JPH05202786A - 内燃機関の空燃比学習制御装置 - Google Patents

内燃機関の空燃比学習制御装置

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JPH05202786A
JPH05202786A JP1201192A JP1201192A JPH05202786A JP H05202786 A JPH05202786 A JP H05202786A JP 1201192 A JP1201192 A JP 1201192A JP 1201192 A JP1201192 A JP 1201192A JP H05202786 A JPH05202786 A JP H05202786A
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JP
Japan
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correction coefficient
air
fuel ratio
blow
learning
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Application number
JP1201192A
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English (en)
Inventor
Fumihiro Yoshihara
文博 吉原
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Japan Electronic Control Systems Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP1201192A priority Critical patent/JPH05202786A/ja
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常学習とブローバイ学習とを独立させ、か
つブローバイ学習の学習速度を良好なものとする。 【構成】 空燃比フィードバック補正係数の平均値α
AVE を算出し(S32)、基準値からの偏差Δα=αAVE
−1を算出する(S33)。ブローバイガスの影響の大き
い始動後所定時間内においては、前記偏差Δαの絶対値
に応じて学習ゲインG2 を設定し(S36)、前記偏差Δ
αに基づき、前記学習ゲインG2 分、ブローバイ学習補
正係数BTBLを更新する(S37)。ブローバイガスの
影響の少ない前記所定時間経過後は、前記偏差Δαに基
づいて、通常学習補正係数KBLRCを更新する(S3
5)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の空燃比学習
制御装置に関し、特に燃焼室から漏出するブローバイガ
スを吸気通路に還元するブローバイガス還元装置を備え
る内燃機関の空燃比学習制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、空燃比フィードバック制御機
能をもつ電子制御燃料噴射装置を有する内燃機関におい
ては、特開昭60−90944号公報等に示されている
ような空燃比学習制御装置が採用されている。これは、
機関に吸入される空気量に関与するパラメータ(例えば
機関吸入空気流量及び機関回転数)から算出される基本
燃料噴射量と、空燃比センサからの信号に基づいて積分
制御などにより設定される空燃比フィードバック補正係
数とから、燃料噴射量を演算し、空燃比を目標空燃比に
フィードバック制御するものにおいて、空燃比フィード
バック制御中の空燃比フィードバック補正係数の平均値
の基準値からの偏差を予め定めた機関運転状態のエリア
別に学習して学習補正係数を定め、燃料噴射量の演算に
あたって、基本燃料噴射量を学習補正係数により補正し
て、空燃比フィードバック補正係数なしで得られるベー
ス空燃比を目標空燃比にできる限り一致させるようにし
たものである。
【0003】これによれば、過渡運転時における空燃比
フィードバック制御の追従遅れをなくすことができ、空
燃比フィードバック制御停止時においても所望の空燃比
を正確に得ることができる。また、この学習補正係数を
用いて燃料供給系の自己診断を行うこともできる。例え
ば燃料噴射弁の詰まりを生じて実際の燃料噴射量が不足
する場合、空燃比を一定に保持すべく空燃比フィードバ
ック補正係数が増大側に設定されるが、この場合に、空
燃比フィードバック補正係数を基準値付近に保持するよ
うに学習補正係数が増大側に更新されるから、この学習
補正係数の値から燃料供給系の異常を診断するのであ
る。
【0004】一方、内燃機関においては、一般にシリン
ダとピストンとの隙間からクランク室に吹き抜けるブロ
ーバイガスを流量制御弁を介して吸気通路に導くブロー
バイガス通路が設けられ、機関運転状態に応じて流量制
御弁を開いてブローバイガスを吸気通路に還元して燃焼
室に戻すことにより、ブローバイガスの外気への排出を
防止することが行われている(実開平1−111119
号公報等参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
ブローバイガス還元装置を備える内燃機関において、冷
機時等はシリンダとピストンとの間のシール性が悪化し
ていて、始動不良等が原因で未燃燃料が漏出してオイル
パン中のオイルに混入し、始動後にオイル温度が上昇す
ると、オイルに混入した燃料が蒸発し、多量のブローバ
イガスが吸気通路に還元される。
【0006】このため、燃料噴射弁から噴射される燃料
にブローバイガス中の燃料が加わるために空燃比が濃く
なり、空燃比を目標空燃比に保持すべく空燃比フィード
バック補正係数が大きく減少側に設定され、この空燃比
フィードバック補正係数を基準値付近に保持すべく学習
補正係数が大きく減少側に更新されることになる。この
ように学習補正係数がブローバイガスの影響を受けて減
少されていると、始動後所定時間経過してブローバイガ
スの影響が少なくなったときに、ベース空燃比が目標空
燃比からずれてしまうばかりか、学習補正係数により燃
料供給系の自己診断を行うものおいては誤診断するおそ
れがある。
【0007】そこで、学習補正係数を通常学習補正係数
とブローバイ学習補正係数とに分け、ブローバイガスの
影響の大きい始動後所定時間内においてはブローバイ学
習補正係数についての学習を行い、前記所定時間経過後
に通常学習補正係数についての学習を行うようにして、
学習の精度を高めることが考えられている。この場合、
ブローバイ学習補正係数についての学習は、通常学習補
正係数についての学習と同様、下式のごとく、現在のブ
ローバイ学習補正係数BTBLに空燃比フィードバック
補正係数の平均値の基準値からの偏差Δαの所定割合G
(Gは学習ゲインで、0<G<1)を加算して、新たな
ブローバイ学習補正係数BTBLを設定することにより
行う。
【0008】BTBL=BTBL+Δα×G しかし、このように学習ゲイン(G)が固定値である
と、ブローバイガスによる空燃比のずれ量(Δα)は、
オイル中の燃料の混入割合により大きく変化するので、
学習収束時間にバラツキが発生し、空燃比のずれ量が大
きい場合、収束までに時間がかかるという問題点があ
る。
【0009】本発明は、このような問題点に鑑み、通常
学習とブローバイ学習とを独立させた方式で、かつブロ
ーバイ学習の学習速度を良好なものとすることのできる
内燃機関の空燃比学習制御装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、下
記のa〜jの手段を設けて、ブローバイガス還元装置を
備える内燃機関の空燃比学習制御装置を構成する。 a)機関に吸入される空気量に応じた基本燃料噴射量を
演算する基本燃料噴射量演算手段 b)空燃比センサにより検出される空燃比のリーン・リ
ッチに応じて空燃比フィードバック補正係数を増減して
設定する空燃比フィードバック補正係数設定手段 c)機関運転状態のエリア毎に通常学習補正係数を記憶
した書換え可能な通常学習補正係数記憶手段 d)機関運転状態のエリア毎にブローバイ学習補正係数
を記憶した書換え可能なブローバイ学習補正係数記憶手
段 e)始動から所定時間経過後に前記基本燃料噴射量と前
記空燃比フィードバック補正係数と前記通常学習補正係
数とから燃料噴射弁による燃料噴射量を演算する第1の
燃料噴射量演算手段 f)前記所定時間内のときに前記基本燃料噴射量と前記
空燃比フィードバック補正係数と前記通常学習補正係数
と前記ブローバイ学習補正係数とから燃料噴射弁による
燃料噴射量を演算する第2の燃料噴射量演算手段 g)定常条件において現在の空燃比フィードバック補正
係数の平均値の基準値からの偏差を算出する偏差算出手
段 h)始動から所定時間経過後に現在の通常学習補正係数
と前記偏差とに基づいて新たな通常学習補正係数を設定
し、前記通常学習補正係数記憶手段のデータを書換える
通常学習補正係数更新手段 i)前記所定時間内のときに現在のブローバイ学習補正
係数と前記偏差とに基づいて新たなブローバイ学習補正
係数を設定し、前記ブローバイ学習補正係数記憶手段の
データを書換えるブローバイ学習補正係数更新手段 j)このブローバイ学習補正係数更新手段の更新速度を
前記偏差の絶対値に応じて可変とする更新速度可変手段
【0011】
【作用】ブローバイガスの影響の少ない通常運転時(始
動から所定時間経過後)は、従来と同様に、基本燃料噴
射量演算手段aにより演算される基本燃料噴射量と、空
燃比フィードバック補正係数設定手段bにより設定され
る空燃比フィードバック補正係数と、通常学習補正係数
記憶手段cから検索したエリア別の通常学習補正係数と
から、第1の燃料噴射量演算手段eにより、燃料噴射量
を演算する。
【0012】そして、偏差算出手段gにより、定常条件
における現在の空燃比フィードバック補正係数の平均値
の基準値からの偏差を算出し、通常学習補正係数更新手
段hにより、現在の通常学習補正係数と前記偏差とに基
づいて新たな通常学習補正係数を設定し、前記通常学習
補正係数記憶手段cのデータを書換える。ブローバイガ
スの影響の大きい始動後所定時間内は、基本燃料噴射量
演算手段aにより演算される基本燃料噴射量と、空燃比
フィードバック補正係数設定手段bにより設定される空
燃比フィードバック補正係数と、通常学習補正係数記憶
手段cから検索したエリア別の通常学習補正係数と、ブ
ローバイ学習補正係数記憶手段dから検索したエリア別
のブローバイ学習補正係数から、第2の燃料噴射量演算
手段fにより、燃料噴射量を演算する。
【0013】そして、偏差算出手段gにより、定常条件
における現在の空燃比フィードバック補正係数の平均値
の基準値からの偏差を算出し、ブローバイ学習補正係数
更新手段iにより、現在のブローバイ学習補正係数と前
記偏差とに基づいて新たなブローバイ学習補正係数を設
定し、前記ブローバイ学習補正係数記憶手段dのデータ
を書換える。
【0014】ここで、このブローバイ学習補正係数更新
手段iの更新速度は、更新速度可変手段jにより、前記
偏差の絶対値に応じて可変とする。具体的には、学習ゲ
イン(偏差の取込み割合)等を変更し、前記偏差の絶対
値が大きい場合に学習速度を早くする。
【0015】
【実施例】以下に本発明の一実施例を説明する。図2は
システム図である。機関1には、エアクリーナ2から、
吸気ダクト3、スロットル弁4及び吸気マニホールド5
を介して空気が吸入される。吸気マニホールド5には燃
料噴射弁6が設けられていて、燃料が噴射供給され、こ
れにより混合気が燃焼室7内に供給される。燃焼室7内
で燃焼により生じた排気は排気通路8より排出される。
【0016】ブローバイガス還元装置としては、吸気ダ
クト3とロッカ室9とを連通する新気通路10と、ロッカ
室9とクランク室11とを連通する連通路12と、クランク
室11と吸気マニホールド5とを連通するブローバイガス
通路13とが設けられている。そして、ブローバイガス通
路13には流量制御弁(PCV)14が設けられていて、こ
の流量制御弁14は機関運転状態に応じブローバイガスの
発生量に応じた開度に制御される。ここにおいて、シリ
ンダ15とピストン16との隙間からクランク室11に吹き抜
けたブローバイガスは、新気通路10及び連通路12を介し
て導かれる新気(白矢印)と混合した後、クランク室11
からブローバイガス通路13へ流れ(黒矢印)、流量制御
弁14を経て吸気マニホールド5内に吸引されて、燃焼室
7に戻される。
【0017】前記燃料噴射弁6は、コントロールユニッ
ト17からの駆動パルス信号により通電されて開弁し、通
電停止されて閉弁する電磁式燃料噴射弁であって、駆動
パルス信号のパルス幅によって燃料噴射量が制御され、
この燃料噴射量の制御により空燃比が制御される。この
燃料噴射量の制御のため、コントロールユニット17に
は、エアフローメータ18、クランク角センサ19、空燃比
センサ20等から信号が入力されている。
【0018】エアフローメータ18は、吸気ダクト3に設
けられて、吸入空気流量Qを検出するものである。クラ
ンク角センサ19は、基準クランク角信号と単位クランク
角信号とを出力するもので、基準クランク角信号の周期
等から機関回転数Nを算出可能である。空燃比センサ20
は、排気通路8に設けられて、排気中の酸素濃度より機
関吸入混合気の空燃比(リーン・リッチ)を検出するも
のである。
【0019】ここにおいて、コントロールユニット17に
内蔵のマイクロコンピュータは、図3〜図5に示すルー
チンを実行することにより、燃料噴射量Tiを定め、こ
のTiに相当するパルス幅の駆動パルス信号を機関回転
に同期した所定のタイミングで燃料噴射弁6に出力し
て、燃料噴射を行わせる。図3は燃料噴射量演算ルーチ
ンであって、クランク角センサ19の基準クランク角信号
に同期して実行される。
【0020】ステップ1(図にはS1と記してある。以
下同様)では、エアフローメータ18からの信号に基づい
て検出される吸入空気流量Qと、クランク角センサ19か
らの信号に基づいて算出される機関回転数Nとから、機
関に吸入される空気量に対応する基本燃料噴射量Tp=
K×Q/N(Kは定数)を演算する。この部分が基本燃
料噴射量演算手段に相当する。
【0021】ステップ2では、後述する図4のルーチン
により設定されている空燃比フィードバック補正係数α
(基準値は1)を読込む。ステップ3では、通常学習補
正係数記憶手段として、マイクロコンピュータのRAM
内に、機関運転状態(N,Tp)のエリア別に通常学習
補正係数KBLRCを記憶させたマップから、現在の機
関運転状態(N,Tp)に対応する通常学習補正係数K
BLRCを検索する。尚、書換え可能なRAMに対して
はエンジンキースイッチのOFF後も記憶内容を保持さ
せるためバックアップ電源回路を接続してある。また、
このマップの学習前のデータは全て0となっている。
【0022】ステップ4では、始動後所定時間内か否か
を判定する。始動から所定時間経過後の場合(NOの場
合)は、ステップ5へ進み、基本燃料噴射量Tpと空燃
比フィードバック補正係数αと通常学習補正係数KBL
RCとから、次式に従って、燃料噴射量Tiを演算す
る。この部分が第1の燃料噴射量演算手段に相当する。
【0023】Ti=Tp×(α+KBLRC) 始動後所定時間内の場合(YESの場合)は、ステップ
6へ進み、ブローバイ学習補正係数記憶手段として、マ
イクロコンピュータのRAM内に、機関運転状態(N,
Tp)のエリア別にブローバイ学習補正係数BTBLを
記憶させたマップから、現在の機関運転状態(N,T
p)に対応するブローバイ学習補正係数BTBLを検索
する。尚、このマップの学習前のデータも全て0となっ
ている。
【0024】始動後所定時間内の場合は、次にステップ
7へ進み、基本燃料噴射量Tpと空燃比フィードバック
補正係数αと通常学習補正係数KBLRCとブローバイ
学習補正係数BTBLとから、次式に従って、燃料噴射
量Tiを演算する。この部分が第2の燃料噴射量演算手
段に相当する。 Ti=Tp×(α+KBLRC+BTBL) これらの後、ステップ8へ進んで、ステップ5又はステ
ップ7で演算された燃料噴射量Tiを出力用レジスタに
セットする。これにより、機関回転に同期した所定のタ
イミングでこのTiのパルス幅をもつ駆動パルス信号が
燃料噴射弁6に出力されて、燃料噴射が行われる。
【0025】図4は空燃比フィードバック補正係数設定
ルーチンであって、所定時間毎に実行される。ステップ
11では、空燃比センサ20からの信号に基づいて空燃比の
リーン・リッチを判定する。空燃比がリーンの場合は、
ステップ12へ進んで前回リッチか否かを判定する。前回
リッチのときは、リッチ→リーンの反転時であるので、
ステップ13へ進んで空燃比フィードバック補正係数αを
前回値に対し所定の比例分P増大させる。そして、ステ
ップ14へ進んで、空燃比フィードバック補正係数αの平
均値の算出用データとして、このときの空燃比フィード
バック補正係数αをα1 として記憶保持した後、ステッ
プ15へ進んで、学習(図5の学習サブルーチン)を行
う。
【0026】空燃比がリーンの場合で、前回もリーンの
ときは、ステップ16へ進んで空燃比フィードバック補正
係数αを前回値に対し所定の積分分I増大させる。尚、
P>>Iである。空燃比がリッチの場合は、ステップ17へ
進んで前回リーンか否かを判定する。前回リーンのとき
は、リーン→リッチの反転時であるので、ステップ18へ
進んで空燃比フィードバック補正係数αを前回値に対し
所定の比例分P減少させる。そして、ステップ19へ進ん
で、空燃比フィードバック補正係数αの平均値の算出用
データとして、このときの空燃比フィードバック補正係
数αをα2 として記憶保持した後、ステップ20へ進ん
で、学習(図5の学習サブルーチン)を行う。
【0027】空燃比がリッチの場合で、前回もリッチの
ときは、ステップ21へ進んで空燃比フィードバック補正
係数αを前回値に対し所定の積分分I減少させる。尚、
ステップ11,12,13,16,17,18,21の部分が空燃比フ
ィードバック補正係数設定手段に相当する。次に図5の
学習サブルーチンについて説明する。
【0028】ステップ31では、学習のための定常条件か
否かを判定する。ここで、定常条件とは、例えば、学習
用マップの機関運転状態のエリアが定まり、かつそのエ
リアで空燃比フィードバック補正係数αの増減方向が所
定回以上反転したこととする。定常条件の不成立時は学
習を行うことなく本サブルーチンを終了し、成立時にの
みステップ32以降へ進む。
【0029】ステップ32では、リッチ→リーンの反転時
の空燃比フィードバック補正係数の最新の記憶値α
1 と、リーン→リッチの反転時の空燃比フィードバック
補正係数の最新の記憶値α2 とから、空燃比フィードバ
ック補正係数の平均値αAVE =(α1 +α2 )/2を算
出する。ステップ33では、空燃比フィードバック補正係
数の平均値αAVE の基準値(1)からの偏差Δα=α
AVE −1を算出する。この部分が偏差算出手段に相当す
る。
【0030】ステップ34では、始動後所定時間内か否か
を判定する。始動から所定時間経過後の場合(NOの場
合)は、通常学習のため、ステップ35へ進む。ステップ
35では、次式のごとく、現在の機関運転状態(N,T
p)のエリアに対応する通常学習補正係数KBLRCに
前記偏差Δαの所定割合G1 (G1 は学習ゲインで、0
<G1 <1)を加算して、新たな通常学習補正係数KB
LRCを設定し、通常学習補正係数KBLRCのマップ
の対応するエリアのデータを書換える。この部分が通常
学習補正係数更新手段に相当する。
【0031】KBLRC=KBLRC+Δα×G1 始動後所定時間内の場合(YESの場合)は、ブローバ
イ学習のため、ステップ36以降へ進む。先ず、ステップ
36では、ブローバイ学習の学習速度の設定のため、マッ
プを参照して、前記偏差Δαの絶対値に応じた学習ゲイ
ン(偏差の取込み割合)G2 を設定する(0<G2
1)。ここでは、前記偏差Δαの絶対値の増大に伴っ
て、学習速度を早くするように学習ゲインG2 を大きな
値(1に近い値)に設定変更する。
【0032】又は、ステップ36’として示すように、マ
ップを参照して、前記偏差Δαの絶対値に応じた比例分
P及び積分分Iを設定する。ここでは、前記偏差Δαの
絶対値の増大に伴って、学習速度を早くするように比例
分P及び積分分Iを大きな値に設定変更する。次に、ス
テップ37では、次式のごとく、現在の機関運転状態
(N,Tp)のエリアに対応するブローバイ学習補正係
数BTBLに前記偏差Δαの所定割合G2 を加算して、
新たなブローバイ学習補正係数BTBLを設定し、ブロ
ーバイ学習補正係数BTBLのマップの対応するエリア
のデータを書換える。この部分がブローバイ学習補正係
数更新手段に相当する。
【0033】BTBL=BTBL+Δα×G2 このように、学習補正係数を通常学習補正係数KBLR
Cとブローバイ学習補正係数BTBLとに分け、ブロー
バイガスの影響の大きい始動後所定時間内においてブロ
ーバイ学習補正係数BTBLについての学習を行い、前
記所定時間経過後に通常学習補正係数KBLRCについ
ての学習を行うことで、通常学習補正係数KBLRCへ
のブローバイガスの影響を回避することが可能となる。
【0034】従って、ブローバイガスの影響の有無にか
かわらず、ベース空燃比を目標空燃比に一致させること
が可能となって、制御精度が大幅に向上し、また、燃料
供給系の自己診断を行う場合も、通常学習補正係数KB
LRCに基づいて診断することにより、誤診断を防止で
きる。更に、ブローバイ学習に際し、空燃比フィードバ
ック補正係数の平均値の基準値からの偏差Δαの絶対値
に応じて、学習ゲイン(偏差の取込み割合)G2 を変更
し、前記偏差Δαの絶対値が大きい場合、すなわち空燃
比ずれが大きい場合に、学習ゲインG2 を大きくして学
習速度を早くすることにより、学習収束時間をほぼ一定
にすることができる。
【0035】この場合、ステップ36’として示したよう
に、空燃比フィードバック補正係数の平均値の基準値か
らの偏差Δαの絶対値に応じて、空燃比フィードバック
補正係数αの設定に用いる比例分P及び積分分Iを変更
し、前記偏差Δαの絶対値が大きい場合、すなわち空燃
比ずれが大きい場合に、比例分P及び積分分Iを大きく
して、早く反転するようにしても、学習の機会が増える
ので、学習速度を早くすることができ、このような方法
によっても、学習収束時間をほぼ一定にすることができ
る。
【0036】尚、フローチャート上では省略したが、空
燃比フィードバック制御停止条件においては、空燃比フ
ィードバック補正係数αを基準値又は前回値にクランプ
し、このときは学習を行わないことは言うまでもない。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、学
習補正係数を通常学習補正係数とブローバイ学習補正係
数とに分けることで、ブローバイガスの影響の有無にか
かわらず、ベース空燃比を目標空燃比に一致させること
が可能となって、制御精度が大幅に向上し、また、燃料
供給系の自己診断を行う場合も、通常学習補正係数に基
づいて診断することにより、誤診断を防止できる。
【0038】更に、ブローバイ学習に際し、空燃比のず
れ量に相当する空燃比フィードバック補正係数の平均値
の基準値からの偏差の絶対値に応じて、学習速度を変更
し、前記偏差の絶対値が大きい場合、すなわち空燃比ず
れが大きい場合に、学習速度を早くすることにより、学
習収束時間をほぼ一定にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を示す機能ブロック図
【図2】 本発明の一実施例を示すシステム図
【図3】 燃料噴射量演算ルーチンのフローチャート
【図4】 空燃比フィードバック補正係数設定ルーチン
のフローチャート
【図5】 学習サブルーチンのフローチャート
【符号の説明】
1 機関 3 吸気ダクト 4 スロットル弁 5 吸気マニホールド 6 燃料噴射弁 7 燃焼室 10 新気通路 13 ブローバイガス通路 17 コントロールユニット 18 エアフローメータ 19 クランク角センサ 20 空燃比センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃焼室から漏出するブローバイガスを吸気
    通路に還元するブローバイガス還元装置を備える内燃機
    関の空燃比学習制御装置であって、 機関に吸入される空気量に応じた基本燃料噴射量を演算
    する基本燃料噴射量演算手段と、 空燃比センサにより検出される空燃比のリーン・リッチ
    に応じて空燃比フィードバック補正係数を増減して設定
    する空燃比フィードバック補正係数設定手段と、 機関運転状態のエリア毎に通常学習補正係数を記憶した
    書換え可能な通常学習補正係数記憶手段と、 機関運転状態のエリア毎にブローバイ学習補正係数を記
    憶した書換え可能なブローバイ学習補正係数記憶手段
    と、 始動から所定時間経過後に前記基本燃料噴射量と前記空
    燃比フィードバック補正係数と前記通常学習補正係数と
    から燃料噴射弁による燃料噴射量を演算する第1の燃料
    噴射量演算手段と、 前記所定時間内のときに前記基本燃料噴射量と前記空燃
    比フィードバック補正係数と前記通常学習補正係数と前
    記ブローバイ学習補正係数とから燃料噴射弁による燃料
    噴射量を演算する第2の燃料噴射量演算手段と、 定常条件において現在の空燃比フィードバック補正係数
    の平均値の基準値からの偏差を算出する偏差算出手段
    と、 始動から所定時間経過後に現在の通常学習補正係数と前
    記偏差とに基づいて新たな通常学習補正係数を設定し、
    前記通常学習補正係数記憶手段のデータを書換える通常
    学習補正係数更新手段と、 前記所定時間内のときに現在のブローバイ学習補正係数
    と前記偏差とに基づいて新たなブローバイ学習補正係数
    を設定し、前記ブローバイ学習補正係数記憶手段のデー
    タを書換えるブローバイ学習補正係数更新手段と、 このブローバイ学習補正係数更新手段の更新速度を前記
    偏差の絶対値に応じて可変とする更新速度可変手段と、 を含んで構成される内燃機関の空燃比学習制御装置。
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EP3361075A1 (en) 2017-02-14 2018-08-15 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel injection amount control device

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EP3361075A1 (en) 2017-02-14 2018-08-15 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel injection amount control device
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