JPH0519676U - 駆動力伝達装置 - Google Patents

駆動力伝達装置

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JPH0519676U
JPH0519676U JP7578891U JP7578891U JPH0519676U JP H0519676 U JPH0519676 U JP H0519676U JP 7578891 U JP7578891 U JP 7578891U JP 7578891 U JP7578891 U JP 7578891U JP H0519676 U JPH0519676 U JP H0519676U
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JP
Japan
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pressing force
working piston
friction clutch
rotating members
driving force
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Pending
Application number
JP7578891U
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English (en)
Inventor
吉晃 千賀
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】内外両回転部材のトルク伝達を行う摩擦クラッ
チと同摩擦クラッチを差動回転に応じて押圧する押圧力
を発生させる押圧力発生手段を備えた駆動力伝達装置に
おいて、押圧力発生手段を構成する作動ピストンの元位
置への復帰の遅延を防止して、トルク伝達の応答性の低
下を防止する。 【構成】摩擦クラッチ10bの収容室R1における内圧
の作動ピストン14に対する作用力を同作動ピストン1
4の摺動抵抗に一致する値に設定して、同内圧にて作動
ピストン14の元位置への復帰を助成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、同軸的に支持された両回転部材間に介装されてこれら両部材間のト ルク伝達を行う駆動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来技術】
かかる駆動力伝達装置は、互いに同軸的に支持された両回転部材間に介装され てこれら両部材の相対回転時これら両部材を互いにトルク伝達可能に連結するも ので、従動側回転部材を駆動させる連結機構として使用されるものと、これら両 部材間の回転差を制限させる差動制限機構として使用されるもの等に大別される 。前者の連結機構は主としてリアルタイム式の四輪駆動車における一方の動力伝 達系路に介装され、また後者の差動制限機構は主として車両における各ディファ レンシャルに介装される。
【0003】 しかして、従来の駆動力伝達装置としては特開昭63−240429号公報に 示されているように、同軸的かつ相対回転可能に位置する内外両回転部材間に配 設され、これら両回転部材の相対回転により作動して両回転部材をトルク伝達可 能に連結する摩擦係合力を発生させるとともに付与される軸方向の押圧力に応じ て前記摩擦係合力を増減させる摩擦クラッチ、および両回転部材の相対回転に応 じた軸方向の押圧力を発生させて同押圧力を前記摩擦クラッチに付与する押圧力 発生手段を備えた駆動力伝達装置がある。
【0004】 また、前記押圧力発生手段は、前記両回転部材間に液密的に軸方向へ摺動可能 かつ外側回転部材に一体回転可能に組付けられて前記摩擦クラッチの一側に対向 する作動ピストンと、前記外側回転部材と前記作動ピストン間に形成され軸方向 に所定間隔を有して粘性流体が封入される流体室と、同流体室にて前記内側回転 部材に一体回転可能に組付けられ回転時前記流体室内に流体圧を発生させるロー タとにより構成されている。したがって、作動ピストンのー側は摩擦クラッチの 収容室でありかつ他側は流体室であって、これら両室を液密的にシールするため に作動ピストンの摺動部がシール部材を介してシールされている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
このように、前記作動ピストンの摺動部にはシール部材が介在しているため、 かかるシール部材に起因する摺動抵抗により、作動ピストンは押圧力発生手段に て発生した押圧力で摩擦クラッチ側へ摺動した後押圧力が解消されても元位置に 円滑に復帰しないおそれがある。このような状態が発生すると、トルク伝達の応 答性が低下する。従って、本考案の目的はかかる問題に対処することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記した形式の駆動力伝達装置において、前記両回転部材と作動ピス トンが形成する摩擦クラッチ収容室の内圧の前記作動ピストンに対する作用力を 、同作動ピストンの摺動抵抗に略一致する値に設定したことを特徴とするもので ある。
【0007】
【考案の作用・効果】
かかる構成の駆動力伝達装置においては、作動ピストンが摩擦クラッチ側に摺 動後に同作動ピストンに対する押圧力発生手段からの押圧力が解消された場合に は、摩擦クラッチの収容室の内圧の作用により、作動ピストンは元位置へ円滑に 復帰する。従って、作動ピストンの元位置への復帰の遅延に起因するトルク伝達 の応答性の低下を防止することができる。
【0008】
【実施例】
以下本考案の実施例を図面に基づいて説明するに、図1には本考案にかかる駆 動力伝達装置の一実施例が示されている。当該駆動力伝達装置10は図4に示す ように、リアルタイム式の四輪駆動車の後輪側動力伝達系路に配設される。当該 四輪駆動車は前輪側が常時駆動するとともに後輪側が必要時駆動するもので、エ ンジン21の一側に組付けたトランスアクスル22はトランスミッションおよび トランスフアを備え、エンジン21からの動力をアクスルシャフト23に出力し て前輪24を駆動させるとともに、第1プロペラシャフト25に出力する。第1 プロペラシャフト25は駆動力伝達装置10を介して第2プロペラシャフト26 に連結していて、これら両シャフト25,26がトルク伝達可能な場合動力がリ ヤディファレンシャル27を介してアクスルシャフト28に出力され、後輪29 が駆動する。
【0009】 駆動力伝達装置10は外側回転部材であるアウタケース11およびエンドカバ ー12と、内側回転部材であるインナシャフト13からなる環状の作動室内に押 圧力発生手段10aおよび摩擦クラッチ10bを備えている。アウタケース11 は所定長さの筒部11aの一端に内向フランジ部11bを備え、筒部11aの他 端開口部にエンドカバー12が螺着されている。インナシャフト13は所定長さ の段付きの筒部13aの中間部外周に外向フランジ部13bを備え、フランジ部 13bの外周にて軸方向へ延びる外スプライン部に摩擦クラッチ10bが組付け られている。
【0010】 かかるインナシャフト13においては、筒部13aの一端側内周に設けた軸方 向へ延びる内スプライン部に第2プロペラシャフト26がスプライン嵌合して固 定されており、また筒部13aの一端がアウタケース11の内向フランジ部11 bの内孔内に、かつその他端がエンドカバー12の内孔内に液密的かつ回転可能 に嵌合されて支持されている。アウタケース11においては、第1プロペラシャ フト25の後端が固定されている。
【0011】 押圧力発生手段10aは作動ピストン14およびロータ15を備え、かつ摩擦 クラッチ10bは湿式多板クラッチ式のもので、多数のクラッチプレート16お よびクラッチディスク17からなる。クラッチプレート16はアウタケース11 の内周に設けたスプライン部11cに嵌合されて、同ケース11に一体回転可能 かつ軸方向へ移動可能に組付けられている。各クラッチディスク17はインナシ ャフト13の外スプライン部13cに嵌合されて各クラッチプレート16間に位 置し、同シャフト13に一体回転可能かつ軸方向へ移動可能に組付けられている 。これらのクラッチプレート16およびクラッチディスク17の収容室R1には クラッチ用オイルと気体とが所定量封入されている。
【0012】 押圧力発生手段10aを構成する作動ピストン14はアウタケース11の筒部 11aの他端側内周にシールリング18を介して液密的に一体回転可能かつ軸方 向へ摺動可能に、またインナシャフト13に対してはその外周に液密的に回転可 能かつ軸方向へ摺動可能にそれぞれ組付けられている。ロータ15は図1および 図2に示すように、環状ボス部15aの外周の互に180°離れた部位にて半径 方向へ延びる2枚のベーン部15bを備え、環状ボス部15aにてインナシャフ ト13の筒部13a外周に嵌合され、同シャフト13に対して一体回転可能に組 付けられている。かかるロータ15はエンドカバー12の一側に設けた環状凹所 12aの深さと略同じ厚みに形成されていて、環状凹所12a内に嵌合している 。
【0013】 エンドカバー12はインナシャフト13の筒部13aの他端側外周に液密的に 軸方向へ摺動可能かつ回転可能に嵌合され、アウタケース11に対しては進退可 能に螺着され、かつ液密的となっている。かかるエンドカバー12においては、 軸方向の位置調整がなされてアウタケース11にカシメ手段にて固定され、その 一側面にて作動ピストン14の一側面に当接し、その環状凹所12aと作動ピス トン14の一側面とによりロータ15が位置する流体室を形成している。この流 体室内にはシリコンオイル等高粘性流体が封入されており、またロータ15はそ のベーン部15bの外周を環状凹所12aの内周に液密的に接触させ、流体室内 を2つの滞留室R2に区画している。
【0014】 しかして、摩擦クラッチ10bを収容する収容室R1にはクラッチ用オイルと 気体とが所定量封入されていて、同収容室R1の内圧は下記のごとく所定の圧力 に設定されている。すなわち、作動ピストン14の特にシールリング18に起因 する摺動抵抗をF、作動ピストン14の収容室R1側受圧面積をA、収容室R1の 内圧をPとした場合F=A×Pの値に設定されており、収容室R1の内圧の作動 ピストン14に対する作用力が同作動ピストン14の摺動抵抗に一致する値にな っている。
【0015】 かかる構成の駆動力伝達装置10においては、第1、第2両プロペラシャフト 25,26間に相対回転が生じるとトルク伝達がなされる。すなわち、これら両 シャフト25,26に相対回転が生じると、第1プロペラシャフト25に一体回 転可能に組付けられているアウタケース11、エンドカバー12および作動ピス トン14と、第2プロペラシャフト26に一体回転可能に組付けられているイン ナシャフト13およびロータ15との間に相対回転が生じる。
【0016】 従って、押圧力発生手段10aの流体室内においては、滞留室R2内の粘性流 体が相対回転数に比例した速度にて強制的に流動させられ、周方向に順次相対移 行する滞留室R2内では流動抵抗に起因してベーン部15bの下流側端から次の ベーン部15bの上流側端に向って漸次増圧される圧力分布が発生する。この圧 力分布の増圧部分は差動回転数に比例して増大するもので、作動ピストン14を 軸方向へ押圧する。この結果、作動ピストン14は摩擦クラッチ10bを押圧し 、各セパレータプレート16とフリクションプレート17をクラッチオイルを介 して摩擦係合させる。これにより、摩擦クラッチ10bにおいては差動回転数に 比例したトルクをアウタケース11からインナシャフト13に伝達し、車両は4 輪駆動状態となる。また、この4輪駆動状態においては前後輪の差動回転を許容 し、タイトコーナブレーキング現象の発生も防止される。
【0017】 ところで、当該駆動力伝達装置10においては、作動ピストン14が摩擦クラ ッチ10b側に摺動後に同作動ピストン14に対する押圧力発生手段10aから の押圧力が解消された場合には、摩擦クラッチ10bの収容室R1の内圧の作用 により、作動ピストン14は元位置へ円滑に復帰する。従って、作動ピストン1 4の元位置への復帰の遅延に起因するトルク伝達の応答性の低下を防止すること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る駆動力伝達装置の断面
図である。
【図2】同駆動力伝達装置の矢印2−2線方向の断面図
である。
【図3】同駆動力伝達装置を構成する押圧力発生手段の
部分拡大断面図である。
【図4】同駆動力伝達装置を採用した四輪駆動車の概略
構成図である。
【符号の説明】
10…駆動力伝達装置、10a…押圧力発生手段、10
b…摩擦クラッチ、11…アウタケース、12…エンド
カバー、13…インナシャフト、14…作動ピストン、
15…ロータ、15b…ベーン部、16…クラッチプレ
ート、17…クラッチデイスク、25,26…プロペラ
シャフト、R1…収容室、R2…滞留室(流体室)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】同軸的かつ相対回転可能に位置する内外両
    回転部材間に配設され、これら両回転部材の相対回転に
    より作動して両回転部材をトルク伝達可能に連結する摩
    擦係合力を発生させるとともに付与される軸方向の押圧
    力に応じて前記摩擦係合力を増減させる摩擦クラッチ、
    および前記両回転部材の相対回転に応じた軸方向の押圧
    力を発生させて同押圧力を前記摩擦クラッチに付与する
    押圧力発生手段を備え、同押圧力発生手段を、前記両回
    転部材間に液密的に軸方向へ摺動可能かつ外側回転部材
    に一体回転可能に組付けられて前記摩擦クラッチの一側
    に対向する作動ピストンと、前記外側回転部材と前記作
    動ピストン間に形成され軸方向に所定間隔を有して粘性
    流体が封入される流体室と、同流体室にて前記内側回転
    部材に一体回転可能に組付けられ回転時前記流体室内に
    流体圧を発生させるロータとにより構成してなる駆動力
    伝達装置において、前記両回転部材と作動ピストンが形
    成する摩擦クラッチ収容室の内圧の前記作動ピストンに
    対する作用力を、同作動ピストンの摺動抵抗に略一致す
    る値に設定したことを特徴とする駆動力伝達装置。
JP7578891U 1991-08-27 1991-08-27 駆動力伝達装置 Pending JPH0519676U (ja)

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JPH0519676U true JPH0519676U (ja) 1993-03-12

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