JPH05200533A - ロータリノズル - Google Patents

ロータリノズル

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JPH05200533A
JPH05200533A JP1401592A JP1401592A JPH05200533A JP H05200533 A JPH05200533 A JP H05200533A JP 1401592 A JP1401592 A JP 1401592A JP 1401592 A JP1401592 A JP 1401592A JP H05200533 A JPH05200533 A JP H05200533A
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久雄 犬伏
Motoo Amano
元雄 天野
Hitoshi Matsuura
仁 松浦
Yuji Hayakawa
勇次 早川
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Kokan Kikai Kogyo KK
Nippon Rotary Nozzle Co Ltd
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Kokan Kikai Kogyo KK
Nippon Rotary Nozzle Co Ltd
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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    • B22D41/00Casting melt-holding vessels, e.g. ladles, tundishes, cups or the like
    • B22D41/14Closures
    • B22D41/22Closures sliding-gate type, i.e. having a fixed plate and a movable plate in sliding contact with each other for selective registry of their openings
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単で小形軽量であり、その上摺動板
煉瓦の駆動源の着脱が容易なロータリノズルを得るこ
と。 【構成】 固定板煉瓦43が取付けられ溶融金属容器1
の底部2に固定さたれ基盤31に回転可能に装着された
ウオームギヤ38と、摺動板煉瓦51が取付けられ基盤
31と対向配置された支持部材46と、支持部材46が
上下に変位可能に結合されウオームギヤ38に連結され
たフレーム60と、フレーム60と支持部材46との間
に介装されたばね手段と、ウオームギヤ38と噛合うウ
オーム40及びウオーム40を駆動する駆動源とを備え
たもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、取鍋、タンデイッシュ
のような溶融金属容器の底部に装着され、摺動板煉瓦を
回転させて固定板煉瓦とのノズル穴の開度を調節し、溶
鋼等の注湯量を制御するためのロータリノズルに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ロータリノズルは、転炉から出鋼された
溶鋼を受けて運搬したり、鋳型に注入したりする取鍋
や、取鍋から溶鋼を受けて鋳型に注入するタンデイッシ
ュ等に広く使用されている。特に、摺動板煉瓦を含むロ
ータをヒンジにより回動させて開閉する扉式のロータリ
ノズルは、摺動面を露出させて固定板煉瓦及び摺動板煉
瓦の板面の損傷状態等を肉眼で確認できること、煉瓦の
交換や補修の際に予備セットを準備する必要がなく作業
が容易である等多くの特徴を有するため、最近では数多
く使用されている。
【0003】このような扉式のロータリノズルは、取鍋
やタンデイッシュ等(以下溶融金属容器という)の底部
に、直接又は部材を介して取付けられた基盤にヒンジに
より回動可能に装着され、モータ等の駆動源からの減速
機出力を中間歯車を介して、扉に設けた摺動板煉瓦を含
むロータの歯車に伝達し、このロータ、したがって摺動
板煉瓦を回動することにより、ノズルの開度を調節して
いる。
【0004】図9は従来のロータリノズルを装着した溶
融金属容器の一例の底面図、図10はそのD−D断面図
である。図において、1は溶融金属容器、2はその底
板、3は底板2に取付けられたロータリノズルである。
ロータリノズル3において、4はボルト5により底板2
に固定された基盤で、固定板煉瓦6が装着されている。
8は溶融金属容器1の底板2及び基盤4に貫設した穴に
装入され、固定板煉瓦6と結合した上ノズルである。9
はヒンジ10により基盤4に回動可能に連結された固定
フレーム(扉)である。
【0005】11は固定フレーム9内に収容され、球軸
受12を介して可動フレーム16上に回動可能に配設さ
れたロータで、外周には減速機21を介して電動機20
に連結された歯車22と噛合う歯車13が設けられてお
り、上部には固定板煉瓦6と対向して摺動板煉瓦14が
収容されている。17は摺動板煉瓦14と結合するコレ
クタノズルである。18は固定フレーム9内に、可動フ
レーム16と対向しかつロータ11の外周に沿って設け
られた複数個のばね座で、可動フレーム16との間には
それぞれコイルばね19が介装されている。
【0006】上記のようなロータリノズルを備えた溶融
金属容器においては、コレクタノズル17が装着された
固定フレーム9はヒンジ10を軸に閉じられて自由端が
ボルト等により基盤4に固定され、固定板煉瓦6と摺動
板煉瓦14の摺動面はコイルばね19の弾発力によって
密着している。このため溶鋼等を注入しても両煉瓦6,
14の間から漏洩するおそれはない。なお、必要に応じ
て電動機20を駆動し、減速機21を介してロータ11
を回動し、両煉瓦6,14のノズル穴7,15の開度を
調整して溶鋼等の注入量を制御する。
【0007】また、固定板煉瓦6及び摺動板煉瓦14の
摺動面の損傷状態等を検査したり、これら煉瓦6,14
の補修や交換を行なう場合は、ヒンジ10を軸にロータ
11を収容した状態で固定フレーム9を扉状に回動すれ
ばよい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなロータリ
ノズルは種々特長を有するため、国内外において広く実
用されているが、次のような問題がある。 (1)電動機20とロータリノズル3との間に電動機2
0の回転(約1000rpm)を大幅に減速(例えば3
00分の1)するための大きな減速機21や中間歯車2
2を介在させているため、装置全体が大形になり、設備
費も高価になる。
【0009】(2)溶融金属容器1を真空槽内に入れて
脱ガス等の精錬が行なわれているが、このような場合、
溶融金属容器1の底部に電動機20を装着したまま精錬
を行なうと、高温のため電動機20が損傷してしまうた
め、真空槽に入れる前に電動機20を取外している。し
かしながら、電動機20は溶融金属容器1の底部に取付
けられているため、溶融金属容器1の下にもぐって着脱
作業を行なわなければならず、その重量が大きいためク
レーン等が必要であり、作業がきわめて面倒であるばか
りでなく、安全上も問題がある。
【0010】このような問題を解決するため、例えば特
開平2−263562号公報に示すように、吐出ブロッ
クを支持する支持ケーシングにウオームギヤを取付け、
これをウオームで回転するようにして減速機を省略した
ものがある。しかしながら、このようなロータリノズル
においては、ウオームの正逆回転時にウオームギヤにス
ラスト力が働き、吐出ブロックと上部ブロックとの摺動
面が開いて溶鋼等の漏洩事故が発生するおそれがある。
【0011】本発明は、上記の課題を解決すべくなされ
たもので、構造が簡単で小形軽量であり、その上摺動板
煉瓦の駆動源の着脱が容易なロータリノズルを得ること
を目的としたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るロータリノ
ズルは、溶融金属容器の底部に装着され、ノズル穴を有
する固定板煉瓦が取付けられた基盤と、この基盤に軸受
を介して回転可能に装着されたウオームギヤと、ノズル
穴を有する摺動板煉瓦が取付けられ、前記基盤と対向配
置された支持部材と、この支持部材の下に配置されて前
記ウオームギヤに連結され、前記支持部材に該支持部材
が上下に変位可能に結合されたフレームと、このフレー
ムと前記支持部材との間に介装されたばね手段と、前記
ウオームギヤと噛合うウオーム及び前記溶融金属容器に
装着されて前記ウオームを駆動する駆動手段とを備えた
ものである。
【0013】また、ウオームの駆動手段に油圧モータを
用い、この油圧モータを溶融金属容器に着脱自在に装着
し、さらに、油圧モータを溶融金属容器の底部に近接し
て側壁の外側に装着したものである。さらに、ウオーム
とウオームギヤの潤滑剤として、粒径が30μm以下の
カーボンパウダを使用したものである。
【0014】
【作用】固定板煉瓦と摺動板煉瓦のノズル穴が全開のと
きは、上ノズル、固定板煉瓦、摺動板煉瓦及びコレクタ
ノズルの各ノズル穴は同一線上にあり、最大量の溶鋼等
が注湯される。注湯量を制御する場合は、駆動源を駆動
してウオームを回転させ、これと噛合うウオームギヤを
低速回転させる。ウオームギヤの回転はフレームを介し
て支持部材に伝えられ、これに装着された摺動板煉瓦を
回転して固定板煉瓦と摺動板煉瓦のノズル穴の開度を調
整する。
【0015】また、溶融金属容器を真空槽に装入して精
錬を行なう場合には、油圧モータを溶融金属容器から取
外す。このとき、油圧モータは軽量なのでクレーン等を
必要とせず、手に持って取外すことができる。真空槽か
ら出して注湯する際は、再び油圧モータを装着する。さ
らに、ウオームとウオームギヤの潤滑剤としてカーボン
パウダを使用することにより、比較的低出力の駆動源に
よりウオームギヤを駆動することができ、焼付等を生ず
ることもない。
【0016】
【実施例】図1は本発明に係るロータリノズルの実施例
の底面図、図2はそのA−A断面図、図3はB−B断面
図、図4はC−C断面図である。図において、31は溶
融金属容器1の底板2に直接又は部材を介して複数本の
ボルト32により固定された基盤、33はノズル穴35
を有する上ノズル34が装着される貫通穴、36は貫通
穴33の下部に設けられた凹部である。37は凹部36
の外周に形成された環状溝、38は環状溝37内に配設
され、球軸受39を介して基盤31に回転可能に支持さ
れたウオームギヤで、環状溝37の一部を拡大して形成
したウオーム室37a内には、ウオームギヤ38と噛合
うウオーム40が配設されている。41はシール部材4
2を介して環状溝37及びウオーム室37aを閉塞する
カバーである。43はノズル穴44を有し、基盤31の
凹部36内に配設されてボルト45により固定された固
定板煉瓦である。
【0017】46は凹部48を有する円筒状の本体47
と、この本体47から垂下した脚部49とからなり、基
盤31と対向配置された支持部材で、凹部48から脚部
49を貫通する貫通穴50が設けられており、凹部48
内にはノズル穴52を有する摺動板煉瓦51が配設さ
れ、ボルト53により固定されている。54はノズル穴
55を有し、支持部材46の貫通穴50内に挿入支持さ
れ、上面が摺動板煉瓦51の下面に結合されたコレクタ
ノズルである。
【0018】60は支持部材46の下方において支持部
材46を包囲するように配設された有底円筒状のフレー
ムで、底部には支持部材46の脚部49が挿入される貫
通穴61が設けられている。このフレーム60の一方の
側には腕62a,62bが突設されており、ウオームギ
ヤ38から垂下した支持腕63a,63bにピン64で
連結され、ヒンジ65を構成している。また、ヒンジ6
5の反対側にはU字状の嵌合溝67を有する腕66が突
設されており、この嵌合溝67にはウオームギヤ38か
ら垂下した支持腕68に回転自在に軸止されたスイング
ボルト69が嵌入され、ナット70により固定される。
【0019】71a,71b,71c,71dはフレー
ム60と支持部材46との間に介装されたばね機構で、
下端部がフレーム60の底部に設けた穴に遊嵌され、上
端部が支持部材46に設けた穴に遊嵌された案内軸72
に、ばね座を介して複数枚の皿ばね73を装着したもの
である。なお、図には4が所にばね機構71a〜71d
を設けた例を示したが、3か所又は5か所以上に設けて
もよく、また皿ばね73に代えてコイルばねを用いても
よい。
【0020】75a,75bはフレーム60の底部に設
けた貫通穴74に摺動自在に挿通され、支持部材46に
設けたねじ穴76に螺入されたクランプボルトで、支持
部材46とフレーム60とを一体的に結合すると共に、
ばね機構71a〜71dのばね圧を調整するものであ
り、支持部材46はフレーム60と共働して回転する
が、上下方向には独立して変位することができる。
【0021】図5は本発明に係るロータリノズルを装着
した溶融金属容器の底面図、図6はその要部の実施例の
平面図、図7は図6の左側面図である。1aは溶融金属
容器1の底板2に、側壁から外方に突出して固定された
支持板で、その外縁部には支持部材80が立設されてお
り、その外側面にはスイングボルト81a,81bが設
けられている。83は駆動源で、フレーム84には油圧
モータ85が取付けられており、また切欠部87を有す
る腕86a,86bが設けられていて、腕86a,86
bにスイングボルト81a,81bを結合し、ナット8
2a,82bを螺合することにより、フレーム84は支
持部材80に着脱自在に装着される。
【0022】90は油圧モータ85の出力をウオーム4
0に伝達する動力伝達機構で、一端が例えばスプライン
とスプラインナットにより油圧モータ85に連結され、
自在継手を介して他端にスプライン軸92が設けられた
第1の伝達系91と、一端にスプラインナットを有し自
在継手を介して他端にウオーム40の軸40aに設けた
歯車95に噛合う歯車94が設けられた第2の伝達系9
3とから成っている。
【0023】次に、上記のように構成した本発明の作用
を説明する。固定板煉瓦43と摺動板煉瓦51のノズル
穴44,52が全開のときは、上ノズル34、固定板煉
瓦43、摺動板煉瓦51及びコレクタノズル54のノズ
ル穴35,44,52,55は同一線上にあり、このた
め最大量の溶鋼等が注湯される。
【0024】注湯量を制御する場合は、油圧モータ85
を駆動してウオーム40を回転する。ウオーム40の回
転はウオームギヤ38に伝えられてこれを例えば1/5
0〜1/90の減速比で回転させる。ウオームギヤ38
の回転は、ヒンジ65及びスイングボルト69を介して
フレーム60に伝えられ、フレーム60の回転はクラン
プボルト75a,75bを介して支持部材46に伝達さ
れ、支持部材46はこれに装着された摺動板煉瓦51と
共に回転し、固定板煉瓦43のノズル穴44と摺動板煉
瓦51のノズル穴52との開度を調整する。
【0025】固定板煉瓦43や摺動板煉瓦51の摺動面
などの保守点検やこれらの交換などを行なう場合は、ク
ランプボルト75a,75bを締め、支持部材46を下
降させてばね力を拘束し、スイングボルト69をナット
70を緩めて回動し、嵌合溝67から外してヒンジ65
を中心にフレーム60を回転させれば、フレーム60、
支持部材46、摺動板煉瓦51及びコレクタノズル54
からなるユニットが図3に鎖線で示すように扉状に開か
れ、固定板煉瓦43及び摺動板煉瓦51の摺動面を露出
するので、これらを容易に点検したり交換したりするこ
とができる。
【0026】保守点検や交換などが終ったときは、ヒン
ジ65を軸にフレーム60を回転させてユニットを閉
じ、スイングボルト69を嵌合溝67に嵌入してナット
70を締める。ついでクランプボルト75a,75bを
緩め、固定板煉瓦43と摺動板煉瓦51の摺動面に面圧
がかかるようにする。このとき、支持部材46及び摺動
板煉瓦51は、複数個のばね機構71a〜71dにより
均等に押上げられるので、摺動板煉瓦51を固定板煉瓦
43の摺動面に均一な圧力で密着させることができる。
【0027】次に、溶融金属容器1を真空槽内に入れて
脱ガス等の精錬を行なう場合は、真空槽に入れる前にナ
ット82a,82bを緩め、スイングボルト81a,8
1bを回転して腕86a,86bから外し、駆動源83
を手前に引いて動力伝達機構90から取外せばよい。溶
融金属容器1を真空槽から取出して溶鋼等を注湯すると
きは、前記と逆の順序で駆動源83を装着する。
【0028】ところで、本発明においては摺動板煉瓦5
1が取付けられた支持部材46をウオーム40によって
回転させるようにしており、前述のように、ウオームは
正転又は逆転時にウオームギヤに対して大きなスラスト
力が作用するが、本発明においてはこのスラスト力を球
軸受39を介して基盤31が受ける構造とし、フレーム
60や支持部材46に影響を与えないようにしたので、
固定板煉瓦43と摺動板煉瓦60の摺動面が開いて溶鋼
等が洩れるようなことはない。
【0029】また、周知のようにウオームによりウオー
ムギヤを駆動する場合、両者の間に介在させる潤滑剤の
良否がきわめて重要である。一般にこのような潤滑剤と
してグリスが用いられるが、ロータリノズルの場合は高
温下で使用されるため、鉱物油が揮発して残滓分が固化
してしまい、潤滑剤としての機能を喪失してしまうとい
う問題がある。そこで本発明の発明者らは各種の潤滑剤
を用いて種々実験を行なった結果、粒径が0.01〜3
0μm、好ましくは4〜8μm程度のカーボンパウダを
ウオーム室37aに、その容積の50〜70%程度入れ
たところ、きわめて好結果が得られた。図8はカーボン
パウダの粒径とウオーム40を駆動する油圧モータ85
の圧力との関係を示す線図で、カーボンパウダの粒径が
30μmを超えると、油圧モータ85の圧力が急激に上
昇するので、粒径30μm以下のカーボンパウダが潤滑
剤として望ましいことがわかる。
【0030】上記の説明では本発明を主として溶鋼を注
湯するロータリノズルに実施した場合を示したが、その
他の金属を注湯するロータリノズルにも実施することが
できる。また、ウオーム40を油圧モータ85で駆動す
る場合について説明したが、油圧モータに代えて電動機
を使用してもよい。ただし、電動機を用いる場合は、油
圧モータに比べて回転数が高いので、途中で1/3〜1
/6程度に減速することが必要である。また、各部の構
造も上記実施例に限定するものではなく、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は基盤に設けたウオームギヤをウオームで回転させて摺
動板煉瓦を回転させるように構成し、かつ、ウオームを
溶融金属容器に着脱自在に装着した油圧モータで駆動す
るようにしたので、次にような効果を得ることができ
る。 (1)減速機が不要なので装置全体を小形軽量化するこ
とができる。 (2)ウオームギヤを軸受を介して基盤に保持させるよ
うにしたので、ウオームの正逆転時にウオームギヤに作
用するスラスト力は軸受を介して基盤が受けるため、固
定板煉瓦と摺動板煉瓦の摺動面の押付力に影響を与える
ことがない。
【0032】(3)ウオームギヤを基盤に設けたので、
支持部材、フレーム等の開閉に関係なくウオームギヤを
常に定位置に保持される。このためウオームとウオーム
ギヤとの噛合部をボックス構造にすることができるの
で、潤滑剤を確実に使用することができる。 (4)ウオームとその駆動源を軸で連結するようにした
ので、駆動源を熱源から離れた場所等、任意の位置に取
付けることができる。 (5)ウオームを溶融金属容器に着脱自在に装着した軽
量の油圧モータで駆動するようにしたので、クレーン等
を必要とせず着脱作業がきわめて容易である。 (6)ウオームを駆動する油圧モータを溶融金属容器の
側壁の外側に装着するようにすれば着脱作業が一層容易
である。 (7)ウオームとウオームギヤの潤滑剤として粒径が3
0μm以下のカーボンパウダを使用することにより、比
較的低出力の駆動源でウオームギヤを駆動することがで
き、焼付等を生ずることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の底面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】図1のC−C断面図である。
【図5】本発明に係るロータリノズルを装着した溶融金
属容器の底面図である。
【図6】ウオームの駆動系の実施例の平面図である。
【図7】図6の側面図である。
【図8】潤滑剤に使用するカーボンパウダの粒径と油圧
モータの圧力との関係を示す線図である。
【図9】従来のロータリノズルが装着された溶融金属容
器の底面図である。
【図10】図8のD−D断面図である。
【符号の説明】
1 溶融金属容器 2 底板 3 ロータリノズル 31 基盤 37 環状溝 37a ウオーム室 38 ウオームギヤ 39 球軸受 40 ウオーム 41 カバー 43 固定板煉瓦 46 支持部材 51 摺動板煉瓦 54 コレクタノズル 60 フレーム 65 ヒンジ 69 スイングボルト 71a〜71d ばね機構 75a,75b クランプボルト 80 支持部材 83 駆動源 85 油圧モータ 90 動力伝達機構
フロントページの続き (71)出願人 000220767 東京窯業株式会社 東京都千代田区丸の内1丁目8番2号 鉄 鋼ビルディング (72)発明者 犬伏 久雄 神奈川県横浜市鶴見区梶山1−29−3 (72)発明者 天野 元雄 東京都大田区蒲田1−16−8 (72)発明者 松浦 仁 東京都大田区本羽田3−17−15 (72)発明者 早川 勇次 神奈川県横浜市戸塚区名瀬町2135の13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融金属容器の底部に装着され、摺動板
    煉瓦を回転させて固定板煉瓦とのノズル穴の開度を調節
    し、溶鋼等の注湯量を制御するロータリノズルにおい
    て、 前記溶融金属容器の底部に固定され、ノズル穴を有する
    固定板煉瓦が取付けられた基盤と、 該基盤に軸受を介して回転可能に装着されたウオームギ
    ヤと、 ノズル穴を有する摺動板煉瓦が取付けられ、前記基盤と
    対向配置された支持部材と、 該支持部材の下に配置されて前記ウオームギヤに連結さ
    れ、前記支持部材に該支持部材が上下に変位可能に結合
    されたフレームと、 該フレームと前記支持部材との間に介装されたばね手段
    と、 前記ウオームギヤと噛合うウオームと、 前記溶融金属容器に装着され前記ウオームを駆動する駆
    動手段とを備えたことを特徴とするロータリノズル。
  2. 【請求項2】 ウオームの駆動手段に油圧モータを用
    い、該油圧モータを溶融金属容器に着脱自在に装着した
    ことを特徴とする請求項1記載のロータリーノズル。
  3. 【請求項3】 油圧モータを溶融金属容器の底部に近接
    して側壁の外周に装着したことを特徴とする請求項2記
    載のロータリーノズル。
  4. 【請求項4】 ウオームとウオームギヤの潤滑剤として
    粒径が30μm以下のカーボンパウダを使用したことを
    特徴とする請求項1〜2又は3記載のロータリノズル。
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