JPH0589189A - デザイン装置 - Google Patents

デザイン装置

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JPH0589189A
JPH0589189A JP3251768A JP25176891A JPH0589189A JP H0589189 A JPH0589189 A JP H0589189A JP 3251768 A JP3251768 A JP 3251768A JP 25176891 A JP25176891 A JP 25176891A JP H0589189 A JPH0589189 A JP H0589189A
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JP
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evaluation
design element
concept
knowledge
input
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JP3251768A
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English (en)
Inventor
Yukikuni Ooshima
志都 大島
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 属性などの制約条件によりデザイン要素を評
価する。 【構成】 デザイン要素9と制約条件としてのコンセプ
ト,ターゲットユーザなどをキーボードまたはイメージ
スキャナのような入力手段2で入力すると、コンピュー
タ1のCPUに組み込まれた評価推論手段5が、デザイ
ン要素9の制約条件と対応する評価を知識データベース
4から推論,抽出し、この抽出した評価を、CRTのよ
うな表示手段3で表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デザイン要素の入力に
より、そのデザイン要素の評価用語をCRTのような表
示手段に表示するデザイン装置であって、特に、デザイ
ン要素と制約条件との入力により、デザイン要素の評価
を表示するデザイン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のデザイン装置としては、例えば
1988年3月;電子情報通信学会発行「電子情報通信
学会誌;別冊;Vol.71NO.3pp.245−24
7」に記載されたものがある。これは、コンピュータの
メモリに住宅の外観,玄関,洋間,和室,台所,風呂等
の構成部分毎の住宅デザイン要素、フィーリングを表す
形容詞としての豪華,広々,ゆったり等の評価用語、評
価用語間の関係を規定する知識、これら評価用語と住宅
デザイン要素との関係を規定する知識等を知識データベ
ースとして記憶しておき、人間がキーボードのような評
価用語入力手段を操作して、例えば住宅の構成部分であ
るデザイン要素を表す“和室”なる住宅デザインの限定
用語を入力するとともに、和室に対して持つ自分のイメ
ージとしてのフィーリングを表す“広々とした”なる評
価用語をコンピュータに入力すると、コンピュータが知
識データベースから入力された評価用語により、適切な
和室のデザイン要素を推論,抽出して表示手段に表示す
る構成になっている。けれども、このデザイン装置にあ
っては、デザイン要素入力して、その評価用語を表示す
ることはできない。
【0003】このようなことから、本出願人は、特開平
3−101104号公報に開示されているデザイン装置
を提案した。これは、使用者(以下、単にユーザと称す
る)がキーボードのような入力手段を操作して、例え
ば、デザイン要素のメータ数やスポーク数を入力する
と、推論手段が知識データベースから入力されたデザイ
ン要素に最適な評価用語を推論,抽出し、この抽出した
評価用語を表示手段で表示するようになっている
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したデザ
イン要素から評価用語を表示するデザイン装置にあって
は、デザイン要素の一般的な広い意味の評価用語を知る
ことはできでも、人の属性などのような制約条件に対応
する評価用語でデザイン要素を評価することはできない
ものである。
【0005】そこで本発明は、属性などの制約条件によ
りデザイン要素を評価できるようにすることを課題とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、デザイン要素
の入力により、知識データベースから最適な評価用語を
推論,抽出し、この抽出された評価用語を表示するデザ
イン装置において、デザイン要素と制約条件との入力に
より、その制約条件に対応するデザイン要素の評価を推
論,抽出して表示する評価推論手段を設けてある。
【0007】また、前記評価推論手段が、デザイン要素
とコンセプトとを入力すると、評価用語群を抽出し、こ
れにもとづいてデザイン要素の評価を推論,抽出する機
能を備えるか、または、デザイン要素とターゲットユー
ザとを入力すると、コンセプトを推論,抽出し、デザイ
ン要素とコンセプトとを入力するとターゲットユーザを
推論,抽出し、デザイン要素とコンセプトとターゲット
ユーザとを入力するとこれらの一致度を推論,抽出する
機能を備えても良い。
【0008】
【作用】デザイン要素と制約条件とをキーボードまたは
イメージスキャナのような入力手段で入力すると、コン
ピュータのCPUに組み込まれた評価推論手段が、デザ
イン要素の制約条件と対応する評価を知識データベース
から推論,抽出し、この抽出した評価を、CRTのよう
な表示手段で表示する。
【0009】また、デザイン要素とコンセプトとを入力
すると、評価推論手段が、評価用語群を抽出し、これに
もとづいてデザイン要素の評価を推論,抽出するか、ま
たは、デザイン要素とターゲットユーザとを入力する
と、評価推論手段が、コンセプトを推論,抽出するか、
または、デザイン要素とコンセプトとを入力すると、評
価推論手段が、ターゲットユーザを推論,抽出するか、
または、デザイン要素とコンセプトとターゲットユーザ
とを入力すると、評価推論手段が、これらデザイン要素
とコンセプトとターゲットユーザとの一致度を推論,抽
出する。
【0010】
【実施例】
第1実施例 図1は、本発明の第1実施例を示すものである。この第
1実施例のデザイン装置は、コンピュータグラフィック
を利用して車室内のインテリアデザインを行うようにし
た車両用デザイン装置を例示してあり、コンピュータ1
と、入力手段2たるキーボードと、出力手段3たるCR
Tとで構成され、コンピュータ1のメモリに、知識デー
タベース4を記憶させ、コンピュータ1のCPUに、評
価推論手段5とを組み込んであり、キーボード2の操作
で、デザイン要素9と制約条件を入力すると、コンピュ
ータ1が制約条件に対応するデザイン要素9の評価をC
RT3に表示するようになっている。
【0011】知識データベース4は、評価用語7と形容
詞知識8とデザイン要素としての車両デザイン要素9と
イメージ知識10と属性知識11とコンセプト知識12
とを備えている。
【0012】評価用語7は、表1の評価用語欄に示すよ
うな形容詞語群で構成されている。
【0013】形容詞知識8は、表1に示すように、評価
用語7を収集し、予備実験の結果を解析することによ
り、評価用語間の関係を規定するものとして得た知識で
あって、これは、例えば評価用語7を因子分析等の多変
量解析で複数の因子に分け、各評価用語7が各因子にど
の程度の関係があるかを因子負荷量(数値)として得た
データである。各因子負荷量が特に大きい値において、
近い数値の評価用語は関係が深く、似ている評価用語と
いうことができる。
【0014】車両デザイン要素9は、表2に示すよう
に、大きな枠であるアイテムと、小さな枠であるカテゴ
リーとに区分されている。
【0015】イメージ知識10は、表2に示すように、
官能評価実験の結果として得られたものである。具体的
には、評価用語7と車両デザイン要素9のアイテムを選
定し、このアイテムそれぞれに相当する車両デザイン要
素9を不特定多数の人に見せ、形容詞語群である評価用
語7の1つ1つについての車両デザイン要素9から受け
るフィーリングを収集し、その収集結果を数量化論理1
類もしくは2類等の多変量解析により、偏相関係数(偏
回帰係数)として解析したものである。
【0016】ここで、アイテムは、車両デザイン要素9
中のインストルメントパネルに設けられるメータ数、イ
ンストルメントパネルとメータクラスタに着目したもの
等である。
【0017】メータ数に着目したアイテムは、大きなメ
ータ1個を設けたカテゴリー、大きなメータ1個と小さ
なメータ2個とを設けたカテゴリー、大きなメータ1個
と小さなメータ3個とを設けたカテゴリー、大きなメー
タ2個と小さなメータ1個とを設けたカテゴリー、大き
なメータ2個と小さなメータ2個とを設けたカテゴリー
に分類してある。
【0018】インストルメントパネルとメータクラスタ
に着目したアイテムは、インストルメントパネルとメー
タクラスタとが一体になったカテゴリー、インストルメ
ントパネルとメータクラスタとが分離されたカテゴリー
に分類してある。
【0019】なお、表2に記載された以外に着目したア
イテムも、複数のカテゴリーに分類してある。
【0020】属性知識11は、クラスター,年令,収
入,職業,性別などの各種属性ごとに、評価用語7と車
両デザイン要素9との関係を偏相関係数で規定したもの
であって、図2に示すように、クラスター別知識11a
と、年令別知識11bと、収入別知識11cと、職業別
知識11dと、性別知識11eとに区分してある。
【0021】コンセプト知識12は、表3に示すよう
に、コンセプトと評価用語と属性との関係を対応付けし
たものである。
【0022】第1実施例の動作を図3に示すフローチャ
ートを参照しながら説明する。
【0023】先ず、評価用語7と形容詞知識8と車両デ
ザイン要素9とイメージ知識10と属性知識11とコン
セプト知識12などをコンピュータ1のメモリMに記憶
させておく。この状態において、コンピュータ1を起動
すると(ステップ101)、CRT3に「車両デザイン
要素を入力してください」という指示が表示されるの
で、ユーザがキーボード2を操作して、例えば、シート
の色は「カテゴリー3」、シートの形は「カテゴリー
2」といように、車両デザイン要素9を入力する(ステ
ップ102)。この車両デザイン要素9の入力を受ける
と、コンピュータ1がCRT3に「あなたが入力した車
両デザイン要素はこれですね」という確認の指示を表示
する(ステップ103)。そして、ユーザが自分で入力
した車両デザイン要素9の間違いないことを確認して、
キーボド2により確認を表す「YES」を入力すると、
コンピュータ1がCRT3に「入力する項目を選んでく
ださい;1)コンセプト、2)ターゲットユーザ(車両
デザイン要素9の対象ユーザ)、3)両方」という制約
条件の入力指示を表示する(ステップ104)。この制
約条件の入力指示にしたがって、ユーザの選択項目を判
断し(ステップ105)し、コンピュータ1の評価推論
手段5が、全ての情報が入っている知識データベース4
の中から、コンセプト知識12にもとづいて、入力され
た特定の属性知識のみを抽出し、この属性知識から制約
条件に対応する車両デザイン要素9の最適な評価を推
論,抽出してCRT3に表示する(ステップ106〜1
11)。
【0024】このステップ106〜111の処理を、図
4〜図7のフローチャートを参照しながら詳述する。だ
だし、入力された車両デザイン要素9としては、シート
の色が「カテゴリー3」、シートの形が「カテゴリー
2」であるものと仮定する。
【0025】(1)図4は、ユーザが、コンセプトは決
まっているが、ターゲットユーザが決まっていないとし
て、コンセプトなる制約条件を入力した場合のフローチ
ャートであって、図3のステップ106,107,11
2に相当するものである。つまり、ユーザが、車両デザ
イン要素9を入力するとともに、コンセプトとして、例
えば、「ライトウエートスポーツ」を入力すると(ステ
ップ201,202)、コンピュータ1が、「ライトウ
エートスポーツ」を表3に示すコンセプト知識12に照
合し、コンセプト欄の「ライトウエートスポーツ」の右
列に印を付したように、コンセプト知識12から「ライ
トウエートスポーツ」に関連する属性である、性別アイ
テムは男性あるいは女性の2つのカテゴリー、年収アイ
テムは100万から600万の2つのカテゴリー、年令
アイテムは34歳以下の3つのカテゴリー、クラスター
アイテムは実用機能志向か他人依存志向かの2つのカテ
ゴリーを決定し、その属性カテゴリーの全ての組み合わ
せ、つまり2×2×3×2=24通りについて、表4と
表5とに示すようなターゲットユーザ用知識を新たに合
成する(ステップ203)。この合成は、コンセプト知
識12から決定された属性カテゴリーに相当する性別知
識11eと収入別知識11cと年令別知識11bとクラ
スター別知識11aそれぞれの偏相関係数を加算する。
そして、コンピュータ1が、上記合成されたターゲット
ユーザ用知識の中から「ライトウエートスポーツ」に関
連する評価用語7としての「スポーティな」と「アクテ
ィブな」と「陽気な」との偏相関係数の総和が、例え
ば、4.0というような判定基準値以上であるかを判断
し(ステップ205)、偏相関係数の総和が4.0以上
の評価用語7を抽出し(ステップ205がYES)、そ
の評価用語7を入力された制約条件に合致する属性とし
て、CRT3に表示する(ステップ206,208)。
この一実施例の場合は、合成されたターゲットユーザ用
知識から、「ターゲットユーザは、男性で、収入が10
0万から300万で、年令が20歳から24歳で、実用
機能志向なタイプ」とCRT3に表示される。もしも、
合成されたターゲットユーザ用知識中の偏回帰係数の総
和が判定基準値以上のものがない場合は(ステップ20
5がNO)、入力された制約条件としてのコンセプト
に、「合致した属性はありません」と、CRT3に表示
する。
【0026】(2)図5は、上記(1)項と同様に、コ
ンセプトを入力してターゲットユーザを決定するときの
異なる例のフローチャートであって、図3のステップ1
06,107,112に相当するものである。つまり、
ユーザが、車両デザイン要素9を入力するとともに、コ
ンセプトとして、例えば、「ライトウエイトスポーツ」
を入力すると(ステップ301,302)、コンピュー
タ1が、入力された車両デザイン要素9の偏相関係数の
総和を算出し(ステップ303)、属性アイテムごと
に、コンセプトに関連する評価用語7の偏相関係数の総
和が一番大きな属性カテゴリーを抽出していき(ステッ
プ304)、最後に、ターゲットユーザ用知識を新たに
合成し(ステップ305)、この合成されたターゲット
ユーザ用知識の中から、入力された「ライトウエイトス
ポーツ」なるコンセプトに関連する評価用語7の偏相関
係数の総和の全てが、判定基準値4.0以上であるかを
見て(ステップ306)、全てが4.0以上であるとき
は(ステップ306がYES)、入力されたコンセプト
の「属性カテゴリー」をCRT3に表示し(ステップ3
07,309)、1つでも4.0以下であるときは(3
06がNO)、入力されたコンセプトに、「合致した属
性はありません」とCRT3に表示する(ステップ30
9,309)。具体的には、性別アイテムについて見る
と、表6に示す「男性」の属性別知識11eでは、「ラ
イトウエイトスポーツ」に関連する「スポーティな」と
「アクティブな」と「陽気な」の全ての評価用語7の偏
相関係数の総和が4.0以上であるが、表7に示す「女
性」の属性別知識11eでは、4.0以上であるのが
「スポーティな」の評価用語7だけであることから、性
別アイテムの中から、男性という属性カテゴリーが抽出
される。同様にして、各種の属性アイテムの中から、関
連する評価用語7の偏相関係数の総和が大きい方の属性
カテゴリーを抽出してCRT3に表示する。
【0027】(3)図6は、ユーザが、ターゲットユー
ザは決まっているが、コンセプトが決まっていないとし
て、ターゲットユーザなる制約条件を入力した場合のフ
ローチャートであって、図3のステップ108,10
9,112に相当するものである。つまり、ユーザが、
車両デザイン要素9を入力するとともに、ターゲットユ
ーザを表す属性として、例えば、「20歳から24歳、
年収が100万から300万、男性、実用機能志向」を
入力すると(ステップ401,402)、コンピュータ
1が、入力されたターゲットユーザを表す属性を表3に
示すコンセプト知識12の属性に照合し、コンセプト知
識12の中に、入力されたターゲットユーザを表す属性
に該当するコンセプトが有るかを見る(ステップ40
3)。つまり、この一実施例の場合は、入力されたター
ゲットユーザを表す属性から、コンセプト知識12中
に、該当するコンセプトがあり、入力されたターゲット
ユーザを表す属性は、「ライトウエートスポーツ」と
「スペシャリティクーペ」というコンセプトに関連する
属性であることがわかる(ステップ403がYES)。
次に、知識データベース2の中から「20歳から24
歳」、「収入が100万から300万」、「男性」、
「実用機能志向」の制約条件を満たす年令別知識11
b,収入別知識11c,性別知識11e,クラスター別
知識11aの各種の属性別知識を抽出して表3に示すタ
ーゲットユーザ用知識を合成し(ステップ404)、こ
の合成されたターゲットユーザ用知識にもとづいて、入
力された車両デザイン要素9の偏相関係数の総和を算出
し(ステップ405)、属性の一致した「ライトウエー
トスポーツ」と「スペシャリティクーペ」とに関連する
評価用語7それぞれの偏相関係数の総和全てが、判定基
準値としての4.0以上であるかを判断し(ステップ4
06)、偏相関係数の総和全てが4.0以上であるコン
セプト知識12中のコンセプトを、入力された制約条件
としての、ターゲットユーザに該当するコンセプトとし
てCRT3に表示する(ステップ407,409)。こ
の一実施例の場合は、表4から、「ライトウエートスポ
ーツ」では、関連する「スポーティな」と「アクティブ
な」と「陽気な」などの各評価用語の偏相関係数の総和
が4.0以上であるが、「スペシャリティクーペ」で
は、関連する評価用語7の「スポティな」の偏相関係数
の総和は4.0以上であるが、関連する評価用語7の
「高級な」の偏相関係数の総和が4.0以下であること
から、入力された制約条件としてのターゲットユーザに
該当するコンセプトは、「ライトウエートスポーツ」と
決定し、「入力された車両デザイン要素9のコンセプト
は、ライトウエートスポーツです」とCRT3に表示す
る。もしも、入力されたターゲットユーザを表す属性が
コンセプト知識12中にない場合(ステップ403がN
O)、または、コンセプト知識12から決定された各コ
ンセプトに関連する評価用語7の偏相関係数の総和の全
てが、判定基準値以下の場合(ステップ406がNO)
は、入力された制約条件としてのターゲットユーザに、
「合致したコンセプトはありません」とCRT3に表示
する(ステップ408,409)。
【0028】(4)図7は、ユーザが、コンセプトとタ
ーゲットユーザとは決まっているが、車両デザイン要素
9との一致度を評価したいとして、コンセプトとターゲ
ットユーザとなる制約条件を入力した場合のフローチャ
ートであって、図3のステップ110,111,112
に相当するものである。つまり、ユーザが、車両デザイ
ン要素9を入力するとともに、コンセプトとして「ライ
トウエートスポーツ」を入力し、ターゲットユーザを表
す属性として、「20歳から24歳、年収が300万か
ら600万、女性、他人依存志向」を入力すると(ステ
ップ501,502)、コンピュータ1が、年令別知識
11b,収入別知識11c,性別知識11e,クラスタ
ー別知識11aの各種の属性別知識11を抽出して表5
に示すターゲットユーザ用知識を新たに合成し、この合
成されたターゲットユーザ用知識にもとづいて、入力さ
れた車両デザイン要素9の偏相関係数の総和を算出し
(ステップ504)、「ライトウエートスポーツ」に関
連する評価用語である「スポティな」と「アクティブ
な」と「陽気な」それぞれの偏相関係数の総和が判定基
準値としての4.0以上であるかを見て(ステップ50
5)、評価用語の偏相関係数の総和の全てが4.0以上
である場合は、「一致します」とCRT3に表示し(ス
テップ506,509)、評価用語の偏相関係数の総和
が1個以上4.0以上である場合は、「やや一致しま
す」とCRT3に表示し(ステップ507,509)、
評価用語の偏相関係数の総和の全てが4.0以下である
場合は、「一致しません」とCRT3に表示する(ステ
ップ508,509)。この一実施例の場合は、表6に
示すターゲットユーザ用知識において、偏相関係数の総
和が4.0以上の評価用語は、「スポティな」の1個だ
けであることから、「やや一致します」と表示される。
【0029】要するに、この第1実施例によれば、全て
の情報が入っている大きな知識データベース2の中か
ら、入力された特定の属性の知識のみを抽出して、新た
なデータベースを作り、上記(1),(2)項のよう
に、車両デザイン要素とコンセプトとを入力することに
より、ターゲットユーザを推論,抽出して、入力された
車両デザイン要素9が対象とするターゲットユーザをC
RT3に表示したり、上記(3)項のように、デザイン
要素9とターゲットユーザとを入力することにより、コ
ンセプトを推論,抽出して、入力された車両デザイン要
素9に該当するコンセプトをCRT3に表示したり、上
記(4)項のように、デザイン要素9とコンセプトとタ
ーゲットユーザとを入力することにより、車両デザイン
要素9との一致度を推論,抽出してCRT3に表示した
りすることができ、入力された車両デザイン要素9から
ターゲットユーザやコンセプトを迅速に決定したり、入
力された車両デザイン要素9と入力されたターゲットユ
ーザ,コンセプトとの一致度を容易に表示することが可
能である。
【0030】第2実施例 図8は、第2実施例を示すフローチャートである。この
第2実施例の車両用デザイン装置においては、CRT3
の車両デザイン要素9を評価する表示を見たユーザが、
別の評価を見たいと感じて、キーボード2で修正操作を
行うことにより、コンセプトやターゲットユーザおよび
一致度などの次候補を推論,抽出してCRT3の表示を
変更する一方、ユーザが、入力されたデザイン要素9
を、例えば、シートの色を「カテゴリー3」から「カテ
ゴリー2」に変更したり、あるいは、スポーク数を「4
本」から「3本」に変更したりすることを考慮したもの
である。つまり、ユーザが、評価用語7と形容詞知識8
と車両デザイン要素9とイメージ知識10と属性知識1
1とコンセプト知識12などをコンピュータ1のメモリ
Mに記憶させた状態において、コンピュータ1を起動
し、コンピュータとの会話形式に応じて車両デザイン要
素9を入力し、入力する項目を選択した後、コンセプ
ト、または、ターゲットユーザを表す属性、あるいは、
コンセプトとターゲットユーザを表す属性との両方を入
力し、コンピュータ1が、入力されたコンセプト,ター
ゲットユーザを表す属性,コンセプトとターゲットユー
ザを表す属性との両方それぞれに対応して、入力された
車両デザイン要素9の評価を表示する(前記第1実施例
のステップ101〜111と同様のステップ601〜6
11)。そして、CRT3の表示を見たユーザが、コン
セプトやターゲットユーザを表す属性の次候補を見たい
と思ったり、車両デザイン要素9の細部を変更したいと
思ったりして、キーボード2で修正操作すると、コンピ
ュータ1が修正操作毎に次候補をCRT3に順次表示す
る(ステップ612,613)一方、その変更された車
両デザイン要素9に応じて評価の推論抽出が再度行われ
て、変更された車両デザイン要素9の評価をCRT3に
表示する(ステップ614,615)。
【0031】このステップ606〜615の処理を、図
9〜図11のフローチャートを参照しながら詳述する。
【0032】(1)図9は、第1実施例の(1)項と同
様に、ユーザが、コンセプトは決まっているが、ターゲ
ットユーザが決まっていないとして、コンセプトなる制
約条件を入力した場合のフローチャートであって、図8
のステップ606,607,612,614,615に
相当するものである。つまり、第1実施例の図4に示す
ステップ201〜205と同様のステップ701〜70
5で入力された車両デザイン要素9の評価をCRT3に
表示するとともに、コンセプトに関連する評価用語7の
偏相関係数の総和の大きい順序にしたがって属性の組み
合わせを作り、今まで選択されていない偏相関係数の総
和の最大の属性カテゴリーの組み合わせをCRT3に表
示し(ステップ706)、ユーザに「次候補を表示しま
すか」と問い合わせの指示を行い、このCRT3の表示
を見たユーザがキーボード2で修正操作を行うごとに、
コンセプトに関連する評価用語7の偏相関係数の総和の
全てが判定基準値以上で今まで選択されていない属性の
組み合わせのうちで偏相関係数の総和の次に大きい属性
のカテゴリーの組み合わせをCRT3に表示する(ステ
ップ705,706,707の繰り返し)。そして、次
候補表示の問い合わせ指示を見たユーザが修正操作をし
ないとしてキーボード2で修正不要の操作をすると、コ
ンピュータ1が「車両デザイン要素を修正しますか」と
問い合わせの指示を行い、このCRT3の表示を見たユ
ーザがキーボード2で車両デザイン要素9の細部の修正
操作を行うと(ステップ708がYES)、コンピュー
タ1がステップ704の処理に戻り車両デザイン要素9
の細部変更に応じてステップ704〜708の処理を繰
り返してCRT3にコンセプトの変更表示を行う。
【0033】(2)図10は、第1実施例の(3)項と
同様に、ユーザが、ターゲットユーザは決まっている
が、コンセプトが決まっていないとして、ターゲットユ
ーザなる制約条件を入力した場合のフローチャートであ
って、図8のステップ608,609,613,61
4,615に相当するものである。つまり、第1実施例
の図6に示すステップ401〜405と同様のステップ
801〜806で入力された車両デザイン要素9の評価
をCRT3に表示するとともに、ターゲットユーザに関
連する評価用語7の偏相関係数の総和の大きい順序にし
たがってコンセプトを作り、今まで選択されていない偏
相関係数の総和の最大のコンセプトをCRT3に表示し
(ステップ807)、ユーザに「次候補を表示します
か」と問い合わせの指示を行い、このCRT3の表示を
見たユーザがキーボード2で修正操作を行うごとに、タ
ーゲットユーザに関連する評価用語7の偏相関係数の総
和の全てが判定基準値以上で今まで選択されていないコ
ンセプトのうちで偏相関係数の総和の次に大きいコンセ
プトをCRT3に表示する(ステップ805,806,
807の繰り返し)。そして、次候補表示の問い合わせ
指示を見たユーザが修正操作をしないとしてキーボード
2で修正不要の操作をすると、コンピュータ1が「車両
デザイン要素を修正しますか」と問い合わせの指示を行
い、このCRT3の表示を見たユーザがキーボード2で
車両デザイン要素9の細部の修正操作を行うと(ステッ
プ809がYES)、コンピュータ1がステップ805
の処理に戻り車両デザイン要素9の細部変更に応じてス
テップ805〜809の処理を繰り返してCRT3にタ
ーゲットユーザの変更表示を行う。
【0034】(3)図11は、第1実施例の(4)項と
同様に、ユーザが、コンセプトとターゲットユーザは決
まっているが、車両デザイン要素との一致度を評価した
いとして、コンセプトとターゲットユーザとなる制約条
件を入力した場合のフローチャートであって、図8のス
テップ610,611,614,615に相当するもの
である。つまり、第1実施例の図7に示すステップ50
1〜508と同様のステップ901〜908で入力され
た車両デザイン要素9とコンセプトとターゲットユーザ
との一致度をCRT3に表示した後、コンピュータ1が
「車両デザイン要素を修正しますか」と問い合わせの指
示を行い、このCRT3の表示を見たユーザがキーボー
ド2で車両デザイン要素9の細部の修正操作を行うと
(ステップ909がYES)、コンピュータ1がステッ
プ904の処理に戻り車両デザイン要素9の細部変更に
応じてステップ904〜909の処理を繰り返してCR
T3に車両デザイン要素9とコンセプトとターゲットユ
ーザとの一致度の変更表示を行う。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】
【表4】
【0039】
【表5】
【0040】
【表6】
【0041】
【表7】
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、デザイン
要素と制約条件との入力により、デザイン要素の評価を
表示するようにしたので、属性などの制約条件によりデ
ザイン要素を最適かつ迅速に評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す全体構成図。
【図2】第1実施例の属性知識の構成図。
【図3】第1実施例のフローチャート。
【図4】第1実施例のフローチャーチ。
【図5】第1実施例のフローチャーチ。
【図6】第1実施例のフローチャーチ。
【図7】第1実施例のフローチャーチ。
【図8】第2実施例のフローチャーチ。
【図9】第2実施例のフローチャーチ。
【図10】第2実施例のフローチャーチ。
【図11】第2実施例のフローチャーチ。
【符号の説明】
1…コンピュータ 2…入力手段(キーボード) 3…出力手段(CRT) 4…知識データベース 5…評価推論手段 7…評価用語 9…デザイン要素(車両デザイン要素) 11…属性知識 12…コンセプト知識

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デザイン要素の入力により、知識データ
    ベースから最適な評価用語を推論,抽出し、この抽出さ
    れた評価用語を表示するデザイン装置において、 デザイン要素と制約条件との入力により、その制約条件
    に対応するデザイン要素の評価を推論,抽出して表示す
    る評価推論手段を設けたことを特徴とするデザイン装
    置。
  2. 【請求項2】 前記評価推論手段が、デザイン要素とコ
    ンセプトとを入力すると、評価用語群を抽出し、これに
    もとづいてデザイン要素の評価を推論,抽出する機能を
    備えたことを特徴とする請求項1に記載したデザイン装
    置。
  3. 【請求項3】 前記評価推論手段が、デザイン要素とタ
    ーゲットユーザとを入力すると、コンセプトを推論,抽
    出し、デザイン要素とコンセプトとを入力するとターゲ
    ットユーザを推論,抽出し、デザイン要素とコンセプト
    とターゲットユーザとを入力するとこれらの一致度を推
    論,抽出する機能を備えたことを特徴とする請求項1に
    記載したデザイン装置。
JP3251768A 1991-09-30 1991-09-30 デザイン装置 Pending JPH0589189A (ja)

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ID=17227631

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JP3251768A Pending JPH0589189A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 デザイン装置

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