JPH05202002A - 2−アリール−2h−1,2,3−トリアゾールの製造方法 - Google Patents
2−アリール−2h−1,2,3−トリアゾールの製造方法Info
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- JPH05202002A JPH05202002A JP4169470A JP16947092A JPH05202002A JP H05202002 A JPH05202002 A JP H05202002A JP 4169470 A JP4169470 A JP 4169470A JP 16947092 A JP16947092 A JP 16947092A JP H05202002 A JPH05202002 A JP H05202002A
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C251/00—Compounds containing nitrogen atoms doubly-bound to a carbon skeleton
- C07C251/72—Hydrazones
- C07C251/74—Hydrazones having doubly-bound carbon atoms of hydrazone groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms
- C07C251/76—Hydrazones having doubly-bound carbon atoms of hydrazone groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms to carbon atoms of a saturated carbon skeleton
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D249/00—Heterocyclic compounds containing five-membered rings having three nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
- C07D249/02—Heterocyclic compounds containing five-membered rings having three nitrogen atoms as the only ring hetero atoms not condensed with other rings
- C07D249/04—1,2,3-Triazoles; Hydrogenated 1,2,3-triazoles
- C07D249/06—1,2,3-Triazoles; Hydrogenated 1,2,3-triazoles with aryl radicals directly attached to ring atoms
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- Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 2−アリール−2H−1,2,3−トリアゾ
ール製造方法の提供。 【構成】 第一工程で、アリールジアゾニウム塩をγ−
クロロアセトアセチルクロリドで相当する3−クロロピ
ルブアルデヒド−アリールヒドラゾンに変換し、これを
チオラートで相当する3−アルキルチオ−ないし3−ア
リールチオピルパルデヒド−アリールヒドラゾンに変換
する。これをヒドロキシルアミン−O−スルホン酸によ
り、下記式Iの2−アリール−2H−1,2,3−トリ
アゾールに環化する方法。 [式中、R1はアリール基又はヘテロアリール基、R2
はアルキル基、アリールアルキル基、アリール基などを
示す]
ール製造方法の提供。 【構成】 第一工程で、アリールジアゾニウム塩をγ−
クロロアセトアセチルクロリドで相当する3−クロロピ
ルブアルデヒド−アリールヒドラゾンに変換し、これを
チオラートで相当する3−アルキルチオ−ないし3−ア
リールチオピルパルデヒド−アリールヒドラゾンに変換
する。これをヒドロキシルアミン−O−スルホン酸によ
り、下記式Iの2−アリール−2H−1,2,3−トリ
アゾールに環化する方法。 [式中、R1はアリール基又はヘテロアリール基、R2
はアルキル基、アリールアルキル基、アリール基などを
示す]
Description
【0001】2−アリール−2H−1,2,3−トリア
ゾール、とくにトリアゾール環が4位置に置換基を有す
る2−アリール−2H−1,2,3−トリアゾールは殺
虫剤およびダニ駆除剤効果を有する(EP−A 350
237)。
ゾール、とくにトリアゾール環が4位置に置換基を有す
る2−アリール−2H−1,2,3−トリアゾールは殺
虫剤およびダニ駆除剤効果を有する(EP−A 350
237)。
【0002】2−アリール−2H−1,2,3−トリア
ゾールを製造するための既知の方法は、α−ヒドロキシ
イミノ−アルデヒドまたは−ケトンのアリールヒドラゾ
ンから出発し、これを酸化剤、たとえば硫酸銅を用いて
環化する。 そうして得られたN−オキシドを、既知の
方法で還元することができる。 必要なヒドロキシイミ
ノ−アリールヒドラゾンは、相当するアリールヒドラジ
ンを相当するα−ジカルボニル化合物で置き換え、得ら
れたα−カルボニル−アリールヒドラゾンをオキシム化
することにより製造できる。 この方法は手間がかか
り、合成の途中で、また原料として必要なアリールヒド
ラジンを製造する際の酸化および還元工程のために、と
くに大量の廃棄物が出るという別の欠点がある。
ゾールを製造するための既知の方法は、α−ヒドロキシ
イミノ−アルデヒドまたは−ケトンのアリールヒドラゾ
ンから出発し、これを酸化剤、たとえば硫酸銅を用いて
環化する。 そうして得られたN−オキシドを、既知の
方法で還元することができる。 必要なヒドロキシイミ
ノ−アリールヒドラゾンは、相当するアリールヒドラジ
ンを相当するα−ジカルボニル化合物で置き換え、得ら
れたα−カルボニル−アリールヒドラゾンをオキシム化
することにより製造できる。 この方法は手間がかか
り、合成の途中で、また原料として必要なアリールヒド
ラジンを製造する際の酸化および還元工程のために、と
くに大量の廃棄物が出るという別の欠点がある。
【0003】ヒドロキシイミノ−アリールヒドラゾンを
最初にアシル化すると、そのようにして得られたアシル
オキシイミノ−アリールヒドラゾンを、やはり塩基を加
えることにより、直接必要とするトリアゾールに変換す
ることができるので、N−オキシドの形成およびその還
元を避けることができる。 しかし、その代り、アシル
基に相当するカルボン酸と環化に使用した塩基との塩が
廃棄物として生じる。
最初にアシル化すると、そのようにして得られたアシル
オキシイミノ−アリールヒドラゾンを、やはり塩基を加
えることにより、直接必要とするトリアゾールに変換す
ることができるので、N−オキシドの形成およびその還
元を避けることができる。 しかし、その代り、アシル
基に相当するカルボン酸と環化に使用した塩基との塩が
廃棄物として生じる。
【0004】本発明の課題は、一般式
【0005】
【化1】[式中、R1は場合により置換されたアリール
基またはヘテロアリール基を、R2は場合により分枝鎖
の、および(または)置換されたアルキル基、シクロアル
キル基、アリールアルキル基またはアリール基を意味す
る。]の4−置換した2−アリール−2H−1,2,3
−トリアゾールの、簡単で、安価に実施でき、収量が良
好であって廃棄物量の少ない合成方法を提供することに
ある。
基またはヘテロアリール基を、R2は場合により分枝鎖
の、および(または)置換されたアルキル基、シクロアル
キル基、アリールアルキル基またはアリール基を意味す
る。]の4−置換した2−アリール−2H−1,2,3
−トリアゾールの、簡単で、安価に実施でき、収量が良
好であって廃棄物量の少ない合成方法を提供することに
ある。
【0006】この課題は、請求項1の方法により解決さ
れる。
れる。
【0007】ジケテンおよび塩素からそれ自体既知の方
法(CH−PS 642611)により得られるγ−ク
ロロアセトアセチルクロライドを、アリールジアゾニウ
ム塩で、ヤップ−クリンゲマン(Japp-Klingemann)反
応を利用してクロロメチル基を得て、相当する3−クロ
ロピルブアルデヒド−アリールヒドラゾンに直接変換で
きることがわかった。
法(CH−PS 642611)により得られるγ−ク
ロロアセトアセチルクロライドを、アリールジアゾニウ
ム塩で、ヤップ−クリンゲマン(Japp-Klingemann)反
応を利用してクロロメチル基を得て、相当する3−クロ
ロピルブアルデヒド−アリールヒドラゾンに直接変換で
きることがわかった。
【0008】酸塩化物または相当するエステルから加水
分解により得られるγ−クロロアセト酢酸は、塩基の存
在下で、ジアゾ化したハロゲンアニリンにより3−クロ
ロピルブルルデヒド−ハロフェニルヒドラゾンに変換で
きることがわかっている(DE−OS 301219
3)。 しかし、γ−クロロアセト酢酸はβ−ケトカル
ボン酸としては不安定であり、容易に脱カルボキシル化
されてクロロアセトンになる。 本発明に従う方法は、
これに対して、塩基を添加せずに実行することができ、
特別な加水分解工程を必要としない。 そのためにγ−
クロロアセト酢酸が分解する危険もない。
分解により得られるγ−クロロアセト酢酸は、塩基の存
在下で、ジアゾ化したハロゲンアニリンにより3−クロ
ロピルブルルデヒド−ハロフェニルヒドラゾンに変換で
きることがわかっている(DE−OS 301219
3)。 しかし、γ−クロロアセト酢酸はβ−ケトカル
ボン酸としては不安定であり、容易に脱カルボキシル化
されてクロロアセトンになる。 本発明に従う方法は、
これに対して、塩基を添加せずに実行することができ、
特別な加水分解工程を必要としない。 そのためにγ−
クロロアセト酢酸が分解する危険もない。
【0009】ここで、アリールジアゾニウム塩として
は、基本的に、置換していない、または置換した第一単
環式または多環式芳香族アミンのジアゾ化により、既知
の方法[たとえば「有機化学の方法」(ホウベン−ワイ
ル),第4版,Bd.x/3,12〜64頁,ティーメ
出版,シュツットガルト1965参照]で得られるすべ
てのジアゾニウム塩を使用できる。 ジアゾ化をニトロ
シル硫酸で行なうと、ジアゾ化の操作を氷酢酸のような
有機溶剤中で行なうことができ、大過剰の鉱酸を必要と
せず、無機塩が関与しないので、有利である。 無論、
ジアゾ化を水性塩酸または硫酸および亜硝酸ナトリウム
を使用する従来の方法により実行することは可能である
が、その場合、上記の利点は失われる。 酢酸中でニト
ロシル硫酸でジアゾ化し、ジアゾ化終了後にその酢酸を
水で希釈するのがとくに好ましい。
は、基本的に、置換していない、または置換した第一単
環式または多環式芳香族アミンのジアゾ化により、既知
の方法[たとえば「有機化学の方法」(ホウベン−ワイ
ル),第4版,Bd.x/3,12〜64頁,ティーメ
出版,シュツットガルト1965参照]で得られるすべ
てのジアゾニウム塩を使用できる。 ジアゾ化をニトロ
シル硫酸で行なうと、ジアゾ化の操作を氷酢酸のような
有機溶剤中で行なうことができ、大過剰の鉱酸を必要と
せず、無機塩が関与しないので、有利である。 無論、
ジアゾ化を水性塩酸または硫酸および亜硝酸ナトリウム
を使用する従来の方法により実行することは可能である
が、その場合、上記の利点は失われる。 酢酸中でニト
ロシル硫酸でジアゾ化し、ジアゾ化終了後にその酢酸を
水で希釈するのがとくに好ましい。
【0010】γ−クロロアセトアセチルクロリドは、好
ましくは溶解した形で、たとえばCH−PS 6426
11により製造する際に生じるジクロロメタン溶液の形
で使用する。 ジアゾニウム塩との結合の際、酸塩化物
基が存在する水によりカルボン酸基に加水分解され、続
いて脱カルボキシル化されるので、副生成物としてHC
l、CO2およびジアゾニウム塩の酸、たとえば硫酸が
生じる。
ましくは溶解した形で、たとえばCH−PS 6426
11により製造する際に生じるジクロロメタン溶液の形
で使用する。 ジアゾニウム塩との結合の際、酸塩化物
基が存在する水によりカルボン酸基に加水分解され、続
いて脱カルボキシル化されるので、副生成物としてHC
l、CO2およびジアゾニウム塩の酸、たとえば硫酸が
生じる。
【0011】3−クロロピルブアルデヒド−アリールヒ
ドラゾンのクロロメチル基は、チオラートで置き換える
のが有利である。 チオラートとしては、とくにアルキ
ルチオラートまたはアリールチオラート(チオフェノラ
ート)が適している。
ドラゾンのクロロメチル基は、チオラートで置き換える
のが有利である。 チオラートとしては、とくにアルキ
ルチオラートまたはアリールチオラート(チオフェノラ
ート)が適している。
【0012】チオラートは、塩基により相当するチオー
ルを脱プロトン化して得るのが好ましい。 酸性の低い
チオールには強塩基、たとえばアルカリアルコラートを
溶剤として相当するアルコール中で使用するのが有利で
あり、強酸性チオール、たとえばチオフェノールには弱
い塩基、たとえばトリアルキルアミンを、アセトニトリ
ルのような極性の非プロトン性芳香族溶剤中で使用する
ことができる。 チオラートとクロロヒドラゾンの反応
は、好ましくは0〜40℃の温度で行なう。
ルを脱プロトン化して得るのが好ましい。 酸性の低い
チオールには強塩基、たとえばアルカリアルコラートを
溶剤として相当するアルコール中で使用するのが有利で
あり、強酸性チオール、たとえばチオフェノールには弱
い塩基、たとえばトリアルキルアミンを、アセトニトリ
ルのような極性の非プロトン性芳香族溶剤中で使用する
ことができる。 チオラートとクロロヒドラゾンの反応
は、好ましくは0〜40℃の温度で行なう。
【0013】適切に置換したピルブアルデヒドアリール
ヒドラゾンを、続いてヒドロキシルアミン−O−スルホ
ン酸により環化して、相当する4−置換した2−アリー
ル−2H−1,2,3−トリアゾールに変換する。 類
似のヒドラゾンのヒドロキシルアミン−O−スルホン酸
による環化は、DE−OS3106598から既知であ
るが、そこに記載されている反応条件は、本発明に従う
方法にも適している。
ヒドラゾンを、続いてヒドロキシルアミン−O−スルホ
ン酸により環化して、相当する4−置換した2−アリー
ル−2H−1,2,3−トリアゾールに変換する。 類
似のヒドラゾンのヒドロキシルアミン−O−スルホン酸
による環化は、DE−OS3106598から既知であ
るが、そこに記載されている反応条件は、本発明に従う
方法にも適している。
【0014】本発明に従う方法により、使用するアリー
ルジアゾニウム塩ないし基本的なアリールアミンおよび
使用する求核性物質に応じて、多数の異なった生成物を
得ることができる。 すでに挙げた化合物の中で、アニ
リンおよび置換アニリン、たとえばo−、m−およびp
−トルイジン、o−、m−およびp−クロロアニリン、
o−、m−およびp−ニトロアニリン、o−、m−およ
びp−アニシジン、各種異性体キシリジンおよびジクロ
ロアニリン、p−トリフルオロメチルアニリンのような
側鎖ハロゲン化アルキルアニリン、混合置換アニリン、
たとえばクロロ−またはニトロトルイジンまたはジクロ
ロ−トリフルオロメチルアニリン、とくに2,6−ジク
ロロ−4−トリフルオロメチルアニリンのジアゾニウム
塩、または二環式もしくは多環式アミン、たとえばアミ
ノビフェニル、α−およびβ−ナフチルアミンのジアゾ
ニウム塩がとくに好ましい。
ルジアゾニウム塩ないし基本的なアリールアミンおよび
使用する求核性物質に応じて、多数の異なった生成物を
得ることができる。 すでに挙げた化合物の中で、アニ
リンおよび置換アニリン、たとえばo−、m−およびp
−トルイジン、o−、m−およびp−クロロアニリン、
o−、m−およびp−ニトロアニリン、o−、m−およ
びp−アニシジン、各種異性体キシリジンおよびジクロ
ロアニリン、p−トリフルオロメチルアニリンのような
側鎖ハロゲン化アルキルアニリン、混合置換アニリン、
たとえばクロロ−またはニトロトルイジンまたはジクロ
ロ−トリフルオロメチルアニリン、とくに2,6−ジク
ロロ−4−トリフルオロメチルアニリンのジアゾニウム
塩、または二環式もしくは多環式アミン、たとえばアミ
ノビフェニル、α−およびβ−ナフチルアミンのジアゾ
ニウム塩がとくに好ましい。
【0015】求核性物質として非常に好ましいのは、ア
ルカリ−低級アルキルチオラート、すなわち低級アルキ
ルメルカプタンの、たとえばメタンチオラート、エタン
チオラート、1−プロパンチオラート、2−プロパンチ
オラートの、とくにアルカリ金属としてナトリウムとの
アルカリ塩、および各種異性体ブチルメルカプタンのア
ルカリ塩であり、とくに好ましいのはナトリウムメタン
チオラートである。
ルカリ−低級アルキルチオラート、すなわち低級アルキ
ルメルカプタンの、たとえばメタンチオラート、エタン
チオラート、1−プロパンチオラート、2−プロパンチ
オラートの、とくにアルカリ金属としてナトリウムとの
アルカリ塩、および各種異性体ブチルメルカプタンのア
ルカリ塩であり、とくに好ましいのはナトリウムメタン
チオラートである。
【0016】下記の実施例により本発明の方法の実施を
説明する。
説明する。
【0017】
【実施例1】3−クロロピルブアルデヒド−1−(2,6−ジクロロ
−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−ヒドラゾン 120mlの酢酸中に144.3gの4−(トリフルオ
ロメチル)−2,6−ジクロロアニリン(96%)を溶
解させ、1時間以内に20℃で209.7gのニトロシ
ル硫酸(硫酸一水化物中40%)を加えた。 続いて、
この反応混合物を0℃に冷却し、480mlの水で希釈
した。 この溶液を、−5〜0℃で1時間以内に、11
1.6gのγ−クロロアセトアセチルクロリドを400
mlのジクロロメタンに溶解させた溶液(CH−PS
642611に従って調製)に滴下して加えた。 この
混合物を10℃でさらに1時間撹拌し、続いて各相を分
離した。 水相を100mlのジクロロメタンで抽出
し、有機相を一つに合わせて蒸発させ、残留物を300
mlのシクロヘキサンで洗い流した。 溶解しなかった
固体を濾別し、各100mlのシクロヘキサンで2回洗
浄し、40トルの圧力下に乾燥させた。
−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−ヒドラゾン 120mlの酢酸中に144.3gの4−(トリフルオ
ロメチル)−2,6−ジクロロアニリン(96%)を溶
解させ、1時間以内に20℃で209.7gのニトロシ
ル硫酸(硫酸一水化物中40%)を加えた。 続いて、
この反応混合物を0℃に冷却し、480mlの水で希釈
した。 この溶液を、−5〜0℃で1時間以内に、11
1.6gのγ−クロロアセトアセチルクロリドを400
mlのジクロロメタンに溶解させた溶液(CH−PS
642611に従って調製)に滴下して加えた。 この
混合物を10℃でさらに1時間撹拌し、続いて各相を分
離した。 水相を100mlのジクロロメタンで抽出
し、有機相を一つに合わせて蒸発させ、残留物を300
mlのシクロヘキサンで洗い流した。 溶解しなかった
固体を濾別し、各100mlのシクロヘキサンで2回洗
浄し、40トルの圧力下に乾燥させた。
【0018】収量: 183.6g 黄土色の結晶 融点: 105〜108℃1 H−NMR(CDCl3、300MHz)δ:4.68
(s、2H)、7.32(s、1H)、7.65(s、
2H)、8.56(br.s、1H) Im MS(EI、70eV): m/z332(M+、35%、3Clに相当する同位体
配分) 283(16)、224(100、2Cl)、201
(24)、166(40)、119(22)、96(4
1)、77(25)
(s、2H)、7.32(s、1H)、7.65(s、
2H)、8.56(br.s、1H) Im MS(EI、70eV): m/z332(M+、35%、3Clに相当する同位体
配分) 283(16)、224(100、2Cl)、201
(24)、166(40)、119(22)、96(4
1)、77(25)
【0019】
【実施例2】3−(メチルチオ)ピルブアルデヒド−1−(2,6−
ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−ヒ
ドラゾン 900mlのメタノール中に9.2gのナトリウムを溶
解させた。 そのようにして得られたナトリウムメチラ
ート溶液に21.3gのメタンチオールを導入した。
続いて、30〜40℃で110.0gの3−クロロピル
ブアルデヒド−1−(2,6−ジクロロ−4−(トリフ
ルオロメチル)フェニル)−ヒドラゾン(実施例1で調
製)を加えた。 この反応混合物を40℃でさらに1時
間撹拌し、続いてメタノールをアスピレーターで減圧し
ながら留去した。 残留物に500mlの水を加え、各
250mlのジクロロメタンで3回抽出した。 ジクロ
ロメタン抽出液を一つに合わせ、硫酸ナトリウムで除湿
し、蒸発させた。 残留物を200mlのn−ヘキサン
で洗い流し、濾別し、アスピレーターで減圧して乾燥さ
せた。
ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−ヒ
ドラゾン 900mlのメタノール中に9.2gのナトリウムを溶
解させた。 そのようにして得られたナトリウムメチラ
ート溶液に21.3gのメタンチオールを導入した。
続いて、30〜40℃で110.0gの3−クロロピル
ブアルデヒド−1−(2,6−ジクロロ−4−(トリフ
ルオロメチル)フェニル)−ヒドラゾン(実施例1で調
製)を加えた。 この反応混合物を40℃でさらに1時
間撹拌し、続いてメタノールをアスピレーターで減圧し
ながら留去した。 残留物に500mlの水を加え、各
250mlのジクロロメタンで3回抽出した。 ジクロ
ロメタン抽出液を一つに合わせ、硫酸ナトリウムで除湿
し、蒸発させた。 残留物を200mlのn−ヘキサン
で洗い流し、濾別し、アスピレーターで減圧して乾燥さ
せた。
【0020】収量: 92.2g(純度(GC): 9
4.7%) 融点: 88〜90℃
4.7%) 融点: 88〜90℃
【0021】
【実施例3】2−(2,6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)
フェニル)−4−(メチルチオメチル)−2H−1,
2,3−トリアゾール 75mlのアセトニトリル/水(4:1)に5.25g
の3−(メチルチオ)ピルブアルデヒド−1−(2,6
−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−
ヒドラゾン(実施例2で調製)を溶解させ、2.36g
のヒドロキシルアミン−O−スルホン酸(93.4%)
を加えた。 この反応混合物を30℃で1時間撹拌し、
続いて20mlの炭酸水素ナトリウム飽和水溶液を加え
ることによりpH8に調節し、70℃で5時間加熱し
た。 室温に冷却した後、アセトニトリルをアスピレー
ター減圧下で留去し、残留水溶液を各25mlのジクロ
ロメタンで抽出した。 ジクロロメタン相を一つに合わ
せ、硫酸ナトリウムで除湿し、蒸発させた。 残留物と
して4.6gの、純度(HPLC)63.4%の粗製物
が得られた。この粗製物を22mlのイソプロピルアル
コールから高温で再結晶させた。
フェニル)−4−(メチルチオメチル)−2H−1,
2,3−トリアゾール 75mlのアセトニトリル/水(4:1)に5.25g
の3−(メチルチオ)ピルブアルデヒド−1−(2,6
−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−
ヒドラゾン(実施例2で調製)を溶解させ、2.36g
のヒドロキシルアミン−O−スルホン酸(93.4%)
を加えた。 この反応混合物を30℃で1時間撹拌し、
続いて20mlの炭酸水素ナトリウム飽和水溶液を加え
ることによりpH8に調節し、70℃で5時間加熱し
た。 室温に冷却した後、アセトニトリルをアスピレー
ター減圧下で留去し、残留水溶液を各25mlのジクロ
ロメタンで抽出した。 ジクロロメタン相を一つに合わ
せ、硫酸ナトリウムで除湿し、蒸発させた。 残留物と
して4.6gの、純度(HPLC)63.4%の粗製物
が得られた。この粗製物を22mlのイソプロピルアル
コールから高温で再結晶させた。
【0022】収量:2.3g(純度(HPLC): 9
3.3%)
3.3%)
Claims (11)
- 【請求項1】 一般式 【化1】 [式中、R1は場合により置換されたアリール基または
ヘテロアリール基を、R2は場合により分枝鎖の、およ
び(または)置換された直鎖または環状のアルキル基、ま
たは場合により置換されたアリールアルキル基、アリー
ル基またはヘテロアリール基を、それぞれ意味する。]
の2−アリール−2H−1,2,3−トリアゾールの製
造方法において、γ−クロロアセトアセチルクロリド 【化2】 を第一工程で一般式 【化3】 [式中、R1は上記した意味を有し、An-は一塩基また
は多塩基の強酸のアニオンである。]のジアゾニウム塩
と結合させて、相当する3−クロロピルブアルデヒド−
アリールヒドラゾン 【化4】 に変換し、第二工程で、一般式 【化5】 [式中、R2は上記の意味を有し、Ym+は無機または有
機のカチオンである。]のチオラートにより、相当する
3−置換ピルブアルデヒド−アリールヒドラゾン 【化6】 に変換し、最後の第三工程で、ヒドロキシルアミン−O
−スルホン酸により、必要とする化合物Iに環化するこ
とを特徴とする方法。 - 【請求項2】 R1が場合により置換されたフェニル基
であるジアゾニウム塩を使用することを特徴とする請求
項1の方法。 - 【請求項3】 An-が塩化物または硫酸水素塩であるジ
アゾニウム塩を使用することを特徴とする請求項1また
は2の方法。 - 【請求項4】 ジアゾニウム塩を、相当するアミンをニ
トロシル硫酸でジアゾ化することにより製造することを
特徴とする請求項1〜3のいずれかの方法。 - 【請求項5】 チオラートとしてナトリウムアルキルチ
オラートを使用することを特徴とする請求項1〜4のい
ずれかの方法。 - 【請求項6】 チオラートとしてメタンチオラートを使
用することを特徴とする請求項1〜5のいずれかの方
法。 - 【請求項7】 3−クロロピルブアルデヒドアリールヒ
ドラゾンのチオラートによる変換を、0〜40℃で、プ
ロトン性または極性の非プロトン性溶剤中で行なうこと
を特徴とする請求項1〜6のいずれかの方法。 - 【請求項8】 ヒドロキシルアミン−O−スルホン酸に
よる環化を水−有機溶剤系で行ない、その際、置換され
たピルブアルデヒドアリールヒドラゾンをまず40℃未
満の温度でスルホン酸により変換し、次いで反応混合物
のpH値を塩基により6〜8の値に調節し、その混合物
を場合により80℃までの温度に加熱することを特徴と
する請求項1〜7のいずれかの方法。 - 【請求項9】 水−有機溶剤系としてアセトニトリル−
水の混合物を使用することを特徴とする請求項8の方
法。 - 【請求項10】 ジアゾニウム塩として2,6−ジクロ
ロ−4−トリフルオロ−メチルベンゼンジアゾニウム硫
酸水素塩を使用することを特徴とする請求項1〜9のい
ずれかの方法。 - 【請求項11】 3−クロロピルブアルデヒド−1−
(2,6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)−フ
ェニル)ヒドラゾン。
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