JPH05199920A - 棚取付装置 - Google Patents
棚取付装置Info
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- JPH05199920A JPH05199920A JP1068892A JP1068892A JPH05199920A JP H05199920 A JPH05199920 A JP H05199920A JP 1068892 A JP1068892 A JP 1068892A JP 1068892 A JP1068892 A JP 1068892A JP H05199920 A JPH05199920 A JP H05199920A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 支柱に外嵌着され且つ支柱の外面部に形成の
係止部に下方側への移動を阻止されるように係止される
被係止部を備えた筒部材が設けられ、その筒部材に棚部
材を取り付けるように構成された棚取付装置において、
筒部材の支柱への装着の作業性が悪いという問題を解消
する。 【構成】 筒部材11が、支柱2の長手方向に沿うヒン
ジ部11cを揺動中心にして開閉自在に構成され、その
筒部材11を閉じ状態に保持する閉位置保持手段17が
筒部材11に備えられるとともに、閉位置保持手段17
が、筒部材11を所定量開いた状態においては筒部材1
1を閉じ方向に付勢しないように構成されている。又、
閉位置保持手段17が、突曲状で且つ弾性変形自在な保
持部材16を、その両端部を筒部材11の周方向に沿っ
て位置させ且つその突出方向を筒部材11の外方に向け
た状態で、且つ、ヒンジ部11cによって連結された筒
部材11の一対の壁部15A,15Bに渡って位置させ
た状態で、それら両端部を一対の壁部15A,15Bに
枢止連結することにより構成されている。
係止部に下方側への移動を阻止されるように係止される
被係止部を備えた筒部材が設けられ、その筒部材に棚部
材を取り付けるように構成された棚取付装置において、
筒部材の支柱への装着の作業性が悪いという問題を解消
する。 【構成】 筒部材11が、支柱2の長手方向に沿うヒン
ジ部11cを揺動中心にして開閉自在に構成され、その
筒部材11を閉じ状態に保持する閉位置保持手段17が
筒部材11に備えられるとともに、閉位置保持手段17
が、筒部材11を所定量開いた状態においては筒部材1
1を閉じ方向に付勢しないように構成されている。又、
閉位置保持手段17が、突曲状で且つ弾性変形自在な保
持部材16を、その両端部を筒部材11の周方向に沿っ
て位置させ且つその突出方向を筒部材11の外方に向け
た状態で、且つ、ヒンジ部11cによって連結された筒
部材11の一対の壁部15A,15Bに渡って位置させ
た状態で、それら両端部を一対の壁部15A,15Bに
枢止連結することにより構成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、支柱に外嵌着され且つ
前記支柱の外面部に形成の係止部に下方側への移動を阻
止されるように係止される被係止部を備えた筒部材が設
けられ、その筒部材に棚部材を取り付けるように構成さ
れた棚取付装置に関する。
前記支柱の外面部に形成の係止部に下方側への移動を阻
止されるように係止される被係止部を備えた筒部材が設
けられ、その筒部材に棚部材を取り付けるように構成さ
れた棚取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる棚取付装置において、従来は、図
8に示すように、筒部材11を樹脂から成る弾性体によ
り一体成形し、その筒部材11を上下方向一カ所で切断
するとともに、その筒部材11における前記切断部の径
方向の反対側の筒壁に、周囲より肉厚が薄くなる状態で
上下方向に切り込み19を形成していた(例えば、特開
昭62−82908号公報参照)。すなわち、この筒部
材11は、前記切断部における両端部夫々を外側に引っ
張る方向に力を作用させることにより、前記切り込み1
9を揺動中心として開くことができ、かつ、その力を取
り除くと、筒部材11自体の弾性力により閉じ状態とす
ることができる。
8に示すように、筒部材11を樹脂から成る弾性体によ
り一体成形し、その筒部材11を上下方向一カ所で切断
するとともに、その筒部材11における前記切断部の径
方向の反対側の筒壁に、周囲より肉厚が薄くなる状態で
上下方向に切り込み19を形成していた(例えば、特開
昭62−82908号公報参照)。すなわち、この筒部
材11は、前記切断部における両端部夫々を外側に引っ
張る方向に力を作用させることにより、前記切り込み1
9を揺動中心として開くことができ、かつ、その力を取
り除くと、筒部材11自体の弾性力により閉じ状態とす
ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、筒部材は前記切断部の開口量の如何にか
かわらず、常に閉じ方向に付勢される構造であるので、
筒部材を支柱に装着する際は、作業者は両手にて前記切
断部における両端部夫々を外側に引っ張りながら支柱の
所定位置に外嵌状態で位置させたのち、両手を離すこと
により装着する必要がある。従って、筒部材の支柱への
装着は、作業性が悪いという問題があった。本発明は、
かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、
上述の如き従来技術における問題を解消し得る手段を提
供する点にある。
来の技術では、筒部材は前記切断部の開口量の如何にか
かわらず、常に閉じ方向に付勢される構造であるので、
筒部材を支柱に装着する際は、作業者は両手にて前記切
断部における両端部夫々を外側に引っ張りながら支柱の
所定位置に外嵌状態で位置させたのち、両手を離すこと
により装着する必要がある。従って、筒部材の支柱への
装着は、作業性が悪いという問題があった。本発明は、
かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、
上述の如き従来技術における問題を解消し得る手段を提
供する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による棚取付装置
の第1の特徴構成は、前記筒部材が、前記支柱の長手方
向に沿うヒンジ部を揺動中心にして開閉自在に構成さ
れ、その筒部材を閉じ状態に保持する閉位置保持手段が
前記筒部材に備えられるとともに、前記閉位置保持手段
が、前記筒部材を所定量開いた状態においては前記筒部
材を閉じ方向に付勢しないように構成されている点にあ
る。
の第1の特徴構成は、前記筒部材が、前記支柱の長手方
向に沿うヒンジ部を揺動中心にして開閉自在に構成さ
れ、その筒部材を閉じ状態に保持する閉位置保持手段が
前記筒部材に備えられるとともに、前記閉位置保持手段
が、前記筒部材を所定量開いた状態においては前記筒部
材を閉じ方向に付勢しないように構成されている点にあ
る。
【0005】第2の特徴構成は、前記閉位置保持手段
が、突曲状で且つ弾性変形自在な保持部材を、その両端
部を前記筒部材の周方向に沿って位置させ且つその突出
方向を前記筒部材の外方に向けた状態で、且つ、前記ヒ
ンジ部によって連結された前記筒部材の一対の壁部に渡
って位置させた状態で、それら両端部を前記一対の壁部
に枢止連結することにより構成されている点にある。
が、突曲状で且つ弾性変形自在な保持部材を、その両端
部を前記筒部材の周方向に沿って位置させ且つその突出
方向を前記筒部材の外方に向けた状態で、且つ、前記ヒ
ンジ部によって連結された前記筒部材の一対の壁部に渡
って位置させた状態で、それら両端部を前記一対の壁部
に枢止連結することにより構成されている点にある。
【0006】第3の特徴構成は、前記筒部材が、前記閉
位置保持手段を備える状態に樹脂にて一体成形されてい
る点にある。
位置保持手段を備える状態に樹脂にて一体成形されてい
る点にある。
【0007】
【作用】第1の特徴構成によれば、予め、筒部材をヒン
ジ部を揺動中心として開いてゆき、その開口量を所定量
以上にすることにより、閉位置保持手段は筒部材を閉じ
方向に付勢しない状態となり、筒部材を開き状態に維持
させることができる。そして、開き状態に維持した筒部
材を、支柱の所定位置に位置させた状態で前記開口量を
前記所定量以下とすることに伴い、閉位置保持手段は筒
部材を閉じ方向に付勢する状態となり、もって、閉位置
保持手段により筒部材を閉じ状態に保持して支柱に装着
することができる。
ジ部を揺動中心として開いてゆき、その開口量を所定量
以上にすることにより、閉位置保持手段は筒部材を閉じ
方向に付勢しない状態となり、筒部材を開き状態に維持
させることができる。そして、開き状態に維持した筒部
材を、支柱の所定位置に位置させた状態で前記開口量を
前記所定量以下とすることに伴い、閉位置保持手段は筒
部材を閉じ方向に付勢する状態となり、もって、閉位置
保持手段により筒部材を閉じ状態に保持して支柱に装着
することができる。
【0008】第2の特徴構成によれば、筒部材の横断面
視において、保持部材の両端部夫々と一対の壁部夫々と
の枢止連結点夫々を結ぶ仮想線がヒンジ部に対して筒内
方側に存在し、且つ、保持部材に弾性変形させる力が作
用しない状態において、閉位置保持手段は筒部材を閉じ
状態に保持する状態である。そして、筒部材の一対の壁
部をヒンジ部を揺動中心として開いていくと、その開口
量が増大するに従い、前記仮想線はヒンジ部に対して筒
内方側に存在する状態から、ヒンジ部に近接する方向に
移動するとともに、前記枢止連結点夫々の間の間隔は増
大し、前記開口量が所定量になった点において、前記仮
想線上にヒンジ部が位置するとともに、前記間隔は最大
となり、更に、前記開口量が前記所定量を越えたのち
は、前記仮想線はヒンジ部に対して筒外方側に存在する
状態となるとともに、前記間隔は減少する。すなわち、
筒部材の前記開口量が前記所定量に達するまでは、保持
部材に伸張方向に弾性変形させる力が作用する状態であ
るので、閉位置保持手段は筒部材を閉じ方向に付勢する
状態であり、筒部材の前記開口量が前記所定量以上に達
したのちは、保持部材に伸張方向に作用する力が開放さ
れ保持部材は元の形状に復帰する状態であるので、閉位
置保持手段は筒部材を閉じ方向に付勢しない状態であ
り、保持部材が元の形状に復帰した点で閉位置保持手段
は筒部材を開き状態に維持する状態となる。従って、予
め、筒部材をヒンジ部を揺動中心として開いてゆき、そ
の開口量を所定量以上にすることにより、閉位置保持手
段は筒部材を閉じ方向に付勢しない状態となり、筒部材
を開き状態に維持させることができる。そして、開き状
態に維持した筒部材を、支柱の所定位置に位置させた状
態で前記開口量を前記所定量以下とすることに伴い、閉
位置保持手段は筒部材を閉じ方向に付勢する状態とな
り、もって、閉位置保持手段により筒部材を閉じ状態に
保持して支柱に装着することができる。
視において、保持部材の両端部夫々と一対の壁部夫々と
の枢止連結点夫々を結ぶ仮想線がヒンジ部に対して筒内
方側に存在し、且つ、保持部材に弾性変形させる力が作
用しない状態において、閉位置保持手段は筒部材を閉じ
状態に保持する状態である。そして、筒部材の一対の壁
部をヒンジ部を揺動中心として開いていくと、その開口
量が増大するに従い、前記仮想線はヒンジ部に対して筒
内方側に存在する状態から、ヒンジ部に近接する方向に
移動するとともに、前記枢止連結点夫々の間の間隔は増
大し、前記開口量が所定量になった点において、前記仮
想線上にヒンジ部が位置するとともに、前記間隔は最大
となり、更に、前記開口量が前記所定量を越えたのち
は、前記仮想線はヒンジ部に対して筒外方側に存在する
状態となるとともに、前記間隔は減少する。すなわち、
筒部材の前記開口量が前記所定量に達するまでは、保持
部材に伸張方向に弾性変形させる力が作用する状態であ
るので、閉位置保持手段は筒部材を閉じ方向に付勢する
状態であり、筒部材の前記開口量が前記所定量以上に達
したのちは、保持部材に伸張方向に作用する力が開放さ
れ保持部材は元の形状に復帰する状態であるので、閉位
置保持手段は筒部材を閉じ方向に付勢しない状態であ
り、保持部材が元の形状に復帰した点で閉位置保持手段
は筒部材を開き状態に維持する状態となる。従って、予
め、筒部材をヒンジ部を揺動中心として開いてゆき、そ
の開口量を所定量以上にすることにより、閉位置保持手
段は筒部材を閉じ方向に付勢しない状態となり、筒部材
を開き状態に維持させることができる。そして、開き状
態に維持した筒部材を、支柱の所定位置に位置させた状
態で前記開口量を前記所定量以下とすることに伴い、閉
位置保持手段は筒部材を閉じ方向に付勢する状態とな
り、もって、閉位置保持手段により筒部材を閉じ状態に
保持して支柱に装着することができる。
【0009】第3の特徴構成によれば、上述第1の特徴
構成又は第2の特徴構成を有する棚取付装置における筒
部材を、弾性変形自在な樹脂により、閉位置保持手段を
備える状態にて一体成形する。
構成又は第2の特徴構成を有する棚取付装置における筒
部材を、弾性変形自在な樹脂により、閉位置保持手段を
備える状態にて一体成形する。
【0010】
【発明の効果】上述第1の特徴構成及び第2の特徴構成
のいずれによっても、筒部材を片手に保持してワンタッ
チで且つ簡便に支柱に装着することができるものとな
り、上述従来の如き筒部材の支柱への装着の作業性が悪
いという問題を解消し得るに至った。又、第3の特徴構
成によれば、上述従来の問題を解消し得るとともに、ロ
ーコストな棚取付装置を提供できるようになった。
のいずれによっても、筒部材を片手に保持してワンタッ
チで且つ簡便に支柱に装着することができるものとな
り、上述従来の如き筒部材の支柱への装着の作業性が悪
いという問題を解消し得るに至った。又、第3の特徴構
成によれば、上述従来の問題を解消し得るとともに、ロ
ーコストな棚取付装置を提供できるようになった。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0012】図6は、本発明に係る棚取付装置を備える
移動棚の全体構成を示している。図中の3は、棚取付装
置1を4隅に装備した平面形状が方形の棚部材である。
4本の円柱状の支柱2夫々に対して、4個の棚取付装置
1夫々を同一高さにて係止することにより、4本の支柱
2に対して、棚部材3を水平状態に取り付ける。かかる
方法にて、棚部材3を、4本の支柱2に対して複数段
(本実施例では5段)に取り付けるとともに、4本の支
柱2夫々の下部にはキャスター5を装備してあり、もっ
て、移動自在の移動棚を構成してある。
移動棚の全体構成を示している。図中の3は、棚取付装
置1を4隅に装備した平面形状が方形の棚部材である。
4本の円柱状の支柱2夫々に対して、4個の棚取付装置
1夫々を同一高さにて係止することにより、4本の支柱
2に対して、棚部材3を水平状態に取り付ける。かかる
方法にて、棚部材3を、4本の支柱2に対して複数段
(本実施例では5段)に取り付けるとともに、4本の支
柱2夫々の下部にはキャスター5を装備してあり、もっ
て、移動自在の移動棚を構成してある。
【0013】次に、図1〜5に基づいて棚取付装置1に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0014】図1及び図2中の11は、支柱2に外嵌着
し且つ支柱の外面部に形成の係止部としてのリング状凹
部21に下方側への移動を阻止するように係止する被係
止部としてのリング状凸部12を設けた筒部材であり、
支柱2のリング状凹部21に対してリング状凸部12を
係止させることにより支柱2に装着した筒部材11に、
棚部材3の四隅に取り付けてある外筒体31を外嵌状態
で取り付けるようにして、棚取付装置1を構成してあ
る。
し且つ支柱の外面部に形成の係止部としてのリング状凹
部21に下方側への移動を阻止するように係止する被係
止部としてのリング状凸部12を設けた筒部材であり、
支柱2のリング状凹部21に対してリング状凸部12を
係止させることにより支柱2に装着した筒部材11に、
棚部材3の四隅に取り付けてある外筒体31を外嵌状態
で取り付けるようにして、棚取付装置1を構成してあ
る。
【0015】図3にも示すように、筒部材11は、その
外周面を上側縮径の円錐面とし、かつ、その内周面を支
柱2の外径寸法に相応する内径寸法の円筒面とし、その
内周面に周方向にわたるリング状凸部12を備える状態
に、弾性変形自在な樹脂にて一体成形してある。
外周面を上側縮径の円錐面とし、かつ、その内周面を支
柱2の外径寸法に相応する内径寸法の円筒面とし、その
内周面に周方向にわたるリング状凸部12を備える状態
に、弾性変形自在な樹脂にて一体成形してある。
【0016】外筒体31は、筒部材11に密着外嵌させ
る上側縮径の筒状体にて構成し、その外嵌に基づいて、
筒部材11に棚部材3を取り付けるように構成してあ
る。
る上側縮径の筒状体にて構成し、その外嵌に基づいて、
筒部材11に棚部材3を取り付けるように構成してあ
る。
【0017】図3に示すように、筒部材11は、凹凸係
合部13,14を、上下異なる二つの高さに設ける状態
で支柱2の長手方向に切断してある。又、前記切断部に
対する径方向反対側付近の筒部材11の筒壁には、周方
向に沿って一対の貫通状態の切り込み11aを形成する
とともに、前記一対の切り込み11a,11a夫々の端
部を結び且つ前記長手方向に沿う状態で、筒壁の内周側
から筒壁の途中までの切り込みを入れることにより一対
の線状の薄肉部11b,11bを形成してある。又、筒
部材11の上端及び下端夫々から、前記二本の切り込み
11a,11a夫々の中央に垂直に接する状態で、筒壁
の内周側から筒壁の途中までの切り込みを入れることに
より線状の薄肉部11cを、前記長手方向に沿う状態に
形成してある。
合部13,14を、上下異なる二つの高さに設ける状態
で支柱2の長手方向に切断してある。又、前記切断部に
対する径方向反対側付近の筒部材11の筒壁には、周方
向に沿って一対の貫通状態の切り込み11aを形成する
とともに、前記一対の切り込み11a,11a夫々の端
部を結び且つ前記長手方向に沿う状態で、筒壁の内周側
から筒壁の途中までの切り込みを入れることにより一対
の線状の薄肉部11b,11bを形成してある。又、筒
部材11の上端及び下端夫々から、前記二本の切り込み
11a,11a夫々の中央に垂直に接する状態で、筒壁
の内周側から筒壁の途中までの切り込みを入れることに
より線状の薄肉部11cを、前記長手方向に沿う状態に
形成してある。
【0018】上述の如く形成することにより、筒部材1
1を、図3に示す如き閉じ状態から、前記切断部を開く
状態に力を作用させることにより、前記薄肉部11cを
揺動中心として開閉自在とするとともに、前記切断部の
開口量を所定量以上とすることにより、図4に示す如き
開き状態に維持させることができるように構成してあ
る。もって、前記薄肉部11cは支柱2の長手方向に沿
うヒンジ部として機能し、15A,15Bをもって、そ
のヒンジ部11cによって連結した筒部材11の一対の
壁部としてある
1を、図3に示す如き閉じ状態から、前記切断部を開く
状態に力を作用させることにより、前記薄肉部11cを
揺動中心として開閉自在とするとともに、前記切断部の
開口量を所定量以上とすることにより、図4に示す如き
開き状態に維持させることができるように構成してあ
る。もって、前記薄肉部11cは支柱2の長手方向に沿
うヒンジ部として機能し、15A,15Bをもって、そ
のヒンジ部11cによって連結した筒部材11の一対の
壁部としてある
【0019】次に、図5に基づいて、筒部材11の開閉
作用について説明する。図5の(イ),(ロ),(ハ)
夫々は、筒部材11の平面視の図である。
作用について説明する。図5の(イ),(ロ),(ハ)
夫々は、筒部材11の平面視の図である。
【0020】図5の(イ)は、一対の薄肉部11b,1
1b夫々を結ぶ仮想線Lがヒンジ部11cに対して筒内
方側に存在し、且つ、一対の薄肉部11b,11b夫々
により、一対の壁部15A,15B夫々に連結された筒
壁部16に弾性変形させる力が作用しない状態であり、
筒部材11は閉じ状態に保持される状態を示している。
1b夫々を結ぶ仮想線Lがヒンジ部11cに対して筒内
方側に存在し、且つ、一対の薄肉部11b,11b夫々
により、一対の壁部15A,15B夫々に連結された筒
壁部16に弾性変形させる力が作用しない状態であり、
筒部材11は閉じ状態に保持される状態を示している。
【0021】図5の(イ)の状態から、前記切断部にお
いて、一対の壁部15A,15B夫々に対して、矢印
A,A方向に力を作用すると、筒部材11は、ヒンジ部
11cを揺動中心として開くことができ、その開口量が
増大するに従い、仮想線Lはヒンジ部に対して筒内方側
に存在する状態から、ヒンジ部11cに近接する方向に
移動するとともに、一対の薄肉部11b,11b夫々の
間隔Dは増大する。すなわち、この状態においては、前
記筒壁部16に対して、伸張方向に力が作用することに
なり、その反作用により、筒部材11は閉じ方向に付勢
される状態である。
いて、一対の壁部15A,15B夫々に対して、矢印
A,A方向に力を作用すると、筒部材11は、ヒンジ部
11cを揺動中心として開くことができ、その開口量が
増大するに従い、仮想線Lはヒンジ部に対して筒内方側
に存在する状態から、ヒンジ部11cに近接する方向に
移動するとともに、一対の薄肉部11b,11b夫々の
間隔Dは増大する。すなわち、この状態においては、前
記筒壁部16に対して、伸張方向に力が作用することに
なり、その反作用により、筒部材11は閉じ方向に付勢
される状態である。
【0022】そして、図5の(ロ)に示すように、前記
開口量が所定量になった点において、仮想線L上にヒン
ジ部11cが位置するとともに、間隔Dは最大となる。
更に、前記開口量が前記所定量を越えたのちは、仮想線
Lはヒンジ部11cに対して筒外方側に存在する状態と
なるとともに、間隔Dは減少する。すなわち、前記筒壁
部16は、伸張状態に作用する力が開放され元の形状に
復帰する状態となり、筒部材11は閉じ方向に付勢され
ない状態であり、前記筒壁部16が元の形状に復帰した
点で、図5(ハ)、及び、図4に示すように、筒部材1
1は開き状態に維持される状態となる
開口量が所定量になった点において、仮想線L上にヒン
ジ部11cが位置するとともに、間隔Dは最大となる。
更に、前記開口量が前記所定量を越えたのちは、仮想線
Lはヒンジ部11cに対して筒外方側に存在する状態と
なるとともに、間隔Dは減少する。すなわち、前記筒壁
部16は、伸張状態に作用する力が開放され元の形状に
復帰する状態となり、筒部材11は閉じ方向に付勢され
ない状態であり、前記筒壁部16が元の形状に復帰した
点で、図5(ハ)、及び、図4に示すように、筒部材1
1は開き状態に維持される状態となる
【0023】従って、前記筒壁部16は、突曲状で且つ
弾性変形自在な保持部材として機能し、前記一対の薄肉
部11b,11b夫々は、筒壁部16の両端を一対の壁
部15A,15Bに枢支連結する枢支連結点として機能
する。
弾性変形自在な保持部材として機能し、前記一対の薄肉
部11b,11b夫々は、筒壁部16の両端を一対の壁
部15A,15Bに枢支連結する枢支連結点として機能
する。
【0024】すなわち、筒部材11を閉じ状態に保持す
るとともに、筒部材11を所定量開いた状態において
は、筒部材11を閉じ方向に付勢しないように作用する
閉位置保持手段17は、突曲状で且つ弾性変形自在な保
持部材16を、その両端部を筒部材11の周方向に沿っ
て位置させ且つその突出方向を筒部材11の外方に向け
た状態で、且つ、ヒンジ部11cによって連結された筒
部材11の一対の壁部15A,15Bに渡って位置させ
た状態で、それら両端部を前記一対の壁部15A,15
Bに枢止連結することにより構成してある。
るとともに、筒部材11を所定量開いた状態において
は、筒部材11を閉じ方向に付勢しないように作用する
閉位置保持手段17は、突曲状で且つ弾性変形自在な保
持部材16を、その両端部を筒部材11の周方向に沿っ
て位置させ且つその突出方向を筒部材11の外方に向け
た状態で、且つ、ヒンジ部11cによって連結された筒
部材11の一対の壁部15A,15Bに渡って位置させ
た状態で、それら両端部を前記一対の壁部15A,15
Bに枢止連結することにより構成してある。
【0025】上述の如き構成にて、筒部材11を、弾性
変形自在な樹脂により、閉位置保持手段17を備える状
態にて一体成形してある。
変形自在な樹脂により、閉位置保持手段17を備える状
態にて一体成形してある。
【0026】次に、上述の如く構成した棚取付装置1に
より、棚部材3を支柱2に取り付ける方法について説明
する。
より、棚部材3を支柱2に取り付ける方法について説明
する。
【0027】すなわち、支柱2の外周面の複数位置(上
下方向に異なる位置)には、筒部材11内周面のリング
状凸部12と凹凸係合するリング状凹部21を形成して
ある。そして、図4に示す如き、開口量を所定量以上に
して開き状態に維持した筒部材11を、支柱2の外周面
に形成した複数のリング状凹部21の中から選択した適
宜高さの凹部21に、筒部材11内周面のリング状凸部
12を凹凸係合すべく支柱2の所定位置に位置させた状
態で、前記開口量を所定量以下とすることに伴い、筒部
材11は閉じ方向に付勢され、支柱2に装着することが
できる。そして、前述の如く、支柱2に装着した筒部材
11に対して、棚部材3の四隅に取り付けてある外筒体
31を上側から落とし込むことにより、棚部材3を支柱
2の適宜高さに取り付けるのである。
下方向に異なる位置)には、筒部材11内周面のリング
状凸部12と凹凸係合するリング状凹部21を形成して
ある。そして、図4に示す如き、開口量を所定量以上に
して開き状態に維持した筒部材11を、支柱2の外周面
に形成した複数のリング状凹部21の中から選択した適
宜高さの凹部21に、筒部材11内周面のリング状凸部
12を凹凸係合すべく支柱2の所定位置に位置させた状
態で、前記開口量を所定量以下とすることに伴い、筒部
材11は閉じ方向に付勢され、支柱2に装着することが
できる。そして、前述の如く、支柱2に装着した筒部材
11に対して、棚部材3の四隅に取り付けてある外筒体
31を上側から落とし込むことにより、棚部材3を支柱
2の適宜高さに取り付けるのである。
【0028】〔別実施例〕次に、別実施例を列記する。
【0029】 図7に基づいて、別実施例を説明す
る。筒部材11を、支柱2の長手方向に沿う状態で直線
状に切断するともに、その切断部に対する径方向反対側
付近の筒部材11の筒壁には、前記長手方向に沿うヒン
ジ部としての薄肉部11cを形成することにより、その
薄肉部11cを揺動中心として開閉自在に構成してあ
る。尚、薄肉部11cは弾性を有しない状態に形成して
ある。
る。筒部材11を、支柱2の長手方向に沿う状態で直線
状に切断するともに、その切断部に対する径方向反対側
付近の筒部材11の筒壁には、前記長手方向に沿うヒン
ジ部としての薄肉部11cを形成することにより、その
薄肉部11cを揺動中心として開閉自在に構成してあ
る。尚、薄肉部11cは弾性を有しない状態に形成して
ある。
【0030】又、前記切断部の一端部には、横断面形状
が前方後円形状の凸部18Aを形成してあり、他端部に
は、前記凸部18Aに相応する横断面形状が前方後円形
状の凹部18Bを形成してある。すなわち、凹部18B
に対して凸部18Aを挿入する方向に力を作用させるこ
とにより、凹部18B両側の一対の壁部18C,18C
が共に外側に弾性変形することにより、凹部18Bに凸
部18Aを内嵌させて、筒部材11を閉じ状態に保持す
ることができる。又、その状態で前記切断部を開く方向
に力を作用させることにより、凹部18B両側の一対の
壁部18C,18Cが共に外側に弾性変形することによ
り、凸部18Aを凹部18Bから抜くことができ、その
状態において、筒部材11を閉じ方向に付勢しないよう
になる。従って、凸部18A、凹部18B、及び、一対
の壁部18C,18Cとをもって、閉位置保持手段17
として機能する。尚、12は、支柱2の外面部に形成の
リング状凹部21に係止する被係止部としてのリング状
凸部である。
が前方後円形状の凸部18Aを形成してあり、他端部に
は、前記凸部18Aに相応する横断面形状が前方後円形
状の凹部18Bを形成してある。すなわち、凹部18B
に対して凸部18Aを挿入する方向に力を作用させるこ
とにより、凹部18B両側の一対の壁部18C,18C
が共に外側に弾性変形することにより、凹部18Bに凸
部18Aを内嵌させて、筒部材11を閉じ状態に保持す
ることができる。又、その状態で前記切断部を開く方向
に力を作用させることにより、凹部18B両側の一対の
壁部18C,18Cが共に外側に弾性変形することによ
り、凸部18Aを凹部18Bから抜くことができ、その
状態において、筒部材11を閉じ方向に付勢しないよう
になる。従って、凸部18A、凹部18B、及び、一対
の壁部18C,18Cとをもって、閉位置保持手段17
として機能する。尚、12は、支柱2の外面部に形成の
リング状凹部21に係止する被係止部としてのリング状
凸部である。
【0031】 上記実施例では、保持部材16の支柱
2の長手方向の幅を、一対の切り込み11a,11a間
の間隔と等しくなる状態で形成する場合について例示し
たが、これに代えて、保持部材16の支柱2の長手方向
の幅を、一対の切り込み11a,11a間の間隔よりも
小さくなる状態で形成しても良い。
2の長手方向の幅を、一対の切り込み11a,11a間
の間隔と等しくなる状態で形成する場合について例示し
たが、これに代えて、保持部材16の支柱2の長手方向
の幅を、一対の切り込み11a,11a間の間隔よりも
小さくなる状態で形成しても良い。
【0032】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】本発明に係る棚取付装置の一部切り欠き正面図
【図2】本発明に係る棚取付装置の斜視図
【図3】本発明に係る棚取付装置における筒部材の斜視
図
図
【図4】本発明に係る棚取付装置における筒部材の斜視
図
図
【図5】本発明に係る棚取付装置における筒部材の開閉
作用を説明する図
作用を説明する図
【図6】本発明に係る棚取付装置を適用した移動棚の全
体構成を示す斜視図
体構成を示す斜視図
【図7】本発明に係る棚取付装置の別実施例における筒
部材の斜視図
部材の斜視図
【図8】従来の棚取付装置における筒部材の斜視図
2 支柱 3 棚部材 11 筒部材 11c ヒンジ部 12 被係止部 15A,15B 壁部 16 保持部材 17 閉位置保持手段 21 係止部
Claims (3)
- 【請求項1】 支柱(2)に外嵌着され且つ前記支柱
(2)の外面部に形成の係止部(21)に下方側への移
動を阻止されるように係止される被係止部(12)を備
えた筒部材(11)が設けられ、その筒部材(11)に
棚部材(3)を取り付けるように構成された棚取付装置
であって、 前記筒部材(11)が、前記支柱(2)の長手方向に沿
うヒンジ部(11c)を揺動中心にして開閉自在に構成
され、その筒部材(11)を閉じ状態に保持する閉位置
保持手段(17)が前記筒部材(11)に備えられると
ともに、前記閉位置保持手段(17)が、前記筒部材
(11)を所定量開いた状態においては前記筒部材(1
1)を閉じ方向に付勢しないように構成されている棚取
付装置。 - 【請求項2】 前記閉位置保持手段(17)が、突曲状
で且つ弾性変形自在な保持部材(16)を、その両端部
を前記筒部材(11)の周方向に沿って位置させ且つそ
の突出方向を前記筒部材(11)の外方に向けた状態
で、且つ、前記ヒンジ部(11c)によって連結された
前記筒部材(11)の一対の壁部(15A),(15
B)に渡って位置させた状態で、それら両端部を前記一
対の壁部(15A),(15B)に枢止連結することに
より構成されている請求項1記載の棚取付装置。 - 【請求項3】 前記筒部材(11)が、前記閉位置保持
手段(17)を備える状態に樹脂にて一体成形されてい
る請求項1又は2記載の棚取付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1068892A JP2894462B2 (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | 棚取付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1068892A JP2894462B2 (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | 棚取付装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05199920A true JPH05199920A (ja) | 1993-08-10 |
JP2894462B2 JP2894462B2 (ja) | 1999-05-24 |
Family
ID=11757219
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1068892A Expired - Fee Related JP2894462B2 (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | 棚取付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2894462B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0826119A (ja) * | 1994-07-19 | 1996-01-30 | Itochu Pura Kemitsuku Kk | トレイ用カート |
JP2016000112A (ja) * | 2014-06-12 | 2016-01-07 | タニコー株式会社 | 棚用取付け部材 |
JP2017209245A (ja) * | 2016-05-24 | 2017-11-30 | 第一ビニール株式会社 | 係止装置 |
-
1992
- 1992-01-24 JP JP1068892A patent/JP2894462B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0826119A (ja) * | 1994-07-19 | 1996-01-30 | Itochu Pura Kemitsuku Kk | トレイ用カート |
JP2016000112A (ja) * | 2014-06-12 | 2016-01-07 | タニコー株式会社 | 棚用取付け部材 |
JP2017209245A (ja) * | 2016-05-24 | 2017-11-30 | 第一ビニール株式会社 | 係止装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2894462B2 (ja) | 1999-05-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |