JPH0520023Y2 - - Google Patents

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JPH0520023Y2
JPH0520023Y2 JP7743788U JP7743788U JPH0520023Y2 JP H0520023 Y2 JPH0520023 Y2 JP H0520023Y2 JP 7743788 U JP7743788 U JP 7743788U JP 7743788 U JP7743788 U JP 7743788U JP H0520023 Y2 JPH0520023 Y2 JP H0520023Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、振幅変調放送のラジオ受信機などで
好適に実施される受信装置に関し、さらに詳しく
は、ダイレクト検波方式によつて受信信号の検波
処理を行う受信装置に関する。
従来の技術 第5図は、振幅変調放送のダイレクト検波を行
う基本的なラジオ受信機1の電気的構成を示すブ
ロツク図である。この受信機1は、大略的に、ア
ンテナ2と、高周波増幅回路3と、直交交換回路
4と、ローパスフイルタ(以下、LPFと略称す
る)9,10と、乗算器11,12と、加算器1
3と、演算回路14と、増幅器17と、電力増幅
器18と、スピーカ19と、同調制御回路20と
を含んで構成される。
アンテナ2で受信された受信信号は、高周波増
幅回路3を介して直交変換回路4に与えられる。
直交変換回路4は、同調制御回路20からの出力
電圧に対応した周波数で発振を行う電圧制御発振
回路5と、この電圧制御発振回路5からの発振信
号と前記受信信号とを乗算する乗算器7と、電圧
制御発振回路5からの発振信号の位相を90度ずら
して導出する移相器と、移相器6からの信号と前
記受信信号とを乗算する乗算器8とを含んで構成
される。
乗算器7からの出力は、LPF9を介して乗算
器11に与えられて、2乗に乗算されて加算器1
3に与えられる。乗算器8からの出力は、LPF
10を介して乗算器12で2乗で乗算されて、加
算器13に与えられる。加算器13の出力は演算
回路14に与えられる。
演算回路14は、演算増幅器15と乗算器16
とを含んで構成されており、加算器13からの出
力は演算増幅器15の非反転入力端子に与えられ
ており、この演算増幅器15の反転入力端子には
該演算増幅器15の出力が乗算器16によつて2
乗に演算されて負帰還される。これによつてこの
演算回路14からは入力信号の平方根を表わす信
号が導出され、増幅器17から電力増幅器18を
介してスピーカ19に与えられる。
同調制御回路20は、従来から用いられている
電子同調式チユーナのフエイズロツクループ回路
とほぼ同様に構成され、電圧制御発振回路5の発
振信号を分周するプログラマブルカウンタ21
と、このプログラマブルカウンタ21の分周比を
制御する制御回路22と、基準となる周波数で振
動を行う水晶発振子23と、この水晶発振子23
の発振信号を分周する分周回路24と、前記プロ
グラマブルカウンタ21からの出力と分周回路2
4からの出力との位相を比較する位相比較器25
と、位相比較器25の比較結果を前述のように電
圧レベルとして電圧制御発振回路5に与える
LPF26とを含んで構成される。
上述のように構成された受信機1において、高
周波増幅回路3からの受信信号S1と、電圧制御
発振回路5からの発振信号S2とをそれぞれ、 S1=E1sin(ω1t+θ) ……(1) S2=E0sin(ω0t) ……(2) とする。ここで、E1は変調波、ω1は搬送波角周
波数、E0は定数、ω0は電圧制御発振回路5の発
振信号の角周波数である。θは電圧制御発振回路
5の発振信号と受信信号との間の位相差であり、
両者間に同期が取られていない状態では時事刻々
と変化する。
前記第1式および第2式に基づいて、乗算器7
の出力S3を求めると、 S3=E1sin(ω1t+θ)×E0sin(ω0t)=−1/2
E1E0{cos(ω1t+ω0t+θ)−cos(ω1t−ω0t+
θ)}
……(3) となる。この乗算器7の出力S3は、LPF9によ
つて変調波帯域、たとえば10kHz程度以下の帯域
が波され、したがつて前記第3式において前項
部分が阻止され、したがつてLPF9の出力S4は、 S4=1/2E1E0cos(ω1t−ω0t+θ) ……(4) で表わされる。
一方、乗算器8へは移相器6によつて電圧制御
発振回路5からの発振信号が90度だけ位相がずれ
て与えられており、したがつて乗算器8の出力
S5は、 S5=E1sin(ω1t+θ)×E0cos(ω0t)=1/2E1
E0{sin(ω1t+ω0t+θ)+sin(ω1t−ω0t+θ
)}
……(5) で表わされ、LPF10によつて前項部分が阻止
されて、したがつてLPF10からの出力S6は、 S6=1/2E1E0sin(ω1t−ω0t+θ) ……(6) となる。
したがつて演算回路14からの出力S7は、加
算器13によつて求められるLPF9の出力S4が
乗算器11で2乗されたものと、LPF10の出
力S6が乗算器12で2乗されたものとの和の平
方根であり、すなわち、 S7=√42+62=1/2E1E0210
+)+210+)=1/2E1E0
……(7) となる。したがつてこの第7式から明らかなよう
に、受信信号と電圧制御発振回路5からの発振信
号との位相のずれθが変化しても、演算回路14
からの出力S7は変化することなく、こうして受
信信号に非同期でダイレクト検波することが可能
であることが理解できる。
上述のようなダイレクト検波による受信機1で
は、アンテナ2から電力増幅器18における構成
段のいずれかにおいて、大きな増幅度が必要であ
る。一方、乗算器11,12、加算器13および
演算回路14などによる信号処理をデジタルによ
つて行う場合、乗算器11,12よりも前段側で
の増幅が必要となる。しかしながら高周波増幅回
路3の増幅度を高めることは混変調特性の観点か
ら好ましくなく、したがつて典型的な従来技術の
受信機1aでは、第6図で示されるように、
LPF9,10の後段側、すなわち乗算器11,
12の前段側において、それぞれ増幅回路27,
28を設けて増幅動作が行われている。増幅回路
27,28のゲインは、受信信号レベルの変動に
対して出力信号レベルを一定に保つために、演算
回路14からの出力S7に基づいて、ゲイン調整
回路29によつて自動的に調整制御される。
考案が解決しようとする課題 上述のような従来技術の受信機1aでは、増幅
回路27,28の増幅度が同一でないと、原理的
に、検波・復調された出力波形に歪みを生じるこ
ととなる。すなわち増幅回路27のゲインをGA
とし、増幅回路28のゲインをGBとするとき、
前記第7式においてω1=ω0とすると、演算回路
14の出力S7aは、 となり、GA=GBのときには出力S7aは、前記位
相のずれθに依存することなく、したがつて位相
歪みが生じることはない。これに対してGA≠GB
のときには位相のずれθに依存して位相歪みが生
じることが理解される。
したがつて前述のように増幅回路27,28の
ゲインGA,GBを同一にする必要がある。しかし
ながら前述のように増幅回路27,28のゲイン
GA,GBは、演算回路14の出力S7に基づいて変
化する必要があり、またこのゲインGA,GBはた
とえば80dB程度のかなり高い値とする必要があ
り、したがつて構成が複雑化してしまうととも
に、実際にゲインGA,GBを等しくすることは困
難である。またこのように2つの増幅回路27,
28を必要とするため構成が複雑化する。
本考案の目的は、簡便な構成で、位相歪みなど
を生じることなく、高い増幅度を得ることができ
るようにした受信装置を提供することである。
課題を解決するための手段 本考案は、所定周波数の第1基準クロツク信号
と該第1基準クロツク信号に対して位相の異なる
第2基準クロツク信号とを用い、変調された前記
所定周波数の入力信号を受信する受信装置であつ
て、 前記第1基準クロツク信号と前記入力信号とを
乗算する第1乗算器と、 前記第2基準クロツク信号と前記入力信号とを
乗算する第2乗算器と、 前記第1および第2乗算器の後段にそれぞれ設
けられる第1および第2低域波手段と、 前記第1および第2低域波手段の後段に設け
られる単の増幅手段と、 前記増幅手段を前記第1および第2低域波手
段に選択的に接続する選択手段と、 前記増幅手段の後段に設けられ、前記第1低域
波手段側からの出力と前記第2低域波手段側
からの出力の値をそれぞれ保持する手段を有し、
前記変調された前記所定周波数の入力信号を復調
する処理手段とを含むことを特徴とする受信装置
である。
また本考案は、前記増幅手段の後段にアナロ
グ/デジタル変換手段を設け、その出力をデジタ
ル信号処理手段に入力して検波処理を行うように
したことを特徴とする受信装置である。
作 用 本考案に従えば、受信信号は第1乗算器と第2
乗算器とに共通に与えられており、この受信信号
は、第1乗算器では第1基準クロツク信号と乗算
され、また第2乗算器では前記第1基準クロツク
信号に対して位相の異なる第2基準クロツク信号
と乗算され、こうして受信信号は第1および第2
乗算器によつて直交変換される。第1乗算器の乗
算結果は第1低域波手段に与えられており、ま
た第2乗算器の乗算結果は第2低域波手段に与
えられる。
これら第1および第2低域波手段の出力は、
選択手段によつて選択的に単一の増幅手段に与え
られる。増幅手段によつて増幅された前記第1お
よび第2低域波手段の出力は、処理手段に与え
られる。処理手段は、たとえば前記選択手段の選
択動作に連動して、第1低域波手段の出力と第
2低域波手段の出力とを分離し、こうして得ら
れた増幅された第1低域波手段の出力と第2低
域波手段の出力の値をそれぞれ保持し、こうし
て前記変調された入力信号を復調、検波し、その
検波出力を発生する。こうして前記直交変換され
た受信信号は、単一の増幅手段を介して、処理手
段によつて検波・復調される。
したがつて第1および第2低域波手段からの
出力は同一のゲインで増幅され、これによつて処
理手段からの検波出力に位相歪みなどを生じるこ
となく、高い増幅度を得ることができる。また単
一の増幅手段を用いているため、その増幅度の調
整などを比較的簡単に行うことができるととも
に、構成を簡略化することができる。
また本考案に従えば、増幅手段の出力は、アナ
ログ/デジタル変換手段を介してデジタル信号処
理手段に与えられる。
したがつてデジタル信号処理手段によつて、前
記増幅手段の出力を第1低域波手段の出力と第
2低域波手段の出力とに分離して検波処理を行
うことができ、構成をさらに簡略化することがで
きる。
実施例 第1図は、本考案の一実施例の受信機31の電
気的構成を示すブロツク図である。この受信機3
1は、アンテナ32で受信される振幅変調信号を
搬送波に非同期でダイレクト検波を行うことがで
きる。この受信機31は、大略的に、アンテナ3
2と、高周波増幅回路33と、直交変換回路34
と、第1低域波手段であるLPF39と、第2
低域波手段であるLPF40と、乗算器41,
42と、加算器43と、演算回路44と、増幅器
47と、電力増幅器48と、スピーカ49と、同
調制御回路50と、増幅手段である増幅回路65
と、選択手段である切換スイツチ61,71とを
含んで構成される。乗算器41,42と、加算器
43と、演算回路44とは、処理手段を構成す
る。
アンテナ32で受信された受信信号は、高周波
増幅回路33を介して直交変換回路34に与えら
れる。直交変換回路34は、同調制御回路50か
らの出力電圧に対応した周波数で発振を行い、そ
の発振信号を第1基準クロツク信号として導出す
る電圧制御発振回路35と、この電圧制御発振回
路35からの発振信号と前記受信信号とを乗算
し、第1乗算器である乗算器37と、電圧制御発
振回路35からの発振信号の位相を90度ずらし
て、第2基準クロツク信号として導出する移相器
36と、移相器36からの信号と前記受信信号と
を乗算し、第2乗算器である乗算器38とを含ん
で構成される。乗算器37からの出力はLPF3
9に与えられており、また乗算器38からの出力
はLPF40に与えられる。
LPF39の出力は切換スイツチ61の個別接
点62に与えられており、またLPF40の出力
は個別接点63に与えられる。切換スイツチ61
の共通接点64は増幅回路65に接続されてお
り、この増幅回路65の出力は切換スイツチ71
の共通接点74に導出される。切換スイツチ71
の個別接点72は、コンデンサ66を介して乗算
器41に接続される。また切換スイツチ71の個
別接点73は、コンデンサ67を介して乗算器4
2に接続される。
切換スイツチ61,71のスイツチング態様
は、クロツク発生回路68からのクロツク信号に
よつて連動して制御され、たとえばクロツク信号
がハイレベルであるときは、切換スイツチ61の
共通接点64は個別接点62に導通し、また切換
スイツチ71の共通接点74は個別接点72に導
通する。これに対してクロツク信号がローレベル
であるときには、切換スイツチ61の共通接点6
4は個別接点63に導通し、また切換スイツチ7
1の共通接点74は個別接点73に導通する。
こうして増幅回路65で増幅されたLPF39,
40の出力は、切換スイツチ61,71のマルチ
プレツクス動作によつて、それぞれコンデンサ6
6,67を介して乗算器41,42に与えられ
る。コンデンサ66,67は、前記マルチプレツ
クス動作に伴う前値ホールドのために用いられ
る。
前記クロツク発生回路68から導出されるクロ
ツク信号の周波数と、LPF39,40の遮断周
波数とは、変調信号の周波数帯域に基づいて決定
され、たとえば振幅変調放送の場合、変調信号の
最大周波数をmaxとすると、LPF39,40の
遮断周波数は、この最大周波数maxよりもわず
かに高く設定され、またクロツク発生回路68の
クロツク周波数は、標本化定理から、2max以
上となるように選ばれる。
前記増幅回路65は、たとえば差動増幅器によ
つて実現され、切換スイツチ61の共通接点64
はこの増幅回路65の非反転入力端子に接続さ
れ、またこの増幅回路65の反転入力端子には、
該増幅回路65の出力が、カドニウムセル(以
下、CdSと略称する)75と、抵抗76とで分圧
されて負帰還される。CdS75の抵抗値は、発光
ダイオード(以下LEDと略称する)78の発光
量に対応して変化し、このLED78の発光量は、
演算回路44からの出力に基づいて、ゲイン調整
回路59によつて抵抗77を介して制御され、こ
うして増幅回路65のゲインが調整制御される。
乗算器41,42は、入力信号を2乗に乗算し
て加算器43に与える。加算器43の出力は、演
算回路44に与えられる。演算回路44は、演算
増幅器45と乗算器46とを含んで構成されてお
り、加算器43からの出力は演算増幅器45の非
反転入力端子に与えられており、この演算増幅器
45の反転入力端子には該演算増幅器45の出力
が乗算器46によつて2乗に乗算されて負帰還さ
れる。これによつてこの演算回路44からは入力
信号の平方根を表わす信号が導出され、増幅器4
7から電力増幅器48を介してスピーカ49に与
えられる。
同調制御回路50は、電圧制御発振回路35の
発振信号を分周するプログラマブルカウンタ51
と、このプログラマブルカウンタ51の分周比を
制御する制御回路52と、基準となる周波数で振
動を行う水晶発振子53と、この水晶発振子53
の発振信号を分周する分周回路54と、前記プロ
グラマブルカウンタ51からの出力と分周回路5
4からの出力との位相を比較する位相比較器55
と、位相比較器55の比較結果を前述のように電
圧レベルとして電圧制御発振回路35に与える
LPF56とを含んで構成される。
上述のように構成された受信機31において、
増幅回路65には、LPF39,40の出力がそ
れぞれ第2図2において仮想線l1,l2で示さ
れるとき、第2図1で示されるクロツク発生回路
68からのクロツク信号によつて、第2図2にお
いて実線l3で示される信号が入力される。
これによつて乗算器41,42にはそれぞれ第
3図2および第3図3で示されるように、第3図
1で示される前記クロツク信号に同期して、増幅
回路65で増幅された前記LPF39,40から
の出力がそれぞれ与えられる。
このようにして本件受信機31では、クロツク
発生回路68からのクロツク信号に同期して、切
換スイツチ61,71がマルチプレツクス動作を
行い、これによつてLPF39,40からの出力
は時分割されて単一の増幅回路65によつて増幅
された後、乗算器41,42に与えられる。
したがつてLPF39,40の出力は同一のゲ
インで増幅が行われるため、演算回路44から導
出される出力に位相歪みなどを生じることなく、
受信信号を搬送波に非同期でダイレクト検波する
ことができる。
また単一の増幅回路65で増幅動作を行うよう
にしたので、構成を簡略化することができ、さら
にまたゲイン調整回路59によるゲインの調整を
それほど高精度に行う必要はなく、これによつて
もまた構成を簡略化することができるとともに、
増幅回路65のゲインを調整するための構成の無
調整化が可能となり、集積回路化を促進すること
ができる。
さらにまた増幅回路65のゲイン調整は、CdS
75を用いた負帰還によつて行われるため、これ
によつてもまた位相歪みを低減することができ
る。
第4図は本考案の他の実施例の受信機81の電
気的構成を示すブロツク図であり、この受信機8
1は前述の受信機31に類似し、対応する部分に
は同一の参照符を付す。注目すべきはこの実施例
では、増幅回路65からの出力は、アナログ/デ
ジタル変換器82を介してデジタル信号処理回路
83に与えられ、このデジタル信号処理回路83
内で、前記切換スイツチ71に対応する切換スイ
ツチ84,85によつてメモリ86,87にそれ
ぞれ書込まれ、こうして前記乗算器41,42や
加算器43および演算回路44での動作が行わ
れ、検波・復調動作を行うことができる。デジタ
ル信号処理回路83からの出力は、デジタル/ア
ナログ変換器89でアナログ変換されて、増幅器
47に与えられる。
この場合、切換スイツチ61は、デジタル信号
処理回路83内のクロツク発生回路88からのク
ロツク信号によつて、前記切換スイツチ84,8
5とともに切換制御が行われる。またデジタル信
号処理回路83によるデジタル信号処理を行うに
当つてのアナログ/デジタル変換処理は、単一の
アナログ/デジタル変換器82を用いて行われ、
こうしてデジタル信号処理回路83を用いる場合
には、構成をさらに簡略化することができる。
考案の効果 以上のように本考案によれば、第1および第2
低域波手段の出力を選択手段によつて選択的に
単一の増幅手段に与え、増幅手段によつて増幅さ
れた前記第1および第2低域波手段の出力は処
理手段においてたとえば前記選択手段の選択動作
に連動して第1低域波手段の出力と第2低域
波手段の出力とに分離し、こうして得られた増幅
された第1低域波手段の出力と第2低域波手
段の出力の値をそれぞれ保持し、前記変調された
入力信号を復調、検波し、その検波出力を発生す
るようにしたので、直交変換された第1および第
2低域波手段からの出力は単一の増幅手段を介
して処理手段によつて検波・復調される。
したがつて第1および第2低域波手段からの
出力は同一のゲインで増幅され、これによつて処
理手段からの検波出力に位相歪みなどを生じるこ
となく、高い増幅度を得ることができる。また単
一の増幅手段を用いているため、その増幅度の調
整などを比較的簡単に行うことができるととも
に、構成を簡略化することができる。
また本考案によれば、増幅手段の出力は、アナ
ログ/デジタル変換手段を介してデジタル信号処
理手段に与えるようにしたので、デジタル信号処
理手段によつて、前記増幅手段の出力を第1低域
波手段の出力と第2低域波手段の出力とに分
離して検波処理を行うことができ、構成をさらに
簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の受信機31の電気
的構成を示すブロツク図、第2図および第3図は
動作を説明するための波形図、第4図は本考案の
他の実施例の受信機81の電気的構成を示すブロ
ツク図、第5図は振幅変調信号をダイレクト検波
するための基本的な受信機1の電気的構成を示す
ブロツク図、第6図は従来技術の受信機1aの電
気的構成を示すブロツク図である。 31,81……受信機、32……アンテナ、3
3……高周波増幅回路、34……直交変換回路、
37,38,41,42,46……乗算器、3
9,40,56……LPF、43……加算器、4
4……演算回路、47……増幅器、48……電力
増幅器、49……スピーカ、50……同調制御回
路、59……ゲイン調整回路、61,71,8
4,85……切換スイツチ、65……増幅回路、
68,88……クロツク発生回路、82……アナ
ログ/デジタル変換器、83……デジタル信号処
理回路、89……デジタル/アナログ変換器。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 所定周波数の第1基準クロツク信号と該第1
    基準クロツク信号に対して位相の異なる第2基
    準クロツク信号とを用い、変調された前記所定
    周波数の入力信号を受信する受信装置であつ
    て、 前記第1基準クロツク信号と前記入力信号と
    を乗算する第1乗算器と、 前記第2基準クロツク信号と前記入力信号と
    を乗算する第2乗算器と、 前記第1および第2乗算器の後段にそれぞれ
    設けられる第1および第2低域波手段と、 前記第1および第2低域波手段の後段に設
    けられる単の増幅手段と、 前記増幅手段を前記第1および第2低域波
    手段に選択的に接続する選択手段と、 前記増幅手段の後段に設けられ、前記第1低
    域波手段側からの出力と前記第2低域波手
    段側からの出力の値をそれぞれ保持する手段を
    有し、前記変調された前記所定周波数の入力信
    号を復調する処理手段とを含むことを特徴とす
    る受信装置。 (2) 前記増幅手段の後段にアナログ/デジタル変
    換手段を設け、その出力をデジタル信号処理手
    段に入力して検波処理を行うようにしたことを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の受信装置。
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JPH02842U (ja) 1990-01-05

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