JPH05200294A - 排気ガス浄化用触媒およびこれを用いてなる浄化システム - Google Patents

排気ガス浄化用触媒およびこれを用いてなる浄化システム

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JPH05200294A
JPH05200294A JP4167363A JP16736392A JPH05200294A JP H05200294 A JPH05200294 A JP H05200294A JP 4167363 A JP4167363 A JP 4167363A JP 16736392 A JP16736392 A JP 16736392A JP H05200294 A JPH05200294 A JP H05200294A
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exhaust gas
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英市 白石
Hideyuki Baba
英幸 馬場
Kazuo Tsuchiya
一雄 土谷
Tomohisa Ohata
知久 大幡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロジウムを使用せず、極めて少量でCO、H
C及びNOxの三成分を同時に除去できる排気ガス浄化
用触媒を提供する。 【構成】 触媒1リットルに対して、鉄、コバルトおよ
びニッケルよりなる群から選ばれた少なくとも1種の金
属の酸化物0.1〜20g、パラジウム0.5〜30
g、アルカリ土類金属酸化物0.1〜50g、セリウム
酸化物10〜150gおよびジルコニウム酸化物0.1
〜50gよりなる触媒活性成分、および活性アルミナ1
0〜300gよりなる混合物をモノリス構造担体に担持
してなる内燃機関の排気ガスから一酸化炭素、炭化水素
類および窒素酸化物を同時に除去するための排気ガス浄
化用触媒である。 【効果】 エンジン排気ガスがリッチな状態でのNOx
浄化能、及び燃料ガス組成が化学量論比近傍でのCO、
HC及びNOx浄化能を著しく向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排気ガス浄化用触媒お
よび排気ガス浄化システムに関するものである。詳しく
述べると、本発明は、自動車などの内燃機関からの排気
ガス中に含まれる有害成分である一酸化炭素(CO)、
炭化水素(HC)および窒素酸化物(NOх)を同時に
除去する排気ガス浄化用触媒および排気ガス浄化システ
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関から排出される排気ガス中の有
害成分を除去する排気ガス浄化用触媒に関して種々なも
のが提案されている。
【0003】従来、パラジウム触媒は高い耐熱性を有し
ていることやエンジン排気ガスの酸化雰囲気(いわゆる
リーン;空気/燃料(A/F)が空気側大)におけるC
O、HCの高い浄化能を有することは、一般に知られて
いた。一方、問題点として、エンジン排気ガスが還元雰
囲気(いわゆるリッチ;空気/燃料(A/F)が燃料側
大)の場合、NOx浄化能が低いことが挙げられる。そ
のため通常は、リーン側のみでの使用、例えば、いわゆ
る酸化触媒として使用、または高いNOx浄化能を有す
るロジウムを上記パラジウムと組み合わせて、CO、H
CおよびNOxを同時に浄化する三元触媒として用いら
れる。
【0004】しかしながら、ロジウムは、非常に高価で
あるために、触媒成分中の使用量の減少、または使用し
ないことが望まれているが、高いNOx浄化能を有する
という特徴を有するために、一酸化炭素(CO)、炭化
水素(HC)および窒素酸化物(NOх)を同時に除去
する排気ガス浄化用触媒の成分としては、必須成分とし
て不可欠である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、新規な排気ガス浄化用触媒および排気ガス浄化
システムを提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、ロジウムを使用する
ことなく、かつ従来、用いていた触媒系より高い触媒性
能を発揮させ、従来より極めて少量でCO、HCおよび
NOxの三成分を同時に除去することができる排気ガス
浄化用触媒および排気ガス浄化システムを提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記諸目
的を解決するために鋭意研究した結果、鉄、コバルトお
よびニッケルよりなる群から選ばれた少なくとも1種の
金属の酸化物、パラジウム、アルカリ土類金属酸化物、
セリウム酸化物およびジルコニウム酸化物よりなる触媒
活性成分、および活性アルミナよりなる混合物をモノリ
ス構造担体に担持することにより、従来のロジウムを含
有する三元触媒に相当する触媒性能を有することを見出
し、この知見に基づき本発明を完成するに至った。
【0008】また、本発明により、パラジウム触媒の問
題点である排気ガスのリッチ側でのNOx浄化能を大巾
に向上させることができるのみならず、排気ガスがスト
イキオメトリー(燃料を完全に燃焼しうる空気量とその
燃料量との比をいい、またこの時のA/Fの値を中心と
してリッチ、リーンを規定する)近傍での触媒性能を向
上させることが可能となる。
【0009】すなわち本発明の諸目的は、触媒1リット
ルに対して、鉄、コバルトおよびニッケルよりなる群か
ら選ばれた少なくとも1種の金属の酸化物0.1〜20
g、パラジウム0.5〜30g、アルカリ土類金属酸化
物0.1〜50g、セリウム酸化物10〜150gおよ
びジルコニウム酸化物0.1〜50gよりなる触媒活性
成分、および活性アルミナ10〜300gよりなる混合
物をモノリス構造担体に担持してなる内燃機関の排気ガ
スから一酸化炭素、炭化水素類および窒素酸化物を同時
に除去するための排気ガス浄化用触媒により達成され
る。
【0010】本発明の他の諸目的は、排気ガス流入側の
触媒として触媒1リットルに対して、鉄、コバルトおよ
びニッケルよりなる群から選ばれた少なくとも1種の金
属の酸化物0.1〜20g、パラジウム0.5〜30
g、アルカリ土類金属酸化物0.1〜50g、セリウム
酸化物10〜150gおよびジルコニウム酸化物0.1
〜50gよりなる触媒活性成分および活性アルミナ10
〜300gよりなる混合物をモノリス構造担体に担持し
てなる触媒を、また排気ガス流出側の触媒として(a)
ロジウムおよび白金または(b)ロジウム、白金および
パラジウムよりなる触媒活性成分、および耐火性無機酸
化物よりなる混合物をモノリス構造担体に担持してなる
触媒を配置してなる排気ガス浄化システムによっても達
成される。
【0011】本発明の他の諸目的は、排気ガス流入側の
触媒として、(a)ロジウムおよび白金または(b)ロ
ジウム、白金およびパラジウムよりなる触媒活性成分お
よび耐火性無機酸化物よりなる混合物をモノリス構造担
体に担持してなる触媒を、また排気ガス流出側の触媒と
して、触媒1リットルに対して、鉄、コバルトおよびニ
ッケルよりなる群から選ばれた少なくとも1種の金属の
酸化物0.1〜20g、パラジウム0.5〜30g、ア
ルカリ土類金属酸化物0.1〜50g、セリウム酸化物
10〜150gおよびジルコニウム酸化物0.1〜50
gよりなる触媒活性成分、および活性アルミナ10〜3
00gよりなる混合物をモノリス構造担体に担持してな
る触媒を配置してなる排気ガス浄化システムによっても
達成される。
【0012】
【作用】以下、本発明を詳しく説明する。
【0013】まず、本発明に係るパラジウムの使用量
は、触媒の使用条件によって異なるが、通常触媒1リッ
トル当り0.5〜30g、好ましくは0.5〜25gで
ある。パラジウムの量が0.5g未満である場合は、浄
化能が低く、また、30gを越える場合は、添加量に見
合う性能の向上は見られないものである。
【0014】パラジウムの担持される位置は、その使用
量および使用条件により異なるが、ジルコニウム酸化
物、セリウム酸化物、活性アルミナまたは鉄、コバルト
およびニッケルよりなる群から選ばれた少なくとも1種
の金属の酸化物に単独に、またはまたがって担持されて
なる。
【0015】次に、アルカリ土類金属としては、ベリリ
ウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウムおよ
びバリウムが挙げられるが、特にカルシウム、ストロン
チウムおよびバリウムよりなる群から選ばれた少なくと
も1種が好ましい。また、該アルカリ土類金属の前駆体
としては、酸化物、有機塩、および無機塩のいずれでも
よく、特に限定されるものでない。例えば、酢酸バリウ
ム、シュウ酸バリウム、硝酸バリウム、硫酸バリウム、
水酸化バリウム、炭酸バリウムなどがあり、その状態に
ついては、水溶液、ゲル状物、懸濁状物および固体のい
ずれであってもよい。
【0016】本発明に係るアルカリ土類金属酸化物の使
用量は、触媒1リットル当り0.1〜50g、好ましく
は0.5〜40gである。アルカリ土類金属酸化物の量
が、0.1g未満である場合は、浄化能が低く、また、
50gを越える場合は、添加量に見合う性能の向上は見
られないものである。
【0017】アルカリ土類金属酸化物は、セリウム酸化
物、ジルコニウム酸化物またはそれらの複合物あるいは
固溶体、活性アルミナまたは鉄、コバルトおよびニッケ
ルよりなる群から選ばれた少なくとも1種の金属の酸化
物のいずれに担持されてもよいため、調製方法は、特に
限定されない。
【0018】アルカリ土類金属酸化物とパラジウムの関
係は、それらの重量比(アルカリ土類金属酸化物:パラ
ジウム)で、1:100〜150:1、好ましくは、
1:100〜100:1である。1:100よりアルカ
リ土類金属酸化物の量が少なくなると、三元性能が悪く
なり、特に、NOx浄化率が劣り、150:1よりアル
カリ土類金属酸化物の量が多くなるとNOxに対しての
添加効果は向上するが、その他の酸化物等の担持量およ
び触媒の強度の関係により、担持比率および担持量が制
限される。
【0019】次に、セリウム酸化物としては、特に限定
されるものではないが、酸化物のまま、または種々の水
溶性の塩等を焼成することによりセリウム酸化物として
用いることができる。
【0020】本発明に係るセリウム酸化物の使用量は、
触媒1リットル当り10〜150g、特に20〜140
gが好ましく、10g未満である場合は、浄化能が低
く、また、150gを越える場合は、それ以上加えても
大きな効果は見られない。
【0021】本発明に使用されるセリウム酸化物源とし
ては、触媒中で二酸化セリウム(CeO2 )として存在
しうるものであれば、出発物質は特に限定されない。例
えば市販のCeO2 、炭酸セリウム、水酸化セリウム等
が使用可能である。また、セリウム塩の溶液、例えば硝
酸セリウム溶液を活性アルミナに含浸担持させてもよ
い。
【0022】水不溶性セリウム化合物としては、酸化セ
リウム、水酸化セリウム、炭酸セリウム等が挙げられ
る。この水不溶性セリウム化合物は、微粉末状で使用さ
れる。
【0023】ジルコニウム酸化物としては、特に限定さ
れるものではないが、酸化物のまま、または種々の水溶
性の塩等を焼成することによりジルコニウム酸化物とし
て用いることができる。
【0024】本発明に係るジルコニウム酸化物の使用量
は、触媒1リットル当り0.1〜50g、特に1〜50
gが好ましく、0.1g未満である場合は、効果が少な
く、50gを越える場合は、浄化性能が低下する。
【0025】また、本発明に係るモノリス構造担体に担
持されてなるセリウム酸化物とジルコニウム酸化物は、
少なくともその1部が複合物または固溶体として存在し
てなることが好ましい。さらに好ましくは、このセリウ
ム酸化物とジルコニウム酸化物の比(酸化物換算重量
比)が100:2〜100:60であり、好ましくは、
100:4〜100:40である。この比が100:2
よりセリウム酸化物が多くなる場合、または100:6
0よりジルコニウム酸化物が多くなる場合には触媒性能
が低くなる傾向となるものである。
【0026】セリウム酸化物とジルコニウム酸化物の複
合物または固溶体の調製方法を以下に示すが、これらの
酸化物の少なくとも1部が複合物または固溶体として存
在してなるものであれば、特に限定されることはない
が、上記の比の範囲内にあることが好ましい。
【0027】(1)水に溶解性のあるセリウム塩とジル
コニウム塩の水溶液を混合し、乾燥、焼成する方法、
(2)セリウム酸化物とジルコニウム酸化物とを固相反
応させる方法、(3)セリウム酸化物に水溶性ジルコニ
ウム塩の水溶液を浸し、乾燥、焼成する方法、(4)活
性アルミナに、水に溶解性のあるセリウム塩とジルコニ
ウム塩の水溶液を含浸し、乾燥、焼成する方法、または
(5)モノリス構造体担体に活性アルミナを被覆した
後、水に溶解性のあるセリウム塩とジルコニウム塩の水
溶液を含浸し、乾燥、焼成する方法等触媒の調整に応じ
て種々の方法を用いることができる。
【0028】本発明で使用されるセリウム酸化物は、空
気中で900℃、10時間の焼成後に、その結晶子径が
250オングストローム以下であることが好ましく、こ
の範囲のセリウム酸化物は、熱安定性を有し、触媒の耐
久性を向上させるものである。また、結晶子径が250
オングストロームを越える場合は、熱安定性が劣り好ま
しくないものである。この結晶子径の測定は、セリウム
酸化物とジルコニウム酸化物が、少なくとも1部が複合
物または固溶体である粉体を調製後または場合によって
は触媒調製後に、空気中で900℃、10時間の焼成
後、X線回折法により得られたX線回折チャートの半値
幅により、計算で測定し求めた。
【0029】また、少なくとも1部が複合物または固溶
体であるセリウム酸化物とジルコニウム酸化物は、空気
中で900℃、10時間の焼成後に、500℃で30分
間の水素還元後の400℃での酸素消費量が、セリウム
酸化物1g当り、5×10 -5モル(O2 換算)以上で
あることが好ましい。酸素消費量が、セリウム酸化物1
g当り、5×10-5モル(O2 換算)未満である場合
は、触媒の耐久性が低いものである。
【0030】酸素消費量の測定は、通常の流通系パルス
型反応装置を用いて行った。少なくとも1部が複合物ま
たは固溶体であるセリウム酸化物とジルコニウム酸化物
を、空気中で900℃、10時間の焼成後、該反応装置
に所定量の粉体を充填し、次いで、不活性ガスを通した
後、500℃で水素で30分間還元した後、再度不活性
ガスを通過させ、400℃まで降温し、酸素のパルスを
通過させ、その時の酸素の消費量を測定し、セリウム酸
化物1g当りの酸素消費量を求めた。
【0031】本発明に係る活性アルミナの比表面積は1
0〜400m2 /g、好ましくは50〜300m2 /g
である。その使用量は、触媒1リットル当り10〜30
0g、好ましくは50〜250gである。すなわち、1
0g未満であると浄化性能が低く、一方、300gを越
えると触媒の背圧が上昇し好ましくない。ここで、活性
アルミナとは、その結晶形が、χ、ρ、κ、γ、δ、
η、θ等の不定形アルミナをいう。
【0032】本発明に係る鉄、コバルトおよびニッケル
よりなる群から選ばれた少なくとも1種の金属の酸化物
としては、特に限定されるものではないが、酸化物ゾル
または種々の水溶性塩等を焼成することにより、該金属
酸化物となるものを使用できる。この使用方法として
は、上記の水性溶液を、活性アルミナ、セリウム酸化物
またはジルコニウム酸化物に単独に、またはまたがって
担持されるものである。
【0033】本発明に係る鉄、コバルトおよびニッケル
よりなる群から選ばれた少なくとも1種の金属の酸化物
の使用量は、0.1〜20g、特に0.5〜10gであ
る。0.1g未満である場合は、添加効果は示されず、
20gを越える場合は、浄化能の低下をきたすものであ
る。
【0034】次に、本発明に係る触媒を調製する方法と
しては、例えば(1)上記した触媒活性成分および活性
アルミナを一括し、ボールミル等を用いて水性スラリー
とし、モノリス構造担体に被覆し、その後乾燥し、必要
により焼成して完成触媒とする方法、(2)活性アルミ
ナを予めモノリス構造担体に被覆した後、水に溶解性の
あるセリウム塩、ジルコニウム塩の水溶液に該モノリス
構造担体を浸漬し、乾燥、焼成し、次いで残りの触媒活
性成分を同様な手順で担持する方法、(3)上記の複合
酸化物および各成分を担持した活性アルミナをボールミ
ル等により水性スラリーとし、モノリス構造担体に被覆
し、その後乾燥し、必要により焼成して完成触媒とする
方法などがあるが、これらの方法は作業手順の便により
適宜変更し使用される。
【0035】触媒1リットルに対する触媒活性成分の合
計使用量は、50〜400g、好ましくは100〜35
0gである。50g未満である場合は、浄化性能が低
く、400gを越える量を、該担持体であるモノリス構
造担体に被覆した場合は、その背圧が上昇し好ましくな
いものである。
【0036】本発明に使用されるモノリス構造担体とし
ては、通常、セラミックハニカム担体と称されるもので
あればよく、特にコージェライト、ムライト、α−アル
ミナ、ジルコニア、チタニア、リン酸チタン、アルミニ
ウムチタネート、ペタライト、スポジュメン、アルミノ
−シリケート、ケイ酸マグネシウムなどを材料とするハ
ニカム担体が好ましく、中でもコージェライト質のもの
がとくに内燃機関用として好ましい。その他、ステンレ
スまたはFe−Cr−Al合金などの如き酸化抵抗性の
耐熱金属を用いて一体構造担体としたものも使用され
る。これらモノリス構造担体は、押出成型法や、シート
状素子を巻き固める方法などで製造される。そのガス通
過口(セル型状)の形は、6角形、4角形、3角形また
はコルゲーション型のいずれであってもよい。セル密度
(セル数/単位断面積)は、150〜600セル/平方
インチであれば十分に使用可能で、好結果を与える。
【0037】前記触媒活性成分および活性アルミナより
なる混合物を被覆したモノリス構造担体は、乾燥後、2
00〜800℃、好ましくは300〜700℃の温度
で、0.1〜5時間、好ましくは0.2〜3時間焼成さ
れて完成触媒を得る。
【0038】このようにして得られる触媒は、コンバー
タに挿入されて、自動車等の内燃機関からの排気ガスの
浄化に使用される。
【0039】また、本発明による触媒を排気ガス流入側
の触媒として使用し、一方(a)ロジウムおよび白金ま
たは(b)ロジウム、白金およびパラジウムよりなる触
媒活性成分および耐火性無機酸化物よりなる混合物をモ
ノリス構造を有する担体に担持してなる触媒(以下「貴
金属触媒」ともいう)を排気ガス流出側に配置して排気
ガス浄化システムにしてもよい。
【0040】さらに、逆に(a)ロジウムおよび白金ま
たは(b)ロジウム、白金およびパラジウムよりなる触
媒活性成分および耐火性無機酸化物よりなる混合物をモ
ノリス構造を有する担体に担持してなる触媒を排気ガス
流入側に、かつ前記本発明による触媒を排気ガス流出側
に配置して排気ガス浄化システムにしてもよい。
【0041】上記排気ガス浄化システムにおける貴金属
触媒で用いられる貴金属としては、(a)ロジウムおよ
び白金または(b)ロジウム、白金およびパラジウムで
あり、これらの使用量は触媒1リットル当り0.1〜1
0g、好ましくは0.3〜5gである。0.1g未満で
ある場合は、浄化能が低く、10gを越える場合は、添
加量に見合う効果が少ない。
【0042】貴金属触媒で用いられる耐火性無機酸化物
としては、活性アルミナ、シリカ、チタニア、セリウム
酸化物、ジルコニウム酸化物、アルカリ金属、アルカリ
土類金属、希土類金属、鉄、コバルト、ニッケル等の添
加物を金属、金属酸化物等の形態で加えることができ
る。これらの添加物のうち好ましくは活性アルミナ、セ
リウム酸化物、ジルコニウム酸化物である。
【0043】使用される耐火性無機酸化物の量は、触媒
1リットル当り10〜350g、好ましくは20〜25
0gである。
【0044】排気ガス流入側の触媒および排気ガス流出
側の触媒に使用される一体構造担体としては、通常、排
気ガス浄化用触媒に使用される一体構造担体であればい
ずれのものでもよく、例えばハニカム型、コルゲート型
等の一体構造担体が用いられ、その材質は、耐火性を有
するものであればいずれのものであってもよく、例えば
コージェライト等の耐火性を有するセラミック製、フェ
ライト系ステンレス等金属製の一体構造担体が用いられ
る。
【0045】排気ガス流入側の触媒と排気ガス流出側の
触媒との体積比は100:1〜1:100、好ましくは
50:1〜1:50である。100:1未満である場合
および1:100を越える場合は、組み合わせによる性
能向上は示されない。
【0046】排気ガス流入側の触媒と排気ガス流出側の
触媒は、同一の触媒コンバータ内に設置することができ
るし、また排気管の形状、触媒の形状などにより適宜、
各々分離して放置することもできる。
【0047】排気ガス流入側の触媒および排気ガス流出
側の触媒とも各々1個である必要はなく、排気管の形
状、触媒の設置する場所、排気ガスの背圧の上昇等に支
障がないかぎり、排気ガス流入側の触媒および排気ガス
流出側の触媒とも各々複数個の触媒に分割し使用するこ
ともできる。
【0048】
【実施例】以下に実施例により具体的に説明するが、本
発明の趣旨に反しない限り、これらの実施例に限定され
るものでない。
【0049】実施例1 市販のセリウム酸化物(CeO2 、比表面積149m2
/g)にオキシ硝酸ジルコニル水溶液をセリウム酸化
物:ジルコニウム酸化物との換算重量比(以下、CeO
2 /ZrO2 とも記載する)で10/1(CeO2 +Z
rO2 の合計が100g)となるように混合し、乾燥
後、500℃で1時間焼成して100gの粉体を得た。
【0050】上記粉体と活性アルミナ(γ−Al
2 3 、平均粒径45μm、比表面積155m2 /g)
190gに、硝酸第2鉄(酸化鉄として、10g)水溶
液を浸漬後、乾燥し、500℃で1時間焼成した。この
粉体と、酢酸バリウム16.7gおよびパラジウム4g
含有する硝酸パラジウム水溶液を加え、ボールミルで湿
式粉砕することにより水溶性スラリーを調製した。この
スラリーに、断面積1インチ平方当り400個のセルを
有するコージェライト製モノリス担体(外径33mm×
長さ76mm)を浸漬し、取り出した後、セル内の過剰
スラリーを圧縮空気で吹き飛ばした後、乾燥、焼成し、
完成触媒を得た。
【0051】実施例2 実施例1において、硝酸第2鉄(酸化鉄として、10
g)を、硝酸コバルト(酸化コバルトとして、10g)
に変えた以外は、実施例1と同様にして完成触媒を得
た。
【0052】実施例3 実施例1において、硝酸第2鉄(酸化鉄として、10
g)を、硝酸ニッケル(酸化ニッケルとして、10g)
に変えた以外は、実施例1と同様にして完成触媒を得
た。
【0053】実施例4 実施例1において、硝酸第2鉄(酸化鉄として、10
g)を、硝酸ニッケル(酸化ニッケルとして、0.2
g)に変えた以外は、実施例1と同様にして完成触媒を
得た。
【0054】実施例5 実施例1において、硝酸第2鉄(酸化鉄として、10
g)を、硝酸ニッケル(酸化ニッケルとして、40g)
に変えた以外は、実施例1と同様にして完成触媒を得
た。
【0055】実施例6 実施例1において、酢酸バリウム16.7gを133.
6gに変えた以外は、実施例1と同様にして、完成触媒
を得た。
【0056】実施例7 実施例1において、酢酸バリウム16.7gを0.83
gに変えた以外は、実施例1と同様にして、完成触媒を
得た。
【0057】実施例8 実施例1において、酢酸バリウム16.7gを酢酸カル
シウム28.2gに変えた以外は、実施例1と同様にし
て、完成触媒を得た。
【0058】実施例9 実施例1において、酢酸バリウム16.7gを酢酸スト
ロンチウム19.8gに変えた以外は、実施例1と同様
にして、完成触媒を得た。
【0059】実施例10 実施例1において、CeO2 /ZrO2 の比を10/1
(CeO2 とZrO 2 の合計が30g)に変えた以外
は、実施例1と同様にして、完成触媒を得た。
【0060】実施例11 実施例1において、CeO2 /ZrO2 の比を10/1
(CeO2 とZrO 2 の合計が160g)に変えた以
外は、実施例1と同様にして、完成触媒を得た。
【0061】実施例12 実施例1において、CeO2 /ZrO2 の比を10/3
(CeO2 とZrO 2 の合計が100g)に変えた以
外は、実施例1と同様にして、完成触媒を得た。
【0062】実施例13 実施例1において、CeO2 /ZrO2 の比を25/1
(CeO2 とZrO 2 の合計が100g)に変えた以
外は、実施例1と同様にして、完成触媒を得た。
【0063】実施例14 実施例1において、パラジウム4g含有する硝酸パラジ
ウム水溶液をパラジウム2g含有する硝酸パラジウム水
溶液に変更する以外は、実施例1と同様にして、完成触
媒を得た。
【0064】実施例15 実施例1において、パラジウム4g含有する硝酸パラジ
ウム水溶液をパラジウム16g含有する硝酸パラジウム
水溶液に変更する以外は、実施例1と同様にして、完成
触媒を得た。
【0065】実施例16 実施例1において、パラジウム4g含有する硝酸パラジ
ウム水溶液をパラジウム40g含有する硝酸パラジウム
水溶液に変更する以外は、実施例1と同様にして、完成
触媒を得た。
【0066】実施例17 実施例1において、CeO2 /ZrO2 の比を10/1
(CeO2 とZrO 2 の合計が260g)に変えた以
外は、実施例1と同様にして、完成触媒を得た。
【0067】比較例1 実施例1において、酸化鉄を除いた以外は、実施例1と
同様にして、完成触媒を得た。
【0068】比較例2 実施例1において、酢酸バリウムを除いた以外は、実施
例1と同様にして、完成触媒を得た。
【0069】比較例3 実施例1において、オキシ硝酸ジルコニルを除いた以外
は、実施例1と同様にして、完成触媒を得た。
【0070】比較例4 パラジウムを2.25g含有する硝酸パラジウム水溶液
とロジウムを0.22g含有する硝酸ロジウム水溶液の
混合溶液を実施例1で用いた活性アルミナ200gに含
浸、乾燥、焼成して得られた粉体と実施例1で用いたセ
リウム酸化物100gをボールミルで湿式粉砕後、実施
例1と同様にして完成触媒を得た。
【0071】比較例5 白金を2.25g含有するジニトロジアミン白金水溶液
とロジウムを0.22g含有する硝酸ロジウム水溶液を
混合した溶液に実施例1で用いた活性アルミナ200g
を含浸担持した粉体と実施例1で用いたセリウム酸化物
100gをボールミルで湿式粉砕後、実施例1と同様に
して、完成触媒を得た。
【0072】このようにして得られた実施例と比較例の
触媒の1リットル当りの各触媒成分の担持量を表1に示
した。
【0073】
【表1】
【0074】実施例18 次に、実施例1〜17までの触媒と、比較例1〜5まで
の触媒のエンジン耐久走行後の触媒活性を調べた。
【0075】市販の電子制御方式のエンジン(8気筒4
400cc)を使用し、各触媒を充填したマルチコンバ
ーターをエンジンの排気系に連設して耐久テストを行っ
た。エンジンは、定常運転60秒、減速6秒(減速時に
燃料がカットされて、触媒は、高温酸化雰囲気の厳しい
条件にさらされる。)というモード運転で運転し触媒入
口ガス温度が定常運転時900℃となる条件で50時間
触媒をエージングした。
【0076】エージング後の触媒性能の評価は、市販の
電子制御方式のエンジン(4気筒1800cc)を使用
し、各触媒を充填したマルチコンバータを、エンジンの
排気系に連設して行った。触媒の三元性能は触媒入口ガ
ス温度400℃、空間速度90,000hr-1の条件で
評価した。この際、外部発振器より1Hzサイン波型シ
グナルをエンジンのコントロールユニットに導入して、
空燃比(A/F)を±1.0A/F、1Hzで振動させ
ながら平均空燃比を連続的に変化させ、この時の触媒入
口および出口ガス組成を同時に分析して、平均空燃比
が、A/Fが15.1から13.1までのCO、HCお
よびNOxの浄化率を求めた。
【0077】上記のようにして求めたCO、HCおよび
NOxの浄化率対入口空燃比をグラフにプロットして、
三元特性曲線を作成し、COおよびNOxの浄化率曲線
の交点(クロスオーバーポイントと呼ぶ)の浄化率と、
その交点のA/F値におけるHC浄化率、さらに、A/
Fが13.8(エンジン排気ガスがリッチ)でのNOx
の浄化能を表2に示した。
【0078】また、触媒の低温での浄化性能は、空燃比
が±0.5A/F(1Hz)の条件で振動させながら、
平均空燃比を、A/Fを14.6に固定してエンジンを
運転し、エンジン排気系の触媒コンバーターの前に熱交
換器を取り付けて、触媒入口ガス温度を200℃〜50
0℃まで連続的に変化させ、触媒入口および出口ガス組
成を分析して、CO、HCおよびNOxの浄化率を求め
ることにより評価した。上記のようにして求めた、C
O、HCおよびNOxの浄化率50%での温度(ライト
オフ温度)を測定して表2に示した。
【0079】
【表2】
【0080】表1および表2の結果より、本発明に開示
される触媒は、貴金属として、ロジウムを含まずパラジ
ウムのみで、CO、HCおよびNOxの三成分を同時に
除去できることがわかった。
【0081】さらに表2の結果より、本発明に開示され
る触媒は、エンジン排気ガスがリッチ側でのNOxの浄
化率(A/Fが13.8でのNOxの値)に優れ、さら
に著しく低温で、CO、HCおよびNOxの三成分を同
時除去(ライトオフ温度の値)できることもわかった。
【0082】実施例19 以下の手順で、CeO2 の結晶子径、酸素消費量を測定
した。
【0083】実施例19A 実施例1で用いたセリウム酸化物にオキシ硝酸ジルコニ
ル水溶液をCeO2 /ZrO2 の比でそれぞれ100/
4(試料NO.a)、100/10(試料NO.b)、
100/30(試料NO.c)、100/50(試料N
O.d)となるように混合し、乾燥後に500℃で焼成
し、その後、空気中で、900℃で10時間焼成した。
なお、これらはCeO2 とZrO2 の合計は、20gで
ある。
【0084】実施例19B 硝酸セリウム水溶液とオキシ硝酸ジルコニル水溶液をC
eO2 /ZrO2 の比で100/10(試料NO.e)
となるように混合し、乾燥し、500℃で1時間焼成し
た。その後、空気中で、900℃で10時間焼成した。
【0085】実施例19C 実施例1で用いたセリウム酸化物20gを空気中で、9
00℃で10時間焼成した(比較試料f)。
【0086】結晶子径の測定 実施例19A、19Bおよび19Cで得られた試料のX
線回折を測定し、セリウム酸化物の結晶子径を求めた。
結果を表3に示した。この結晶子径の測定の目的は、触
媒は、通常、高温耐久性が要求されるが、常温処理だけ
では、高温耐久性の有無が評価し難いため、高温時での
セリウム酸化物とジルコニウム酸化物の複合物等が効果
的であるか否かの評価のために行なうものである。その
条件として、空気中で900℃、10時間の焼成を行な
ったものである。
【0087】酸素消費の測定 実施例19A、19Bおよび19Cで得られた試料を通
常の流通系パルス型反応装置に充填し、次いで、ヘリウ
ムガスを通した後、500℃で水素で30分間還元処理
した後、再度ヘリウムガスを15分間通過させ、次いで
同雰囲気下で400℃まで降温した後、所定量の酸素の
パルスを通過させ、その時の酸素の消費量を測定し、セ
リウム酸化物の1グラム当りの酸素消費量を求めた。こ
の結果を表3に示した。
【0088】
【表3】
【0089】表3からわかるように、900℃酸素雰囲
気において、セリウム酸化物は、ジルコニウム酸化物に
より安定化されていることがわかる。
【0090】実施例20 以下の手順で、触媒を調製し、完成触媒のCO、HCお
よびNOxの浄化率を測定した。
【0091】触媒の調製 実施例1で得られた触媒を完成触媒(I)とした。
【0092】次いで、白金を1.67g含有するジニト
ロジアミン白金水溶液、ロジウムを0.33g含有する
硝酸ロジウム水溶液を混合した溶液に実施例1で用いた
活性アルミナ200gを含浸担持した粉体、および実施
例1で用いたセリウム酸化物100gを加え、ボールミ
ルで湿式粉砕後、上記の手順と同様にして完成触媒(I
I)を得た。
【0093】完成触媒の浄化率測定 上記の触媒調製で得られた完成触媒(I)および(II)
を組み合わせて実施例に該当する触媒、すなわち、実施
例の組み合わせ(1)である前段触媒(I)および後段
触媒(II)および組み合わせ(2)である前段触媒(I
I)および後段触媒(I)並びに比較例の組み合わせ
(3)である前段触媒(II)および後段触媒(II)の3
種類の組み合わせについて、実施例20と同様の評価方
法により、CO、HCおよびNOxの浄化率を求めた結
果を表4に示した。
【0094】
【表4】
【0095】
【発明の効果】本発明による排気ガス浄化用触媒および
排気ガス浄化システムは、ロジウムを使用することな
く、かつ従来より極めて少量でCO、HCおよびNOx
の三成分を同時に除去することができるものである。
【0096】アルカリ土類金属酸化物の添加効果は、パ
ラジウムに直接作用し、その電荷状態を変化させること
により、反応性を高め、パラジウム触媒の問題点である
エンジン排気ガスがリッチな状態でもNOx浄化能を向
上させることができるものである。
【0097】また、鉄、コバルトおよびニッケルよりな
る群から選ばれた少なくとも1種の金属の酸化物の添加
は、上記リッチ雰囲気のNOx浄化能をさらに飛躍的に
向上させるものである。
【0098】またセリウム酸化物およびジルコニウム酸
化物を用いることにより、前記の効果はより向上するの
みならず、ストイキオメトリー近傍でのCO、HCおよ
びNOxの浄化能の向上が示される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大幡 知久 兵庫県姫路市網干区興浜字西沖992番地の 1 株式会社日本触媒触媒研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触媒1リットルに対して、鉄、コバルト
    およびニッケルよりなる群から選ばれた少なくとも1種
    の金属の酸化物0.1〜20g、パラジウム0.5〜3
    0g、アルカリ土類金属酸化物0.1〜50g、セリウ
    ム酸化物10〜150gおよびジルコニウム酸化物0.
    1〜50gよりなる触媒活性成分、および活性アルミナ
    10〜300gよりなる混合物をモノリス構造担体に担
    持してなる内燃機関の排気ガスから一酸化炭素、炭化水
    素類および窒素酸化物を同時に除去するための排気ガス
    浄化用触媒。
  2. 【請求項2】 該セリウム酸化物と該ジルコニウム酸化
    物とは、少なくとも一部が複合物または固溶体として存
    在してなる請求項1に記載の排気ガス浄化用触媒。
  3. 【請求項3】 該セリウム酸化物と該ジルコニウム酸化
    物の比(酸化物換算重量比)が100:2〜100:6
    0である請求項1に記載の排気ガス浄化用触媒。
  4. 【請求項4】 該セリウム酸化物と該ジルコニウム酸化
    物との少なくとも一部の複合物または固溶体は、900
    ℃の温度で空気中で10時間焼成した後に、その結晶子
    径が250オングストローム以下である請求項2に記載
    の排気ガス浄化用触媒。
  5. 【請求項5】 該セリウム酸化物と該ジルコニウム酸化
    物との少なくとも一部の複合物または固溶体は、900
    ℃の温度で空気中で10時間焼成した後に、500℃で
    30分間の水素還元後の400℃での酸素消費量が、該
    セリウム酸化物1g当り5×10-5モル(O2 換算)以
    上である請求項2に記載の排気ガス浄化用触媒。
  6. 【請求項6】 該アルカリ土類金属酸化物と該パラジウ
    ムとの重量比(アルカリ土類金属酸化物:パラジウム)
    が、1:100〜150:1である請求項1〜5のいず
    れかに記載の触媒。
  7. 【請求項7】 排気ガス流入側の触媒として請求項1〜
    6のいずれかに記載の触媒を、また排気ガス流出側の触
    媒として(a)ロジウムおよび白金または(b)ロジウ
    ム、白金およびパラジウムよりなる触媒活性成分および
    耐火性無機酸化物よりなる混合物をモノリス構造担体に
    担持してなる触媒を配置してなる排気ガス浄化システ
    ム。
  8. 【請求項8】 排気ガス流入側の触媒として(a)ロジ
    ウムおよび白金または(b)ロジウム、白金およびパラ
    ジウムよりなる触媒活性成分および耐火性無機酸化物よ
    りなる混合物をモノリス構造担体に担持してなる触媒
    を、また排気ガス流出側の触媒として請求項1〜6のい
    ずれかに記載の触媒を配置してなる排気ガス浄化システ
    ム。
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