JPH0411780Y2 - - Google Patents
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- JPH0411780Y2 JPH0411780Y2 JP10260787U JP10260787U JPH0411780Y2 JP H0411780 Y2 JPH0411780 Y2 JP H0411780Y2 JP 10260787 U JP10260787 U JP 10260787U JP 10260787 U JP10260787 U JP 10260787U JP H0411780 Y2 JPH0411780 Y2 JP H0411780Y2
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Landscapes
- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は室内特に車両用内装材に使用する軽量
でソフトな感触と風合を有ししかも強靱な強度と
高剛性を併有するとともに優れた成形賦形性を具
備した成形積層材に関するものである。
でソフトな感触と風合を有ししかも強靱な強度と
高剛性を併有するとともに優れた成形賦形性を具
備した成形積層材に関するものである。
従来、車両用内装材、特に自動車等には成形用
積層材として、1成形後の賦形性を保持するため
にレジン含浸フエルト、ハードボード、段ボー
ル、ポリオレフイン系樹脂のハニカム構造板、ポ
リスチレン発泡体等を用い、該材上にプライマー
又はホツトメルトフイルムを介在せしめて塩化ビ
ニルシート、ポリオレフイン系樹脂フオームを貼
着して接合シートとし、これ等を重積して加熱成
形と同時に3層構造の複合材とするとともに賦形
せしめることにより自動車天井用内装材として用
いること、又2ポリオレフイン系樹脂よりなる架
橋発泡シートの両面に非発泡プロピレン系重合体
シートを積層した3層複合体(例えば特開昭60−
208233号公報)等が提案開示されている。
積層材として、1成形後の賦形性を保持するため
にレジン含浸フエルト、ハードボード、段ボー
ル、ポリオレフイン系樹脂のハニカム構造板、ポ
リスチレン発泡体等を用い、該材上にプライマー
又はホツトメルトフイルムを介在せしめて塩化ビ
ニルシート、ポリオレフイン系樹脂フオームを貼
着して接合シートとし、これ等を重積して加熱成
形と同時に3層構造の複合材とするとともに賦形
せしめることにより自動車天井用内装材として用
いること、又2ポリオレフイン系樹脂よりなる架
橋発泡シートの両面に非発泡プロピレン系重合体
シートを積層した3層複合体(例えば特開昭60−
208233号公報)等が提案開示されている。
しかしながら上記1の複合材においては基材に
用いられるレジンフエルト、ハードボード等には
素材にフエノール等の熱硬化性樹脂液が含浸され
ており、深絞りの成形性を有する反面重量的に重
く、このため近年軽量化が進められている自動車
業界の要望に適合せず、又ポリオレフイン系樹脂
ハニカム構造板、段ボール、ポリスチレン発泡体
等を用いると軽量化は可能であるが反面深絞り形
成が難しい等の欠点があり、近年の自動車用成形
複合材として満足出来るものではなく、又該複合
体は各層材を別々に作成し、成形時に積層一体化
するため製造上効率的、コスト的に問題を有し、
かつ複合材の総厚が厚いためシヤープで複雑な形
状に対する成形性に対応出来ないという欠点を包
含している。一方上記2の複合材においては軽量
化、剛性、賦形性等の点については満足せしめる
ことが出来るが、表面硬度が高すぎるためソフト
な風合、感触を損う欠点を有する。
用いられるレジンフエルト、ハードボード等には
素材にフエノール等の熱硬化性樹脂液が含浸され
ており、深絞りの成形性を有する反面重量的に重
く、このため近年軽量化が進められている自動車
業界の要望に適合せず、又ポリオレフイン系樹脂
ハニカム構造板、段ボール、ポリスチレン発泡体
等を用いると軽量化は可能であるが反面深絞り形
成が難しい等の欠点があり、近年の自動車用成形
複合材として満足出来るものではなく、又該複合
体は各層材を別々に作成し、成形時に積層一体化
するため製造上効率的、コスト的に問題を有し、
かつ複合材の総厚が厚いためシヤープで複雑な形
状に対する成形性に対応出来ないという欠点を包
含している。一方上記2の複合材においては軽量
化、剛性、賦形性等の点については満足せしめる
ことが出来るが、表面硬度が高すぎるためソフト
な風合、感触を損う欠点を有する。
本考案は上記のような問題点を解決すべく鋭意
研究の結果達成したもので、自動車内装材として
軽量でソフトな風合を有し、しかも成形時の賦形
性、成形後の形状保持性並びに剛性に優れ、かつ
深絞り形成及び複雑な形状に適合したシヤープな
成形性能を具有する成形用積層材である。
研究の結果達成したもので、自動車内装材として
軽量でソフトな風合を有し、しかも成形時の賦形
性、成形後の形状保持性並びに剛性に優れ、かつ
深絞り形成及び複雑な形状に適合したシヤープな
成形性能を具有する成形用積層材である。
本考案はポリオレフイン系合成樹脂の架橋高発
泡シートの両面にポリオレフイン系合成樹脂の非
架橋又は架橋低発泡シートが積層されており、該
低発泡シートのいずれか一方の面に凹凸の絞模様
が形成されている成形用積層材である。
泡シートの両面にポリオレフイン系合成樹脂の非
架橋又は架橋低発泡シートが積層されており、該
低発泡シートのいずれか一方の面に凹凸の絞模様
が形成されている成形用積層材である。
本考案は、ポリオレフイン系合成樹脂の架橋高
発泡シートの両面に、ポリオレフイン系合成樹脂
の非架橋又は架橋低発泡シートが積層されてお
り、該低発泡シートの何れか一方を表皮層とし、
その表皮層の面に凹凸の絞模様を形成したもので
ある。
発泡シートの両面に、ポリオレフイン系合成樹脂
の非架橋又は架橋低発泡シートが積層されてお
り、該低発泡シートの何れか一方を表皮層とし、
その表皮層の面に凹凸の絞模様を形成したもので
ある。
茲に、ポリオレフイン系合成樹脂の架橋高発泡
シートは、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹
脂等の単独か若しくはこれらの混合物又はこれら
の共重合体の着色又は無着色のものからなり、該
架橋高発泡シートの発泡倍率が約15〜40倍で、そ
のシート厚が約2〜8mmのものである。前記発泡
倍率未満のものであると、風合が硬くなりソフト
性に欠け、また重量が重く、かつ成形時の成形性
が悪く、シヤープな形状の製品が得がたく、また
前記発泡倍率を超えると成形品の剛性が低下し、
かつ成形時にフオームが圧潰して目的とする製品
が得られないので好ましくない。
シートは、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹
脂等の単独か若しくはこれらの混合物又はこれら
の共重合体の着色又は無着色のものからなり、該
架橋高発泡シートの発泡倍率が約15〜40倍で、そ
のシート厚が約2〜8mmのものである。前記発泡
倍率未満のものであると、風合が硬くなりソフト
性に欠け、また重量が重く、かつ成形時の成形性
が悪く、シヤープな形状の製品が得がたく、また
前記発泡倍率を超えると成形品の剛性が低下し、
かつ成形時にフオームが圧潰して目的とする製品
が得られないので好ましくない。
また、前記シート厚未満のものであると薄すぎ
て成形品としてのソフト性、クツシヨン性、剛性
に欠け、かつ成形時にフオームが圧潰して車両用
内装材としての充分な防音、断熱効果が得られ
ず、また前記厚みを超えると重量的に重くなり、
かつ成形時にシヤープな形状のものが出来ず、賦
形性に問題を生ずるので好ましくない。
て成形品としてのソフト性、クツシヨン性、剛性
に欠け、かつ成形時にフオームが圧潰して車両用
内装材としての充分な防音、断熱効果が得られ
ず、また前記厚みを超えると重量的に重くなり、
かつ成形時にシヤープな形状のものが出来ず、賦
形性に問題を生ずるので好ましくない。
つぎにポリオレフイン系合成樹脂の非架橋又は
架橋低発泡シートは、ポリエチレン樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂の単独かもしくはこれらの混合物又
はこれらの共重合体の着色又は無着色のものから
なり、その発泡倍率が約1.2〜1.5倍で、そのシー
ト厚が約0.2〜0.8mmであることが好ましい。前記
各数値範囲未満のものを用いると重量的に重くな
り軽量化を阻害し、またソフト感に欠け、さらに
前記各数値範囲を超えると成形品の強度、剛性、
形状保持の点において満足するものが得られな
い。
架橋低発泡シートは、ポリエチレン樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂の単独かもしくはこれらの混合物又
はこれらの共重合体の着色又は無着色のものから
なり、その発泡倍率が約1.2〜1.5倍で、そのシー
ト厚が約0.2〜0.8mmであることが好ましい。前記
各数値範囲未満のものを用いると重量的に重くな
り軽量化を阻害し、またソフト感に欠け、さらに
前記各数値範囲を超えると成形品の強度、剛性、
形状保持の点において満足するものが得られな
い。
前記ポリオレフイン系合成樹脂低発泡シートは
非架橋、架橋いずれのタイプのものを用いても良
いが、少なくとも表皮層とするものはソフト性、
柔軟性の意味から非架橋タイプのものを用いる事
が好ましい。また、該ポリオレフイン系合成樹脂
低発泡シートは必要に応じ難燃剤、無機質のマイ
カ、タルク、炭酸カルシウム等のフイラーを混入
して使用する。
非架橋、架橋いずれのタイプのものを用いても良
いが、少なくとも表皮層とするものはソフト性、
柔軟性の意味から非架橋タイプのものを用いる事
が好ましい。また、該ポリオレフイン系合成樹脂
低発泡シートは必要に応じ難燃剤、無機質のマイ
カ、タルク、炭酸カルシウム等のフイラーを混入
して使用する。
即ち、本考案の積層材は芯となる部分にポリオ
レフイン系合成樹脂の架橋高発泡シートを配置
し、その両面にポリオレフイン系合成樹脂の非架
橋又は架橋低発泡シートを積層したものであるか
ら、ポリオレフイン系合成樹脂架橋高発泡シート
と低発泡シートとの物性が夫々相乗され、軽量で
ソフトな風合、防音、断熱性を有すると共に、成
形時の賦形性、成形後の形状保持性並びに剛性に
優れ、また深絞り成形及び複雑な形状に適合した
シヤープな成形性能を有する成形用積層材たらし
めることができる。
レフイン系合成樹脂の架橋高発泡シートを配置
し、その両面にポリオレフイン系合成樹脂の非架
橋又は架橋低発泡シートを積層したものであるか
ら、ポリオレフイン系合成樹脂架橋高発泡シート
と低発泡シートとの物性が夫々相乗され、軽量で
ソフトな風合、防音、断熱性を有すると共に、成
形時の賦形性、成形後の形状保持性並びに剛性に
優れ、また深絞り成形及び複雑な形状に適合した
シヤープな成形性能を有する成形用積層材たらし
めることができる。
また、本考案は表皮層であるポリオレフイン系
合成樹脂の非架橋又は架橋低発泡シート表面に凹
凸絞模様が形成されているため、そのまま自動車
用内装材として使用でき、また必要によつて凹凸
絞模様に各種色彩のプリント柄模様を施して、さ
らに高意匠性の製品たらしめることができる。
合成樹脂の非架橋又は架橋低発泡シート表面に凹
凸絞模様が形成されているため、そのまま自動車
用内装材として使用でき、また必要によつて凹凸
絞模様に各種色彩のプリント柄模様を施して、さ
らに高意匠性の製品たらしめることができる。
本考案は前述のようにポリオレフイン系合成樹
脂の非架橋又は架橋低発泡シートの何れか一方を
表皮層とし、この表面に凹凸絞模様を形成するも
のであるが、この場合前記ポリオレフイン系合成
樹脂の非架橋又は架橋低発泡シートの何れかの面
上に、熱可塑性合成樹脂よりなる非発泡又は発泡
シートを積層して、これを表皮層とし、該表皮層
に凹凸絞模様を形成することもできる。
脂の非架橋又は架橋低発泡シートの何れか一方を
表皮層とし、この表面に凹凸絞模様を形成するも
のであるが、この場合前記ポリオレフイン系合成
樹脂の非架橋又は架橋低発泡シートの何れかの面
上に、熱可塑性合成樹脂よりなる非発泡又は発泡
シートを積層して、これを表皮層とし、該表皮層
に凹凸絞模様を形成することもできる。
前記表皮層として使用する熱可塑性合成樹脂の
非発泡又は発泡シートに非発泡シートを用いる場
合にはそのシート厚は約0.01〜0.2mm、又該シー
トが発泡シートである場合には約0.05〜0.5mmで
あることが好ましく、上記2者の数値範囲未満の
厚みでは成形賦形後の製品の耐引掻き強度、耐摩
耗性強度等の表面強度が低下し特に発泡シートの
場合はソフト感に欠け好ましくなく、又上記2者
の数値範囲を超えると重量的に重くなり軽量化を
阻害すると共に成形時にシヤープな形状が得られ
ず該シートが特に非発泡シートである場合には風
合が硬くなり好ましくなく、いずれの場合におい
ても本考案の目的を達成することが出来ない。又
前述の表皮層として用いる熱可塑性合成樹脂の非
発泡又は発泡シートとしては、ポリ塩化ビニル、
ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアミド、ポ
リエチレン、又はポリプロピレン等の樹脂の単独
若しくはこれ等の混合物、又はこれ等の共重合体
を無着色又は着色したシートが用いられる。
非発泡又は発泡シートに非発泡シートを用いる場
合にはそのシート厚は約0.01〜0.2mm、又該シー
トが発泡シートである場合には約0.05〜0.5mmで
あることが好ましく、上記2者の数値範囲未満の
厚みでは成形賦形後の製品の耐引掻き強度、耐摩
耗性強度等の表面強度が低下し特に発泡シートの
場合はソフト感に欠け好ましくなく、又上記2者
の数値範囲を超えると重量的に重くなり軽量化を
阻害すると共に成形時にシヤープな形状が得られ
ず該シートが特に非発泡シートである場合には風
合が硬くなり好ましくなく、いずれの場合におい
ても本考案の目的を達成することが出来ない。又
前述の表皮層として用いる熱可塑性合成樹脂の非
発泡又は発泡シートとしては、ポリ塩化ビニル、
ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアミド、ポ
リエチレン、又はポリプロピレン等の樹脂の単独
若しくはこれ等の混合物、又はこれ等の共重合体
を無着色又は着色したシートが用いられる。
本考案は以上の如き構成のものからなり、その
積層方法を例示すれば、押出機を用いてポリオレ
フイン系合成樹脂の非架橋又は架橋低発泡シート
(以下たんに低発泡シートという)を形成すると
同時に、それに連続的にポリオレフイン系合成樹
脂架橋高発泡シート(以下たんに架橋高発泡シー
トという)を供給して前記2つのシートを接合
し、前記架橋高発泡シートの他面に前記と同様に
低発泡シートを接合して積層体を形成するか或い
は接着剤を用いて連続的に接合しても良い。
積層方法を例示すれば、押出機を用いてポリオレ
フイン系合成樹脂の非架橋又は架橋低発泡シート
(以下たんに低発泡シートという)を形成すると
同時に、それに連続的にポリオレフイン系合成樹
脂架橋高発泡シート(以下たんに架橋高発泡シー
トという)を供給して前記2つのシートを接合
し、前記架橋高発泡シートの他面に前記と同様に
低発泡シートを接合して積層体を形成するか或い
は接着剤を用いて連続的に接合しても良い。
次いで、上記低発泡シートの何れか一方を表皮
層とし、該表皮層の表面に凹凸の絞模様を形成す
る。その付形方法としては、上記の押出機又は熱
ラミネート機で表皮層となる低発泡シートを積層
する際、ラミネートロールの一方のロールに凹凸
模様を施した付形用絞ロールを用いて、積層と同
時に低発泡シート表面に凹凸の絞模様を施しても
良く、また前記3層の積層材を形成した後一般に
用いられている絞押機を用いて凹凸の絞模様を施
しても良い。
層とし、該表皮層の表面に凹凸の絞模様を形成す
る。その付形方法としては、上記の押出機又は熱
ラミネート機で表皮層となる低発泡シートを積層
する際、ラミネートロールの一方のロールに凹凸
模様を施した付形用絞ロールを用いて、積層と同
時に低発泡シート表面に凹凸の絞模様を施しても
良く、また前記3層の積層材を形成した後一般に
用いられている絞押機を用いて凹凸の絞模様を施
しても良い。
また、該表皮層には一般に用いられているグラ
ビア印刷機、ロータリースクリーン印刷機を用い
てプリント模様を施すこともできる。該プリント
模様の形成は前記の絞模様の形成前又は形成後の
いずれの場合でも良い。かくすることにより意匠
性をさらに高め、高付加価値性を付与することが
できる。
ビア印刷機、ロータリースクリーン印刷機を用い
てプリント模様を施すこともできる。該プリント
模様の形成は前記の絞模様の形成前又は形成後の
いずれの場合でも良い。かくすることにより意匠
性をさらに高め、高付加価値性を付与することが
できる。
尚、低発泡シート上に熱可塑性合成樹脂の非発
泡又は発泡シートを積層する場合及び凹凸の絞模
様を形成する場合も前記と同様に成形及び付形す
ることができる。
泡又は発泡シートを積層する場合及び凹凸の絞模
様を形成する場合も前記と同様に成形及び付形す
ることができる。
つぎに本考案を以下の実施例をもつて具体的に
説明する。
説明する。
実施例 1
第1図は本考案の一実施例であつて、架橋高発
泡シート2はポリプロピレン樹脂からなる発泡倍
率30倍、シート厚約6mmの架橋高発泡シートであ
り、該シートの下面にポリプロピレン樹脂よりな
る発泡倍率1.4倍、シート厚約0.5mmの非架橋発泡
シートをT型ダイスを有する押出機を用いてシー
ト形成と同時に融着接合して低発泡シート1aと
し、該接合の後、顔料を混入したポリプロピレン
樹脂よりなる発泡倍率1.2倍、シート厚約0.3mmの
ベエージユ色の非架橋着色発泡シートを架橋高発
泡シート2の上面に同様に押出機を用いて融着接
合して低発泡シート表皮層1bとして積層したも
のである。凹凸絞模様4は、該表皮層のシート1
b形成と同時に絞ロールを装着したラミネーター
を用いて、上記低発泡表皮層1bの表面に皮絞調
の絞模様を形成し製品とした。かくして得られた
成形用積層体は、これを裁断し真空形成機を用い
て成形したところ軽量で、表面がソフトな風合を
有し、剛性強度に秀で、しかも優れた深絞り成形
性とシヤープな賦形性と成形後の形状保持性を具
備するとともに、表面に凹凸模様を有する意匠性
に富んだ付加価値の高い優れた自動車用内装部材
として用いることが出来るものであつた。
泡シート2はポリプロピレン樹脂からなる発泡倍
率30倍、シート厚約6mmの架橋高発泡シートであ
り、該シートの下面にポリプロピレン樹脂よりな
る発泡倍率1.4倍、シート厚約0.5mmの非架橋発泡
シートをT型ダイスを有する押出機を用いてシー
ト形成と同時に融着接合して低発泡シート1aと
し、該接合の後、顔料を混入したポリプロピレン
樹脂よりなる発泡倍率1.2倍、シート厚約0.3mmの
ベエージユ色の非架橋着色発泡シートを架橋高発
泡シート2の上面に同様に押出機を用いて融着接
合して低発泡シート表皮層1bとして積層したも
のである。凹凸絞模様4は、該表皮層のシート1
b形成と同時に絞ロールを装着したラミネーター
を用いて、上記低発泡表皮層1bの表面に皮絞調
の絞模様を形成し製品とした。かくして得られた
成形用積層体は、これを裁断し真空形成機を用い
て成形したところ軽量で、表面がソフトな風合を
有し、剛性強度に秀で、しかも優れた深絞り成形
性とシヤープな賦形性と成形後の形状保持性を具
備するとともに、表面に凹凸模様を有する意匠性
に富んだ付加価値の高い優れた自動車用内装部材
として用いることが出来るものであつた。
実施例 2
第2図は本考案の他の実施例であつて架橋高発
泡シート2は実施例1と同様のポリプロピレン樹
脂からなる発泡倍率40倍、シート厚約7mmの架橋
高発泡シートであり、低発泡シート1aはポリプ
ロピレン樹脂よりなる発泡倍率1.4倍、シート厚
0.5mmの架橋発泡シートを用い、又低発泡シート
1bはポリプロピレン系樹脂よりなる発泡倍率
1.2倍、シート厚約0.3mmの非架橋発泡シートであ
り、又表皮層3は顔料を混入したポリアミド系樹
脂(ナイロン11)よりなるシート厚約0.05mmのア
イボリー色に着色した非発泡シートである。又凹
凸絞模様4は該表皮層上に付形した布目調の凹凸
絞模様である。これらの1a,2及び1bの各構
成シートを実施例1と全く同様の方法を用いて積
層して3層構造体とした後実施例1と同様に押出
機を用いて該3層構造体の上面に熱可塑性合成樹
脂層3を積層しその表面に実施例1と同様の方法
を用いて凹凸絞模様4を形成し製品とした。かく
して得れた製品は実施例1と同様に性能、成形
性、並びに成形後の賦形保持性に秀で、しかも意
匠性に富んだ付加価値の高い優れた自動車用内装
部材として用いることが出来るものであつた。
泡シート2は実施例1と同様のポリプロピレン樹
脂からなる発泡倍率40倍、シート厚約7mmの架橋
高発泡シートであり、低発泡シート1aはポリプ
ロピレン樹脂よりなる発泡倍率1.4倍、シート厚
0.5mmの架橋発泡シートを用い、又低発泡シート
1bはポリプロピレン系樹脂よりなる発泡倍率
1.2倍、シート厚約0.3mmの非架橋発泡シートであ
り、又表皮層3は顔料を混入したポリアミド系樹
脂(ナイロン11)よりなるシート厚約0.05mmのア
イボリー色に着色した非発泡シートである。又凹
凸絞模様4は該表皮層上に付形した布目調の凹凸
絞模様である。これらの1a,2及び1bの各構
成シートを実施例1と全く同様の方法を用いて積
層して3層構造体とした後実施例1と同様に押出
機を用いて該3層構造体の上面に熱可塑性合成樹
脂層3を積層しその表面に実施例1と同様の方法
を用いて凹凸絞模様4を形成し製品とした。かく
して得れた製品は実施例1と同様に性能、成形
性、並びに成形後の賦形保持性に秀で、しかも意
匠性に富んだ付加価値の高い優れた自動車用内装
部材として用いることが出来るものであつた。
実施例 3
第2図において架橋高発泡シート2は実施例2
と同様のポリプロピレン樹脂からなる発泡倍率25
倍、シート厚約5mmの架橋高発泡シートであり、
低発泡シート1aはポリプロピレン樹脂よりなる
発泡倍率1.4倍、シート厚約0.5mmの非架橋発泡シ
ートを用い、又低発泡シート1bはポリプロピレ
ン系樹脂よりなる発泡倍率1.2倍、シート厚約0.3
mmの非架橋発泡シートであり、また熱可塑性合成
樹脂層3は顔料を混入したポリオレフイン系エラ
ストマー〔ミラストマー8030N:三井石油化学工
業(株)製)よりなる発泡倍率1.3倍、シート厚約0.1
mmのグレイ色に着色した発泡シートである。又凹
凸皮絞模様4は該表皮層3上に付形した大柄の絞
調の凹凸絞模様である。これらの1a,1b,2
及び3の各構成シートを実施例2と全く同様の方
法を用いて4層構造体とし、同様にして凹凸絞模
様4を形成し製品とした。かくして得られた製品
は実施例1と同様の優れた自動車用内装部材とし
て用いることが出来るものであつた。
と同様のポリプロピレン樹脂からなる発泡倍率25
倍、シート厚約5mmの架橋高発泡シートであり、
低発泡シート1aはポリプロピレン樹脂よりなる
発泡倍率1.4倍、シート厚約0.5mmの非架橋発泡シ
ートを用い、又低発泡シート1bはポリプロピレ
ン系樹脂よりなる発泡倍率1.2倍、シート厚約0.3
mmの非架橋発泡シートであり、また熱可塑性合成
樹脂層3は顔料を混入したポリオレフイン系エラ
ストマー〔ミラストマー8030N:三井石油化学工
業(株)製)よりなる発泡倍率1.3倍、シート厚約0.1
mmのグレイ色に着色した発泡シートである。又凹
凸皮絞模様4は該表皮層3上に付形した大柄の絞
調の凹凸絞模様である。これらの1a,1b,2
及び3の各構成シートを実施例2と全く同様の方
法を用いて4層構造体とし、同様にして凹凸絞模
様4を形成し製品とした。かくして得られた製品
は実施例1と同様の優れた自動車用内装部材とし
て用いることが出来るものであつた。
以上の如く本考案はポリオレフイン系合成樹脂
からなる架橋高発泡シートを芯とし、その両面に
低発泡シートを積層した積層材であつて、前記架
橋高発泡シート及び低発泡シートの物性が夫々相
乗されることによつて軽量でソフトな風合、防
音、断熱性を有すると共に、成形時の賦形性、成
形後の形状保持性並びに剛性に優れ、深絞り成形
及び複雑な形状に適合したシヤープな成形性能を
有する自動車用内装材として優れたシート材たら
しめることができる。
からなる架橋高発泡シートを芯とし、その両面に
低発泡シートを積層した積層材であつて、前記架
橋高発泡シート及び低発泡シートの物性が夫々相
乗されることによつて軽量でソフトな風合、防
音、断熱性を有すると共に、成形時の賦形性、成
形後の形状保持性並びに剛性に優れ、深絞り成形
及び複雑な形状に適合したシヤープな成形性能を
有する自動車用内装材として優れたシート材たら
しめることができる。
第1図は本考案の一実施例の断面図、第2図は
本考案の他の実施例の断面図である。 1a,1b……低発泡シート、2……架橋高発
泡シート、3……熱可塑性樹脂層、4……凹凸絞
模様。
本考案の他の実施例の断面図である。 1a,1b……低発泡シート、2……架橋高発
泡シート、3……熱可塑性樹脂層、4……凹凸絞
模様。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ポリオレフイン系合成樹脂の架橋高発泡シー
トの両面にポリオレフイン系合成樹脂の非架橋
又は架橋低発泡シートが積層されており、該低
発泡シートのいずれかの一方の面に凹凸の絞模
様が形成されていることを特徴とする成形用積
層材。 (2) ポリオレフイン系合成樹脂の非架橋又は架橋
低発泡シートの一方の表面上に熱可塑性合成樹
脂よりなる非発泡又は発泡シートの表皮層が積
層されており、該表皮層に絞模様が形成されて
いることを特徴とする実用新案登録請求の範囲
第1項記載の成形用積層材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10260787U JPH0411780Y2 (ja) | 1987-07-03 | 1987-07-03 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10260787U JPH0411780Y2 (ja) | 1987-07-03 | 1987-07-03 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS647524U JPS647524U (ja) | 1989-01-17 |
JPH0411780Y2 true JPH0411780Y2 (ja) | 1992-03-24 |
Family
ID=31332665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10260787U Expired JPH0411780Y2 (ja) | 1987-07-03 | 1987-07-03 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0411780Y2 (ja) |
-
1987
- 1987-07-03 JP JP10260787U patent/JPH0411780Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS647524U (ja) | 1989-01-17 |
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