JPH05202864A - スクロール型圧縮機 - Google Patents
スクロール型圧縮機Info
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- JPH05202864A JPH05202864A JP1500492A JP1500492A JPH05202864A JP H05202864 A JPH05202864 A JP H05202864A JP 1500492 A JP1500492 A JP 1500492A JP 1500492 A JP1500492 A JP 1500492A JP H05202864 A JPH05202864 A JP H05202864A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】固定及び可動スクロールの各中央始端部の強度
を十分に確保しつつ圧縮流体の吐出抵抗を効果的に低減
することができ、かつ圧縮効率を低下させることのない
スクロール型圧縮機を提供すること。 【構成】固定及び可動渦巻壁13,15の各中央始端部
131,151を厚肉化すると共に、各中央始端部13
1,151の内側に可動スクロール3の公転に伴って密
接可能な一対の平面部13a,15aを対向形成する。
固定渦巻壁13の平面部13aから少し離れた位置には
長円形状の吐出口16を設定する。更に、可動渦巻壁1
5の中央始端部151の内側先端縁に斜状面15bを形
成し、両平面部13a,15aが密接したときでも、圧
縮室51と吐出口16とを連通させる通路を構成可能と
する。
を十分に確保しつつ圧縮流体の吐出抵抗を効果的に低減
することができ、かつ圧縮効率を低下させることのない
スクロール型圧縮機を提供すること。 【構成】固定及び可動渦巻壁13,15の各中央始端部
131,151を厚肉化すると共に、各中央始端部13
1,151の内側に可動スクロール3の公転に伴って密
接可能な一対の平面部13a,15aを対向形成する。
固定渦巻壁13の平面部13aから少し離れた位置には
長円形状の吐出口16を設定する。更に、可動渦巻壁1
5の中央始端部151の内側先端縁に斜状面15bを形
成し、両平面部13a,15aが密接したときでも、圧
縮室51と吐出口16とを連通させる通路を構成可能と
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固定基端壁と固定渦巻
壁とを有する固定スクロールと、可動基端壁と可動渦巻
壁とを有する可動スクロールとを備え、可動スクロール
をその自転を拘束した状態で固定スクロールと噛合させ
つつ公転駆動することによって、固定スクロールと可動
スクロールとの間に密閉形成される圧縮室の容積を順次
減少させ、該圧縮室に閉じ込められた流体を圧縮するス
クロール型圧縮機に関する。
壁とを有する固定スクロールと、可動基端壁と可動渦巻
壁とを有する可動スクロールとを備え、可動スクロール
をその自転を拘束した状態で固定スクロールと噛合させ
つつ公転駆動することによって、固定スクロールと可動
スクロールとの間に密閉形成される圧縮室の容積を順次
減少させ、該圧縮室に閉じ込められた流体を圧縮するス
クロール型圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭59−218380号公報には、
図8〜図10に示すような圧縮機が開示されている。こ
の圧縮機は、ハウジング90内に固定された固定スクロ
ール91と、可動スクロール92とを有する。可動スク
ロール92は、ハウジング90内で公転可能に支持され
ている。
図8〜図10に示すような圧縮機が開示されている。こ
の圧縮機は、ハウジング90内に固定された固定スクロ
ール91と、可動スクロール92とを有する。可動スク
ロール92は、ハウジング90内で公転可能に支持され
ている。
【0003】固定スクロール91は、固定基端壁911
と、この固定基端壁911の一側に一体形成された固定
渦巻壁912とを有している。固定渦巻壁912の内壁
面及び外壁面はインボリュート曲線に沿って形状設定さ
れている。同様に、可動スクロール92は、可動基端壁
921と、この可動基端壁921の一側に一体形成され
た可動渦巻壁922とを有している。可動渦巻壁922
の内壁面及び外壁面もまたインボリュート曲線に沿って
形状設定されている。そして、固定渦巻壁912と可動
渦巻壁922とは互いに噛合されている。
と、この固定基端壁911の一側に一体形成された固定
渦巻壁912とを有している。固定渦巻壁912の内壁
面及び外壁面はインボリュート曲線に沿って形状設定さ
れている。同様に、可動スクロール92は、可動基端壁
921と、この可動基端壁921の一側に一体形成され
た可動渦巻壁922とを有している。可動渦巻壁922
の内壁面及び外壁面もまたインボリュート曲線に沿って
形状設定されている。そして、固定渦巻壁912と可動
渦巻壁922とは互いに噛合されている。
【0004】この圧縮機では、ステータ93と駆動軸9
5に取着されたロータ94との相互作用に基づいて駆動
軸95が回転される。駆動軸95の回転は、駆動軸95
に対して僅かに偏心する偏心軸95aと自転阻止機構9
6とを介して、可動スクロール92の公転運動に変換さ
れる。この公転運動に伴い、固定スクロール91と可動
スクロール92との間に密閉形成される複数の圧縮室9
7が、順次容積を減少させながら固定スクロール91の
中心部へ移動される。
5に取着されたロータ94との相互作用に基づいて駆動
軸95が回転される。駆動軸95の回転は、駆動軸95
に対して僅かに偏心する偏心軸95aと自転阻止機構9
6とを介して、可動スクロール92の公転運動に変換さ
れる。この公転運動に伴い、固定スクロール91と可動
スクロール92との間に密閉形成される複数の圧縮室9
7が、順次容積を減少させながら固定スクロール91の
中心部へ移動される。
【0005】固定基端壁911の中央には吐出口98が
設けられている。図8,9に示すように、最終段階まで
圧縮された圧縮室971内のガスは吐出口98を通って
吐出室99へ吐出される。可動スクロール92の旋回に
伴って、圧縮室971に続く次サイクルの圧縮室972
内の流体も、吐出口98から順次吐出される。
設けられている。図8,9に示すように、最終段階まで
圧縮された圧縮室971内のガスは吐出口98を通って
吐出室99へ吐出される。可動スクロール92の旋回に
伴って、圧縮室971に続く次サイクルの圧縮室972
内の流体も、吐出口98から順次吐出される。
【0006】図9,10に示すように、可動渦巻壁92
2の中央始端部922aには、斜状面922bが切欠き
形成されている。この斜状面922bと固定渦巻壁91
2の中央始端部912aの内壁面とによって、最終圧縮
段階にある圧縮室971と吐出口98とを連通させる通
路が構成される。この通路の存在により、圧縮室971
内のガスが吐出口98を通って吐出室99に吐出される
際の吐出抵抗が低減される。
2の中央始端部922aには、斜状面922bが切欠き
形成されている。この斜状面922bと固定渦巻壁91
2の中央始端部912aの内壁面とによって、最終圧縮
段階にある圧縮室971と吐出口98とを連通させる通
路が構成される。この通路の存在により、圧縮室971
内のガスが吐出口98を通って吐出室99に吐出される
際の吐出抵抗が低減される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の圧縮機にあ
っては、固定渦巻壁912及び可動渦巻壁922の各先
端部は、密閉された圧縮室を形成すべく相手方スクロー
ルの基端壁921,911に押圧された状態で摺接す
る。又、固定渦巻壁912及び可動渦巻壁922の各中
央始端部912a,922aは、最終圧縮段階において
最も高圧状態にあるガスの圧力を受ける。それ故、各中
央始端部912a,922aの強度は十分に確保されね
ばならない。
っては、固定渦巻壁912及び可動渦巻壁922の各先
端部は、密閉された圧縮室を形成すべく相手方スクロー
ルの基端壁921,911に押圧された状態で摺接す
る。又、固定渦巻壁912及び可動渦巻壁922の各中
央始端部912a,922aは、最終圧縮段階において
最も高圧状態にあるガスの圧力を受ける。それ故、各中
央始端部912a,922aの強度は十分に確保されね
ばならない。
【0008】しかし、可動渦巻壁922の中央始端部9
22aの先端位置に斜状面922bを形成するというこ
とは、中央始端部922aの強度を著しく低下させる。
故に、上記摺接及び高圧の影響によって中央始端部92
2aが破損する危険性が大きい。特に、高速回転、高圧
縮という条件下での運転が要求される車両用圧縮機とし
て、従来のスクロール型圧縮機を適用することは、信頼
性の点で極めて困難である。
22aの先端位置に斜状面922bを形成するというこ
とは、中央始端部922aの強度を著しく低下させる。
故に、上記摺接及び高圧の影響によって中央始端部92
2aが破損する危険性が大きい。特に、高速回転、高圧
縮という条件下での運転が要求される車両用圧縮機とし
て、従来のスクロール型圧縮機を適用することは、信頼
性の点で極めて困難である。
【0009】第二に、従来の圧縮機では図9に示すよう
に、吐出口98の円形状の内壁面と可動渦巻壁922の
中央始端部922aの湾曲した内壁面とによって囲まれ
た半月状の開口部を通って、圧縮室971内の圧縮ガス
が吐出口98に吐出される。可動スクロール92の公転
に伴い、可動渦巻壁922の中央始端部922aは吐出
口98と圧縮室971との連通面積を次第に減少させる
が、吐出終了間際には、吐出口98と圧縮室971との
連通面積が急激に小さくなる。このため、たとえ斜状面
922bが中央始端部922aに設けられていたとして
も、肝心の吐出終了間際において吐出抵抗が十分に低減
されない。
に、吐出口98の円形状の内壁面と可動渦巻壁922の
中央始端部922aの湾曲した内壁面とによって囲まれ
た半月状の開口部を通って、圧縮室971内の圧縮ガス
が吐出口98に吐出される。可動スクロール92の公転
に伴い、可動渦巻壁922の中央始端部922aは吐出
口98と圧縮室971との連通面積を次第に減少させる
が、吐出終了間際には、吐出口98と圧縮室971との
連通面積が急激に小さくなる。このため、たとえ斜状面
922bが中央始端部922aに設けられていたとして
も、肝心の吐出終了間際において吐出抵抗が十分に低減
されない。
【0010】第三に、スクロール型圧縮機においては、
最終圧縮段階にある圧縮室971が吐出を完了すると同
時に、次サイクルの圧縮室972と連通し、当該圧縮室
972が最終圧縮段階に入ることが理想的である。しか
しながら、従来の圧縮機においては、前述の如く吐出抵
抗が非常に大きいために、前サイクルの圧縮室971内
の圧縮ガスは迅速に吐出されない。そのため、前サイク
ルの圧縮室971が圧縮ガスを吐出しきらないうちに、
次サイクルの圧縮室972が前サイクルの圧縮室971
に連通してしまう。従って、前サイクルの圧縮室971
内に残っている圧縮ガスが、両圧縮室の連通と同時に次
サイクルの圧縮室972内に再膨張する。かかる再膨張
は圧縮効率の低下を招く。
最終圧縮段階にある圧縮室971が吐出を完了すると同
時に、次サイクルの圧縮室972と連通し、当該圧縮室
972が最終圧縮段階に入ることが理想的である。しか
しながら、従来の圧縮機においては、前述の如く吐出抵
抗が非常に大きいために、前サイクルの圧縮室971内
の圧縮ガスは迅速に吐出されない。そのため、前サイク
ルの圧縮室971が圧縮ガスを吐出しきらないうちに、
次サイクルの圧縮室972が前サイクルの圧縮室971
に連通してしまう。従って、前サイクルの圧縮室971
内に残っている圧縮ガスが、両圧縮室の連通と同時に次
サイクルの圧縮室972内に再膨張する。かかる再膨張
は圧縮効率の低下を招く。
【0011】本発明の目的は、固定及び可動スクロール
の各中央始端部の強度を十分に確保しつつ圧縮流体の吐
出抵抗を効果的に低減することができ、かつ圧縮効率を
低下させることがないスクロール型圧縮機を提供するこ
とにある。
の各中央始端部の強度を十分に確保しつつ圧縮流体の吐
出抵抗を効果的に低減することができ、かつ圧縮効率を
低下させることがないスクロール型圧縮機を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、固定渦巻壁及び可動渦巻壁の厚肉化された
各中央始端部の内側に対向形成されると共に、可動スク
ロールの公転に伴って周期的に相互に密接可能な一対の
平面部と、固定基端壁において固定渦巻壁に形成された
平面部から離れた位置に設けられると共に、前記一対の
平面部に沿って開口面積を確保するように形状設定され
た吐出口と、可動渦巻壁の厚肉化された中央始端部の一
部を切り欠いて形成されると共に、前記一対の平面部が
密接した際に圧縮室と前記吐出口とを連通させる通路を
構成する斜状面とを備えてなるスクロール型圧縮機とし
た。
に本発明は、固定渦巻壁及び可動渦巻壁の厚肉化された
各中央始端部の内側に対向形成されると共に、可動スク
ロールの公転に伴って周期的に相互に密接可能な一対の
平面部と、固定基端壁において固定渦巻壁に形成された
平面部から離れた位置に設けられると共に、前記一対の
平面部に沿って開口面積を確保するように形状設定され
た吐出口と、可動渦巻壁の厚肉化された中央始端部の一
部を切り欠いて形成されると共に、前記一対の平面部が
密接した際に圧縮室と前記吐出口とを連通させる通路を
構成する斜状面とを備えてなるスクロール型圧縮機とし
た。
【0013】
【作用】固定渦巻壁及び可動渦巻壁の各中央始端部に相
対向する一対の平面部を設けるために各中央始端部を厚
肉化しているので、各中央始端部の強度が従来よりも向
上する。従って、圧縮室を形成するために両渦巻壁が相
手方スクロールの基端壁に圧接状態で摺動され、かつ最
終圧縮段階の高圧力にさらされても、各中央始端部が破
損するということがない。特に、固定基端壁に設けられ
る吐出口の位置を固定渦巻壁に形成される一方の平面部
から離れた位置としたため、吐出口が存在しても固定基
端壁に繋がる固定渦巻壁の根本部位が脆弱化されるとい
うことがない。
対向する一対の平面部を設けるために各中央始端部を厚
肉化しているので、各中央始端部の強度が従来よりも向
上する。従って、圧縮室を形成するために両渦巻壁が相
手方スクロールの基端壁に圧接状態で摺動され、かつ最
終圧縮段階の高圧力にさらされても、各中央始端部が破
損するということがない。特に、固定基端壁に設けられ
る吐出口の位置を固定渦巻壁に形成される一方の平面部
から離れた位置としたため、吐出口が存在しても固定基
端壁に繋がる固定渦巻壁の根本部位が脆弱化されるとい
うことがない。
【0014】吐出口は前記一対の平面部に沿って開口面
積を確保するように形状設定されているため、両平面部
が密接せんとする最終圧縮段階においても、圧縮室と吐
出口との連通面積が従来よりも大きく確保される。又、
可動渦巻壁の厚肉化された中央始端部の一部を切り欠い
て斜状面を形成し、これにより両平面部が密接する際に
圧縮室と吐出口とを連通させる通路を確保している。従
って、最終圧縮段階にある圧縮室の圧縮流体が完全に吐
出されるに至る間、吐出抵抗は従来以上に低減される。
積を確保するように形状設定されているため、両平面部
が密接せんとする最終圧縮段階においても、圧縮室と吐
出口との連通面積が従来よりも大きく確保される。又、
可動渦巻壁の厚肉化された中央始端部の一部を切り欠い
て斜状面を形成し、これにより両平面部が密接する際に
圧縮室と吐出口とを連通させる通路を確保している。従
って、最終圧縮段階にある圧縮室の圧縮流体が完全に吐
出されるに至る間、吐出抵抗は従来以上に低減される。
【0015】本発明によれば、吐出抵抗が低減されてい
るため、前サイクルの圧縮室が吐出を完全に終了する時
期と、次サイクルの圧縮室が前サイクルの圧縮室に連通
する時期との間のタイムラグがほぼなくなる。従って、
前サイクルの圧縮室に残留するガスが、次サイクルの圧
縮室内に再膨張することがなく、圧縮効率の低下が防止
される。
るため、前サイクルの圧縮室が吐出を完全に終了する時
期と、次サイクルの圧縮室が前サイクルの圧縮室に連通
する時期との間のタイムラグがほぼなくなる。従って、
前サイクルの圧縮室に残留するガスが、次サイクルの圧
縮室内に再膨張することがなく、圧縮効率の低下が防止
される。
【0016】
【実施例】以下に、本発明を具体化した一実施例を図1
〜図6に従って説明する。図1に示すように、本実施例
のスクロール型圧縮機は互いに接合される一対のハウジ
ング1,9を備えている。ハウジング1内には固定スク
ロール2が固定されると共に、可動スクロール3が配設
されている。この可動スクロール3は固定スクロール2
に対して噛合されており、この噛合によって両スクロー
ル2,3間には複数の圧縮室5が形成されている。
〜図6に従って説明する。図1に示すように、本実施例
のスクロール型圧縮機は互いに接合される一対のハウジ
ング1,9を備えている。ハウジング1内には固定スク
ロール2が固定されると共に、可動スクロール3が配設
されている。この可動スクロール3は固定スクロール2
に対して噛合されており、この噛合によって両スクロー
ル2,3間には複数の圧縮室5が形成されている。
【0017】ハウジング1,9内にはラジアルベアリン
グ4aを介して駆動軸4が支持されており、この駆動軸
4の端部には駆動軸4の軸心から偏心する偏心ピン10
が設けられている。この偏心ピン10の基端側にはカウ
ンタウェイト11が固定され、偏心ピン10の先端側に
は駆動ブッシュ7が嵌合されている。可動スクロール3
は軸受け7aを介して駆動ブッシュ7に支持されてい
る。
グ4aを介して駆動軸4が支持されており、この駆動軸
4の端部には駆動軸4の軸心から偏心する偏心ピン10
が設けられている。この偏心ピン10の基端側にはカウ
ンタウェイト11が固定され、偏心ピン10の先端側に
は駆動ブッシュ7が嵌合されている。可動スクロール3
は軸受け7aを介して駆動ブッシュ7に支持されてい
る。
【0018】可動スクロール3と対向する固定基板21
上には固定リング22が止着されており、可動スクロー
ル3の背面には可動リング23が止着されている。固定
リング22及び可動リング23にはそれぞれ、円形状の
複数の公転位置規制孔が等間隔にて透設されている。そ
して、相対向する公転位置規制孔間にはシュー24がそ
れぞれ介在されている。このように、固定基板21、固
定リング22、可動リング23及びシュー24によって
自転阻止機構8が構成されている。この自転阻止機構8
の作用により、偏心ピン10の公転に伴って可動スクロ
ール3が自転することなく公転される。
上には固定リング22が止着されており、可動スクロー
ル3の背面には可動リング23が止着されている。固定
リング22及び可動リング23にはそれぞれ、円形状の
複数の公転位置規制孔が等間隔にて透設されている。そ
して、相対向する公転位置規制孔間にはシュー24がそ
れぞれ介在されている。このように、固定基板21、固
定リング22、可動リング23及びシュー24によって
自転阻止機構8が構成されている。この自転阻止機構8
の作用により、偏心ピン10の公転に伴って可動スクロ
ール3が自転することなく公転される。
【0019】固定スクロール2は、固定基端壁12と、
この固定基端壁12の一側に一体形成された固定渦巻壁
13とを有している。図2に示すように、固定渦巻壁1
3の中央始端部131の内壁面側を除いて、固定渦巻壁
13の内壁面及び外壁面は、所定の基礎円に基づいて描
かれるインボリュート曲線Iin,Iout に沿って形状設
定されている。更に、固定渦巻壁13の中央始端部13
1における内側輪郭は半径rの円弧S1 と、半径R(R
=r+q,qは可動スクロール3の公転半径)の円弧S
2 と、これら円弧S1 ,S2 の共通接線S3 とに沿って
設定されている。
この固定基端壁12の一側に一体形成された固定渦巻壁
13とを有している。図2に示すように、固定渦巻壁1
3の中央始端部131の内壁面側を除いて、固定渦巻壁
13の内壁面及び外壁面は、所定の基礎円に基づいて描
かれるインボリュート曲線Iin,Iout に沿って形状設
定されている。更に、固定渦巻壁13の中央始端部13
1における内側輪郭は半径rの円弧S1 と、半径R(R
=r+q,qは可動スクロール3の公転半径)の円弧S
2 と、これら円弧S1 ,S2 の共通接線S3 とに沿って
設定されている。
【0020】従って、図2,3,5に示すように、固定
渦巻壁13の中央始端部131は従来の固定渦巻壁91
2の中央始端部912aよりも厚肉化されている。又、
この中央始端部131の共通接線S3 に対応する部位に
は、固定渦巻壁13の内壁面の一部を構成する平面部1
3aが形成される。
渦巻壁13の中央始端部131は従来の固定渦巻壁91
2の中央始端部912aよりも厚肉化されている。又、
この中央始端部131の共通接線S3 に対応する部位に
は、固定渦巻壁13の内壁面の一部を構成する平面部1
3aが形成される。
【0021】図2,5に示すように、固定基端壁12に
は長円形状の吐出口16が貫設されている。この吐出口
16は固定渦巻壁13の平面部13aから少し離れた位
置に設けられている。従って、固定渦巻壁13の平面部
13aは、段部12aを介して吐出口16の内壁と繋が
っている。吐出口16は共通接線S3 に平行な直線状の
長縁16aを有している。又、吐出口16の長円形状に
もかかわらず、長縁16aの長さをある程度確保するこ
とによって、吐出口16は本実施例の圧縮機と同じサイ
ズを有する従来の圧縮機に設けられた円形状の吐出口9
8とほぼ同じ開口面積を確保している。
は長円形状の吐出口16が貫設されている。この吐出口
16は固定渦巻壁13の平面部13aから少し離れた位
置に設けられている。従って、固定渦巻壁13の平面部
13aは、段部12aを介して吐出口16の内壁と繋が
っている。吐出口16は共通接線S3 に平行な直線状の
長縁16aを有している。又、吐出口16の長円形状に
もかかわらず、長縁16aの長さをある程度確保するこ
とによって、吐出口16は本実施例の圧縮機と同じサイ
ズを有する従来の圧縮機に設けられた円形状の吐出口9
8とほぼ同じ開口面積を確保している。
【0022】図1に示すように、可動スクロール3は、
可動基端壁14と、この可動基端壁14の一側に一体形
成された可動渦巻壁15とを有している。図2に示すよ
うに、前記固定渦巻壁13と同様、可動渦巻壁15の中
央始端部151の内壁面側を除いて、可動渦巻壁15の
内壁面及び外壁面は所定の基礎円に基づいて描かれるイ
ンボリュート曲線Iin,Iout に沿って形状設定されて
いる。更に、中央始端部151における内側輪郭は、半
径rの円弧F1 と、半径R(R=r+q,qは可動スク
ロール3の公転半径)の円弧F2 と、これら円弧F1 ,
F2 の共通接線F3 とに沿って設定されている。
可動基端壁14と、この可動基端壁14の一側に一体形
成された可動渦巻壁15とを有している。図2に示すよ
うに、前記固定渦巻壁13と同様、可動渦巻壁15の中
央始端部151の内壁面側を除いて、可動渦巻壁15の
内壁面及び外壁面は所定の基礎円に基づいて描かれるイ
ンボリュート曲線Iin,Iout に沿って形状設定されて
いる。更に、中央始端部151における内側輪郭は、半
径rの円弧F1 と、半径R(R=r+q,qは可動スク
ロール3の公転半径)の円弧F2 と、これら円弧F1 ,
F2 の共通接線F3 とに沿って設定されている。
【0023】従って、図2,3,6に示すように、可動
渦巻壁15の中央始端部151は従来の可動渦巻壁92
2の中央始端部922aよりも厚肉化されている。又、
この中央始端部151の共通接線F3 に対応する部位に
は、固定渦巻壁15の内壁面の一部を構成する平面部1
5aが形成される。このように、固定渦巻壁13及び可
動渦巻壁15の各中央始端部131,151は厚肉化さ
れているので、これら各中央始端部131,151の強
度は従来のものに比してかなり高い。
渦巻壁15の中央始端部151は従来の可動渦巻壁92
2の中央始端部922aよりも厚肉化されている。又、
この中央始端部151の共通接線F3 に対応する部位に
は、固定渦巻壁15の内壁面の一部を構成する平面部1
5aが形成される。このように、固定渦巻壁13及び可
動渦巻壁15の各中央始端部131,151は厚肉化さ
れているので、これら各中央始端部131,151の強
度は従来のものに比してかなり高い。
【0024】図2に示すように、固定渦巻壁13側の円
弧S1 ,S2 がそれぞれ可動渦巻壁15側の円弧F2 ,
F1 に接することにより、圧縮室51が構成される。そ
して、図4に示すように、可動スクロール3の公転に伴
い、固定渦巻壁13側の平面部13aと可動渦巻壁15
側の平面部15aとが周期的に密接する。
弧S1 ,S2 がそれぞれ可動渦巻壁15側の円弧F2 ,
F1 に接することにより、圧縮室51が構成される。そ
して、図4に示すように、可動スクロール3の公転に伴
い、固定渦巻壁13側の平面部13aと可動渦巻壁15
側の平面部15aとが周期的に密接する。
【0025】図2,3,6に示すように、可動渦巻壁1
5の中央始端部151の先端縁には、吐出口16の長縁
16aとほぼ等しい長さの範囲にわたって斜状面15b
が切欠き形成されている。厚肉化された中央始端部15
1の強度は十分に高いので、斜状面15bの形成が中央
始端部151の強度を損なうことはない。
5の中央始端部151の先端縁には、吐出口16の長縁
16aとほぼ等しい長さの範囲にわたって斜状面15b
が切欠き形成されている。厚肉化された中央始端部15
1の強度は十分に高いので、斜状面15bの形成が中央
始端部151の強度を損なうことはない。
【0026】最終圧縮段階において相対向する両平面部
13a,15aが接合する際、厚肉化された中央始端部
151によって、吐出口16はほぼ完全に隠蔽される。
このとき、可動渦巻壁15の斜状面15bは、固定渦巻
壁13の内壁面及び段部12aとの間に、圧縮室5と吐
出口16とを連通させる連通路を確保する。
13a,15aが接合する際、厚肉化された中央始端部
151によって、吐出口16はほぼ完全に隠蔽される。
このとき、可動渦巻壁15の斜状面15bは、固定渦巻
壁13の内壁面及び段部12aとの間に、圧縮室5と吐
出口16とを連通させる連通路を確保する。
【0027】さて、このスクロール型圧縮機を車両用ク
ーラーの圧縮機として用いた場合、駆動軸4は電磁クラ
ッチ(図示略)を介してエンジンの駆動系と連結され
る。エンジンの回転に伴って駆動軸4が回転されると、
駆動軸4の回転が偏心ピン10、駆動ブッシュ7及び自
転阻止機構8を介して可動スクロール3の公転運動に変
換される。可動スクロール3の公転に伴い、可動渦巻壁
15は最終圧縮段階にある圧縮室51の容積を次第に減
少させる。圧縮された冷媒ガスは吐出口16の外側に設
けられた吐出弁6aを押し開き、吐出室6へ吐出され
る。
ーラーの圧縮機として用いた場合、駆動軸4は電磁クラ
ッチ(図示略)を介してエンジンの駆動系と連結され
る。エンジンの回転に伴って駆動軸4が回転されると、
駆動軸4の回転が偏心ピン10、駆動ブッシュ7及び自
転阻止機構8を介して可動スクロール3の公転運動に変
換される。可動スクロール3の公転に伴い、可動渦巻壁
15は最終圧縮段階にある圧縮室51の容積を次第に減
少させる。圧縮された冷媒ガスは吐出口16の外側に設
けられた吐出弁6aを押し開き、吐出室6へ吐出され
る。
【0028】図2に示すように、最終圧縮段階にある圧
縮室51においては、可動渦巻壁15の平面部15a
は、固定渦巻壁13の平面部13a及び吐出口16の長
縁16aとほぼ平行になる。可動スクロール3が更に旋
回すると、吐出口16が中央始端部151によってほぼ
隠蔽される。このとき、吐出口16の長縁16aと可動
渦巻壁15の平面部15aとによって囲まれた細長の隙
間から、圧縮された冷媒ガスが吐出室6に吐出されるこ
とになる。
縮室51においては、可動渦巻壁15の平面部15a
は、固定渦巻壁13の平面部13a及び吐出口16の長
縁16aとほぼ平行になる。可動スクロール3が更に旋
回すると、吐出口16が中央始端部151によってほぼ
隠蔽される。このとき、吐出口16の長縁16aと可動
渦巻壁15の平面部15aとによって囲まれた細長の隙
間から、圧縮された冷媒ガスが吐出室6に吐出されるこ
とになる。
【0029】この実施例においては、冷媒ガスの通過す
る隙間が、常に長縁16aに沿って細長く確保される。
そのため、可動スクロール3の公転に伴って前記隙間の
開口面積が次第に減少するときでも、圧縮ガスの吐出終
了に至るまでの一瞬々々において、吐出口16と圧縮室
51との間の連通面積は従来よりも大きくなる。
る隙間が、常に長縁16aに沿って細長く確保される。
そのため、可動スクロール3の公転に伴って前記隙間の
開口面積が次第に減少するときでも、圧縮ガスの吐出終
了に至るまでの一瞬々々において、吐出口16と圧縮室
51との間の連通面積は従来よりも大きくなる。
【0030】又、可動渦巻壁15に形成された斜状面1
5bと、固定渦巻壁13の内壁面及び段部12aとによ
って、相対向する両平面部13a,15aが密接される
際に圧縮室5と吐出口16とを連通させる連通路が構成
される。この連通路の存在により、段部12aの存在に
もかかわらず、圧縮室51から吐出口16への圧縮ガス
の吐出抵抗が大きく低減される。
5bと、固定渦巻壁13の内壁面及び段部12aとによ
って、相対向する両平面部13a,15aが密接される
際に圧縮室5と吐出口16とを連通させる連通路が構成
される。この連通路の存在により、段部12aの存在に
もかかわらず、圧縮室51から吐出口16への圧縮ガス
の吐出抵抗が大きく低減される。
【0031】このように本実施例によれば、最終圧縮段
階の冷媒ガスを円滑かつ確実に吐出室6に吐出した後
に、次サイクルの圧縮室52が前サイクルの圧縮室51
と連通して最終圧縮段階に入ることができる。従って、
前サイクルの圧縮室51に圧縮ガスがほとんど残留せ
ず、圧縮ガスが次サイクルの圧縮室52内に再膨張する
という事態が防止される。これにより、圧縮効率の低下
が防止される。又、固定及び可動渦巻壁13,15の各
中央始端部131,151に過大な圧力に基づく負荷が
長時間作用することが防止され、両渦巻壁13,15を
疲弊させる状況が緩和される。
階の冷媒ガスを円滑かつ確実に吐出室6に吐出した後
に、次サイクルの圧縮室52が前サイクルの圧縮室51
と連通して最終圧縮段階に入ることができる。従って、
前サイクルの圧縮室51に圧縮ガスがほとんど残留せ
ず、圧縮ガスが次サイクルの圧縮室52内に再膨張する
という事態が防止される。これにより、圧縮効率の低下
が防止される。又、固定及び可動渦巻壁13,15の各
中央始端部131,151に過大な圧力に基づく負荷が
長時間作用することが防止され、両渦巻壁13,15を
疲弊させる状況が緩和される。
【0032】又、図4に示すように、固定渦巻壁13の
平面部13aと可動渦巻壁15の平面部15aとが互い
に密接するとき、可動渦巻体壁15の中央始端部151
が斜状面15bに対応する部位を除いて吐出口16をほ
ぼ覆い隠す。それ故、最終圧縮段階にある圧縮室51が
吐出を終了する以前に、前サイクルの圧縮室51と次サ
イクルの圧縮室52とが吐出口16を介して同時に連通
するという事態を生じない。
平面部13aと可動渦巻壁15の平面部15aとが互い
に密接するとき、可動渦巻体壁15の中央始端部151
が斜状面15bに対応する部位を除いて吐出口16をほ
ぼ覆い隠す。それ故、最終圧縮段階にある圧縮室51が
吐出を終了する以前に、前サイクルの圧縮室51と次サ
イクルの圧縮室52とが吐出口16を介して同時に連通
するという事態を生じない。
【0033】ところで、固定渦巻壁13の平面部13a
の延長上に吐出口16の内壁面が位置するように、吐出
口16を固定渦巻壁13の中央始端部131に隣接配置
した場合、中央始端部131の根元が最も破損し易い箇
所となる。これに対し、本実施例においては、固定渦巻
壁13の平面部13aから少し離れた位置に吐出口16
を形成し、固定渦巻壁13と吐出口16の間に段部12
aを存在させている。この段部12aの存在により、固
定渦巻壁13の中央始端部131の根元の強度が向上す
るため、中央始端部131が根元で破損する虞れがな
い。
の延長上に吐出口16の内壁面が位置するように、吐出
口16を固定渦巻壁13の中央始端部131に隣接配置
した場合、中央始端部131の根元が最も破損し易い箇
所となる。これに対し、本実施例においては、固定渦巻
壁13の平面部13aから少し離れた位置に吐出口16
を形成し、固定渦巻壁13と吐出口16の間に段部12
aを存在させている。この段部12aの存在により、固
定渦巻壁13の中央始端部131の根元の強度が向上す
るため、中央始端部131が根元で破損する虞れがな
い。
【0034】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、図7に示すような態様にて実施してもよい。
即ち、前記実施例における長円形状の吐出口16に代え
て、略円形状の吐出口17A,17Bを複数配設しても
よい。この場合、これら吐出口17A,17Bの輪郭を
構成する各円の共通接線Eが固定渦巻壁13の平面部1
3aと平行になるように、各吐出口17A,17Bが配
設されることが望ましい。
ではなく、図7に示すような態様にて実施してもよい。
即ち、前記実施例における長円形状の吐出口16に代え
て、略円形状の吐出口17A,17Bを複数配設しても
よい。この場合、これら吐出口17A,17Bの輪郭を
構成する各円の共通接線Eが固定渦巻壁13の平面部1
3aと平行になるように、各吐出口17A,17Bが配
設されることが望ましい。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、固
定渦巻壁及び可動渦巻壁の厚肉化された各中央始端部の
内側に対向形成した一対の平面部と、固定基端壁におい
て固定渦巻壁に形成された平面部から離れた位置に、前
記一対の平面部に沿って開口面積を確保するように形状
設定した吐出口と、可動渦巻壁の厚肉化された中央始端
部の一部を切り欠いて形成した斜状面とを備えているの
で、固定及び可動スクロールの各中央始端部の強度を十
分に確保しつつ圧縮流体の吐出抵抗を効果的に低減する
ことができ、かつ圧縮効率を低下させることがないとい
う優れた効果を奏する。
定渦巻壁及び可動渦巻壁の厚肉化された各中央始端部の
内側に対向形成した一対の平面部と、固定基端壁におい
て固定渦巻壁に形成された平面部から離れた位置に、前
記一対の平面部に沿って開口面積を確保するように形状
設定した吐出口と、可動渦巻壁の厚肉化された中央始端
部の一部を切り欠いて形成した斜状面とを備えているの
で、固定及び可動スクロールの各中央始端部の強度を十
分に確保しつつ圧縮流体の吐出抵抗を効果的に低減する
ことができ、かつ圧縮効率を低下させることがないとい
う優れた効果を奏する。
【図1】本発明を具体化したスクロール型圧縮機の縦断
面図である。
面図である。
【図2】図1のA−A線における固定及び可動スクロー
ルを示す要部断面図である。
ルを示す要部断面図である。
【図3】図2の状態における固定及び可動スクロールの
要部縦断面図である。
要部縦断面図である。
【図4】固定及び可動スクロールの両平面部が接合した
状態を示す図2相当図である。
状態を示す図2相当図である。
【図5】固定スクロールの中央部を示す斜視図である。
【図6】可動スクロールの中央部を示す斜視図である。
【図7】本発明の別例を示す図5相当図である。
【図8】従来のスクロール型圧縮機の縦断面図である。
【図9】図8のB−B線における固定及び可動スクロー
ルを示す要部断面図である。
ルを示す要部断面図である。
【図10】図9の状態における固定及び可動スクロール
の要部縦断面図である。
の要部縦断面図である。
2…固定スクロール、3…可動スクロール、12…固定
基端壁、13…固定渦巻壁、14…可動基端壁、15…
可動渦巻壁、13a,15a…平面部、15b…斜状
面、16…吐出口、16a…長縁、17A,17B…吐
出口、51,52…圧縮室、131,151…中央始端
部。
基端壁、13…固定渦巻壁、14…可動基端壁、15…
可動渦巻壁、13a,15a…平面部、15b…斜状
面、16…吐出口、16a…長縁、17A,17B…吐
出口、51,52…圧縮室、131,151…中央始端
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 哲夫 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内
Claims (2)
- 【請求項1】 固定基端壁と固定渦巻壁とを有する固定
スクロールと、可動基端壁と可動渦巻壁とを有する可動
スクロールとを備え、可動スクロールをその自転を拘束
した状態で固定スクロールと噛合させつつ公転駆動する
ことによって、固定スクロールと可動スクロールとの間
に密閉形成される圧縮室の容積を順次減少させ、該圧縮
室に閉じ込められた流体を圧縮するスクロール型圧縮機
において、 前記固定渦巻壁及び前記可動渦巻壁の厚肉化された各中
央始端部の内側に対向形成されると共に、可動スクロー
ルの公転に伴って周期的に相互に密接可能な一対の平面
部と、 前記固定基端壁において前記固定渦巻壁に形成された平
面部から離れた位置に設けられると共に、前記一対の平
面部に沿って開口面積を確保するように形状設定された
吐出口と、 前記可動渦巻壁の厚肉化された中央始端部の一部を切り
欠いて形成されると共に、前記一対の平面部が密接した
際に前記圧縮室と前記吐出口とを連通させる通路を構成
する斜状面とを備えたスクロール型圧縮機。 - 【請求項2】 前記吐出口は、前記固定渦巻壁に形成さ
れた平面部と平行な長縁を有する長円形状に形状設定さ
れている請求項1に記載のスクロール型圧縮機。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1500492A JPH05202864A (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | スクロール型圧縮機 |
US07/849,173 US5242283A (en) | 1991-03-15 | 1992-03-10 | Scroll type compressor with elongated discharge port |
CA 2062913 CA2062913C (en) | 1991-03-15 | 1992-03-12 | Scroll type compressor |
DE19924208171 DE4208171C2 (de) | 1991-03-15 | 1992-03-13 | Spiralkompressor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1500492A JPH05202864A (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | スクロール型圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05202864A true JPH05202864A (ja) | 1993-08-10 |
Family
ID=11876755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1500492A Pending JPH05202864A (ja) | 1991-03-15 | 1992-01-30 | スクロール型圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05202864A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010007517A (ja) * | 2008-06-25 | 2010-01-14 | Sanden Corp | 圧縮機 |
JP2018017224A (ja) * | 2016-07-29 | 2018-02-01 | ダイキン工業株式会社 | スクロール圧縮機 |
US10989193B2 (en) | 2017-05-17 | 2021-04-27 | Hanon Systems | Scroll compressor for a vehicle air-conditioning system having spiral wall including conical cut |
-
1992
- 1992-01-30 JP JP1500492A patent/JPH05202864A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010007517A (ja) * | 2008-06-25 | 2010-01-14 | Sanden Corp | 圧縮機 |
JP2018017224A (ja) * | 2016-07-29 | 2018-02-01 | ダイキン工業株式会社 | スクロール圧縮機 |
WO2018021245A1 (ja) * | 2016-07-29 | 2018-02-01 | ダイキン工業株式会社 | スクロール圧縮機 |
CN109477482A (zh) * | 2016-07-29 | 2019-03-15 | 大金工业株式会社 | 涡旋式压缩机 |
CN109477482B (zh) * | 2016-07-29 | 2020-10-02 | 大金工业株式会社 | 涡旋式压缩机 |
US11131305B2 (en) | 2016-07-29 | 2021-09-28 | Daikin Industries, Ltd. | Scroll compressor having cutout provided on movable wrap to reduce backflow |
US10989193B2 (en) | 2017-05-17 | 2021-04-27 | Hanon Systems | Scroll compressor for a vehicle air-conditioning system having spiral wall including conical cut |
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