JPH0519871U - 吸収式冷凍サイクル - Google Patents

吸収式冷凍サイクル

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JPH0519871U
JPH0519871U JP6934291U JP6934291U JPH0519871U JP H0519871 U JPH0519871 U JP H0519871U JP 6934291 U JP6934291 U JP 6934291U JP 6934291 U JP6934291 U JP 6934291U JP H0519871 U JPH0519871 U JP H0519871U
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evaporator
refrigeration cycle
evaporation
liquid
groove
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JP6934291U
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治 ▲廣▼畑
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸収式冷凍サイクルの蒸発器をコンパクトに
すると共に、蒸発器と冷却板を一体にして熱伝達効率の
向上を図る。 【構成】 受液タンク2、ガス発生器3、精溜器4、凝
縮器5、蒸発器1及び吸収器6を順次接続し、冷媒とし
てアンモニア、吸収媒体として水を使用し、圧力平衡ガ
スとして水素ガスを充填した吸収式冷凍サイクルにおい
て、蒸発器の蒸発管に相当する蒸発溝11と、液管の一
部に相当する液溝53とがプレス加工によって形成され
た鋼板と、冷却板を兼ねる平坦な鋼板とを接合して蒸発
器1を構成する。そして、蒸発溝11には凹凸条12
を、冷却板にはスリツト56を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、冷蔵庫用の吸収式冷凍サイクルに関するもので、より詳しくは、吸 収式冷凍サイクルを形成する蒸発器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の吸収式冷凍サイクルは図6に示すように、受液タンク2′、ガス発生器 3′、精溜器4′、凝縮器5′、蒸発器1′、吸収器6′等を順次密閉環状に接 続し、その内部に冷媒としてアンモニア、吸収媒体として水、圧力平衡ガスとし て水素ガスを充填して構成されている。
【0003】 また、この吸収式冷凍サイクルの蒸発器の構造は図7に示すように、蒸発管1 4内に水素ガス供給管13を配設した二重構造とされている。この蒸発管14の 内表面は起伏のない平滑なもので、蛇行状に折り曲げ成型された蒸発管14の中 心部には水素ガス供給管13が配設され、蒸発管14外には、蒸発管14からの 冷却能力を冷凍・冷蔵室へ伝熱するために冷却板16′が装着されている。
【0004】 そして、圧縮機を用いた冷凍サイクルに対し、吸収式冷凍サイクルは駆動部分 がないため運転時の騒音が小さく、将来性が期待されている。そのために、吸収 式冷凍サイクルでは、受液タンク、ガス発生器、精溜器、凝縮器、蒸発器、吸収 器等を冷蔵庫の限られたスペース内に配設するための種々の形状及びコンパクト 化が要求されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、配管類を曲げる場合には、その管径の曲げ半径が必要なため、どうし ても各器々の形状が大きくなり、蒸発管と冷却板との接触が悪く、冷却能力が十 分に発揮されないという問題があった。
【0006】 また、蒸発管の内面が平滑であると冷媒と蒸発管との熱交換が十分に行われな いという問題があった。
【0007】 さらに、蒸発管と冷却板を鋼板からプレス加工によって一体に形成した場合、 プレス歪や溶接歪によって冷却板が捩れ、冷蔵庫の冷却器への取り付けが難しく 、冷却器との熱伝達が劣るという問題があった。
【0008】 本考案はこのような問題点を解決するためになされたものであって、コンパク トで、蒸発管と冷却板との熱伝達が優れ、さらに、冷蔵庫の冷却器との熱伝達に も優れた蒸発器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためこの考案は、受液タンクと、ガス発生器と、精溜器と 、凝縮器と、蒸発器及び吸収器を順次接続して冷凍サイクルを形成し、冷媒とし てアンモニアを使用し、吸収媒体として水を使用し、圧力平衡ガスとして水素ガ スを充填した吸収式冷凍サイクルにおいて、 濃アンモニア水溶液と水素ガスとが拡散・蒸発する上記蒸発器の蒸発管に相当 する蒸発溝と、前記濃アンモニア水溶液を前記蒸発管の上部に供給する液管の一 部に相当する液溝とがプレス加工によって形成された鋼板と、冷却板を兼ねる平 坦な鋼板とを接合し、上記蒸発溝と液溝と蒸発器を構成する冷却板とが一体に形 成された蒸発器を特徴とする。
【0010】 また、上記蒸発溝の内面壁に凹凸条を形成したことを特徴とする。
【0011】 さらに、上記蒸発器と一体に形成された冷却板に歪吸収用のスリットを設けた ことを特徴とする。
【0012】
【作用】
上記構成において、特に蒸発溝の曲げ半径を小さくして蒸発器の寸法を小さく すると共に、蒸発器と冷却板を一体にすることにより冷却能力の向上が図れる。 また、蒸発溝の内面壁に凹凸条を形成することにより冷媒と蒸発器との熱交換 効率の向上が図れる。
【0013】 さらに、冷却板にスリットを設けることにより、プレス歪や溶接歪による冷却 板の変形を防止し、冷蔵庫の冷却器への蒸発器(冷却板)の取り付けを容易にし 、蒸発器と冷却器との熱伝達効率を向上できる。
【0014】
【実施例】
以下、本考案をその実施例を示す図面に基づいて詳述する。
【0015】 図1は本考案の吸収式冷凍サイクルに係る冷蔵庫の側断面図、図2は本考案の 吸収式冷凍サイクルの一実施例である拡散吸収式冷凍サイクルの外観正面図、図 3は図2の側面図、図4は本考案の吸収式冷凍サイクルの一実施例である拡散吸 収式冷凍サイクルの蒸発器のプレス加工後の外観図である。
【0016】 図1において、1は吸収式冷凍サイクルの蒸発器、8は冷凍室、9は冷蔵室、 16は冷凍室用冷却器、17は冷蔵室用冷却器、80は冷凍室用扉、90は冷蔵 室用扉である。
【0017】 図2において、1は蒸発器、2は受液タンク、3はガス発生器、4は精溜器、 5は凝縮器、6は吸収器である。上記吸収式冷凍サイクルは、上記受液タンク2 と、ガス発生器3と、精溜器4と、凝縮器5と、蒸発器1及び吸収器6等を順次 接続して構成されると共に、その内部に冷媒としてアンモニアを、吸収媒体とし て水を、圧力平衡ガスとして水素ガスが充填されている。
【0018】 上記蒸発器1は、図4に示すように鋼板10aをプレス加工して、蛇行する濃 アンモニア水溶液と水素ガスとを拡散・蒸発させるための蒸発管に代わる蒸発溝 11と、濃アンモニア水溶液を上記蒸発溝11に供給する液管の一部に代わる液 溝53とが形成されている。この鋼板10aと冷却板を兼ねる平坦な鋼板10b とがレーザ若しくは電気溶接にて密封され、蒸発器と液管の一部の機能を果たす ようになっている。尚、上記蒸発溝11と液溝53とは、蒸発器1の上部(入口 )付近でつながっており、蒸発溝11の中心部には、水素ガス供給管13が配設 された二重管構造となっている。
【0019】 また、上記蒸発溝11には、冷媒と蒸発器1との熱交換効率を向上させるため の凹凸条12が形成されている。
【0020】 そして、上記鋼板10bは、冷却板を蒸発器1と一体に形成して伝熱効率を向 上させるために、上記鋼板10aより広く形成されている。そして、上記冷却板 には、プレス加工や溶接の歪による捩れを防止するためのスリツト56が設けら れている。
【0021】 上記蒸発器の蒸発溝11の下部(出口)には、混合ガス回収管21が接続され るが、その前に上記混合ガス回収管21の中心部に配設された水素ガス供給管1 3と、蒸発溝11の中心部に配設された水素ガス供給管13とが接続される。そ して、液溝53の下部(入口)には、液管54が接続される。
【0022】 図2において、上記受液タンク2の上部には、上記冷却溝11で蒸発してガス 化したアンモニアガスと水素ガスとの混合ガスを回収する混合ガス回収管21と 、上記吸収器6の下部とが接続され、受液タンク2の下部には、上記発生器3に アンモニア液を導くアンモニア液導入管31が接続され、受液タンク2の側面に は、冷媒等を充填するための充填用パイプ22が接続されている。
【0023】 上記受液タンク2に接続されたアンモニア液導入管31は、受液タンク2との 接続部近傍からガス発生器3の内部を通り、ガス発生器3の上部付近に至る二重 管の内管となっている。
【0024】 ガス発生器3は、ガス発生管30の中心部に上記アンモニア液導入管31を配 設した構造となっている。このガス発生管30の外側面には、加熱ヒータ支持パ イプ32と、ガスバーナの燃焼筒33が溶接されている。そして、その外側はグ ラスウール等の断熱材34で覆われている。
【0025】 上記精溜器4の一端は、ガス発生器3の上部側に接続されており、この精溜器 4の他端には凝縮器5が接続されている。そして、上記精溜器4と凝縮器5とは 略U字形をなし、精溜器4と凝縮器5との接続側が高くなるように2〜3°傾斜 した状態で固定されている。
【0026】 上記凝縮器5は、凝縮管51の外周には多数の放熱用フイン52が固着されて いる。この凝縮管51の精溜器4との接続端との反対側には、液管54と均圧管 55の2本の細管が接続されている。
【0027】 上記吸収器6は、螺旋状に巻かれた管で構成され、その上部には、上記水素ガ ス供給管13と希釈管7とが接続される。この希釈管7は、上記ガス発生管30 の下部に接続されている。
【0028】 次に、上記した拡散吸収式冷凍サイクルの動作について説明する。
【0029】 上記吸収式冷凍サイクルの内部は、真空ポンプ等で真空にした後、上記充填用 パイプ22から、吸収媒体である水と、冷媒であるアンモニアと、圧力平衡ガス として水素ガスが所定量充填される。そして、受液タンク2内のアンモニアを吸 収した濃アンモニア水溶液は、アンモニア導入管31を通ってガス発生器3へ導 かれる。
【0030】 そこで、加熱ヒータ支持パイプ32に収容されたヒータ(図示せず)または、 燃焼筒33内の燃焼熱によってガス発生管30を加熱する。すると、ガス発生管 30の中心部に配設されたアンモニア導入管31は、気泡ポンプまたは熱サイホ ンポンプの役目をなし、アンモニア導入管31内の濃アンモニア水溶液から水蒸 気とアンモニアガスの気泡が発生する。これらの気泡は、アンモニア導入管31 内を上昇して精溜器4の方へ移動する。
【0031】 精溜器4では、アンモニアガスと水蒸気の混合ガスのうち、水蒸気だけが凝縮 され、液化した水滴は傾斜した精溜器4の内壁面に沿って流れ落ち、水蒸気とア ンモニアガスとが分離される。
【0032】 精溜器4で凝縮しなかったアンモニアガスは、凝縮器5で凝縮されてアンモニ ア液となり、液管54から蒸発器1の液溝53を通って蒸発溝11の上部(入口 )へ導かれる。蒸発溝11に入ったアンモニア液は、水素ガス供給管13を通っ てきた水素ガスと混じりあって拡散する。その結果、アンモニアの圧力は分圧と なって低下するため、アンモニア液は蒸発を開始する。
【0033】 その後、蒸発したアンモニアガスと水素ガスとの混合ガスは重くなり、混合ガ ス回収管21を通って受液タンク2へ流れ、吸収器6の内部へ吸引される。一方 、吸収器6の上部には、アンモニア導入管31の外側を流下し、希釈管7を通っ てきた希アンモニア水溶液が流入し、吸収器6の内部を流下して行く。そして、 この希アンモニア水溶液は、吸収器6の内部に吸引されるアンモニアガスと水素 ガスとの混合ガスに対向して流れることになる。その結果、混合ガス中のアンモ ニアガスは、希アンモニア水溶液に吸収され、徐々にアンモニアガス濃度を低下 させながら吸収器6の上部に向かう。残った水素ガスだけが軽くなり、水素ガス 供給管13を通って再び冷却溝11へ流れる。希アンモニア水溶液は、アンモニ アガスを吸収して濃アンモニア水溶液となり、受液タンク2に溜まり、再びアン モニア導入管31へ導かれる。
【0034】 図5は、本考案に係る蒸発器の要部断面図である。
【0035】
【考案の効果】 本考案は以上のように構成されたものであるので、吸収式冷凍サイクルの特に 蒸発器の寸法を小さくすることができ、従来の圧縮機を用いた冷凍サイクルと同 様に冷蔵庫に組み込むことができる。
【0036】 また、蒸発器の蒸発溝には凹凸条が設けられているので、冷媒と蒸発器との熱 交換効率を向上させることができる。
【0037】 さらに、冷却板にはスリツトが設けられているので、プレス歪や溶接歪による 捩れを防止することができ、蒸発器の冷蔵庫の冷却器への取り付けを容易にする と共に、蒸発器から冷却器への熱伝達を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の吸収式冷凍サイクルに係る冷蔵庫の側
断面図である。
【図2】本考案の吸収式冷凍サイクルの一実施例である
拡散吸収式冷凍サイクルの外観正面図である。
【図3】図2の拡散吸収式冷凍サイクルの側面図であ
る。
【図4】本考案の吸収式冷凍サイクルの一実施例である
拡散吸収式冷凍サイクルの蒸発器のプレス加工後の外観
図である。
【図5】本考案に係る蒸発器の要部断面図である。
【図6】従来の拡散吸収式冷凍サイクルの外観正面図で
ある。
【図7】従来の拡散吸収式冷凍サイクルの蒸発器の要部
断面図である。
【符号の説明】
1 蒸発器 11 蒸発溝 12 凹凸条 53 液溝 56 スリツト

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受液タンクと、ガス発生器と、精溜器
    と、凝縮器と、蒸発器及び吸収器を順次接続して冷凍サ
    イクルを形成し、冷媒としてアンモニアを使用し、吸収
    媒体として水を使用し、圧力平衡ガスとして水素ガスを
    充填した吸収式冷凍サイクルにおいて、 濃アンモニア水溶液と水素ガスとが拡散・蒸発する上記
    蒸発器の蒸発管に相当する蒸発溝と、前記濃アンモニア
    水溶液を上記蒸発器の上部に供給する液管の一部に相当
    する液溝とがプレス加工によって形成された鋼板と、冷
    却板を兼ねる平坦な鋼板とを接合し、上記蒸発溝と液溝
    と蒸発器を構成する冷却板とが一体に形成された蒸発器
    を特徴とする吸収式冷凍サイクル。
  2. 【請求項2】 上記蒸発溝の内面壁に凹凸条を形成した
    ことを特徴とする請求項1記載の吸収式冷凍サイクル。
  3. 【請求項3】 上記蒸発器と一体に形成された冷却板に
    歪吸収用のスリットを設けたことを特徴とする請求項1
    及び請求項2記載の吸収式冷凍サイクル。
JP6934291U 1991-08-30 1991-08-30 吸収式冷凍サイクル Pending JPH0519871U (ja)

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