JPH0519618B2

JPH0519618B2 -

Info

Publication number: JPH0519618B2
Application number: JP59177715A
Authority: JP
Inventors: Masaaki Yano; Manabu Seno
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1984-08-27
Filing date: 1984-08-27
Publication date: 1993-03-17
Also published as: JPS6157727A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、排便後の肛門部を温水で洗浄するた
めのトイレ装置に関するものである。

従来例の構成とその問題点近年、サニータリー空間の快適化要望の高まり
のなかで、特にトイレ内の快適化が注目されてき
ており、人体の排便後の局部、又は、女性用の局
部を洗浄し、乾燥するためのトイレ装置が温水洗
浄便座、快適便座、多機能便座等の名称で発売さ
れている。

以下、図面を参照しながら、上述したような従
来のトイレ装置について説明を行う。

第１図は、従来のトイレ装置の外観を示すもの
であり、第２図は、その内部を示すものである。

第１図において、１ａは洋式便器、２ａは暖房
用のヒータ（図示せず）を有する便座、３ａは便
ぶた、４ａは便器１ａの後部に取付けられたトイ
レ装置本体である。

前記トイレ装置本体４ａは、第２図に示すよう
に構成されている。なお、この図面では、外カバ
ーを省略している。

第２図において、５ａはベース部材であり、そ
の上部の１端側にロータンク（図示せず）より水
を吸い込むポンプ６ａと、このポンプ６ａの吐出
側に接続された電磁弁７ａと、電磁弁７ａの下流
側に設けられ、ヒータ（図示せず）を有する温水
タンク８ａと、この温水タンク８ａに接続され、
かつ便器１ａ内に配置されて洗浄水を噴出するノ
ズル９ａを設け、さらに洗浄湯温、便座温度等の
調節操作部１０ａを設けている。なお、図中の１
１ａは、便座２ａ上に使用者が座つた時にその荷
重によつて働き、後述のフアン装置に通電するた
めの始動スイツチである。

前記ベース部材５ａの上部の他端側には、風洞
構成部材１２ａとモータおよびフアン（図示せ
ず）と、乾燥、脱臭切換操作部１３ａおよびその
電源操作部１４ａ、洗浄水水勢調節部１５ａ等を
備えている。なお、１６ａは、脱臭用の空気吸込
口であり、１７ａは、洗浄後の局部を乾燥させる
為の温風吐出口である。さらに、１８ａは、これ
らの各機能を制御するためのIC、サイリスター
等の電気部分を取り付けたプリント配線板であ
る。

以上のように構成されたトイレ装置について以
上その動作について説明する。まず、電源操作部
１４ａをONにすることにより、湯水タンク８ａ
内の水は加熱され、洗浄水水熱調節部１５ａを適
当な位置に回転させることにより、ポンプ６ａの
働きで、お湯がノズル９ａより噴出し、排便後の
局部又は、女性局部が洗浄されるのである。また
洗浄後の局部の乾燥は、乾燥、脱臭切換操作部１
３ａの操作により、温風吐出口１７ａより温風が
吐出して行われるのである。そして、これらの各
種機能の電気的な制御は、プリント配線板１８ａ
の電気部品によつて行われていたのである。

しかしながら、上記のような構成においては、
プリント配線板１８ａは、水をきらうということ
で、温水タンク８ａやポンプ６ａ、電磁弁７ａ、
ノズル９ａから離れた、比較的雰囲気の低温の位
置に配置されていた。そのため、トイレ室内の温
度の急な変化が直接、プリント配線板１８ａの周
囲の温度変化につながり、この部分の湿度が高く
なつた場合は、プリント配線板１８ａの表面に結
露が発生することがあつた。そして、それによ
り、電気制御性能が悪化する要因となつていた。
特に、水洗式のトイレ内では、ロータンクの結露
現象も大きな問題になつており、トイレ装置内の
結露防止策を講ずることが急務となつている。ま
た、トイレ装置は、狭いトイレ内で使われるもの
だけに、その大きさは、できるだけ小型にするこ
とが要求されているが、プリント配線板１８ａを
タンク８ａより離した所に設置しているため、ど
うしてもデツドスペースが大きくなり、本体の小
型化の障害となつていたのである。

発明の目的本発明は、上記問題点に鑑み、トイレ内の温
度、湿度の変化に対しても制御が安定しているト
イレ装置をより小型にして提供することを目的と
するものである。

発明の構成この目的を達成するために、本発明のトイレ装
置は、温水タンク、温水ヒータ、湯温制御装置か
らなる温水貯蔵手段及び、前記温水を噴射するた
めに、ポンプ、ノズルからなる温水噴射手段、及
び前記両手段を制御するための制御手段とからな
り、前記制御手段を構成する電気部品等を取り付
けたプリント配線板を、前記温水貯蔵手段に熱的
に近接させている。この構成によつて、湯温制御
装置により、湯温は、常に一定の値に制御されて
いるため、温水タンクの周辺も一定温度になり、
それと熱的に近接させて取り付けているプリント
配線板の雰囲気も安定なものとなるのである。つ
まり、局部洗浄用の湯温は、40℃前後が人体に最
も快適でありこの温度近くに安定してプリント配
線板付近の温度が保たれるため、結露現象が発生
しにくいのである。

実施例の説明以下、本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。第３図は、本発明の一実施例
におけるトイレ装置を便器上に載置した外観斜視
図である。１は洋式便器、２は暖房用のヒータ
（図示せず）を有する便座、３は便ぶた、４は洋
式便器１の後部に取付けられたトイレ装置を示
す。前記トイレ装置４の、外カバー５及び、便座
２を外した状態の斜視図を第４図に示す。第４図
において、６はベース部材であり、その上部の一
端側には、ロータンク（図示せず）からポンプ７
により、水を吸い込んで貯える温水タンク８及び
この水を加熱する温水ヒータ９、温水温度を制御
するための、サーミスター等の湯温制御装置（第
５図１０）が載置され、全体として、第５図に示
すように温水貯蔵手段１１を構成している。ま
た、前記ポンプ７の圧力により、水は、給水パイ
プ１２−ポンプ７−温水タンク８−送湯パイプ１
３を経由して、電磁弁１４に送り込まれる。そし
て、電磁弁１４によつて切換えられたノズルに送
られるのである。このようにして、第６図に示さ
れるような水回路図が完成するのである。つま
り、電磁弁１４は、２つの吐出口１５又は１６に
選択的に切換わるようになつており、各吐出口１
５，１６には、肛門洗浄用のノズル１７と、女性
局部洗浄（ビデ）用ノズル１８が水的に接続され
ており、全体として温水噴射手段１９が構成され
ている。また、第４図において、ベース部材６の
他端側には、洗浄後の局部乾燥用のフアン２０及
び乾燥用風洞２１内に配置された乾燥用ヒータ２
２が設けられている。さらに、脱臭剤２３に、空
気を送りこむための脱臭用フアン（図示せず）も
設けられている。第４図及び第５図において、２
３は、前記温水貯蔵手段及び温水噴射手段を制御
するための電気部品、例えばマイクロコンピユー
ター２４、IC２５、コンデンサ２６等を取り付
けたプリント配線板である。そして、このプリン
ト配線板２３上の電気部品に信号を送るための操
作盤２４を第７図に示す。第７図において、２５
は電源スイツチであり、この電源スイツチ２５
は、通常は、ONしつぱなしであるため、他のプ
リセツトつまみ２６といつしよに、カバー２７内
に収納されている。２８は肛門用ノズル１７の駆
動スイツチ、２９はビデ用ノズル１８の駆動スイ
ツチ、３０は乾燥スイツチ、３１は脱臭の入切ス
イツチ、３２は前記各スイツチを切にする停止ス
イツチである。また３３，３４はシヤワー強さ又
は、乾燥温度を、前記プリセツトつまみ２６で設
定された値よりアツプ、又はダウンさせるため
の、強スイツチ及び弱スイツチである。そして、
これらの状態は３５の表示部にLEDの点灯数に
よつて表示される構成となつている。そして、プ
リント配線板２３は、第５図に示すように、温水
タンク８より延出した突起部３６にビス３７によ
り、固定されている。

以上のように構成されたトイレ装置について以
下その動作について説明する。まず、電源スイツ
チ２５を入にすることにより、温水タンク８内の
温水ヒータ９に通電され、サーミスタ１０によつ
て検知され、プリセツトつまみ２６で設定された
値の湯温に制御されるのである。この状態におい
て、好みのノズルのスイツチ２８又は２９を押す
ことにより、ノズル１７又は１８よりお湯が噴出
し、局部が洗浄されるのである。そして、温水タ
ンク８内のお湯が使われた分だけ、自動的に、温
水タンク８の下部より、給水されるのである。そ
して、水温が下がれば、サーミスタ１０の湯温検
知により、温水ヒータ９に通電され、湯温は常に
一定に保持されるのである。人体に快適な湯温の
目安は、冬期で40℃前後である。そして、この湯
温の放熱により、温水タンク８の周辺、つまり、
プリント配線板２３の雰囲気温度は、40℃近くに
保たれる。そのため、トイレ内の室温が急激に下
がつても、この雰囲気温度はほぼ一定となるので
ある。

以上のように本実施例によれば、プリント配線
板２３の周囲の温度が、結露防止に最適な温度に
保たれるため、結露が起こりにくいという効果が
生じた。また、温水タンク８の近くのスペースも
有効に利用できたのである。なお、温水タンク８
を合成樹脂で構成すれば、万一、プリント配線板
２３や、温水タンク８から漏電等が発生してもそ
の被害が防げるのである。さらに、プリント配線
板２３を垂直に設けることにより、結露しても、
水滴が落下しやすくまた温水タンク８の周囲のデ
ツトスペースをうまく利用できるという作用効果
がある。

発明の効果以上のように本発明は、プリント配線板を温水
貯蔵手段と熱的に近接させて設けたことにより、
結露現象が防止でき、制御の安定に大きく貢献で
きたのである。

また、従来は、デツトスペースとなつていた温
水貯蔵手段の近くに、プリント配線板を設けたこ
とにより、トイレ装置本体の小型化が図れるので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のトイレ装置の外観斜視図、第２
図はその内部斜視図である。第３図は本発明のト
イレ装置の一実施例を示す外観斜視図、第４図は
その内部斜視図である。第５図は同トイレ装置の
温水貯蔵手段の部分断面図、第６図は同じく水回
路図である。第７図は同トイレ装置の操作盤を示
す斜視図である。８……温水タンク、９……温水ヒータ、１０…
…湯温制御装置、１１……温水貯蔵手段、７……
ポンプ、１７，１８……ノズル、１９……温水噴
射手段、２３……プリント配線板。

Claims

【特許請求の範囲】１温水タンク、温水ヒータ、湯温制御装置から
なる温水貯蔵手段及び、前記温水を噴射するため
のポンプ、ノズルからなる温水噴射手段、及び前
記両手段を制御するための制御手段とからなり、
前記制御手段を構成する電気部品等を取り付けた
プリント配線板を、前記温水貯蔵手段に熱的に近
接させてなるトイレ装置。２温水タンクは、絶縁材料で構成するととも
に、プリント配線板を前記温水タンクの外面に固
定してなる特許請求の範囲第１項記載のトイレ装
置。３プリント配線板は、垂直方向に取り付けてな
る特許請求の範囲第１項記載のトイレ装置。