JPH05201560A

JPH05201560A - 給紙装置

Info

Publication number: JPH05201560A
Application number: JP4010775A
Authority: JP
Inventors: Maki Sato; 真樹佐藤; Yoshiaki Tabata; 義明田端
Original assignee: Mita Industrial Co Ltd
Current assignee: Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Priority date: 1992-01-24
Filing date: 1992-01-24
Publication date: 1993-08-10

Abstract

(57)【要約】【目的】昇降式の給紙トレイを複数個有する給紙装置に
おいて、複数個の給紙トレイに同時に用紙の補給を行な
いたい場合、操作性のよい給紙装置を提供する。【構成】リフトモータ24、25及び26は、各デッキ10、11
及び12に設けられた昇降ボタン、上限及び下限検知セン
サ、停止位置検知センサからの信号をもとに、ＣＰＵに
より制御される。デッキ10、11及び12に用紙を補給した
い（ｃ）のような場合、各デッキを昇降ボタンによって
選択された順に下降させ（Ｔ9 、Ｔ10、Ｔ11）、それぞ
れの停止位置で一旦停止させ（Ｔ12、Ｔ13）、選択され
た全てのデッキのトレイが停止位置に来た後、同時に
（Ｔ14）下降させ、引き出し可能位置に達すると（Ｔ1
5）リフトモータ24、25及び26を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複写機やプリンタ等の
画像形成装置の給紙装置に関し、特に多段の昇降式の給
紙装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】複写機等の給紙装置においては、用紙の
補給の頻度を少なくするために、一度に大量に補給でき
ることが望ましい。その要望を満足するために、カセッ
ト式ではなく、図２に示すようなデッキ10、11及び12を
備えた給紙装置が使用されるようになってきた。同図の
給紙装置においては、デッキは３段あり、各デッキにサ
イズの異なる用紙が格納されている。この各デッキを用
いると、一回の補給作業で大量に用紙が補給できる。図
３は、上述の給紙装置の断面図であり、デッキ10、11及
び12の各トレイ14、15及び16から必要な用紙が選択さ
れ、給紙ローラ17及び18から給紙される構成となってい
る。デッキ10、11及び12は、紙面手前に引き出される。
多段のデッキを有する給紙装置において用紙を補給する
場合、以下のような手順で行なう。ここでは、デッキ12
に用紙を補給したいとする。１．用紙を補給したいデッキ12の本体外側に設置されて
いるボタン13（図２）を押す。２．用紙を載置するトレイ16が下降し、完全に下まで降
りて停止する。３．デッキ12を矢印方向（図２）に引き出し、用紙を補
給する。４．デッキ12を挿入すると、自動的にトレイ16が上昇し
て給紙位置に戻り、停止する。図２に示したボタン13は、通常、ＬＥＤと一体となった
ライトスイッチで、デッキ12のトレイ16が給紙位置のと
きは消灯、昇降中のときは点滅、下降後引き出し可能位
置のときは点灯するようになっている。従って、使用者
は、ボタン13を押してトレイ16を下降させ、ボタン13が
点滅から点灯に変われば、デッキ12を引き出して用紙の
補給を行なっている。

【０００３】各デッキには、図４に示すようなロック機
構が設けられている。ここでは、デッキ12のみを示して
いる。デッキ12には、上述のように昇降可能なトレイ16
が設置されている。また、トレイ16の位置の検出のた
め、上限検知センサ19、下限検知センサ20及び停止位置
検知センサ21が、それぞれ上限、下限、停止位置に配設
されている。これらのセンサは、光学センサである。デ
ッキ12は、同図の矢印方向に引き出し可能であるが、下
限の位置でロック22が解除されたときのみ、引き出せる
構造になっている。このロック22の解除は、複写動作中
は行なわれず、トレイ16が下限の位置のまま複写が開始
されると、用紙の補給がなされていなくてもトレイ16を
停止位置（停止位置検知センサ21の位置）まで上昇さ
せ、ロック22によって引き出しができなくなるように制
御されている。

【０００４】上述のような制御を行なうため、給紙装置
は図５に示すような構成となっている。即ち、デッキ1
0、11及び12は、各々、昇降ボタン、上限検知センサ、
停止位置検知センサ及び下限検知センサを有しており、
これらの信号がＣＰＵ23に入力されて、該ＣＰＵ23が、
デッキ10用のリフトモータ24、デッキ11用のリフトモー
タ25及びデッキ12用のリフトモータ26を制御して、各デ
ッキのトレイの昇降を行なっている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】実際に用紙補給を行な
う場合、安全規格上の問題から、例えばデッキ12が下限
の位置にあり、その引き出しを行なうと、他段が上昇中
または下降中であっても、全ての駆動が停止するように
なっている。このような制御では、デッキ10とデッキ12
に用紙を補給したいとき、使用者が双方のデッキの昇降
ボタンを押して、デッキ10及び12を下降させた場合、以
下のような問題が生じることがある。即ち、ボタンを押
すタイミングやトレイ上の用紙の残量によって、トレイ
が下限つまり引き出し可能な位置に達するのに要する時
間が異なるため、通常、どちらか一方が先に引き出し可
能となる。例えば、デッキ12が下降中に、デッキ10が引
き出し可能となり（ボタンは点滅→点灯）、使用者がデ
ッキを引き出してしまうと、デッキ12は点滅のまま停止
してしまう。デッキ10を挿入しない限り、デッキ12は停
止したままなので、使用者はデッキ12を引き出すことが
できず、困惑し、結果として、操作性が悪くなってい
た。本発明は、このような問題を解決し、複数個のデッ
キに同時に用紙の補給を行ないたい場合も、操作性のよ
い給紙装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の給紙装置は、互いに独立した駆動手段によ
って昇降する給紙トレイを複数個有し、各給紙トレイは
互いに独立した給紙位置から離れる方向へ移動すると
き、所定位置を経て外部への引き出し位置へ移動しうる
形式の給紙装置において、複数の給紙トレイが前記方向
に移動するとき、先に前記所定位置に達した給紙トレイ
が該所定位置で停止して、後から所定位置へ達する給紙
トレイと同時に前記引き出し位置へ移動するように前記
駆動手段を制御する制御手段を設けている。または、互
いに独立した駆動手段によって昇降する給紙トレイを複
数個有し、各給紙トレイは互いに独立した給紙位置から
外部への引き出し位置へ移動しうる形式の給紙装置にお
いて、複数の給紙トレイが前記引き出し位置に移動する
とき、該複数の給紙トレイが同時に前記引き出し位置へ
到達するように、給紙トレイの移動速度を制御する制御
手段を設けている。

【０００７】

【作用】このようにすると、複数個のデッキに用紙を補
給したい場合も、それらのデッキが同時に引き出し可能
となるので、用紙補給の際の操作性は向上する。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ、
説明する。図１に、本発明を実施した給紙装置の各デッ
キのトレイの昇降用のリフトモータ24、25及び26の制御
のタイミングチャートを示す。リフトモータ24、25及び
26は、構成上、従来通り、各デッキ10、11及び12に設け
られた昇降ボタン、上限及び下限検知センサ、停止位置
検知センサからの信号をもとに、ＣＰＵ23により制御さ
れている。同図において、（ａ）はデッキ10のみに用紙
を補給したい場合、（ｂ）はデッキ10とデッキ11に用紙
を補給したい場合、（ｃ）はデッキ10、11及び12に用紙
を補給したい場合であり、使用者は用紙を補給したいデ
ッキの昇降ボタンを順次押すものとする。（ａ）では、
Ｔ1 でデッキ10の昇降ボタンが押されると、デッキ10の
トレイ14駆動用のリフトモータ24をＯＮにしてトレイ14
の下降を開始させる。Ｔ2 でデッキ10の停止位置検知セ
ンサの位置までトレイ14が下降したことを検出し、他の
デッキの昇降ボタンが押されていないので、そのまま下
降を続け、Ｔ3 で下限検知センサの位置まで下降したこ
とを検出後、リフトモータ24をＯＦＦする。（ｂ）で
は、Ｔ4 でまずデッキ10の昇降ボタンが押されたことを
検出して、リフトモータ24をＯＮする。デッキ10のトレ
イ14が下降中に、Ｔ5 でデッキ11の昇降ボタンが押され
たことを検出して、リフトモータ25をＯＮし、デッキ11
のトレイ15を下降させる。Ｔ6 で、デッキ10の停止位置
検知センサによってデッキ10のトレイ14が停止位置まで
来たことを検出すると、ここでリフトモータ24をＯＦＦ
し、待機する。Ｔ7 でデッキ11のトレイ15が停止位置ま
で来たことが検出されると、リフトモータ24を再度ＯＮ
し、トレイ14及び15を同時に下降させる。Ｔ8 でトレイ
14及び15が、下限、即ち引き出し可能位置まで下降した
ことを検出すると、リフトモータ24及び25をＯＦＦす
る。（ｃ）についても、（ｂ）と同様に、各デッキを昇
降ボタンによって選択された順に下降させ（Ｔ9 、Ｔ1
0、Ｔ11）、それぞれの停止位置で一旦停止させ（Ｔ1
2、Ｔ13）、選択された全てのデッキのトレイが停止位
置に来た後、同時に（Ｔ14）下降させ、引き出し可能位
置に達すると（Ｔ15）リフトモータ24、25及び26を停止
させる。図１のタイミングチャートからわかるように、
最初に選択されて昇降ボタンが押されたデッキのトレイ
が停止位置に下降するまでに、他のデッキの昇降ボタン
が押された場合、選択された全デッキが停止位置に来る
まで待って、引き出し可能位置に下降させるようにして
いる。

【０００９】尚、本実施例では、給紙装置のデッキは３
個であったが、３個に限る必要はない。

【００１０】さらに、本実施例では、選択された全ての
デッキが停止位置まで来るのを待って、同時に引き出し
可能な下限の位置まで下降させているが、ステッピング
モータ等を用いて、モータの回転数をＣＰＵによって制
御し、下降速度を変化させることによって、同時に引き
出し可能位置まで下げるようにしても、同様の効果が得
られる。

【００１１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
多段の給紙トレイを有する給紙装置において、複数個の
給紙トレイに用紙を補給したいとき、選択された複数の
給紙トレイが同時に引き出し可能となるので、使用者の
用紙補給の際の操作性が向上する。また、給紙装置の構
成は変えずに制御方法を変えるだけよく、装置のコスト
アップなしに、上述の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を実施した給紙装置の制御のタイミン
グチャートを示す図。

【図２】給紙装置の斜視図。

【図３】給紙装置の断面図。

【図４】デッキのロック機構を示す図。

【図５】給紙装置の構成を示す図。

【符号の説明】

10、11、12 デッキ 13 ボタン 14、15、16 トレイ 17、18 給紙ローラ 19 上限検知センサ 20 下限検知センサ 21 停止位置検知センサ 22 ロック機構 23 ＣＰＵ 24、25、26 リフトモータ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】互いに独立した駆動手段によって昇降す
る給紙トレイを複数個有し、各給紙トレイは互いに独立
した給紙位置から離れる方向へ移動するとき、所定位置
を経て外部への引き出し位置へ移動しうる形式の給紙装
置において、複数の給紙トレイが前記方向に移動するとき、先に前記
所定位置に達した給紙トレイが該所定位置で停止して、
後から所定位置へ達する給紙トレイと同時に前記引き出
し位置へ移動するように前記駆動手段を制御する制御手
段を設けたことを特徴とする給紙装置。
【請求項２】互いに独立した駆動手段によって昇降す
る給紙トレイを複数個有し、各給紙トレイは互いに独立
した給紙位置から外部への引き出し位置へ移動しうる形
式の給紙装置において、複数の給紙トレイが前記引き出し位置に移動するとき、
該複数の給紙トレイが同時に前記引き出し位置へ到達す
るように、給紙トレイの移動速度を制御する制御手段を
設けたことを特徴とする給紙装置。