JPH0519614U - 互いに平行な平面内に配置された複数の取り付けプレートから成る構成ユニツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 互いに平行な平面内に配置された複数の取り
付けプレートから成る構成ユニットにおいて、構成ユニ
ットをできるだけ簡単にかつ機能的に完成したものとし
て形成して、構成ユニットの大量生産に適った組み立て
及び装置ケーシングへの結合を可能にすることである。 【構成】 複数のホルダー１を設けてあり、ホルダー
に、少なくとも１つの取り付けプレート６を受容するた
めに互いに平行に相対する溝３，４が形成されており、
溝の幅が取り付けプレートの厚さに相応しており、取り
付けプレートに切欠き７が設けられており、切欠きの幅
がホルダーの相対する溝３，４間の間隔に相応してい
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、互いに平行な平面内に配置された複数の取り付けプレートから成る 構成ユニットであって、構成ユニットが機能的に完成した状態で装置のケーシン グと結合されるようになっている形式のものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

表示及び記録装置のケーシングにもっぱら汚れ及び接触に対する保護機能しか 与えられていない場合に、強度要求は小さく、比較的薄い壁厚さで甘受され、こ れによって射出成形のプラスチックケーシングにおいて工具及び材料費用が著し く減少せしめられ、射出成形型の耐用年数が高められる。このような組み立て構 造においてはケーシングが、ケーシング内に当該装置の機能部材を機能的に完成 した形状安定的な構成ユニットとして装着して底部、フレーム、若しくは底部固 定の支柱に取り付けた場合に始めて支持機能を有する。このような構造原理は、 当該装置が例えば自動車に使用され大きな温度変動にさらされる場合にも役立ち 、互いに係合し合う機械的な機能部材のための支持体として金属製の取り付けプ レートが設けられている。

【０００３】 装置を大量生産で製造したい場合には、取り付けプレートを個別に装置のケー シング内に組み込み、場合によっては個々の取り付けプレートへの少なくとも電 気的な接続を行うのではなく、取り付けプレートをケーシングの外側で機能の検 査可能な１つの構成ユニットにまとめて、この構成ユニットを機能的に完成した ユニットとしてケーシングに結合し、若しくは支承部に設置でき、或いは修理の 目的で全体的に装置から取り出しできると有利である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題は、できるだけ簡単な構成で、互いに平行な平面内に配置された 複数の取り付けプレートから成る機能的に完成した構成ユニットを形成して、構 成ユニットが大量生産に適った組み立て及び装置ケーシングへの結合を可能にで きるようにすることである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するために本考案の構成では、複数のホルダーを設けてあり、 ホルダーに、少なくとも１つの取り付けプレートを受容するために互いに平行に 相対する溝が形成されており、溝の幅が取り付けプレートの厚さに相応しており 、取り付けプレートに切欠きが設けられており、切欠きの幅がホルダーの相対す る溝間の間隔に相応している。

【０００６】 本考案の有利な構成では、ホルダー内に溝に対して横方向に、構成ユニットを 装置ケーシング内に取り付けるためのねじを貫通させる貫通孔が形成されている 。

【０００７】

【効果】

本考案の前記構成により、機能的に完成した取り扱い可能な構成ユニットが少 なくとも２つの取り付けプレートにもっぱらホルダーを側方から当てつけて差し 嵌めて形成できる。ホルダーが射出成形によって製造され、すなわち大量生産で 安価に製造可能な結合部材を成しており、このような結合部材はスペーサ本体の 差し込み及びねじ固定を回避した状態で組み込み可能であり、かつ選択的に２つ 、若しくはそれより多い取り付けプレート間の間隔を寸法的に申し分なく再現す るものである。さらに有利には、装置ケーシング内での構成ユニットの取り付け が、ホルダーに貫通ねじのための孔を形成してある場合にホルダーを介して行わ れる。これによって、構成ユニットを取り付けるための付加的な所要スペースが 避けられる。

【０００８】 もちろん、ねじなしの取り付けも、例えば装置ケーシングに配置された円錐形 ピン及び該円錐形ピンに対応してホルダーに形成された内円錐部を用いることに よって行われ、さらに係止結合も有利にはホルダーに形成されたスナップフック を用いることによって行われ得る。ホルダーが装置ケーシングの底部を通して貫 通させられ、適当な凹所内で熱間すえ込みされ、若しくは超音波溶接されること によって、構成ユニットの結合が行われている場合には、ホルダーに付加的にシ ール機能が得られる。ホルダーが取り付けプレートを保持するための係止結合部 を備えている場合には、例えば構成部材交換を行うために、構成ユニットがホル ダーを分解することなしに取り外され、再び装着できる。

【０００９】

【実施例】

図１に示すように、ホルダー１は大まかな輪郭に関し直方体であり、直方体が 貫通孔２を有している。ホルダー１の一方の端部には貫通孔２の軸線に対して横 方向に互いに平行に相対する溝３，４が形成されている。図示の実施例では溝３ ，４の底部が、図２から明らかなように、ホルダー１の取り付け方向に向いた端 面の方向で比較的強く湾曲して構成されていて、溝３，４に対して横方向に延び て中央の範囲で比較的扁平な接続溝５内に移行している。溝３，４及び接続溝５ の幅は、取り付けプレート６の厚さに相当しており、取り付けプレートがホルダ ー１を受容するための切欠き７を有しており、切欠きの幅ａが相対する溝３，４ 間の間隔ｂに相当しており、この場合有利には間隔ｂが幅ａに対して大きな寸法 を有している。切欠き７の縁部８，９は装着されたホルダー１によって取り囲ま れるようになっている。従って、はめあいを適当に選ぶことによってホルダー１ と取り付けプレート６との間の任意な強さの確実な結合が得られる。

【００１０】 さらに図１に示してあるように、ホルダー１に溝３，４及び接続溝５に対して 軸線方向の所定の距離を置いて、平行な２つの溝１０，１１及び、接続溝５に相 応しかつ該接続溝と同様に必ずしも必要ではない１つの接続溝１２から成る別の 溝結合部が形成されている。ホルダー１の溝３，４及び接続溝５と溝１０，１１ 及び接続溝１２との間に位置する部分は、射出成形技術上の理由から、すなわち 材料堆積（停滞）を避けるために適当に横断面を小さくして構成されている。ホ ルダー１の他方の自由な端部には係止部３及び所属の支え部１４，１５を一体成 形してあり、係止部３は支持部としての支え部１４，１５と間接的に協働するよ うになっている。ホルダー１の端面１６は、装置ケーシング内でのホルダーの基 準面若しくは支持面を成している。

【００１１】 図３から明らかなように、３つの取り付けプレート１７，１８，１９から成る 構成ユニット２０は、３つのホルダー１によってまとめられ、かつホルダー１を 貫通するねじ２１によって、ねじに配属された図示してない支持プレートを介し て装置ケーシング２１内に取り付けられており、すなわち構成ユニット２０は間 接的にホルダー１を介して取り付けられていることになり、ホルダーは端面１６ で以て、装置ケーシング２２の底部２３に一体成形されかつねじボルトを備えた 支持脚２４，２５，２６上に載っている。

【００１２】 実施例では図４及び図５から明らかなように、取り付けプレート１９が配線板 を成していて、係止部１３及び支え部１４、１５を用いてホルダー１に結合され 、若しくはホルダー１間に受容されているのに対して、取り付けプレート１７， １８が金属製の取り付けプレートを成しており、このような取り付けプレート上 に、駆動部材、記録部材、並びに別の構成部材を受容するための異なる機能部材 及び保持部材が射出成形技術によって成形されている。図面を見やすくするため に、取り付けプレート１７，１８及び配線板に配設されているものの、本考案の 要旨にとって重要でない構成部材は図示してない。

【００１３】 図示の実施例は、記録装置に設けられて２つの表示担体に平行記録するために 装着された構成ユニットである。この場合、取り付けプレート１７，１８には、 一体成形されたスペーサ兼係止部材２７を用いて案内プレート２８，２９を取り 付けてあり、この案内プレートが取り付けプレート１７，１８と一緒に表示担体 を案内するためのシャフト室３０，３１を形成している。実施例では表示担体と してダイヤグラムプレート（図示せず）を設けてあり、ダイヤグラムプレートは 取り付けプレート１７，１８に対して垂直に支承された運動可能なセンタリング 兼連行ピンを用いて受容され、正確な時間で駆動される。図３に示した開口３２ ，３３はセンタリング兼連行ピンを貫通させるために用いられている。もちろん 、記録装置には挿入兼取り出しスリット並びに適当な搬送手段が設けられており 、表示担体が記録位置へ搬送され、かつ記録位置から再び取り出される。スリッ ト３４が、シャフト室３０内の記録位置に存在するダイヤグラムプレートに係合 する記録機構を貫通させるために設けられている。

【００１４】 図４から明らかなように、係止部１３の、取り付けプレート１９を係止解除す る方向での運動が支持脚２４，２５，２６によって阻止されており、その結果温 度に基づく比較的大きな膨張並びに振動に際しても取り付けプレート１９の確実 な保持が保証されている。符号３５でねじ２１に配属されたねじブッシュが示さ れ、符号３６でホルダー１の壁厚さを小さくするために形成された輪郭が示され ている。

【００１５】 図６には構成ユニット２０を組み立てるための整合装置を示してあり、この整 合装置は少なくとも１つのセンタリングピン及び複数の支持ピン３７，３８を有 しており、センタリングピン及び支持ピンは１つの部材支持体３９内に取り付け られている。構成ユニット２０を形成する前にすでに装備され組合わされたプレ ート組１７，２８；１８，２９の、ホルダー１の寸法に相応する間隔の平行位置 が、取り付けプレート１８に設けられたスペーサ本体４０，４１によって規定さ れる。ホルダー１を側方から当てつけ押し付けることによって、形状の安定した ユニット、すなわち構成ユニット２０が形成される。組み立ては機械によって行 われてよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】構成ユニットのホルダーの斜視図。

【図２】ホルダーの図１の矢印Ｚの方向で見た断面図。

【図３】構成ユニットの斜視図。

【図４】構成ユニットの、装置ケーシング内に組み込ま
れた状態の部分断面図。

【図５】ホルダーの図３の矢印Ａの方向で見た側面図。

【図６】図３の線Ｘ−Ｙに沿った断面図。

【符号の説明】

１ ホルダー、 ２ 貫通孔、 ３，４ 溝、
５ 接続溝、 ６取り付けプレート、 ７ 切欠
き、 ８，９ 縁部、 １０，１１ 溝、１２接続
溝、 １３ 係止部、 １４，１５ 支え部、
１６ 端面、 １７，１８，１９ 取り付けプレー
ト、 ２０ 構成ユニット、２１ ねじ、 ２２ 装
置ケーシング、 ２３ 底部、 ２４，２５，２６
支持脚、 ２７ スペーサ兼係止部材、 ２８，
２９ 案内プレート、３０，３１ シャフト室、 ３
２，３３ 開口、 ３７，３８ 支持ピン、 ３９
部材支持体、 ４０，４１ スペーサ本体

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 互いに平行な平面内に配置された複数の
   取り付けプレートから成る構成ユニットであって、構成
   ユニットが機能的に完成した状態で装置のケーシングと
   結合されるようになっている形式のものにおいて、複数
   のホルダー（１）を設けてあり、ホルダー（１）に、少
   なくとも１つの取り付けプレート（６）を受容するため
   に互いに平行に相対する溝（３，４）が形成されてお
   り、溝の幅が取り付けプレート（６）の厚さに相応して
   おり、取り付けプレート（６）に切欠き（７）が設けら
   れており、切欠きの幅がホルダー（１）の相対する溝
   （３，４）間の間隔に相応していることを特徴とする、
   互いに平行な平面内に配置された複数の取り付けプレー
   トから成る構成ユニット。
2. 【請求項２】 ホルダー（１）にそれぞれ少なくとも１
   つの溝組（３，４）並びに、支え部（１４，１５）と間
   接的に協働する係止部（１３）が形成されている請求項
   １記載の構成ユニット。
3. 【請求項３】 ホルダー（１）内に溝（３，４）に対し
   て横方向に、構成ユニット（２０）を装置ケーシング
   （２２）内に取り付けるためのねじ（２１）を貫通させ
   る貫通孔（２）が形成されている請求項１記載の構成ユ
   ニット。
4. 【請求項４】 金属製の単数若しくは複数の取り付けプ
   レート（１７，１９）及び１つの配線板（１９）を設け
   てあり、ホルダー（１）に互いに平行な複数の面内でホ
   ルダー（１）に溝組（３，４；１０，１１）が形成され
   ており、取り付けプレート（１７，１９）がホルダー
   （１）の側方からの差し込みによって互いに結合されて
   いる請求項１記載の構成ユニット。