JPH0519259A - 液晶表示素子の熱処理方法 - Google Patents
液晶表示素子の熱処理方法Info
- Publication number
- JPH0519259A JPH0519259A JP17252891A JP17252891A JPH0519259A JP H0519259 A JPH0519259 A JP H0519259A JP 17252891 A JP17252891 A JP 17252891A JP 17252891 A JP17252891 A JP 17252891A JP H0519259 A JPH0519259 A JP H0519259A
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- Japan
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- liquid crystal
- crystal display
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 液晶表示素子に残留した配向不良を選択的に
局所加熱を行い配向の均一化を図る。 【構成】 液晶表示素子１を吸着テーブル３に取付け、
残留した配向不良部にＮ−Ｉ点以上に加熱した加熱体２
を前後ステージ５と左右ステージ６により移動させ、次
に上下ステージ４で接近又は接触させて液晶をＮ−Ｉ点
以上に加熱し、アイソトロピック相にさせ次に上下ステ
ージ４で加熱体２を離して冷却することによりネマティ
ック相に戻るときに配向処理による配向規正力と周辺の
正常に配向している液晶分子の配向力との両方の力を受
け配向不良を解消することができ生産上の歩留り向上を
図ることができる。
局所加熱を行い配向の均一化を図る。 【構成】 液晶表示素子１を吸着テーブル３に取付け、
残留した配向不良部にＮ−Ｉ点以上に加熱した加熱体２
を前後ステージ５と左右ステージ６により移動させ、次
に上下ステージ４で接近又は接触させて液晶をＮ−Ｉ点
以上に加熱し、アイソトロピック相にさせ次に上下ステ
ージ４で加熱体２を離して冷却することによりネマティ
ック相に戻るときに配向処理による配向規正力と周辺の
正常に配向している液晶分子の配向力との両方の力を受
け配向不良を解消することができ生産上の歩留り向上を
図ることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示素子の配向を
均一化させる熱処理方法に関し、特にツイストネマティ
ック液晶を用いた液晶表示素子の熱処理方法に関するも
のである。
均一化させる熱処理方法に関し、特にツイストネマティ
ック液晶を用いた液晶表示素子の熱処理方法に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】液晶表示素子は、スイッチング素子が形
成された基板（以下アレイ基板と略す）および対向基板
がスペーサ、シール材、液晶を介して構成されている。
アレイ基板および対向基板には配向膜が印刷されてお
り、配向膜表面に配向処理を施すことにより液晶分子の
方向を一定にする規正力が働く。
成された基板（以下アレイ基板と略す）および対向基板
がスペーサ、シール材、液晶を介して構成されている。
アレイ基板および対向基板には配向膜が印刷されてお
り、配向膜表面に配向処理を施すことにより液晶分子の
方向を一定にする規正力が働く。
【０００３】ところで、この液晶表示素子の製造工程に
おける液晶注入方法は、真空雰囲気内で液晶表示素子の
注入口を液晶槽に浸漬した後、大気圧に戻すことにより
圧力差で充填されるが、この時液晶パネル内では液晶の
流動効果により液晶分子のねじれ方向が揃わない配向不
良が生じる。
おける液晶注入方法は、真空雰囲気内で液晶表示素子の
注入口を液晶槽に浸漬した後、大気圧に戻すことにより
圧力差で充填されるが、この時液晶パネル内では液晶の
流動効果により液晶分子のねじれ方向が揃わない配向不
良が生じる。
【０００４】従来は、この配向不良を恒温槽を用いて液
晶表示素子全体をＮ−Ｉ点（ネマティック相−アイソト
ロピック相転移点）以上に加熱を行うとネマティック相
から一旦、方向性を持たないアイソトロピック相に転移
し、その後冷却を行うと再びネマティック相に転移す
る。この時液晶分子には配向膜の配向規正力が作用し、
相転移が進むにつれて徐々に一定方向にねじれさせて配
向不良を解消していた。
晶表示素子全体をＮ−Ｉ点（ネマティック相−アイソト
ロピック相転移点）以上に加熱を行うとネマティック相
から一旦、方向性を持たないアイソトロピック相に転移
し、その後冷却を行うと再びネマティック相に転移す
る。この時液晶分子には配向膜の配向規正力が作用し、
相転移が進むにつれて徐々に一定方向にねじれさせて配
向不良を解消していた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、液晶表
示素子の高密度化が進み、画素サイズが小さくなるにし
たがってアレイ基板の配線部の段差等の影響で配向処理
されにくい領域が多くなり、従来の恒温槽を用いての液
晶表示素子全体の加熱、冷却では相転移がスムーズに行
われなくなり局所的に残留する配向不良が生じていた。
示素子の高密度化が進み、画素サイズが小さくなるにし
たがってアレイ基板の配線部の段差等の影響で配向処理
されにくい領域が多くなり、従来の恒温槽を用いての液
晶表示素子全体の加熱、冷却では相転移がスムーズに行
われなくなり局所的に残留する配向不良が生じていた。
【０００６】この配向不良は通常の液晶分子とは逆方向
のねじれ構造を持っており、周囲の正常に配向している
部分とは旋光性の違いから視野角の変化や電圧印加時の
透過特性の変化または境界での光抜けなどの問題が起こ
り、液晶表示素子の品質を低下させている。
のねじれ構造を持っており、周囲の正常に配向している
部分とは旋光性の違いから視野角の変化や電圧印加時の
透過特性の変化または境界での光抜けなどの問題が起こ
り、液晶表示素子の品質を低下させている。
【０００７】本発明は、従来の恒温槽を用いての液晶表
示素子全体の加熱、冷却後に局所的に残留する配向不良
を解消することを目的とした液晶表示素子の熱処理方法
を提供するものである。
示素子全体の加熱、冷却後に局所的に残留する配向不良
を解消することを目的とした液晶表示素子の熱処理方法
を提供するものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、液晶表示素子を加熱して液晶の配向を均一
化させる熱処理方法において、液晶のＮ−Ｉ点以上に加
熱した加熱体を選択的に接触あるいは接近させ液晶表示
素子を局所加熱する熱処理方法を用いている。
に本発明は、液晶表示素子を加熱して液晶の配向を均一
化させる熱処理方法において、液晶のＮ−Ｉ点以上に加
熱した加熱体を選択的に接触あるいは接近させ液晶表示
素子を局所加熱する熱処理方法を用いている。
【０００９】
【作用】すなわち、本発明の熱処理方法は、液晶表示素
子の配向不良部を加熱体により局所的に加熱して液晶を
アイソトロピック相に転移させた後、加熱体を離すと冷
却されていきネマチック相に転移する時に配向処理によ
る配向規正力と周辺の正常に配向している液晶分子の配
向力との両方の力を受け正規の方向に矯正されるため、
配向不良を解消することができる。
子の配向不良部を加熱体により局所的に加熱して液晶を
アイソトロピック相に転移させた後、加熱体を離すと冷
却されていきネマチック相に転移する時に配向処理によ
る配向規正力と周辺の正常に配向している液晶分子の配
向力との両方の力を受け正規の方向に矯正されるため、
配向不良を解消することができる。
【００１０】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。図１は液晶表示素子の配向不良部に
選択的に局所加熱処理を行なう装置の構成図である。
しながら説明する。図１は液晶表示素子の配向不良部に
選択的に局所加熱処理を行なう装置の構成図である。
【００１１】予め恒温槽で一度、熱処理され局所的に配
向不良のある液晶表示素子１を吸着テーブル３に取付
け、加熱源としてヒータを用いてＮ−Ｉ点以上に加熱し
た加熱体２を前後ステージ５と左右ステージ６により液
晶表示素子１の局所的に残留した配向不良部（図示せ
ず）に移動させる。
向不良のある液晶表示素子１を吸着テーブル３に取付
け、加熱源としてヒータを用いてＮ−Ｉ点以上に加熱し
た加熱体２を前後ステージ５と左右ステージ６により液
晶表示素子１の局所的に残留した配向不良部（図示せ
ず）に移動させる。
【００１２】次にこの加熱体２を上下ステージ４を移動
させ液晶表示素子１の表面に接触させ数秒加熱する。こ
れにより液晶表示装置内の液晶の温度がＮ−Ｉ点以上に
達するとネマティツク相からアイソトロピック相に転移
する。
させ液晶表示素子１の表面に接触させ数秒加熱する。こ
れにより液晶表示装置内の液晶の温度がＮ−Ｉ点以上に
達するとネマティツク相からアイソトロピック相に転移
する。
【００１３】次に加熱体２を上下ステージ６により上昇
させると、配向不良部の液晶は冷却されていきアイソト
ロピック相がネマティック相に転移するにつれて正常な
配向状態が得られた。
させると、配向不良部の液晶は冷却されていきアイソト
ロピック相がネマティック相に転移するにつれて正常な
配向状態が得られた。
【００１４】また本発明はの上記実施例の他、種々の態
様に応用できる。例えば加熱源をレーザ光で局所加熱す
る方法としても同様の効果が得られる。但し、この場合
レーザの焦点を合わすと高温になり液晶表示素子を破損
するので焦点をずらし温度をコントロールする必要があ
る。
様に応用できる。例えば加熱源をレーザ光で局所加熱す
る方法としても同様の効果が得られる。但し、この場合
レーザの焦点を合わすと高温になり液晶表示素子を破損
するので焦点をずらし温度をコントロールする必要があ
る。
【００１５】
【発明の効果】以上のように本発明は、液晶表示素子の
局所的な熱エネルギーを加える方法により液晶に強制的
な規正力を付与するため通常の熱処理で残留する局所的
な配向不良を解消し、生産上の歩留り向上が図れる。
局所的な熱エネルギーを加える方法により液晶に強制的
な規正力を付与するため通常の熱処理で残留する局所的
な配向不良を解消し、生産上の歩留り向上が図れる。
【図１】本発明の熱処理方法を具現化した装置の構成図
１ 液晶表示素子 ２ 加熱体 ３ 吸着テーブル ４ 上下ステージ ５ 前後ステージ ６ 左右ステージ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】液晶のＮ−Ｉ点以上の温度に加熱した加熱
体を液晶表示面に選択的に接触あるいは接近させて液晶
表示素子を局所加熱することにより、液晶表示素子の液
晶の配向を均一化させる液晶表示素子の熱処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17252891A JPH0519259A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 液晶表示素子の熱処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17252891A JPH0519259A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 液晶表示素子の熱処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0519259A true JPH0519259A (ja) | 1993-01-29 |
Family
ID=15943596
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17252891A Pending JPH0519259A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 液晶表示素子の熱処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0519259A (ja) |
-
1991
- 1991-07-12 JP JP17252891A patent/JPH0519259A/ja active Pending
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