JPH05200216A - エアバッグ・ガス発生装置用濾過フィルタ及びその製造方法 - Google Patents
エアバッグ・ガス発生装置用濾過フィルタ及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH05200216A JPH05200216A JP4038670A JP3867092A JPH05200216A JP H05200216 A JPH05200216 A JP H05200216A JP 4038670 A JP4038670 A JP 4038670A JP 3867092 A JP3867092 A JP 3867092A JP H05200216 A JPH05200216 A JP H05200216A
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- Japan
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- filter
- gas generator
- air bag
- gasket material
- filtration filter
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- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動車に設置されたエアバッグ・ガス発生装
置への取り付けが容易で、しかも耐熱性、難燃性、耐候
性及び耐寒性に優れたエアバッグ・ガス発生装置用濾過
フィルタを提供すること。 【構成】 濾過フィルタ（１）の所定の位置にガスケッ
ト材（２）を設けて成るエアバッグ・ガス発生装置用濾
過フィルタ。前記ガスケット材（２）は、前記濾過フィ
ルタ（１）の所定の位置に自己接着性を有する付加硬化
型又は縮合型液状シリコーンゴム組成物で形成されてい
る。従って、ガス発生装置へ濾過フィルタを配置する際
に、ガスケット材の取り付け作業が不要であり、耐久性
にも優れている。
置への取り付けが容易で、しかも耐熱性、難燃性、耐候
性及び耐寒性に優れたエアバッグ・ガス発生装置用濾過
フィルタを提供すること。 【構成】 濾過フィルタ（１）の所定の位置にガスケッ
ト材（２）を設けて成るエアバッグ・ガス発生装置用濾
過フィルタ。前記ガスケット材（２）は、前記濾過フィ
ルタ（１）の所定の位置に自己接着性を有する付加硬化
型又は縮合型液状シリコーンゴム組成物で形成されてい
る。従って、ガス発生装置へ濾過フィルタを配置する際
に、ガスケット材の取り付け作業が不要であり、耐久性
にも優れている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は乗用車等のエアバッグ・
ガス発生装置に使用される濾過フィルタ及びその製造方
法に関し、更に詳しくはガス漏れ防止用のガスケット材
が配されて成るエアバッグ・ガス発生装置用濾過フィル
タ及びその製造方法に関する。
ガス発生装置に使用される濾過フィルタ及びその製造方
法に関し、更に詳しくはガス漏れ防止用のガスケット材
が配されて成るエアバッグ・ガス発生装置用濾過フィル
タ及びその製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、ステアリングホイールやダッシュ
ボードの中にエアバッグを内蔵した乗用車が開発されて
いる。これは、衝突事故が発生した際に、エアバッグを
膨張させて運転者や同乗者の上半身をその衝撃から保護
するためのものである。このエアバッグには、エアバッ
グを膨張させるためのガス発生装置が取り付けられてお
り、事故が発生するとその衝撃をガス発生装置の衝撃セ
ンサーが感知し、ガス発生装置に内蔵されたガス発生剤
を点火燃焼させ、発生したガスによってエアバッグが膨
張するようになっている。エアバッグを膨張させたガス
は、運転者や同乗者の衝撃保護の役割を果たした後、直
ちに車内に放出される。
ボードの中にエアバッグを内蔵した乗用車が開発されて
いる。これは、衝突事故が発生した際に、エアバッグを
膨張させて運転者や同乗者の上半身をその衝撃から保護
するためのものである。このエアバッグには、エアバッ
グを膨張させるためのガス発生装置が取り付けられてお
り、事故が発生するとその衝撃をガス発生装置の衝撃セ
ンサーが感知し、ガス発生装置に内蔵されたガス発生剤
を点火燃焼させ、発生したガスによってエアバッグが膨
張するようになっている。エアバッグを膨張させたガス
は、運転者や同乗者の衝撃保護の役割を果たした後、直
ちに車内に放出される。
【０００３】ガス発生剤としては、一般にアジ化ナトリ
ウム等が使用されているが、これらのガス発生剤は燃焼
により人体に害のない窒素ガスを発生させるだけでな
く、人体に有害な副生成物をも発生させる。従って、ガ
ス発生装置には発生ガスを濾過するための濾過フィルタ
がガスケット材を介してガス発生装置に取り付けられて
いる。
ウム等が使用されているが、これらのガス発生剤は燃焼
により人体に害のない窒素ガスを発生させるだけでな
く、人体に有害な副生成物をも発生させる。従って、ガ
ス発生装置には発生ガスを濾過するための濾過フィルタ
がガスケット材を介してガス発生装置に取り付けられて
いる。
【０００４】従来、上記のガスケット材として、ウレタ
ンゴム、ＮＢＲ、フッ素ゴム、シリコーンゴム等の成型
品又はシート打抜き品等が使用されており、前者の場合
にはバリによる材料ロスが生じ、後者の場合にはカット
ロスが生じるという製造上の欠点を有していた。又、こ
れらのガスケット材を濾過フィルタと共にガス発生装置
に取り付ける作業は煩雑であり、熟練を要するという欠
点を有していた。更に、ガスケット材としてウレタンゴ
ムやＮＢＲを使用したものは耐熱性、難燃性、耐候性が
悪く、フッ素ゴムを使用したものは、耐寒性が悪いとい
う欠点を有していた。
ンゴム、ＮＢＲ、フッ素ゴム、シリコーンゴム等の成型
品又はシート打抜き品等が使用されており、前者の場合
にはバリによる材料ロスが生じ、後者の場合にはカット
ロスが生じるという製造上の欠点を有していた。又、こ
れらのガスケット材を濾過フィルタと共にガス発生装置
に取り付ける作業は煩雑であり、熟練を要するという欠
点を有していた。更に、ガスケット材としてウレタンゴ
ムやＮＢＲを使用したものは耐熱性、難燃性、耐候性が
悪く、フッ素ゴムを使用したものは、耐寒性が悪いとい
う欠点を有していた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は上記の欠
点を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、自己接着性を有
する付加硬化型又は縮合硬化型液状シリコーンゴム組成
物で形成されて成るガスケット材を濾過フィルタに予め
設けておくことにより、取り付け作業が容易で耐熱性、
難燃性、耐候性及び耐寒性に優れた濾過フィルタとする
ことができること、及び、ＦＩＰＧ法によって濾過フィ
ルタの所定の位置に前記液状シリコーンゴム組成物を塗
布硬化せしめることにより、ガスケット材を容易且つ正
確に所望の位置に形成せしめることができることを見出
し、本発明に到達した。
点を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、自己接着性を有
する付加硬化型又は縮合硬化型液状シリコーンゴム組成
物で形成されて成るガスケット材を濾過フィルタに予め
設けておくことにより、取り付け作業が容易で耐熱性、
難燃性、耐候性及び耐寒性に優れた濾過フィルタとする
ことができること、及び、ＦＩＰＧ法によって濾過フィ
ルタの所定の位置に前記液状シリコーンゴム組成物を塗
布硬化せしめることにより、ガスケット材を容易且つ正
確に所望の位置に形成せしめることができることを見出
し、本発明に到達した。
【０００６】従って、本発明の第１の目的は、取り付け
が容易で、しかも耐熱性、難燃性、耐候性及び耐寒性に
優れたエアバッグ・ガス発生装置用濾過フィルタを提供
することにある。本発明の第２の目的は、ガスケット材
を濾過フィルタの所定の位置に容易且つ正確に形成せし
めることができると共に、ガスケット材の材料ロスやカ
ットロスを生じない、エアバッグ・ガス発生装置用濾過
フィルタの製造方法を提供することにある。
が容易で、しかも耐熱性、難燃性、耐候性及び耐寒性に
優れたエアバッグ・ガス発生装置用濾過フィルタを提供
することにある。本発明の第２の目的は、ガスケット材
を濾過フィルタの所定の位置に容易且つ正確に形成せし
めることができると共に、ガスケット材の材料ロスやカ
ットロスを生じない、エアバッグ・ガス発生装置用濾過
フィルタの製造方法を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の諸目的
は、濾過フィルタの所定の位置にガスケット材が施され
て成るエアバッグ・ガス発生装置用濾過フィルタであっ
て、前記ガスケット材が、自己接着性を有する付加硬化
型又は縮合硬化型液状シリコーンゴム組成物で形成され
て成ることを特徴とするエアバッグ・ガス発生装置用濾
過フィルタ及びその製造方法によって達成された。
は、濾過フィルタの所定の位置にガスケット材が施され
て成るエアバッグ・ガス発生装置用濾過フィルタであっ
て、前記ガスケット材が、自己接着性を有する付加硬化
型又は縮合硬化型液状シリコーンゴム組成物で形成され
て成ることを特徴とするエアバッグ・ガス発生装置用濾
過フィルタ及びその製造方法によって達成された。
【０００８】本発明において使用する自己接着性を有す
る付加硬化型又は縮合硬化型液状シリコーンゴム（以
下、単に「液状シリコーンゴム」とする。）は、公知の
液状シリコーンゴムの中から適宜選択して使用すること
ができるが、仕上がりが良く、且つ速硬化性及び接着性
が良いことから、特に付加硬化型のものを用いることが
好ましい。
る付加硬化型又は縮合硬化型液状シリコーンゴム（以
下、単に「液状シリコーンゴム」とする。）は、公知の
液状シリコーンゴムの中から適宜選択して使用すること
ができるが、仕上がりが良く、且つ速硬化性及び接着性
が良いことから、特に付加硬化型のものを用いることが
好ましい。
【０００９】本発明において、付加硬化型の液状シリコ
ーンゴムを使用する場合には、特に、ビニル基等の脂肪
族不飽和基を含有するジオルガノポリシロキサンと、珪
素原子に結合した水素原子を含有するオルガノハオドロ
ジェンポリシロキサンとの組合わせから成るものを使用
することが好ましい。特に、脂肪族不飽和基を含有する
オルガノポリシロキサンとしては、珪素原子に直結した
低級アルケニル基を１分子中に少なくとも２個有する、
直鎖状のジオルガノポリシロキサンを使用することが好
ましい。
ーンゴムを使用する場合には、特に、ビニル基等の脂肪
族不飽和基を含有するジオルガノポリシロキサンと、珪
素原子に結合した水素原子を含有するオルガノハオドロ
ジェンポリシロキサンとの組合わせから成るものを使用
することが好ましい。特に、脂肪族不飽和基を含有する
オルガノポリシロキサンとしては、珪素原子に直結した
低級アルケニル基を１分子中に少なくとも２個有する、
直鎖状のジオルガノポリシロキサンを使用することが好
ましい。
【００１０】前記オルガノハイドロジェンポリシロキサ
ンは、前記脂肪族不飽和基を含有するジオルガノポリシ
リキサン中の不飽和基と付加反応してジオルガノポリシ
ロキサン同士を架橋する。この場合のオルガノハイドロ
ジェンポリシロキサンは、直鎖状、環状、分岐状等のい
かなる分子構造を有するものであっても良いが、１分子
中に珪素原子に直結する水素原子を少なくとも２個以上
有することが必要であり、ジオルガノポリシロキサンへ
の付加反応をすることによりジオルガノポリシリキサン
の分子の鎖長を延長し、硬化物の硬度を下げたり、強度
を増大させることができる。又、前記水素原子を３個以
上有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンと組み
合わせることによっても架橋後の硬化物の硬度、弾性率
等を制御することもできる。
ンは、前記脂肪族不飽和基を含有するジオルガノポリシ
リキサン中の不飽和基と付加反応してジオルガノポリシ
ロキサン同士を架橋する。この場合のオルガノハイドロ
ジェンポリシロキサンは、直鎖状、環状、分岐状等のい
かなる分子構造を有するものであっても良いが、１分子
中に珪素原子に直結する水素原子を少なくとも２個以上
有することが必要であり、ジオルガノポリシロキサンへ
の付加反応をすることによりジオルガノポリシリキサン
の分子の鎖長を延長し、硬化物の硬度を下げたり、強度
を増大させることができる。又、前記水素原子を３個以
上有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンと組み
合わせることによっても架橋後の硬化物の硬度、弾性率
等を制御することもできる。
【００１１】本発明において、液状シリコーンゴムの素
材として、上述した脂肪族不飽和基を含有するジオルガ
ノポリシロキサンと珪素原子に結合した水素原子を含有
するオルガノハイドロジェンポリシロキサンとの組合わ
せから成るものを使用する場合には、ジオルガノポリシ
ロキサンとオルガノハイドロジェンポリシロキサンとの
配合比は、オルガノハイドロジェンポリシロキサン中の
Ｓｉ−Ｈ基に対するジオルガノポリシロキサン中の脂肪
族不飽和基とのモル比で表して、０．５〜４、特に１〜
２の範囲であることが好ましい。
材として、上述した脂肪族不飽和基を含有するジオルガ
ノポリシロキサンと珪素原子に結合した水素原子を含有
するオルガノハイドロジェンポリシロキサンとの組合わ
せから成るものを使用する場合には、ジオルガノポリシ
ロキサンとオルガノハイドロジェンポリシロキサンとの
配合比は、オルガノハイドロジェンポリシロキサン中の
Ｓｉ−Ｈ基に対するジオルガノポリシロキサン中の脂肪
族不飽和基とのモル比で表して、０．５〜４、特に１〜
２の範囲であることが好ましい。
【００１２】本発明においては、通常、上記の液状シリ
コーンゴムに、更に白金系の硬化触媒、接着性付与剤、
難燃性付与剤、及び補強性シリカ等の補強性充填剤等、
各種配合剤を適宜の量で配合した組成物の形で使用す
る。上記の接着性付与剤は公知の材料の中から適宜選択
して使用することができるが、１分子中にエポキシ基、
アルコキシ基等の接着に寄与する官能基を有する珪素原
子を使用することが好ましい。又、１分子中に前記の付
加反応に必要な珪素原子に直結したビニル基又は水素原
子を同時に含有する珪素化合物であっても良い。
コーンゴムに、更に白金系の硬化触媒、接着性付与剤、
難燃性付与剤、及び補強性シリカ等の補強性充填剤等、
各種配合剤を適宜の量で配合した組成物の形で使用す
る。上記の接着性付与剤は公知の材料の中から適宜選択
して使用することができるが、１分子中にエポキシ基、
アルコキシ基等の接着に寄与する官能基を有する珪素原
子を使用することが好ましい。又、１分子中に前記の付
加反応に必要な珪素原子に直結したビニル基又は水素原
子を同時に含有する珪素化合物であっても良い。
【００１３】難燃性付与剤は、カーボンブラック、水酸
化マグネシウム、水酸化アルミニウム、三酸化アンチモ
ン、ハロゲン化合物、リン化合物、窒素化合物、酸化チ
タン、酸化鉄、炭酸マンガン、炭酸亜鉛、白金化合物、
及びアルギン酸カルシウム等の中から適宜選択して使用
することができる。
化マグネシウム、水酸化アルミニウム、三酸化アンチモ
ン、ハロゲン化合物、リン化合物、窒素化合物、酸化チ
タン、酸化鉄、炭酸マンガン、炭酸亜鉛、白金化合物、
及びアルギン酸カルシウム等の中から適宜選択して使用
することができる。
【００１４】本発明において使用する液状シリコーンゴ
ム組成物は、作業性や形態保持性の観点から、回転粘度
計で測定した２５℃における粘度が、１，０００ポイズ
〜１００万ポイズの範囲になるように前記の各素材を配
合することが好ましく、又、加熱硬化後の硬度を１０〜
８０Ｈｓ（ＪＩＳ、Ｋ６３０１ Ａ形に基づく測定）の
範囲になるようにすることが、濾過フィルタに対する応
力負担を軽減する上で好ましい。
ム組成物は、作業性や形態保持性の観点から、回転粘度
計で測定した２５℃における粘度が、１，０００ポイズ
〜１００万ポイズの範囲になるように前記の各素材を配
合することが好ましく、又、加熱硬化後の硬度を１０〜
８０Ｈｓ（ＪＩＳ、Ｋ６３０１ Ａ形に基づく測定）の
範囲になるようにすることが、濾過フィルタに対する応
力負担を軽減する上で好ましい。
【００１５】前述のようにして配合した液状シリコーン
ゴム組成物はポンプ輸送が可能であり、例えば、ノズル
吐出により濾過フィルタの所定箇所に施すことができ、
この場合の仕上がり断面形状は通常半円状となる。しか
しながら、ノズルの濾過フィルタからの高さ等の吐出条
件を適宜調整することによって、上部がフラットな半円
状とすることもできる。
ゴム組成物はポンプ輸送が可能であり、例えば、ノズル
吐出により濾過フィルタの所定箇所に施すことができ、
この場合の仕上がり断面形状は通常半円状となる。しか
しながら、ノズルの濾過フィルタからの高さ等の吐出条
件を適宜調整することによって、上部がフラットな半円
状とすることもできる。
【００１６】本発明の製造方法は、前記の液状シリコー
ンゴム組成物を、ロボット機構によるＦＩＰＧ法によっ
て濾過フィルタの所定の位置に塗布した後、これを硬化
接着させてガスケット材とするものである。本発明にお
いてＦＩＰＧ（ＦｏｒｍｅｄＩｎ Ｐｌａｃｅ Ｇａｓ
ｋｅｔ）法とは、液状シリコーンゴム組成物を輸送ポン
プによって供給し、ディスペンサによって吐出させると
同時に、予め記憶させておいた塗布パターンに従って、
塗布ロボットにより液状シリコーンゴム組成物を塗布し
て、ガスケット材を形成せしめる方法である。本発明に
おいては、濾過フィルタとして、アルミナ、アルミナシ
リカ、ジルコニア等のセラミックスフィルタ及び金属繊
維質フィルタ等の公知のエアバッグ・ガス発生装置用濾
過フィルタを使用することができる。
ンゴム組成物を、ロボット機構によるＦＩＰＧ法によっ
て濾過フィルタの所定の位置に塗布した後、これを硬化
接着させてガスケット材とするものである。本発明にお
いてＦＩＰＧ（ＦｏｒｍｅｄＩｎ Ｐｌａｃｅ Ｇａｓ
ｋｅｔ）法とは、液状シリコーンゴム組成物を輸送ポン
プによって供給し、ディスペンサによって吐出させると
同時に、予め記憶させておいた塗布パターンに従って、
塗布ロボットにより液状シリコーンゴム組成物を塗布し
て、ガスケット材を形成せしめる方法である。本発明に
おいては、濾過フィルタとして、アルミナ、アルミナシ
リカ、ジルコニア等のセラミックスフィルタ及び金属繊
維質フィルタ等の公知のエアバッグ・ガス発生装置用濾
過フィルタを使用することができる。
【００１７】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明のエアバッグ
・ガス発生装置用濾過フィルタは、ガスケット材が予め
配置されているので取り付けが容易な上、ガスケット材
として液状シリコーンゴム組成物を使用しているので、
耐熱性、難燃性、耐候性及び耐寒性に優れている。
・ガス発生装置用濾過フィルタは、ガスケット材が予め
配置されているので取り付けが容易な上、ガスケット材
として液状シリコーンゴム組成物を使用しているので、
耐熱性、難燃性、耐候性及び耐寒性に優れている。
【００１８】又、本発明のエアバッグ・ガス発生装置用
濾過フィルタの製造方法は、ＦＩＰＧ法によって直接濾
過フィルタにガスケット材を施すので、従来の金型や抜
き型を使用したガスケット材を使用する場合とは異な
り、ガスケット材の製造時にバリや打抜き品のカットロ
スが生じない上、ガスケット材を所定の位置に正確且つ
容易に設けることができる。
濾過フィルタの製造方法は、ＦＩＰＧ法によって直接濾
過フィルタにガスケット材を施すので、従来の金型や抜
き型を使用したガスケット材を使用する場合とは異な
り、ガスケット材の製造時にバリや打抜き品のカットロ
スが生じない上、ガスケット材を所定の位置に正確且つ
容易に設けることができる。
【００１９】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に説明する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
【００２０】実施例１．多孔質アルミナセラミックスよ
り成る濾過フィルタ部材上に、塗布ロボット（Ｋ１０
Ｓ：安川電気製作所株式会社製商品名）と供給ポンプ
（モーノポンプＮＴＬ型マークII：兵神装備株式会社製
商品名）及びディスペンサ（４ＮＤＰ−０４：兵神装備
株式会社製商品名）の構成より成るＦＩＰＧ法を用い
て、予め記憶させておいた塗布パターンに従って、一液
性付加硬化型シリコーンゴム組成物（Ｘ−６５−２５
７：信越化学工業株式会社製商品名）を塗布した。
り成る濾過フィルタ部材上に、塗布ロボット（Ｋ１０
Ｓ：安川電気製作所株式会社製商品名）と供給ポンプ
（モーノポンプＮＴＬ型マークII：兵神装備株式会社製
商品名）及びディスペンサ（４ＮＤＰ−０４：兵神装備
株式会社製商品名）の構成より成るＦＩＰＧ法を用い
て、予め記憶させておいた塗布パターンに従って、一液
性付加硬化型シリコーンゴム組成物（Ｘ−６５−２５
７：信越化学工業株式会社製商品名）を塗布した。
【００２１】塗布条件は、ディスペンサノズルの内径φ
を１．６９ｍｍ、ディスペンサロータの回転数を３０ｒ
ｐｍ、塗布速度を２００ｃｍ／分、ノズル高さ（濾過フ
ィルタ部材面より）を１．０ｍｍとし、塗布終了後、こ
れを、そのまま１５０℃の熱風乾燥器に６０分間入れ
て、硬化・接着させた。次に、室温まで冷却して取り出
したところ、高さ１．０ｍｍ、幅２．０ｍｍで上部が平
坦なガスケット材が形成された（図１及び図２参照）。
このようにしてガスケット材が形成された濾過フィルタ
は、ガス発生装置に容易に取り付けることができ、又、
エアバッグはスムースに膨張した。
を１．６９ｍｍ、ディスペンサロータの回転数を３０ｒ
ｐｍ、塗布速度を２００ｃｍ／分、ノズル高さ（濾過フ
ィルタ部材面より）を１．０ｍｍとし、塗布終了後、こ
れを、そのまま１５０℃の熱風乾燥器に６０分間入れ
て、硬化・接着させた。次に、室温まで冷却して取り出
したところ、高さ１．０ｍｍ、幅２．０ｍｍで上部が平
坦なガスケット材が形成された（図１及び図２参照）。
このようにしてガスケット材が形成された濾過フィルタ
は、ガス発生装置に容易に取り付けることができ、又、
エアバッグはスムースに膨張した。
図１は本発明のエアバッグ・ガス発生装置用濾過フィル
タの斜視図である。図２は図１の正面図である。
タの斜視図である。図２は図１の正面図である。
１・・・濾過フィルタ部 ２・・・ガスケット材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 半田 隆一 群馬県碓氷郡松井田町大字人見１番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内
Claims (2)
- 【請求項１】 濾過フィルタの所定の位置にガスケット
材が施されて成るエアバッグ・ガス発生装置用濾過フィ
ルタであって、前記ガスケット材が、自己接着性を有す
る付加硬化型又は縮合硬化型液状シリコーンゴム組成物
で形成されて成ることを特徴とするエアバッグ・ガス発
生装置用濾過フィルタ。 - 【請求項２】 濾過フィルタの所定の位置にガスケット
材を施して成るエアバッグ発生装置用濾過フィルタの製
造方法であって、前記濾過フィルタの所定の位置に、自
己接着性を有する付加硬化型又は縮合硬化型液状シリコ
ーンゴム組成物をＦＩＰＧ法により塗布した後、硬化さ
せて前記ガスケット材を形成せしめることを特徴とする
エアバッグ・ガス発生装置用濾過フィルタの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4038670A JPH05200216A (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | エアバッグ・ガス発生装置用濾過フィルタ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4038670A JPH05200216A (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | エアバッグ・ガス発生装置用濾過フィルタ及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05200216A true JPH05200216A (ja) | 1993-08-10 |
Family
ID=12531709
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4038670A Pending JPH05200216A (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | エアバッグ・ガス発生装置用濾過フィルタ及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05200216A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5494506A (en) * | 1995-01-17 | 1996-02-27 | Ucar Carbon Technology Corporation | Gas filtering device for air bag gas generator |
| EP0800964A3 (en) * | 1996-04-08 | 1997-12-17 | Daicel Chemical Industries, Ltd. | An airbag inflator and an airbag apparatus |
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| JPS59159241A (ja) * | 1983-03-02 | 1984-09-08 | Hitachi Ltd | スクロ−ル部材の成形方法 |
| JPS6117862A (ja) * | 1984-07-05 | 1986-01-25 | 三菱重工業株式会社 | 加熱装置 |
| JPS627475A (ja) * | 1985-07-04 | 1987-01-14 | Nippon Denso Co Ltd | 濾過エレメントへの接着剤塗布方法 |
| JPH0317157A (ja) * | 1989-06-15 | 1991-01-25 | Toshiba Silicone Co Ltd | 室温硬化性シリコーンゴム組成物 |
-
1992
- 1992-01-28 JP JP4038670A patent/JPH05200216A/ja active Pending
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