JPH05194309A - 4−ヒドロキシフェニルグリオキシル酸類の製造方法 - Google Patents

4−ヒドロキシフェニルグリオキシル酸類の製造方法

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JPH05194309A
JPH05194309A JP4009485A JP948592A JPH05194309A JP H05194309 A JPH05194309 A JP H05194309A JP 4009485 A JP4009485 A JP 4009485A JP 948592 A JP948592 A JP 948592A JP H05194309 A JPH05194309 A JP H05194309A
Authority
JP
Japan
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formula
raw material
hydroxyphenylglyoxylic
reaction
phet
Prior art date
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Pending
Application number
JP4009485A
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English (en)
Inventor
Masataka Moriyasu
賢高 守安
Takao Maki
隆夫 真木
Yoshitake Araki
良剛 荒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Publication date
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Publication of JPH05194309A publication Critical patent/JPH05194309A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 式(I)の1−(4−ヒドロキシフェニル)
−2−ヒドロキシ−1−エタノン類(PHET)を塩基
性条件下(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)水溶
媒中で、白金属元素を含有する触媒の存在下に、分子状
酸素により酸化する、式(II)の4−ヒドロキシフェニ
ルグリオキシル酸類(PHGA)の製造方法。 〔上式中、置換基R〜Rは、水素原子、水酸基また
は炭素数1〜4のアルキル基もしくはアルコキシル基等
を示す。〕。 【効果】 4−ヒドロキシフェニルグリオキシル酸類
を、安価な原料から収率良く選択的に製造することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医薬、農薬等の各種有機
ファインケミカルズの重要な合成中間体である4−ヒド
ロキシフェニルグリオキシル酸(以下、PHGAと略
す)類の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来知られているPHGAの合成法とし
ては、例えば4−ヒドロキシマンデル酸(以下、PHM
Aと略す)を塩基性水溶液中で(1)白金族元素および
活性化剤として鉛もしくはビスマスを含有する触媒(特
開昭54−160339、バイエルAG)または(2)
第二銅イオン(特表昭57−501526、ソシエテ・
フランセーズ・ヘキスト)の存在下、分子状酸素により
酸化する方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、PHM
Aを原料とする方法は、原料のPHMA製造に高価なグ
リオキシル酸かあるいは4−ヒドロキシベンズアルデヒ
ドを使用するため、コスト面で問題がある。この為、安
価な原料を用いてPHGAを製造する方法の開発が従来
から望まれていた。
【0004】
【課題を解決する為の手段】かかる問題を解決する為に
鋭意検討を進めた結果、本発明者らは、安価なフェノー
ルとグリオキザールとを塩基性もしくは酸性物質の存在
下に縮合させることにより容易に合成できる1−(4−
ヒドロキシフェニル)−2−ヒドロキシ−1−エタノン
(以下、PHETと略す)を、塩基性水溶液中において
白金族元素を含有する触媒の存在下、分子状酸素により
酸化することにより、選択的にかつ高収率でPHGAが
合成できることを見いだし、本発明を完成するに到っ
た。PHETの酸化反応によるPHGAの合成はこれま
で報告がなく、新規な方法である。
【0005】すなわち本発明の要旨は、1−(4−ヒド
ロキシフェニル)−2−ヒドロキシ−1−エタノンを塩
基性条件下水溶媒中で、白金族元素を含有する触媒の存
在下に分子状酸素により酸化することを特徴とする、4
−ヒドロキシフェニルグリオキシル酸類の製造方法に存
する。以下、本発明を詳細に説明する。
【0006】尚、本発明においてPHET類及びPHG
A類とは、それぞれ次の一般式で表される化合物のこと
であって、置換基R1 〜R4 は反応部位に不活性な置換
基であれば特に限定されないが、具体的には、水素原
子、水酸基または炭素数1〜4のアルキル基もしくはア
ルコキシル基等が挙げられる。
【0007】
【化1】
【0008】原料のPHETは先に本発明者らが見いだ
した安価なフェノールとグリオキザールとを原料とする
簡便な合成法により容易に合成できる。すなわち、フェ
ノールとグリオキザールとを水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、n−ブチルアミン等の塩基性物質または塩
酸、硫酸等の酸性物質の存在下に25〜80℃で縮合さ
せる。酸性物質を使用する場合には、PHETの収率を
向上させかつ精製を容易にする為に25wt%以上の水
を共存させるのが良い。
【0009】酸化反応の触媒として使用される白金族元
素としては特に白金およびパラジウム、なかでも白金を
用いるのが好ましい。必要であれば白金族元素に他の修
飾元素を添加して、触媒活性および寿命をコントロール
することも可能である。触媒は無担持の形態で使用して
も良いが、通常、担体に担持させて用いるのが便利であ
る。担体としては炭素、アルミナ、シリカ等が用いられ
る。触媒の使用量は、例えば懸濁床反応の場合PHET
に対する白金族元素の原子比として1.0×10-5
1.0×10-1、より好ましくは1.0×10-3〜5.
0×10-2程度が良い。
【0010】本発明における塩基性条件下水溶媒中の酸
化としては、通常、塩基性水溶液が用いられる。酸化反
応に使用する塩基性水溶液には、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、炭酸ナトリウム等水溶性の塩基性物質の
水溶液が用いられる。該水溶液の濃度は、特に限定され
ず、反応速度を考慮して決定される。PHETに対する
塩基性物質の量としては、モル比で1.0〜10.0、
より好ましくは2.0〜5.0倍が良い。
【0011】本発明で用いる分子状酸素としては、通状
酸化ガスが用いられる。酸化ガスとしては、純酸素、空
気もしくは純酸素を窒素等の不活性ガスで希釈したもの
が用いられる。反応圧力は常圧でもまた加圧でも差し支
えないが、例えば純酸素を使用した場合には常圧で十分
である。反応温度は0〜100℃、より好ましくは20
〜70℃が良い。反応時間は反応条件により異なるが、
例えば6時間以内で反応を終了させることができる。反
応終了後、触媒を濾別し濾液を酸析することによりPH
GAを白色の結晶として単離できる。
【0012】
【実施例】次に実施例によって本発明について更に詳細
に説明するが、本発明の主旨を越えない限り以下の実施
例に制約されるものではない。
【0013】(原料合成 1)温度計、冷却管、滴下ロ
ートを備え付けた200mlの4口フラスコにフェノー
ル 47.24g(502mmol)とn−ブチルアミ
ン 6.95g(37.5mmol)とを仕込んだ。反
応容器内を窒素置換した後、33℃で滴下ロートより4
0%グリオキザール水溶液 7.255g(50.0m
mol)を1時間かけてゆっくりと滴下した。その後、
33℃で3時間反応させた。反応液を液体クロマトグラ
フィー(カラム;MCI−Gel ODS−1MU,溶
離液;メタノール/水/酢酸/n−オクチルアミン=2
0/80/0.7/0.5,検出器;UV(254n
m))で分析するとPHET 14.4mmolを含ん
でいた。仕込みグリオキザール基準のPHETの収率は
28.8%であった。
【0014】(原料合成 2)温度計、冷却管を備え付
けた50mlの丸底フラスコにフェノール 3.14g
(33.4mmol)、グリオキザール亜硫酸水素ナト
リウム塩 4.44g(16.7mmol)、水 2
3.89gを仕込み、反応容器内を窒素置換した後に濃
塩酸 13.04g(125.2mmol)を加え80
℃で4時間反応させた。反応液を液体クロマトグラフィ
ーで分析するとPHET 2.9mmolを含有してい
た。PHETの収率は仕込みグリオキザール基準で18
%であった。
【0015】(実施例 1)10mlのガラス製反応器
に窒素雰囲気下、2.64wt%の水酸化ナトリウム水
溶液 6.389g(NaOH;4.22mmol)、
PHET 0.154g(1.01mmol)、2wt
%白金含有活性炭 0.137g(Pt;14.0*1
-6g原子)、水 1.560gの順に仕込んだ。反応
系内を純酸素で置換した後に、30℃で4時間酸化反応
を行った。反応終了後触媒を濾別し、濾液を液体クロマ
トグラフィー(カラム;MCI−Gel ODS−1M
U,溶離液;メタノール/水/酢酸/n−オクチルアミ
ン=20/80/0.7/0.5,検出器;UV(25
4nm))で分析すると、PHGA 0.970mmo
l、未反応のPHET 0.002mmolを含有して
いた。PHETの転化率は99.8%、PHGAの収率
は96.3%、選択率は98.4%であった。
【0016】(実施例 2)5wt%パラジウム含有活
性炭 0.030g(Pd;14*10-6g原子)を使
用して前記実施例1と全く同じ方法で酸化反応を行っ
た。反応終了後触媒を濾別し、濾液を液体クロマトグラ
フィーで分析すると、PHGA 0.971mmol、
未反応のPHET 0.001mmolを含有してい
た。PHETの転化率は99.9%、PHGAの収率は
96.9%、選択率は97.8%であった。
【0017】
【発明の効果】本発明はPHGAを安価な原料から収率
良く選択的に製造することを可能にするもので多大な工
業的利益を提供するものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−
    ヒドロキシ−1−エタノン類を、塩基性条件下水溶媒中
    で、白金族元素を含有する触媒の存在下に、分子状酸素
    により酸化することを特徴とする、4−ヒドロキシフェ
    ニルグリオキシル酸類の製造方法。
  2. 【請求項2】 フェノール類とグリオキザールとを塩基
    性物質もしくは酸性物質存在下に縮合させて製造した1
    −(4−ヒドロキシフェニル)−2−ヒドロキシ−1−
    エタノン類を原料とし、塩基性条件下水溶媒中で白金族
    元素を含有する触媒の存在下に分子状酸素により酸化す
    ることを特徴とする4−ヒドロキシフェニルグリオキシ
    ル酸類の製造方法。
JP4009485A 1992-01-22 1992-01-22 4−ヒドロキシフェニルグリオキシル酸類の製造方法 Pending JPH05194309A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102336656A (zh) * 2011-11-04 2012-02-01 合肥工业大学 一种苯甲酰甲酸的高选择性合成方法

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