JPH0519838U - 窓用空気調和機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】室内側吹出口３の垂直ルーバ８を閉じた場合に
は圧縮機５の運転をしない事により、結露によるユーザ
ークレームを防止する。 【構成】空気調和機本体の室内側に吹出口３と該吹出口
３を覆う蓋兼用の垂直ルーバ８を設け、該垂直ルーバ８
は空気調和機運転時には左右の吹出方向を調節し、運転
停止時には前記吹出口３を閉じる蓋として使用し、前記
垂直ルーバ８が吹出口３を閉じている状態では空気調和
機の運転スイッチ１０をＯＮしても圧縮機５には通電し
ないようにしたので、運転停止時に垂直ルーバ８によっ
て室内吹出口を完全に塞ぐ事ができるようになった。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は窓に取り付けて使用する空気調和機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年この種の空気調和機に於いては、図４・図５で示すようにシーズンオフ時 等の空気調和機を使用しない時に、デザイン的な理由から垂直ルーバによって吹 出口を閉じて前方より吹出口の内部がほとんど見えないようなタイプのものが多 く販売されている。 これらの空気調和機は吹出口に比べて垂直ルーバの大きさが小さく垂直ルーバ を閉じた状態でもまだ吹出口の開口部分が大きいために垂直ルーバを閉じて冷房 運転を行っても吹出口周辺に結露が発生する事は少なかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このような空気調和機は、垂直ルーバを閉じた状態での吹出口の開口率が小さ くなればなるほど吹出口を閉じて運転した場合、吹出口の周辺に結露しやすくな り、デザイン的な要望や空気調和機内への害虫の侵入を防止するという観点から 垂直ルーバで１００％吹出口を覆った場合には、使用者が誤って垂直ルーバを開 かずに空気調和機を運転すると確実に結露が発生して空気調和機が設置してある 下の床面や畳等を結露水によって汚してしまうというようなユーザークレームが 発生するという問題があった。

【０００４】

【問題点を解決するための手段】

この考案はこの点に着目し上記欠点を解決する為に、特にその構成を、空気調 和機本体の室内側に吹出口と該吹出口を覆う蓋兼用の垂直ルーバを設け、該垂直 ルーバは空気調和機運転時には左右の吹出方向を調節し、運転停止時には前記吹 出口を閉じる蓋として使用し、前記垂直ルーバが吹出口を閉じている状態では空 気調和機の運転スイッチをＯＮしても圧縮機には通電しないようにしたものであ る。

【０００５】

【作用】

垂直ルーバ８を開け吹出口３よりの吹出風が前方または使用者の好みの方向に 流れるように垂直ルーバ８を回転させる。 次に運転モード設定スイッチ１１、温度設定装置１２によって運転モードの選 択や室温設定を行い、運転スイッチ１０を押圧すれば、空気調和機は運転を行う 。 もし万一垂直ルーバ８を開け忘れて運転スイッチ１０をＯＮした場合にはル ーバスイッチ９の作用によって空気調和機は運転しないものである。

【０００６】

【実施例】

次にこの考案の一実施例を図面をもとに説明すれば、１は空気調和機の外枠で 前面中央には室内吸込口２を備え該室内吸込口２の右側には縦長の室内吹出口３ が、該室内吹出口３の下には操作部４を設けている。 又背面中央には室外吸込口（図示せず）が、その右側には室外吹出口（図示せ ず）を備えている。

【０００７】 前記外枠１内には、圧縮機５、室内熱交換器（図示せず）、室外熱交換器（図 示せず）等によって冷凍サイクルを形成し、前記室内熱交換器の近傍に室内ファ ン６を、室外熱交換器の近傍に室外ファン７を備えている。 前記室内吸込口２と室内熱交換器の間には吸込空気中に混入するゴミ等を取り 除くフィルター（図示せず）を備えている。

【０００８】 ８は前記室内吹出口３に設けた蓋兼用の垂直ルーバで、運転時には室内へ吹き 出す風の方向を左右方向に調節し、運転停止時には室内吹出口３を閉じる蓋とし て使用できるので、デザイン的にもすっきりし、又蠅やその他の害虫が室内吹出 口３より空気調和機内に侵入する事を防止する。 前記室内吹出口３の下方には垂直ルーバ８の舌部８Ａによって押圧されるルー バスイッチ９を設け、室内吹出口３の閉状態を検知して前記圧縮機５の運転を行 えないようにするものである。

【０００９】 前記操作部４内には空気調和機の運転停止を行う運転スイッチ１０、冷房運転 ・ドライ運転・送風運転等の選択をする運転モード設定スイッチ１１、希望の室 温を設定する室温設定装置１２、タイマ運転とそのタイマ時間を設定するタイマ 設定装置１３、運転や室温等を表示するランプ１４を備えている。 １５・１６・１７は前記圧縮機５・室内ファン６・室外ファン７を制御装置１ ８よりの信号によってＯＮ−ＯＦＦするリレーである。 前記制御装置１８はマイクロコンピューター等から成り空気調和機全体の制御 を司るものである。 １９は前記室内熱交換器と室内吸込口２の間に設けた室温センサで、室内の温 度を検出するものである。 ２０はトランス、２１は電源である。

【００１０】 空気調和機の運転方法について説明すれば、垂直ルーバ８を開け吹出口３より の吹出風が前方または使用者の好みの方向に流れるように垂直ルーバ８を回転さ せる。 次に運転モード設定スイッチ１１、温度設定装置１２によって運転モードの選 択や室温設定を行い、運転スイッチ１０を押圧すれば、空気調和機は運転を行う 。 もし万一垂直ルーバ８を開け忘れて運転スイッチ１０をＯＮした場合にはル ーバスイッチ９の作用によって空気調和機は運転しないものである。 このように垂直ルーバ８にルーバスイッチ９を取り付けたので垂直ルーバ８を 閉じたまま運転する事ができなくなり、結露によるユーザークレームの心配が無 くなり運転停止時に垂直ルーバ８によって室内吹出口３を完全に塞ぐことができ るようになった。

【００１１】

【考案の効果】

以上のようにこの考案によれば、空気調和機本体の室内側に吹出口と該吹出口 を覆う蓋兼用の垂直ルーバを設け、該垂直ルーバは空気調和機運転時には左右の 吹出方向を調節し、運転停止時には前記吹出口を閉じる蓋として使用し、前記垂 直ルーバが吹出口を閉じている状態では空気調和機の運転スイッチをＯＮしても 圧縮機には通電しないようにしたので、吹出口周辺の結露を心配する必要がなく なり空気調和機の運転停止時に垂直ルーバによって室内吹出口を完全に塞ぐ事が できるようになり、吹出口より害虫が侵入するようなこともなくなった。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案一実施例における空気調和機の斜視
図。

【図２】同要部の斜視図。

【図３】同概略の電気回路図。

【図４】従来例の斜視図。

【図５】他の従来例の斜視図。

【符号の説明】

１ 外枠 ２ 吸込口 ３ 吹出口 ５ 圧縮機 ６ 室内ファン ７ 室外ファン ８ 垂直ルーバ ９ ルーバスイッチ １０ 運転スイッチ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 高野 清次郎 新潟県三条市東新保７番７号 株式会社内 田製作所内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 空気調和機本体の室内側に吹出口３と該
   吹出口３を覆う蓋兼用の垂直ルーバ８を設け、該垂直ル
   ーバ８は空気調和機運転時には左右の吹出方向を調節
   し、運転停止時には前記吹出口３を閉じる蓋として使用
   し、前記垂直ルーバ８が吹出口３を閉じている状態では
   空気調和機の運転スイッチ１０をＯＮしても圧縮機５に
   は通電しない事を特徴とする窓用空気調和機。