JPH05194986A - 漂白剤組成物 - Google Patents
漂白剤組成物Info
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- JPH05194986A JPH05194986A JP1015492A JP1015492A JPH05194986A JP H05194986 A JPH05194986 A JP H05194986A JP 1015492 A JP1015492 A JP 1015492A JP 1015492 A JP1015492 A JP 1015492A JP H05194986 A JPH05194986 A JP H05194986A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】漂白力が良好で、しかも高温保存時の安定性に
優れた中性或いは酸性過酸化水素系漂白剤組成物を提供
する。 【構成】 (a) 過酸化水素、(b) 界面活性剤及び(c) 特
定のホスホン酸オリゴマー又はそのアルカリ金属塩をそ
れぞれ特定量含有してなり、且つpHが7以下である漂白
剤組成物。
優れた中性或いは酸性過酸化水素系漂白剤組成物を提供
する。 【構成】 (a) 過酸化水素、(b) 界面活性剤及び(c) 特
定のホスホン酸オリゴマー又はそのアルカリ金属塩をそ
れぞれ特定量含有してなり、且つpHが7以下である漂白
剤組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は中性ないし酸性の液体漂
白剤組成物に関し、更に詳しくは、貯蔵安定性が優れ、
しかも漂白力の良好な中性ないし酸性の液体漂白剤組成
物に関する。
白剤組成物に関し、更に詳しくは、貯蔵安定性が優れ、
しかも漂白力の良好な中性ないし酸性の液体漂白剤組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】過酸化水素を使用した衣料用の液体タイ
プの漂白剤にはアルカリ性の液性のものと酸性の液性の
ものとがある。
プの漂白剤にはアルカリ性の液性のものと酸性の液性の
ものとがある。
【0003】過酸化水素はアルカリ域では分解が促進さ
れ、中性ないし酸性域では分解が遅くなる。それゆえ、
中性ないし酸性タイプのものは低温では比較的貯蔵安定
であるが、高温での貯蔵安定性は充分でない。
れ、中性ないし酸性域では分解が遅くなる。それゆえ、
中性ないし酸性タイプのものは低温では比較的貯蔵安定
であるが、高温での貯蔵安定性は充分でない。
【0004】過酸化水素を配合した液体漂白剤の貯蔵安
定性を改良する研究は従来よりなされている。例えば、
特公昭40−7774号公報には酸性ピロリン酸ソーダ、中性
ピロリン酸ソーダ及び中性ピロリン酸カリを併用した貯
蔵安定な弱酸性液体漂白剤が、特開昭49−52784 号公報
にはアルキリデンジホスホン酸、エチレンジアミン四酢
酸、ジエチレントリアミン五酢酸及びニトリロトリメチ
レンホスホン酸から選ばれた有機酸と可溶性錫塩とアン
モニウム塩が配合したpHが 0.5〜7の安定な液体漂白剤
が、特開昭52−103386号公報にはポリ−α−ヒドロキシ
アクリル酸からなる過酸化水素安定化剤が、特開昭54−
10309 号公報にはマグネシウム化合物と酸類とに水を加
えて中和反応的に錯化を行わせ、親水性を付与した液状
物がpH4〜6で過酸化水素の分解を抑制することが、特
開昭55−108500号公報には有機酸、リン酸、ホウ酸から
選ばれる酸と窒素含有化合物を配合したpHが 1.8〜5.5
の安定な液体漂白剤が、特開昭55−76161 号公報には縮
合リン酸塩を安定化剤として使用したアルカリ性の過酸
化水素漂白系でポリ−α−ヒドロキシアクリル酸塩を配
合すると相乗安定化効果を発揮することが、特開昭57−
154457号公報にはアクリル酸とアクリル酸エステル及び
/又はポリエチレングリコールメタクリレートの共重合
体からなる過酸化水素系漂白剤の安定助剤が、特開昭62
−185797号公報にはポリ−α−ヒドロキシアクリル酸塩
と有機ホスホン酸塩を併用した過酸化水素系漂白安定剤
が、米国特許明細書第3122417 号にはホスホン酸、特に
アルキリデンジホスホン酸による過酸化水素組成物の安
定化方法が、米国特許第3701825 号にはエチレンジアミ
ンテトラ(メチレンホスホン酸)による過酸化水素組成
物の安定化方法が、特開平2−45600 号公報にはホスホ
ン酸とラジカル捕捉剤を安定化剤として使用した過酸化
水素漂白剤組成物が開示されている。
定性を改良する研究は従来よりなされている。例えば、
特公昭40−7774号公報には酸性ピロリン酸ソーダ、中性
ピロリン酸ソーダ及び中性ピロリン酸カリを併用した貯
蔵安定な弱酸性液体漂白剤が、特開昭49−52784 号公報
にはアルキリデンジホスホン酸、エチレンジアミン四酢
酸、ジエチレントリアミン五酢酸及びニトリロトリメチ
レンホスホン酸から選ばれた有機酸と可溶性錫塩とアン
モニウム塩が配合したpHが 0.5〜7の安定な液体漂白剤
が、特開昭52−103386号公報にはポリ−α−ヒドロキシ
アクリル酸からなる過酸化水素安定化剤が、特開昭54−
10309 号公報にはマグネシウム化合物と酸類とに水を加
えて中和反応的に錯化を行わせ、親水性を付与した液状
物がpH4〜6で過酸化水素の分解を抑制することが、特
開昭55−108500号公報には有機酸、リン酸、ホウ酸から
選ばれる酸と窒素含有化合物を配合したpHが 1.8〜5.5
の安定な液体漂白剤が、特開昭55−76161 号公報には縮
合リン酸塩を安定化剤として使用したアルカリ性の過酸
化水素漂白系でポリ−α−ヒドロキシアクリル酸塩を配
合すると相乗安定化効果を発揮することが、特開昭57−
154457号公報にはアクリル酸とアクリル酸エステル及び
/又はポリエチレングリコールメタクリレートの共重合
体からなる過酸化水素系漂白剤の安定助剤が、特開昭62
−185797号公報にはポリ−α−ヒドロキシアクリル酸塩
と有機ホスホン酸塩を併用した過酸化水素系漂白安定剤
が、米国特許明細書第3122417 号にはホスホン酸、特に
アルキリデンジホスホン酸による過酸化水素組成物の安
定化方法が、米国特許第3701825 号にはエチレンジアミ
ンテトラ(メチレンホスホン酸)による過酸化水素組成
物の安定化方法が、特開平2−45600 号公報にはホスホ
ン酸とラジカル捕捉剤を安定化剤として使用した過酸化
水素漂白剤組成物が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの安定化剤を使
用した過酸化水素系漂白剤は高温貯蔵安定性が充分でな
かったり、また酸性系で用いると過酸化水素に対する安
定化効果が余りに強く充分な漂白効果が得られなかった
りするという問題点が生ずる。
用した過酸化水素系漂白剤は高温貯蔵安定性が充分でな
かったり、また酸性系で用いると過酸化水素に対する安
定化効果が余りに強く充分な漂白効果が得られなかった
りするという問題点が生ずる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究の
結果、過酸化水素と界面活性剤と特定の有機ホスホン酸
オリゴマーとを配合することにより、高温貯蔵時の安定
性が著しく改良され、しかも漂白力が良好な中性ないし
酸性の過酸化水素系漂白剤が得られることを見出し、本
発明を完成するに至った。
結果、過酸化水素と界面活性剤と特定の有機ホスホン酸
オリゴマーとを配合することにより、高温貯蔵時の安定
性が著しく改良され、しかも漂白力が良好な中性ないし
酸性の過酸化水素系漂白剤が得られることを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は、(a) 過酸化水素0.5 〜10
重量%、(b) 界面活性剤0.5 〜20重量%及び (c)下記一
般式(I)
重量%、(b) 界面活性剤0.5 〜20重量%及び (c)下記一
般式(I)
【0008】
【化2】
【0009】(式中、Y1は水素又は−CO−T1であり、
R1、Q1及びT1はそれぞれ炭素数1ないし4個のアルキル
基であり、n1は1ないし16の数を示す。)で表されるオ
リゴマー又はそのアルカリ金属塩 0.005〜5重量%を含
有してなり、且つpHが7以下であることを特徴とする漂
白剤組成物を提供するものである。
R1、Q1及びT1はそれぞれ炭素数1ないし4個のアルキル
基であり、n1は1ないし16の数を示す。)で表されるオ
リゴマー又はそのアルカリ金属塩 0.005〜5重量%を含
有してなり、且つpHが7以下であることを特徴とする漂
白剤組成物を提供するものである。
【0010】本発明において、漂白基剤である過酸化水
素(a) は組成物中に 0.5〜10重量%、好ましくは3〜7
重量%配合される。
素(a) は組成物中に 0.5〜10重量%、好ましくは3〜7
重量%配合される。
【0011】本発明に用いられる界面活性剤(b) として
は、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両
性活性剤などが挙げられる。アニオン性界面活性剤とし
ては例えば、直鎖又は分岐鎖アルキルベンゼンスルホン
酸塩、アルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、アルキ
ル又はアルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、ア
ルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩等が挙げ
られ、またノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシ
アルキレンアルキル又はアルケニルエーテル、ポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテル、高級脂肪酸アル
カノールアミド又はそのアルキレンオキサイド付加物、
ショ糖脂肪酸エステル、脂肪酸グリセリンモノエステ
ル、アルキルアミンオキサイド、プルロニック型界面活
性剤、ソルビタン脂肪酸エステル又はそのエチレンオキ
サイド付加物等が挙げられる。界面活性剤としてはこの
他には、カルボベタイン、スルホベタイン、アミンオキ
サイド等が挙げられる。組成物中の界面活性剤総量は、
0.5〜20重量%、好ましくは1〜10重量%である。
は、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両
性活性剤などが挙げられる。アニオン性界面活性剤とし
ては例えば、直鎖又は分岐鎖アルキルベンゼンスルホン
酸塩、アルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、アルキ
ル又はアルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、ア
ルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩等が挙げ
られ、またノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシ
アルキレンアルキル又はアルケニルエーテル、ポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテル、高級脂肪酸アル
カノールアミド又はそのアルキレンオキサイド付加物、
ショ糖脂肪酸エステル、脂肪酸グリセリンモノエステ
ル、アルキルアミンオキサイド、プルロニック型界面活
性剤、ソルビタン脂肪酸エステル又はそのエチレンオキ
サイド付加物等が挙げられる。界面活性剤としてはこの
他には、カルボベタイン、スルホベタイン、アミンオキ
サイド等が挙げられる。組成物中の界面活性剤総量は、
0.5〜20重量%、好ましくは1〜10重量%である。
【0012】本発明の(c) 成分は下記一般式(I)で表
されるホスホン酸オリゴマーであり、特公平3−35428
号に記載のオリゴマーを使用することができる。
されるホスホン酸オリゴマーであり、特公平3−35428
号に記載のオリゴマーを使用することができる。
【0013】
【化3】
【0014】ここで、Y1は水素又は-CO-T1であり、R1、
Q1およびT1は夫々炭素原子数1乃至4個のアルキル基で
あり、n1は1乃至16の数を表わす。(I)式の水溶性化
合物は、アルカリ金属塩、なかんずくナトリウム塩、特
にカリウム塩であることが好ましい。それは、-P(O)(O
H)2又は-P(O)(OH) 基のすべての水素原子がアルカリ金
属原子で置換されているものであってもよいし、一部だ
けが置換されているものであってもよい。適当なR1、Q1
およびT1のアルキル基としては、イソブチル、好ましく
はイソプロピル基、なかんずくn−ブチルおよびn−プ
ロピル基、特にエチルおよびメチル基があげられ、メチ
ル基が特に好ましい。Y1が-CO-T1である場合、T1とR1と
は同じアルキル基であることが好ましい。しかしなが
ら、Y1が水素であることが好ましい。n1の範囲は1乃至
16、特に1乃至12が好ましい。ここでオリゴマーは、n
の平均値が約5乃至9、好ましくは約5乃至6のものを
主成分とする混合物である。しかし、nが1であるオリ
ゴマーおよびnが12乃至16であるオリゴマーも少量なが
ら常に混在する。好ましくは、(II)式で表されるオリ
ゴマー、あるいはそのナトリウム又はカリウム塩が用い
られる。
Q1およびT1は夫々炭素原子数1乃至4個のアルキル基で
あり、n1は1乃至16の数を表わす。(I)式の水溶性化
合物は、アルカリ金属塩、なかんずくナトリウム塩、特
にカリウム塩であることが好ましい。それは、-P(O)(O
H)2又は-P(O)(OH) 基のすべての水素原子がアルカリ金
属原子で置換されているものであってもよいし、一部だ
けが置換されているものであってもよい。適当なR1、Q1
およびT1のアルキル基としては、イソブチル、好ましく
はイソプロピル基、なかんずくn−ブチルおよびn−プ
ロピル基、特にエチルおよびメチル基があげられ、メチ
ル基が特に好ましい。Y1が-CO-T1である場合、T1とR1と
は同じアルキル基であることが好ましい。しかしなが
ら、Y1が水素であることが好ましい。n1の範囲は1乃至
16、特に1乃至12が好ましい。ここでオリゴマーは、n
の平均値が約5乃至9、好ましくは約5乃至6のものを
主成分とする混合物である。しかし、nが1であるオリ
ゴマーおよびnが12乃至16であるオリゴマーも少量なが
ら常に混在する。好ましくは、(II)式で表されるオリ
ゴマー、あるいはそのナトリウム又はカリウム塩が用い
られる。
【0015】
【化4】
【0016】ここで、Y2は水素又は-CO-R1、n2は1乃至
14、R1は前記のとおりである。特に好ましくは、(III)
式で表されるオリゴマー又はそのカリウム塩が用いられ
る。
14、R1は前記のとおりである。特に好ましくは、(III)
式で表されるオリゴマー又はそのカリウム塩が用いられ
る。
【0017】
【化5】
【0018】ここで、R2はメチル又はエチル基、n3は1
乃至12である。かかるホスホン酸オリゴマーは特公平3
−35428 号に記載の方法によって製造できる。(c) 成分
のオリゴマーは組成物中に 0.005〜5重量%、好ましく
は0.01〜3重量%配合される。
乃至12である。かかるホスホン酸オリゴマーは特公平3
−35428 号に記載の方法によって製造できる。(c) 成分
のオリゴマーは組成物中に 0.005〜5重量%、好ましく
は0.01〜3重量%配合される。
【0019】本発明の漂白剤組成物には、更に(d) 成分
としてカルボン酸系ポリマーを配合するのが好ましい。
(d) 成分として用いられるカルボン酸系ポリマーは水溶
性であり、例えば次の構造を有する平均分子量が 500〜
10万のものが好ましい。
としてカルボン酸系ポリマーを配合するのが好ましい。
(d) 成分として用いられるカルボン酸系ポリマーは水溶
性であり、例えば次の構造を有する平均分子量が 500〜
10万のものが好ましい。
【0020】
【化6】
【0021】〔式中、 R :H 又はCH3 Y :COOM3 又は−OCOCH3 p , q :0〜1 M1,M2,M3:H 、アルカリ金属又はアンモニウム を意味する。〕なかんずく、ポリアクリル酸(塩)又は
マレイン酸系ポリマーが特に好ましい。ポリアクリル酸
又はその塩は、平均分子量が1000〜10万、好ましくは20
00〜20000 の範囲のものである。平均分子量が1000未満
あるいは10万を越えると貯蔵安定化効果は低下する。
尚、過酸化水素系酸性液体漂白剤に増粘剤としてよく使
用されているカーボポールは分子量の非常に大きい、し
かも部分架橋されているポリアクリル酸であり、本発明
で使用する架橋されていないポリアクリル酸とは別のも
のである。また、マレイン酸系ポリマーとしては、マレ
イン酸ホモポリマー又はマレイン酸と他のビニル単量体
とのコポリマー(これらの部分及び完全中和塩を含む)
が挙げられる。コポリマーとしては、例えばアクリル
酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸
エステル、酢酸ビニル等から選ばれるビニル単量体とマ
レイン酸とのコポリマーが挙げられる。なかんずく、ア
クリル酸又はメタクリル酸とマレイン酸とのコポリマー
が好ましい。マレイン酸と他の単量体のモノマー比はマ
レイン酸/単量体=90/10〜40/60の範囲にあるのが望
ましい。マレイン酸系ポリマーは平均分子量が 500〜10
万、好ましくは 500〜10000 、更に好ましくは 600〜30
00の範囲にあるものが用いられる。ポリマーの平均分子
量が 500未満或いは10万を越えると貯蔵安定化効果は急
速に低下する。(d) 成分のポリマーは組成物中に総量で
0.05〜5重量%、好ましくは 0.5〜3重量%配合され
る。ポリマーの配合量が0.05重量%未満では充分な効果
が得られず、また5重量%を越えるとポリマーの分離問
題を生ずる恐れがある。
マレイン酸系ポリマーが特に好ましい。ポリアクリル酸
又はその塩は、平均分子量が1000〜10万、好ましくは20
00〜20000 の範囲のものである。平均分子量が1000未満
あるいは10万を越えると貯蔵安定化効果は低下する。
尚、過酸化水素系酸性液体漂白剤に増粘剤としてよく使
用されているカーボポールは分子量の非常に大きい、し
かも部分架橋されているポリアクリル酸であり、本発明
で使用する架橋されていないポリアクリル酸とは別のも
のである。また、マレイン酸系ポリマーとしては、マレ
イン酸ホモポリマー又はマレイン酸と他のビニル単量体
とのコポリマー(これらの部分及び完全中和塩を含む)
が挙げられる。コポリマーとしては、例えばアクリル
酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸
エステル、酢酸ビニル等から選ばれるビニル単量体とマ
レイン酸とのコポリマーが挙げられる。なかんずく、ア
クリル酸又はメタクリル酸とマレイン酸とのコポリマー
が好ましい。マレイン酸と他の単量体のモノマー比はマ
レイン酸/単量体=90/10〜40/60の範囲にあるのが望
ましい。マレイン酸系ポリマーは平均分子量が 500〜10
万、好ましくは 500〜10000 、更に好ましくは 600〜30
00の範囲にあるものが用いられる。ポリマーの平均分子
量が 500未満或いは10万を越えると貯蔵安定化効果は急
速に低下する。(d) 成分のポリマーは組成物中に総量で
0.05〜5重量%、好ましくは 0.5〜3重量%配合され
る。ポリマーの配合量が0.05重量%未満では充分な効果
が得られず、また5重量%を越えるとポリマーの分離問
題を生ずる恐れがある。
【0022】本発明の漂白剤組成物は通常上記 (a)〜
(c) 成分又は (a)〜(d) 成分に水を加えてバランスをと
るが、その他にエタノール、イソプロパノール、エチレ
ングリコール等のアルコール類、増粘剤、香料、色素、
蛍光染料、酵素等を必要に応じて配合してもよい。
(c) 成分又は (a)〜(d) 成分に水を加えてバランスをと
るが、その他にエタノール、イソプロパノール、エチレ
ングリコール等のアルコール類、増粘剤、香料、色素、
蛍光染料、酵素等を必要に応じて配合してもよい。
【0023】本発明の漂白剤組成物の原液のpHは水酸化
ナトリウム又は水酸化カリウム等のアルカリ及びp−ト
ルエンスルホン酸等の酸を用いてpH7以下に調整され
る。
ナトリウム又は水酸化カリウム等のアルカリ及びp−ト
ルエンスルホン酸等の酸を用いてpH7以下に調整され
る。
【0024】
【実施例】以下実施例にて本発明を説明するが、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。
はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0025】実施例1 表1に示す配合組成の漂白剤組成物を調製し、保存安定
性、漂白率及び硬質表面汚れの汚れ除去性について以下
の試験を行った。尚、表1中のホスホン酸オリゴマーは
特公平3−35428 号の製造法Aに準じて調製したもので
ある。 (1) 保存安定性(促進試験) ・評価方法 表1の漂白剤組成物に塩化第二鉄を鉄イオンとして0.5p
pmとなるように添加し、図1に示すガラス容器(内容物
1リットル)に充填し、70℃の湯浴に48時間浸漬し、発
生したガス量を測定した。 (2) 漂白率 ・評価方法 20℃の水道水に有効酸素濃度が0.05%となるように表1
に示す組成の漂白剤を溶解し、調製した漂白剤溶液 300
mlに、下記のように調製した紅茶汚染布を5枚ずつ20
℃、30分漬け置いた後、水道水ですすぎ、乾燥し、次式
によって漂白率を算出した。
性、漂白率及び硬質表面汚れの汚れ除去性について以下
の試験を行った。尚、表1中のホスホン酸オリゴマーは
特公平3−35428 号の製造法Aに準じて調製したもので
ある。 (1) 保存安定性(促進試験) ・評価方法 表1の漂白剤組成物に塩化第二鉄を鉄イオンとして0.5p
pmとなるように添加し、図1に示すガラス容器(内容物
1リットル)に充填し、70℃の湯浴に48時間浸漬し、発
生したガス量を測定した。 (2) 漂白率 ・評価方法 20℃の水道水に有効酸素濃度が0.05%となるように表1
に示す組成の漂白剤を溶解し、調製した漂白剤溶液 300
mlに、下記のように調製した紅茶汚染布を5枚ずつ20
℃、30分漬け置いた後、水道水ですすぎ、乾燥し、次式
によって漂白率を算出した。
【0026】
【数1】
【0027】なお、反射率の日本電色製の測色色差計 N
−DR 101−DPを用いて測定した。
−DR 101−DPを用いて測定した。
【0028】紅茶汚染布 日東紅茶(黄色パッケージ)80gを3リットルのイオン
交換水にて約15分間煮沸後、糊抜きしたサラシ木綿でこ
し、この液に木綿金布#2003布を浸し、約15分間煮沸す
る。そのまま火よりおろし、2時間程度放置後、自然乾
燥させ、洗液に色のつかなくなるまで水洗し、脱水、プ
レス後、8×8cmの試験片とし、実験に供した。 (3) 硬質表面汚れの汚れ除去性 茶シブのついた湯のみに表1に示す漂白剤組成物を原液
のままかけ、1時間放置する。水洗い後、乾燥して下記
の評価点に従って評価する。 ◎…茶シブ汚れが完全に落ち光沢がある ○…茶シブ汚れがほとんど残っていないが、光沢がない △…茶シブ汚れが少し残っている ×…茶シブ汚れがほとんど落ちていない これらの結果を表1に示す。
交換水にて約15分間煮沸後、糊抜きしたサラシ木綿でこ
し、この液に木綿金布#2003布を浸し、約15分間煮沸す
る。そのまま火よりおろし、2時間程度放置後、自然乾
燥させ、洗液に色のつかなくなるまで水洗し、脱水、プ
レス後、8×8cmの試験片とし、実験に供した。 (3) 硬質表面汚れの汚れ除去性 茶シブのついた湯のみに表1に示す漂白剤組成物を原液
のままかけ、1時間放置する。水洗い後、乾燥して下記
の評価点に従って評価する。 ◎…茶シブ汚れが完全に落ち光沢がある ○…茶シブ汚れがほとんど残っていないが、光沢がない △…茶シブ汚れが少し残っている ×…茶シブ汚れがほとんど落ちていない これらの結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【図1】実施例で、組成物の保存安定性を評価するため
のガス発生量を測定するために用いたガラス容器の略示
図である。
のガス発生量を測定するために用いたガラス容器の略示
図である。
1…ガラス容器 2…目盛り(100ml まで測定可能)
Claims (2)
- 【請求項1】 (a) 過酸化水素0.5 〜10重量%、(b) 界
面活性剤 0.5〜20重量%及び (c)下記一般式(I) 【化1】 (式中、Y1は水素又は−CO−T1であり、R1、Q1及びT1は
それぞれ炭素数1ないし4個のアルキル基であり、n1は
1ないし16の数を示す。)で表されるオリゴマー又はそ
のアルカリ金属塩 0.005〜5重量%を含有してなり、且
つpHが7以下であることを特徴とする漂白剤組成物。 - 【請求項2】 さらに(d) 成分としてカルボン酸系ポリ
マー0.05〜5重量%を含有する請求項1記載の漂白剤組
成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1015492A JPH05194986A (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | 漂白剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1015492A JPH05194986A (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | 漂白剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05194986A true JPH05194986A (ja) | 1993-08-03 |
Family
ID=11742358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1015492A Pending JPH05194986A (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | 漂白剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05194986A (ja) |
-
1992
- 1992-01-23 JP JP1015492A patent/JPH05194986A/ja active Pending
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