JPH0520323A - 文字列変換装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 仮名漢字変換装置などの文字列を変換する装
置で、変換候補文字列が複数個存在する場合に文字列自
体の他に情報がないためにどれを選択すべきかを判断で
きないという状況を解決し、任意の情報を見ながら変換
結果を確定できるようにすることを目的とする。 【構成】 候補生成部２が入力文字列から少なくとも１
つ以上の変換候補文字列を生成し、検索部５が選択部４
により選択された変換候補文字列に関すうる情報を電子
辞書１１の中から検索する。前記検索結果に基づき確定
部８により変換文字列を確定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、仮名漢字変換などを行
う文字列変換装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、文字列の変換は変換テーブルによ
って変換した複数の文字列をユーザに示し、ユーザの判
断でそれらの中から適切なものを選択して確定すること
によって行なっていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の文字列
変換装置では、変換しうる文字列が複数個存在した場
合、変換しうる文字列の候補を表示しただけでは、ユー
ザがどの文字列を選択すべきなのかを判断できない場合
があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、入力された文字列から変換候補文字列を生
成する候補生成手段と、前記変換候補文字列の中から変
換候補文字列を選択する選択手段と、前記選択手段によ
り選択された変換候補文字列をキーとしてその文字列に
関係する情報を検索する検索手段と、前記候補生成手段
により生成された変換候補文字列と前記検索手段の検索
結果を表示する表示手段と、前記候補生成手段により生
成された変換候補文字列の中の１つを変換結果として確
定する確定手段とを備えた構成となっている。

【０００５】

【作用】本発明は上記構成において、候補生成手段が入
力された文字列をもとに変換結果となりうる少なくとも
１つ以上の変換候補文字列を生成する。選択手段により
前記変換候補文字列の中から１つの変換候補文字列を選
択すると、その選択された変換候補文字列をキーとして
検索手段がその文字列関係する情報を検索する。表示手
段は前記候補生成手段により生成された変換候補文字列
と前記検索結果とを表示する。確定手段によって前記検
索結果に基づき前記変換候補文字列の１つを確定する。

【０００６】このように本発明では、単に変換しうる文
字列の候補（変換候補文字列）だけからでは決定するこ
とが出来ない場合でも、検索手段による検索結果に基づ
き正確な変換が可能となる。

【０００７】

【実施例】図１は本発明の１実施例である。図１におい
て１は変換されるべき入力文字列、２は入力された文字
列から複数個の変換結果の候補となる文字列を生成する
候補生成部、３は候補生成部２によって生成された変換
候補文字列を一時的に記憶する候補記憶部、４は候補記
憶部３の中から１つの候補を選択する選択部、５は選択
された候補をキーとして検索を行ない、その文字列に関
係する情報を引きだす検索部、６は候補記憶部の内容お
よび検索部５によって引き出された情報をユーザに表示
する表示部、７は選択部と確定部にユーザの指令を送る
コマンド入力部、８は候補記憶部３の中から１つの候補
を変換結果として確定する確定部、９は変換結果として
確定された出力文字列、１０は入力文字列と対応する変
換候補文字列を格納した変換テーブル、１１は選択され
た文字列からその文字列に関係する情報を引き出すのに
必要な電子辞書である。

【０００８】入力された文字列１は、まず候補生成部２
に送られる。候補生成部２では入力文字列１を変換した
結果となりうる文字列の候補を生成する。候補は複数個
存在してよい。候補の生成は、入力文字列とそれに対応
する複数の変換候補文字列を記述した変換テーブルを用
意しておき、そのテーブルの入力文字列に対応する部分
を参照することによって実現する。

【０００９】候補生成部２によって生成された候補文字
列は候補記憶部３に一時的に格納される。選択部４はユ
ーザの指定によって候補記憶部３中の変換候補文字列の
１つを選択する。選択された文字列は検索部５に送られ
る。検索部５では選択された文字列を元に電子的辞書の
検索を行ない、その結果得られた内容を表示部６に送
る。表示部６は送られた内容をユーザに表示する。表示
された状態で、ユーザは更に候補選択部に要求を出すこ
とによって別の候補を選択することができる。

【００１０】別の変換候補文字列が選択されるとそれが
再び検索部５に送られ、電子辞書が検索される。そして
検索した内容が再び表示部で表示される。

【００１１】以上の処理を何回か行なって情報を参照し
た結果、変換すべき文字列が決まったら、ユーザは確定
部を用いて変換候補文字列の中の１つの文字列を確定す
る。

【００１２】図２は日本語の文書を作成する際に本発明
の文字列変換装置を仮名漢字変換の為に用いた実施例に
おいて表示部に表示される内容の例を示している。

【００１３】日本語の入力文字列はエディタによって打
ち込まれている。この実施例では１つのディスプレイに
エディタの編集画面の役割と本変換装置の表示部の役割
とを持たせている（図中１２）。

【００１４】ユーザは「彼のいこうが知りたい」という
文を打ち込みたいが「いこう」という漢字を知らなかっ
たとする。平仮名で「いこう」と入力して（図中１
３）、それを入力文字列に指定して本発明の文字列変換
装置を起動する。このとき、候補生成部３によって「い
こう」から「以降」「移行」「意向」「移項」「憩う」
などの変換候補文字列として生成され候補記憶部４に格
納される。これらの内容は表示部６によってユーザに表
示される（図中１４）。

【００１５】今、ユーザは該当する文字が「移行」「意
向」「移項」の内のどれかであると判断したとする。ユ
ーザがコマンド入力部から選択部に指令を送りこれらの
文字を検索を指定すると３つのそれぞれの文字について
検索部５による検索が行なわれ、結果が表示部６に表示
される。

【００１６】図中の１５、１６、１７がそれぞれ「移
行」「意向」「移項」の意味を表示した部分である。こ
れを見ることによってユーザは「意向」が変換結果とし
て適切であることが判断できる。そしてユーザはコマン
ド入力部より確定部に指令を送り「意向」を出力文字列
として確定させることができる。

【００１７】

【発明の効果】本発明は以上のように、変換候補文字列
の中からどの文字列を選択すべきかを決定するのに必要
な情報を確定する前に見せることによって、正しい変換
が確実にできるようにし、文書作成の効率を上げ、変換
ミスを減らすことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すブロック図

【図２】本発明の一実施例における表示部の表示画面図

【符号の説明】

１ 入力文字列 ２ 候補生成部 ３ 候補記憶部 ４ 選択部 ５ 検索部 ６ 表示部 ７ コマンド入力部 ８ 確定部 ９ 出力文字列 １０ 変換テーブル １１ 電子辞書

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 入力された文字列から変換候補文字列を
   生成する候補生成手段と、前記変換候補文字列の中から
   変換候補文字列を選択する選択手段と、前記選択手段に
   より選択された変換候補文字列をキーとしてその変換候
   補文字列に関係する情報を検索する検索手段と、前記候
   補生成手段により生成された変換候補文字列と前記検索
   手段の検索結果を表示する表示手段と、前記候補生成手
   段により生成された変換候補文字列の中の１つを変換結
   果として確定する確定手段とを備えた文字列変換装置。