JPH05200926A - ゴムタイル及びその製造方法 - Google Patents

ゴムタイル及びその製造方法

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JPH05200926A
JPH05200926A JP1528792A JP1528792A JPH05200926A JP H05200926 A JPH05200926 A JP H05200926A JP 1528792 A JP1528792 A JP 1528792A JP 1528792 A JP1528792 A JP 1528792A JP H05200926 A JPH05200926 A JP H05200926A
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JP
Japan
Prior art keywords
rubber
rubber sheet
vulcanized
unvulcanized
sheet
Prior art date
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Pending
Application number
JP1528792A
Other languages
English (en)
Inventor
Setsuo Yanaka
節男 谷中
Masayuki Fujii
真之 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hayakawa Rubber Co Ltd
Original Assignee
Hayakawa Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゴムタイルの表面に大きな海島状の模様を形
成することによって、工芸的な美感と高級感とを備える
ゴムタイルを提供することである。 【構成】 互いに色の異なる未加硫ゴムシートを二枚以
上準備する。これらの未加硫ゴムシートを積み重ね、こ
の際少なくとも最表面の未加硫ゴムシートに所定形状の
打ち抜き部を設ける。三枚の未加硫ゴムシートを積み重
ねる場合は、最表面から二枚目の未加硫ゴムシートにも
打ち抜き部を設ける。次いで、未加硫ゴムシートの積層
体を加熱及び加圧し、未加硫ゴムシートを加硫して加硫
ゴムシート1,2,3に変えると共に、加硫ゴムシート
1,2,3を互いに接合する。最表面の加硫ゴムシート
1の打ち抜き部1aに二層目の加硫ゴムシート2が盛り上
がり、ゴムタイルの表面を構成する。図1の例では、加
硫ゴムシート2の打ち抜き部2aに加硫ゴムシート3が盛
り上がり、ゴムタイルの表面を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴムタイル及びその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】未加硫のゴム生地に半加硫又は加硫ゴム
粉末を錬り込み、加硫することにより、モザイク模様を
有するゴムタイルを製造することが知られている(特願
昭64−90745 号明細書) 。また、半加硫又は加硫ゴム粉
末を金型内にまき、その上に加硫可能なゴムシートを置
き、加硫することにより、モザイク模様を有するゴムタ
イルを製造できる (特願昭59−187850号明細書、特願平
3−227617号明細書) 。また、ゴムシートを圧延する際
に、未加硫ゴムペレット又は加硫ゴム粉末をゴムシート
上にまき、カレンダーロール等でゴムシートと一体化す
ることで、流れ模様を得ることが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の各方法
では、単調で小さいモザイク模様や流れ模様しか得られ
ず、工芸的に優れた美感を備える、大きい海島状の模様
は得られなかった。本発明の課題は、ゴムタイルの表面
に、大きな海島状の模様を形成し、工芸的な美感と高級
感とを備えるゴムタイルを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、互いに色の異
なる複数層の加硫ゴムシートの積層体を備えたゴムタイ
ルであって、複数層の前記加硫ゴムシートのうち少なく
とも最表面の加硫ゴムシートに所定形状の打ち抜き部が
設けられ、二層目の加硫ゴムシートがこの打ち抜き部の
うち少なくとも一部でゴムタイルの表面を構成している
ことを特徴とする、ゴムタイルに係るものである。
【0005】また、本発明は、互いに色の異なる複数枚
の未加硫ゴムシートを準備し、これらの未加硫ゴムシー
トを積み重ね、この際少なくとも最表面の未加硫ゴムシ
ートに所定形状の打ち抜き部を設け、次いで少なくとも
複数枚の未加硫ゴムシートを積み重ねたまま加硫成形金
型内に仕込み、未加硫ゴムシートを加熱及び加圧するこ
とによって未加硫ゴムシートを加硫すると共に加硫ゴム
シート同士を互いに接合し、最表面の加硫ゴムシートの
打ち抜き部のうち少なくとも一部に二層目の加硫ゴムシ
ートを盛り上がらせることを特徴とする、ゴムタイルの
製造方法に係るものである。
【0006】
【作用】本発明者は、ゴムタイルの表面に大きな海島状
の模様を現出するために鋭意研究を重ねたが、加硫ゴム
粉末、ペレットを用いる従来法の改良によってはこの目
的を達成できなかった。そこで、発想を変え、異なる色
の未加硫ゴムシートを積層し、最表面の未加硫ゴムシー
トを打ち抜き加工し、積層体を加硫成形したところ、表
面に大きな海島状の模様が浮き出てくることを発見し
た。これにより、天然大理石模様に近い、美感と高級感
とを有するゴムタイルを製造できるようになった。
【0007】
【実施例】まず、互いに色の異なる複数枚の未加硫ゴム
シートを準備する。まず、各色の加硫可能な未加硫ゴム
組成物を別々に混練する。ここでは、一般ゴム工業で使
用する各種ゴムを用いる。例えば、天然ゴム(NR)、
スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム
(BR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NB
R)、EPT、クロロスルホン化ポリエチレン(CS
M)等が好ましく、これらを二種以上配合して用いても
よい。
【0008】次に、各未加硫ゴム組成物を、生地温度が
60℃〜130 ℃となるように熱入れする。このときの生地
温度が60℃未満であると、得られる未加硫ゴムシートに
空孔が生じ、不均質になる。130 ℃を超えると、ゴム組
成物の加硫が始まるので、所望の未加硫ゴムシートを作
製できなくなる。次いで、カレンダーロール等によっ
て、各組成物をシート状に成形する。未加硫ゴムシート
の厚さは、0.5mm 〜10mm程度が好ましい。これが0.5mm
よりも薄いと、下地を充分に隠蔽することができなくな
る。また、耐スパイク床として使用する場合も、10mmの
厚さがあれば充分であり、それ以上厚くしても無駄であ
る。
【0009】次に、未加硫ゴムシートを打ち抜き加工
し、所定形状の打ち抜き部を設ける。打ち抜き加工は、
一般ゴム工業で用いる鉄製抜型で実施できる。少なくと
も最表面の未加硫ゴムシートには打ち抜き部を設けなけ
ればならない。未加硫ゴムシートを二枚用いるときに
は、表面から二枚目の未加硫ゴムシートは打ち抜き加工
しない。そして、二枚の未加硫ゴムシートを積み重ねて
加硫成形金型内に仕込み、加熱及び加圧することによっ
て、未加硫ゴムシートを加硫すると共に加硫ゴムシート
同士を互いに接合する。最表面の未加硫ゴムシートの打
ち抜き部に、二層目の加硫ゴムシートが盛り上がり、ゴ
ムタイルの表面を形成する。上記加硫成形工程において
は、少なくとも二枚の未加硫ゴムシートを積み重ねる。
しかし、最表面から二枚目の未加硫ゴムシートの下側
に、ベースゴムシートを積層し、加硫成形することもで
きる。ベースゴムシートを用いることにより、製品コス
トを下げることができるし、かつ製品がモルタル等の下
地と接着し易くなる。
【0010】次いで、三枚の未加硫ゴムシートを積層す
る場合について述べる。理解を容易にするため、図1〜
図4に示す例に沿って説明する。図2(a), (b)に示す最
表面の未加硫ゴムシート1Aを準備する。未加硫ゴムシー
ト1Aには、例えば略正方形の打ち抜き部1aを設ける。ま
た、図3(a),(b) に示す、最表面から二枚目の未加硫ゴ
ムシート2Aを準備する。未加硫ゴムシート2Aにも、例え
ば円形打ち抜き部2aを設ける。また、図4に示す未加硫
ゴムシート3Aを準備する。これには、打ち抜き部を設け
ない。各未加硫ゴムシートは、異なる色に着色されてい
る。
【0011】次いで、未加硫ゴムシート1A , 2A , 3Aを
積み重ね、かつ未加硫ゴムシート3Aの下側にベースゴム
シートを積層する。この状態で、積層体を加硫成形し、
図1に示すゴムタイルを得る。このゴムタイルにおいて
は、ベースゴムシート4の上に、加硫ゴムシートの積層
体5が形成されている。積層体5においては、加硫ゴム
シート1,2,3が積層され、一体化されている。打ち
抜き部1aに加硫ゴムシート2が盛り上がり、打ち抜き部
2aに加硫ゴムシート3が盛り上っている。従って、打ち
抜き部2aでは加硫ゴムシート3がゴムタイル表面を構成
する。このように3枚の加硫ゴムシートを積層する場合
には、最表面の未加硫ゴムシートの打ち抜き部の中に、
二枚目の未加硫ゴムシートの打ち抜き部が包含されるよ
うに、各打ち抜き部の位置と寸法とを決定しなくてはな
らない。
【0012】加硫ゴムシート3の下に、更に別の色の加
硫ゴムシートを積層してもよい。この場合は、加硫ゴム
シート3にも打ち抜き部を設け、この打ち抜き部が、打
ち抜き部2a内に包含されるようにする。
【0013】以下、具体的な製造例について述べる。図
1に示すゴムタイルを、前述したような手順で製造し
た。まず、下記表1に示す配合割合で、各未加硫ゴムシ
ート用のゴム組成物を調合した。表1における各数値
は、「重量部」を示す。
【0014】
【表1】
【0015】表1に示す各配合物を、各々常法に従って
混練した。次いで、各組成物を、オープンロールを用い
て、ゴム表面が滑らかになり、かつゴム表面温度が60〜
120℃位になるまで熱入れした。次いで、各ゴム組成物
をカレンダーロールに供給し、各未加硫ゴムシートを形
成し、各ゴムシートを、縦 600mm×横 600mmに裁断し
た。未加硫ゴムシート1A , 2A , 3Aの厚さは2mmとし、
ベースゴムシートの厚さは4mmとした。未加硫ゴムシー
ト1A , 2A に、それぞれ油圧裁断機と鉄製の抜き型とを
用いて、打ち抜き部1a , 2a を形成した。
【0016】次いで、加硫成形金型内に、未加硫ゴムシ
ート1A , 2A , 3Aを順次設置し、その上にベースゴムシ
ートを設置し、型締めした。次いで、50Kgf/cm2 の圧力
で加圧し、150 ℃で15分間加硫成形した。この結果、ゴ
ムタイルの表面に、加硫ゴムシート2,3の一部分が、
大きな海島状の模様となって出現した。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように、本発明により、最表
面の加硫ゴムシートに所定形状の打ち抜き部を設けるこ
とで、二層目以下の加硫ゴムシートが、ゴムタイル表面
に大きな海島状の模様として浮き出てくる。これによ
り、天然大理石模様に近い、美感と高級感とを有するゴ
ムタイルを提供できる。こうしたゴムタイルは、産業上
極めて有益である。即ち、天然大理石に似た質感から、
従来天然大理石、天然御影石等が使用されている、エン
トランス・ホール、応接室、ショッピングモール等で、
天然産品よりも低コストの代替品として使用できる。ま
た、床材、壁材、幅木等の弾力性が要求される建築材料
としても使用でき、しかも弾力性を持たない天然産品と
同等の豪華さを演出することができる。特に、スパイク
靴用の床などには、傷の付き易い天然大理石は使用でき
ないが、本発明のゴムタイルは使用できる。
【0018】しかも、本発明の製造方法では、打ち抜き
加工機、ゴムシート成形機、加硫成形機等、通常ゴム工
業で使用されている機械をそのまま利用することができ
る。従って、新たな設備投資を必要とせず、低コスト
で、しかも大きな海島状の模様が鮮明に出現したゴムタ
イルを製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るゴムタイルを示す斜視図
である。
【図2】(a)は最表面の未加硫ゴムシート1Aを示す斜
視図、(b)は(a)の IIb−IIb 線矢視断面図であ
る。
【図3】(a)は二枚目の未加硫ゴムシート2Aを示す斜
視図、(b)は(a) のIIIb−IIIb線矢視断面図であ
る。
【図4】三枚目の未加硫ゴムシート3Aを示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1,2,3 加硫ゴムシート 1A , 2A , 3A 未加硫ゴムシート 1a , 2a 打ち抜き部 4 ベースゴムシート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに色の異なる複数層の加硫ゴムシー
    トの積層体を備えたゴムタイルであって、複数層の前記
    加硫ゴムシートのうち少なくとも最表面の加硫ゴムシー
    トに所定形状の打ち抜き部が設けられ、二層目の加硫ゴ
    ムシートがこの打ち抜き部のうち少なくとも一部でゴム
    タイルの表面を構成していることを特徴とする、ゴムタ
    イル。
  2. 【請求項2】 互いに色の異なる複数枚の未加硫ゴムシ
    ートを準備し、これらの未加硫ゴムシートを積み重ね、
    この際少なくとも最表面の未加硫ゴムシートに所定形状
    の打ち抜き部を設け、次いで少なくとも複数枚の未加硫
    ゴムシートを積み重ねたまま加硫成形金型内に仕込み、
    未加硫ゴムシートを加熱及び加圧することによって未加
    硫ゴムシートを加硫すると共に加硫ゴムシート同士を互
    いに接合し、最表面の加硫ゴムシートの打ち抜き部のう
    ち少なくとも一部に二層目の加硫ゴムシートを盛り上が
    らせることを特徴とする、ゴムタイルの製造方法。
JP1528792A 1992-01-30 1992-01-30 ゴムタイル及びその製造方法 Pending JPH05200926A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6254749B1 (ja) * 2016-07-08 2017-12-27 バンドー化学株式会社 意匠付き多層ゴムシート、鉄道床構造体及び意匠付き多層ゴムシートの製造方法
WO2018008277A1 (ja) * 2016-07-08 2018-01-11 バンドー化学株式会社 意匠付き多層ゴムシート、鉄道床構造体及び意匠付き多層ゴムシートの製造方法

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