JPH05195372A - 織機のレピア・ヘッド用制御機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】レピア・ヘッドが確実に制御される開口のため
の制御機構に於て、４００r.p.m.以上の速い織り速度を
可能にし、しかも磨耗の少ない小型のものを得る。 【構成】レピア・ヘッドの開口は制御レバー上のローラ
手段によって確実に制御され、そのローラの回転は主軸
によって確保されるダブル・カムの動きによって自分の
順番の時に前後に動くカム従動子レバーの往復軸に直接
連結することで行われるようにする。この短い簡単な機
構により４５０r.p.m.の織り速度にも対応できる、２０
゜程度の小さい制御角度で作動可能な耐久性のある制御
機構を得る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】レピアを備えて働く織機のレピア
・ヘッドの開口のための機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】レピア織機には、横糸挿入の完了時に受
入れレピアから丁度良い時に横糸を解放することについ
て問題がある。横糸が受入れレピアによって解放される
のが早すぎれば、横糸は杼口へ跳ね返り、一部の横糸が
その織物表の織物組織において欠ける。このために横糸
の欠陥が現れ、得られた織物は品質上不具合となる。一
方、横糸が受入れレピアによって保持されるのが長すぎ
れば、長い横糸端部が織物組織の端部の外側に出て、横
糸の無駄を大きくさせる。レピア織機で、丁度良い時に
受入れレピアによって横糸を解放ことが調時できること
になれば、上記の不都合は起こらない。

【０００３】これを改善するためにレピア・ヘッドの開
口はロッド・リンク仕掛のシステムによって制御され
る。ロッド・ヘッドの制御はカム・ディスクによって、
時にはばね復帰も併用して、確実にされる。

【０００４】しかし、この運動の繋がりは長過ぎ、非常
に多くのピボット及びベアリングにある様々な遊びの結
果として端部レバーで大きすぎる遊びが現れる。即ち、
受入れレピアの開口の際に困難をもたらす振動が端部レ
バーに現れる。この振動は、その為に取り換えられなけ
ればならないロッド・ヘッドの摩滅消耗を起こす。更
に、最早この解決案は現在織機、特にダブル・レピア織
機、によって達成されるべき４００r.p.m.の作動速度を
満たさない。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明によるレピア・
ヘッドの確実に制御される開口のための制御機構は、上
記の問題に対する解決案を提供し、これらの不都合を改
善し、且つより速い織り速度を可能にすることを意図す
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明による織機のレピ
ア・ヘッドの確実に制御される開口のための制御機構
は、レピア・ヘッドの開口が、それの回転が主軸によっ
て確保されるダブル・カムの動きによって自分の順番の
時に前後に動くカム従動子レバーの往復軸に直接連結さ
れる制御レバー上のローラによって確実に制御されるこ
とを特徴とする。

【０００７】本発明によるレピア・ヘッドの開口のため
の制御機構の別の特徴と長所は、それが単一レピア織機
にも使用され得るので、本発明がダブル・レピア織機の
制御機構の織機に限定されないこの型の好ましい実施例
の以下の説明によって明らかになるであろう。この説明
は添付図面の手段によって開示される。

【０００８】

【実施例】図１に示されたようにレピア・ヘッド（１）
及び（１´）は夫々、２つのローラ（３）及び（３´）
の圧力によって開口する夫々のつめ（２）及び（２´）
の具備する。

【０００９】ローラ（３）及び（３´）は、夫々のボル
ト・ナット（31）及び（31' ）のよって軸（４）及び
（４´）に高さの調節が可能なように取付けられたベア
リング（30）及び（30' ）上に装着される。

【００１０】軸（４）及び（4'）はそれ自身各制御レバ
ー（５）及び（5'）上で長手方向に調節可能である。こ
れらの制御レバー（５）及び（5'）はカム・レバー
（７）の往復軸（６）に直接連結される。このカム・レ
バーは２つのカム・ローラ（８）及び（９）を具備し、
そのカム・ローラはダブル・カムを持つディスク（10）
に対して左右対称に配置される。このダブル・カムは閉
鎖型のハウジング（11）内の油槽中で動く。その閉鎖型
のハウジングは本発明による制御機構の支持部（12）の
一部である。この支持部（12）は、織機の横ばり（13）
上に於て織幅内で調節可能である。この目的のために、
この横ばりは溝（17）を具備し、その溝内で支持部（1
2）の突出し部（18）は滑動させられ、ボルト・ナット
（19）でねじ留めされることができる。

【００１１】本発明によるレピア・ヘッドの制御機構の
ダブル・カム・ディスク（10）の軸（14）は、ユニバー
サル・ジョイント（15）によって駆動軸（16）へ連結さ
れ、その駆動軸は別の駆動軸（20）内へ滑動可能であ
り、２つの押えねじ（22）を具備するカラー（21）によ
って駆動軸（20）にねじ留めされる。駆動軸（20）は示
されていない公知の手段により織機の主軸によって普通
に駆動される。

【００１２】つめ（２）及び（2'）によって、レピア・
ヘッドの受入れレピアはかなり小さい制御角度（例えば
２０゜）で開けることができる。回転運動から往復運動
への転換は非常に短い運動の繋がりで行われる。ダブル
・カムのおかげで、確実で遊隙の無い駆動が達成され
る。説明されたようなレピア・ヘッドの全制御機構は非
常にコンパクトで伸子の隣に置かれることを禁止でき
る。４５０r.p.m.速度がダブル・レピア織機で達成され
得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】ダブル・レピア織機用の本発明による制御機構
の斜視図。

【図２】図１で示された機構の制御ローラの断面図。

【符号の説明】

１…レピア・ヘッド、２…つめ、３…ローラ、４…軸、
５…制御レバー、６…往復軸、７…カム・レバー、８、
９…カム・ローラ、10…ディスク、11…ハウジング、12
…支持部、13…横ばり、14…軸、15…ユニバーサル・ジ
ョイント、16、20…駆動軸、21…カラー、22…押えね
じ、30…ベアリング、31…ボルト・ナット。

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 レピアを具備する織機のレピア・ヘッド
   の確実に制御される開口のための制御機構であり、均一
   な回転速度が主軸によって確保されるカムの制御で前後
   に動くカム・レバー（７）の往復軸（６）に制御レバー
   （５）［及び（5'）］が、直接連結されることを特徴と
   する制御機構。
2. 【請求項２】 制御レバー（５）［及び（5'）］が軸
   （４）［及び（4'）］を具備し、その軸上にローラ
   （３）［及び（3'）］が装着され、そのローラが該レピ
   ア・ヘッド（１）［及び（1'）］のつめ（２）を［及び
   ２を別々に］を押すことを特徴とする請求項１記載の制
   御機構。
3. 【請求項３】 ローラ（３）［及び（3'）］がベアリン
   グ30［及び（ 30'）］上に装着され、軸（４）［及び
   （4'）］上で高さの調節が可能であることを特徴とする
   請求項１記載の制御機構。
4. 【請求項４】 その上に押しローラ（３）［及び
   （3'）］が装着される軸（４）［及び（4'）］が制御レ
   バー（５）［及び（5'）］上で長手方向に調節可能であ
   ることを特徴とする請求項１記載の制御機構。
5. 【請求項５】 制御レバー（５）［及び（5'）］が接続
   されている往復軸（６）を前後に動かすカム・レバー
   （７）が、ダブル・カムを持つディスク（10）に関して
   左右対称に配置される２つのカム・ローラ（８）及び
   （９）を持つことを特徴とする請求項１乃至４の何れか
   １項記載の制御機構。
6. 【請求項６】 ディスク（10）が閉鎖型のハウジング
   （11）内の油槽中で動くダブル・カムを持つことを特徴
   とする請求項１乃至５の何れか１項記載の制御機構。
7. 【請求項７】 ダブル・カムを持つディスク（10）が、
   織機の主軸によって駆動される駆動軸（16）の力で軸
   （14）の周りを回転し続け、軸（14）はユニバーサル・
   ジョイント（15）によって駆動軸（16）に接続されるこ
   とを特徴とする請求項１乃至６記載の制御機構。
8. 【請求項８】 駆動軸（16）が、織機の主軸によって駆
   動されるもう一つの駆動軸（20）内で滑動でき、長さの
   調節が可能であることを特徴とする請求項７記載の制御
   機構。
9. 【請求項９】 それが織機の横ばり（13）上で織幅内で
   調節可能である支持部（12）によって支持されることを
   特徴とする請求項１乃至８の何れか１項記載の制御機
   構。
10. 【請求項１０】 本発明によるレピア・ヘッドの開口の
    ための制御機構を具えたレピアを具備する織機。