JPH05202346A - 接着剤 - Google Patents

接着剤

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JPH05202346A
JPH05202346A JP1168492A JP1168492A JPH05202346A JP H05202346 A JPH05202346 A JP H05202346A JP 1168492 A JP1168492 A JP 1168492A JP 1168492 A JP1168492 A JP 1168492A JP H05202346 A JPH05202346 A JP H05202346A
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JP
Japan
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meth
formula
acrylic resin
adhesive
total amount
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Application number
JP1168492A
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English (en)
Inventor
Takahiro Matsuo
隆広 松尾
Kazuji Azuma
和司 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 液晶基板とドライバーICを搭載したフィル
ムキャリアとのアウタリード接合を行う接着剤におい
て、接触抵抗が小さくファインピッチパターンの接合が
可能な接着剤を提供する。 【構成】 分子内に(メタ)アクリロイルオキシ基を持
つ光硬化性の(メタ)アクリル系樹脂と光重合開始剤と
を含有する接着剤3であって、この接着剤3をポリイミ
ドフィルム1とガラス基板4との接合に用いることによ
り、銅パターン2と電極パターン5とが直接接触するた
めに接触抵抗が極めて小さくなり、ファインピッチパタ
ーンの接合も容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶基板とドライバー
ICを搭載したフィルムキャリア(TABテープ)との
アウターリード接合(以下OLBと略す)に使用する接
着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示パネルは陰極線表示管
(CRTディスプレイ)に対抗するため高解像度、大画
面化への指向が強くなっており、それに伴って液晶基板
の酸化インジウムスズ(ITO)導電膜のパターンの本
数も増加し、かつファインピッチ化が進んでいる。これ
に対応するため、液晶基板とフレキシブルプリント基板
(FPC)やフィルムキャリアとのOLBは、微細導電
粒子を接着剤の中に分散させた異方性導電フィルムが主
として使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな接合方法では、ファインピッチパターンの接合に関
しては接触抵抗や電気絶縁性などの面で限界があるた
め、それに変わるファインピッチパターン用接合技術の
開発が課題となっていた。
【0004】本発明は上記課題を解決するもので、微細
導電粒子を全く用いず、硬化収縮力により導電性を保持
して接触抵抗が小さくファインピッチパターンの接合を
可能にする接着剤を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の接着剤は、分子内に(メタ)アクリロイルオ
キシ基を持つ光硬化性の(メタ)アクリル系樹脂と、光
照射によりラジカルを発生する光重合開始剤とを含有す
る構成としたものである。ここで、(メタ)アクリルと
は、アクリルとメタクリルの両方を意味するものであ
る。
【0006】特に上記接着剤は、構造式(化6)で示さ
れるトリシクロ〔5.2.1.02, 6〕デカンジアクリ
レートと、
【0007】
【化6】
【0008】構造式(化7)で示されるビスフェノール
A型2官能エポキシアクリレートと、
【0009】
【化7】
【0010】構造式(化8)で示される単官能(メタ)
アクリレートと、
【0011】
【化8】
【0012】構造式(化9)で示されるヒドロキシエチ
ルメタクリレートと、
【0013】
【化9】
【0014】構造式(化10)で示される単官能エポキ
シアクリレートと、
【0015】
【化10】
【0016】光(紫外線、以下UVと略す)照射により
ラジカルを発生する光重合開始剤とを含有することが好
ましい。
【0017】さらに、構造式(化6)のトリシクロ
〔5.2.1.02,6〕デカンジアクリレート(以下T
CDAと略す)の配合量としては、反応性、液晶基板へ
の密着性を考慮すると全(メタ)アクリル系樹脂量の2
0wt%以下が好ましい。また、構造式(化7)のビス
フェノールA型2官能エポキシアクリレート(以下BA
EAと略す)の配合量としては、粘度、反応性、耐薬品
性を考慮して全(メタ)アクリル系樹脂量の30wt%
以上45wt%以下が好ましい。構造式(化8)で示さ
れた単官能(メタ)アクリレートの配合量としては、反
応性、耐水性、耐熱性を考慮し、アクリルとメタクリル
を重量比で1対1の割合で配合したものを全(メタ)ア
クリル系樹脂量の25wt%以上35wt%以下とする
ことが好ましい(以下、アクリルとメタクリルとを重量
比で1対1に配合したものをDCMAと略す)。
【0018】構造式(化9)で示されたヒドロキシエチ
ルメタクリレート(以下HEMAと記す)は、ガラスと
の密着性、耐水性を考慮し、全(メタ)アクリル系樹脂
量の20wt%以上30wt%以下が好ましい。構造式
(化10)で示された単官能エポキシアクリレート(以
下PEAと略す)は、密着性、粘度調整用として全樹脂
量の10wt%以下であることが好ましい。
【0019】UV照射によりラジカルを発生する光重合
開始剤は、少なくとも1種のラジカル光重合開始剤を含
有し、ラジカル重合開始剤1種当たりの量が全(メタ)
アクリル系樹脂量の0.1wt%以上5wt%以下であ
り、かつラジカル重合開始剤の総量が全(メタ)アクリ
ル系樹脂量の5wt%以下であることが好ましい。ラジ
カル重合開始剤全量が0.1wt%未満であれば、硬化
反応速度は著しく遅くなり、また5wt%を超えるとU
V吸収が大きく厚膜硬化ができなくなるため、より好ま
しくは、2.5wt%以上4wt%以下であることが、
反応性、耐水性等を考慮するとより好ましい。
【0020】また、ラジカル重合開始剤は特に限定され
ず、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物、ベン
ゾフェノン、ベンゾインエチルエーテル、ベンジン、ア
セトフェノン、アントラキノン等の光増感剤、チオキサ
ントン等の硫黄化合物等公知のラジカル重合開始剤は全
て使用可能であり、単独または2種以上併用することも
可能である。また、必要に応じて過酸化物等の熱重合開
始剤を加え、光だけでなく熱重合能を持たすことも可能
である。
【0021】
【作用】本発明は上記した構成により密着性が高く、か
つ反応性に富んだ液状接着剤となるため、液晶基板上に
ディスペンサー等で容易に塗布ができ、また、単官能お
よび多官能の(メタ)アクリレートより構成されている
ため、常温でUVにより高速硬化が可能となった。
【0022】さらに、微細導電粒子を含有していないた
め、液晶基板とFPCやフィルムキャリアのアウターリ
ード上に直接コンタクトできるため、接触抵抗が極めて
小さく、ファインピッチパターン化も容易となった。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一実施例について説明する。
まず、実施例1の接着剤として、TCDA10wt%、
BAEA35wt%、DCMA25wt%、HEMA2
5wt%、PEA5wt%の(メタ)アクリル系樹脂
に、光重合開始剤としてのチバガイギー社製のイルガキ
ュア184を(メタ)アクリル系樹脂100wt%に対
して3.5wt%配合したものを用意した。
【0024】次に、この接着剤を用いて図1に示す接触
抵抗測定用のサンプルを作成した。図1において、1は
ポリイミドフィルム、2はポリイミドフィルム1上に形
成した線幅150μm、間隔150μm(300μmピ
ッチ)の銅パターン、3は実施例1の接着剤、4はガラ
ス基板、5はガラス基板4上に形成した銅パターン2と
同ピッチのITO導電膜からなる電極パターン(膜圧1
00nm)である。これに圧力6を加えて圧着した後、
300mW/cm2のUV(波長365nm)7を30秒
照射して接合した。
【0025】このサンプルを用いて、圧着面積0.75
mm2としたときの電気抵抗を4端子デジタルマルチメー
タにより測定し、導体抵抗およびITO導電膜抵抗を差
し引いて接触抵抗を求めた。
【0026】また比較のため、従来例1として図2に示
す従来の異方性導電フィルムを用いた接触抵抗測定用サ
ンプルも作成し、接触抵抗を測定した。図2において、
8は熱可塑性の異方性導電フィルムである。なお図1と
同一のものは同一符号を付してあり、その説明は省略す
る。これに170℃の温度で20秒間圧力6を加えて熱
圧着し、サンプルとした。そして実施例1のサンプルと
同様の方法で接触抵抗を求めた。
【0027】これらのサンプルの圧着圧力に対する接触
抵抗の変化を図3に示す。図3から明らかなように、実
施例1の場合は従来例1に比べて接触抵抗が大幅に減少
し、ファインピッチパターンにおいても極めて良好な接
合ができる。
【0028】次に、実施例1とは(メタ)アクリル系樹
脂の配合割合を変えた接着剤(実施例2〜8および比較
例1〜3)を用意し、実施例1の場合と同様の方法で接
触抵抗測定用サンプルを作成し、これらを用いて接触抵
抗を測定した。測定は実施例1と同様の方法で行ない、
圧着圧力500g/mm2と一定にし、初期および45
℃、95%RH雰囲気中で1000時間保持後の接触抵
抗を測定し、1000時間後の接触抵抗が1Ω/mm2
超えるものを不良とした。その測定結果を(表1)に示
す。
【0029】
【表1】
【0030】(表1)から明らかなように、TCDAが
20wt%以下、BAEAが30〜45wt%、DCM
Aが25〜35wt%、HEMAが20〜30wt%、
PEAが10wt%以下の範囲にある接着剤は、上記の
高温湿中で1000時間保持後でも接触抵抗が1Ω/mm
2以下と極めて小さく、長時間に渡って良好な接触抵抗
が保たれる。しかし、アクリレートの組成範囲が上記の
範囲からはずれると1000時間保持後の接触抵抗がや
や大きくなる。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明は、分子内に(メ
タ)アクリロイルオキシ基を持つ光硬化性の(メタ)ア
クリル系樹脂と光重合開始剤とを含有する構成により、
接触抵抗が小さくてファインピッチパターンの接合がで
きる接着剤を実現したものであり、この接着剤を用いる
ことによって大画面、高解像度の液晶表示パネルを容易
に製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における接触抵抗測定用サン
プルの部分断面図
【図2】従来の接触抵抗測定用サンプルの部分断面図
【図3】接触抵抗の圧着圧力に対する変化を示す図
【符号の説明】
1 ポリイミドフィルム 2 銅パターン 3 接着剤 4 ガラス基板 5 電極パターン

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分子内に(メタ)アクリロイルオキシ基を
    持つ光硬化性の(メタ)アクリル系樹脂と、光照射によ
    りラジカルを発生する光重合開始剤とを含有する接着
    剤。
  2. 【請求項2】(メタ)アクリル系樹脂が、単官能および
    多官能のエポキシ(メタ)アクリレートと粘度調整用の
    (メタ)アクリレートとからなる請求項1記載の接着
    剤。
  3. 【請求項3】光重合開始剤が、少なくとも1種のラジカ
    ル重合開始剤を含有し、このラジカル重合開始剤1種当
    たりの量が全(メタ)アクリル系樹脂量の0.1重量部
    以上5重量部以下で、かつその総量が全(メタ)アクリ
    ル系樹脂量の5重量部以下である請求項1記載の接着
    剤。
  4. 【請求項4】(メタ)アクリル系樹脂が、構造式(化
    1),(化2),(化3),(化4)および(化5)で
    示されるアクリレートからなる請求項1記載の接着剤。 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 【化5】
  5. 【請求項5】構造式(化1)で示されるアクリレート
    が、全(メタ)アクリル系樹脂量の20wt%以下であ
    る請求項4記載の接着剤。
  6. 【請求項6】構造式(化2)で示されるアクリレート
    が、全(メタ)アクリル系樹脂量の30wt%以上45
    wt%以下である請求項4記載の接着剤。
  7. 【請求項7】構造式(化3)で示されるアクリレート
    が、全(メタ)アクリル系樹脂量の25wt%以上35
    wt%以下である請求項4記載の接着剤。
  8. 【請求項8】構造式(化4)で示されるアクリレート
    が、全(メタ)アクリル系樹脂量の20wt%以上30
    wt%以下である請求項4記載の接着剤。
  9. 【請求項9】構造式(化5)で示されるアクリレート
    が、全(メタ)アクリル系樹脂量の10wt%以下であ
    る請求項4記載の接着剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20200347167A1 (en) * 2019-05-03 2020-11-05 Johnson & Johnson Surgical Vision, Inc. Compositions with high refractive index and abbe number
US20220135720A1 (en) * 2020-10-29 2022-05-05 Johnson & Johnson Surgical Vision, Inc. Compositions with high refractive index and abbe number
US11708440B2 (en) 2019-05-03 2023-07-25 Johnson & Johnson Surgical Vision, Inc. High refractive index, high Abbe compositions

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11958923B2 (en) 2019-05-03 2024-04-16 Johnson & Johnson Surgical Vision, Inc. Compositions with high refractive index and abbe number
US20220135720A1 (en) * 2020-10-29 2022-05-05 Johnson & Johnson Surgical Vision, Inc. Compositions with high refractive index and abbe number
US11795252B2 (en) 2020-10-29 2023-10-24 Johnson & Johnson Surgical Vision, Inc. Compositions with high refractive index and Abbe number

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