JPH05195530A - アンカー工法及び閉塞装置 - Google Patents

アンカー工法及び閉塞装置

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JPH05195530A
JPH05195530A JP2436492A JP2436492A JPH05195530A JP H05195530 A JPH05195530 A JP H05195530A JP 2436492 A JP2436492 A JP 2436492A JP 2436492 A JP2436492 A JP 2436492A JP H05195530 A JPH05195530 A JP H05195530A
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JP
Japan
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bag
fixing material
anchor
anchor hole
peripheral surface
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Pending
Application number
JP2436492A
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English (en)
Inventor
Shigeo Kokubu
茂夫 国分
Sumio Nakano
澄男 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 アンカー孔の口元を確実に閉塞できて、しか
も定着材の完全充填が可能な、アンカー工法及び閉塞装
置を提供する。 【構成】 アンカー孔6に内挿したアンカーの口元にド
ーナツ形の中空の袋体3を外装し、前記袋体はその外周
面の一部に袋の内側から外側への定着材8の通過を許容
する逆止弁31を具備し、前記袋体内に定着材8を注入
して袋体を膨脹させ、膨脹させた袋体でアンカーの口元
を閉塞しつつ、袋体の一部に設けた逆止弁31を通じて
アンカー孔内へ定着材を注入する、アンカー工法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアンカー口元の閉塞と定
着材の注入技術に関し、より詳細にはアンカー口元から
の定着材の漏出を防止しつつアンカー孔内に定着材を注
入する、アンカー工法及び閉塞装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にロックボルトはアンカー孔内にモ
ルタル等の定着材を注入して地中に定着している。定着
材の注入方法としては、ロックボルトの注入孔を利用し
て注入する方法と、ボルトの外側に注入用のホースやパ
イプを沿わせ、口元をウェスやゴム栓等でコーキングし
た後に定着材を注入する方法と、ロックボルトが中空の
場合は軸芯の注入孔から定着材を注入する方法が採用さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】前記した従来の定着
材の注入技術には次のような問題点がある。
【0004】<イ> 前者の方法にあっては、口元のコ
ーキングが十分にできないことが多く、定着材が漏出し
易い。
【0005】<ロ> 後者の方法にあっては孔内に空気
が逃げ場を失って残存し、アンカー孔内の一部に定着材
が充填されない箇所が生じる。
【0006】
【本発明の目的】本発明は以上の問題点を解決するため
になされたもので、その目的とするところは、アンカー
孔の口元を確実に閉塞できて、しかも定着材の完全充填
が可能な、アンカー工法及び閉塞装置を提供することに
ある。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本発明は、アンカー孔
に内挿したアンカーの口元にドーナツ形の中空の袋体を
外装し、前記袋体はその外周面の一部に袋の内側から外
側への定着材の通過を許容する逆止弁を具備し、前記袋
体内に定着材を注入して袋体を膨脹させ、膨脹させた袋
体でアンカーの口元を閉塞しつつ、袋体の一部に設けた
逆止弁を通じてアンカー孔内へ定着材を注入する、アン
カー工法である。さらに本発明は中空構造のアンカーと
アンカー孔の周面間を閉塞する装置であって、アンカー
に外装可能な中空の筒体と、一部の周面を除き筒体の外
側に膨脹可能に設けた外袋と、筒体の内側に膨脹可能に
設けた内袋とからなり、前記外袋の一部に定着材の注入
口を有し、前記内外両側の袋体で遮蔽された筒体の周面
に定着材回り込み用の開孔を有し、前記内側の袋体で遮
蔽され、かつ外側の袋体に遮蔽されていない筒体の周面
に筒内側から外側へ向けて定着材の通過を許容する逆止
弁を有する、閉塞装置である。
【0008】
【実施例1】以下図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。
【0009】<イ>閉塞装置 図1に閉塞装置1の斜視図を示し、図2にロックボルト
2に外装した閉塞装置1の断面図を示す。閉塞装置1は
定着材8の圧力を利用してアンカー孔6の口元を閉塞し
た後、継続して定着材8をアンカー孔6内に充填するた
めの装置で、両端を開放した筒体3と、筒体3の外側を
覆う外袋4と、筒体3の内側を覆う内袋5で構成され
る。
【0010】<ロ>ロックボルト ロックボルト2は外周面に螺旋状の連続した山部21を
有し、軸心に連続した孔22を有する公知の自穿孔注入
式のロックボルトである。またロックボルト2は上記し
た他に山部21のないタイプや、アンカーボルト或いは
各種のアースアンカー等を含むものである。
【0011】<ハ>筒体 筒体3はロックボルト2の径より僅かに大きな内径を有
する中空の筒体で、その一方の周面に逆止弁31が設け
られ、また筒体3の一部の周面には複数の連絡孔32が
開設され、また筒体3の他端の内周面にはロックボルト
2に螺合するねじ部33が形成されている。逆止弁31
は筒体3の外周面を凹設し、この凹設部の複数箇所に穿
設した吐出孔34と、各吐出孔34を被覆するゴムバン
ド35とにより構成されている。逆止弁31は、ゴムバ
ンド35を押し開いて筒体3の内側から外側への流体の
流れを許容し、反対方向の流れを阻止する構造ものであ
れば、その他に例えば図3に示すように中央にスリット
36の入った円形のゴム板37で、筒体3の吐出孔34
を被覆する構造であってもよい。
【0012】<ニ>外袋 外袋4はアンカー孔6と筒体3の周面間を閉塞する密封
構造の袋で、図示するように逆止弁31の形成位置を除
く筒体1の周面に外装し、袋の両端部を各種のバンド材
7等で固定されている。外袋4と一体に形成した袖袋4
1には、逆止弁42付きの注入管43が気密性を保持し
た状態で接続している。外袋4の一部に逆止弁42を設
けたのは、外袋4外へ定着材が漏出するのを防止するた
めである。
【0013】<ホ>内袋 内袋5は筒体3とロックボルト2の周面間を閉塞する密
封構造の袋で、図示するように筒体1の内周面に沿って
配置され、袋の両端部がバンド材7等で固定されてい
る。
【0014】
【作用】つぎに定着材の注入方法について説明する。
【0015】<イ>装置のセット アンカー孔6内にロックボルト2をセットした後、ロッ
クボルト2の端から閉塞装置1がアンカー孔6の口元に
位置するまで外装する。
【0016】<ロ>口元の閉塞 つぎに閉塞装置1の注入管43からモルタル等の定着材
8の注入を開始する。注入管43の逆止弁42を経て外
袋4内に注入された定着材8は、外袋4を膨脹させ、さ
らに外袋4内に注入された定着材8は筒体3の連絡孔3
2を通じて内袋5内へ回り込み、内袋5も膨脹させる。
膨脹した外袋4は地山と筒体2の周面間をシールすると
共に、膨脹した内袋5はロックボルト2と筒体3の周面
間をシールし、これらの両袋4、5の膨脹によりアンカ
ー孔6の口元を閉塞する。
【0017】<ハ>アンカー孔内への充填 本発明では閉塞装置1を通じてアンカー孔6内に定着材
8を充填する。すなわち、アンカー孔6の口元の閉塞が
完了した後も継続して注入管43から定着材8を注入す
る。すると、内袋5内の定着材8が逆止弁31を経てア
ンカー孔6内へ流出し、アンカー孔6内に定着材8が注
入される。定着材8の注入に伴い加圧されるアンカー孔
6内の空気は、ロックボルト2の孔22を通じて孔外へ
排気される。定着材8がロックボルト2の孔22から溢
れてきたら、キャップ等をして定着材8の注入を終了す
る。
【0018】<ニ>袋の膨脹圧とアンカー孔の内圧に関
する考察 定着材8は閉塞装置1の逆止弁31を通じてアンカー孔
6内に注入される。単にアンカー孔6内に定着材8を注
入するだけであれば筒体3に連絡用の開孔を開設すれば
よい。本発明が、逆止弁31を介して定着材8を注入す
るのは、外袋4及び内袋5の膨脹圧が、アンカー孔6の
内圧より高くなるように、外袋4及び内袋5の膨脹圧
と、アンカー孔6の内圧との間に差圧を生じさせるため
である。これより、定着材8の注入作業を継続すること
で、閉塞装置1を介して定着材8の孔6外への漏出を確
実に防止しつつ、アンカー孔6内へ定着材8を注入する
ことができる。
【0019】
【その他の実施例】前記実施例の筒体3を省略する場合
もある。本実施例の場合、外袋4と内袋5を連続させた
ドーナツ形の中空の袋体に形成すると共に、外袋4の一
部に逆止弁を設ける。この逆止弁は図3に示すようなゴ
ム製の逆止弁37を採用できる。この場合、図3の筒体
3を外袋4に置き換え、外袋4の一部に吐出孔34に代
わる開孔を開設しておく必要がある。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上説明したようになるから次
のような効果を得ることができる。
【0021】<イ> 逆止弁を介してアンカー孔内へ定
着材を注入することで、閉塞装置の膨脹圧とアンカー孔
の内圧との間に差圧が発生する。これにより、アンカー
口元からの定着材の漏出を防止しながら確実に定着材を
注入充填することができる。
【0022】<ロ> アンカー孔内の空気は、アンカー
軸心の孔を通じて孔外へ排気できるので、定着材の注入
作業を円滑に行えるだけでなく、定着材の充填残しがな
くなる。
【0023】<ハ>一種類の定着材を閉塞装置の膨脹用
流体としてだけでなく、アンカーの固結材として兼用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る閉塞装置の一部を破断した全体
の斜視図
【図2】 閉塞状態における閉塞装置の縦断面図
【図3】 他の逆止弁構造の説明図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンカー孔に内挿したアンカーの口
    元にドーナツ形の中空の袋体を外装し、 前記袋体はその外周面の一部に袋の内側から外側への定
    着材の通過を許容する逆止弁を具備し、 前記袋体内に定着材を注入して袋体を膨脹させ、 膨脹させた袋体でアンカーの口元を閉塞しつつ、 袋体の一部に設けた逆止弁を通じてアンカー孔内へ定着
    材を注入する、 アンカー工法。
  2. 【請求項2】 中空構造のアンカーとアンカー孔の
    周面間を閉塞する装置であって、 アンカーに外装可能な中空の筒体と、 一部の周面を除き筒体の外側に膨脹可能に設けた外袋
    と、 筒体の内側に膨脹可能に設けた内袋とからなり、 前記外袋の一部に定着材の注入口を有し、 前記内外両側の袋体で遮蔽された筒体の周面に定着材回
    り込み用の開孔を有し、 前記内側の袋体で遮蔽され、
    かつ外側の袋体に遮蔽されていない筒体の周面に筒内側
    から外側へ向けて定着材の通過を許容する逆止弁を有す
    る、 閉塞装置。
JP2436492A 1992-01-16 1992-01-16 アンカー工法及び閉塞装置 Pending JPH05195530A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101018890B1 (ko) * 2010-01-29 2011-03-04 주식회사 동창이엔씨 앙카 기능이 추가된 정착제와 네일체를 천공과 동시에 삽입하는 소일네일 장치를 이용한 시공방법
CN113153394A (zh) * 2021-03-10 2021-07-23 中国矿业大学 窄煤柱沿空顺槽端头自膨胀增强锚固型锚杆结构及方法

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