はステップS6
へ移行し、ステップS4で算出された交互作用を考慮し
た影響度の中で最大の値となるカテゴリが抽出され、入
力因子に対する最適なデザイン要素としての二番目のカ
テゴリが決定される(ステップS10)。
【0040】矛盾している場合にはステップS7へ移行
し、ステップS8、S9の順に実行される。ステップS
8では直前に算出された交互作用を考慮した影響度を求
め、その影響度の中で次に大きい値となるカテゴリが抽
出される(ステップS9)。そして、この抽出されたカ
テゴリが入力因子に対する最適なデザイン要素としての
二番目のカテゴリに決定される(ステップS10)。
【0041】つぎに、ステップS11で全てのアイテム
のカテゴリが決定されたか否かが判断される。
【0042】未決定のアイテムがある場合は、ステップ
S12を介してステップS4へ移行し、ステップS5→
S6→S7→S8→S9→S10の順で全てのカテゴリ
が決定されるまで繰返し実行され、全てのカテゴリが決
定されると、このフローは終了する。
【0043】また、表示された車両インテリアの入力因
子に対する次候補を画面表示したい場合には、ステップ
S1で抽出される評価因子に対するデザイン要素の影響
度の中で二番目に大きい値となるカテゴリを抽出し、こ
のカテゴリを入力因子に対する一番目のカテゴリに決定
し(ステップS2)、以下上記と同様のステップを実行
することにより行われる。
【0044】つぎに、上記の推論方法を具体例で説明す
る。ここでは、例えば入力因子を「高級感」とし、表示
するインテリアを構成するアイテムを「室内色調」、
「インスト色調」および「シート色調」の3アイテムで
カテゴリがそれぞれ<暗色>と、<明色>の2つの場合
を図6のフローチャートに対応させて説明する。
【0045】ステップS1で入力因子「高級感」に対す
るデザイン要素の影響が評価因子とデザイン要素との関
係で影響度の強さを表わす知識13から抽出される。こ
の例では図3の図表に示すように各カテゴリの数値に実
線で囲んであるように抽出される。そして、ステップS
2で全てのカテゴリの影響度の中で最大の値となるカテ
ゴリが抽出される。この例ではアイテム「室内色調」の
カテゴリ<暗色>が1.0で選択される。図3の図表で
は数値に実線の〇で囲んで示している。このようにし
て、入力因子「高級感」に対する最適なデザイン要素と
しての一番目のデザイン要素として「室内の色調が暗
い」が決定される。
【0046】つぎに、ステップS4で所定の評価因子に
対して各デザイン要素間の関係で影響度の強さを表わす
知識15からステップS2で決定されたアイテム「室内
色調」のカテゴリ<暗色>に対し、残りの要素「インス
ト色調」のテゴリ<暗色>と<明色>、およびアイテム
「シート色調」のカテゴリ<暗色>の交互作用関連度が
抽出される。この例では図4の図表に示すように各カテ
ゴリの数値に実線で囲んであるように抽出される。
【0047】このようにして抽出された各カテゴリの交
互作用関連度とステップS2で抽出された入力因子「高
級感」に対する各カテゴリの影響度の関係は、後者をカ
ッコでくくればつぎのようになる。すなわち、アイテム
「インスト色調」のカテゴリ<暗色>……0.4(0.
4)、同<明色>……0.0(0.8)、アイテム「シ
ート色調」のカテゴリ<暗色>……0.3(0.6)、
同<明色>……0.3(0.4)等である。
【0048】そして、上記各カテゴリの交互作用関連度
と入力因子「高級感」に対する影響度を掛け合せて「高
級感」に関してデザイン要素「室内の色調が暗い」に対
する各アイテムの交互作用を考慮した影響度が算出され
る。すなわち、アイテム「インスト色調」のカテゴリ<
暗色>……0.16(0.4×0.4)、同<明色>…
…0.0(0.0×0.8)、アイテム「シート色調」
のカテコリ<暗色>……0.18(0.3×0.6)、
同<明色>……0.12(0.3×0.4)となる。
【0049】つぎに、ステップS5においてステップS
4で算出された全てのカテゴリの影響度に関して矛盾が
あるか否かが判別される。この例では矛盾は生じていな
いからステップS6へ移行し、ステップS4で算出され
た交互作用を考慮した全てのカテゴリの影響度の中で最
大の値となるカテゴリが抽出される。この例ではアイテ
ム「シート色調」のカテゴリ<暗色>が0.18で選択
される。そして、入力因子「高級感」に関する最適なデ
ザイン要素の二番目のデザイン要素として「シートの色
調が暗い」が決定される(ステップS10)。
【0050】つぎに、ステップS11で全てのアイテム
のカテゴリが決定されたか否かが判断される。この例で
はアイテム「インスト色調」のカテゴリが決定されてい
ないからステップS12を介してステップS4へ移行す
る。
【0051】ステップS4ではステップS10で決定さ
れたアイテム「シート色調」のカテゴリ<暗色>に対す
る残りのアイテム「インスト色調」のカテゴリ<暗色>
と<明色>の交互作用関連度が抽出される。この例では
図4の図表に示すようにカテゴリの数値に破線で囲んで
あるように抽出される。
【0052】このようにして抽出されたアイテム「イン
スト色調」のカテゴリ<暗色>の交互作用関連度と入力
因子「高級感」に関しアイテム「室内色調」のカテゴリ
<暗色>の交互作用を考慮した影響度との関係は、後者
をカッコでくくればつぎのようになる。すなわち、アイ
テム「インスト色調」のカテゴリ<暗色>……0.2
(0.16)、同<明色>……0.8(0.0)であ
る。
【0053】そして、上記各カテゴリの交互作用関連度
と入力因子「高級感」に対する各カテゴリの影響度を掛
け合せて「高級感」に関してデザイン要素「室内の色調
が暗い」と「シート色調が暗い」の交互作用を考慮した
影響度が算出される。すなわちアイテム「インスト色
調」のカテゴリ<暗色>……0.036(0.2×0.
16)、同<明色>……0.0(0.8×0.0)とな
る。
【0054】そして、ステップS5、S6と進み、ステ
ップS6においてステップS4で算出された交互作用を
考慮した各カテゴリの影響度の中で最大の値となるカテ
ゴリが抽出される。この例ではアイテム「インスト色
調」のカテゴリ<暗色>が0.036で選択される。そ
して、入力因子「高級感」に関する最適なデザイン要素
としての三番目のデザイン要素として「インストの色調
が暗い」が決定される(ステップS10)。
【0055】このようにして、入力因子「高級感」に関
するデザイン要素として「室内の色調が暗い」、「シー
トの色調が暗い」および「インストの色調が暗い」が決
定され、デザイン要素間のデザインイメージに対する交
互作用を考慮してデザイン図を出力できる。従って個々
のデザイン要素は勿論、全体としてもデザインイメージ
に合ったデザイン図の出力ができる。
【0056】図7はこの発明の他の実施例に係るブロッ
ク図を示すものである。
【0057】この実施例は、評価要素として、例えば図
10の図表に示すようなデザインを表現する評価用語と
しての形容詞語を入力し(31)、入力された評価用語
を評価用語と評価因子との関係のデータベース33から
評価因子に分解し(35)、図3に示す評価因子とデザ
イン要素の関係で影響度を表わす知識および図4に示す
所定の評価因子に対して各デザイン要素間の関係で影響
度の強さを表わす知識37から用語とデザイン要素の関
係のデータベースを作成する(39)。ついで、各評価
用語に対する各評価因子の重み(図10参照)を考慮
し、評価因子に対する各デザイン要素間の関係で影響度
を表わす知識41を用い、入力用語に関するデザイン要
素間の関係データベース(図4と同様なもの)を作成す
る(43)。そして、このデータベースを用い、図5の
19,21と同様の推論、表示を行なう(45,4
7)。従って、この実施例では、評価用語の入力によ
り、各デザイン要素間の交互作用を考慮してデザイン図
を出力することができる。
【0058】図8はこの発明のさらに他の実施例に係る
ブロック図を示すものである。
【0059】この実施例は、あるデザイン要素を固定す
ることができるとともにCRT5に表示されたデザイン
図からカテゴリを修正することができるようにしたもの
である。この実施例は、デザインイメージに大きく寄与
する要素を固定し、出力されたデザイン図がイメージと
異っているときに、固定した要素以外の要素を変更し、
イメージに合わせるようにしたものである。例えば、固
定するデザイン要素としては、ハンドル等がある。
【0060】まず、評価因子を入力し(51)、次いで
固定デザイン要素の入力を行なう(53)、次いで、評
価因子とデザイン要素の関係データベース55を用い、
デザイン要素の固定に伴う評価因子とデザイン要素との
関係のデータベースを変更する(57)。図3、図4に
おいて、「室内色調が暗色」に固定されたら、これに対
応する数値を削除し、推論過程において、「室内色調が
暗色」を演算の中に入れないようにする。次いで、知識
59を用い、図5の19、21と同様の推論、表示(6
1,63)を行なう。表示されたデザイン図が、イメー
ジに合わないものであれば、固定したデザイン要素以外
の要素のカテゴリを変更する(65)。この変更も、デ
ザイン要素間の交互作用を考慮して前記同様に行なわれ
る。
【0061】
【発明の効果】以上より明らかなようにこの発明によれ
ば、入力した評価要素からデザイン要素間のデザインイ
メージに対する交互作用を考慮したデザイン図を出力す
ることができ、車両インテリアのイメージに適したデザ
イン図を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の構成図である。
【図2】一実施例の概略構成図である。
【図3】評価因子とデザイン要素の関係で影響度の強さ
を表わす知識の一例を示す図表である。
【図4】所定の評価因子に対して各デザイン要素間の関
係で影響度の強さを表わす知識の一例を示す図表であ
る。
【図5】一実施例のブロック図である。
【図6】図5における推論方法のフローチャートであ
る。
【図7】他の実施例に係るブロック図である。
【図8】他の実施例に係るブロック図である。
【図9】従来例に係るブロック図である。
【図10】評価用語間の関係を規定する知識の図表であ
る。
【図11】評価用語と車両デザイン要素の各アイテムと
の関連を規定する知識の図表である。
【図12】画像表示の一例を示す説明図である。
【図13】画像表示の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
CL1,知識データベース CL2 入力手段 CL3 デザイン図推論手段 CL4 出力手段 CL5 第1の知識データベース CL6 第2の知識データベース

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デザイン対象のデザインイメージを表現
    する複数の評価要素とデザイン対象を構成する複数のデ
    ザイン要素との関係の知識データベースと、前記評価要
    素を入力する入力手段と、入力された評価要素により前
    記知識データベースから前記デザイン要素間のデザイン
    イメージに対する交互作用を考慮してデザイン図を推論
    する手段と、推論されたデザイン図を出力する出力手段
    とを備えたことを特徴とするデザイン装置。
  2. 【請求項2】 デザイン対象のデザインイメージを表現
    する複数の評価要素とデザイン対象を構成する複数のデ
    ザイン要素との関係で影響度の強さを表わす第1の知識
    データベースと、各評価要素毎に備えられ所定の評価要
    素に対して各デザイン要素間の相互関係で影響度の強さ
    を表わす第2の知識データベースと、評価要素を入力す
    る入力手段と、入力された評価要素より前記第1の知識
    データベースから影響度の強い第1のデザイン要素を特
    定し、第1の知識データベースおよび第2の知識データ
    ベースから、前記特定したデザイン要素により他の各デ
    ザイン要素の交互作用を考慮した影響度を求め、この影
    響度の中で強い影響度の第2のデザイン要素を特定し、
    この第1、第2のデザイン要素の特定から他の各デザイ
    ン要素の交互作用を考慮した影響度を求め、この影響度
    の中で強い影響度の第3のデザイン要素を特定してデザ
    イン図を推論する手段と、推論されたデザイン図を出力
    する出力手段とを備えたことを特徴とするデザイン装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6868409B2 (en) 2001-02-26 2005-03-15 Fujitsu Limited Method of and computer program for searching information

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