JPH05200202A - 水切り用溶剤 - Google Patents
水切り用溶剤Info
- Publication number
- JPH05200202A JPH05200202A JP1407292A JP1407292A JPH05200202A JP H05200202 A JPH05200202 A JP H05200202A JP 1407292 A JP1407292 A JP 1407292A JP 1407292 A JP1407292 A JP 1407292A JP H05200202 A JPH05200202 A JP H05200202A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alcohols
- solvent
- weight
- ketones
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 １Ｈ−パーフルオロヘプタンを主たる有効成
分とし、アルコール類、ケトン類又は界面活性剤を単独
若しくは併用含有する水切り用溶剤。 【効果】 本発明は、オゾン層破壊能の高いフロン１１
３を使用する水切り用溶剤に代わり、自然・環境保護
上、有用な新規水切り用溶剤を提供するものである。
分とし、アルコール類、ケトン類又は界面活性剤を単独
若しくは併用含有する水切り用溶剤。 【効果】 本発明は、オゾン層破壊能の高いフロン１１
３を使用する水切り用溶剤に代わり、自然・環境保護
上、有用な新規水切り用溶剤を提供するものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、精密機器、光学機器、
電子機器等の部品を水洗浄した後に部品の表面に付着し
た水を除去する水切り用溶剤に関するものである。
電子機器等の部品を水洗浄した後に部品の表面に付着し
た水を除去する水切り用溶剤に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】精密機器、光学機器、電子機器等の部品
を洗浄する場合、汚染物質に応じた適切な洗剤で処理し
た後、純水洗浄する方法が広く行われているが、最終的
に洗浄物品の表面に存在する水を除去する乾燥工程が必
要である。乾燥手段としては加熱、減圧、遠心分離等の
物理的方法が古くから行われているが、近年、エネルギ
ーコストが低く、高速乾燥が可能な溶剤を用いる乾燥法
が普及している。溶剤としてはトリクロロトリフルオロ
エタン（以下フロンＲ１１３と称す）に界面活性剤やエ
タノールを添加した液が広く用いられている。
を洗浄する場合、汚染物質に応じた適切な洗剤で処理し
た後、純水洗浄する方法が広く行われているが、最終的
に洗浄物品の表面に存在する水を除去する乾燥工程が必
要である。乾燥手段としては加熱、減圧、遠心分離等の
物理的方法が古くから行われているが、近年、エネルギ
ーコストが低く、高速乾燥が可能な溶剤を用いる乾燥法
が普及している。溶剤としてはトリクロロトリフルオロ
エタン（以下フロンＲ１１３と称す）に界面活性剤やエ
タノールを添加した液が広く用いられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】フロンＲ１１３は不燃
性、低毒性、低表面張力など多くの優れた性能を有して
いるため急速に需要が伸びてきたが、化学的に安定で対
流圏内での寿命が長く、成層圏に達してオゾン層を破壊
し、地表に達する有害な紫外線を増加させる結果、人類
を含む地球上の生態系に深刻な影響を与えることが近年
指摘されている。このため、フロンＲ１１３等オゾン破
壊能の高いフロンについて生産と消費を規制し、更に全
廃する国際的な動きが活発になっている。
性、低毒性、低表面張力など多くの優れた性能を有して
いるため急速に需要が伸びてきたが、化学的に安定で対
流圏内での寿命が長く、成層圏に達してオゾン層を破壊
し、地表に達する有害な紫外線を増加させる結果、人類
を含む地球上の生態系に深刻な影響を与えることが近年
指摘されている。このため、フロンＲ１１３等オゾン破
壊能の高いフロンについて生産と消費を規制し、更に全
廃する国際的な動きが活発になっている。
【０００４】本発明はかかる状況に対応すべく、オゾン
層を破壊せず、かつ、従来の水切り剤に匹敵する水切り
能を有する新規な水切り用溶剤を提供するものである。
層を破壊せず、かつ、従来の水切り剤に匹敵する水切り
能を有する新規な水切り用溶剤を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、１Ｈ−パーフ
ルオロヘプタンを有効成分として含む水切り用溶剤であ
る。本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、１Ｈ−パーフ
ルオロヘプタンに、アルコール類、ケトン類、界面活性
剤から選ばれる少なくとも１種を加えることにより上
記、課題が達成できることを見出し本発明に達した。
ルオロヘプタンを有効成分として含む水切り用溶剤であ
る。本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、１Ｈ−パーフ
ルオロヘプタンに、アルコール類、ケトン類、界面活性
剤から選ばれる少なくとも１種を加えることにより上
記、課題が達成できることを見出し本発明に達した。
【０００６】加えるアルコール類としては、炭素数８以
下のものが好ましく例えば、メタノール、エタノール、
１−プロパノール、イソプロパノール、１−ブタノー
ル、２−ブタノ−ル、イソブタノール、ｔ−ブタノー
ル、１−ペンタノール、２−ペンタノール、３−ペンタ
ノール、２−メチル−１−ブタノール、イソペンチルア
ルコール、ｔ−ペンチルアルコール、３−メチル−２−
ブタノール、ネオペンチアルコール、１−ヘキサノー
ル、２−メチル−１−ペンタノール、４−メチル−２−
ペンタノール、２−エチル−１−ブタノール、１−ヘプ
タノール、２−ヘプタノール３−ヘプタノール、１−オ
クタノール、２−オクタノール、２−エチル−１−ヘキ
サノール、シクロヘキサノール、メチルシクロヘキサノ
ール、２，２，２−トリフルオロエタノール、１Ｈ，１
Ｈ−ペンタフルオロ−１−プロパノール、２，２，３，
３−テトラフルオロ−１−プロパノール、１Ｈ，１Ｈ−
ペンタフルオロ−１−ブタノール、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール等が挙げられる。より好まし
くは、メタノール、エタノール、イソプロパノールであ
る。アルコール類の添加量は０〜３０重量％、好ましく
は０〜２０重量％、さらに好ましくは０〜１５重量％で
ある。
下のものが好ましく例えば、メタノール、エタノール、
１−プロパノール、イソプロパノール、１−ブタノー
ル、２−ブタノ−ル、イソブタノール、ｔ−ブタノー
ル、１−ペンタノール、２−ペンタノール、３−ペンタ
ノール、２−メチル−１−ブタノール、イソペンチルア
ルコール、ｔ−ペンチルアルコール、３−メチル−２−
ブタノール、ネオペンチアルコール、１−ヘキサノー
ル、２−メチル−１−ペンタノール、４−メチル−２−
ペンタノール、２−エチル−１−ブタノール、１−ヘプ
タノール、２−ヘプタノール３−ヘプタノール、１−オ
クタノール、２−オクタノール、２−エチル−１−ヘキ
サノール、シクロヘキサノール、メチルシクロヘキサノ
ール、２，２，２−トリフルオロエタノール、１Ｈ，１
Ｈ−ペンタフルオロ−１−プロパノール、２，２，３，
３−テトラフルオロ−１−プロパノール、１Ｈ，１Ｈ−
ペンタフルオロ−１−ブタノール、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール等が挙げられる。より好まし
くは、メタノール、エタノール、イソプロパノールであ
る。アルコール類の添加量は０〜３０重量％、好ましく
は０〜２０重量％、さらに好ましくは０〜１５重量％で
ある。
【０００７】ケトン類としては、炭素数９以下のものが
好ましく、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、２
−ペンタノン、２−ヘキサノン、メチルイソブチルケト
ン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン、メチルシ
クロヘキサノン等が挙げられる。より好ましくは、アセ
トン、メチルエチルケトンである。ケトン類の添加量
は、０〜３０重量％、好ましくは０〜２０重量％であ
る。さらに好ましくは０〜１５重量％である。
好ましく、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、２
−ペンタノン、２−ヘキサノン、メチルイソブチルケト
ン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン、メチルシ
クロヘキサノン等が挙げられる。より好ましくは、アセ
トン、メチルエチルケトンである。ケトン類の添加量
は、０〜３０重量％、好ましくは０〜２０重量％であ
る。さらに好ましくは０〜１５重量％である。
【０００８】アルコール類とケトン類を併用する場合の
添加量の合計は、０〜５０重量％、好ましくは、０〜３
０重量％、より好ましくは、０〜２０重量％である。界
面活性剤は、公知の陰イオン活性剤、陽イオン活性剤、
非イオン活性剤、両性活性剤が使用できる。陰イオン活
性剤としては、例えば、カルボン酸塩、スルホン酸塩、
硫酸エステル塩、リン酸エステル塩等が挙げられる。陽
イオン活性剤としては、例えば、アミンと各種酸の塩、
第４級アンモニウム塩が挙げられる。非イオン活性剤と
しては、例えば、ポリオキシエチレンのエーテル、ポリ
オキシエチレン−ポリオキシプロピレングリコール、ポ
リオキシエチレン−ポリオキシプロピレンアルキルエー
テル、多価アルコールの脂肪酸部分エステル等が挙げら
れる。両性活性剤としては、例えば、ベタイン型、アミ
ノ有機酸型、脂肪酸のアミン塩等が挙げられる。又、こ
れらの化合物の分子中にフッ素原子を含んだ活性剤も好
適である。
添加量の合計は、０〜５０重量％、好ましくは、０〜３
０重量％、より好ましくは、０〜２０重量％である。界
面活性剤は、公知の陰イオン活性剤、陽イオン活性剤、
非イオン活性剤、両性活性剤が使用できる。陰イオン活
性剤としては、例えば、カルボン酸塩、スルホン酸塩、
硫酸エステル塩、リン酸エステル塩等が挙げられる。陽
イオン活性剤としては、例えば、アミンと各種酸の塩、
第４級アンモニウム塩が挙げられる。非イオン活性剤と
しては、例えば、ポリオキシエチレンのエーテル、ポリ
オキシエチレン−ポリオキシプロピレングリコール、ポ
リオキシエチレン−ポリオキシプロピレンアルキルエー
テル、多価アルコールの脂肪酸部分エステル等が挙げら
れる。両性活性剤としては、例えば、ベタイン型、アミ
ノ有機酸型、脂肪酸のアミン塩等が挙げられる。又、こ
れらの化合物の分子中にフッ素原子を含んだ活性剤も好
適である。
【０００９】これらの界面活性剤の添加量は０〜１０重
量％、好ましくは０〜５重量％である。
量％、好ましくは０〜５重量％である。
【００１０】
【実施例】以下に実施例を示すが、本発明は以下の例に
限定されるものではない。
限定されるものではない。
【００１１】
【実施例１】直径０．８ｍｍのガラスビーズ１００ｇを
直径４０ｍｍ、高さ６０ｍｍの金網籠（３０メッシュ）
に入れ、籠ごと染料で着色した水に浸した後、ビーカー
に仕込んだ、１Ｈ−パーフルオロヘプタン９０ｗｔ％に
エチルアルコール１０ｗｔ％を混ぜた水切り用溶剤５０
０ｍｌに２分間浸漬し、着色水の残留状態を目視で観察
した。結果を表１に示す。
直径４０ｍｍ、高さ６０ｍｍの金網籠（３０メッシュ）
に入れ、籠ごと染料で着色した水に浸した後、ビーカー
に仕込んだ、１Ｈ−パーフルオロヘプタン９０ｗｔ％に
エチルアルコール１０ｗｔ％を混ぜた水切り用溶剤５０
０ｍｌに２分間浸漬し、着色水の残留状態を目視で観察
した。結果を表１に示す。
【００１２】
【実施例２〜６】実施例１の水切り用溶剤の代わりに、
表１の実施例２〜６の各水切り用溶剤を用いた以外は、
全く実施例１の通りに実施した。
表１の実施例２〜６の各水切り用溶剤を用いた以外は、
全く実施例１の通りに実施した。
【００１３】
【表１】
【００１４】
【発明の効果】実施例から明らかなように、本発明の水
切り用溶剤は、オゾン層破壊能が高いフロン１１３を使
用する水切り用溶剤に代わる溶剤として有用である。
切り用溶剤は、オゾン層破壊能が高いフロン１１３を使
用する水切り用溶剤に代わる溶剤として有用である。
Claims (1)
- 【請求項１】 １Ｈ−パーフルオロヘプタンを有効成分
として含む水切り用溶剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1407292A JPH05200202A (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | 水切り用溶剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1407292A JPH05200202A (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | 水切り用溶剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05200202A true JPH05200202A (ja) | 1993-08-10 |
Family
ID=11850905
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1407292A Withdrawn JPH05200202A (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | 水切り用溶剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05200202A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2023109572A (ja) * | 2022-01-27 | 2023-08-08 | エレコム株式会社 | 洗浄剤組成物及び洗浄布 |
-
1992
- 1992-01-29 JP JP1407292A patent/JPH05200202A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2023109572A (ja) * | 2022-01-27 | 2023-08-08 | エレコム株式会社 | 洗浄剤組成物及び洗浄布 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990408 |